「2024年問題」で送迎バスなしの安倍川花火大会 観客はどうした? 地元経済の活性化につながった一方…暑さ対策の必要性が浮き彫りに=静岡市

多くの人が魅了された静岡市の安倍川花火大会ですが、大会本部は2024年、会場へのシャトルバスの運行を取りやめました。57万人もの観客が集うなか、どのような影響が出たのでしょうか。<社会部 山口駿平記者>
「例年であれば、県庁の近くのこちらからシャトルバスが出発して、多くの人が集まりますが、今年は何もありません」静岡市街地と会場を結ぶ観客の貴重な足・シャトルバス。花火の大会本部は2024年、バスの運行をしないことを決めました。背景にあるのは「2024年問題」。路線バスの運行を維持するために、運転手をシャトルバスまで回せませんでした。<静岡駅近くに住む人>
「便利でしたよね。やっぱりあった方がいいですよね、楽は楽ですよね」では、観客はどうやって会場に向かったのか。多くの人は、徒歩や自転車を選びました。会場へと続く道を歩くと目立ったのが、出店です。こちらの店では例年、花火の日には出店をしていますが、2024年はシャトルバスが走らないということで、商品のラインナップをより充実させたといいます。<店のスタッフ>
「人通りもすごく多くなるだろうと思って、そういうのも狙って、お酒とかビールとかアイス、デザート類もあるので暑い中歩いてきても、食べてもらえるように」また、会場に続く道の途中にある小学校には、こんなものが登場。<訪れた子ども>
「かわいかった」会場までの道のりを楽しめる仕掛けもありました。「パルクルの方はこちらになります」会場近くの駐輪場は、多くの自転車で埋め尽くされました。特に目立ったのが、貸し電動自転車「パルクル」です。運営会社によりますと、保有する700台のうち、300台以上が花火会場の駐輪場に集まったということです。「シャトルバス運行せず」は、地元経済の活性化につながった一方、暑さ対策の必要性が浮き彫りになりました。<観客>
「ようやく涼しい風が吹いてきましたけど、もうちょっと風がなかったら、たぶんもっと倒れる人もいそうです」大会当日の静岡市の気温は38.9℃。駅から会場まで2キロ以上を歩くのには危険な暑さでした。<安倍川花火大会 原田正男会長>
「お年寄りとか、子どもたちはやっぱりバスがなければというところがございますけど、そこは課題ですね。(2025年以降については)バス会社と警察当局、静岡市などとしっかり協議してどのような対応を図るのか、もう一度考えてみたいと思っています」表面化した安倍川花火の「2024年問題」。夏の風物詩を安全に楽しむためにも、対策が求められます。

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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/1310164

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