【スカッとする話】俺を下請けの社員と勘違いする男「俺の食事20万円分払っとけ」俺「…誰ですか?」男「え?」→男の結末がw

[音楽] 俺の食事20万円分お前が払っておけよ 断ったら取引中止にするから取引先担当者 の伊野さんがにやりと見下すような笑を 浮かべながら言う思えばこの人は初対面の 時からずっと俺のことを下受けだと馬鹿に していた板野さんが務めている会社は誰も が知っている大企業一方の俺は町の工場 経営者だその差は 歴然だけどもう我慢の限界だ俺は板野さん にある真実を告げるためゆっくりと口を 開いた俺が経営している工場である平公務 店は祖父が立ち上げた街場だ物作りが好き だった祖父はいつか自分の会社を持つこと を夢に見ていたこの下町から世界中の役に 立つ素晴らしい物づくりをしていきたい 祖父の夢はとても立派なものだったが経営 は困難を極めた夢を追い続けるソフトは 対象的に父親は現実的な人で一般企業に 就職した一方俺は祖父の血をこくついで 物づくりに打ち込む祖父の後ろ姿に強く 憧れていたこの工場はお前に託すよお前が 大きくなるまでは専務の三に任せる俺の 宝物を頼んだ ぞ晩年は富士の病を発症し寝たきりの生活 になってしまった祖父体は痩を衰えても その目は昔と変わらずキラキラと輝いてい た俺が祖父の工場を継ぐために大学進学し たいと言った時最初はあのボロ工場継ぐ なら大学には行かせないと言っていた父だ が最終的には俺の情熱に負けたらしい俺は 必死で勉強して高校でトップの成績を納め た成績表を父に見せると諦めたように 大きなため息をついてこう言った仕方ない 大学には行かせてやるだが何があっても 後悔はするなよそれと何が起こっても俺は 手助けしないお前の責任だ逃げ出すことは 許さないから な厳しい言葉だったけれどそれだけ俺の ことを心配してくれているのが伝わってき た父さんのためにもおじいちゃんのために も工場を守ってくれているみたさんのため にも絶対に失敗するわけにはいかない 逃げ出すわけにはいかない大学卒業後俺は すぐ平公務店に就職そこで三田さんに指導 してもらいながら時期工場経営者として 経験を積んでいったその道のりは決して 平坦なものではなかった何度も失敗したし 工場の経営があまれたこともあるお金が 足りなくなった時は工場の仕事が終わった 後に夜明けまでバイトをして稼いだ心身共 に疲弊して倒れかけたこともあった何度も くじけそうになったけれどその度に俺は祖 から譲りた作業を握りしめてじっと耐え たその作業技じいさんのものとはいえ ボロボロだな社長ならもっといいものを 着ればいいのにこれは俺の宝物なんです 手放すなんてできませんよ三田さんが呆れ たように笑い俺も笑顔で返した祖父の作業 技が俺の体にしっくり馴染む頃ようやく 工場の経営は安定仕事に打ち込みすぎてを 逃してしまいいつの間にか40代に突入し ていたそんなある日のことだ実は死者に 転勤になりまして新しい担当者に引き継ぎ ますので今後ともお願いしますそうですか 残念です寺西さんにはとてもよくして もらったのにこの人は大手企業アーテクト 株式会社の営業マであるテさんだ アーテクト株式会社といえば知らない人は いくらいの大企業で業界の交流会で挨拶し たのをきっかけにこうして取引をして もらっている寺西さんのおかげでうちの 工場の経営は安定したと言っても過言では ない大企業に務めていてもうちの工場を 対等な取引相手として接してくれてい た新しい担当者は新入社員なんですよ一流 大学を卒業した期待の新人でしてねそれは 楽しみです まだまだ至らぬ点があると思いますが何卒 お願いし ますそして後日新しい担当者がやってきた どうもいたのっすこれからよろしくですい のと名乗った新入社員は開校1番ヘラヘラ とした態度で挨拶した少し驚いたが最近の 若者はこれが普通なのだろう俺はニコリと 笑い握手を求めた だがさせ俺潔癖症なんで伊野さんは俺の 汚れたてを見て不快そに顔を歪めた先ほど まで作業していたので確かに手は汚れて いる急いで吹いてもう一度握手を求めたが じゃあ挨拶は済んだんで帰りますねえ 打ち合わせは寺西さんに聞いてるんで 大丈夫っすそれに俺綺麗な空気を吸って ないと気分悪くなるんすよこの工場かなり のボロうん古いですし早いとこ帰らせて もらいますねそう言い捨てて伊野さんは 本当に帰ってしまった俺は呆然と彼を 見送る確かにこの工場は祖父の台から続い ているので少し古いけれど換気はちゃんと しているし空気が汚れていることはないの だが板野さんの顔を思い出せ 彼の顔は俺の宝物であるこの工場を見下し ているようなそんな嫌な雰囲気をまとって い たその後しばらくの間は寺西さんが ちゃんと引き継ぎをしてくれていたので 特に問題はなかったしかし納期は来週でお 願いしえでも書面には再来週と何か問題で もあります野さんの要求がだんだんと無茶 もになってきたのだそれにこの工場 ちゃんと掃除してますなんかここにいると 肌が痒くなってくるんすけど毎朝ちゃんと 掃除してますし定期的に業者に頼んで隅々 まで掃除してますよ本当ですかていうか 工場のトップがそんなボロ着てちゃ全然 説得力ないですよ ね俺の作業技を見て馬鹿にしたような笑を 浮かべながらそう言ってくるのだ 彼なりのコミュニケーションなのだろうと スルーしていたがさすがにこの工程では 無理がありますよスケジュールの見直しを お願いしますはあ断るつもりですかそんな ことすると契約事態を見直しますよそれで もいいんすか俺が無茶な注文を突き返すと 彼は契約終了すると脅すようになってきた の だあれは完全にこちらをなめている後の 付き合いは考えた方がいいぞそうですけど 全人の寺西さんには恩がありますし無には できません よそんな俺の弱気な態度を見抜いていたの かある日彼はとんでもない要求を突きつけ てくるうちの会社今期は経営がちょっと 厳しいんですよ はあいつもは軒先で話を済ませる彼が 珍しく大雪室に案内して欲しいと言ってき た コストカットしろって上がうるせえんです わで今日はそのことで相談があるんです よそして俺に1枚の書類を差し出す次の 納品分からその値段でよろしくっすこんな 安くむちゃにもほがありますよお願いし ますよこの話がうまくいったら上も俺を 認めてくれるんですよ俺の小心のためだと 思ってね無理ですお断りします 板野さんは一瞬不服そうな表情をした けれどすぐに作り笑顔になってこう言った じゃあその代わりに納期を短くして ください来週までに100ロット納品で はあこっちがこんだけ譲歩してんだから 受けてくれてもいいっすよねもう一度無理 だと突き返すとしたが譲歩できるのはここ までっすこれで断るなら本気で取引中止に しますよこの値段で引き受けてくれる ところは他にもあるんですからね板野さん が俺を睨みつけながら脅してくるそんな ボロボ大事に来てるくらいですしうちと 取引中止になったら困るのはそっち でしょうそれは引き受けてくれますねじゃ そういうことでよろしくっす再び作り笑顔 を浮かべると彼はさっさと工場を後に する俺から事情を聞いたみたさんは血管が 切れそうなくらい分外していたあんな若蔵 になめられてたまるか取引中止上等じゃ ねえかいや今回は引き受けましょうはあ こんな納期無理に決まってんだろうフル 稼働でやれば大丈夫です社員には特別報酬 を出して協力してもらいますはあまあお前 の頼みならみんな引き受けるだろうけど こんなことが続いたら社員から反発が来る ぞ今回だけです2度とこんな取引はしませ んそして俺はとある準備を始めたなんとか 希望分を納品した直後俺はアーテクト 株式会社主催のパーティーに呼ばれたいや この前は助かりましたこれからもよろし くっすああどうもそれにしてもテニさんは いい下受けを見つけてきましたねおかげで 心できそうっすこれからも俺のために働 ね野さんが嫌たっぷりの笑を浮かべる俺は 野さんがなんでここまで無茶な要求を 押し付けてくるのか不思議だったけれど どうやら俺のことを下請け社員と思って いるらしいのだ下受けだからと言って無茶 を押し付けていいわけではないのだがその 後パーティーの2次会に誘われたので参加 した縁も竹縄になり酔っ払った様子の板野 さんが俺に絡んできたタレさんちょっとお 願いがあるんすけどヘラヘラと笑いながら 会計を俺に押し付けてくる調子乗ってここ で1番いいワンを開けまくっちゃったんす よでお会計が20万になっちゃったんです よねはあつうわけで俺の食事の20万円分 お前が払っておけよ断ったら取引中止に するから ないつもの調子で てくるさんに俺はゆっくりと口を開いて こう 言い放つあなた誰ですかはあなんで俺が何 の関係もないあなたの会計をしなきゃいけ ないんですかそんなものは自分で払って ください俺の言葉に最初はうえた様子だっ たがすぐに視線を鋭くして俺の胸ぐらを 掴んでくるお前随分となめた態度だな俺が 誰かだってお貧乏工場の取引先の担当者様 だよこれ以上なめた態度取るなら担当者 うちの担当者はあなたではない別の人です けどはあてめえ何ふざけたこと言ってんだ 板野さんが手を振り返すしかしその手は とある人物によって遮られたお前何やって んだてさんなんでここにお前がやらかした ことを謝罪するためだよ上から話を聞いて 死者から飛んできたんだ間一発寺西さんの おかげで殴られずに住んだ寺西さんお久し ぶりですああすみません平さんこいつには 俺からちゃんと事情をいいえ俺から話し ます自分の身に一体何が起こっているのか この若造にきっちり説明してやりますよ野 さんがポカンとした表情で俺とさんのり そのまけな顔に向かって俺は真実を教えて やったあの日板野さんからの無茶な要求を 引き受けた俺はすぐにある書類を用意した それはアーテクト株式会社に取引停止を 要請する書類である要請と言ってもほぼ 一方的な取引中断だこんなものを提出し たら俺の工場の経営があまれるかもしれ ない昔前のうの工場なら俺の工場の経営は 決して平坦な道ではなかった何度も失敗し たし経営があまれたこともあるだけど そんな中でも必死に努力していたおかげで 徐々に業界内で評判が上がっていったのだ あの工場の製品はレベルが違う高品質で 耐久性に優れていて素晴らしい商品だ そんな評判をいち早く聞きつけたのが アーテクト株式会社のテさんだったとある 業界の交流会で寺西さんから声をかけられ 取引を持ちかけられたのだ自慢じゃない ですけどうちの会社は業界大手ですそこと 取引したという実績があれば他の取引にも つがるでしょうでもうちの工場なんかが アーテクト株式会社さんみたいな大手と なんて自信を持ってくださいあなたの 物づくりの腕は世界に誇れるものだこの 素晴らしい商品を世界めしとっています俺 に表部隊に出るお手伝いをさせてくれませ ん か立場は違うけれど寺西さんも俺やソフと 同じく物作りにかける情熱を持っていた その情熱に触れて俺は取引を決意した大手 取引先との仕事は初めてだったので最初は 戸惑うことも多かっただけどテさんの サポートのおかげで経験を積み今では多く の会社とをしているだからあんたのところ とは取引を中断しても別に困らないんだよ 今まで引き受けていたのはテニさんへの恩 があったからだそれがなければとっくに手 を引いている嘘だろうちの下受けじゃ なかったのか平公務店とは対等な取引相手 だお前に何度も教えたはずだぞだっていつ もボロボロの作業儀来てるしあれはじい ちゃんの大切な作業技だ馬鹿にするのは 許さない正直あの無茶な要求を引き受けた 後俺は本気で取引を中止するつもりだった そのための書類を作って本社へ行ったのだ がどうか考え直してくださいこちらに できることは何でもしますからでは今回の 取引でこちらが負担した分の支払いをして くださいそれとすぐに別の担当者に変えて ください次の担当者も問題があるようでし たら今度こそ手を引かせてもらいますので トップ企業であるアーテクト株式会社の 役員が土座でもするような勢いで頼み込ん できたので俺はもう1度だけチャンスを 与えることにしたのだ新しい担当者が 決まったという連絡は先ほど直接役員から いただいたこの後伊野さんには処分が下さ れるとのことだそんな俺の小心の夢が小心 どころかお前は左だ田舎の死者で反省しろ い嫌ですせっかくいい大学出て本社に入っ たのに本当は首のところを温情で車戦にし てもらったんだ感謝しろすると伊野さんは 何を思ったのか俺に向かって土下座してき たではないかお願いします何でもします から許してくださいあなたの謝罪に何の 価値があるんですか何でもするって言う なら会社からの処分を素直に受け止めて くださいね俺が無慈悲にそう告げると板野 さんはこの世の終わりだと言わんばかりの 絶望の表情を浮かべたその後寺西さんの 言った通り板野さんはど田舎の死者に左戦 となるそこはいわゆる出ることが有名な ところらしくて怪談話が大の苦手な板野 さんにとって地獄のような場所らしいあの 調子ではもうすぐやめるだろうなと寺西 さんが言ってい た板野さんの公認となった新しい担当者は 彼と同じくらいの年齢だが礼儀をきえて いる最初板野さんの態度は若者だからだと 思っていたがあれは単に彼が失礼な人間 だったのだちょっと不器用なところもある けれど新しい担当者も物作りに対する情熱 を持っている人で一生懸命に仕事に 取り組んでくれているこの調子なら今後も 取引を続けていけそうだ世の中は決して 甘いものではない他人を見下していると どこかでしっぺ返しを食らうだろう気づか ないうちに俺も板野さんみたいになって いるかもしれないそうならないよう気を つけて周りへの感謝を忘れずに過ごして いこうと思っている [音楽] よ俺は事実を告げているだけですようちと しては見るからに貧乏作業員のような奴に 来られては迷惑なんです帰るわけないのに 見学だけして高級者の話を聞こうだなんて 図々しこうつたら貧乏人に貴重な時間を 咲いていられるほど暇人じゃないんだもう 車を買わないんだったらとっとと 帰れ高級ディーラーのスタッフはそう言っ て犬を追い払うようにししと手を振った 農業用の作業儀姿の俺はショールームで 途方にくれていたやっぱりこんな格好で来 たのが身のほど知らずだったんだろうか 俺の心は公海に苛まれていた俺の名前は 大森かや年齢は39歳で結婚して10年目 になる子供は2人いて子育て真最中だ今日 は午前中に実家の農家を手伝い昼頃に高級 ディーラーに車を見に行く予定だった車 好きな俺はドライブ用の高級車を購入し たいと前々から考えていたのだ幸い妻も俺 にはドライブくらいしか趣味がないことを 承知していて車の購入を認めてくれたあと はディーラーに相談に行って車を選ぶだけ なのだ家族を連れてきてもよかったけど 初回なのでとりあえず俺1人で様子を見に 目をつけていた高級ディーラーを尋ねて みることにし たいっけねまたつなぎで出てきちゃった ディーラーの前まで車を運転してきた時に 俺はは自分が服を着替えてくるのを忘れて いることに気がついた俺の母方の実家は 農家で今日も午前中は草むしりと農業用の 機械の修理をしていただから作業技として つなぎをずっと着ていたのだそして服装に 無頓着な俺はうっかりこの作業技のままで 子供の参観日などに行ってしまうことが あってよく妻にも注意されるのだった ちなみに今日の乗ってきた車は親父が愛用 している軽トラックだつなぎに軽トラック まるで脳作業帰りのようだだけどもう店の 前なのに引き返すわけにもいかないまあ 大丈夫 だろうそう思って店の駐車場へとハンドル を切ったところが普通は駐車場に客が入っ てきた時点でスタッフが店から出てきて 誘導を始めるものだが俺が案内を待ってい ても誰1人も出てこない仕方がないので店 の正面の駐車場に適当に軽トラを止めたの だがその時やっとスタッフが店から出てき たその人は身長が高い40代前半くらいの 男性だった俺は車から降りてこんにちはと 挨拶したのだが彼は開校1番に困るですよ ね軽トラックなんて貧相な車をうちの正面 駐車場に置かれたらあなたここがどこだか 分かってます高級ディーラーですよ相手の 言葉に俺は耳を疑った貧相な車あけに取ら れていると店の裏側に第2駐車場があるの で止めるならそっちにしてください高級 ディーラの前に軽トラックが止まってい たら他のお客様に安っぽい店だと思われ ますからはっきり言って営業妨害ですじゃ 失礼そう言い捨てるとスタスタと歩き去る しまったのだ営業妨害安っぽい店だと思わ れるから移動しろだとなんてこった高級 ディーラーじゃなくても客に対してこんな 対応はない だろうその時俺は気がついたああそうか あの男は勘違いをしているんだ俺は自分の 服装をまじまじと見て納得したつなぎを着 た男が軽トラックに乗って駐車場に入って きたのだおそらくさっきの彼は俺のことを 業者の人間だと勘違いしているだから見前 のお客様駐車場に車を止めるなと怒られた のだやれやれこんなことなら普段から ちゃんと妻のを聞いておけばよかった さっきの男が不自然な態度を取った理由に 納得した俺は外出する時は服装に気を つけろと怒っている妻の顔を思い出し ながら店の入り口に向かった俺が業者の 人間でないことを説明して客としてきたん だと理解してもらえればちゃんと接客して くれるだろうそう思っていたのでフロント で説明するつもりだった来店の予約だって しているのだだ名前を言えば分かるはず俺 が店内に入るとフロントにはさっきの男性 スタッフがいてこちらをギロリと睨んで いる何しに来たんだと思っているに違い ないああのすみませんこんな格好ですけど 俺業者じゃないんです今日ここで車を見せ てもらう予約を入れた大森かやです よろしくお願いします俺がそう言うと店員 は にリストをめくっていたが顔をあげると 大森かやなんて名前のご予約はありません ね大変申し訳ないですがうちはご予約の ないお客様の対応はいたしかねます パンフレットのお渡だけになりますけど よろしいです かなんとこんなことを言ったのだえそんな 3日前に電話した時には予約はできてい るって言われたんですけど何かの間違い ありませんかそう尋ねるとそんなこと言っ てもうちとしては対応しかねます パンフレットだけ受け取ってお拭き取り くださいそそんな少しお話だけでもそう 言うとあのね営業はノルマがありますから ねあんたなんかと話してもどうせノルマに は貢献してくれないでしょうから時間の 無駄なんです男はそう一方的に述べるだけ だなんて失礼な人なんだろうとっさに俺は 相手のネームプレートを見たが男の名前は たまというらしいたまさんはつなぎ姿の俺 のことを完全に見下していてまともな接客 をする気がないようだてっきり業者と 間違えたからきつい言い方をされたのだと 思っていたけど関係なかったらしい軽 トラックに作業技で来店した客など最初 から客だと思っていないようだった だけどここで簡単に引き下がるのもなんだ か尺に触ったのでいいですよじゃあ パンフレットをください不十分な案内で 結構パンフレットを見ながら自分で展示さ れている車を眺めますから自分で勝手に 見学して帰るんだったらあなたの時間を 使うわけではないしいいでしょそう言うと たまさんは呆れたようにまあ止めはしませ んけどあなたに車なんか分かるんですか 余計なお世話 ですまともに相手をされないばかりか完全 に下に見られている俺はたまるさんと話を するのをやめてショールームを1人で見学 することにした広々としたエレガントな 空間にはピカピカの高級車が並べられて いる店の対応は最悪だけど車は全て息を 飲むほど美しく是非手に入れたいと思う ような素晴らしいものばかりだっただけど 俺が見れていると触らないでくださいよ後 で指紋を取るのが大変なんで横からたま さんが余計なチチャを入れてくる時間が ないと言っておきながら金魚ののように ついてきて嫌味を言うたまさんに俺は うんざりした気分を変えようと接客用の ソファーが並んでいるエリアを見渡して みる他のお客さんは一組のみで離れた ところにあるソファーにみのいい少年の 男性が腰かけている姿があった横には 外国人らしい金髪女性が3歳くらいの子供 を怪しているおそらく彼の妻だろう見た 感じどこかの社長一家のようだったさっき から別のスタッフがすごく丁寧に接客して いるようで絵に描いたような優雅さだった 俺がその家族の様子を羨ましそうに見て いるとてクスクスうちのお客様として来て いただくのならせめてああいったお客様で ないとあの人とあなたでは住む世界が違い すぎますよなんて横でたまるさんが笑って いる俺がむっとしてそんな風に言うのは やめてください確かに服装は作業技です けど俺だって客としてきたんだからもう 少しまともに扱ってくださいと言い返すと 何を 俺は事実を告げているだけですようちとし ては見るからに貧乏作業員のようなやに来 られては迷惑なんですどうせ買もしないの に高級者の話を聞こうだなんて 図々しこちとら貧乏人に貴重な時間を咲い ていられるほど暇人じゃないんだ車を買わ ないんだったらとっとと帰れそう言って犬 を追い払うようにししと手を振ったこちら は本気で車を買いに来ているのに最後まで 客として認識されなかったようだここで 粘って色々話をしてもいつまで経っても 拉致が開かないだろうこの頃には俺はもう この店で車を買う気はなくしてしまってい たそこで最後にトイレだけ借りて帰ること にしたのだが俺がトイレから出てくるとだ から出てけって言ってるだろう しし建物の入口のとこでさんが別の1人の 男性と揉めていたどうやら俺がトイレに 行っている間に来店した客を追い出そうと している らしい俺はその様子を見て入り口の方に 近寄って いく追い出されようとしている男性は小布 の20代くらい彼のショルダーバックには 世界中で人気のゲームキャラクターの ストラップがいっぱいぶら下がっていた いわゆるアニメオタのようだ俺は彼の顔が はっきり見えるくらいの距離まで近寄った のだが俺が声をかける前にたまるさんは 男性を駐輪場まで追い返してしまった バイクで店に来たらしいそのオタクの男性 は悲しそうな顔をしながらバイクに またがると店から去っていった男性が去る とたまさんはほっとした顔をしてこちらを 振り返ったそしてああややれ今日は変な客 ばかり来てさなんだなあんなアニメオタク が来るなんてうちは者専門店じゃないって なそんな風にさっきの客のことを散々に けなし始めたえでも彼は俺が言いかけると うるさいあんたもトイレだけ借りたら帰る んだろだったらさっさと帰れお前みたいな 貧乏作業員やさっきのキモいみたいなのに は絶対にうちの車は売らないそう言ってど なったその言葉を聞いた俺はとうとう 堪忍袋の尾が切れてしまった自分のこと だけだったら諦めてもう帰ろうと思ってい たけど他の客に対してまでこんな態度を 取って追い返してしまったたまさんをもう 許すことはできなかったなんなんだこいつ は接客業の風にも置けないそこで俺は静か に言ったたまさんあなたにはもう我慢でき ません面接からやり直しましょうはあ面接 だとなん のたまさんは俺の顔を見ながらポカンとし ているああそういえば名刺を渡していませ んでしたね俺はこういうものですそう言っ て彼に名刺を渡したはスター人材派遣代表 取締り役大森 名刺を見た彼はまさになっているそうだよ 君が登録している人材派遣会者の社長だよ 今日は客としてきたから正体を明かす つもりはなかったんだけど君の接客が あまりにもひどいからね俺は静かにそう 言ったそんなそんなことあるわけないだろ インチで騙そうたってそうはいかないぞ彼 はそう言って強がるがいやこれは本物だよ 自分の会社が派遣している人材がどのよう に活躍しているのか内緒で確認するように しているのでねちょうど新車を1台購入 しようと思っていたからうちが営業の社員 を派遣しているこの店に来たんだそう実は 俺の父親はずっと人材派遣の会社を経営し ていて昨年から俺が社長に就任していたの だ母方の実家が農家の俺は社長をやり ながら休みの日や午後から出社の日には 農業の手伝いをしていただから今日間違え てつなぎ姿でここに来てしまったのだ驚い ているたまさんをよそに俺は話を 続ける例えばさっき君はアニメファンの 男性を追い返していたけどあの人有名 YouTuberのまね君だよモンスター を倒すゲームの実況プレイで超有名なんだ けど知らない確か動画の再生だけで年収 3億は稼いでいるんじゃないかなそう言う と何YouTuberだと年収 3億円全く気がついていなかったのか そもそも知らなかったのかたまるさんは目 を丸くしているまるねこ君最近彼女ができ たってSNSで発表してたから彼女と ドライブしたくて車を買いに来たんじゃ ないのかな君が達成したいとめいていた ノルマもあのお客様をちゃんと接客してい たら楽々達成できただろうね逃した魚は 大きいな俺がそう言うとななんだと彼は 強い衝撃を受けたようだっ たそもそも営業だったら情報収集は基本中 の基本だし自分が興味ない分野のニュース にも触れて最低限の有名人は顔を見たら 分かるくらいじゃないと君がノルマを達成 できないのは時間の問題ではなくて仕事の やり方に問題があるんじゃないのかな 彼の様子を見つつ俺はどんどん話し続ける 最近は個人事業主や在宅ワーク中心の人 それにYouTuberとか組織に属さず にすごくお金を稼いでいる人が増えている からねそういう人たちがかっちりした フォーマルな格好で来店するわけがない でしょ見た目で判断しないなんてのは もはや営業の常識君みたいな人材は 恥ずかしくて取引先に派遣できないながと 彼はっとして謝り始めたすみません実は俺 キャバクラにはまりすぎて親にも嫁にも 言えない借金があるんです今仕事を失っ たら大変なことになるんですここの仕事は 給料がすごくいいからなんとかなっている んですここをやめさせられたら俺は破滅 ですお願いします助けて くださいおそらく俺を怒らせたから派遣先 であるこの会社をやめさせられると思った のだろうだけ 失礼なに頭に来ていた俺は今日はもう会社 に向かう時間だから失礼させてもらう反省 しなさいそう言って彼を振り切ると店の裏 の駐車場に向かった止めてあった軽 トラックに乗り込もうとするとたまさんは 駐車場に土下座して叫び始めた社長すみ ませんでした許してくださいだけどもう この男との話に興味がなくなっていた俺 はく彼をると車を発信させた店から道路に 出る時にちらりとバックミラーを見ると そこには地面にはいつくばって情けない 表情で俺の方を見ているたまさんの姿が あったやれやれこの一見で懲りてくれれば いいのだが正直面接をやり直すとは言った もののあれは冗談社長である俺が個人的な 感情でたまさんの雇用契約を同行すること などできないあくまで自分が客を見た目で 判断しているちに気がついて改めてくれれ ばそれで満足だったのだ彼だって仕事を 失えば困るだろうから食い改めて再出発し てくれたらそれでいいと思っていたところ がその後たまさんは派遣先の高級 ディーラーだけでなくうちの派遣社も首に なってしまったのだ理由は仕事用の携帯 電話に登録されていた顧客の電話番号をに 流出させて金銭を得ていたことそれと顧客 の中にある家の奥さんと仲良くなり不定を 働いていたということだった情報浪費に気 がついた派遣先の車社が仕事用形態の一斉 点検を行ったところ全てが発覚したらしい さすがの俺も接客態度に問題があるだけで も良くなかったのに社会的に完全にアウト なことにまで手を出していたたまさんを もう許すことはできなかったこんな問題を 起こした人を雇っておくわけにはいかない そこで彼は見事に首になってしまっ たそして他の女性と関係を持っていたこと それにキャバ嬢に継ぎこんだ借金の話これ ら全て奥さんにもバレて彼は離婚大きな 借金を抱えたまま路頭に迷ってしまった らしい今ではホームレスになって暮らして いるようだったまああんな風に人のことを していたのだから自自得としか言いよが ないだろう俺は正直ここまでのことになる とは思っておらず彼が自分から破滅して いく末を見て負けに取られるばかりだった その後俺は別の会社で高級者を手配して もらって無事に手に入れることができただ けどあなたまた会社につなぎのまま行く つもりなの今日は他の会社との会議の日 でしょえ 妻に怒られてやっと自分の服装に気がつく 俺どうやら俺のこの癖だけはいつまで立っ て [音楽] も俺の名前は神川悟小さな公務店に勤める 18歳だ身長164cmで小柄っていうか はっきり言って ちび特に体を鍛えていたわけでもなく どちらかといえひょろっとしたでもそんな 見た目に愛反して体力はそれなりにある方 なのだそんな俺が工業高校卒業後近所の 公務店に就職することになったのだがそれ までにはちょっと変わった経緯があっ た俺は親父の影響で釣りが好きだった友人 の部屋にはアイドルやアニメのポスターが 貼ってあったりするのだが俺の部屋に飾っ てあるのは魚覚なかなか渋い趣味だと自分 でも思うその中でも74CMの石台の魚覚 は俺の自慢の宝物だ物心ついた頃から親父 と一緒に海へ山へと出かけたものだがその 親父の釣り仲間の1人が俺の勤める公務店 の社長坂口社長である川でも海でも俺たち 3人を含め 数人のグループで出かけることが多かった のだが残念ながら坂口社長は世間で言う ところの下手の横好き 社長さんだけあって道具はなかなかいい ものを使っていたのだが長家はいつも今1 つちなみに坂口社長は坊主頭ではないそれ でも持ち前の明るい笑顔と陽気な性格は グループのムードメーカーとしてしていた そんな坂口社長は俺のことを体操気に入っ てくれて高校時代の長期休みはアルバイト にスカウトしてくれるほどだっ た俺も坂口社長の人柄が好きだったし勉強 が大の苦手だったこともあってこれ幸いと 宿題もそこそこにアルバイトに開けくれる 毎日そんな俺を親父は苦笑いしながらも 見守ってくれていた意が大学受験や就職に 大らしている中俺はすでに内定を取り付け ており悠々自適の 毎日就職先はもちろん坂口公務店だ新年度 初日から俺はいよいよ仕事にかかる最も 卒業してから昨日まで坂口社長について アルバイトに愛しんでいたりしたのだが昨 年度末で1つの現場が終わりアルバイト から社員へと昇進新年度から新しい現場に 行くようになったそこは半年前から着工し ていたショッピングモールを建設する現場 でスケジュールが大幅に遅れているらしい 現場に行くとまずは朝礼に参加する人員 転呼に始まりラジオ体操をしてその日の 予定と獣医事項を確認 するそしてお決まりの皇帝遅れに関する事 があるだがこれがだるい丈でくじたれて いる男はいつもあちこちを見て回り口は 出すが手は出さないそれが管理職だと言わ れればそれまでだけどたまには口じゃなく て手を出せばいいのに実際に作業を始めて 気がついたのだが皇帝は決して遅れている わけではなかった元々のプランニングが 厳しすぎるのである5日間で行うを4日で やれだなんて常識では考えられない実際6 に休憩をしないで作業している下請や土日 の休日を返上して作業する下請もいて労働 環境は列といっていいレベルだっ たその日の10時俺たちは休憩を取るべく 現場事務所脇にある休憩所で一服していた 坂口社長はタバコに火をつけながら ゆっくりとコーヒーを すする休憩とはいえ単純に休んでいるわけ ではなく作業状況の進捗やその後の段取り など確認し合う大切な場所でも あるこれはミーティングと言っていい レベルなのだがおい下請けお前らサボって んじゃねえよ皇帝が遅れてるの分かってる だろうたく使えねえ下受けだなサボって ばかりいると契約するぞお前らの代わり なんて吐いて捨てるほどいるんだから な坂口社長の眉がピクッと動いた背後から 聞こえた声に俺は 振り返るそこに立っていたのは元受会社の 現場主任矢島だった矢島の評判はし悪い 元受社の役員冷で仕事はろにできないけど 周りに対するマウント取りだけは 一応この現場の最高責任者らしいが自分の 仕事は部下に丸投げ肩で風を切りながら 現場を歩き回りまるでそれが自分の仕事で あるかのように下請けをいびって 回る使えねえ下請けだこれだから下請けは これが矢島の口癖だっ たサボっているわけではありません休憩を 取っていただけですよそろそろ戻ろうとと です よそれをサボってるって言ってるんだよ 皇帝が遅れてるの分かってるだろう揃いも 揃ってしけたつらしてんななんだこいつ 厨房かよこんなもやし野郎に現場の仕事が 務まるのかメンツくらいまともなの揃えろ よ楽生が間に合わなかったら損害賠償を 請求するから な矢島は吐き捨てるようにそう言うとにを げすような視線を俺たちに向けた矢島が 厨房とあざ笑ったのはおそらく俺のこと だろう確かに俺は合体がいいわけではない しぱっと見仕事ができるタイプには見え ないだろうだがこの男にそんなことを言う 資格があるだろう か親の意を借りて自らは大した実績を作る こともなく下受けを下げんでいるだけの とこに俺たちは深いため息と共に 立ち上がり持ち場に戻っていくだがこんな ことは女性に過ぎなかっ たある日俺と社長は現場作業を終えた後 会社近くのスナックで飲んでいたもちろん 俺はまだ未成年で飲めるわけもないから 今日はいや今日もだがソフトドリンクを 飲みつつ運転手役なのである坂口社長はお 酒が大好きでしかも強い俺が運転免許を 取ってからは飲みに行く時に何度も運転手 役を任されていたのだが今日はいつもと 違っていた後部座席にあの矢島を乗せて いるのだへえ下請けにしちゃいい店知っ てるじゃねえかま俺を接待するならこの 辺りが最低レベルだけどな矢島は美人 ホステスに囲まれながら上期限だったこの 店は坂口社長が好意にしている店の中でも 特に美人揃いの店であるホステス相手にも 自分が役員冷SUであることを花にかけ セクハ連発の乱心ぶり矢島の目の届かない ところで坂口社長は苦笑いを浮かべながら ホステスたちに謝って いるこんな体の共を日替わりで毎日のよう に下受け業者にしてもらっているらしい 接待を断ったりすれば言いがかりレベルの 理由をかざして契約を切る今時こんな独裁 者がいるなんて信じられ ない桜の時期も過ぎゴールデンウィークも 過ぎ梅も開けて暑い夏がやってきたこの 触手夏場は本当に地獄で直射日光が肌に 痛いエアコンなんて当然あるわけがない 炎天か曇っていたとしても日本の夏は無視 暑いまるでサウナの中で仕事をしているか のようだこれではいつ熱中症になっても 不思議じゃないそんなある日事件が起きた 俺の会社ではなかったのだが熱中症に かかった作業員がなくなってしまったので ある当然元会社ででは大騒ぎになっただが 亡くなった場所が自宅だったため元受社で は労災の神聖をしるそんな話を聞いた坂口 社長はひどく分外し怒りを荒にしていた それでも工事は中断されることもなく遅れ ながらも工事は進んでいくいや正しくは スケジュールだけが先走っている感じ だけのは先々 強元受と主人の矢島に口には出せない不満 が積み重なって いく8月も終わりに近づいたある日その日 も暑い直射日光が照りつける日だっ た15時の休憩でいつもの現場事務所横の 休憩所に 集まる坂口社長はいつものようにタバコに 火をつけながら自販機で買ったペット ボトルのを飲んでいたそこに待たしても 矢島がやってきて信じられない怒号を 浴びせてきた元請けは休憩なし水も飲むな お前のところは特に進捗が遅いんだから 休憩している暇があったら作業しろよ サボってばかり嫌がって今度の土日は出て きて遅れを 取り戻せ島さんそんなのあんまりじゃない ですかまた死亡事故が発生したらどうする んですか休憩だって必要なんです皇帝が 遅れているのは元々スケジュールが厳し すぎるんですよ前にも見直しをお願いし ましたよねうるせえってんだよ下請けの 分際でごちゃごちゃ言うな楽正式の日は 決まってるんだ仕事を振ってやってること をありがたく思えよごばかり抜かしている と取引中止にするぞお前らみたいな下請け 代わりはいくらでもいるんだからなでは 取引中止で社長もう帰りましょう はあ思わず出てしまった言葉ではあったが 矢島を睨みつける俺の視線は怒りに 満ち溢れ発した言葉は静かではあった けれどうを言わせぬ気迫をまとっていた 坂口社長の顔は若干の不安を感じている ようではあったがこれまでの矢島の 立ち振る舞いには我慢できないものがあっ たのだろう然とした表情を矢島に向けると ひっぱりと言い放っ た矢島さんとても残念です恩とはいいお 付き合いをしたいと思ったのですがどう やらそれは望めないようですね私は自分の 会社の社員たちを守らなくてはなりません 休憩は取るな水も飲むななんていう元請 さんの仕事は定長にお断りさせていただく しかありませ んなんだと土辺ののくせに偉そうな口を 聞くなお前らみたいな役立たずなんか今日 限りで取引中止だ後からすがりついて謝っ てきても再契約なんかしてやらないから な会社に戻る車の中気まずい沈黙が流れて いた1階の平社員でしかない俺が社長に先 じて取引中止を承諾する なんて本来許されることではないだろうだ がから出した言葉はもう取り返せない俺は ぼそぼそとつぶやくように謝罪 する社長申し訳ありません俺我慢できなく て出しゃばった真似をいいんだあの時悟が 言ってくれなかったら俺が言っていたよ もうあの元請けの仕事は受けないあんな むちゃくちゃな仕事をさせられてみんなに 何かあったら大変だからな悟るありがとよ だが俺を本気で怒らせてしまったことが 後々矢島が自らの首を閉めてしまうことに なるそんな展開を誰も想像ができなかった ことだろうそう俺以外 は実は坂口社長と俺は親父と約束をしてい た俺が30歳になるまでは坂口社長のとろ で修行を重ね30歳になったら父の会社に 転職して社長秘書をするそう俺の親父は そこそこ名しれた不動産販売会社の社長で あるそして例のショッピングモールの接種 であり矢島の会社にとってはクライアント であった俺が矢島の現場で仕事をしていた 頃の話を親父に話して聞かせる人間を人間 とも思わない下受けの 扱いに休憩も取らせずもせずその上労災 申請をしるだなんて俺の話を聞いた親父は 激怒しそんな会社に仕事は任せられないと 言い放っ たそれから数日後事態を重く見た親父の不 動産販売会社は元受社との契約解除に 踏み切った労働基準監督書の監査が入り 元受社の工程管理のずさが明るみに出る そして現場主任である矢島の傲慢な 振る舞いも後にショッピングモールの建設 は別の会社と契約し工事は再開されること に下請会社はそれぞれ契約を継続して もらえることになり坂口公務店も新しい 元請けの会社と再契約することができた 当初の予定からは2ヶ月遅れになったもの のショッピングモールは2ヶ月遅れで グランドオープンし 矢島のいた元受は悪評が業界を駆け抜け 業績不審の一途をたどっている矢島本人は 現場での横暴な振る舞いに加えて車内での セクハや横領が明るみに出て警察沙汰に なった上に町会解雇になったらしいさらに は数名の会社の部下やホステスとの浮気が ばれてしまい激怒して実家に帰った奥さん と離婚するはめになったのだとか 会社役員の父親からは絶縁され元嫁さん から慰謝料を請求され会社からも損害賠償 を請求されてしまった らしいまさに弱り目に祟り目泣きっつに蜂 ボロアパートへの引っ越しを余儀なくされ いくつものアルバイトを駆け落ちしながら 日々の食べ物に困るくらいの品生活を送っ ている らしい今日は釣りに来ている と坂口社長と3人で来るのは久しぶりだ 狙いはやめそろそろお昼になろうかという 時間には親父が3匹俺が1匹坂口社長は いつもの坊主だったそろそろお昼になるし 引き際ですかねまいったな今日も坊主 かいつも通りの展開お弁当食べましょう よ俺はお袋が持たせてくれた3人分の弁当 を広げた美味しそうなおかずとおにぎりが たくさん並んでいるお袋の料理は絶品なの だその時社長のロッドホルダーから音がし た社長の釣り竿がホルダーから外れ ずるずると引き込まれて いく俺は反射的に弁当を放り出し社長の竿 に飛びついて握りしめた社長早く引いて ますよマジかよし任せろ大物だ坂口君逃す な俺は坂口社長に竿を渡した竿の先が 大きくしなる次の瞬間40cmくらいは ありそうな大物が大きく跳ねて姿を表し た私のこと嫌いなのんでこんなひどいこと するのよ妻が泣きながら俺に向かって叫ぶ 妻のエリカとは高校時代からの付き合いだ が今まで彼女がこんな悲しそうに泣き叫ぶ 姿は見たことがなかったなので少しだけ 躊躇してしまうなぜならこれから俺が妻に 投げかける言葉は彼女をさらに傷つける ことになる から俺の人生は一言で表すなら 不幸だ不幸の始まりは些細なことだった 小学生の頃クラスメイトとトッチボールを していたのだが手が滑ってボールが クラスメイトの女の子の顔に当たって しまった彼女は大量の鼻血を出しその場は 一時前その後は特に女子から責められる ことになりいつの間にか俺は周りから孤立 するようになるわざとじゃなかったし 女の子には何度も謝罪しただが彼女は俺を 許してはくれなかったその子はクラスの 中心人物で自分に怪我を負わせた俺を恨み 周りを煽ったのだ鼻を出したことが 恥ずかしくて復讐してやるという気持ちも あったらしい最初はからかわれる程度の ものだったがやがてそれが加速し俺は クラスの中で人間以下の扱いを受けるよう になる 小学校を卒業した時にはようやく救われた と思った中学校では新規一点友達を たくさん作って楽しく過ごそうと思ったの だがあいつ小学生の頃女の子を怪我させた んだでも全然反省してないし他にも たくさん問題起こしたんだぜ関わるとろな ことないぞ同級生のかは俺を率先して いじり倒していた元クラスメイトだ 彼が周りに風調したせいで再び俺は孤立し た周りから見下し馬鹿にされ時には口に 出せないようなひどい扱いも受けた勉強 だけはなんとかできたので机に向かい続け てなんとか平成を保つそんな俺を周りは ガリ弁やろとさらにからかったその後俺は 県内でもトップレベルの新学校に 合格市では1番の成績を記録し新入生代表 に選ばれたかも同じ高校へ進学したことは すごく嫌だったけれど俺が新入生代表に 選ばれたということもあり周りから一目 置かれる存在になったのでかは下手に 手出しができなかったようだおかげで高校 時代はとても平穏な毎日を過ごすことが できたそして俺は高校で運命の出会いを 果たす あの子は確か隣のクラスの俺は時々1人に なりたくて屋上に行くのだがその日は先客 がいたその子は隣のクラスでとても可愛い と評判で将来は俺の妻となるエリカだっ た江莉香は屋上で1人ぼーっと空を見上げ て過ごしていた少し気になり勇気を出して 彼女に声をかける 別にちょっと疲れただけだよそういえば君 文化祭の実行委員だったよねこの時期は 忙しいもんな俺も文化祭の実行委員だった ので気持ちはよくわかるだが彼女の事情は 少し複雑なようでうん私本当は実行委員は やりたくなかったのえ面倒な仕事を 押し付けられたのよ周りにいい顔してる からうまく利用されたのよね俺のクラスは 全員が一眼となり文化祭の準備を進めて いるが彼女のクラスはそうではないらしい エリカはいつも笑顔を浮かべていて たくさんの人たちに囲まれて楽しそうだと 思っていたけど無理して周りに合わせる 必要なんてあるのかえ自分の気持ちを我慢 しなくたっていいんだ本当の君を知っても そばにてくれる人が真の意味での友人だろ 離れていくようなやはその程度なんだよ そんな奴らと付き合っている時間が もったいないするとエリカは少しポカンと した顔を見せてついで大声で笑っ たあなたって意外と毒舌なのねそうかな もっと大人しい人だと思っていたわでも私 あなたみたいな人好き よそこから俺とリカの距離がどんどん 縮まっていく同じ文化祭の実行委員だった ので俺のできる範囲で彼女の手助けをした 彼女が嬉しそうにありがとうと礼を言う顔 がとても可愛くてそして卒業式の日俺は 江莉香に 告白遅いよずっと待ってたんだからね ごめん勇気が出なくて返事はイエスに 決まってるのになんで勇気が出なかったの よ 若干怒られながらも承の返事をもらいそこ から付き合いが始まった江莉香は短大へ俺 は4年生大学へと進学卒業後は一般企業に 就職し入社して2年後にプロポーズした ちょっと早いかもしれないけど家を買わ ないえ俺そんな貯金ないよ大丈夫よ土地は うちの親が持ってるしくれるってエリカの 家は昔おじいちゃんが工場を経営していた らしく普通の家よりお金があるらしいご 両親は普通のサラリーマンと専業主婦だが おじいちゃんから受け継いだ遺産のおかげ で余裕のある生活が遅れているそうだ資金 の大半を支援してもらったけど俺これは ローンだと思ってるからご両親には しっかり全額返済していくからねそんなの にしなくていいのにたるは真面目ね江莉香 は呆れたように言っていたがこんな多額の お金を出してもらいっぱなしというのは 納得がいかない俺はコツコツと働いてお金 を貯めて義両親に返済した最初は断ってい た2人だった がこれは俺なりのけじめですどうか 受け取ってくださいそう頼み込むと苦笑い を浮かべながら了承してくれたのだ エリカはいい人と結婚できたな彼は信頼 できる人だお父さんからそう褒められて ちょっとだけ鼻が高かった江莉香も嬉し そうにしていたのだがやがてその平和も 崩れて いく結婚当初は仲のいい夫婦で通っていた 俺たちだったが風向きが変わったのは エリカが仕事を辞めた時からだった私仕事 辞めたからえそんな急に家のローンはない し別にアセ働く必要はないでしょうそれに 私妊活したいのよ妊活まあ確かにそろそろ 子供は欲しいなって思ってたけどそういう ことだからよろしくね俺に何も相談しない で急に仕事を辞めたのはちょっとだけ 引っかかったけれど今まで乗り気じゃ なかった妻が子供が欲しいと言ってくれた のが嬉しくて結局俺は了承したのだっただ が妻は一切妊活をしなかっ たそれどころか俺との夜の生活を拒否し 続けたのだ疲れているのよそう言うけれど 日中妻は家事どころか何もしていない家で だらだらと寝て過ごすか友達と遊び回って いるかそのどちらかなのだある日会社に来 ていくワイシャツが1枚になった時俺は 我慢できず妻にこう言ったなあ頼むから 少しくらい家事をやってくれないかはあ俺 は仕事で帰りが遅いから家にいる君が家事 をやってくれると助かるんだけどしかし妻 は俺を鋭い視線で 睨みつけるあのね今時女が家事をやる なんて考えは時代遅れなのよ男女平等って 言葉を知らないの それは男女平等って言うなら君も俺と同じ ように働きに出ればいいじゃないか妊活 するために仕事を辞めたのに一切妊活はし ていないだろう出かかった言葉をなんとか 飲み込むそれにあなた言ってたじゃない 本当の自分を我慢しなくていいってそんな 昔のこと本当の私は家事なんか大き絶対に やりたくないのあなたが言ったように私は 本当の自分を我慢しないわそれから俺が何 度頼んでも妻は断固として家事を拒否それ どころかそんなに不満なら離婚していいわ よでもこの家も土地も私の名義だからね そこら辺忘れないでちょうだい出ていくの はあなたの方だから江莉香が俺に対して こんなにも上から目線で強気なのは彼女に は家と土地があるからだ離婚すればの方が 不利になると分かっているのだろうそして 俺に対する彼女の態度はどんどんとひどく なっていったある日俺が風を引いて寝込ん でいると風くらいで仕事を休むなんて たるんでるわね心配するどころかそんな 暴言を吐いてどこかへ出かけてしまった俺 はフラフラになりながら自分でお粥を作っ て風邪薬を飲みなんとか回復したのだった そしてまた別の日には俺の不注意でスマホ を落として画面を割ってしまった本当にど 臭いわね昔からあなたてそういうところ あるわよね修理費用はあなたのお小遣い から出してよねそしてまたある日健康診断 を受けた俺にとある病気が発覚入院して 適切な治療を受ければ治る病気なのだが 病気になるなんて自業自得よ自分のことは 自分で見なさいよねその言葉通りエリカは 何も手伝ってくれなかった俺は自分で入院 準備をして諸々の手続きも全部1人でやっ たさすがに痕尽きてしまい病院のベッドで くったりしながら1日を過ごすそんな俺の 元へ遠く離れて暮らしている両神がお 見舞いに来てくれた俺の姿を見た瞬間母親 は崩れてしまうちょっと母さん大げさだっ てちゃんと治療すれば治るんだからあんた なんでそんなにガリガリに痩せちゃったの 顔色も真っ青だしまだ若いのに白髪も こんなに増えて治療して治るなんて信じ られないわよまあ確かに最近はちょっと 痩せたかなと思っていたけれど大げさだっ てばねえ父さん いや大げさなんかじゃないぞ お前一体どうしたんだ泣き崩れる母の横で 俺以上に顔をまさにしている父親そんなに 俺の姿は変わってしまったのか2人に 問い詰められ俺はここ最近の事情を 洗いざらい説明するしかなかった頼むから 自分を大切にしてちょうだいそうだぞお前 ちゃんと食べてない だろまあ最近は忙しかったし言われてみれ ば昔の俺はよくご飯を食べるタイプだった 以前は健康的な体格をしていたが最近は 家事を全くしないエリカに変わり忙しい 合間を縫って家事をこなしていたので食事 がおろかになっていたようだ不健康な食 生活も病気の原因になっているかもしれ ない心配する両親の顔を見て俺はとある 決意をす その後俺は無事に退院したエリカは帰宅し た俺を見てもう帰ったのとだけ言ったその 日以来俺はエリカに全く文句を言わなく なった俺が何も言わないのをいいことに 彼女はさらに調子に乗っているようだ そんなある日のこと夜遅くにエリカが薄着 で外出するのを黙って見送った翌日朝帰り をしりかは夜まで寝て起きてくると顔を 真っ赤にしてぼーっとした表情を浮かべて いたなんだか風を引いちゃった みたい俺の方をちらりと見ながらそう言っ てきたがうんうんそうかえっていうか風 くらいでそんな長時間寝込むなんてたるん でるんじゃないのか前に彼女から言われた 言葉をそのままそっくり 返す呆然としている彼女を無視してで簡単 なお粥をささっと作ってやった風邪薬は 戸棚の中だからこれ食べたら飲んで寝れば 映されたくないから俺は和室で寝るよえ ええあの時妻は何もしてくれなかったけど 俺はそこまでひどい人間ではない最低限の ことはしてあげてさっさと和室へ引っ込ん だその後もお気に入りのワンピースが汚れ ちゃったこれもらい物なのにどん臭いな昔 からそういうところあったよなこの時も 彼女から言われた言葉をそのまま返し ながら染み抜きができるクリーニングに 持って行ってやるそれ以外にも何か起こる たびにエリカに言われたことをそっくり そのまま返し続けたこんな生活が続き 江莉香は限界を迎えたらしい私のこと嫌い なのなんでこんなひどいことするのよ泣き ながらそう叫ぶ江莉香そんな彼女の顔は 初めて見たので少し躊躇したけれど俺は この生活に決着をつつけるためにとどの 一言を言い放った浮気するような人間は 嫌いだねえ証拠は全部揃っているんだそう 俺は隊員後更新所を雇い妻の初行調査を 依頼した薄着で夜遅くに出かけたり見慣れ ない贈り物のワンピースを着ていたり前 からずっと違和感はあったのだ 結果江莉香は真っ黒だったそれどころか 驚いたよ浮気相手は俺のことを散々馬鹿に していたかだったなんてなそんなことまで 知ってるの当然だろお前とあいつが俺の ことを歩くATMって馬鹿にしていたのも 知ってるぞ江莉香とかは同窓会で再開し そのまま浮気する関係になった らしいは昔に片思いをしていたそうだそれ にしても浮気相手がかまなのは驚いた けれどそれだけ世間は狭いのだろう分かっ てると思うけどお前とかに慰謝料請求する からなそそんなことしたら離婚よこの家と 土地は私のものなのよ出ていくのはあなた の方だから別にいいよそれより大嫌いな お前とこのまま一緒に暮らし続ける方が 苦痛だ俺の言葉にカは膝から 崩れ落ちるにてあんなにひどいことをして おいて俺から嫌われるのは想像してい なかったのだろうか随分と都合のいい頭を しているなと泣いてすがるエリカを冷たい 目で見ながら思っ たその後俺は2人に対して慰謝料請求した この騒動でかも奥さんに浮気がばれて しまったらしいかの奥さんは旦那とエリカ に慰謝料を請求エリカのご両親は俺の味方 をしてくれて娘のの手助けは一切しなかっ た支払いのために江莉香は家と土地を 泣く泣く手放すそれでも足りなかったので 今はグレーな風俗店で働いて返済している らしい離婚届けを出す前江莉香は泣いて俺 に許しをこうてきたあなたに離婚されたら 私どうやって生きていけばいいの地合自得 だ自分のことは自分で見なよ俺が入院した 時に言われた言葉をそのま返してやる エリカは絶望した顔を見せていたがそれに 同情するほど俺は甘くないそのまま離婚 届けを提出して俺とエリカは他人同士に なった俺と離婚したエリカだがかまと くっつくかと思ったらそうでもなかったか はエリカのことを一時の遊び相手程度だと 思っていて本気ではなかったらしいしかし そんな言い訳をしても奥さんに許して もらえず俺より高額な慰謝料を旦那に請求 して今もまだ争っているようだ風の修文は 同級生たちの間でみるみるうちに広まって いる今後彼が同窓会に呼ばれることはない だろう一方俺はと言うとしばらく女性は こりごりなので独り身を満喫する予定だ もらった慰謝料は迷惑をかけた両親と一緒 にちょっと高級な温泉旅行で使うつもりで いる残った分は堅実に貯金してこれからも コツコツと真面目に働いていくつもりだ 無理して周りに合わせる必要はない本当の 自分を我慢しなくていいとは言ったけれど 世の中をうまく生きていくにはある程度の 我慢は必要だ何事ともほどほどが1番 エリカとの剣は教訓として心に刻み忘れず に生きていくつもりだよえ全部捨てただっ たら何何か問題でもあるわけ 湧き上がった強い怒りは途方もなく大きな 失望感にかき消されたどうすればいいのか 分からず死の廃棄物処理科への連絡やゴミ 収集業者への連絡と色々な考えが頭を よぎるけれどそれらの考えもどれも まとまらなくなって悲しみだけが突き上げ ていた俺にとっては宝物でも他人にとって はただのゴミしかももう何時間も前に回収 されてしまったこれからどうアクションを 起こしたところで何1つ戻ってはこない だろう何よ邪魔だったんだから別にいい でしょ男なら割り切りなさいよねこちらの 悲しみも知らず平然とそんなことを言う妻 俺は胸の奥に再び怒りの炎が燃え上がるの を感じ た俺の名前は ある専門者の営業マとして働いている仕事 は大順調で会社の業績もまずまずだった妻 とは仕事を通じて知り合った知人の紹介で 交際を始めた頃あみは同業他者でジムの 仕事をしていた3年ほど付き合ってこの人 しかいないと思い俺からプロポーズした 結婚したばかりの幸せな毎日のことはでも よく覚えている週末が来るたに2人で車を 走らせて行きたいところにはどこでも言っ てあの頃は本当に輝いていた悩みといえば 1つだけなかなか子供ができないことだっ た不妊治療を受けてみようこういうのは なるべく早い方がいいって聞くよそうもう 少し2人だけで頑張ってみようよ自然妊娠 が一番いいよ 子供を産んでくれるのはあみだ俺は彼女の 意志を尊重したけれどある日俺はとんでも ない書類を目にしてしまったあけみが不在 の時彼女のバックから産婦人家のマークが 入った書類が見えて中絶手術の同意症お俺 の署名と院がある中絶手術を受けるには 特別な理由がない限りパトナーのと夏が いる帰ってきたあみにこの次第を尋ねると 彼女は泣き出したごめんなさい私本当は 子供なんて欲しくないの産みたくないの 痛い思いをするのも泣きめかれるのも考え ただけで生理的に嫌なのだという俺は絶し てしまっ たそれならそうとどうして早く言ってくれ なかったのだろう嘘の署名と夏でせっかく 宿った新しい命を葬ってしまう なんて俺はこの時あみとの関係について 真底悩んだ悩みに悩んでそして泣いて謝る 彼女のことを許した本音を言えば自分の 子供が欲しいだけどあみとの生活を捨て たいとは思わなかった俺は子供よりも あけみを選んだのだ 後で自分がどれほどそのことを後悔するか も知らず に中絶事件から2年ほどは仲のいい夫婦で いられたと思う俺はあけみを尊重しあけみ も俺を立ててくれたただ自分の子供が 欲しいという気持ちに完全に蓋をすること は俺にはできなかった商業施設や観光地で 子供連れの家族を見かけるた俺はそちらを 目でしまったちょっと何を見てるのあいや 悪い悪いそんなやり取りを何度繰り返した だろうあけみは次第に俺を不誠実だと なじるようになった自分と2人で暮らす ことを約束してくれたのにまだ子供なんか に未練があるのかと俺は毎回強く否定でき なくて攻められるたに彼女に謝ったそんな 関係がよくなかったのかもしれないあは 次第に俺の全てをコントロールしようとし 始めた見るもの着るもの食べるもの全てに おいて自分の管理家に置こうとした果症 ぶりは相当なものだったうちの母親も うるさい方だったけどあみはそれ以上だっ たある日あみは俺が大事にしていた某 バンドのライブTシャツをに処分した お気に入りだったのにどうして勝手に捨て たりしたんだよ私のイメージに合わなかっ たんだもん仕方がないでしょ俺は危機感を 覚えて大事なものは全てリビングから撤去 し自分の部屋に避難させたその上で俺の 部屋の中のものには決して触らないように と繰り返しお願いしたあけみも分かったと 納得してくれたはずだったそれなのに彼女 はある土曜日の午後俺は3日間の出張を 終えてようやく家に帰ってきた出迎えて くれたあみにお土産を手渡して自分の部屋 に荷物を置きに行ったその時え嘘だろない 子供の頃から大切にしていた本が クラシックカーのプラモデルが家族写真が 寄せ書きがアルバムが俺が大切にしていた ものがどこにもない俺はリビングに慌てて 戻りあけみに問いただしたあけみ勝手に俺 の部屋に入ったのか色々なくなってないか ああ全部捨てたわよえ全部捨てただったら 何何か問題でもあるわけ俺はしばし呆然と した捨てた勝手に約束を破って どうしてなんとか今から取り戻せないか 色々と考えてみただけど疲れた頭の中に 満ちていくのは悲しみと絶望感だけだった 俺にとっては宝物でも他人にとってはただ のゴミだそれに収集日は昨日なのだきっと 何1つ戻っては来ない だろう何よ邪魔だったんだから別にいい でしょ男なら割り切りなさいよね俺の部屋 のものを勝手に触らないそう約束したはず だしたかしらそんな約束いつまでも古い ものにこだわるなんてバカ みたいその瞬間湧き上がった怒りは急速に しぼんでいったこの女に何を期待しても 無駄だ自分でも驚くほど自然にそう思った 古いものを捨てられたくらいでいつまでも うじうじしないでよねじゃあ俺はお前を 捨てる悪く思うなよえちょちょっと ふみや気がついた時には俺は荷物を持って 家を出ていた湧き上がる怒りを抑えつけて いないと往来で怒鳴り散らしてしまいそう だっ た最近のネットカフェはサービスが充実し ていると聞いていたけれどあれは本当だ シャワーを浴びることだってできたし コーヒーは飲み放題で漫画も読み放題だっ た俺が個室でうとうとしているとスマホが 震えた発信してきたのは義父だった義父 からの電話は結婚してから初めてのこと だったはいもしもしふみやですおいこら お前うちのあけみに何をしたんだ泣いてる じゃないかのけから喧嘩越しの義父に俺は びっくりしてしまった聞けばが泣きながら 実家に戻ってきたらしい何を聞いても はっきりと話さないので容量を得ないと いうどうせお前が浮気したんだろうがそれ を責められて逆切れしたんだ違うか違い ます俺の違いますは届かなかった聞こえた けれど無視されたのかもしれない義父は ものすごい勢いで俺のことをのり反論する 隙を与えてくれなかった明日そっちにき と伝えるまでにどれほどの暴言を測れた だろう通話を終えた後もしばらく耳が キンキンしていたほど だ翌日の決戦を前に俺は自分の気持ちを 整理した正直あみへの気持ちはすっかり 冷め切っている今更あけみに何をどう 言い訳されても許せるとは思えない俺の 父さんと母さんは俺が10歳の頃に交通 事故でし それ以来俺はずっと父方の祖父母の家で 育てられた両親が残してくれたお金もあり 祖父母の愛情もあって俺は子供時代を豊か に過ごせた隣の家の家事に巻き込まれて 祖父母の家が前哨してしまうまで は俺はその日両親との思い出のほとんどを なくした残ったのは俺が小学校に上がる時 に校門の前で撮った写真だけ笑顔の父さん と母さんが映ったたった1枚の家族 写真そんな写真を大切な両親の片をあけみ は勝手に思えば思うほど怒りが湧いてきて 俺はちっとも眠れなかった離婚しようもう あんな女とは一緒にいられない心の底から そう思った翌日久しぶりに訪ねた俺を義父 は強くできたあがれと一言リビングの ソファーに深く腰を下ろして不機嫌な様子 を隠しもしなかっ たなんで黙ってる何か言うことはないのか あけみはどこですか話をさせて欲しいん ですがお前とは話したくないと言ってるん だよ何があったのかさっさと言え頭に血が 登るとこうまで話を聞かない人だとは思わ なかった俺は義父の神経を魚でしないよう できるだけゆっくりと話をしたまず俺は 浮きなどしていないあけみと論になり同じ 部屋にいるのが耐えられなくなって俺の方 から家を出 た昨夜電話をもらった時はネットカフェに いたまずはあけみと話をさせて ほしい怒りを持続するのは案外難しいもの だ義父は次に落ち着きを取り戻していった 彼が一言かけると奥から義母に付き添われ てあけみがやってきたあけみは俯いたまま 俺とは目を合わせようとしないだが義母は 違った俺が挨拶しても無視してすごい 目つきで睨むばかりだったあけみお父さん とお母さんには何をどう説明したんだ話し てくれないか俺の呼びかけにあみは答え ない俯いたまま小さくなってまるで子供の ように母親の影に隠れてしまった仕方が ないので俺は全てを自分の口で説明する ことにした俺が家を出たのはあけみが俺の 部屋に置いてあった大切なものを勝手に 捨てたからです突然のことで気持ちの整理 がつかなくなって1人になりたくて家を出 ました俺は時間をかけて丁寧に説明した 思い出の品記念費 宝物そしてけえのない両親の片それらの 大切なものを勝手に捨てられて自分の心が どれほど深く傷ついたか捨てないで欲しい という約束を破られたショックがどれほど 大きかった かあみと一緒にいることがとても辛く思え たんです今こうして会ってみて改めて強い 嫌悪感を覚えていますもう夫婦としては やっていけない申し訳ありませんが離婚さ せてく そんな嫌よ離婚なんて嫌突然あけみが叫び 出した髪を振り乱し晴れた目をちばしらせ て反響乱と言った様子だったごめんなさい もう2度としないから謝るから許して捨て ないであけみお前どうしてふみや君の大切 なものを勝手に捨てたりしたんだ私ふみや には私だけのふみやでいてほしくてルスの 間に部屋をを覗いたら私の知らない写真や 品物がたくさんあったからイライラして そんな理由で付き合う前の思い入れは誰に でもあって当然じゃないかだってだって私 には関係なかったし私だけのふみやでいて 欲しくてもしかして子供が欲しくないって 言ってたのもそういう理由からなのか俺と 2人だけでいかったからだからせっかく 授かった赤ちゃんも勝手に下ろしたって言 のかええそれどういうこと義母が目を 見開いた何も聞かされていなかったの だろうかあけみ子供ができないのはふみや 君がどうしても欲しくないと言うからだっ てそう言ってたじゃないのあれは嘘だった のあなた勝手に下ろしたの間違いなく勝手 に下ろしていましたよ同意書に勝手に俺の 署名と夏でしたなんてことだってだってと あけみは泣きわめき始めた追い詰められ いつもこれだ見ているだけで嫌な気持ちに なってくる仕方ないでしょ欲しくないのに できた方が悪いのよふみやだって私が 欲しくないと言ったらそれで納得してくれ たのもうそれでいいでしょ蒸し返さないで よおいおいと泣き始めたあみの背中を義母 がゆっくりと撫でているリビングに沈黙が 降りたそのままどれぐらいの時間が経った だろう義父が大きなためを 海君申し訳なかった私からも謝るよ娘可い さに君の話をよく聞きもしないで怒鳴っ たりして悪かったいえ分かっていただけた ならどうだろう娘もこうして反省している 離婚の話はなかったことにしてもう一度 やり直してもらえないかな考えてみれば物 を捨てたくらいでせっかくの夫婦関係を ダメにするなんてバカバカしいじゃないか 静まりかけていた気持ちが義父のその一言 を聞いてまた荒れ始めた物を捨てたくらい でとはなんだこの家族の価値観はどうなっ ているん だあなたは自分の親の片を邪魔だから なんて理由で勝手に捨てられてもさらりと 受け流せるんですかあなたが大事にして いるものを今から俺が全て捨てても平然と していられるんですかだったら今すぐ大事 なものをここに持ってきてくだくさよいや それは違うんだふみや君私はあみは俺の 大切な思い出を踏みにじったんです2つと ない思い出の品を勝手に捨てたんです物を 捨てたくらいでとはなんだもうこれ以上 あんたたちと縁なんか結んでいたくない 離婚する意思は変わりませんから ねあ然呆然のギフト義母あけみは突っ伏し て泣き始めた俺はそんな疑実家の面々を そのままに黙ってキについた明も両親も その日はそれ以上俺に連絡してくることは なかったもう2度とあみと義両親には会い たくない婚罪顔も見たくないし話もしたく ないそんな強い思いから俺は弁護士を立て て離婚の調定を進めたこちらが下手に出る と向こうは付け上がるばかりだどこまでも 厳しく行くつもりだった案はしたどうして も明川が離婚に同意してくれないけれど 有能な弁護士の先生は大事なものを失った 俺の悲しみに深く同調してくれた悪縁を 断ち切りたいという俺の思いに答えて 粘り強く交渉してくれたおかげで俺は とうとうあみと正式に離婚することができ た俺がめでたく独身に戻ったのは疑実家で のやり取りから半年後のことだった その後俺は引っ越しをして新規一点新しい 住まで新生活をスタートさせたあみは俺の 職場のことも知っているから離婚後も干渉 を激しかった会社に乗り込んでこられて 迷惑したこともある仕事帰りに待ち伏せを されて嫌な思いをしたこともか知れない 結局俺はまた弁護士さんの力を借りて裁判 所から接近禁止命令を出してもらったから の強烈な拒絶をようやく理解してくれた ようでそれ以来あけみの姿は見ていない 会社の同僚は離婚の理由やあけみの粘着の ひどさを知って俺に大いに同情してくれた 次こそは素敵な奥さんを見つけろよと 合コンやマコンにも誘ってくれた仲間も いる俺は今度そんな仲間たちと一緒に マコンに参加してみるつもりでいる最初の 結婚では散々な目にあってしまったけ 俺は家族を持つことを諦めたくない両親を 思わぬ形で失ってしまったからどうしても 自分の家族が欲しいんだつまらない執着か もしれないがこれが俺の本心だ失ったもの はもう戻らないこれからは前だけを見て 進んでいくいつか素敵なパートナーと 出会い子供を産んでもらいたいそして家族 揃って親の墓参りをして元気にやっている よと伝えるそれが俺の将来の目標 だおい島田さてはお前出張に行ったふりし て出張費を盗もうとしてる だろう上司の小林課長はそう言って俺の ことを睨みつけたまさかそんな俺は ちゃんと取引先を回って仕事をしました 慌てて事実を説明したけれど上司は俺の 言葉になど聞く耳を持たず追求して くるそのうちに部長まで近くにやってきて 何出張費を盗むだと けしからん課長と一緒になって起り始めた 絶対絶命のピンチだどうしてこんなことに そもそも問題になっている出張はもも課長 が行く予定だったものを無理やり俺に 言いつけたものだそれなのに出張から帰っ てみると出張自体がなかったことにされた ばかりか俺は無断血筋 扱い挙句の果てに出張火泥棒にされかけて いた課長にはめられたん だ俺の名前は島田孝太31歳の サラリーマンだ独身で今の会社に入して7 年目になる仕事は順調で同僚との関係も 悪くなく今まで特に不満はなかったところ が今年の春から新しくやってきた課長の せいで困ったことになっているその人は 小林課長といい42歳の男性だこの人は 仕事ができないと会社の中でも有名で色々 な部署をたらい回しになりついにうちの家 に配属されたという噂だった仕事ができ ないという噂は本当で課長八島社との 打ち合わせのメールに返信してないって 本当ですか今先方からお怒りの電話が来て いるんです がいきなりかかってきた取引先からの苦情 の電話慌てて俺が課長に尋ねるとえ八島車 のメールああそういえばそんなメールあっ たかなでも忙しくて読んでねえわ悪い悪い お前代わりに謝っといて全く反省してい ない様子の課長俺が何か言いたそうな顔を しているとなんだその顔はそもそもお前が 確認しないのも悪いんだぞお前は俺の部下 なんだから俺がミスしないように先回り するのが仕事だろうなんて開き直る始末 なんでこんな人が課長をやっているん だろうと不思議で仕方がない他にも俺が 新しい取引先に提案するために作った企画 書を自分が作ったと言って勝手に部長に 渡したり俺が何回も取引先を訪問して やっと取った契約をばばしたりもう散々 だったこれではどこの部署でも嫌われて たらい回しにもされるはずだ果てに ひどかったのは会社の飲み会の時のことだ 課長は車内でも有名なカラオケ好きで月に 3回は社員を誘って飲み会を開くのがお 決まりだった何でも何年も応援している アイドルの女の子がいるらしく俺が隣でお 釈をしていると自分はファンクラブの会員 番号が一桁たなんだとかそのアイドルの子 がブレイクしたのは自分がデビューから 応援しているおかげなだとかどうでもいい 話を散々聞かされるのが常だったそんな ある日のこと俺は課長に言われて飲み会用 にある店を予約していたすると当日開始 時刻直前になって課長から電話が来たああ 島だ今日の飲み会なんだけどパーティー ルームが使える店に行きたくなっちゃって 俺が自分でそっちの店を手配したわお前が 予約取ってくれた店はキャンセルなじゃ あとよろしくはえ課長キャンセルっ て俺が話をする間もなく課長は電話を切っ てしまい何度も電話をかけ直したけど 繋がらずばっくれられてしまったまるで 当然のようにドタキャンしたのだ後から 聞いた話によるとアイドル大好きの課長は ライブに参加する時の振り付けをみんなの 前で披露したがらしく俺が予約している店 よりも豪華なカラオケ店を勝手に自分で 予約して俺の方の店をドタキャンすること にしたのだ俺は事前に当日にキャンセル するとキャンセル量が発生することを グループラインで説明していたのにその ことを分かっていてやったのだこれには さすがの俺も怒りを感じた結局その後 キャンセル量の支払いをどうしと店の前で 困っていたのだがちょうど俺の予約と同じ くらいの人数の学生たちが道端で店を探し ていて交渉したところうまいこと代わりに 店に入ってくれたのでキャンセル量の問題 は解決しただけどこんなラッキーなことは 滅多にあるわけがないこのまま小林課長に 振り回されていたらいつかとんでもない目 に会いそうで俺は仕事中になることが だんだんと増えていたそんなある日のこと おい島田お前来週の月曜から3泊の出張 な小林課長はいきなりこう言っ た古くから付き合いがある取引先数社に 挨拶回りと次回の契約の話の説明をする 仕事で部長の命令だというえでも課長その 日には今進めている案件の重要な会議が あって無理です他の人ではダメですか突然 の話に俺が驚くとうるせえなサラリーマン だったらつべこべ言わずに上司の言うこと を聞け上司が命令する出張より重要な仕事 なんかないんだよ分かったらとっとと準備 しろそう言って俺のことを叱った仕方が ないので俺はしぶしぶ引き受ける 出張先は東北でレンタカーを借りて課長に 指定された取引先を順繰りに回り挨拶をし たり打ち合わせをしたりした課長からは 何かあったらすぐに自分に相談するように と言われていたので出張の報告は課長に 直接電話で行い会社に電話をかけることは なかった出張先で疑問に思ったのは今回の 出張はどれも簡単な内容で なぜ俺が緊急で行かないといけないのか 分からなかったことだ2日目の昼 打ち合わせの時刻まで時間が空いた俺は レンタカーの中で昼食を取りながら 暇つぶしにテレビを見ていたちょうど人気 の歌番組が始まったところで司会者が挨拶 している歌番組はあまり興味がないのだ けどこの日はなんとなく見る気になって ぼーっと見ていた そして 翌々日無事に出張を終えた俺は東京に戻り 部長に挨拶したのだが俺の顔を見た部長は あれ島田今日は出社できたのかお前が3日 も休むなんて珍しかったな病気か俺の顔を 見て心配している部長を見て驚くえ俺は 休んでなんかいませんけど部長の命令で 言ってたんですが俺がそう言うとなんだと 俺の命令だっっていいやお前の出張なんか 知らんぞきょとんとしている部長に俺はそ そんな小林課長に部長の命令だと言われた んですがここに領収書も俺が領収書を 見せると領収書だとお前の何言ってんだ俺 はお前に出張なんか命じてない 俺の方を見ている部長の顔が疑うような 顔付きになっているするとどこから現れた のか小林課長が割り込んできてああ島だ お前3日間も結婚して会社に迷惑をかける とは恥ずかしいやつめあなんだこれは出張 中の領収書さてはお前ただの血を出張に 行っていたことにしてお金をもらおうと 考えいたんだろうとんでもないことを言い 出したえそんなことあるわけないでしょ 誤解ですあなたの命令で俺は出張に行って いたんですよだけど課長ははあ俺はお前に 出張なんか命令していないね勝手にどこを ほっつき歩いていたのか知らんが無断血筋 した挙句に出張費を盗みとろうとする なんて信じられんやつだベラベラと嘘を 喋りまくる課長まるで犯人扱いだそして俺 が計画的に無断血筋したかのように話を 仕立ててしまったそんな話を続けている うちに部長はイライラしてきたの かもうよろしい嘘をつくのは最低な人間が やることだぞ誰だって事情があって会社を 休むことはあるそれなのに本当のことを 言わずに出張に行ってたのだと嘘をつくの か島田君君には失望したそう言われて しまった車内を見渡すと俺と部長の騒動に 同僚のみんなも目を丸くしている島田君3 日も休んでどうしたのかと思ったら無断 血筋だったらしいよみんな迷惑かけない ように休みを調整してるのに何考えてんだ あいつは嘘だってバレバレなのに出張に 行ってたなんて言って 最低ひそひそと他の社員たちの陰口が 聞こえてきた同僚たちにも完全に誤解され てしまったどうしてこんなことに俺がふと 顔をあげるとそこには俺の顔を見ながら ニヤニヤと笑っている小林課長の顔があっ たその顔を見た時に俺は思ったはめられた のだ後から調べてみるとが出張に行ってい た日に課長も出張に行っていることになっ ていた課長は一体どこで何をしていたん だろうその日からというもの社内のみんな の俺に対する態度は変わってしまった みんな俺のことを白い目で見て何か頼もう としてもそくさと逃げられたり勝手に 休めるやつはいいよななんて通りすがりに 嫌味を言われたりしたそれにに引き換え 小林課長は相変わらず俺のことをき使って 仕事のミスを押し付けたり成果をばしたり するのだその行為は俺が車内で孤立して いるのをいいことにだんだんと エスカレートしていくもうあの課長を許し ちゃおけない俺は復讐に燃え機会を伺って い ただけどただ相手にやり返しただけでは つまらない部長や同僚たちにも課長の本性 を暴いてやらなければそう思っていると ある日チャンスが訪れたその日は部長や 同僚たちも集まって時期の経営計画に 関する会議をする予定だった資料作成は俺 が担当している車内でも1番大きい会議室 に社員を集めてパワーポイントをスライド で説明する予定だこれはまたとない チャンス俺は与えられた機会を存分に活用 することにし た予定の時刻になりそれでは会議を始め たいのですが最初に皆さんに見ていただき たいものがあります会議室にみんなが 集まったのを確認すると俺はそう言った おい早くしろよつまんない話をするんじゃ ねえぞみんな忙しいんだから課長がヤを 飛ばしてくるが俺は無視して自作のパワー ポイントを会議室前方の大画面に移し出し たそこにはななんだこれはお俺のブログの 写真じゃないか内容を見た途端に小林課長 が大きな声をあげるああ本当だ小林君君の 写真だねこれはコンサート会場かなそれに こののハみたいな衣装は何だね大内にされ た写真を見て部長も同僚たちも興味津々の 様子だそこには都内の有名なコンサート 会場の前でアイドル応援の発表を着て内話 を持ち決めポーズを取りながら同年代の 中年男性の仲間と一緒に写真を撮っている 小林課長の姿が写っていたこのブログの 日付を見てくださいちょうど俺が東北に 出張に行っていた期間と同じです小林課長 は自分が行くように言われた出張を俺に 行かせてその間に自分はアイドルのライブ に行っていたんです俺がそう言うとはあ なんだとそれは本当か小林君君は島田君が 無断血筋したと言い張っていたじゃないか 部長が怒ると小林課長はとても慌てて嫌だ な部長私の言ったことの方が本当です そもそも今映っているブログの写真は何年 も前のライブのものなんです日付なんて後 から誰でも修正できるから当てになりませ んよこんな策略に引っかからないで くださいそう言い訳をするおい島田適当な ことを言うな俺がライブに行っていた なんて証拠はないだろう課長がそうドなる のを聞いて証拠証拠ならありますよ今見せ ますね俺は待ってましたとばかりにそう 言ってスライド上にある動画を映し出した 何をする気だ不安そうに見ている課長を よそに動画は進み始めるそれはある歌番組 で司会者がお辞儀すると出演歌手を紹介し 始めた10月0日火曜日お昼の歌おけの 時間が始まりました本日もたくさんの歌詞 の皆さんに生放送でご出演いただきます ゲストはアイドル歌手の水島南 さん映像が流れると同時に課長は絶して いるすかさず俺はこれは俺が出張に行って いた火曜日の昼間に生放送されていた番組 ですそしてこの歌手が歌う時をよく見て くださいテレビの画面が観客席を映し出す と会場の前列にピンク色のハを着て アイドル内を持ち巻きをめたおじさんの その中の1人の顔を見てあ小林これは君 じゃないかね部長が騒ぎ出す同僚たちから もあ本当だ小林課長がアイドルの応援をし てるなどと次々に声が上がるいやこれは その あのすっかり困った様子の課長そこに部長 がお お前は出張に行ったと言って何をしている んだお前の説明だとお前が出張に行って いる間に島田君が無断結したとなっていた が本当は島田君に出張に行かせて自分が 遊びほけていたのではないのかね部長の 怒り声を聞いた小林課長は恐怖に震え ながらすすみませんすみませんどうしても 行きたいライブだったので出張には行き たくなかったんですものさで使い切って誰 も変わってくれないだろうからどうしよう もなくなってと土下座でもしそうな勢いで 謝り始めた俺が小林課長がアイドルの ライブに行っていたことに気づいたのは実 は出張中だった打ち合わせまでの暇つぶし に歌番組を見ていた俺はちらっと映った アイドル歌手の追っかけ軍団の中に小林 課長の姿を見つけたのだその後アイドルの ファンサイトやTwitterを探して みると案の定オタク活動にむ小林課長の 写真がたくさん出てきたまた最近はどこの テレビ局も見逃した番組を後から見れる 仕組みになっているのでその歌番組を再 視聴して人違いでないことも確認今日 みんなの前で流した動画の準備まで完璧に こなすことができたのだその後小林課長は 今回のでになりすぐに退職してしまった風 の噂では今はニト同然で仕事もせずに貧乏 ぐらしをしているらしい最終職を諦めたと いうよりは彼がファンだったアイドルの 水島みちゃんが出来こんで電撃結婚をして アイドルを引退してしまったのでその ショックで仕事を探すどころではなくなっ たということだ全く40過ぎのいいおじ さんがアイドルに夢を見すぎて人生破滅 なんて恥ずかしい話だなと思ってしまった 島田君すまないよく確かめもせず小林の話 を鵜呑みにして真実を教えてくれて ありがとう私もごめんなさい島田さん陰口 行って悪かった反省してるよ ごめんその後部長や同僚たちから次々と 出張の件で誤解をしていたことを謝罪され た俺は全然気にしていなかったけれど職場 がまた以前のようにいい雰囲気に戻って 嬉しいもうあんな出張はこりごりだけど これからもこの仕事を 一緒もしもし富田さん何してるんですか 新入社員の歓迎会スタート10分前です けど社長も新入社員も誰も来てないんです 何かあったんですか君こそ何してるんだ みんな君を待ってたんだけど来ないからに 始めちゃったよ社長も相澤君はって ちょっといらついてるみたいだから早く 来い早く来いって富田さんが受付しろって 言ったから30分前から会場に来てますよ グランドステーションホテル4階の大 ホールテーブルセットもできてますよ ちょっと待て石田君が電話変わるって言う から先輩ホテルの大ホールなんて結婚式 じゃないんだから場所変えようって言った じゃないすかどうせなら隣町の両手の2階 を借り切ってパーっとやろうってさそんな こと一言も聞いてないぞ実際キャンセルも してないから会場の準備もできてるんじゃ ないかもう料理も飲み物も並んでるんだぞ そんなの幹事の責任でしょさっさと片付け てこないとまたおじさんいや社長に送られ ちゃいますよほんじゃねおいちょっと待 てよよ場長に変るっておいおい はあ俺の名は相澤孝介27歳大学時代に 入ったセミプロバンドでライブハウスに出 てたから卒業してからも就職しないで ずるずると活動してたんだけど長男として はいずれ実家を継がなきゃならないから 見切りをつけて3年前に起した実家の部屋 の証明を買いに出た商店街の屋で同級生の 藤田に再開したから起きしたばかりで仕事 を探さなきゃってことを喋ったら偉く上品 な感じの店主が藤田君の同級生だって仕事 を探してるなら車の免許は持ってるかい はい持ってますけどよければうちで藤田君 と一緒に働いてみないかちょうど配送係り が退職するって言ってるからもし運転 できるならちょうどいいと思ってね あざラッキーじゃんうちは通電気の子会社 でさ電子部品の組み立て工場なんだ従業員 は30人前後の小さな街工場だけどすごく 働きやすい会社だぜ東通電気といえば いわゆる大手とも言っていい一流企業だ そこの子会社ならそう簡単に倒産なんてし ないだろうし工場勤務とはいえ配送 ドライバーならそれほど窮屈な思いもし ないで結構気楽に働けるだろうな社長って なるほどこのお店もしながら工場も経営 なさってるんですねそうなんだまあ工場の 方は月末の色会に顔を出すくらいで全て 工場長の富田君に任せっきりなんだがね そうなんですか僕なんかでよかったら是非 お願いします一生懸命真面目に働きます 運転も得意ってほどではないですけど しっかり安全運転で頑張りますそれじゃあ 決まりだな相澤君でいつから出社できるか な引っ越しは完了してますし後は自分の 部屋の証明を変えるだけですから よろしければ明日からでも大丈夫ですけど さすがにいきなりすぎますよねなんの こっちこそ助かるよ早速とみ田君に伝えて おくから工場のことは何でも藤田君に教え てもらえばいいさ頼んだぞ藤田君 こうしてめちゃラッキーなことに興して すぐ就職が決まった大学は出たけれど今 までブラブラして両親に心配の駆け出し だったからきっと喜んでくれるだろうその 日の夜は久しぶりの藤田と一杯やりながら 工場長や従業員たちのことや仕事の あれこれを前情報として教えてもらった おはようございます今日からお世話になり ますと申しますいい年して実は初めての 就職ですので慣れるまではご迷惑をおけけ するかと思いますが頑張りますのでどうぞ よろしくお願いいたしますこうしてっと3 年前に俺の社会人生活がスタートした 引き継ぎの菊さんは口数は少ないけれど とても優しい感じの人で1ヶ月ほど前に 接触転倒という人身事故を起こしてもう 潮時だなんて決という真面目な人でもあっ た電子部品の組み立てと言ってもごく簡単 な部品は外注いわゆる内食仕事に出してい て全部で20件ほどありそことの連絡渡す 部品の仕訳回収も配送がかりの仕事だった これだけで早くて半日遅くて14時過ぎ くらいまでかかるその後本社に納品する 完成品の整理と積み込み15時前後には 本社に向けて出発した最初から俺が運転さ せられたのは先に語った事故のせいでは なく早く道を覚えろていう仕事に対する菊 さんなりの責任感から出たことでたった1 週間しか見守ってやれない俺に対しての 気遣いでもあった本社まではほとんど渋滞 しない感染道路一直線だからおよそ1時間 前後の道のりで何より通電気は大きいから 迷うこともないどうだい最初から結構大変 だったろいえ内食されている皆さんもいい 人ばかりだし電子部品と聞いてたので 身構えてたんですけどそんなに複雑で 難しい仕事じゃないんだなって安心しまし た本社について納品を済ませた後資材部の 課長や担当社員さん方に紹介してくれて あとは自販機とかトイレとか休憩室なんか も案内してくれたしたまたま通りかかった 顔見知りの社員さん方にも紹介してくれた こうしてあっという間に菊さんは去って いったたった1週間では菊さんのやってた 仕事全部は引き継げなかったけど1ヶ月も すれば慣れてきたほとんど外出だから自社 の人たちより本社の方々と話す方が多かっ たただし月末には社長が顔を出しみんな 社員食堂に集まってお疲れをするのが定例 となっていたすごく豪華なオードブルが 10さ並び1人ずつに寿司おりが配られ 工場長が今月の反省事項を喋った後お茶で 乾杯してスタートその様子を眺めていれば およその人間関係なんかも察しはついた 藤田お疲れ会ってすごく合成だなまさか俺 のためってことか別に毎月のことだよ寿司 はは大黒の特上だぜこの後は工場長のおり で定例の飲み会だよ女性社員はほとんど 主婦だしいつも参加希望車だけだけどな 大黒寿司というのはこの町の寿司屋で近隣 の市町村にまで知られた死にの名店だこの 会社って相当儲かってるんだな社長が電気 屋もやってるからかなざさん今夜の2次会 はあんたのおりでパ よ新入社員だって俺たちよが年上だしさお 近づきの印ってことでな今夜はな相澤の 歓迎会なんだよてかお前らいつまでもガキ じゃないんだからいい加減年上に対する 礼儀とか遠慮ってものを覚えろよなあっと とこれはすんませんでしたようやく同級生 っていう仲間ができて安心でしょよかった ね藤田さん なるほどまだまだやんちゃってことか俺は ずっと地方都市のライブハウスに馴染んで いたから店やバンドに迷惑かけないように 喧嘩とかはしなかったけど結構やばい奴ら とも仲良くやっていたし俺たちのファンだ と言ってくれた年上のお客の中にはマジで 裏の人もいたりしたので慣れて るっていうか別に驚きもしなかった結局 その夜は工場長の富田さんほとんどの女性 社員は帰りがてらにちょっとだけってこと で男性社員は全員参加つまり高瀬君と真辺 君それに俺と藤田ってことで結構 盛り上がったここで富田さんは中学1年と 小学5年の不庭女性社員の佐川さんは5年 前に旦那さんが病死してこなしの未亡人だ ということを知ったくらいでおきとなった 先輩とはいえ年下の2人が2会をせがんで しつこかったけれ また次のチャンスなと言って別れて後は 藤田と2人で飲んだ入社してからの半年 ほどはこんな風に過ぎたけどそれからは 降って湧いたような地獄の日々が始まった のだった え皆さん今月もお疲れ様でしたそれで来月 からのことですが本社からの通達であの 今後は不良品を出さないようにとのことで 気をつけて くださいこれまでは本社の会長とうちの 社長との講師を含めた関係でもってうち から納品した完成品は不良であろうとなん であろうと全て規定学で買い取ってくれて いたらしいそんなゆるゆるな取引があるか と言われても初めて知った俺も同じ気持ち だったんだから仕方がない本当びっくりし たよでも本社の会長が社長時代にうちの 社長とたことだったので本社としては不 本意ながらも継続し続けていたのだった それが先月の会長引退とともに本社の経営 人も一進された結果として契約も全面改正 された上に子会社としても独立採算性と することになったということらしい俺個人 としては相変わらず配送がかりだけど本社 の品質管理化で不良が発見された時には 全品検査することになった 何事もなく記者しても18時過ぎだという のにだしかもうちの会社は創立以来本当に 信じがいことだけど品質管理するどころか 工場長でさえ品質管理ってどうやるんだと いうレベルで従って社員全員が気にした こともないらしく全く当然に俺が置かれた 状況もお察しいただきたいそれでも最初の 2ヶ月近くは本社の質関係社員さん方も 手伝ってくれたし初対面の頃から何かと 可愛がってくれている資材家の角田さん までが手助けしてくれたりした大変だろう けど頑張れよやめようだなんて思うなよな あざはいつもありがとうございます俺って 見た目ほどのやわじゃないですから俺は そういうお前が気に入っているんだからな 俺も応援してるんだぞまだ半年ありでです けど俺門田さんや本社の皆さんが大好き ですからこれから何がどうなろうとついに 会社が倒産するか一層首になるまでやって みますよしかしうちの会社の状況はただの 配送係りの俺の目にも分かるほどガタガタ だった工場長の富田さんは本社からの電話 に泣きっつで応しながらも社員に対しては 何1つとして注意せずその口からは改善の 字も出て来ない頼りの社長も相変わらずの 丸投げ状態で月末の会でもニコニコし ながら何も心配することないですから どうぞ安心して今まで通りに頑張って働い て くださいなどと言い続けるばかりそのわけ はとくに察しがついていたここの社員は みんな電気屋の顧客なのだ皆さん昨日も2 品士から不良品が出ました どっちも少し気をつけて作業したり完成 まで行ったらしっかりチェックポイントを 目視検査すれば分かるレベルですから担当 ラインの1人1人が意識して目を光らせ ながら順送りしてくださいあんた配送 かかりでしょなんで毎朝偉そうなこと言う のよ朝から気分壊してやる気を急いでいる ことに気がつかないのかしらねえみんな俺 も賛成せ相澤さん近頃を勘違いしてるん じゃないすか配送がかりのくせにあしろ こうしろってうるさいよ第一あんたここ じゃ後輩じゃないすかあんまりでしゃばっ てるとろなことない よそれでも工場長は何1つ注意もせず相 変わらず社長が会社に顔を出すのは月末の 数時間だけだし俺は本社に行くたびに全品 検査と苦情と注意事項を聞かされてそれを 毎朝自社の礼で伝達しなければならず みんなの嫌味は土星へと変わっていった そのうち俺と佐川さんができてるなんて噂 が社員食堂で囁かれるようになりやがて俺 は過去や私生活でのスキャンダルめいた ことも誹謗中傷されるようになった車内で ただ1人の頼りだった藤田さえ飲みに行く こともなくなってしまった入社して1年半 が過ぎた頃ついにの方からそれまでとは 違った動きがあったなんと通電気のお偉い さん方から呼び出しがかかったのだある日 宮谷課長に案内されたのは専務室だった けどその頃の俺は専務がどのくらい偉いの かさえ知らなかったし何度か話したことの ある部長も同席していた昨日清水社長とお 会いしてねじっくりお話しさせていただい たんだが 結局は俺を頭痛電気の品質会議や生産会議 などに出席させること毎日の配送ついでに 東通の課長や係長や現場の人たちとの ミーティングがあれば参加させることを 承諾して欲しいとうちの社長に頼み込み 承諾してもらったそうだあと君の役職を 配送係りでなく改善推進とか何かそれ らしい名称にしてはどうかとは社の社内 人事だから一応提案という形でお伝えして きたんだよあとは君の残業代これも私の 要望としてご検討いただくようお願いだけ はしておいたんだけどね君自身としては とんでもなく過重労働になるだろうけど 引き受けてくれないかなここだけの話だが これまでの清水社長や富田工場長の仕事に 対する非常識やそれに起因する上等電気の 車内状況などはしっかりと私も把握した上 で弊社としての決定事項と要望なんだ もちろん君が入社2年足らずの新人だと いうことも知った上で弊社の現場の声に耳 を傾けたならこれをやりきれるのは君しか いないんだよ君にとっては上等社内で ものすごいストレスになることは目に見え ているもし君が引き受けてくれるなら私が 全力でバックアップするとここで確約する よ 相澤君及ばずながら私も門田も君を知っ てる現場のみんなも君の見方だ上等電気が 今のままではうちとしてもどうしようも ないところまで来ているんだよもう上等の 中では君だけが頼りなんだここまで言われ て断るなんて俺にはできなかった数日後俺 は配送係りから改善がりという役職に変え られ配送は刑務となった一気に車内での 風当たりはそれこそ暴風雨を通り越して ずっと居り続ける巨大台風かハリケーン みたいな状況となった改善係りさ俺たち いつまでも笑っちゃいませんよ おこらただの配送おっと改善さんよこの まま調子こいてっと痛いよあんた佐川さん とやりすぎて旦那にたられてんじゃないの 月末の飲み会で散々のられた挙句泣きの 工場長までがぶち切れたおい相澤いっつも 偉そうにしやがって俺を見下しやがって 何様のつもりだてめえ表出ろどっちが上だ かきっぱり片付けてやらついに出た工場長 の集らこれだけはいくら俺たちでも手に 負えないぜ初めての時は俺もビビったもん な富田さん暴力はけません暴力は警察来 ますよ 警察俺は藤田に腕を引っ張られて無理やり 外に連れ出されマジの手段だからどう しようもないんだと泣きながら説得され そのまま違う店へと逃げ込んだ俺は社長に 現状報告して助けを来い続けたがあらさに 毛嫌いされるようになり月末のお疲れ会で も社長は工場長や従業インサイドを慰める ばかりになっていった俺はその後の飲み会 には行かなくなったが工場はといえば本社 からの注文が増えそれにつれて売上も伸び ていったついに倉庫を立てまして作業場を 拡張し新たな製造ラインが増設されてから は社員を倍増するまでになったのだった しかしその新入社員の中には社長の追いも 入ってて花から副社長気取りだったあんた が噂の相澤さんすねいやおじさんから話を 聞かされるたに会いたかったんすよね早速 ですが新入社員の関係会の感じよろしくっ すおじさんからいきなり30人って言われ てさ俺のツてで必死こいて書きあめたんす からこうして冒頭に語った大トラブルに なったのだったおいちょっと待てよ工場長 に変われおい石田君その後俺はホテルの 支配人に平謝りして支払いも少し待って もらえるよう頼み込んでから工場長の携帯 にかけても出なかったのでそのまま1人で 飲んで帰った翌日の朝礼では珍しく上期限 な工場長が昨夜の歓迎会を振り替えるよう な話をした1つだけ残念なのは我が者の ホープ相澤君が無断欠席したことだったね 完全に社長を味方につけた富田さんは こんな嫌味もはからなくなっていたそっす ねあれだけ事前に行っておいたのにまあ 仕事に必死で人の話なんか耳に入ってこ ないそうだからこっちが悪いっちゃ悪いか もですすみませんでしたその日から新入 社員たちを指導しながら新設ラインを稼働 させる予定だったけど結局はダラダラする で目標の半分も達成できないまま俺は本社 へ納品に走った車を走らせながらあまりの 悔しさと情けなさで涙が出たけど本社では 愚痴らないと最初から決めていたから資材 化と品質家での短時間ミーティングに出席 した後記者して荷物を下ろし終えればいつ もより少し早い9時過ぎだった今日は睡眠 時間が稼げるぞそう思いながら帰宅した 両親はすっかり慣れっこになっていてもう 2階で寝ているシャワーを浴びて台所の 冷蔵庫からビールと母が作り置きしてくれ てるつまみを取り出して飲んで寝た翌朝も いつも通り修行30分前には出勤し工場内 の点検などしているうちに1人2人と出勤 してきたから相変わらず明るく大きな声で 挨拶したんだけどことに新入社員の多くは 軽く頭を下げるくらいでタイムカードを 押して行室に入っていっ た相澤君ちょっと社長から話があるから 事務室の方へ来てくれ朝礼は私がやって 作業開始するからもう気にしなくていいん だよもう気にしなくていいってなんか 引っかかる言い回しだと思ったらその通り だった朝1番からに社長がいるなんて入 以来初めてのことだったおはよう相澤君 長い間本当にご苦労さんだった ねおはようございますあの一体どういう 意味でしょうか君には担当直入に行った方 が良かったよな明日からは出社しなくて いいよ首ってことです か今までは私もをしてたんだがすっかり 身体性も整ったしもう君がいなくても 大丈夫だっってことで富田君から報告が あったものだからようやく決断したんだ なんなら今からでも代謝していいよ今月分 の給料は満額振り込んでおくから安心して くれそうですか分かりました私物とかは 一切置いてないのでそれじゃこのまま失礼 します長い間お世話になりました ありがとうございました 今まで散々な目に合ってきたせいだろう はっきり首だと言われても別に何とも思わ なかったしむしろ解放されたような気分で 駐車場へ向かった自分の車に乗り込もうと した時ちょうど黒塗りの高級車がゆっくり と滑り込んできた降りてきた運転手が後ろ のドアを開けると降りてきたのは西沢部長 続いて横専務だったこんな朝早くに俺は しばらく呆然としていたいやおはよう相澤 君おはようさん工場長はいるかなおはよう ございますええ中に社長もいますよおお 珍しいなでもちょうどよかった早速案内し てもらおうかないえ私はたった今首になっ たものですから申し訳ありませんそうかそ ならなおさらちょうどよかったさあ案内し てくれ俺は何がなんだか分からないまま 2人を案内する格好で工場に戻ったああ これはこれは西沢部長なんとよい専務まで ご一緒とは社長こそご出勤とは驚きました よしかも相澤君を首にしたとか長いはでき ないから私からはっきりと申し上げ ましょう入社員歓迎会の末はグランド ステーションホテルの支配人から聞きまし たよあのホテルは弊社の顧客を接待するの にも使って常連ですからねこの他ここ3年 あまりの本社の状況とさらに遡って本社が 創立以来の経緯も承知しておりますその上 でここからは弊社としての決定事項ですが 相澤君に社工場運営の全件を譲渡して は来月以の社との取引をきっぱりと完全に 打ち切らせていただきます以上ですこれは 弊社の社長及び会長を交えた経営会議での 決定ですので足らずそれでは失礼しますが 今の相澤君は首状態だそうですので本日は 私どもにお付き合いいただきますから重ね てからずああそれとホテルへの払いは早く がさそうですよそれじゃ相澤君すまが 付き合ってくれた前社長は思い切って設備 投資をした分を稼がなきゃならないから その夜には俺を飲み屋に連れ出しそれこそ 俺に泣きつくようにして通電気の決定事項 を丸のみした俺はまず石田高瀬真辺の不良 を首にしたそして新入社員を含む全社員に 残るかやめるかを3日以内に申し出るよう に言 富田さんは配送がかり同級生の藤田を俺の 補佐代行としたがこの2人にも3日以内に 身体を決心するよう申し渡したこうして 残った人数に応じて来月から3ヶ月間だけ は通の生産調整してもらうことはあの日の 部長と専務にお願いしてお2人共に了承 いたいたことだった結局ボスカの野田さん を含めて古参の女性社員全員が残り社員も 17名が就職続行を希望し富田さんと藤田 も俺の条件を飲んで居ったおかげで通に 対する迷惑も最小限にとめることができた のだったそんなある日のこと会社に俺を なざしする電話がかかってきたひょんな ことからお前のことを思い出してなそっち でもバンドやってるかいあその声は荒ま さんですねいや懐かしいな沙汰してみ こっちでも近頃やり始めましたよまだ人前 でやれるほどじゃないですけどね荒まさん は俺が大学の頃に初めてライブハウスの ステージに立った時に来ていた客で ステージを降りた俺を自分のテーブルに 誘って1ぱ奢ってくれた人だ大学生の頃は 格闘技に打ち込む傍バンドサークルに入っ て学園祭で演奏したりもしていたそうで俺 の歌を聞いてたらふとその頃を思い出した んだとか大学を卒業してからは迷わず広域 して暴力団に入って腕っぷしでのし上がり 本家の直産となって今ではインテリながら も舞踏派の組長だった嫌になったかと聞か れた時そりゃビビったけどますます 打ち解けた俺だったいや俺って職業とか見 た目で人を好き嫌いするやつでもないんだ よね自分で言うのも照れちゃうけどさ目と 目を合わせて話してて乗りがえば付き合い たいって思うなやだからこそここまで来れ たんだとも思ってるよお前んとこにさ高瀬 とか真辺とかてちんぴらがいただろうなん で知てるんですか確かにいましたけど千 だって首にしましたよそういつらがこっち に出てきてたまたま俺が飲んでた店で 酔っ払ってさお前の名前を叫びながらやっ ちまうなんて息まってたからちょいと話を 聞かせてもらってなそうだったんですか わざわざありあございます気をつけます そんなのもう一生気をつけなくてもいいん だよそれより随分忙しいらしいけどたまに は顔見せろよ俺がそっちに出張ったら迷惑 なんだからな一生って俺に打ち明ける くらいだからまさか最後までってことは ないだろうけどもう2度と生きがるような 気が起きない程度に閉められたに違いない 俺が荒まさんを迷惑がるはずないでしょ そっちほどじゃないですけどねいい店あり ますから今夜でもいいですよ声を聞いたら いやお会いしたいな相変わらず気持ちの いい野郎だなそれじゃまた連絡させて もらうぜ絶対ですよ待ってますからね 今の時代はやっぱAIだよなおい星野お前 みたいな仕事ができない人間は正直言って 会社のお荷物速攻で首だ社長代りはそう 言って俺のことを笑っている あああお前うちの会社やめたらマジで最終 職大丈夫なの後から金に困って泣きついて きても知らねえからな馬鹿にしてくる社長 代りに卒の俺は何も言い返すことができ なかった俺の名前は星野正ある建設会社で 働いている年齢は25歳で縁あって数年前 からこの会社で働き始めた主に会社の経理 やシステム運用を任されている俺は家庭が あまり裕福ではなく下に兄弟もいたため 高校卒業後にITベンチャーに就職した ベンチャーであれば学歴不問だし若い頃 から業務経験を積むことで大卒で入射して くる人たちとも十分に競争することが できると考えたからだところがその ベンチャー企業は俺が務め出して数年後 世界情勢が不安定になった影響であけなく 倒産してしまった思ってもいない自体にお 先真っ暗になってしまった俺最終に困って いる時にので紹介されたのがこの建設会社 だ何でも車内にPCに強い人間が少ないの で短期でもいいからジムで働いてみないか という話だった最初は就職先が決まるまで と思っていたのだが社長がBCに詳しい俺 のことをとても気に入ってくれそのまま 事務員として就職することになったそう いったわけで運よくこの会社に就職した俺 は今ではは社員100名以上の給与労働 時間などの管理を行っているそんな俺なの だが今年に入ってから困ったことになって いるそれは新しく部長になったチネという 人だ彼は未来の社長つまり創業者である現 社長の息子なのだ年齢は30歳でアメリカ のIT企業に就職し去年まで勤めていたと いうそれが現社長が今年に入って体調を 崩し病院に入院したことをきっかけに帰国 したのだ最初チネは部長の役職だったが現 社長の病状は思わしくなく今年一杯で引退 することになったので今では社長代行と いうことになっている年明けには正式に 社長に就任するそうだ社長の息子で海外 から帰ってきた彼を見て俺たち社員は優秀 な人物に違いないと期待していたのだが 実際はあいほしのこのリストにある社員 今年で首なあとこっちのリストにある職人 は今後使うなえは彼と働き始めてから しばらくして俺は突然突きつけられた紙に 面食らった渡されたリストには年配の社員 や下請け職に数名の名前が載っていたこれ は何かと尋ねるとそれか流行りの人事査定 AIっていうやつに頼んで首にするべき 人間のリストを出してもらったんだよちの は社長室の高級ソファーに持たれながら 行っただけど冗談ですよねいきなり首だ なんてそれにこのリストに乗っている人 たちはみんなベテランでこの人たちがい ないと若手に技術が教えられないですよと いう俺の言葉を遮切っていいかこれからは AIの時代だからな我が者もこれから どんどん最新技術を投入して業務の最適化 を図っていくちは押し切るように話すあ はあだからってこはうるせえグダグダ言う なちなみに定学歴で能力のない人間は どんどん切り捨てていくからなこれからは AIの時代だ聞いたぞ星のお前高卒なん だってなまうちの会社にはお前よりPCを がいないからいてやっているがもしAIで 十分になったらお前なんかも即首だからな 根はわざと脅すように言った彼はアメリカ でIT企業に務めていたというからこの 発言には驚いたAIのことをよく知って いる人間の言葉だとは思えなかったからだ そして後日俺の勘は正しかったと分かった 知り合いの話によるとちはしたもの大学を 中退しそこで親から送ってもらった金で ギャンブルをし30になるまで遊び暮らし ていたらしいアメリカでは何の食Dayも 財産もないのが日本に戻って社長を告げば 丸く収まるというので喜んで戻ってきたと いうのが本当の話のようだまた彼が査定に 使った人事査定AIというのを見せて もらったが情報を入力したらなんとなく それっぽいものができるというだけで俺の 目から見るとAIをよったおもちゃだった どうにも世の中にAIブームが起きている のに便乗して商売しているエセ社老師にで も紹介されて使い始めたんだろうこんな ものに引っかかるなんてこんなやが時期 社長でうちの会社は大丈夫なのか俺は不安 に感じたそしてこの不安は適中することに なる数日後え真田さん本当に首になっ ちゃったんですかなんと俺が嫌な顔をした からだろうチネは自分の権限で例の リストラを進めてしまい本当に数人の ベテラン社員を首にしてしまったのだそれ もあんなおもちゃAIの信用ならない人事 査を元にして俺は首になって荷物を片付け ているベテラン職人の真田さんに声をかけ た日頃から仲のいい先輩だ彼は悲しそうな 顔をしてしょうがねえよ俺も仲間と抗議し たんだけどあの新社長自分のことばかりで 人の話聞かねえんだついには自分は アメリカで何十回もの訴訟に勝ってきた それでもやる気なら訴えてみろ徹底的に 争ってやるなんて脅してきてなこんな弱い ものを貶めるようなことをするなんて俺は 話を聞いて分外したちなみに真田さんは すごい技術を持っていてどんな構造物でも 図面とぴたりと会うように成させてしまう すご腕の職人だった若手の中には彼から 技術を教わりたいと慕っているものもいる ちのは構造物の数値はこれからAIが出す からお前みたいな古ぼけた老人はいらねえ なんて言うんだたくあいつ何もわかっ ちゃいね基本によって建築資材は変化する し現場の天気と自慢の状況を考慮して工事 を進めないと大きなミスをしねない機械の 進歩は認めるが今はまだ人間のからも必要 だよ全くその通りですそれに職人の技術を 継承していかなければ工事の知識がある 人間が消滅してしまいますからね俺は真田 さんの話に頷いただけど社長代行である チネが決めた決定を覆すことなどできず彼 が決めたリストラ大賞の社員たちは会社を 去っ たしばらくするとチネは今度は俺にほ先を 向けてきたジームやシステム運用なんてな これからは全部AIがやるようになるんだ からいつまでもお前みたいにちまちまPC のキーボードを打っているのは時代遅れな わけははあチネは毎日のようにAIAIと 連呼する割には具体的にAIをどう会社の 仕事に生かしていくのかについては全く 議論しようとはしなかったネはAIのこと を頼んだら何でも解決してくれる未来の 猫型ロボットみたいに考えているらしい これには俺もうんざりしたまた困った話は これだけじゃない彼は社長が入院中の今 社長代行であるにも関わらずオフィスを 留守にしてばかりなのだ最初は現場を回っ ているのかと思ったがどうも違うらしい 最高責任者がどこにいるのか分からないと いうのは会社としてダメだろう現場で事故 があったり何かあった時どうするのかと 心配していたのだがある日本当にひやっと することがあったその日の午後オフィスを 1人の老人が訪ねてきた俺が慌てて大雪室 で相手をすると13時にチネと約束をして いるとの ことなんとちのは予定していた来客を すっぽかしてどこかに行ってしまっていた のだすみません少々お待ちください朝根は 現場に行ってくると言っていただから現場 の事務所に連絡したのだが現場監督はちの は今日1回も来ていないという結局来客の おじいさんにはお詫びをして帰ってもらい 夕方になってちのと電話が繋がったがな 来客バカ野郎そんなつまんねえことで電話 をかけてくるんじゃねえ今日は忙しいんだ よまた別の日に出直してこさせろそう 怒鳴りつけられてしまったその時怒って いる彼の向こうでクスクスと女性の笑い声 がしているのを俺は聞き逃さなかった一体 彼は仕事中どこに行っているんだろうか その謎はすぐに解けた同僚から聞いた話だ がチネはどうやらキャバクラ中毒で毎日の ようにあちこちの店を回っては合有して いるらしい俺が電話した時も昼間から空い ているガールズバーにタムロして1日潰し ていたというのだ 部下は汗水垂らして働いているのに自分は キャバクラがいでやりたい放題おまけに変 なAI査で気に入らないやは首にするこれ にはさすがの俺も怒りが込み上げてきただ けど彼が社長代行であり俺がこの会社に 務めている以上一緒に仕事をしないわけに はいかない前の社長には恩義があるし会社 を辞めるのは忍びないそう思いなんとか 我慢していたのだがある日とうとう俺は 会社を辞めることになってしまったそれは 下請けからの1本の電話がきっかけだった え1000万円不払いになってるそんな話 寝耳に水だった下請けの会社はあなたの 指示であなたの邸宅の工事を行ったと言っ ていますよその工事の請求書はどこに行っ たんですかうるせえなあの下請けは勝手に 赤字になるようなをしてその代金を上乗せ して請求しているひどい会社なんだそれに 工事期間中も不真面目な職人ばかりよこし やがってだからあんな会社に払う必要は 1円もない請求書はお前がなくしたんだろ 俺が追求するとネは吐き捨てるように言っ たきっと金を払いたくなくて意図的に請求 書をどこかへやってしまったのだ後で調べ た話によるとの工事はネの話とは真逆で彼 がコロコロと気分を変えて追加工事を 申し込んだので費用が重んだという話だっ た下請会社の社員は真面目に毎日現場に来 ていたがチネの方はろに顔を出して挨拶も しなかったというおい星野これは経理で あるお前のミスだろ下請けからの請求書を 噴出したのはお前だだからお前が責任を 取れえやめろってこですかなんとチネは 工事費用の不払いを俺のせいにする らしいそもそも請求所の管理もできない ような無能をいつまでも置いておいたのが 間違いだったんだ時代はAIだからよお前 の仕事はもうすぐなくなるさ犯人前以下の 仕事しかできない高卒は速攻で首だ彼は そう言って邪悪な顔をして笑ったす の俺も頭に血が登ってくる今まで一生懸命 に会社に尽くしてきたのにこの仕打ち濡れ の罪を着せられるなんて全社長のために 我慢していたけれどもう堪忍袋の尾が切れ たそんなにおっしゃるならいいです俺は やめさせてもらい ますまるで負け犬の遠吠えだな面白がって いる様子のちのふんなんとでも言えばいい さ俺は未練を捨てて翌日会社に退職届を 提出したネは俺に向かって あああお前うちの会社やめたらマジで最終 職大丈夫なの後から金に困って泣きついて きても知らねえからなそんなことを言って バカにして笑っていたそれから数日後俺が 街中を移動している時のことだった電話が かかってきたので出てみるとおいほしの なんですぐに電話に出ねえんだよワンワン と響く大声血だなんで辞める前に言わ なかったんだな何のことでしょうか ふざけんな10億円の契約の話だよその 言葉を聞いて俺はああなんだ今更気がつい たのかと呆れてしまった聞いたぞお前駅前 の10億円のマンション建のと知り合い だったそうじゃねえか接手がお前がいない ならうちとの契約はなしだと言って断って きたんだそんなことを言われてもあなたの 自業自得ですからななんだとなんだその口 の聞き方はお前何様のつもりだ怒り狂って いるちのに俺は説明するいや接種のおじい さんこの間マンション建設の剣の 打ち合わせでオフィスにお見えになられて いたのですがほらあなたが勤務中に ガールズバーに行っていた日ですよ えなんだとなんでその時言わねえんだ言う も何も何回コールしても電話に出ないし 夕方繋がった時には接手さんはもう帰られ ていましたからねまさかお前その時接手に 何か余計なこと言ってねえだろうな余計な ことというか事実はお伝えしました何実は その接種のおじいさんはこの町に複数の 土地を持っている王子主役所や銀行税務所 に行くたびに慌てて担当責任者が出てくる ほど顔の知れた資産家だった彼はうちの 会社のお得意様だったのだが今までずっと 付き合ってきて社長が約束をすっぽかした ことなんか1度もなかった何か良くない ことがあったんじゃないかな知っていたら 教えてくれオフィスを訪ねてきたあの日 そう言って俺のことを話してくれないので 結局チネや彼の横暴な行動で会社が混乱し ていることを話してしまったの だなに従業員をほっぽり出して真っ昼間 からキャバクラに行っているだとなんと けしからん前の社長は立派だったのにその 息子がこんなドラ息子だとはカカに怒った 接手さんはちの会社に任せるつもりだった 10億円の事の契約をやめてしまったの だった頼む星のお前その接種のじさんと やらと仲がいいんだろうお前が会社に戻れ ば契約をうちにしてくれないだろうかそれ に今回は無理でも今後大きな工事があった 時には是非うちと契約してもらいたい全く どこまで自分かってなやつなんだちは自分 の都合を一生懸命に喋っているそんな彼に あのすみませんがが接手さんはあなたの ような不真面目な人物が社長の会社とは 絶対契約しないし俺は2度とあなたの会社 には戻りません実はもう俺は最終職を決め ているんです富ま建設って言うんです けどなんだと実は先に辞めていたベテラン 職人の真田さんたちに誘われてライバル 会社に雇ってもらえることになったのだ ライバル会社だった富ま建設は優秀な職人 やPCが使える人材が不足していて俺や田 さんのようなベテラン職人が喉から手が 出るほど欲しかったらしいちの会社よりも いい待遇で俺たちを迎えてくれたのだった この事実を知ってちは電話の向こうでなん とかしてくれと叫んでいたそこで俺は そんなに困っているんだったら頼りにして いるAIにどうすればいいか聞けばいいん じゃないですかそう皮肉を言って電話を 切ってしまった その後も何回か着信があったので拒否にし たその後チネの会社は今回の事件を きっかけに客が離れ退職者も続出小規模な 工事をする職人さも集められなくなり最終 的には崇のよくわからない日雇いの職人を 書きあめて仕事をしていたらしいそのため 施工ミスを連発してしまったもちろん 依頼主はカカに起り手抜き工事の賠償金で さらに経営が悪化するという悪循環になっ てしまったようで最後には営業すればする だけ赤字になっていたらしく目の玉が 飛び出るくらいの借金を背負って倒産して しまったちは今では自慢の豪邸から何か 全て失いホームレスになってしまったと いうちなみに駅前の10億円のマンション は俺が富ま建設に移ったことを知った接種 のおじいさんが俺たちに仕事を回してくれ て自分たちの手建設することができた数年 後俺は新しく就職したライバル会社でAI を使った建設業用のシステム開発に携わっ ているこれは以前から俺が理想にしていた 人間をサポートするAIシステムを作る ための第1歩だ具体的にはAIを使って まず人手不足の解消を目指す単純作業を AIに任せることによって人間をより重要 な作業に集中して使うことできるからだ それから安全性の向上現場の危険余地を AIにしてもらい作業する人間を守ること ができるついこの間もベテランの真田さん におい星野お前が作ったこのAIの指示の おかげで作業の見積もりが立てやすくなっ たわと褒めてもらった先輩や他の職人たち も安全面での安心感が高まり肉体的な負担 が減ったと言ってくれておりとても嬉しい これからも働く人を大切に役に立つ システムを作っていけるように自分の仕事 を頑張りたいと思うAIに限らずどんなに 科学技術が優秀でも使う人間がバカであれ ば全く役に立たないあの大望なチネの顛末 を見て改めてそう思ったのだっ [音楽] たは

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