24日目 十和田から大間へ(No.49 1970年 55000円日本一周自転車旅行)

9月4日早朝5時、、秋なのに冬のような冷たい寒い朝に目が覚めた。昨夜は十和田まで6km手前の小さな小屋で1泊した。寒い朝だったが9時頃には気候も穏やかになり緑の中を走る快適なサイクリング日和となった。野辺地では4号線から279号線へ入って陸奥へ向かった。本州最北端の大間に到着した時は急に嬉しくなって顔がほころんだ。
いよいよ明日は北海道かと思った。今日はここまで来たご褒美に旅館に一泊して北海道への準備と計画をと思ってフェーリー乗り場で時間を調べていると子供たちが集まってきた。子供たちに丘の上で寝たらと勧められ仏さまを祀つてある小屋のそばにテントを張った。案内してくれた子供たちもテント張りを手伝ってくれた。大間の漁の話もしてくれてテントの廻りはにぎやかになった。手伝ってくれたお礼に全員にアイスクリームを買ってあげた。夜になるとスルメや漫画本などを持って来てくれてテントの周りはより一層賑やかとなった。50年前のアルバムにそんな事を書いていた。今考えると1970年当時の私はとっての青森県は遠方で外国に初めて行った時と同じ感動的なことだった。自転車旅行の20年後の1991年には仕事で羽田から三沢空港で降機して再び青森県に来ている。仕事は3か月だけとの短期間の約束だったが結局2年近く滞在している。仕事は忙しく殆ど早朝宿を出て深夜に宿に帰える繰り返しの毎日で休日返上の日も多かった。そんな中で僅かな休日を狙って温泉なども行っている。古牧温泉は22万坪の敷地の広大な温泉だ。酸ケ湯温泉は日本古来の雰囲気を持った独特な温泉だった。恐山も行っている。死者と会える場所とも言われる恐山は独特な雰囲気を持った霊場だった。自転車旅行ではいずれの場所も通り過ぎている。口髭は仕事で青森に来てから生やした。写真を見ると最初は口髭だけだったが
フエリーの船上で函館をバックに撮った写真は顎まで髭が伸びている。手入れも何もしなかったが仕事を終えて青森から帰って髭は剃った。剃る前は余程立派な髭になっていたのか床屋さんに本当に剃っていいんですかと念を押された。髭を生やしたのは一度きりでそれ以降は髭を生やしていない。1970年9月4日この日は十和田から大間まで進んでいる。
次回は大間から函館へ

音楽はyoutube オーデオライブラリの
Danse Macabre – No Violin です。
なんでも動画 久常

Kevin MacLeod の Danse Macabre – No Violin は、クリエイティブ・コモンズ – 著作権表示必須 4.0 ライセンスに基づいて使用が許諾されます。 https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
ソース: http://freepd.com/Classical/Danse%20Macabre%20-%20No%20Violin
アーティスト: http://incompetech.com/

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