20世紀に販売された普通のC5コルベットが258万円でも激安な理由とは?1999年型 シボレー コルベット クーペ #アメ車 #ChevroletCorvette #オーバーホール

車両本体価格300万円以下の魅力的なアメ車の中古車を紹介する企画、69台目は広島のナッツモーターカンパニーが販売中のC5コルベット。内容を考えれば非常にお買い得な1台です。

車両の詳細は下記の通り。

1999年型 シボレー コルベット クーペ
・車両本体価格:258万円(支払総額:290万円)
・車検:2年付
・走行距離:-(オーバーホール済のため)
・排気量:5.7リッター V8 OHV (LS1)
・ミッション:4速AT
・ボデイカラー:シルバー
・内装:ブラックレザー
・正規輸入車
という車両です。

動画で解説している通り、この車両はエンジンをオーバーホールしています。
「オーバーホール」という作業は、昔は割とポピュラーでしたが、最近ではあまり聞かなくなりました。若い世代の人の中には、もしかしたら「オーバーホールって何するの?」と疑問に思われる方もいるかもしれないので、筆者の知る範囲で先に軽く説明します。
オーバーホールというのは、クルマのエンジンに限った行為ではなく、様々な業界で使用される言葉です。「機械を分解し、点検、洗浄、場合によっては修理、あるいは部品の交換などを行い、再度組み立てる」メンテナンス作業の事を指します。時計なんかでもよく使われる言葉ですね。
オーバーホールの目的は、経年変化などで性能が劣化した機械を、新品時の状態に近づける事。その機械が本来持っている性能を取り戻す事にあります。
クルマのエンジンをオーバーホールする場合、元のエンジンの状態にもよるし、何処までやるか?もケースバイケースになりますが、基本的な工程としては、「車体からエンジンを下ろす(※エンジンを下さずに部分的に行う場合もなくはない)」→「エンジンを部品単位まで分解する」→「バラした部品を洗浄&点検する」→「部品に不具合が見つかった場合は修理または交換する」→「エンジンを組み立てる」→車体にエンジンを載せるという感じです。

前記した通り、エンジンの状態や、何処までやるのか?によって、所要時間や費用は大きく変わってくるのですが、例えばここで紹介しているC5の様に、シリンダーをボーリング加工(切削)し、オーバーサイズピストンに交換、さらにはクランクシャフトやコンロッドまで交換する様な大掛かりな作業を行う場合、時間もかかるし費用も嵩みます。
今回の取材に協力してくれたナッツモーターカンパニーの場合、オーバーホール自体は全て自社で行っていますが、さすがにボーリング加工(ボーリングとホーニング)に関しては外注となるので、その分手間も時間もかかります。
ちなみにボーリング加工を行うのは業界で「内燃機屋」とか「エンジン屋」と呼ばれる業者さんですが、コルベットに搭載されているLSシリーズの様に「18/1000mm」みたいな精密加工(注:通常の日本車は3/100mm!)を要求される加工は、トラックや建設業界の大型ディーゼルエンジンをメインに施工している普通の業者では出来ないし、また、逆にバイクなどの小型エンジンを主に取り扱っているレース系の業者さんでも出来ません。そもそもV8エンジンの加工が可能な治具を所有している業者自体が日本にはほとんど存在しないので。
ちょっと横道に逸れましたが、それだけ大変な作業であるからこそ、動画中で整備士さんがお話しされていた様に「お客様との信頼関係が構築出来ていない場合にはお受け出来ません」という事になるわけです。

でまぁ、ここで紹介しているC5は、それだけ時間と費用のかかるオーバーホールが施されていながら、また、外装も内装も足回りの状態も良いにも関わらず、車両本体価格は258万円。だからこそ筆者は「激安!」と言ってるわけです。

◾️取材協力
・ナッツモーターカンパニー
TEL:082-840-3012
住所:広島県広島市安佐北区上深川642-1
HP:http://www.nuts-mc.net

◾️撮影&編集:田中享

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5 Comments

  1. エンジンオーバーホールの費用込みで考えたとしても300万円以下の価格は安いし、外装・内装共に状態が良いのもお買い得感増してるような…。でもエンジンオーバーホールされてるならまだまだ乗れそう。C6ホイールも似合ってて綺麗なのも良いですね。

  2. 自分の80年式トランザムは、アメリカでエンジンOH済の個体を持ってきて乗ってたら、エンジンから異音が出てきて、バラしたら1個だけ違うピストンが入ってて、それが斜めに傾いた状態で動いて、シリンダー内が傷ついてた。ブロックを横浜に送り8気筒全部ボーリングし直して、ピストンも全部交換して100万円弱。今から15年位前かな?アメリカでは、スワップするのが普通ですが、アメリカ人のオーナーがOHしたようです。こっちの整備屋が、金の掛かってないOHだなと言ってました。今乗ってるユーコンも一度スワップしたエンジンが調子悪くて、横浜の工場でOHして、それから25000キロ位走行したと前オーナーが言ってました。それを自分が購入して、今32000キロ位かな?すでに走行キロ不明になってますが…最初の71年式マスタングも色々トラブル抱えてた。年式考えると仕方ないが…それ考えると、そのC5は買い得ですね。

  3. 実は山口県在住で近くにアメ車に強い車屋がいないので、広島のナッツカンパニーか福岡のBUBUにチャレンジャーを点検など持っていきたいと思っているのですが、そういった持ち込みは大丈夫でしょうか?

  4. 黒のコルベットを見ましたが車高が低い幅の広いカッコいい車ですね米国にアメ車を購入しやすい例えば自動車税の引き下げ等日本政府に圧を掛けて欲しいです🚙

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