【藤枝市に伝わる昔話】鬼岩寺の黒犬 鬼岩寺の黒犬と土佐の殿様の犬の噛み合わせにまつわる物語

[音楽] SBSマイホーム センターストン静岡 昔話すっとん静岡昔話の時間がやって まいりました案内役の陽です今日は藤枝市 に伝わります祈願寺の黒犬というお話です それでは [音楽] どうぞ藤枝宿に紀寺という新金州の古いお 寺があり ますこのお寺に黒という名で呼ばれる毛色 が真っ黒な犬が買われていました何でも この黒は噛み合わせをしても一声で相手の 犬が尻尾を巻いてしまうほど強いと評判の 犬でし たですから山近交代で東海道を往来する殿 様の間でも有名な犬でし [音楽] た黒やお前手も強いばっかりに色々難が 降りかかる の実は 昨日藤枝しく近在を納める田中城の殿様 から知らせが来たの ですその知らせとはこの春に土佐の国のお 殿様が参勤交代でお国元から江戸に向かう でその途中祈願寺のクと土佐のさ様の愛犬 はてと噛み合わせをしたいというので承知 するようにという内容でし た大体噛み合わせと言っても犬が好んで するわけでないに なその通りです噛み合わせというのは囲い の中に犬を入れて周りから犬同士が 噛み合うのを仕掛けるのですそういう 噛み合いを専門にするようにし立てた犬を 刀剣と呼びますが祈願寺の黒はそういう犬 ではなかったの ですなんでもある日フラッと祈願寺に現れ てそのままいついたの ですいついてから半年ほどして田中城の殿 様が祈願寺の尚とごを打ちにやってきた時 に殿様が苦労を見てなかなか強そうだと いうのでお城の飼とか噛み合わせをする ことになったの ですこの田中城の白と祈願字の黒の 噛み合わせは黒の一声で勝敗が決まって しまいそれは体操田中城の殿様が悔しがっ たということ ですその噂が広まりあっちこっちの殿様が 噛み合わせをしたいと自慢の犬を連れて くるようになったのですがまだ1度も負け たことがないのです ク や今度相手をしなければならぬ犬だが何で も刀剣専門に改良された大型の犬という こと

らしいいつものように一声で尻尾を巻いて くれればいいが本当に噛合になったら どちらかが死ぬ はず はは田中の殿様の目に止まらなかったら 噛合だなどという愚かなことをしないで 過ごせたに な祈願寺の尚はじっと黒を見つめ考え込ん でしまいまし た仏に使える身の私がたえ犬であっても 殺し合うようなことを引き受けるわけには ゆかぬ と言って今までにも噛み合わせは何度も やっている ああなんで最初田中の殿様に断りをする ことができなかったの かどこかに強いものには巻かれろという 気持ちがあったの だなあ 黒しばらく姿を隠してはくれまいか 綱を解いでやるで ほれ綱を解かれた黒は2度頭を上下にして から地蔵堂の裏に入っていきました おお 黒分かったのかなええかい出てくるな よ3日後に土佐の殿様が藤枝宿においでに なるというで なそれまでじっと隠れていておくれ よとにかくクは突然いなくなったと言えば 住むかもしれないでなええ な土佐の殿様が江戸に出発されるまで出て くるな よ尚は次の日から黒が姿を消した地蔵堂の 方を眺めやりながら指を折って数えまし [音楽] た世が開けた か今日が土佐の殿様の犬との 噛み合わせ昨日田中の殿様には黒が姿を 消してしまったとお知らせしておいたがあ どんなおがされる やらブツブツ言いながらいつものように尚 は兄弟に立つお不道様のお道を皮切りに 順番にお道尿教を唱えて 行き自蔵堂の前に来た時でした あれ 黒出てきてしまったのかなあ 黒もう1日姿を隠しておれ そうしたら土佐の殿様も諦めてくれる にしかし黒はじっと尚を見据えそこを 動こうとしませんでし たそうか分かった よ今から田中の殿様と土佐の殿様に使いを 出すで な黒が帰ってきたと 使いを出すということは噛み合わせをする

ことになるだ ぞそれでええだ な黒は尚の言うことが分かったのか首を 立てに振りまし たそうか出てきよった かわしのはての来るというで逃げよったか と思ったがよし早速はてと噛み合わせ じゃ土佐の殿様の犬はては茶色の大きな 土佐犬でし た祈願寺の3門をくぐり自蔵堂の前の広場 に来ると太い綱を解かれまし たはてはゆっくりと地蔵堂の前に座って いる黒に向かっ歩いて行きまし たはて油断する のはてはじりじりと黒に近づいて行きまし たそれを受けて黒が立ち上がりました ほお立ち上がったか さに違わぬ着物座った犬じゃ 早てええかい土佐の即事からおしかと見せ て やれく負けるな尚も小声で黒を応援してい まし た早てよいか動きの素早いのでは土佐一者 でよってまず花咲をかぶりと噛みついて やるんじゃはやて黒いつものに一越して やるん じゃ黒とはてはじっと睨み合ってい ますとその時でし たなんじゃ今のは あれれ土佐の殿様の犬はてが尻尾を巻いて しまったぞいやいや はてどうし た黒の勝ちでし た殿様は大層悔しがりましたが仕方あり ませ んその後黒の吠え声がまるで千引もの犬が 同時に吠えたように聞こえたのはきっと 春野さんのお犬が応援に駆けつけたのでは と人々は噂しまし た すっ飛んおしまい [音楽] 今日の祈願寺の黒犬いかがだったでしょう この祈願寺は新金州の古いお寺ですけども 江戸時代になる前まではこのお寺の門前に 位置が立ちましてえそして海の産物や山の 産物えさらに東海道を通して東西の産物も 集まったようですえとりわけ塩と荒み若 言ったその階層それに塩魚などがですね この3幹部に運ばれたんですが必ずこの 位置を通ったようですえお話の中で黒犬の 応援に駆けつけた春奈さのま山犬たちが出 てきますが実はこの藤枝と春奈山一体の ですね3幹部のモマとは大変深い関係が あってこの3幹部から椎茸やお茶が運ばれ

てきたわけですねまそういうことで現在も その藤枝は椎田けどお茶の周産地として 全国に名を知られているわけですけども 今日のこの黒犬の話はですねえそういう 藤枝がえお茶と椎茸の週地になるという そういう背景をま示唆してるようにも思う わけですがいかがでしょうそれでは皆さん また来週 [音楽] さよならただいまの出演は祈願寺の王将 溝口孝行土佐の殿様運のりじナレーション 松永茂子以上SBSラジオ放送劇団そして 音楽杉本連太郎 幸脚色ヤ洋光でし [音楽] た I

【編集メモ】劇中、噛み合わせをしたのは土佐の殿様の犬とあるが、田中城殿様の犬だとも言われている。

【再生リスト】https://youtube.com/playlist?list=PLNDavtIzW2SF9Q7up5pWccIspvjuRy6v9&si=5C-vDsuO9twS0wsK

#おじさん雑談 #昔話 #ラジオドラマ

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