政令市ワーストワンと言われる熊本市の渋滞解消へ自転車の利用促進が呼びかけれています。
去年導入したシェアサイクルの利用者は着実に増えエリアの大幅な拡大も発表されました。
しかし、熊本市の自転車事情は問題を抱えています。

熊本市が開いた自転車にまつわる問題を議論する協議会。
(市の担当者)「市街地でも交通渋滞が常態化しております。そういったことで市民生活や経済活動にも大きな影響が生じているところでございます。」この車の渋滞解消につなげたいと去年4月に導入されたのがシェアサイクル「チャリチャリ」です。1分6円で使用でき、利用者数を伸ばしています。

(熊本市 自転車利用推進課 酒井さん)「約40ポート110台で始めたシェアサイクルなんですが1日あたりの利用者数が1000人を超えるといった状況もありまして市民の足として定着をしていると実感しております。」シェアサイクルの実証実験が始まっておよそ1年4カ月。
これまでの利用者数は3万3000人で40万回以上利用されています。

(利用者)「ちょっとそこまでっていう時に(チャリチャリが)あるとすぐに行けるので」「すごく便利です。最近はめちゃくちゃ停められる場所が増えたので自転車は持つ必要がないかなと思っています。」今年3月、熊本市は利用者にアンケート調査を実施。
およそ22%がマイカーやタクシーなど車の利用からシェアサイクルの利用に変えていたことが分かりました。

(熊本市 自転車利用推進課 酒井さん)「一定程度ですね、 マイカーの削減に繋がってるというふうに思っております。
 こうした状況も踏まえまして私たちとしては来年度以降もシェアサイクルがある熊本市を目指して今後検討を進めていきたいというふうに思っています。」こういった中、シェアサイクルを運営するニュートは、来月2日から熊本大学や崇城大学、東海大学エリアをカバーし、自転車の台数も今年中に550台から2倍の1100台に増やすと発表しました。

自転車の利用促進の取り組みが進められる中、その一方で課題となっていることがあります。
駐輪場です。
熊本市の駐輪場の収容率は、慢性的にオーバーフロー状態だと言います。

こちらは熊本市が運営するJR新水前寺駅の高架下にある無料駐輪場。
駅と電停に直結していて便利だという声がある一方、10年以上前から、朝・夕を中心に収容台数を超えて駐輪されています。

(熊本市 自転車利用推進課 酒井さん)「(新水前寺駅駐輪場)西側につきましてはだいたい慢性的に収容率が120%ほどになっております。」「東側につきましては昼間の時間帯は割と70%とか80%とか空いてるんですけど朝夕になると自転車はかなり増えまして100%を超えてという状況でございますので」西エリアと東エリア合わせて、収容できる自転車はおよそ700台。
その8割が通勤、通学での利用です。

(利用者)「自転車通学が多くて自転車が停められないことがあったりしますね。」「(駐輪の)スペースが全然なくてどこに停めようかとここで何分も歩き回って探すみたいになっちゃいます。」「停めたい時間に学生とかぶっちゃったら停められないことが多いのでできれば(駐輪台数を)増やしてほしいですね。」この問題を解消しようと熊本市は、今年度末ごろから収容台数を確保するための工事に着手する予定です。

改修工事は夏休みなど学校が長期休暇になる期間に実施するなどし、来年度中までには西と東の両エリアでこれまでの700台から300台増やし、1000台の収容を目標に駐輪場の整備を行いたいとしています。

(熊本市 自転車利用推進課 酒井さん)「敷地は限られておりますので敷地の中でどうやって効率的に駐輪いただけるスペースを増やしていくのかが課題でございまして今あるスペースの中で立体的な利用等も工夫しながら台数を増やす取り組みを進

Leave A Reply