千葉息子殺害事件神奈川県立の障害者支援施設に３年半入所待ち

2024年７月２９日放送

千葉県で７月、４４歳の息子が殺害され父親が逮捕・起訴された事件について、神奈川県は、死亡した息子が、ことし５月まで、県立の障害者支援施設「中井やまゆり園」の入所待ちをしていたものの、入れていなかった家庭だと明らかにしました。

事件は７月４日、千葉県長生村で息子の清泰さんの首をコードで絞め殺害したとして、父親の平之内俊夫被告７７歳が逮捕・起訴されたものです。

２９日、県は会見で、清泰さんには重度の知的障害があり、両親が「介護に疲れている」などとして、県立障害者支援施設「中井やまゆり園」への長期入所を希望し、ことし５月までおよそ３年半待っていたと明らかにしました。

県独立行政法人化担当課長　吉田信雄さん「入所に至らなかったのは、中井やまゆり園の入所待機者が多い中で、入所待ちの状況の中お待ちいただいているという状況が続いていた」

さらに、この施設では、職員から入所者への虐待の問題が相次いだことを受け、おととし４月から長期入所の新規受け入れを停止。

清泰さんは短期入所で月２回ほど通っていましたが、ことし５月末を最後に家族で千葉県に引っ越していました。

県は今後、引っ越した理由や支援が十分だったかどうかなどを、第三者を入れて検証する方針です。

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