22日目 田老から普代へ(No.47 1970年 55000円日本一周自転車旅行)

昨夜の予想は的中した。目が覚めると寝袋は水を吸って下着までびしょ濡れ、、雨の中でテントを畳んで10時に小本に向った。陸中海岸の熊ノ鼻に来ると変速機が故障。これが国道かと思うような悪路が続く。変速機が故障したので坂道は自転車を押して歩く情けない旅となった。
そんな坂道でベレー帽に半ズボン姿の人が自転車に乗ってやってきた。背中にかけたカメラで「風景を撮ってスライドにするんだ」とか「悪戦苦闘している姿を撮らしてくれ」などの話を聞きながら少し歩いてから「俺はこの辺で休むから」と言われてまた一人で坂道を登って行った。
小本より普代までは所々舗装道路で喜んでいると舗装がまた切れてガッカリしたり喜んだり
そんな道だった。普代では比較的容易にキャンプ場を見つけることができた。白色の砂浜、青い海、誰もいないひっそりとした砂浜にしばらく腰を下ろして海を眺めた。テントを張ってリンゴとビスケットをかじっているとダンプの運転手さんがやってきて「キャンプをしているのか」と話してきた。やがて日が暮れると誰もいないキャンプ場のテントの中で風がパタパタとテントを叩く音を聞きながらローソクの灯りの横で夕食にと用意した即席ラーメンを食べた。そんなことを50年前のアルバムに書いていた。そんな昔を思い出しテント生活もたまにはいいなと寝袋を購入したが
未だに使ってない。最近はベランダにその寝袋を敷いて日光浴をしている。熱中症警戒アラートの中の散歩もきつそうで散歩よりはと寝袋の上にごろ寝して快い汗をかいている。
1970年9月2日この日は田老から普代まで進んでいる。 次回は普代から十和田へ

音楽はyoutube オーデオライブラリの
Bored Shortz です。

なんでも動画 久常

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