無断で動かすとアラームが鳴り響く自転車を駐輪場に紛れ込ませ、自転車泥棒を驚かせて、盗む意欲をそぐ――。自転車の盗難多発に悩む兵庫県尼崎市が、そんな社会実験を9月13日から始める。担当者は「全国の自治体で初めての取り組みでは」と話す。

 尼崎市の8日の発表によると、振動を感知すると警報が鳴る市販のアラーム装置を取り付けた自転車3台を、JR尼崎駅周辺などの盗難多発エリアの駐輪場や飲食店前に止める。何者かが動かそうとすると弱めのアラームが鳴り、動かし続けると数秒後に大音量で鳴る。「泥棒に『もうやめよう』と思わせる」(担当者)という仕組みだ。

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