【スカッとする話】同居の東大卒社長の義父が社長仲間を自宅に招いて麻雀大会。義父「大学も出てないボンクラだけど家政婦と思ってこき使ってw」と私をアゴで使った瞬間、1人の友人が青ざめて…【修羅場】

私の名前は敬子義両親と2世帯同居中の 31歳兼業主婦夫の健二は義父の会社を 継ぐために修行中で私は在宅で仕事をして いる義母は大人しい人だが義父が実に厄介 な人だった60代現役で仕事をしている 義父は頭の中が男尊女FAMと肩書き主義 で埋まっているような人だった東大を卒業 し会社を経営しことが自慢で顔を合わせる たに同じ自慢話を延々とするのだった確か に義父の経歴はすごいことだし誇りに思う ことでもあるけれど何度も同じ話を聞く側 としては正直役として しまう結婚前寄付は私と夫との結婚に大 反対だった母家で専門学校卒業の私がおさ ないようできっとこの先も絶対にれること はないであろう失礼な態度を随分と取って くださった夫も義母も私が泣き出して しまうのではと心配をしてくれていたが私 は負けず嫌いな性格だし何より好きな相手 の親だからうまくやっていきたい気に入ら れたいという思いもあったのでさすがです 知らなかったすごいセンスいいですねそう なんですかと性が喜ぶと言われている差し そを使って会話をしてみたすると思った 以上に効果があり面白かった結婚後もそれ を駆使してやり過ごしていたのだがこれが いけなかったようで義父の自己愛を増長さ せてしまったようだった自慢話だけだっ たらうんざりはするがま年を取ったら同じ 話をしがちだよなと85歳の祖母を 思い浮かべながらなんとかやり過ごすこと ができる けれど義父は自分の話をしながら必ず他人 を貶めることを忘れない例えば大学時代の 同期の話をしながらあいつは本当に頭も 容量も悪いやだった俺の助けがなかったら 今頃中退していたよとか仕事の取引先の話 になると俺がいなかったらあんなバカ社 とっくに潰れているよなどなど 幼少期からいかに自分が優秀であったか から始まり現在に至るまでの歴史もう義父 がいなくても私1人で語りきれるぐらいに 繰り返された偽世帯住宅とはいえ玄関だけ は一緒でやでも1日に1度は顔を合わせて しまうし義父は自分が暇だと2階に上がっ てこちらの都合はお構いなしでまた同じ話 を始める人の悪口でも十分不愉快な思いを させられるのだが私に対してもお前には 分からないだろうという明らかに見下した 態度と言動はいくら差しすせそうを使い こなせるようになったとはいえ腹立たしさ は拭えなかったそしてとうと爆発して しまう時が来てしまっ たそれはいつものように私が仕事をして いる時のことだった義父はいつものように お構いなしに自慢話を始めた締め切りが迫 いた私は義父の話に合槌を打つことを忘れ ていたすると私の態度に腹を立てた義父は おい聞いてんのかと私を怒鳴ったその声に 驚いた私は義父の方を振り返ったこれだ から学歴のない女はダメなん だそしてその次に許しがい一言を放った これだから片親はだめなんだ父親がいない から男を立てることを知らないお前の母親 がろな子育てをしてないからお前も天皇な ん だ私はパソコンを閉じすっと立ち上がり 義父の前に立ったなんだ土下座したら許し てやってもいいぞあんなのくせに名前き だ私は鼻で笑う義父にゆっくりと顔を 近づけたそして ああと義父の目をじっと見たななんだ義父 は一瞬ひんだようだが私は えと言って絶対に目をそらさなかった そして出てってください仕事中ですと静か に行ったななんなんだとあわあわとし ながらも怒鳴る義父に私は一歩一歩近づい てドアまで追いやり軽く押し出してすぐに 鍵を閉めた壁を叩いた ドンという音の後に大げさに足音を鳴らし ながら階段を降りる音が響い た母の悪口だけは絶対に許せないこれまで はできるだけ平和にと思いなんとか我慢を してきたでもこれだけは許せ ないその日の夜夫の帰宅と同時に下の階の 義両親世帯で義父の怒号が飛んだ当然私も 呼び出されたがもちろん想定していたので 私は落ち着いて階段を降りた私の顔を見る なり義父はこの女は俺にブレな態度を取っ たんだと私を指さし怒鳴ったそしてさらに お前が嫁をしつけてないからこんなことに なったんだと夫に怒鳴っ たままあ あなた義母がおろおろとしながら義父を 止めようとしたがうるさいんなってろと 義母を睨みつけたどどういう こと義母同様オロオロとしながら私に聞い てくる夫私はため息をついた後夫と義に 今日のことを話し た自分のことは何を言われても我慢ができ ますが母のことを悪く言うのだけは許せ ませ ん私がそう言うと義父が顔を真っ赤にし ながらこの生生な嫁が出ていけ離婚なと唾 を飛ばしながらとなった私は分かりました と言って昼と同じように義父の目をじっと 見 た夫と義母はこのままでは大喧嘩に発展 するのではと思ったのか2人がかりで私を 2階へと引っ張ったそして私を間に挟み なんとか気持ちを納めるようにと国された あいう人なのけい子さんもこれまでうまく やってきたじゃないねだからお願い今回は どうか ね君の言いたいことは分かるよでも母さん の言うように今までやってきたじゃないか な気持ちは分かる よこの2人は何も分かっていない夫も義母 もただ義父が怖いだけなの だ何も分かってないじゃないどうして母親 の悪口まで言われなきゃいけない 嫁だから女だからおかしいじゃないいや そういうことじゃなくて さ夫と義母の言葉は全く頭にも心にも響か なかっ たもう いい私は数日分の荷物をまとめて実家へ 向かった母は突然の規制に驚きながらも 優しく迎え入れてくれた母に理由を聞か れると私は急にが 涙が出たそして今日あった出来事を話した 母は私の話を最後まで聞いてくれた後 ゆっくりとため息をつい た確かにあちらのお父さんの態度には 悩まされるわね私のことをかってくれて 嬉しいわでもねあなたはすぐにカットなる ところがあるでしょう怒ると周りが見え なくなって誤解を招くこともあるわ別れる のは簡単だけど本当にこのままでいい の母の優しい口調と肩に置かれた手の温か さで私の怒りと涙は神聖されていっ た今日はここに泊まって落ち着いて考え なさい うん深夜仏壇に飾られた父の写真を見つめ ながら私はぼんやりと考えていた私の父は は穏やかで優しい人だったチキチキとよく 働く母と活発な私を見ながらよく笑ってい た病気が発覚した後も最後の時もずっと 優しかった父が今この場にいたら私に何を 言うの だろう確かに母の言う通り私はすぐにカト なってしまうところがある私の悪いところ の1つだ今日だって売り言葉に買い言葉で こじらせてしまったそもそも最初の頃に 義父を持ち上げていた自分も悪いげなかっ た暗い部屋でじっくりと自分を見つめ直し てみ [音楽] た翌日私は家に戻った夫と義母はアドの 表情を見せてくれたが義父は私を横目で ちらりと見ただけだったまだモヤモヤする こともあるけれど咲夜のように勢いに任せ て行動を起こさないようにと心の中で静か に誓っ たあれからイフとは会話をしなくなった 玄関で顔を合わせた時私から挨拶をしても 返事は帰ってこなかっ た事態が好転しているとは言いがいが私と しては仕事がはるしあの不愉快な悪口を 聞かなくて住むのでむしろ快適だっ たしかし近頃は自分の友人の社長仲間を 自宅に招くようになった夜にぞろぞろと やってきてリビングを占領して酒もりを 始めるのだったそして夫が次期社長という ことで顔合わせを兼ねて付き合わされる 必然的に妻である私も呼び出されるのだ 義父はお酒も入って仲間もいることで気が 大きくなっていて私に絡んでくるのだった こいつは生生な嫁なんだよほら尺をしろ日 が効かねえ ななどと言いながら義父の友人たちの前で 私を下げる発言をするのだった何も言わず にせっせと料理を作って運ぶ義母友人たち に恐縮しながら肩をすめるだけの 夫少し前の私ならとっくり切れてその場を 立ち去るのだが自分の気象を反省した ばかりだし夫の今後に大きく影響すること も考えてなんとか愛そ笑いを作ってこらえ ていた私は中学生の頃から成りたい職業が 決まっていたので専門学校への進学は迷わ なかったし全てが希望通りとまではか なかったが自分なりに納得して楽しんで いるけれど夫はコンプレックスがあるよう だった工学歴が自慢の義父から プレッシャーをかけられ続けどんなに勉強 を頑張っても100点以外は論外という スタンスで褒めてはもらえなかったという 夫は普段は優しくて会話も楽しいが義父の 前では意してしまう他人の私から見れば 反抗してガツンと言えばいいのにと思える が幼少期から蓄積されていったものは簡単 には変わらない私が義父に反発すればする ほど夫を追い詰めてしまっているのかも しれ ない夫のためにも自分の平和のためにも 適当にスルーしてにうくやっていくのが いいのかもしれない次第にそう思うように なっていた遊という言葉の通り義父の友人 たちは義父によく似ていた誰も遠慮せず 当たり前のように我が家にやってきて 当たり前のようにリビングを占領し 当たり前のように義母や私を顎で使う自宅 での飲み会はそれぞれの家で ローテーションらしいのだが義父も友人 たちと同じように顔でよそ様の家で ふんぞり返っているのだろうか多分いや そうに違いない友人たちの奥様やご家族は どう思っているのだろうかと想像してみる のだっ たそんなある日の夕方私が実質で仕事をし ていると玄関から騒がしい声が聞こえた また奴らが来たのかとうんざりしながら 時計を見るといつもの来訪よりだいぶ時間 が早かった おいいないのか降りて こい下から義父が私を呼びつけている声 だけですでにお酒が入っていることが 分かった私は夫もギフと一緒に帰宅したの かと思い確認のためメールをしてみた けれど夫はまだ仕事が残っているので会社 にいるということだっ たおい早く しろ夫がいないことに若のさを感じながら 私は思い足取りで階段を降り た義量親宅のリビングのドアを開けるとお 酒とタバコの混ざった嫌な匂いが部屋を 覆っているギフと友人たちはテーブルを 雀卓にして加えタバコをしながら ジャラジャラとパイを回してい た今日は麻雀大会だ徹夜になるかもしれん な酔いのせいで鼻を真っ赤にしている義父 が大気な声を出した私は台所にいる義母を 見たが義母は私と目を合わせないように いつも以上にせと料理をして いる何つったってんだお前も母さんを 手伝え背中を向けたまま義父が私に命令を してきた次の瞬間義父がコ色を変えてすみ ません気が聞かない嫁でと誰かに言った 義父が敬語を使っているの初めて聞いたの で思わず驚きながら義父の視線を追った するとそこにはいつものメンバーと違った 男性が座っていた義父より少し若い感じで 甲幅のいいギフとは対象的にその男性は ひょろりとした痩せ型でカジュアルなポロ シャツを着ていた私がテーブルにビン ビールとグラスを持っていくと義父が ビールとグラスを手に持ち ながらこちらはうちの会社で大変お世話に なっているささんだ健二ともこれから長い お付き合いをしていただく大切なお方なん だからくれぐれも失礼のないようにと私に 一瞬ぎりと目を向けてからあさどうぞ どうぞとヘラヘラしながらささんという その男性にビールを注いだ私は義父には リアクションをせずささんに挨拶をして 義母の手伝いを始め た時間が経ち義父たちのちゃんは 盛り上がりを見せているタバコの煙りで 雀荘と貸したリビングが黙々とした空気に 覆われ気分が悪かったが私は義母に習って 無言で料理や洗い物をしてい た勝負が一段落したらしく義父たちは手を 止めてソファーの背もたれかかったりあを かいてタバコを吸い出した義父はすっかり 出来上がっているようだっ たおいこれ作ったのお前かしょっぱて食え たもんじゃねえいつまでだったら料理 くらいまともにできるようになるんだ く台所にいる私に義父が小皿を掲げながら 怒なってきたいやおいしいですよお嫁さん もよく動いてくださる し嗜めるように佐木さんが言ったしかし 義父はいつも以上に容気になっていたいい んですよさきさこんなやつかわなくてもな きでね大体こんな女反対だったんですよ俺 は東大卒ですよ東大卒うちの息子は東大で はないけどそれなりのとこ出てますよなの にねこの女は大学も出てないんですよ定学 歴てそんな女この家に釣り合わないんです よ座った目でヘラヘラとしながら義父は 喋り 続ける我慢我慢 そう自分に言い聞かせながらも積み重ね ながら押さえ込んできた義父への光が 込み上げてくるのが自分でも分かったいつ もの友人2人もさすがに引いているよう だったささんは気の毒に思ってくれている のか私をじっと見ていた私は見られている ことに耐えられず視線を合わせることが できなかっ たしかもねこいつの家は母子家庭なんです よおやなし育ちが悪いんですよ健二もどこ が良かったんだかこの女がたぶらかしたり 決まってますよ母親もこの女そっくりなろ でなしのどうしようもない女なんですよ 親子揃って大学も出てないボンクラ嫁た なんて図々し火政府ですよ火政府好きな だけ攻撃使ってやって くださいもう無理やっぱり無理どう考えて もこれは理不尽 母のことを悪く言われても黙ってうまく やれなんてやっぱり おかしい堪忍袋の尾が切れた私は義父を 睨みつけ たなんだその目は文句あんの か義父が身を乗り出した瞬間ささんが 立ち上がったあの大変失礼ですがお母様の お名前はと私に聞いてきたえ私の母ですか えっとかず子ですがえじゃあご出身は お母様の高校 はさきさんがさらに身を乗り出した私は 戸惑いながらも佐木さんの勢いに負けて 思わず出身地と母の母を言ってしまった するとさきさんは大きく目を見開き ながらやっぱりかず子さんのお嬢さんです か先ほどから仕草や顔が誰かに似てるなっ て特にその目ああそうですかまさかこんな 形でお会いができるなんてお母様はお元気 です か思わず眉を潜めている私周囲は突然 大きな声を出したささをあ然とした顔で見 ているえっとあとはどう いうささんが説明をしようとした時寄付が かせるようにソファーに寄りかかったまま 大声を出した うるさい俺の話を聞けどいつもこいつも誰 のおかげで飯が食えてんだ誰のおかげで 仕事ができてんだ天王なボンクラとも めタが絡んだ声で唾を飛ばしながら義父が わめき散らすおおいいい加減にしろよ友人 の1人が嗜めると今度は友人に向かって うるさい誰に向かって口切いてんだお前ら もボンクラばっかりだ と怒鳴った義父の言葉に友人2人が身を 乗り出した時佐木さんがうっと声を漏らし 両手で口を押さえながらトイレに駆け込ん だ吐き出して顔を真っ青にしながら戻って きたさきさんはソファーにふんぞり返って いる義父を見下ろし ながらあなたは奥様やお嫁さんを何だと 思っているんです かと静かに言っ た義父は会話の相手が誰だが判別できてい ないよでなる女なんか飯使いだと言い放っ たではご友人は仲間だと思っていますかそ 男ふざけんな俺の下部 だとさらに声を荒げ たささんの顔を見ると先ほどよりさらに 顔色が悪くみるみる青めていくのが分かっ たあの私が慌てて水を差し出すとささんは それを受け取り一気に飲み干したそして私 にグラスを返すとすみません後日礼と詫び に伺いますそして今後のことは早急に決め させていただき ますそう言って私たちに頭を下げて出て いってしまっ た真と静まり返った部屋の中義父のいびき が虚しく響いてい たそれからしばらくが立った義父はあの日 の自分の出現失態を全く覚えていなかった が事態は大きく動いていた義父は社長の座 を知りとくことになった義父の不在中佐木 さんは夫と共に家にやってきて義母と私に 経緯を説明してくれた以前から義父の経営 方針に疑問を抱いていた佐木さんは少し ずつ調べていたというそこで分かったこと は義父は社長である立場を立てに夫や社員 に丸投げをして全く仕事をしなかったと いうそれなのに思い通りに行かないと社員 や弱い立場の人たちに暴言や横暴な態度を 取ったり女性社員に不愉快な思いをさせ そのせいで心を病んでしまった人もいたと いう綿密な調査を重ね佐木さんは義父の これまでの悪業を正当な形で表に出したの だ私には娘がいましてね今度結婚するん ですよ素直に喜んでいたのですがそちらの ご主人の奥様やお嫁さんへの態度を見てい たらもし自分の娘が同じ目にあったらって 怖くなりましてねいやそれは私の 取り越し苦労だったのです がお茶をすすりながらささんが行った見 にくく酔って暴言を吐く義父を見てささん は自分の娘さんの金剛を危惧したのだと いう我が家では日常半時だったが他人から 見れば顔が青ざめるほど義父の態度は ひどいものなのだと改めて感じ た本社を買収することも検討していました が今後は健二さんに引き継いでもらって 今後も変わらずお付き合いをしようと思い ますえ夫 が私は思わずすっときな声が出てしまい 義母も驚きで目を丸くしている一番驚いた のは夫のようで目を見開いてささんを見て いた 彼はまだ若いですがお父様が何もしなかっ たおかげで十分力をつけています社員の皆 さんもこちらの従業員も健二さんが社長 なら喜んでついていく支えると言ってい ますもちろん私も時には厳しく今後も支え て見守るつもりです健二さんは目上を敬い 後輩も尊重します可愛がられてしわれてい ます よささんは夫の方に手を置いた力強くも 優しい言葉に私は何も言えず口をポカンと 開けるだけだっ たそれにさきさんが眼鏡をクイっとあげて 私を見たあなたのお母様には返しきれない 恩がありましてえ私の母です かその内容は夫の早すぎる社長人と同じ くらい驚いた さんは母と同で母の高校の後輩だったと いうのだ当時のさきさんは昼休みに上級生 のお使いに行かされたり同級生から掃除 登板を押し付けられても何も言えない男子 だったそうだそれを見かねた私の母が彼ら に自談判をして解決したというの だ母は昔やんちゃをしていたというわけで はなく見た目も地味な方で特別目立つ存在 ではなかったが将来の気の強と幼少期から 習っていたという空手の技を存分に披露し て夜の田舎町で爆音を鳴らしながらバイク を走らせる人たちにすることなく精々堂々 と戦って黙らせそのおかげで誰も佐木さん に手を出さなくなったそればかりかその噂 はすぐに広まり母は地元では一目置かれる 存在になったというのださきさんは母に 強く影響されて弱気を助け強気をくじくを 座右の目にして生きてきたそうだ確かに母 は昔から曲がったことが大嫌いで私もよく 叱られた母が真の強い人だとは分かってい たけれどまさかそれほどまでだったとは夢 にも思っていなかったので私の頭が 追いつかなかっ たお母様は1本筋の通った素晴らしい方で 先日あなたをお見かけした際一瞬で記憶が 蘇りましたあなたのお母様のおかげで強く なろうと1年発起して意識を変えることが できました命の恩人と言っても過言では ありませんくれぐれもよろしくお伝え くださいお礼を言うべきは私なのに佐木 さんは私に深深と頭を下げてくれたけれど 私はさきさんの放つオーラに圧倒されてあ あはいとまけな返事をすることしかでき なかっ たさて義父であるが学歴と肩書きだけで 生きてきた義父の失職後義父に散々しい たげられ馬鹿にされた人たちから壮絶な 報復を受けるのではと若干心配していたが 全然そんなことはなかった元友人たちは心 を入れ替えて仕事や家庭を大事にし皮膚の せいで心を病んだ人たちもしっかり 立ち直ってそれぞれの道を生きてい 皆充実した日々を送っているそうだ今の 義父を心配してくれる人も手を差し伸べる ものも友人もいないそれどころか義父の 存在すら忘れて楽しく生きている義父は いつか気がつく時が来るだろうか自分が 愚かで大したことない人間だということ にそして義母である義父の失職後すぐに 態度が表しあんな人昔から大嫌いだったの よ私も解放されるわと鼻息荒く離婚を宣言 し私と夫にすりより同居を迫ってきた しかし夫が母さんそれはないんじゃないか な今まで父さんの振る舞いを見て見ぬふり をしてきただろ母さんも辛かっただろう けど父さんの恩恵を受けて依存してきたん だそれを地位を失ったら急に手のひを返す なんてこれからは夫婦のの問題として 受け止めて ほしいと言った私は夫が自分の親に はっきりと言うところを初めて見たそして 母さんも俺も父さんに怯えて稽古に自分 たちの価値観を押しつけてきたけどもう それも終わりだ俺は稽古と家を出て自分の 家族をしっかり守る強くなるだから母さん が離婚しようがしまいがもう稽古を 巻き込んでほしくない母さんは母さんの 人生と向き合ってほしいと私の肩を抱き ながら力強く言ったそしてずっと父さんに 自尊心を傷つけられているうちに感覚が 麻痺して揉め事を避けるようになっていた 父さんに怯えながらもコンプレックスが あって君を盾にして逃げ続けてきた本当に すまなかったでももう違うからこんな俺で よければずっと一緒にいてほしい本当の 意味での2人の生活を始めよう と言ってくれ た私こそこんな私でよかったらずっと一緒 にいて ください私の目に涙が溢れ たそれから夫は早急に新居の手配をして くれた今は小さなマンションで2人で 暮らして いる義父母は離婚をせず偽世帯住宅を売っ てマンションに移り住んだ一度様子を見に 行った夫が帰宅後ワクワクとした表情で私 に疑実家に行こうと言ってきた思い足取り で向かったのだが私はその光景にあ然とし たあれだけ義父に従順でオロオロとしてい た義母が義父にきちんと言い返したりお茶 の支度や洗い物を手伝わせている義父は 義父で慣れない家事に苦戦しながらも義母 に従っていた立場逆転義父はすっかり尻に 敷かれている 私は最初家を間違えたのかと思って玄関に 戻り氷殺を見返したぐらい驚い た健二に言われてなんだかつき物が落ちた みたいあの人が怖くないのパートだって 始めたのよお友達もできてねこの後お茶会 だからあなたたち早く帰ってちょうだい ね義母は生き生きとした笑顔で行ったその 姿からは昔のおかは消えていた なびっくり だろ嬉しそうな夫に苦笑いを浮かべながら 私もなんだか重りが取れたような気がし た母に一度電話でささんのことを聞いてみ たすると母はさあよく覚えてないわと そっけなく言った母はそう言ったけど もはや地元では伝説と貸しているであろう 出来事を覚えていないはずがない ね今度遊びに来てよさきさんに会って もらいたいな絶対喜ぶよね ね期待を込めて私が言うとはあははいはい そうねと笑うだけだった私は密かに涙の 再会を実現させようとたんでい たささんは私が母に似ていると言ってくれ たけど似ているのは外見だけで中身は全然 が私の正義は上辺だけで感情任せなただの 子供母には到底追いつか ないギフトの揉め事から始まった一連の 出来事は私にいろんな教訓を与えてくれた のだっ た私の名前は若子私は小学生まではごく 普通の一般家庭の子供だった 当時私は幼なくて知らなかったというか わざと知らされてなかったのだろう私の 父親は癌を患ってい たこれは後で聞いた話なのだけれど癌が 見つかった時にはすでに手に負えない ところまで進行しており何の治療もでき ないような状況だったと聞いて いる何も知らない私はどうしてお父さんが 入院しているのかもわからなかっ たお母さんに何度か聞いたけれどお母さん からは少し体調が悪いから良くなるまで 病院でお世話になっているよとしか聞かさ れていなかっ たそれに私は納得していたの だそして私が小学生の高学年になる頃 お父さんは亡くなっ たちょうどその頃私はお父さんの具合は だいぶ良くないんだと理解し始めたところ だったので突然自分のお父さんがいなく なってしまったことに理解が追いついて いかなかっ たそれからはお母さんが女で1つで私の ことを育ててくれ た私が中学校に上がる頃には家がどれほど 厳しい状況であったのか理解できるように なっていた お母さんは精神的にも経済的にも本当に 辛かったと 思うそれでも決して悲しい顔なんてせず朝 から晩まで働き詰めで私のことを育てて くれて今では感謝してもしきれ [音楽] ない若子あなたもうすぐ大学受験でしょ どこの大学に行くか決めたのうん決めたよ そうなのどこに行くのこの辺の子は大体A 大学に行くからそこにしたの私高校卒業し たら働こうと思ってるの え私働くやりたいことがある のわこ何言ってるのもしかしてお金のこと を気にしてるのそんなこと気にしなく たって うんそうじゃないの私自分のやりたいこと が見つかってすぐに目標に向かって進み たい の わこだからお母さん本当に気にしないで むしろ大学に行かない方が私のやりたい ことができるん だねえ わこあなたのやりたいことって何なのそれ はね 私は大学に行かない選択をした世の中高卒 の存在をよく思っていないのは知って いるでも私にはどうしても叶えたい夢が あったそのためには大学に行っている暇 なんてなかったの だもちろんお母さんにこれ以上経済的に 負担をかけたくないという思いもあった しかし1番の大きな理由は自分の夢を 叶えるためだっ た私はそのことを素直にお母さんに 打ち明け た自分の夢を伝えるとお母さんは少し悩ん だ後分かったとういてくれ た若子のしたいことを応援するとまで言っ てくれたの だ仲のいい友人たちが地方や県外の大学に 行く中 は自分の希望する場所で仕事を始め たてっきり高卒で働くなんてと白い目で見 られると思ったけれど全然そんなことは なかったむしろよく来てくれた歓迎するよ とまで言ってくれて私は肩の力が抜けるの を感じ たそこからは怒涛の毎日だっ た慣れない仕事に自分の目標に向かっての 勉強もちろんお母さんの家事の手伝いも 欠かせないもう私はお母さんに養って もらうだけの存在ではないの だ給料だってもらえるようになったのだ から少しでも家計の助けになりたかっ たそんなある日私は会社から近くの海岸の ゴミ拾いのイベントに参加することになっ た私の会社はこういうイベントごとに積極 的に参加する方なので今日はこのイベント の主催者側に回っていたそして何を隠そう 今日のイベントの主催者は私だったあすみ ませんこの辺で海岸ゴミ拾いの ボランティアをしていると伺ったのですが はいそう ですよかった受付はこちらであっています かはい参加予定の方ですねお名前を伺って もよろしいでしょう か亮太と言いますはい亮太さんですね出席 を確認しました本日はご参加いただき ありがとうござい ますあれ君の名前 えいやすみませんただ君の名前がこの イベントの主催者と同じ名前だったので気 になってああよくご存知ですねそうです私 はこのイベントの主催者の若子と申します え本当にあなたが主催者なんです かえっとはい何かあいや悪い意味ではない んですただ自分と同じくらいの年の子が こんな大きなイベントの主催者だなんて ちょっと驚いちゃっ てよく言われ ます本当に悪い意味じゃないんですただ 関心してしまってありがとうございます フォローがお上手ですねだから本当にそう 思ってるんですあーどうやったら分かって もらえるか な焦る彼に私が思わず笑ってしまったその 姿を見いと本当に私のことをそう思って くれているように感じてしまって年がなく 嬉しく思っ たそれじゃあ俺の誠意を見せるためにも 今日のゴミ拾い頑張ります からはい期待してますねはい俺誰よりも ゴミ拾います からそう宣言した太さんは宣言した通りに 誰よりもたくさんのゴミを拾ってくれ たしみの中や大きな岩の隙間にまで入って ゴミを集めてくれた らしい岩はゴツゴツしているし足場だって 悪いからあんまり危険な場所には入らない ようにって最初に伝えていたんだ けどでも本当にゴミをたくさん拾ってくれ て綺麗になった海を眺めていると感謝せず にはいられなかっ たイベントは無事に終了した海岸も綺麗に なり怪我人等もなく人安心 だ自分の企画したイベントが終了したこと で肩の荷が降りた私は海を眺めながら ほっと息を履い たあわこさんあ亮太さん見た見た俺ゴミの 重量1位だっ たゴの重量1位ってなんかすごい言葉です ね確か にそう言って私たちは笑い合っ たそういえば若子さんっていくつなの てっきり同い年だと思ってたけど私は今年 で28ですやっぱり同い年だすごい偶然だ ねそうですねこういうイベントに参加さ れる方はもう少し年のいてる方が多いです から言えてるねえねえせっかく同い年 だっって分かったんだから敬語やめない えなんかこんなイベントで年に会えたのが 嬉しくてさ敬語だと距離があるみたいで 寂しい しうん分かった亮太さんがそう言うなら3 じゃなくていいよそれじゃあ亮太君て呼ぶ ね分かった ところで亮太君はどうしてこのイベントに 参加してくれた の俺昔からこの町に住んでいてさ俺が子供 の頃はこの町がすげえ綺麗で裸で歩いても 全然平気だったんだ けどそう言うと亮太君はどこか寂しそうに 海を眺め た今じゃこのあり様裸で歩いたら怪我する でしょそれでなんか悲しくなっちゃっ てそっか確かに海が私たちのゴミで汚れる のは悲しいよねそうそうそれでこの イベントを企画したのは俺と同い年の 女の子だって知ってめっちゃ驚いたのそう 言うと亮太さんは私に向き直りおずおずと スマホを差し出してきた ねえもしよかったらさ連絡先教えてくれ ないえあ変な意味じゃないよこれからまた こんなイベントをすることがあったら俺に 教えて欲しいんだ亮太君にうん俺こういう イベント今日初めて参加したんだけどやっ ててなんか楽しくてさこれからもこういう 活動に参加したいと思っ てありがとうすごく嬉しいこれからも私 こういうイベントを企画していくと思う から決まったら亮太君に教えるね ああそう言って私たちは連絡先を交換し た環境に配慮したイベントは月に1回 ペースで開かれることになったもちろん そのイベントの主催者に私がなることは ほとんどない何せまだまだ勉強中のみなの で先輩たちの運営をしっかりと目に 焼きつけておかなければならないの だそして亮太君は私が連絡をするたびに ほとんどのイベントに参加してくれ た若い人がこういったイベントに参加して くれるのは本当に珍しいことで私の会社の 人たちも次第に亮太君の顔を覚えるように なっていった今日も手伝ってくれて ありがとう 太君は仕事大丈夫なのうん何がだって イベントがあるごとに参加してくれるから 仕事の方は大丈夫なのかなってちゃんと 休めてるうんそれは大丈夫 むしろこういうのしてる方が気分転換に なっていいそっか亮太君は偉いね何言っ てるの若子の方が偉いでしょそんなこと ない よ若子はなんでこういうイベント開催し てるの えほらなんて言うかさ俺の周りにいる子達 ておしゃれとか旅行とかにしか興味なくて ああまあ俺としてはこういう活動に 取り組んでる子の方が好きなんだ けどあれもしかしてあんまり良くない子と 聞いちゃっ たうんそんなことない よ一瞬気まずい空気が流れたけれどそれを 払拭するように私は首を振っ たそれでも不安そうに亮太君が私を見て くるので私はこうなるまでに至った事情を 話すことにしたの だ私が母子家庭で育ったこと高卒である こと今自分の夢のために会社で ている ことどうして太君にこれを話そうと思った のかわからないけれどなぜか亮太君なら 馬鹿にせずに聞いてくれるような気がし たそっか若子って本当になんて言うか しっかりしてるんだ なそんなことないよでも他の人よりは しっかりしてるかもしれないねそうなら ないと行けなかった からそっ かそこから2人は黙り込んだもしかして 高卒であることを知って軽蔑されただろう かちらりと亮太君の顔を覗きみるけれど彼 の真意は分から ないあのさこんな時に言うことじゃないの は分かってるんだけど言ってもいいうん 大丈夫 何俺と付き合ってほしいうん うん俺の彼女になってくれないかえ え今までの話ってこんな風になる流れだっ けだからこんな時に言うことじゃないって 言っただろうそうだけどそれにしたって私 のことを好きになる要素がないじゃない そんな 俺にとったら惹かれる要素しかなかったよ え環境問題に向き合ってる姿もそうだけど 何より自分の夢に向かってまっすぐ 突き進む姿はかっこいいと思う よそんな若子を見てたから俺は好きになっ たんだどうか なあいや そのまさかそんなの流れになると思ってい なかった私は返事に迷っ た自分が亮太君をどう思っているかなんて 聞かれても分からなかったから だ返事は急がなくてもいいからそれじゃあ 俺もう行くなえ ちょっとそう言って太君は走っていって しまった残された私はどうしたものかと 考えるなんて返事をするのが正解なん だろう家に帰ってから私は亮太君のこと ばかり考えていたでも1人では結局答えが 出ずお母さんに相談することになっ たっていうことがあったんだけどお母さん どう 思う私に相談することうんでもそっか若子 にもついに春が来たのねちゃかさないでよ 正直言って私が亮太君のことをどう思って いるのかわからないよそんなの簡単なこと じゃない えあなた最近家に帰ってから亮太君の話 ばっかりしてたわよあれそうだっ け今まで他の人のことをそんなに楽しそう にことてなかったからお母さん嬉しかった わきっともう答えは出てると思うわ よお母さんにそう言われて私は自分の 気持ちに初めて気づいた気がし た私は亮太君のことが好きだったの だこれがきっかけで私たちは付き合うこと になっ た付き合ってからも太君は私が家庭だから と言って軽蔑することもなく今まで以上に 積極的に私たちのイベントに参加してくれ たそして私たちが交際して2年私たちは 結婚することになったのだ結婚式は海岸で あげた私たちがゴミ拾いのイベントで 初めて出会った場所で ある私の母も涙ながら参加してくれ 太君の父親も私のことを歓迎してくれたの だけれど母親は私のことを冷たい目で見て い た顔合わせの時もそうだったけれど亮太君 のお母さんは私のことをよく思っていない みたいだそれは私が高卒で母子家庭で育っ たことが原因 だ太君は俺の母はは昔ながらの考えを持っ ていて頑固な人間だから気にしなくていい と言ってくれた同居もしなくていいと言っ てくれて私たちは新婚を新しい家で過ごす ことになったの だそしてそれから1年後私たちは可愛い 女の子リリナを授かった生まれてくれた時 は目元が亮太そっくりで2人して笑って しまった そしてここから問題が起き 始める可愛い可愛い孫が生まれたことで お母さんが家に遊びに来るようになったの だ今までは高卒で母子家庭育ちの嫁がいる 家になど行きたくないと言っていたのだが 孫が生まれたとなれば話は別 らしいわこさんこの本は何えそれは私が リリナののために買った本です けどこんな本リリナちゃんに悪影響よ今の 時代赤ちゃんの時から彩教育しない とえ彩 教育お母さんリリナはまだ生まれたばかり です から生まれたばかりだから肝心なのよ 生まれた瞬間から英語だって聞かせてあげ なきゃでもリリナはその本が大好きなん です寝る前に読み聞かせてあげるとすごく 喜ん でダメなものはだめですこんな本は没収よ え全くこれだから高卒の嫁はダメなのよ あらごめんなさいつい私嘘はつけない の太が仕事に行っている間に家に来ては私 のことを見す言葉 ばかり私が買った本がリリナに悪影響だと 言うけれど私からしてみればリリナの前で そんな言葉を言う方が悪影響だと思うのだ が私の気持ちなど知らずお母さんは絵本を 持っていってしまっ た確かに子供のうちから英語などを聞か せるのはいいことだと思うけれど私として は子供の好きなこともさせてあげたい 楽しい遊びをして楽しいところに行っ てでもお母さんは私がリリナを公園などに 連れて行くたびにそんなことをしている暇 があったら言葉を覚えさせたらどうなのと 責めるような口調で言って くるその口調が強くてリリナは泣くのだ けれどああほらあなたが脳なしの嫁だから リリナちゃんが泣いてるじゃないのああ よしよしとお母さんは 言うお母さんと根本的に考え方が違う らしく話していても平行戦 だ亮太どうしようお母さんリリナに勉強さ せたいらしくて え俺のいない間にまた母さんが来たのか 全く懲りない人だなごめんなわ 私はいいんだけどリリナがかわいそう で母さんにはもう一度俺から言っておくよ うんきっと亮太が何を言おうとお母さんは 来るだろうお母さんだって一応はリリナの ことを考えて言ってくれているわけだし わざわざ家に来てくれた人を追い返す勇気 も なく結局私はまお母さんを家に招き入れる しかないのだっ たねえわこさんこれよかったらあげるわ えこれあの有名レストランのお食事件じゃ ないですか今日も子育てに奮闘する私の元 へやってきた お母さんそしておもむに私に1枚の髪を 差し出し たそれはこの辺では知らない人などいない レストランのお食事験だっ たこれ2枚あるからあなたたちにあげるわ リリナちゃんは若子さんのお母さんにでも 預かってもらっ たらお母さんいいんですか悪かったらあげ たりしないわそうね今度の日曜日あたりが いいんじゃないかしらありがとうござい ます実は私ねとってもいいことがのだから それ特別にあげるのよいい ことそう実はこの前け知事さんの演説があ るって言うから駅前に行ったんだけどほら 今のけ知事さん若くていい男だから はあそしたらねたまたま駅前を掃除して いるおばさんにそこをどいてくださいって 言われたもんだから頭に来ちゃってそれで そのおばさんと論になっちゃったのその時 にちょうどけちさんが私のとに来てねは はいあなたたちがいつも駅前を掃除して くれてるんですかおかげでいつも駅は こんなに綺麗です本当にありがとうだって えあなたたちてお母さんは駅前を掃除して いたわけではないですよね まあ厳密にはそうだけどそんなの関係ない わよ大事なのは私がケ知事さんに褒められ たってこと よいやいやそんなはずは ない今の話の流れから察するに褒められる べきは駅前を掃除していたおばさんであっ てお母さんではないはず だしかしどうやらお母さんは駅前が清潔に 保たれているのは自分のおかげだとけ知事 さんに言った らしい図々しいにも程があるそれでけ知事 さんが今度私のことを表彰したいって あんないい男に表彰されるなんて長い気は するもん ねしかしきっとこの人には何を言っても 無駄なのだろううっとりと空を見上げて つぶやくお母さんを見てそんなことを思っ た 変なことを言うよりもありがたくこのお 食事件をいただくことにしよう触らぬ神に なんとやら だ確かに今度の日曜日は亮太の仕事が休み だって言っていたしちょうど いいそれにこの汚食事件の期限は今月まで みたいだ してっきりリリナちゃんは私が見るからと いうと思っていたのだけれど私のお母さん に見てもらうことを提案してくるのは意外 だっ たそれにどうして私なんかにこんなものを くれるのかと疑問だったけれどもしかし たら今までのことの謝罪かもしれないと 思い私は素直に受け取ることにし たそして私たちは次の日曜日にレストラン に向かった普段入ることのない高級感漂う レストランに私は年がなく緊張してしまっ た予約された席に座り一息 着くスタッフさんが持ってきたメニュー表 を眺めながら久しぶりの夫婦の時間に 嬉しくなっ たあら2人とももう来てたのそんな時この 場にいないはずの人の声がして私たちは声 の主を振り返っ たそこにいたのはなんとお母さんだったの だ お母さんおいどうして母さんがここ にあら若子さんに言ってなかったかしら私 は3人でお食事でもどうかって提案した つもりなんだけど えあれは私と亮太のために譲ってくれたん じゃそんなこと私は一言も言ってませんよ もちろん私も同席させてもらうつもり よおい母さんいい加減にしろ よいい加減にするのは亮太の方よ目を 覚まし なさいお母さんは亮太の方を指さし大声で 叫んだ高級レストランに似つかわしくない 声にお客さんとスタッフさんがざわめき 出す大体ね最初からはこの結婚反対だった のよなんで高卒の底辺女を嫁だなんて思わ ないといけない の 母さん案の定若子さんの教育方針は最悪よ このままじゃリリナちゃんがあなたみたい に何の取りえもない子になっちゃうじゃ ない の そんな囲のが私にけいる気がして途端に私 が恥ずかしくなっ たこんなところで自分が高卒であることを ばらされて逃げ出したい気持ちに なる母さんいい加減にしろこれ以上若子を 悪く言うならいくら母さんでも容赦しない から ななんとでも言いなさいいつかお母さんが 正しかったって分かる日が来る わいいわこさん私はあなたを亮太の嫁だと は認めてませんから ね本当なら今すぐにでもリリナちゃんを 引き取りたいくらいだ けどそう言ってクスクス笑う お母さん周囲の視線がさらに私に集まった 気がして私は思わず席を立ってい たこれ以上さらし者にされたくないと思っ て走って店を抜け出す すぐに亮太も追いかけてきてくれたごめん わこ本当にごめん亮太は悪くない よ若子お前が嫌じゃないなら引っ越さない か えあんな人がお前のそばにいるんじゃお前 だって気が休まらないだろ俺は構わない からでも亮太のお父さんは寂しいんじゃ ないかなそれは私は大丈夫 うんこれから大丈夫にして みせる え決めたやっぱりこのままじゃだめだよ 亮太のためにも何よりリリナのためにも私 お母さんに自分がどんな存在かちゃんと 証明 する証明するって言ったってどうやって うん私にちょっと考えがある のそして私はとある計画を思いついたこれ 以上お母さんの好きにさせるわけにはいか ないそして数週間後決戦結婚の日がやって き たその日はお母さんがけ知事さんから表彰 されるという日 だこの日お母さんはわざわざ私の家によっ て 今から表彰されに行ってくるからねよかっ たらあなたたちも見に来なさいと声をかけ ていっ た普段絶対に身につけないであろう キラキラと輝く宝石をつけていて気合が 入っているのがすぐに分かっ た私も準備をしてリリナと亮太と一緒に 会場に 向かうでもそれは決してお母さんの晴れの 姿を見に行くかではなかった本日この場を お借りしまして表彰させていただきたい方 がいらっしゃい ます駅前のホールに設置された特設 ステージでケ知事さんがそう 告げるそのそばに立っていたお母さんは キラキラとした笑顔で呼ばれるのを今か今 かと待っているようだっ たいつも誰よりも駅前の掃除にに取り組ま れ皆様の快適な生活をサポートして くださっていた方ですこちらへ どうぞ はいお母さんはニコニコとステージに 上がるその顔は優越感に浸ってい た本来なら私が表彰させていただこうと 思っていたのですが今日は素敵なゲストが 来てくてい ますえ ゲスト聞いていなかったことにお母さんは 驚いた様子で周りをキョロキョロと見 始める当然だけ知事さん以外にはこのこと を知る人はい ないではご紹介しましょう若子さんですえ ええ け知事さんに紹介され私はステージに 上がったもちろん何も知らないお母さんは 私を見て驚きの声を あげるちょっとあんた何してるのよ何が ですかとぼけないでよまさかあんた私の 晴れ部隊を邪魔しに来たのそんなことが 許されると思ってるのだから何のことです かいい加にしてあんたみたいな学歴もない 脳なしがこのステージに上がろうなんて 図々しにも程があるはけ知事さんに謝り なさいよちょっとあなた一体何を言って いるんですか口を慎み なさい え今にも私に飛びかからんとしていた お母さんをけさんが手でせいしてくれ た知さんなぜこんな子を庇うんですかこの 子は高卒で自分の娘の世話もろにできない 出損ないの嫁なんです よ本当にあなたは何を言っているんだ失礼 にもほがあるこの方はこの年にして環境 保全活動に熱心に取り組まれノーベル平和 賞を受賞された方だぞえ [音楽] 本当だあの人テレビで見たこと ある嘘そんな立派な人に出来そこない なんて言った の嫁だって言ってたよな息子の嫁なのに そんなことも知らないのか よお母さんは信じられないという顔で私を 見 たそれもそのはず今までお母さんに私自身 の活動を言ったことはないし何より お母さんが私に興味なかったので言う必要 もなかっ たでは改めましてこんにちはいえさっき ぶりですね お母さんえ ああところで今回の表彰はあなたが駅前の 掃除を進んで行っていたためのものだと 聞いていますが あはい あのおかしいです ねあなたは駅前の掃除なんてしたことない はずですよね え会場が一気に然とするお母さんの顔面は 蒼白だだって表彰するはずの私はお母さん が本当は駅前の掃除なんてしておらず掃除 をしている人と論になっただけだという 真実を知っているのだ から残念ながらあなたを表彰することが できませ んおい一体これはどういうこと だいやこれ は若子さんの言うことが本当なの かいえ違うん です知さんに詰め寄られ母さんは怯えた ように 後ずさるそしてすがるように私を見てき た若子さん本当にごめんなさいいえ本当に すいませんでしただからお願いけちさんに ちょっとした手違いがあったって言っ てごめんなさいお母さん私嘘はつけない のあなたは私が卒であることで色々嫌味を 言ってきたけど何より私が母子家庭だ からって見下すのは許せ ない え私のお母さんがどれだけ頑張って私の ことを育ててくれたかそれがきっかけで私 は人のためになることをしたいと思って この会社に就職した のお母さんはただただ呆然と私を見て いる巡り巡って環境保全の活動になっ ちゃったけど ねあなたそんなこと一言 もあなたちょっとこっちに来なさい詳しく 話を聞かせて もらうちょっと待ってください違うんです これにはわけがわこさんお願い違うって 言ってわこ さんお母さんはそう言って私の方に手を 伸ばしたけれど私はその手を取らなかっ たお母さんのやったことは人として絶対し てはいけないことだし私のことを散々 見下してきたのも許すことはでき ないお母さんはけ知事さんたちに連れて 行かれ たその様子を会場に来ていた人たちは 哀れむような目で見て いるその視線を感じたのか会場からいなく なる時お母さんは顔を真っ赤にして唇を 噛みしめてい た結局それ以降お母さんから連絡が来なく なっ たそれどころかこんな町にいたくないと 言いお母さんはお父さんに引っ越しを 申し出たのだそう だもちろんお父さんが引っ越す理由はどこ にも ないそれでもこんなとこにくないとだだを こねるお母さんにお父さんも呆れさらには 今回の件もお父さんに知られてしまいお前 は人間としてやってはいけないことをした 今後お前と一緒にいるかどうかを考えさせ てほしいと言われた らしいそんなわけで今お母さんは1人で 県外に住んでいるが太の話によると おそらく離婚するだろうとのことだっ た慣れない土地に1人で暮らすお母さんは 愚痴を言う相手もおらずきっと1人寂しく 暮らしていること だろうさらに言えば年金生活なので今後の 生活も大変になるに違い ない少し心配になったけれど亮太からお前 は心配しなくていいと言われ た確かに今まで散々なをしていた嫁に心配 されているとなればお母さんのプライドが 傷つくことが目に見えてい た今は自分の子育てをバカにされることも なく自分のやりたいように子育てできて いるリリナも最近はよく笑うようになって パパとママも言えるようになっ たもちろん子育ては大変なこともある けれどこれからも太と一緒に頑張っていき たいと 思うちょっとなんであんたがいるのよ部屋 にいたんじゃなかったのえ私はつい先ほど 帰宅したばかりです けどじゃああの部屋にいたの は義母は真っ青になって2階の一室へと 血走り変えて駆け上がった私も何事かと後 を追って2階に上がったのだがそこで見景 を忘れることはできない だろうだってそこに は私は冬35歳の公務員で村役場で働いて いる子供はまだいないが同年の夫で漁師を しているまやと義実家で同居をしていた私 が住んでいる村はとある海に浮かぶ人口が 1万人にも満たない小さな島の日び漁村だ との交通はヘリコプターかフェリーの定期 便のみこれといった観光資源はないが知る ひぞ知る小さな温泉があっ た住人はみんな顔見知り玄関に鍵をかけ ないなんて当たり前の穏やかでのどかな島 は私の第2の故郷と言っても過言ではない だろう私がこの島を訪れたのは大学生の頃 自転車で日本列島を横断しながら民族学の 研究をしていた時だ私は東京生まれ東京 育ちで大学も都内に通っていたのだが地方 の文化にとても興味を持っていた私の母は 北の方の生まれで父は南の生まれだったの で両親の実家に遊びに行くとその血さに 随分と驚いたからだ例えば同じ魚を刺す 言葉が違ったり同じ言葉でも違うものを 指していたりといったことから観音総裁や 人間関係の構築の価値観や行動の違いに私 は遊びに行くたびに新しい発見をしいつ しかもっと深く知りたいと思い大学で研究 を始めたのだった夫と出会ったのは私が 初めて島を訪れた際たまたまフェリーで 隣り合わせに座ったことだった あのもしかして島に行くんですか ええ私東京の大学で民族学の研究をして いるんです今自転車で日本レッド銃弾をし ているのですがあの島にはお話の元になっ た伝承があると聞いたの でこんなやり取りをしたのだがまさや曰く あんな何もない島に若い女が訪れるなんて まさか妙な気をているのではないかと心配 して声をかけてくれた らしい実はこの島には戦に破れた落ち武者 がこっそり隠れ里を気づいた伝説があるの だがある1人の落ち武者が都に残した恋人 を忘れられず自分の切ない思いを綴った髪 を竹ずに詰めて海に流した右曲折あって その竹頭は都の恋人の手に渡り落ちの生存 を確認した恋人は都を密かに出て島に入り 2人は結ばれたという伝説でそれを真似 たらしいおとぎ話がこの島がある地域に いくつかのパターンを変えて伝わっている らしく当時の私はより道ついでに調べてい たのだもちろん当時の時代背景や歴史交渉 をすればこんなことはエごに過ぎないが 何かこの話につがるものがあるのではと 思ったとまさやに話すと彼は自分が幼い頃 に祖父母から聞かされたお話を教えてくれ 私が滞在中は島のあちこちを案内してくれ たのだった私が島を去る頃にはまやとは 小舎になっていたので名残り惜しかったが 連絡先を交換して別れ た卒業したら戻ってくる わしばらくは遠距離恋愛だから寂しいよ こんな言葉をかわして私は旅を 再開大学に戻った後もまやとは遠距離恋愛 を続けて卒業後に公務員となり村に移住を したのだった村の人たちはこんなひび田舎 に若い人が来てくれるなんてありがたいと 大歓迎してくれたまやの実家に挨拶に伺う と父親は喜んで迎え入れてくれたが特に 喜んででくれたのはやの1歳年下の弟優太 君だっ た兄貴が幸せになれるなら大歓迎だ不つか な兄貴だけどよろしく頼む なだが彼の母親だけはなぜか不機嫌な様子 でさりげなく私を無視したりすれ違いざに 小さな声で東海育ちのお嬢さんがこんな 田舎暮らしに耐えられるかしら 嫌になったらいつ出ていっても構わないわ よ私はよそ者が嫌いなのきついことを 言い放ったので私は彼の母親とうまくやっ ていけるのだろうかと不安になったまやは 義父が所有する漁船の漁師をしていたので 仕事の都合もあり私たちは結婚後は新居を 構えず疑実家で同居をすることになったの だが私の不安は敵中し たこれだから都会から来た女は義母は断る ごとに私に嫌味を言いチクチクと嫌がらせ をしたのだまず義母は家事は嫁の勤めだと 全て私に押し付けた朝早くから庭の草を 命じ食事作りから洗濯掃除飼犬の散歩まで させられたのだだが夫が そんなにあれもこれも冬1人でできるわけ ないだろう全部やれだなんて何を考えて いるんだすぐに義母を叱ってくれ家事は皆 で分担でやることになったこの件は当然 義父の耳にも入り義母は厳しく出席された があんた誰の実家の支援で船が変えたと 思っている の義母の言葉に義父は黙り込んだどうやら 若い頃の義父は裕福でなく隣の島の裕福な 自主の娘だった義母と結婚した時に多額の 自賛金をもらいそれを元に漁船を購入した らしいそれがあって義実家では義母が1番 発言権があったのだ結局義母は家事を私に 押し付けることができなかった代わりに 一挙手一等速を監視しではケチをつつける ようになったさらに私が知らない村の 決まり事や暗黙の了解をわざと伝えずに恥 を欠かせた例えばこの地域ではお葬式や 法事では葬式まじの代わりにアパと黒豆 入りの持ち白里を配る風習があったのだだ が夫の祖父の法事を取り行った際にそれを 教えず手配を全て押し付けられ何も知ら ない私がまじだけを即よにつけてしまった ことがあったそれに驚いた長文客の1人が そっと私にその風習を教えてくれたので私 は真っ青になり包容後に改めて即yetを 用意して近所に挨拶に伺うはめに村の 秋祭りの際には村の小学校に通う子供たち が海の神様に祈りを捧げる信じがあるのだ がその時子供たちが着るハピや通り豆しり の用意や子供たちへ振る舞うお礼のお菓子 は婦人会がかこを回って寄付を募っていた だが義母はそれを毎年持ち回りで特定の家 が負担する今年はうちだ嫁のあんたが払い なさいと無理やり私の財布からお金を 抜き取ったのだ後日婦人会の会合で他の人 から寄付を募る話を聞いて驚いた私が義母 に返金するように言うと私は知らないの 一点張りで結局お金は帰ってこなかっ ただがこんなことは序の口で義母は私が 大切にしていた学生時代のアルバムや日本 レド銃弾の旅日記をゴミと称して勝手に 捨てた特に日記は様々な地域で撮った風景 写真や現地の人との記念写真さらには かつてこの島に滞在していた時に夫と一緒 に撮った思い出の写真など私の青春の記録 が詰まっていたので本当に悔しくて悲しく て泣いてしまっ た都会からきたよそ者が大きな顔をする からこうなるの よ泣いている私に罵声を浴びせさっさと この島から出て行けと私を睨みつけた義母 の顔を忘れることはできない だろうさらに義母の嫌がらせは続き私が虫 が苦手なことを知ると虫を利用した 嫌がらせを始めた義母は自分が食事登板の 度に私の食事に虫を入れたのだきゃ何これ キャベツの千切りの中に大きな芋虫を 見つけて悲鳴をあげた私をたが虫程度でと あざ笑ったご飯の中に白いうじ虫を見つけ て気分が悪くなりお手洗いに駆け込めば 食事中に下品だと嫌みを言うさすがに耐え かねて食事は私が作ると申し出たが義母は 断固拒否私を台所に一歩も入れなかった 義母の嫌がらせに私はすっかりやれて しまい村役場に来る近所の人にも最近痩せ たけど大丈夫かと言われ中にはこれを食べ なと差し入れをくださる方もいて本当に 心苦しかっ たこの頃夫たちは少し遠い海域に出かけて いたので疑実家に私の味方はおらず毎日の ように義母に意地悪をされていたのだが そこで天気が訪れたそれは少し前に優太君 が婚約した女性美さんが実家で暮らし始め たことだった彼女は島に住む義母の母親の 遠い親戚 らしい彼女の実家は島の有力者で大きな 漁船を持つ裕福な家庭らしいのだが2人は そんなことは気にせず幼い頃から惹かれ あっていたのだとか挨拶に来た朝美さんが 小学6年生の頃の夏祭りに遊びに来た優太 さんが私におもちゃの指輪をプレゼントし てくれたんですその時に将来は僕の嫁さん になってくれって言われ て頬を染めて話す様子は本当に幸せそうで 横で照れ隠しに優太君が麦茶を一気のみし てむせていたのは記憶に 新しいういういしい2人の様子が 微笑ましくて皆がこの婚約を歓迎した特に 義母は自分の身内それも裕福ないい家柄の 嫁が来ると大喜びだ うちにこんなにい家柄の嫁が来るなんて鼻 が高いわめでたい わ村の人たちに毎日のようにあみさんの 自慢をし彼女が来るたびに人を招いてお 茶会を開いたそしてあみさんは私とも 親しくしてくれて都会の話を聞きたいと 話しかけてくれたたまに私が里帰りした時 に東京のお菓子やありの小物をお土産に 渡すとやっぱり都会のものはおしゃれだと とても喜んでくれる素直な人柄だったので 次第に私たちは本当の姉妹のように仲良く なったのだったそれに浅みさんは旧家の 出身なのでこの海域にある友人島の伝承や 風習昔話をよく知っていた私がかつて民族 学を研究していたというと自分が知って いることであればとあれこれ教えてくれた のだっ たある日2人で海岸を散歩していた時に 貝殻を拾おうとしたことがあったたまたま 私は金属性のアンクレットをつけていたの だが波に足を取られてつまずきそうになっ た表紙にそれが切れてしまっ たまあ大変すぐに拾わ なきゃ浅みさんが慌てた様子で波に 引き寄せられたアンクレットを拾ったなぜ そんなに慌てているのかと聞くとこの海域 には気象の激しい海の女神様がいて女性が 身につけている金属性のアクセサリーを海 に落とすと落とした女性に悪いことが 起きるのだとか私はこの伝承は知らなかっ たので貝殻拾いをしながらさらに詳しく 聞きその日はその話で盛り上がったのだっ た 2人の結婚話はスムーズに進み挙式披露園 の日取りも決まった頃に浅みさんが疑実家 で暮らすことが決まったこの地域には花嫁 は混然前に一時的に婚家に住んで姑とは 年長の女性からその家の監修を学ぶ風習が あったのだがそれを行うためだったとは 言っても今時そんな風習を行う人は ほとんどいなかったのだが美さん自身の 希望と義母がこの風習をするべきだと強く 主張したのだ浅みさんが来ることが決まる と疑実家は慌しくなったここの風習では 今夏が花嫁のためにシングや食器タンス などの火道具を揃えねばならなかったので その手配に私は追われた義母はそういった 必要な用意は嫁の仕事だもし不手際があっ たら許さないと私に言いつけて プレッシャーをかけたのだった私は準備の 最中にも浅みさんとは密に連絡を取り彼女 の意見も聞いて道具を揃えた浅みさんが 使うのだからと彼女の好みや使い勝手を 考えたかったからだだが1つ私にとって 嬉しい出来事があった浅みさんが疑実家に 来る少し前に私の誕生日があのだが彼女は とても綺麗な貝殻やシーグラスの ハンドメイドの指輪とネックレスピアスの 3点セットを送ってくれたの だ私最近ハンドメイドアクセサリーを ネットで販売しているんですこの地域の 自然から頂いた恵みを他の地域の人にも 知って欲しくてでも私の作品第1号は お姉さんにもらって欲しく てそんな嬉しいプレゼントをもらった私に 対し義母はふんあみさんに媚びを打って 物乞い間のことをしてプレゼントをもらう だなんてやしい嫁だ ね嫌みを言ったが私は無視をしただが よほど私の態度が気に入らなかったのか 義母は私の部屋に入り無断で朝美さんから もらったプレゼントを持ち出しなんと様に 投げ捨てたのだ疑実家の裏庭には生活排水 やダハからの排水を流す様子炉があるのだ が私が洗濯物をしていると義母がやってき てあんたが浅みさんと仲良くするなんて おこがましいのよ勝手に持ち出すなんて 泥棒だ返してと詰め寄った私に罵声を 浴びせたあげく小箱を様に放り投げ たなんてことをするですかひどいせっかく あみさんから頂いたの に様子色は深さがある上に流れも早く海に つがっているので私が小箱を拾おうとして も危険なので無理だったのだショックで 呆然とする私に義母はざま見ろと高笑いを して去っていった私は美さんに合わせる顔 がないと泣くしかなかったがそれでも彼女 が疑にやってくる日が来たのだが私は追板 ヘルニアを患ってしまっ た元々疑実家の台所などの設備は疑実家を 立てた偽装父母の目線で作られていたので 私が使うには無意識のうちに腰に負担が かかる体制をしていた らしいそれに追い打ちをかけたのが村役の 座り仕事や婦人会での力仕事だ若者が 少なく年配の人が多いので一然的に体力が 必要な力仕事は私に回ってくることが 多かったのだだが私の腰に限界が来たのは 朝美さんの歓迎会のためにお願いしていた お酒を酒屋に取りに行った時だった本当は 配達を頼んでいたのだが配達者の調子が 悪くなったから取りに来てくれと言われ 取りに行ったのだだがた店にはその家のお ばあさんしかおらず私がビールビンの ケースを運ぼうと持ち上げた時だっ た ピい たい直後に激痛が走り私は動けなくなった おばあさんはすぐに電話で村の診療所と タクシーを手配してくれたが石から追版 ヘルニアだから痛み止めを飲んで コルセットをつけてしばらくはにと名され たのだった疑実家に戻ると仕事から帰宅し た夫には明日のことは自分たちでするから 休んでいてくれと言われ私はありがたく 休ませてもらうことにしただが義母は腰を 痛めたので少しおかしな仕草で移動する私 をクスクス 笑いあんたのアクセサリーがきっと海に 流れたんだろうね海の女神様はは怖い 怖いこんなことを言ってわざと足を 引っかけて転ばせようとするなどの 嫌がらせをするのだったその夜は階段も 上がれないほど腰が痛かったので2階の 私たち夫婦の寝室ではなく今に布団を敷い て休んだ翌日昼過ぎのフェリーで浅みさん が到着したので腰は痛かったが船場に夫と 2人で迎いに行った 本当は優太君が迎えに行く予定だったのだ が急な仕事で呼び出されそこでトラブルが 起きたちょっとした段差でつまづいて転倒 してしまったのだ夫と朝美さんが助け 起こしてくれたのだがあまりにも痛みが ひどかったので私はタクシーで再び診療所 へ行ったのだったたまたま他に患者がい なかったのですぐに見てもらえ電気を 当てるなどの処置をされ1時間ほどで帰宅 したのだがタクシーから降りて玄関ドアを 開けると台所から出てきた義母と 待ち合わせをした私がただいま戻りました と声をかけるとちょっとなんであんたが いるのよ部屋にいたんじゃなかった の義母はお化けを見たような顔をして大声 をあげた え私は今帰宅したばかりですけど 困惑する私をよそに義母はとんでもない ことを口走ったのだあんたが2階の部屋に いるようだったからゴミ袋いっぱいのじを 部屋に離して閉じ込めてやったのよあんた はじいと仲良くするのがお似合いだからね 今朝釣り具で仕入れた新鮮で元気なじだっ たのにはあ何をしているんですか私はさん とさんを迎に行った先で転んだからその ままタクシーで病院に行って今帰った ばかりです よまさやは買物に出かけている しじゃああの部屋にいたの は私が腰を痛めたからあみさんには用意し ていた1階の部屋ではなく2階の私が使っ ている部屋を使うようにお願いしたんです あみさんには会わなかったのですか 私は少し前に帰ってすぐにGを話したのよ じゃあまさか 私お母さん私の部屋で荷物をほいている美 さんと私を間違えたんじゃないです かそういえば今日は私とあみさん同じ色の シャツを着ています からなんてことなの義母は真っになって2 階へと走を変えて駆け上がり私もに連絡を し痛む腰をどうにかして2階に上がったの だが何これ 部屋の前を見て絶した私の部屋は廊下の 突き当たりなのだがドアの前に端子や机 などの重たい家具が置かれていて中からは 出られないようになっていたから だあみさん 無事義母がどうにか家具をどかしてドアを 開けるとそこはひどい様だった え浅みさんは真っ白な顔で泡を吹いて戸口 に倒れその周りを黒光りする字がはまり 空中をブンブン飛び床や壁にも帯び正しい 数がうようよしていたのだ虫嫌いの特にじ なんてこの世で一番嫌いな生物だがそんな ことは言っていられず私は迷わず部屋に 入っ たあみさん 際かそんなわけないでしょどいてください 邪魔ですオロオロする義母を怒鳴りつけ私 は腰が痛むのも忘れて無が夢中で浅みさん を抱き抱えてその場を後にしたすぐに帰宅 した夫と合流して診療所から医師に応身に 来てもらったのだった意の判断は強い ショックを受けて気絶しているだけだから 命に別はないとのことだったが私は無理が たって腰痛が悪化治療のために医師と共に タシーで診療所に行きそのまま一晩お世話 になった翌日昼過ぎに夫が診療所に迎いに 来てくれて疑実家に戻ったあんなことが あったので朝美さんの歓迎会は当然中止に なり朝1番のフェリーでご両親が来ていた 今に入ると朝美さんのご両親らしき年配の 男女が私に娘を助けていただいてと頭を 下げたがせっかく来ていただいたあみさん があんなことになってと私と夫も頭を 下げる と私を助けてくれたのはお姉さんだと聞い ています私のために無理やり動いて追板 ヘルニアが悪化してしまう なんて2人の間から美さんが顔を出したの で私はめて義母の行いを謝罪したのだが 肝心の義両親の姿がなかったのでどこに いるのかと尋ねると縁側にいるというなぜ そんなところにと思い縁側に行くと義母の 鳴き声が聞こえ たごめんなさいごめんなさいもう2度とし ないわうるさいお前のようなやつはそこで 反省して いろ縁側には義父が仁王立ちになり義母を 石の上に正座させて説教をしていたのだ さらに義母は首からダンボールの板を ぶら下げていたがそれには嫁いびりでじを 部屋に離したので反省中と黒いマジックで 大きく書かれていた私の存在に気づくと 義父は土下座をして私たちに申し訳ないと 謝罪義母にも謝罪させようとしたがあさん ごめんなさいね本当はふみさんにじを見せ てちょっとからかうつもりだったのよ まさか朝美さんだなんて思わなかったのよ 昨日はたまたますれ違っていた し先ほどまで泣いていたのに今度は 開き直った態度でこんなことを言い放った のだまるで浅みさんなら全部許してくれる だろうと言わんばかりの口ぶりになんと 変わり身が早い と呆れてもが言えなかっ た あのそれ本気で言って ますだが私が口を開こうとするより先に あみさんが見たこともない怖い顔で義母に 詰め寄っ たあみ さんどこにいきなりじだらけの部屋に 閉じ込められて許す人がいるんですかそれ に本当はお姉さんにするつもりだったん ですよねあの時冬はじいと仲良くしなさ いって笑っていたの私はしっかり覚えてい ますからね最低 です一息に隣りてると さらにお姉さんから話は聞いていますけど 私がお姉さんに送ったアクセサリーも様子 色に捨てたり私がお世話になる用意も全部 押し付けていましたね私が知らないとでも いるんです か私があみさんと連絡を取りながら 受け入れ準備をしていたのでうう察してい たらしいアクセサリーの剣も隠し通すのが 嫌だったので彼女がやってくる前に正直に 話したのだ浅みさんは婚約中の身だから まだ表だっては義母を同行できないので また檻を見て私への仕打ちを止めるように 言ってくれる予定だった義母の内 ヒエラルキーでは義母の実家より美さんの 実家の方が格上 らしい日頃大人しい浅みさんの怒りに義母 は全としていたが後ろに控えていた浅み さんの両親が娘をこんな目に合わせた家に は嫁がせられないと言い優太君にも今後の ことをしっかり考えてくれと浅みさんと共 に疑実家を後にした3人が去ると今度は夫 が口を 開き俺は今まで何度も冬に嫌がらせするの はやめろと言ったよなそれなのにふみが何 も言わないのをいいことに部屋に閉じ込め てGだらけにしようだなんて人として最低 だ義母を厳しく球団し た今までふみは村に馴染もうと努力して くれこの島の文化やフードを理解して大切 にしてくれたんだぞそれにりでうちを開け がちな俺と父さんに対して母さんへの不平 不満だってほとんど言わなかっ たまや さんだから俺たちはこの家を出るよもう ふみに我慢をさせたく ない夫はきっぱりと言いきると私の方を 向き直り今まで済まなかったと頭を下げた あなたは悪くない悪いのは嫁いびりをした お母さんだよあなたはお母さんの意地悪に 気づくとすぐに注意してくれてたしいつ だって私の味方だったじゃ ない私は頭を上げるように促し義母に 向かって口を開い たお母さんあなたの行いで皆が傷ついたり 嫌な思いをしています優太君の将来の幸せ だって壊れるかもしれませんがどう責任を 取るりですかな何よ嫁のくせに偉そうに それにあんたはよそ者なんだから黙って 住みにいなさいよよそ者だから何ですか あなたのおかげでどれだけ私が嫌な思いを したと思っているんですかそれに私への 嫌がらせにあみさんを巻き込んで少しは 反省して ください私がきつく言っても義母は嫁の くせによそ者のくせに口ごえをするなと 繰り返し挙句の果てには私が来てからまや と義父優太君が冷たくなったと言い出し たそりゃそうなって当たり前だお前がふみ さんに意地悪ばかりするから俺だって嫌に もなるさ自分の妻が息子の嫁さんに意地悪 ばかりするのを見て愛そをつかすのは 当たり前だ きっぱりと言いきると夫と優太君は うんうんと頷いたおまけにお前は漁師の妻 にも関わらず海の女神様を冒涜する行いを したそれにふみさんのアクセサリーを海に つがる様子に投げ捨てた挙句女神様のバツ を受けろとまで行ったと聞いた ぞなんでそれ を俺は別に新人深くはないが海を嫁いびり の道具に使う女房とこれから先一緒にいる のは嫌だそれに何かにつけてお前の嫁入り 時の自賛金で船を買ったことを言うが船の 代金は後の量で稼いだお金で全額返したぞ 俺は船を買った時にお前に借用書を書いた し返済した時も一筆書いているからな 義父はタンスから古い紙切れを出すとそれ を義母に見せつけたが確かにそれは義両親 の筆跡でハコも日付もあり義父が義母に 返済をした証拠だっ たさあ今度はこれにサイン しろ義父はさらにチブ島から自分のサイン 大引済みの離婚届けを出して義母に迫っ た そんな離婚なんてよ私は嫁に来てから ずっとうにいたのよ今更1人でなんて 暮らせないわ よ1人にはしないいくらなんでもお前を いきなり追い出して路頭に迷わせるのは気 が引けるからなあ行き場は用意して ある義父はそう言うと裏庭の入り口にお 入りくださいと声をかけた一体誰を呼んだ のかと夫と顔を見合わせると数人の巫女束 の年配の女性が入ってきた ねまさかあんた たち義母は巫女さんたちを見るとあかさに 嫌な顔をし たお前の実家に今回のことを報告したら お前の兄さんに海の女神様を嫁いびりに 利用する物は女神様を祭る神社で修行をさ せてを叩き直すと言われて なあとりあえずは神社で反省してこい反省 して心を入れ替えたら離婚の取り消しを 考えてやらんことも ない兄さんがじゃあ逆らえないじゃ ないまあ神社はお前の実家の本家さんだ から なあ義母の実家は自主ではあるが輪島に ある女神信仰の神社の文化だ さらに義母の実家を取りしける厳格な義母 の兄がいる結婚式の時と嫁入りの挨拶に 伺った時にお会いしたが見るからに厳しい 印象の人だっ たお兄さんからの伝言だがもし神社での 修行を拒否したら帰宅しても仕はまたがせ ないそう だじゃあ私離婚か修行しかないの 兄さんには逆らえないし終わった わ義母はあえない運命を悟ってうれたが 修行が待っていますよと巫女さんたちが 義母を立たせ疑実家から連れ出しただが 私たちは誰も引き止めなかったその後義母 は神社で腐った根性を清める厳しい修行に あけくれていると義父から聞いた どうやら先日義父が様子を見に行った らしいのだが義母は朝早くから浜辺の ゴミ拾いをして女神様に祈りを捧げ夜遅く まで島への奉仕活動をする反省の日々を 送っている らしいだが巫女さんたちの目を盗んで修行 をさぼろうとしているところを何度も義父 が見たらしくそろそろ離婚に向けて動こう かと言っていた義母が神社に送られた夜 義母の兄が私に謝罪に来たが義母を実家に 戻す気はないらしい親族会議を開いて義母 の処遇を協議したが誰も引き取り手がおら ず全員が断固拒否したのだとかもちろん こちらにも引き取る気はないのでもしも 義父と離婚したら孤独に暮らすのだろうが 自業自得なのだから仕方がない だろうあれから優太君はあみさんと 話し合いをして浅みさんのご実家に向こ 入りすることが決まったとはいえあちらに は美さんのお兄さんがあとりなので優太君 は美さん側のせいを名乗り新居も輪島に 構えることにしたそうだ今は来るべき婚礼 の日に備えて準備に奔走している私たちは 夫の宣言通り疑実家を出て同じ村ではある が中古の一見屋を購入リノベーションして 住むことにしたが週末は義父と優太君たち を招いて食事をしたりと賑やかなだが平穏 な日々を手に入れた私はこれからも美しい この海域に見せられたものの1人として この村を大切にしようと思いながら今日も 静かに暮らしている 私の名前は ひろ子26歳の外資会社の社員 だ今まで仕事一筋でやってきたけれど最近 私は恋をして いる相手はロシアから留学で日本に来て いるアラム フロノタニしてきた22歳の男の子 だ初めて会った時 壁のリアル王子様で本当に驚いた 初めまして アラムです短い間ではありますがどうぞ よろしくお願いし ますアラムと呼んで くださいニコと笑うアラムはおそらく多く の女性社員の心をわしづかみにしたと 思うもちろん私もその1人 だ彼は頭も良かったので仕事も飲み込みが 早いレベルの高い日本語と素晴らしい コミュニケーション 能力上司が半分本気で留学が終わっても 会社に残ってくれないかなと言っていた ほどの人材だっ たあれひこさんじゃないですかお疲れ様 です休憩です か会社の休憩室で缶コーヒーを買っている と後ろからアラムに声をかけられたああお 疲れ様アラムも 休憩ねえ何かあっ たいつも通りの笑顔のように見えてどこか が 違う気のせいかもしれないけどそんな気が したので私はアラムに問いかけたすると アラムは驚いた顔をして返事をする えどうしてです かうーんなんて言うかないつもと違う気が して無理して元気にしている感じという か私の言葉にアラムは少し黙ってしまうが 何か話したそうにしているのを感じとっ たこういう時は話しやすい雰囲気を作るに 限る学生時代空手部部長として部員の面倒 を見てきた経験からそう思っ た言い出しやすいようアラムがいつも飲ん でいた紅茶のペットボトルを買って 渡すすると俺を言いながら受け取って くれる アラム困っていることがあるなら相談に 乗るよできるだけ穏やかに伝えるとアラム は何かを決意したように口を開こうとした その時だったドアが開く音が聞こえ私たち にお疲れと声をかけてくる人物が 現れる明るく入ってきたのは私の同僚の 女性だっ た彼女はアラムに心をわしづかみされ なかった少数派で彼女には結婚を約束した 彼氏がいるそっちにメロメロだ [音楽] からなんとなくその場では話を聞いて あげることができなかった けれど本当に困った時ちゃんと相談して くれたらいいなと思ってい た休憩室でアラムに会ってから1週間後 仕事を終えて帰宅しようと駅に向かった時 私はどこからかアラムの声が聞こえた気が し た気のせいかと思いその場に立ってを済ま せる少しの間何も聞こえなくてやはり空耳 かと思った時今度ははっきり聞こえたやめ てください通して ください私はとっさに声が聞こえてきた方 へ走り 出す揉めているような雰囲気の声が近く なり私はスピードを上げ たたどり着いた場所は大通りから1本ただ いい加減に待ち伏せをするのはやめて くださいアラムの姿をやっと捉えることが でき たそこには青ざめたアラムと見知らぬ 女の子がいたいいじゃないあなたは私の 王子様なのあなただって私のこと好き でしょそうよ ね王子様 って私は走りよりながられ 確かにアラムは王子様っぽいがあのアラム の態度を見る限り絶対に親しい女の子って 感じはしないアラム大丈夫どうした の私の声にこちらを見たアラムは本当に ほっとした顔をしていたひろこさんよかっ た僕実は困っていてそうだろねなんとなく どんな状況か想像つくわ私はそう言うと アラムと女の子の間に割り込ん だ当然面白くない女の子はこちらを 睨みつけて大声で叫び 始めるあんた何よ私のアラムのことを 馴れ馴れしく呼ばないで落ち着いて私は彼 の仕事の同僚よあなたはどなた 私は落ち着いて 話しかける私はアラムの恋人よねアラム いいえ違いますあなたは私が利用している コンビニの店員さんです私はただのお客 さん ですアラムは半なきで訴えて いるやはりそういうこと か私は短いため息をついた後彼女に向かっ て鋭い眼光を向けこう言い放った彼はそう 言っている けれどあなた自分が何をしているか自覚は ある私の言葉に自称アラムの彼女は目を 釣り上げるそしてさも当然のように反論し てき た何言っているのよあなたいつも ありがとうございますってにっこり笑って くれ でしょ私のこと好きだから笑ってくれたの よ ねそれただいつもお世話になっている コンビニ店員さんに礼言っただけでしょう 誰がどう聞いてもそうじゃ ない私の言葉が土正論で言い返すことが できないのかストーカーは顔を真っ赤にし 始めるその隙を見て私は畳みかけるように して言葉を放った恋人なら携帯の番号知っ ているよね携帯にツショットの写真くらい あるよね見せてくれるアラムの身長と体重 それから誕生日は 言える私はわざとやぎ早に質問を する恋人だったら知っているであろう プライベートな 情報もちろん自称恋人のコンビニ店員は 話せないはず だ彼女は何も言えず悔しそうな顔をして プルプルと震えているそしてやっとの思い で口を開いた何を何なのよあんたが私と アラムの何を知っている わけ目を見開いて興奮している彼女は こちらに距離を詰めてきたその時町に待っ た声がする警察ですほらほら落ち着いて その女性から離れ なさい男性警察官が2人駆けつけてくれる のが見えた私はアラムの元へと駆けつけ ながら同時に100頭板通報をしていたの だ興奮状態の女を男性警察官たちが私たち から話してくれ たずっと後ろにかっていたアラムに 振り返って笑顔を向ける アラムもう大丈夫だよ怖かった でしょう警察の人も来てくれたから安心し てアラムは泣きじゃくりながら膝を 抱き抱えるように座り込んでしまっていた 来てくれてありがとうございまし た本当に怖かった ですアラムはずっと泣いていたそれを安心 させるように優しい小で声を かける大丈夫大丈夫 もう安心だから ね私はアラムが落ち着くまで背を撫で続け た結局興奮状態が収まらない女が警察署で 話を聞かれることになりパトカーで連行さ れて いく私とアラムも警察署で話を聞かれた後 帰宅していいとことになっ たアラムは身元保証人でもある留学 センターの職員が迎えに来てくれて一緒に 帰宅職員の方は何度もお礼を言って頭を 下げてくれ た大丈夫 ですアラムのことをよろしくお願いし ますそう笑顔で伝えると私は帰宅のについ た いたから眠れるか心配だったが意外にすっ と 眠れる次の日に会社に行くとアラムはお 休みあんなに怖い思いをしたのだしばらく 無理をしない方がいい だろうここで無理をすると心身の回復まで 時間がかかってしまう からそれから4日経ってからアラムが会社 に現れた時 私は底ほっとし た大丈夫なのかと聞いてみるとひこさん その説は本当にありがとうございまし たアラムに深深と頭を下げられて私は 慌てる アラム頭をあげてあなた困っていた でしょう助けるのは当然のことだ から怖かったよね は気持ちが落ち着い たゆっくりと顔をあげたアラムはちょっと お笑んで くれるはい だいぶセンターの人たちも仲間も心配して くれまし たひこさんがあの時一緒にいてくれたので 助かりまし た笑うアムの顔には疲れが ない引きずってないようでよかったと私は 安心し たあの人のことどうし たつきまといで被害届けを出しまし た実は仕事帰りとか待ち伏せされてい てだいぶ前から困ってい てそんなに前 から怖かっただろうに心の優しいアラムは 彼女に情をかけて警察にしなたのだろう かなるほど ねアラムがここで会った時話そうとして くれていたのはこのことだったのねはい なかなか言いづらく て僕は男ですし女性の待ち伏せを怖いと いうのも情けない気がし て情けないと思う必要なんてないこと だアラムは被害者で誰かに責められるよう なことは何もしてない怖いものは怖いそれ に女性も男性も関係ないよ私がそう言うと アラムは少し涙をこぼし たあの時あの場所にたくさんの人がいたの に誰も助けてくれなくてすごく怖かった です助けを求める声を無視されるのは本当 悲しかった だろ見て見ぬふりをされるのは 辛い辛そうな顔になってしまったアラムに 私は昔の話を始め た私もね中学の時につきまとわれていた ことがあったの えひろ子さん もうんアラムみたいに目の前に来られた時 くれなかったその日はたまたま塾で遅く なってしまってお父さんが迎えに来て くれることになっていてねつまとい男を見 てすごい速さで走ってきてくれたの よ怒りながら私を背にかばってくれた父の 姿は本当にヒーローだっ た今でもあの時のことは鮮明に覚えて いる警にも突き出した後泣いて私が無事で よかったって言ってくれてそれから家族で 話し合って御心のために空手を始めたの 黒帯まで行ったわ よすごいです ねひろこさんにもそんな過去が私は笑って 頷い た怖いものはさ怖いでいいのよ無理しちゃ だめ 何かあったらまた私が助ける から私は1人っこだけどアラムはなんだか 弟 みたいアラムさえよかったら一緒にランチ をしたり帰ったりしようよ私の言葉に アラムの顔が真っ赤になったあ あのひろこ さんこの話の流れで言うのはおかしいかも しれないです けど僕 と付き合ってもらえませんか え えつ 付き合うわ私とアラム がさらっととんでもない発言をしたアラム に私は驚いて何も反応できずにつったって しまっ たこちらを見てくるアラムの緊張した表情 に 私もだんだん緊張してしまう え 冗談とかでは なく違います僕本気 です助けてくれたひろこさんがかっこよく てそもそも最初から一目惚れしていたん ですあの時惚れ直したっていうかそんな 感じ で告白されるなんて慣れていない私は少々 いやかなり混乱してい ただけど混乱する中にも嬉しさが込み上げ て くる私だってアラムのことを好きだなと 思っていたのだ から私年上だけどアラムのこと素敵だなっ て思っていたから 嬉しい私が正直に言うと アは嬉しそうに笑っ たはいもうひこさんは僕の可愛いけど とっても強い素敵なお姫様ですお姫様 いやいやそんなキャラじゃない けれど僕にとってはそう です嬉しいなお付き合いしてもらえる なんてよろしくお願いします 思いがけないことではあったがアラムと 付き合うことになっ た何が人の縁を結ぶのかはわから ないちなみに両親にアラムと付き合うこと を報告したらしばらく私のあだ名はお姫様 になってしまっ たアラムと付き合ってあっという間に1年 半が 経過アラムはそのまま会社に職し 頑張っている喧嘩もするけれど私とアラム はできるだけ 話し合いお互いの価値観をすり合わせる ことを約束してい た育ってきた環境が違うし国が違うのだ から習慣だって 違うぶつかって当たり前だからいかに2人 の基準を作っていくかが重要 だそうして私たちなりの関係をていく中私 の誕生日ディナーに行った時の ことひろ子付き合って1年半になるよね 喧嘩もしたけれどそれ以上に2人で楽しい 思い出をたくさん作ったと 思うこれからも僕とたくさん思い出を作っ てくれないか結婚して ほしい雰囲気のいいレストランで食事をし て食後のお茶を楽しんでいた 時私はアラムに指輪を差し出してもらっ た ありがとう私でよければ据え長くよろしく お願いし ますプロポーズが成功すると聞こえていた のだろう他の席のお客さんたちが拍手して くれ たおめでとうと口口に祝福してくれて私は 恥ずかしさもあるけ 人の温かさが 嬉しいアラムも頭を下げてお礼を言いその 日は私たちにとって忘れられない日になっ た両親にも結婚の報告をしたところ喜んで くれて顔合わせを 行う結婚式はどうするのアラムさんのご 家族もロシアにいらっしゃるし でやることになる かしらそうなるかもしれませんただ僕の 希望としてはロシアで結婚式をするとして も僕とひろ子さんだけでして帰ってきたら 日本で皆さんと一緒にやりたいと思ってい ます実は僕の実家は私がアラムから実家の 話を聞いたのは付き合って半年を過ぎた頃 だっ た私の家族の話になった 時そういえばアラムの家族のことを何も 知らないと気がついた私はアラムに聞いて みたアラムのお父様っってどんなお仕事を されている のその時アラムはものすごく言いづらそう な顔をするものだから何か怖い仕事でもし ているのかと考えてしまったけれど想像 よりもずっと意外なものだっ た実はアラムの実家は代々ロシアの石油を 一手に取り仕切っている一族でアラムの 父親はその一族の現 投手ロシアの石王と呼ばれている らしい正直に言うと石油王と言われても ピンと来なかっ たしかも分の彼氏が王の息子と言われても 何か実感が湧かないごめん アラムあまりピンと来ない けれどアラムのお父さんがロシアの石王 ってことはアラムはおぼっ ちゃまえもしかして後継なのああ後を継ぐ のは兄さんがいるから大丈夫 お持ちなは間違ないけど僕は自分の家がと いうか父のことが好きじゃない勝手に父の 知り合いの娘と結婚させようとする とんでもない人で ね私はアラムの話にびっくりし たそんなことが本当にあるなんてお金持ち の世界はすごい わ勝手に結婚させようとする なんて漫画ドラマの中の世界だと思ってい たよリアルにそんな話がある なんてアラムのお父さんは自分の 思い通りに物事を進めなければ気が済ま ない人でとにかく王兵で人を見下す らしい結婚してからも外に女を作って好き 放題にやっておりアラムの母親は何度も 泣いていたそうだ 僕は生活も失そに暮らしたい自分が働いて 得た収入の範囲内で贅沢な生活はしなくて も いい愛があって誠実な人と穏やかに 過ごせれば いいアラムは母たちにも父親が石王だと いう話をし た両親のポカンとした顔と言ったら愉快で 私は笑ってしまう 関 王アラム君のお父さん がということはアラム君本当の王子様なの ねあら王子様と庶民の娘の結婚なんて漫画 みたいだ わ目をキラキラさせ始めた母に父も私も アラムも笑ってしまう反対するとか驚くと かではなく 漫画みたいとはしゃぐ母が 可愛い確かに実家はお金がありましたし不 自由なく育ててもらったのは事実 です王子様と言えるのかわかりませんです が貧乏な生活をさせないように頑張り ますあらそれは大丈夫よ私も仕事をやめ ないし何かあっても私が支えるわ こういう子だからいさましいお姫様だけど アラム君ひろ子のことをよろしくお願いし ます相変わらず私をお姫様と呼ぶ父が頭を 下げてくれて母と私は 涙もちろんです必ず幸せにしますアラムが 力強くそう答える 母が入れ直してくれたお茶を飲んで 落ち着いた頃アラムがぽつりと言っ た僕もお父さんみたいな人が父親なら 良かった です疑問に思った両親に聞かれてアラムが 父親についての詳しい話を する知り合いの娘と結婚させられそうに なった話で母がまた泣いた たには想像もできない世界だ けれどそれは悲しいわねひどい話もあった ものだ わ頼りになるかわからない けれどこんな私でよかったら日本の お父さんだと思ってくれたら 嬉しい父も真剣にアラムに 訴えかける2人の言葉を聞いたアラムは目 に涙を浮かべて鼻をすすり最高の笑顔を 向けてお礼を言っ たありがとうございます皆さんが優しい 方方で本当に嬉しい です私たちは相談をした結果アラムの希望 通りロシアで結婚式をして帰ってきたら 日本でも結婚式をすることにし たロシアでの結婚式お写真見せてね アラム君帰ってきたらまず私とお茶しに 行き ましょう私もついて行っていい かアラムを気に入ったうちの両親は会う 約束を 取り付けるアラムは嬉しそうにしてくれて いて私も嬉しくてたまら ない私の実家から帰る時もアラムは後ろを 振り返っては見送る両親に 何度も手を振ってい たさすがひこのご両親だね2人ともとても 温かくて優しい人たち家族になれて本当に 嬉しいあとはロシアにいるアラムのご家族 のところだね父には会いたくないよだけど 兄さんと母さんに結婚の報告をしたら とても喜んでくれた から2人には僕たちを祝福してほしいね うんせめて2人にはアラムが幸せになった 姿を見せて あげようまあ日本人のこんな平凡な私だっ たらがっかりさせちゃうかもしれないけど ねでも私がアラムを思う気持ちは紛れも なく本物だっって知ってくれて安心して くれたらいい な私が笑ってそう言うとアラムも安心した ように笑って くれるアラムはテレビ電話でロシアの友達 と連絡を取り2ヶ月後に秋があった ガーデンレストランを予約することができ たロシアの結婚式は住民登録期間に行って 婚姻届けを出してレストランに 移動そこで色々と披露園のようなものを 私の関係者は来ないからアラムの友達とご 家族だけとはいえ色々大変 だろうそして結婚式の3日前に私とアラム は飛行機でロシアに向かっ た長旅だったがモスクワ空港に着くと東口 で1人の女性と男性が待ってくれてい たさん 母さんアラムは駆け出して2人と幸せ いっぱいの顔でハグをし た私にもハグをしてくれた義兄アントニー と義母ソフィアはとても優しい顔をして いるテレビ電話で結婚のご挨拶はさせて いただいていたけど実際にあっても義母も 義兄も美男美女 だこの美女たちと家族になるのかと思うと ちょっと圧倒されそう歓迎の言葉を受けて 空港の外に出ると目の前に高級車が停車し ていてそこから筋骨流流のサングラス男が 2人出てきてこちらに歩いて くる私がちょっとビビっていると1人が私 とアラムの荷物を取ってトランクにしまい 1人はドアを開け たアラムの家の 車これ乗っていいのうんうちの車乗り心地 はいいから酔ったりはしないと思うよ リラックスして乗って高級車にリラックス して乗れないわよと内心突っ込みながら 恐る恐る 乗るこういうところでアラムの実家が と思い知ることになるなんて思わなかった それでもさすが誰もが知っている有名な 高級者静かで乗り心地がいい車中で楽しく 話していると30分ほど走ってから車が 止まった降りよ着いた よドアを開けてもらい車から降りると目の 前に豪邸が立っていた力がなく申しないが 本当に豪邸としか言葉が出てこないアラム と私の育ちの違いを嫌でも感じた瞬間だっ た家に入るとアラムの顔が緊張していたの で私は手を握っ たアラム大丈夫私がついている よそう言うとアラムも笑って頷いてくれる 時だっ た目の前の階段をアラムの父親らしき人が 降りてきたの は父さん久し ぶりアラムが挨拶をしていたからやはり この方が義父のセルゲイかものすごく歓迎 されていないだろうことが顔からも 伝わる義父はロシア語で 立てアラムもロシア語で応し私を間に挟ん で父と息子の戦いが始まっ た私は黙って聞いていたが義父は両手を上 にあげ頭を振るとそのまま階段を上がって いなく なるため息をつくアラムに私は話しかけ た大丈夫 お疲れ 様まあ細かいニュアンスまでは分からない けれどんなことを言ったのか想像がつく わ私が笑うとアラムは申し訳なさそうにし たごめんよ本当 にお父さんからしたら得体の知れない日本 人が息子をたぶらかしたくらいに思って いるかも仕方がないわそれから私は一家と 夕食を食べることになった のシェフが作るフルコースはとても おいしいだが岐阜から出る空気がピリピリ としていて雰囲気が 悪いみんな黙々と食事をしていてこの空気 ならせっかくのフルコースの美味しさは 半減 だ食事中私は彼の性格がよく分かる出来事 に遭遇し たメイドの1人が休する際にお皿を少し 傾けてしまいソースが崩れ たそれを見た義父が顔を真っ赤にして すごい勢いで起り出したの だ料理が崩れたわけでもないただソースが 崩れた だけ私からしたら全然怒ることじゃない がメイドはもう青ざめて泣きそうになって いるアラムが立ち上がり間に入ったが義父 の怒りは収まらない私もあまりの見幕に アラムの前に 立つロシア語でやめてくださいと言い一歩 も引かない姿勢を見せた唾が飛ぶほどの 距離で怒鳴られるが私ははっきりした声で 言う怒ることではありませんやめて ください再度ロシア語で言うとアラムの 父親はロシア語で私を罵倒するようなこと を言い出ていっ た大丈夫だった怖かったねもう大丈夫 私がアラムに支えられていたメイドに声を かけると泣き出してしまっ た同じメイド服を着た中年の女性が走って きて私とアラムに何度も頭を下げてくれた 泣この肩を抱いて下がって いくあの子僕と一緒にここで育ったメイド の子だ住み込みの女の子でねあの人は お母さん家族同然なのにいつも父はあんな 態度だ本当に僕は 恥ずかしい極まって泣いてしまったアラム を私は抱きしめて慰め [音楽] 泣いて疲れたアラムのために夕食を 切り上げて早めに休ませて もらう結婚式は明後日だ長旅の疲れもあっ たし私も一緒に休ませて もらう次の日起きたアラムはメイドの親子 に再度謝りその日はモスクワの町を散策 することにし た明日の結婚に出てくれるアラムの友人を 紹介してもらいアラムがお気に入りの スポットにも連れて行ってもらっ た初めて来たモスクワの町は楽しくて私は この町が気に入っ たいいところだねアラムの育った 町次は両親も連れてきたいな本当かいそれ は嬉しいぞご両親も喜んでくれるといい な明日の結婚式を前に私たちは穏やかに 過ごしてい た買い物を楽しんで家に戻り夕食の時間 に義父はへそを曲げて出てこないらしく 放っておこうとの こと昨日の食事よりもやかで会話も溢れる のは気のせいではないはず だ地やメイドもどことなくのびのびとして い たそして迎えた結婚式 当日交渉人の目前で婚姻交渉書を作成し次 に住民登録期間通称ザックスにて結婚登録 を するそして在ロシア日本領事館にて婚姻 届けを提出しやっとの思いでレストランに 移動 日本語ができるスタッフに手伝ってもらっ てドレスを 着るお酒を飲んだりクイズで盛り上がっ たり私も楽しんでいる最中マイクを持って 喋り出したのは酔っ払った義父だ皆様本日 は私の息子のアラムのために3列いただき ありがとうござい ますまあ正直てアラムには私が決めた女性 と結婚をして欲しかったです がわがままな息子を持つと困ったもの ですアラムは念のために私が通訳を頼むと 嫌そうにしたが通訳をして くれる親が決めた女性と結婚なんて時代 遅れにも程があるだろうと私は呆れて しまった [音楽] の女性ということでロシア語を心配してい ましたが少し話せるよう です全てロシア語で私の仲間に挨拶して もらおうと思いますがいかが でしょうここで拍手をしたのはおそらく アラムの父親の呼んだ仲間のおじさんたち だけ だアラムの友人や母親たち女性の出席者の は眉を潜めて いる全く晴れの日に何を嫌がらせのような こと を腹が立ってきた私はアラムが止めようと しているのを精し たニヤニヤした顔で歩いてくる父親から 満面の笑顔でマイクを 受け取る私の笑顔が予想外だったの だろう少し戸惑った顔をしているが知った ことではない マイクを握りしめて話し だす皆様ただいまご紹介いただきました アラムの妻のひろ子 です初めまして どうぞよろしくお願いいたしますロシア語 でスラスラと話しだすお父様がアラムへの 愛を語れということなので語らせて いただき ます私はまずアラムの真の強い性格と優し さ可愛い笑顔が大好き です私がそう言うと女性神から声が上がり 口笛が 飛ぶちらっと見た義父の顔は目を丸くして いたアラムも驚いた顔をして いる実は私はロシア語を割と長に 話せると言ってもアラムと付き合う前は ロシア語とはあまり関係のない部署にいた ので主に話すのは英語だっ た色々な国の人と話すうちに英語以外も 話してみたいと思い独学で色々な言葉に手 を出したの だその中で続いたのがロシア語アラムに 会う前は単語を覚える程度だったがアラム に恋してから本気でやった そしてアラムと付き合うとなってからは ロシア語で喧嘩できるくらいになろうと 決め猛勉強を続けて今に至るというわけだ アラム驚かせて ごめんアラムと付き合うことになってから アラムとロシア語で喧嘩できるくらいに なりたくて喧嘩した時にサプライズで ロシア語を話そうと思ったけど 愛しているよ アラム世界で一番あなたが 大切私の言葉に周囲はどんどん 盛り上がるアラムも満面の笑顔で抱きつい てきてくれ た 貴様私を騙していたのか恥を欠かせた な義父の言う通りせっかくロシア語の挨拶 をしたというに何が気に食わないの か顔を真っ赤にして怒っている 様子申し訳ありませんが私はロシア語を 話せませんなんて一言も言っていないです それに人に恥を書かせて最初に笑い物に しようとしたのはあなたですよ ね私が義父を見据えると義父はたじたじに なった うるさいどいつもこいつも女は黙って私の 言うことを聞けばいいああそれですよそれ そういうところが嫌 です女は黙って言うことを聞けっていつの 時代ですかそうだよいつも人に対して嫌な 態度を取って父さんはお金をたくさん持っ ているかもしれないけど人としてはく尊敬 できないアラムの言葉にさすがにショック を受けたようで義父は固まってしまってい たそこに義兄が声をかけて くる本当にその通りだよお父さん僕もそう 思うアラムだけではなく義兄にもそんな ことを言われ義父はどんどん顔色を悪く する アントニおいお前何を言う 父さん僕もいつも言っているだろう人に 対しての態度を改めるべきだっ て父さんは人から恨まれる人生を送りたい のか いこのままじゃ家族とも心が離れてしまう よ義兄は心を込めて諭すように話している ように見えただが残念なことに義父は 分からなかったらしい 私はいつだって家のことやお前たちのこと を考えてきた特に我が屋は歴史がある一族 だ ぞいつ誰が足元を救ってくるかわからん誰 も我々を裏切とうと思わないほど厳しく すればいいだろうどうしてそういう風に しか考えられないこのままじゃそれこそ家 のためにならない もう放置することはできないよ父さん 義兄は眉を しかめる会社の部下たちや取引相手からも 父さんへの苦情が すごい家のことを考えるなら僕に投手を 譲ることも考えて くれそれも含めて話し合うべきだこれ以上 はアラムの晴れの火を傷つけるから移動 しようアラム ひこも済まなかったねこんな素晴らしい日 に平気だよお兄さん 何かできることがあったら僕にも言っ て大丈夫ですお兄さんアラムのことは私が 守ります から私たちの言葉に義兄は真底安心した ような笑みを浮かべていっ た君なら弟のことをお願いできるよ 本当に素敵な人と結婚したな アラムさあ父さん話し合おう 誰か止めろ私が投手だ ぞおいアントニーよさんか誰かこいつを 止めろ義兄が義父を連れ出して いく誰も止めることがないのが悲しい けれど今の義父の現実だろう アラムの心の中を想像して私はアラムの背 に手を当てて励まし た大丈夫 時間はかかるかもしれないけれど全部 うまくいく わ私たちはその後気分を切り替えて パーティーを楽しん だアラムの友人たちが場を盛り上げてくれ て本当に嬉しかっ た客に祝なら結婚式を終えて私たちは家に 戻りあっという間に眠りに 着く次の日朝食を終えて帰国の準備をし 空港まで送ってもらえることになったが家 で働く人たちに涙組みながら見送られ た被告するとバタバタと日本での結婚式の 準備が 忙しいのはゆっくり式場を探そうとアラム と話してい たいやちょっとアラムくんかっこいい本当 に 素敵母はロシアで撮影した写真を見て アラムのイケメンぶりに大興奮してい た約束通り母とお茶をしたり買い物に行っ たりとアラムは大忙しだ に父もついていった らしい義から連絡があったのはロシアから 帰国してから2ヶ月 後テレビ電話がかかってき たやあアラムひろ子元気かいやかに手を 振ってくれる義兄は元気そうだアラム 父さんのことだけれど一族で投票をして ねを交代することになった今度は僕が投手 になった よそれはそうだと思うよ父さんは間違って いるよ兄さん家を頼む ねもちろんだ父さんには全ての事業から手 を引いてもらったさすがに一族から 追い出すわけにもいかない けれど父さんを助ける人はいないだろうね あ今母さんももいてねちょっと待ってくれ 手招きする義兄の横から義母が顔を出して くれ た私たちは嬉しくなって挨拶をしながら手 を 振るお元気ですかまたすぐ顔が見られて 嬉しい です私もよあのね私結婚式でのアラムと ひこを見て思ったの夫婦ってこうあるべき だって 今まで勇気が出なかったのだけど2人に 勇気をもらった わお父さんと離婚しようと思う のそっかよかった母さんおめでとう 新しい人生だいつも義母のことを気にして いたアラムはそう言いながら泣いて いるあのお父さんと離婚するのは大変かも しれないけれどみの手をり 頑張ってみる から離婚したら離婚記念に日本に行っても いいもちろん是非来てね待っているから ええ本当に私の家族にも会ってくださいお 会いできるのを楽しみにしてい ますテレビ電話を終えると義母の新しい 角手に乾杯し た嬉しそうにしているアラムを見ていると 私も 嬉しい大切な人がそばにいてくれるのは 当たり前じゃ ない義父は間違えた挙句家族から背を向け られた私はそんなことにならないよう大切 な人を大事にしようと改めて誓った

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