熊本県知事選挙)候補者の訴え 第3回 交通渋滞対策は (24/03/14 19:00)

3月24日投開票の熊本県知事選挙。候補者4人の政策や主張について、シリーズでお伝えしています。第3回は、長年の課題となっている熊本都市圏の交通渋滞対策についてそれぞれの考えを聞きました。

県知事選挙に立候補しているのはいずれも無所属新人で、
元高校教師の宮川 一彦さん、
熊本市長の幸山 政史さん、
建設会社社長の毛利 秀徳さん、
元熊本県副知事の木村 敬さんの4人です。

【無・新 宮川 一彦 候補(58)】
「一つは熊本市が一番渋滞していると思うんですが、熊本市に通じる片側1車線の道路を2車線に変えていくことによって、右折車による渋滞解消を図る。もう1点は、熊本市内の企業や学校を中心部から郊外に移転していただくことによって、渋滞の緩和が進むと考えています。今後の運転手の問題などもあると思うが、渋滞を解決する上では、公共交通機関の利用も、できれば進めていきたい」

【無・新 幸山 政史 候補(58)】
「交通渋滞の解消には例えば道路の拡幅や交差点の改良、渋滞箇所のことをやっていくことがある。ただ、それだけではなくて、公共交通にいかに乗り換えていただくかというところも大事。そのためにはバスの専用レーンを延ばしていくとか、あるいは連結バスを増やすとか、そういう取り組みも必要ではないか。それに加えて、いろんな事業者とか工場の協力を得て、時差出勤に取り組んでもらう。少し時間をずらすだけで渋滞はかなり解消することは熊本の人も気付いていると思う。そういうことに協力していただく。それに加えて、通勤バスなども走らせる。これは県民や事業者、いろんな協力の下に渋滞の解決につなげていきたい」

【無・新 毛利 秀徳 候補(46)】
「熊本県の交通渋滞に関して、これは何十年も前から解決されずに今のまま現状も続いている。これに対して、新たに都市高速を造るつもりはない。立体交差点を造って、公共事業につなげるつもりもない。これはまず車を減らすことから(進める)。車を減らすには行政だけではできない。民間の県民の協力を得て、乗り合わせクーポン券を配布したい。運用としてアプリを使って、乗り合わせクーポン券で地域活性化につなげていきたい。車の台数が減ることで交通事故も減るし、学生の自転車通学も安全が確保できる」

【無・新 木村 敬 候補(49)】
「政令市全国ワースト1の熊本都市圏の交通渋滞が喫緊の課題であると思うし、熊本県の抱える最大の課題と私は認識している。私は本気になってこの課題に取り組んでいく。一番重要なのは熊本市との連携。熊本市と連携して、抜本的な対策を講じる。直近の対策では、右折レーンの増設、または右折禁止区間の設置、そして信号機のAIによる効率化をやる。その一方で、中期的に見れば、やはり都市高速というものも検討すべき課題だと思っている。それと併せて公共交通機関、空港鉄道や豊肥線の輸送量増大、バスの増便などをかみ合わせて、公共交通を増大させて、皆さんが車を利用しなくてもいい交通環境を整えていく。これによって、渋滞対策をしっかり講じていく」

熊本都市圏の交通渋滞対策について各候補者の考えをまとめました。

まずは、宮川さんです。
「熊本市周辺の道路の複線化と熊本市中心部にある学校や企業の郊外への移転」をあげています。

次に幸山さんです。
「バス優先レーンの拡大や連接バスの導入などによって自家用車から公共交通機関への転換を促進させる。また、時差出勤にも取り組み渋滞の解決につなげる」と訴えています。

つづいて毛利さん。
「クーポン券を配布し、乗り合わせを支援して車の台数を減らし、渋滞の解消を図る」としています。

そして、木村さんです。
「右折レーンの増設やAIによる信号機の効率化など、熊本市と連携して、抜本的な対策を講じる。また、都市高速道路の建設を推進する」と訴えています。

4回目は、球磨川の支流・川辺川への流水型ダムの建設について各候補者の考えをお伝えします。

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