世界各国の選手が熱い走り『マイナビ ツール・ド・九州2024』【熊本】 (24/10/16 19:00)

10月11日から4日間の日程で開催された自転車の国際ロードレース『マイナビ ツール・ド・九州2024』。福岡、大分、熊本の3県で4日間にわたって繰り広げられた熱戦を振り返ります。

【実況】
「カウントダウンが終わって、いまスタートしました。マイナビ ツール・ド・九州 小倉城クリテリウム」

10月11日から4日間の日程で行われた自転車の国際ロードレース、『マイナビ ツール・ド・九州2024』。

2回目の開催となったことしは、国内外合わせて17チーム、100人を超える選手が出場しました。

初日の舞台は福岡県北九州市。観客への『顔見せ』といった意味合いを持つ『クリテリウム』という周回型のレースが行われました。

自転車ロードレースは、メンバーの勝利がチームの勝利です。

エースを勝たせるためにアシストに徹する選手がいるなど、チーム同士の駆け引きも
魅力の一つです。
【堂前 泉紀記者リポート】
「選手たちが駆け抜けると、音、そして風圧共にものすごいものがあります。大迫力のレースが目の前で繰り広げられています」

レース中盤、3人の選手が抜け出すと、抜きつ抜かれつ三つどもえの大熱戦。
勝負はラスト1周までもつれ込みます。
【実況】
「ネルーカー速い、ネルーカー速い、EFエデュケーション・イージーポスト
ルーカス・ネルーカー勝利です」

【観客】
「すごいスピードと迫力で元気をもらった」「間近で見るレースは大迫力で去年より観客の数もすごく多くなっていて、盛り上がっているなと感じた」

2日目からは本格的なレースがスタート。

コラテック・ヴィーニファンティーニのクリスティアン・ズバラーリが一時、2位に3分近い差をつけ独走態勢に入ります。
しかし、残りおよそ12キロ地点で2位集団に捕まると、前日の上位3チームの選手による優勝争いに。
【実況・解説】
「スプリントかかっている!さあこれから伸びてくるか!並んできたが押し切った、
トタルエナジーが大分ステージ勝ち取りました!」
大分ステージは、トタルエナジーのエミリアン・ジャニエールが制しました。

そして大会3日目、舞台は熊本・阿蘇地方です。

【SPARKLE OITA RACING TEAM 住吉 宏太 選手(熊本県出身)】
「南阿蘇は高校の時から練習で行っていたので思い入れの深い地で道を知っていることはすごく利点なのでそれを活かして頑張りたい」

【スタート実況】
「マイナビ ツール・ド・九州2024ステージ2、熊本阿蘇ステージ
スタートです!」

気持ちのいい秋空の下、南小国町から南阿蘇村までのおよそ108キロのコースを選手たちは駆け抜けました。

【実況・解説】
「この景色!この景色です!これが熊本阿蘇です!」

阿蘇市一の宮町のスプリント区間や、熊本地震で被災し、去年12月に楼門の復旧工事を終えた阿蘇神社などを抜け、日本人選手2人を含む5人が先頭集団でレースを引っ張ります。

しかしその後、山岳ポイントの箱石峠で後方集団に吸収されると、新たに別の5人の選手が先行。逃げる5人を後方グループが追う形で、残り15キロ付近の白川水源前に。

【実況・解説】
「あーでもだいぶ」「これ近いですよ、今(白川)水源ですもんね」
「これ(先頭との差が)10秒無くなってきているんじゃないですか」

【観客】
「初めて見たがすごかった」
「やはり全然違う。あんなにスピード出せない」

猛追を受ける先頭集団で、JCL TEAM UKYOの小石 祐馬が思い切ったアタックをかけますが…。

【実況・解説】
「ドローン映像もすごいですが」「いや速い!」「袖が白いということは愛三(工業)ですか?」「シマノも迫ってきましたよ」「さあ残り1キロ!
あー、小石捕まってしまうしかし踏むのをやめない!ここでトタル(エナジー)が
主導権獲りに来ました」

レースは大混戦のまま最終局面を迎えます。

【実況】
「さあ来た来た来た!この最後の登り、残り150(メートル)を通過!ジャニエールが先頭だ!ただアスタナ(の選手)が来た!ジャニエールか、アスタナ(の選手)か!ジャニエールがいったー!」トタルエナジーのエミリアン・ジャニエールが
大分ステージに引き続き白熱の熊本阿蘇ステージを制しました。

【トタルエナジーエミリアン・ジャニエール選手】
「皆さん本当にありがとうございます素晴らしい、うれしい気持ち、きのうに続いてチームが底力を見せたと思う」
【SPARKLE OITA RACING TEAM 住吉 宏太 選手(熊本県出身)】
「阿蘇は自然豊かで日本ではなかなか見られないような景色が広がる場所なので、
すごく気持ちよかったし、周回(コース)や箱石峠などでも名前を呼んで応援してくれる人もいてすごく力をもらった」

最終日の福岡ステージ。先頭集団の顔ぶれが入れ替わりながらレースは進み、
後方集団も各チームで隊列を組んで先頭をうかがいます。

【実況】
「先頭を引くのはトタルエナジー。しかし後方にはシマノも固まっている。
アスタナも固まっている。EFも固まっている。コラテックも固まっている。
最後の上りの前に向けて各チームが先頭付近に固まりだしました。これ上り何かありそうですね」

最後の上りでは各チームが意地を見せ、熾烈なトップ争いを繰り広げます。

そして残り5キロ地点、後方集団が一気に先頭に迫り、この日も混戦のまま最終盤へ。
【実況】
「ネルーカーが前だ!今前にはネルーカーがいる、いやスミルノフか?スミルノフだー!」

福岡ステージを制したのはアスタナ・カザクスタン チームのイバン・スミルノフ。

そして大分ステージ。熊本阿蘇ステージを連勝し、この日も2位に入ったトタルエナジーのエミリアン・ジャニエールが総合優勝を果たしました。

【実況】

レースの模様は全世界に配信され、中継はTKUが担当。現地では郡司キャスターなどTKUのアナウンサーが大会を盛り上げました。

トータルおよそ432キロのコースで熱戦が繰り広げられた『マイナビ ツール・ド・九州 2024』。
自転車ロードレースの魅力、そして美しい九州を世界に発信した大会となりました。

来年のツール・ド・九州は10月10日からの4日間これまでの3県に長崎、宮崎もコースに加えて開催される予定です。

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