熊本地震で被災した熊本競輪場 7月、8年ぶりにレースが再開【熊本】 (24/06/07 19:00)

2016年の熊本地震で被災し改修工事が行われてきた熊本競輪場。7月、8年ぶりにレースが再開されます。7日は6月15日のプレオープンを前に報道向けの内覧会が行われました。

【仲野香穂リポート】
「リニューアルした熊本競輪場。バンクの傾斜が急になったことでよりスピード感のあるレースを楽しめるということです」

総工費およそ53億円をかけて改修と耐震補強の工事を行った熊本競輪場です。

バンクの長さは以前の500メートルから400メートルに生まれ変わり、その分、傾斜がきつくなり最大傾斜は34度になっています。

また、以前の競輪場を建設した後に都市公園法が改正されたことで、今回、施設はコンパクトに。

観覧席の数は4000席から540席に減り、立ち見席を合わせた収容人数は
これまでの1万2000人から4000人になり規模が縮小されています。

3階にはモニター付きの特別観覧席が106席あり、畳の上でゆっくりと観覧できるグループ席が初めて設けられました。
【特別観覧席 1000円(場外500円)】

そして、1日貸し切りで利用できる『ロイヤルボックス』では、部屋の中にキャッシュレスの発払機が置かれています。
【1室1万2000円】

一方、改修に伴い、敷地内に駐車場や備蓄倉庫を整備し、災害時の拠点として活用するための工事が行われていて、完了は来年度の見込みです。入場は無料で、6月15日から場外の車券販売が始まり、モニターでレースを見ることができます。

5月から選手が熊本競輪場での練習を再開していて、7月20日から8年ぶりにレースが開催されます。

【熊本市競輪事務所西 真一郎所長】
「レースを見るだけという方にもたくさん来ていただきたいので、競輪だけでなく、自転車競技場として足を運んでいただけるような取り組みを行っていきたい」
1950年の熊本競輪場開設からこれまでに累計およそ670億円を市に繰り出していて、今年度も売り上げの一部、2億円の繰り出しを見込んでいます。

再来年2月20日から23日には全日本選抜競輪、G1レースの開催が決定しています。

Leave A Reply