【寺社参詣】#90 高源寺(兵庫県丹波市/臨済宗妙心寺派)~美しい景観と天目楓、三丹随一の名刹~ Kogenji Temple

神社仏閣巡り「寺社参詣シリーズ」第90回は、兵庫県の中部。ちょうど瀬戸内海と日本間の中間にあたる丹波市にある、臨済宗妙心寺派寺院 瑞巌山高源寺です。

高源寺開祖の遠谿祖雄(えんけいそゆう)禅師は、鎌倉時代の嘉元4(1306)年に中国(当時は”元”)に渡り、杭州の天目山に居た禅僧・中峰明本(普応国師)に約10年間師事して修行し、正中2(1325)年、霊夢で得た天目山に似た地である現在の地、丹波国氷上郡(現在の兵庫県丹波市)に堂宇を建立したのが高源寺の始まりです。

翌年には後醍醐天皇より「高源寺」の寺号を賜りました。

後に、甲斐国(現在の山梨県)にある天目山栖雲寺(臨済宗建長寺派)を「東天目」、高源寺を「西天目」と呼ばれるようになりました。

室町時代の永正15(1518)年には後柏原天皇の勅願所となり、以降高源寺住職は永代にわたる紫衣を許され、全国に末寺を持つ大本山となりました。

戦国時代になると、織田信長の命を受けた明智光秀による丹波攻めにより、全山を焼失。江戸時代になり、享保年間(1716年 – 1736年)の始めに天岩明啓禅師が再興しました。
また寛政2(1790)年頃には弘巌玄猊禅師(1747-1821年)が柏原藩の援助を得て多宝塔を建立するなどしました。弘巌玄猊禅師は再中興の師として、文化4(1807)年5月に、光格天皇より紫衣を下賜されました。
このとき紫衣以外にも、掛け軸や硯なども下賜されましたが、これらの物は、平成25(2016)年、弘巌玄猊禅師の子孫の実家から高源寺に寄贈されました。

高源寺の目玉は、境内に数百本植わっている「天目楓」で、10月下旬~11月にかけて紅葉のピークを迎え、この頃になると参拝客が一気に増え、地元の方々総出で参拝客の接待を行うとのこと。この「天目楓」は、開祖・遠谿祖雄禅師が修行先の中国から帰国する際に持ち帰り、境内に植えたのが始まり とのことです。「天目楓」の特徴は、葉が小さく、全体的に枝が垂れてくることと言われており、紅葉のシーズンのみならず、春の新緑、夏の深い緑色も見事である とのことです。

このような三丹一の紅葉 と言われる高源寺ですが、そのアクセスは良くありません。車やバイクで京阪神から訪れる場合は、舞鶴若狭道春日ICから北近畿豊岡自動車道に入り、青垣ICで降りれば、迷うことなく到達できるのですが、公共交通機関となるとそうはいきません。最寄りはJR福知山線の柏原駅ですが、駅からのバスの便が、高源寺方面へ向かうバスが、夕方に1便あるのみ。逆に柏原駅へ向かう便は、早朝に1便のみと、参拝客向けの路線ではありません。よって、車利用・バイク利用のみか、タクシー利用ということになりそうです。

春の八重桜、秋の天目楓の紅葉が美しい、三丹随一の名刹と言われる、関西花の寺二十五霊場第四番 瑞巌山高源寺の動画をご覧下さい。

撮影機材:Panasonic HC-X1500

【使用BGM】
「あの夏・・・(ノスタルジアver.)」(ノスタルジア(甘茶の音楽工房別館))
http://nostalgiamusic.info/

【Webサイト】
高源寺公式Webサイト
http://kougenji-tanba.or.jp/

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