台風10号　週明け列島直撃の恐れ　“関空直撃”と似た進路【スーパーJチャンネル】(2024年8月23日)

台風10号　週明け列島直撃の恐れ　“関空直撃”と似た進路【スーパーJチャンネル】(2024年8月23日)

　台風10号が週明け列島に接近、そして上陸の恐れも出てきました。秋雨前線の影響で接近する前から大雨に注意が必要です。

■静岡で激しい雷雨　通勤に乱れ

　静岡県では日付が変わるころから激しい雨となりました。掛川市内は激しい雨とともに雷も光ります。

　静岡市でも8月の観測史上1位となる猛烈な雨が降りました。車も大きく水しぶきを上げています。

　静岡市清水区では12時間の雨量が8月1位となるほどの雨が降りました。その時間帯の清水区を映したカメラは風と雨で小刻みに揺れているのが分かります。

　夜が明け、中学校の校庭は水浸しとなっていました。冠水したのでしょうか、バイクも倒れています。

　交通網も大きく乱れます。東名高速は一部区間で通行止めに。通勤ラッシュを迎えた静岡駅も…。

アナウンス
「昨日からの大雨の影響により、現在、東海道本線富士駅から浜松駅間、上下線で運転を見合わせています」

　東海道本線では、一部区間で運転を見合わせ。乗客は暑さのなか、復旧を待ちます。

通学する人
「雨もやんでたので大丈夫かなとは思ったんですけど」
「暑いのであと1時間半待つか悩みどころではある」

　静岡県はその後も東部で雨が降り始めます。下田市を映したカメラ。1時間ほどで視界が悪くなるほどの雨が降り始めました。

　北海道でも強い雨風となりました。稚内市を映したカメラ。正午すぎに激しい雨が降り始め、水たまりがいたるところにできました。

■相次ぐゲリラ雷雨　予測アプリも

　各地で混乱をもたらしたゲリラ豪雨。危険な雨雲をいち早くキャッチする便利なものがあります。

　21日、都心ではマンホールからは水が吹き出し、瞬く間に道路は冠水。水しぶきを上げながら車が走り…。

　東京・世田谷区にある東急の二子玉川駅では、駅のホームに滝のように雨が落ちるなど、帰宅の足を直撃しました。

エムティーアイ　気象ビジネス部　佐藤有貴さん
「今、地図の中に2Dで雨雲の位置が描かれているが、こちらのボタンを押すと3Dの雲が表現できるようになっている」

　リアルタイムでゲリラ雷雨を予測し、通知してくれるアプリです。

エムティーアイ　気象ビジネス部　佐藤有貴さん
「3Dにすることで雲の高さ、それぞれ色んな高さがあるが、自分の真上にある雲がどれぐらいの大きさの雲なのかが一目で分かるようになる」

　それでは21日、ゲリラ雷雨が都心を襲った時、雨雲はどうなっていたのでしょうか。

エムティーアイ　気象ビジネス部　佐藤有貴さん
「地上も上の雲の色も紫色でとても強い雨が降っていることが分かる。引いてみますと東京に降らしている雲自体もとても大きな積乱雲というのが分かりますし、雲の中もたくさんの雨を降らす塊があるのが色で分かるので、この日は東京にとても強い雨を降らしたことがアプリからも分かる。ゲリラ雷雨が降りそうというプッシュ通知が飛びましたら、そちらをサインに屋内とかに避難していただきたい」

■“40℃迫る”日本海側で猛暑日続出

　二極化する天気。危険な残暑も続きます。この夏、異常な暑さが続いた名古屋市。フードの大きい帽子で顔を覆い、日差しをしのぎます。

　23日も猛暑日となり、統計史上最多となりました。雨が少なく、山からの風でフェーン現象が起きたことが一因と考えられています。

70代の人
「湿度は高い。すごく蒸し暑い」

大阪から来た観光客
「小倉トーストを食べに行った時、並んでいたら雨が降ってきて雨上がりなので余計暑い」

　23日、特に暑くなったのは日本海側。40℃に迫る暑さとなったところが相次ぎました。暦の上ではすでに秋。ただ、まだ夏の出口は見えません。

東京から来た観光客
「北陸がこんなに暑いとは思わなかった」

地元の人
「お盆明けはどんどん涼しくなっていくのに余計に暑くなっているから、いつ秋が来るのかなと」

■台風10号　週明け列島直撃おそれ

　気になる台風の進路も徐々に分かってきました。週明けにも日本列島を直撃する恐れがある台風10号。6年前に大きな被害をもたらした台風とよく似たコースを通る可能性があります。

　今月22日に発生した台風10号。27日から23日にかけ、暴風域を伴ったまま本州を直撃する見通しです。この進路、過去には甚大な被害をもたらしたケースもあります。

　大阪市内で最大瞬間風速47.4メートルを観測した風。市街地であらゆるものを吹き飛ばしました。

　6年前、タンカーが連絡橋に衝突するなど、関西や東海を中心に大きな被害をもたらした台風21号。死者14人、近畿を中心に約8万棟の家屋が被害を受けました。

　当時の台風の進路と今月22日に発生した台風10号の予想進路図を比べると、よく似たコースを通ったことが分かります。

　今後、台風10号は一時的に「非常に強い」勢力まで発達する予想で、最新の情報に注意が必要です。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp