熊本県知事選挙 立候補した新人4人の序盤戦の動き (24/03/11 19:00)

16年ぶりに新たなリーダーが誕生する3月24日投開票の熊本県知事選挙、立候補した新人4人の序盤戦の動きをまとめました。

県知事選挙に立候補しているのは、いずれも無所属新人で、
元高校教師の宮川 一彦(みやがわ・かずひこ)さん。
元熊本市長の幸山 政史(こうやま・せいし)さん。
建設会社社長の毛利 秀徳(もうり・ひでのり)さん。
元熊本県副知事の木村 敬(きむら・たかし)さんの4人です。

【無・新 宮川 一彦 候補(58)】
「なかなか県南部まで足を運んで見たことがないので、まずは水俣病やダムの問題、人吉市では洪水について見てみたい。実際に回って県南部の人たちの生活を見てみたい」

元高校教師の宮川一彦さんは自転車に乗って、1人で自らのポスターを各地の掲示板に張りながら、そこで有権者と触れ合う独自の選挙戦を展開。

10日は人吉市内に入り、すれ違う車や人たちに手を振りながら自転車をこぎ、ポスターを張って回りました。

【無・新 宮川 一彦 候補(58)】
「大学も専門学校も熊本市に集中しているので、県南部に大学などが進出すれば学生が集まる。学生が集まれば、食事もすれば衣服を買うということで学園都市が形成されるので、県南部に大学などを誘致できればいいなと」

今後も熊本市外の地域を中心に回るという宮川さん。草の根の活動で認知度アップを図ります。

【無・新 幸山 政史 候補(58)】
「決して(蒲島県政を)全否定するわけではないが、最近の旅行助成支援事業の問題など組織の中がおかしな状況ではないか。それは多選の弊害が見え隠れしているのではないか。それを感じさせる場面が少なくない」

元熊本市長の幸山政史さんです。告示日の翌日は八代市で街頭演説を行い、蒲島県政について「一つ一つチェックする時を迎えている」と訴えました。

土・日は、大票田の熊本市に入り、日曜は地元の北区から演説をスタートさせました。

【無・新 幸山 政史 候補(58)】
「一部の人たちで決めた候補者が一部の権力構造の中で進められようとする県政を切り開くことができるのか、私たちの手に県政を取り戻すことができるのか、そんな戦いではないかと思う」

人通りの多い繁華街での街頭演説には、幸山さんが掲げる『オール県民党』の考えに賛同した立憲民主党や社民党などの熊本市議がマイクを握り、幸山さんへの支持を訴えました。

【無・新 毛利 秀徳 候補(46)】
「『日本列島100万人プロジェクト』といって(これまで)日本全国で街頭演説をしながら政治に対して、ワクチン問題に対して、政治家に対して、お金の問題に対して訴えてきた」

建設会社社長の毛利 秀徳さんは、新型コロナワクチンの後遺症に苦しむ人の救済を公約の柱に据え、これまでも全国各地で街頭活動を行ってきたことなどをアピールします。

9日は八代市や宇城市を回り、SNSで遊説の様子をライブ配信しながら、「月1回、県民の意見を聞く討論会を実施し、県民参加型の県政をつくる」などと訴えました。

【無・新  毛利 秀徳 候補(46)】
「僕が皆さんの所に出向いて月に1回、皆さんの意見を聞きに行く。毛利にみなさんの不満をぶちまけてください。きちんと各市町村と連携して、手続きがスムーズにできるようにワクチン救済部署をつくっていきます」

街頭演説やSNSでの発信に力を入れ、支持拡大を図ります。

【無・新 木村 敬 候補(49)】
「私はまだまだ知名度が決定的に不足しています。どうか皆さんの力で木村敬、木村敬の名前を広げてください」

自民党と公明党が推薦する元副知事の木村 敬さんは9日、宇土市や宇城市をメインに街頭演説に臨みました。自民党所属の国会議員や県議などが応援に入り、宇土市役所新庁舎の建て替えなどを例に『チーム熊本』の結束力で地震からの復興を遂げているとアピールしました。

10日は大票田の熊本市内を中心に遊説。にぎわう中心市街地でマイクを握り、「蒲島知事からのバトンをしっかりと引き継いでいく」と支持を訴えました。

【無・新 木村 敬 候補(49)】
「私たちは全力でこの良き流れを強く大きくしていかなければならない。そのために私は蒲島知事からこのバトンを渡されています。このバトン、熊本地震からの良き流れ、復旧復興の良き流れを、私がしっかりバトンを引き継ぎたいと思いますが、皆さん、よろしいでしょうか? 私はぜひこの日本一素晴らしい熊本を子や孫の世代までしっかり受け継いでいきたい。その役割を私に果たさせてほしい」

木村さんの遊説は、推薦する自民党や公明党の県議以外にも推薦する団体などが全面的にバックアップし、強固な組織戦を展開しています。

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