【2ch不思議体験】話題のスレ再び…残り3か月どう過ごす…【ゆっくり解説】

不思議な名作要すれ再び最後まで全編続け てお楽しみください自分の人生には何円 くらいの価値があるかそんな質問をされた ことがあったな確か小学4年生の道徳の 授業だったか大半の生徒はキョロキョロ 周りを見ながら最終的には数千万から数多 という結論を出してさお金では買えないっ て考えを譲らない生徒もいたねとに聞いて も似たような答えが返ってくるだろうな 少なくとも俺は実際に寿命を売るその日で は自分の人生はに3億くらいの価値がある と思ってただから10年か20年くらい 寿命を売って数千万得て残りの人生を楽に 生きるのが利行だと考えてたんだよ幸せな 60年とそうでもない80年だったら全車 の方が絶対いいに決まってるからなさて 結果を見た時はひっくり返りそうになった ぜどうやら俺の一生100万円にも満た ないらしいんだよ人生楽しい人は売る必要 ないし今すぐ他日にしたければ全部売れば よい人生の価値なんて関係ないのだよ1年 1万なら100年売っても100万だもの な20十の7月くらいの時の話なんだが その頃俺はとにかく金に困ってた白米と 味噌汁以外のももを口にしてなくてさ数日 前ウェイターのバイト中に3回ぶっ倒れて そろそろ栄養のあるものを食べないと まずいと思った金になるものと言ったら 家具数十枚のCDそれに数百冊の増殖の他 には考えられなかったなほとんど中古品で 大した価値はないんだがそれでも1ヶ月の 食費くらいにはなるかと思ってできるだけ 新品に近づけようと入念に掃除して 行きつけの故障店や楽器屋に売りに行った わけだ元風系っぽい故障店のじいさんは俺 が本を大量に売りに来たのを見て一体何が あったんだって心配してくれた普段は そっけないじさんだったから意外だったな 神はおいしくありませんからねって俺が 遠回しに答えるとじいさんは真底道場した ような目で俺を見つめたでも金はくれ なかったな向こうも貧乏だから仕方ない けど端金を受け取って店を出ようとすると じいさんはなあ1つ話があると俺を 引き止めた金くれんのかなと思ってはいと 戻ると言われたんだよ寿命うる気ねえ かておいの恐怖でついにボケちまったかと 思いつつ俺は話半分にじいさんの説明を 聞くことにしたつまりはこういうこと らしいここからそう離れていないとこに あるビルに寿命の買取りを行っている店が 入ってるらしいそこでは時間や健康さえも 売れるんだが寿命は特に高値で取引され てるんだそうだじいさんは震える手で地図 と電話番号まで書いてくれたが俺でなく たってそんな話じさんの願望が作り上げた 空想にすぎないって思ってしまうだろう ちょっとかわいそうに思ったねタヒの声 だろうなて年取ると他の怖くなくなるのか な怖えよだが結局俺はそのビルに向かう ことになったCDも本も家具も全く金に ならなかったからだ寿命を売るなんて話を 信じたわけじゃないしかし俺はこういう 可能性を考えたんだよじいさんや兄ちゃん が言っていたことは何かの日で実は ものすごく割のいいバイトがあるんじゃ ないかって寿命を縮めるようなリスクを 追う代わりに1ヶ月で100万くらい稼げ たりするとかそういうのところが薄暗い 階段を上がってドアを開け目があった店員 らしき女が俺の顔を見るなり時間ですか 健康ですか寿命ですかなんて言ってくる もんだから笑っちゃうよな一連の出来事で 神経が参っていたのか俺はもう考えるのが 面倒になって寿命と答えた2時間ほどお 時間をいただきますと女はいいすでに両手 はPCのキーボードを片方叩いてい たおいおい人の勝ちって2時間程度で 分かっちゃうのかよ俺は改めて店内を 見回したなんて言うんだろうなメガのない メガや宝石のない宝石点みたいな空間とで も言うかでも俺の目に見えないだけで本当 はそこら12とか健康とか時間が飾って あるのかもしれないなんてないつまでこの 笑えない冗談は続くんだ駅前の広場に行っ てタバコに火をつけ最後の1本を時間を かけて味わったタバコもそろそろやめ なきゃなと思う金食い虫だし健康にも良く ねえからな近くで鳩に餌をやっている老人 がいたんだがそれで食欲が湧いてしまう 自分が情けなかったなもうちょっとで鳩と 一緒に地面を突っつくとこだったぞ寿命 高く売れるといいなと思った駅で時間を 潰した後俺は少し早めに店に戻りソファで 疑しながらさい結果が出るのを待った20 分ほどして俺の名前が呼ばれた妙だよな俺 1度も名乗った覚えはないんだよさて結果 を見て俺は変な声をあげちまった1年に月 1 嫁30年ブックオフだってもう少しまとも な値段をつつけるぞ亀か何かの結果と 取り違えたんじゃないのかでもそこには 確かに俺の名前が書いてあるこれ何を基準 に決められてるんですか俺はそう言いつつ 査表を女店員に見せた色々ですと彼女は 面倒そうに答えた幸福度とか実現度とか 貢献度とか色々多分こういう質問に 飽き飽きしているんだろうな女店員は システムの詳細を教えてくれた本当は教え ちゃいけないらしいんだがあんまりにも俺 がしつこかったんだろうな特に ショッキングだった情報は1万円というの が寿命1年あたりの最低買取り価格だっ たってこと要するに俺の人生は限りなく むちに近いってことだ幸せになれずまた誰 1人合わせにできず何1つ達成できず何1 つ得られないらしい問題がなければこちら にサインをお願いします女店員がしびれを 切らしたように言うがこれを見て問題がな いっていうやがいたらそいつは脳の病院に 行った方がいいと思うぜだがその頃には俺 の感覚は麻痺しちまっててさ自分のものや 時間を安売りするのになれすぎてたでやけ になってこう答えちまったたんだ3ヶ月 だけ残してあは全部売ります30万入った 封筒を持って俺は店を出た引きつった感じ の笑いが込み上げてきたな何が悲しいって 俺の寿命の安さの理由俺自身なんとなく 分かる気がするんだよだがそれについては 考えたくなかったから帰り道に酒屋によっ て大量にビールを買い込んで俺はそれを 飲みながら夜道をゆっくり歩いた酒なんて 飲むのは本当に久しぶりだったねだから すっかりアルコール体制もなくなってて俺 は帰宅して2時間後には吐いてた嫁3ヶ月 最低のスタートを切ったわけだ眠りにつけ たのは朝4時くらいだったんだがこういう 日に限って幸せな夢を見ちまうんだよな 小学生の頃の夢だったなんでもない夏休み の夢親の車で馴染みとキャンプに行った時 の夢ああ泣いたね寝ながら泣いてたね無悲 に幸福な夢から俺を救出したのは呼びりん の音だった無視し続けてると俺の名を呼ぶ 声がしたドアを開けると見慣れない女が 立っていたなんか条件反射的に喜んじまっ たけどその目つきを見て俺は思い出した そいつは俺の寿命の査をした女だったんだ 今日からカシを務めさせていただく宮城 ですそう言うと宮城と名乗る女は俺に軽く 釈した感心そういえばそんな話もあったっ け2日酔いの頭で昨日の記憶を探りつつ俺 はトイレに駆け込んでもう1回吐いた げっそりした気分でトイレから出ると感心 がドアの正面に立っていた最前席で聞き たかったのかな俺の白音うがいをして水を コップさ杯のみ干すと俺は再びベッドに 戻って横になった昨日も説明しましたけど と横で宮城が言うあなたの余名は1年を 切りましたので今日からは常時監視がつく ことになりますその話後じゃだめかとは 宮城を睨んだ宮城は分かりましたじゃあ後 でと言うと部屋のすみっこに行って三角 座りをしだ以後宮城はそこから俺を停点 観測し続けることになる似たような経験の ある人には分かると思うがこれをやられる と生活のペースはすっかり来るほら人に見 られてるとできないことってたくさんある だろ三角座りって可愛い寿命が1年を切っ た客には監視がつくってのは確かに あらかじめ聞いていた話ではあったんだ 宮城の説明によると寿命がが半年を切った 客がやけになって問題を起こすことが あまりに多いからそれを未然に防ぐために 監視員が導入されたそうだもし俺が他人に 多大な迷惑をかけそうになったら監視が 本部に連絡して俺の寿命を突きさせる らしいトラビスびっくりにはなれないって こったただ最後の3日間だけは感心も外れ て純粋な自分の時間を満喫できるそうだ統 的にそこまで来ると人は悪さをしなくなる とか夕方には吐き気も頭痛も消えていた俺 はようやくものをまともに考えられるよう になってきた昨日衝動的に寿命の大半を 売ったことについては自分でも意外なほど 後悔していなかったなむしろ3ヶ月も残さ なきゃ良かったとさえ思った監視さ れっぱなしの3ヶ月なんてごめんだからな 3日くらいいらなかったんじゃないのか さて自分の価値の低さを今更悩んでも 仕方ない問題はこれから何をするかだろう 3ヶ月で俺はルーズリーフを1枚取り出し ペンを手に取りそこにやりたいことリスト を作成したいよいよそれらしくなってきた なやりたいことリスト例えばこんな感じだ 幼馴染みにあって霊を言う親友とあって 馬鹿話をするなるべく多くの時間を家族と 過ごす知人全員に向けて償格大学には行か ないアルバイトにも行かないまあ全体的に 平凡な発想だ誰に書かせても似たような 感じになるだろうないつの間にか真後ろに 宮城がいて俺の書いたリストを眺めていた それやめた方がいいですよ1つ目の項目を 指差して彼女は言った幼にあって霊を言う なぜと俺は宮城に尋ねた幼馴染みについて ちょっと説明するか夢にも出てきたその こと俺は4歳からの中でさ彼女が転校する まではどこに行くにも一緒だったんだ中学 に入って新しい環境に馴染めずクラスで 孤立した俺に唯一毎日話しかけてきてどう したのって聞いてくれたのも幼馴染みだっ た離れ離れになった後も辛いことがあった 時俺が思い浮かべるのは幼馴染みのこと だった彼女がいなきゃ今の俺はなかった だろうなまあないならないでいいんだけど なとにかく俺は彼女に感謝していたんだ ここ数年全く連絡は取っていなかったが もし彼女に何かあったら真っ先に駆けつけ ようと思ってたどんな形でもいいから彼女 に恩返ししたいと思ってたんだその 幼馴染みさんですけどと宮は告る17歳で 出産してるんですで高校を退学18歳で 結婚しますが19歳で離婚してます20十 の現在は1人で子育てしてますねちなみに 2年後首吊り自殺することになってます今 会いに行くと多分お金かせとか言われます よあなたのことほとんど覚えてませんし俺 がどんな反応を示した かってそりゃがっつり傷ついたさがっつり な1番大切な記憶を台無しにされたんだ からな情けない話なんだが二十歳になって も俺の根っこの部分はどこまでもピュアと いうかナイーブというかセンシティブと いうか要するに子供の頃から成長してい なかったんだな何かが変わったり何かが 終わっていくそういうことが未だに耐ら ないんだよ成人男性のくせにかなりや波に 敏感なんだそれでも俺は極力気にしてい ないふりをしてふんと言いながらタバコに 火をつけた3本くらい吸うと体調が悪い せいか嫌な感じに頭が痛くなってきてたな でも吸い続けたいろんなことを忘れるため に宮城は部屋の隅に戻っていったでノート にさらさと何かを書いてたな気がつくと いつの間にか火が落ちていた俺は自分の 書いたリストに目を落とし幼馴染みの甲に 取り消し線を引いたそれからもう1度 リストをじっくり眺めて電話を手に取り ゆっくりボタンを押した自分の寿命を売り たいなんてやの時間にはそもそも価値がな いってことなんじゃねえのどうしたの 珍しいねあんたからかけてくるなんておふ の声を聞くのは本当に久しぶりだった バイトと勉強が忙しくて電話をする暇が なかったからな急で悪いけど今から実家に 帰っていいかな俺はおふにそう聞くつもり だったんだで家族の無償の愛とやらに包ま れながら余勢を穏やかに過ごそうと思って たんだよだがこっちが何か言う前にお袋は ベラベラと喋り出したそれは俺の2つ下の 弟の話だったおふはことあるごとにあいつ の話をしたがるんだよというのも俺の弟 ちょっとした有名人なんだ野球をするため に生まれてきたような男でさ1年の時から 甲子園で投げてるんだよテレビにも しょっちゅうんだ自慢の弟さ弟の相変わら ずの大活躍についてはもちろんのことおふ は弟が連れてきた恋人の話までし始めた とにかく美人なのよとおふは20回くらい 言った同じ人間とは思えないほど美人でね その上性格もまるでもう孫ができました みたいな話ぶりでさ俺の話なんて全く 聞こうとはしてねえんだよな実家に帰ろう という気持ちはだんだんとしぼんでいった 最近ではその弟の素敵な恋人さんってのを しち家に招いて夕食を一緒にするらしい その場に俺が混ざるを想像しただけで足に たくなったね俺は適当なところで電話を 切った実家に帰るのはやめた今日は何をし てもダメな日なんだと俺は決めつけた好き なことでもして気分を紛らすじゃないか それで明日になったらまた何をするか 考えようというわけで欲望の赴くままに 過ごそうと決めた俺だったがその上でどう しても邪魔になる奴が部屋の隅にいるんだ よ 私のことはいないと思ってくださって結構 ですよ俺の気持ちを察したのか宮城はそう いうだが本人がいくらそう言っても気に なるものは気になる自分で言うのもなんだ が俺はかなり神経質なんだ同世代の女の子 に見られてるのを意識し出すと行動の1つ 1つがおかしくなるんだよ自然体っぽい 格好良さを出そうとしちまうんだな気づく と髪をてるんだ完全に自識過剰だこういう ことたまに考えちゃうんだよな自分の生き ている価値というかなんというかしばらく は手元に残ってた本の中でも1番難解な フィネガンズウェイクを呼んで格好つけて た当然内容はさっぱり頭に入ってこなかっ た嫁3ヶ月だってのに何をやってるん だろうな読書に飽きた俺は近所のスーパー に行ってグラス付きのウイスキと氷を買っ た宮城もカパンやら何やらを買い込んでた それを見た俺はなんか幸せな錯覚に陥って さ実を言うと俺には昔から憧れがあったん だよ同居してること部屋着のままスーパー に行って食材とかお酒を買って帰って くるって婚姻に羨ましいなって思いながら いつも見てただからたえ監視が目的だろう と若い女の子とよかのスーパーで買い物 するってのは楽しかったんだ虚しい幸せ だろでも本当だから 仕方ない家に帰ってウイスキーをちびちび 飲んでいるうちに俺は久しぶりに良い気分 になってきたこういう時アルコールっての は偉大だな部屋の炭で音に何かを書いて いる宮城に俺は近づき一緒に飲まないと 誘ってみた結構です仕事中なので宮城は ノートから顔もあげずに断ったそれ何書い てんだと俺は聞いた行動観察記録です あなたのそうか今俺は酔っ払ってるよそう でしょうねそう見えます宮城はめんどくさ そうに頷いた実際面くせんだろうな俺完全 に酔いが回った俺はなんだか自分が悲劇の 主人公になったような気がしてきた落胆の 反動っていうか双極性っていうかさ急に ポジティブになったんだよ得体の知れない 活力が溢れてきたわけ俺は宮城に向かって 高らかに宣言した俺はこの30万円で何か を変えてみせるはあと宮は興味なさそうに 言ったたった30万円だろうとこれは俺の 命だ300万や3億より価値のある30万 にしてやるとしてはかなり格好良いことを 言ったつもりだったねでも宮城はしらけっ ぱなしだったみ同じことを言うんですよ どういうことだと俺は聞いた他日を前にし た人は皆極端なことを言うようになるん ですでもですよ楠木さんよく考えて ください宮城は感情のない目で俺を見据え ていった30年で何1つ成し遂げられない ような人がたった参ヶ月で何を変えられ るって言うんですかやってみなきゃわかん ないさと俺は言い返したが実際彼女の言っ てることはどこまでも正しいんだよな俺は そこであることに気づいて宮城に聞いた なああんたもしかしてこの先30年かけて 俺の人生に起こるはずだったこと全部知っ てんのか大体は知ってますよもう意味の ないことですけどね俺にとっちゃ相変わら ずいう意味だよ教えてくれそうですねと 宮城は足を崩しながら言うまず1つ言える のはあなたが打った30年の中であなたが 誰かに好かれることはありませんそれって 悲しいことだよなと俺は他人事のように 言ったあなたは誰のことも好きになること ができずそんなあなたを周りの人間が好き になるはずもなく相互作用でどんどん あなたと他人の距離は開いて最終にあなた は世界に愛をつかされるんです宮城はそこ でちらっと俺の目を見たそれでもいつか いいことがあるかもしれないそんな言葉を 胸にあなたは50歳まで生き続けますが 結局何1つ得られないまま1人で他品で 行きます最後までここは俺の場所じゃな いって嘆きながらそれって悲しいことだよ なと俺は機械的に繰り返したでも内心 やっぱりしっかり傷ついていたただかなり 納得できる話でもあったなさらに宮城が 続けた話によれば俺は40歳でバイク事故 を起こすらしいその事故で顔の半分を失い 歩けなくなるとかかなり気のめる話だった が一方でそれを経験する前に足寝ることを 考えると案外俺はラッキーなのかもしれ ないと思ったそうなんだよな半ば期待する 余地があるから50年も無味な人生を送っ たりしちまうんだ完全に良いことが何もな いって分かってれば逆に何の未練もなく いけるってもんだ俺は気を紛らすとして テレビをつけた番組ではスポーツ特集を やっているらしかったまずいと思って チャンネルを変えようとした頃には弟の顔 と名前がしっかり画面上に出ていた俺は 反射的にグラスを投げつけてたねテレビが 倒れて床に落ちグラスの破片が飛び散る俺 はふっ我に帰り宮城の方を見る彼女は 明らかに警戒した様子で俺のことを見て いる弟なんだよと俺は勤めて明るく言った んだがそれが逆に本格的に行かれてる人 っぽくて笑えたな弟さんのことあんまり 好きじゃないんですね宮城は軽蔑するよう な調子で言ったあんまりねと俺は頷いた隣 の部屋から壁を殴る音がした割れたグラス を片付けたりなんかしていると俺の酔いは まずい感じに覚めてきたこのまま完全に アルコールが抜ければ最悪の精神状態に なるのが目に見えてただから俺はある人に 電話をかけたんだ思うにこれもまた最悪の 選択だった な俺ってやつは自分で自分の人生を悪い 方向に転がすことにかけては流なんだ電話 の相手は高校の頃の1番の友人だった数 ヶ月間1度も連絡を取ってなかったのに今 から会えないかなんて無茶なことを言う俺 に友人は今からそっちに行くよと心よく 応じてくれたその時はちょっと救われた気 でいたなまだ俺のことを気にかけてくれて いる人がいるんだって思ったこの上なく 情けない話なんだけどさ友人と会うに あたって俺にはちょっとした下心があった この宮って子見てくれはそれなりなんだよ 愛そはないけど振る舞いが可愛いんだその 子が俺の後ろをずっとついてくるわけ そりゃそれが監視の仕事だからなでさ スーパーを歩いてる最中俺は思ったんだよ 周りには俺たち恋人同士に見えてるんじゃ ないかてむしろそれ以外の何に見えるって 言うんだろうな俺は友人がそういった 勘違いをしてくれることを期待してたんだ 可愛い子を連れてることを自慢したかった のさ聞いてる方が恥ずかしくなるような 同機だろだが俺にとっては切実だったんだ レストランのテーブルに着くと宮城は俺の 隣に座った俺は満足して早く友人が来ない かとうずうずしてたね時計を見るちょっと つくのが早すぎたらしい友人が車まで コーヒーでも飲んで待つことにした ウェイトレスが来ると俺は自分の注文を 言った後宮城に向かってあんたはいいのか と聞いたすると彼女は気まずそうな顔した あの最初に言いませんでしたっけ何をと俺 は聞き返した私あなた以外には見えてない んですよ声も聞こえてないし触っても 気づかないんですはウェイトレスの脇腹を つっついた確かに無反応だった俺は目線を 上げてウェイトレスの顔を見たうわあって 目で俺のことを見てたねこれはやっちまっ たなと思ったしばらく恥ずかしさで顔が 真っ赤だったこうなると友人に女の子を 自慢するというさやかな夢も叶わなくなっ たわけだ20にも30にも惨めだったな俺 の場合寿命や健康や時間なんかより惨めさ を売った方がよっぽど金になりそうだもう 帰っちまおうかとも思ったけどそこに ちょうど友人が現れちまったんだ俺たちは 大げさに再会の喜びを分かち合った半分 やけだったなもう正直どうでも良かったん だよ高校時代俺たちは不満の塊だったこと あるごとに2人でマクドナルドにって何 時間でも愚痴を言い合ったもんだだった 多分当時の俺たちが本当に言いたかったの は幸せになりてなの一言だったんだろうで もそれを口にするのが怖くて俺たちは何 時間も女装吐いてうししてたんだしかし 久しぶりに顔を合わせた友人は確かに愚痴 こそいうもののあの頃とは何かが根本的に 変わってしまっていたなんていうかそれは 現実的で妥当な愚痴なんだなあの頃の理 不尽で非現実的でまと外れな愚痴とは違う 今の彼が口にするのは前と先の愚痴とか 彼女の愚痴とかそういうのなんだ俺は耐え られなくなってきてさ友人の話は露骨な 自慢話になっていくし隣では宮城が ぼそぼそ俺に話しかけてくる俺は2人に 同時に話しかけられるのが大嫌いでそう いうことをされると頭が破裂しそうになる んだであっさりと限界を迎えたまあただで さえ余裕がなかったのもあったんだろうな 気がつくと俺は宮ぎに黙ってろって怒なっ てたんだ店内が静まり帰ったな数秒後一気 に血の気が引いていった友人に何か言わ れる前に俺は金を置いて席を立った いよいよ精神異常者みたいになってきてた なこりゃ30万しかもらえないわけだ 俺は夜道を歩いて帰った酔いはすっかり 冷め体調は悪いくに目はさえまくっていた ちっとも眠れそうになくて俺はテレビを 見ようと思ったがそういえば自分でグラス をぶつけて破壊したんだった幸い音だけは 出るみたいだったから俺はそれを巨大で不 親切なラジオだと思うことにした缶ビール を開けてプリッツをつまみに飲む宮城は俺 の観察記録を書いているようだった俺の レストランでの愚行について書いてるん だろうな呼んでる精神に来るなこれなあ さっきはどなって悪かったと俺は言った 確かにあんたの言う通りだったんだ俺は 適当な嘘でもついてさっさと店を出るべき だったそうですねと宮城はこっちを水に 答えたそれを書き終えたら一緒に飲まない か飲んで欲しいんですかと彼女は聞き返し てきたそりゃもう寂しいからと正直に 答えると悪いですけど仕事中なんで無理 ですと断られたじゃあ最初からそう 言えよって話だよな夜が開けてきて小鳥の さえずりが聞こえ始める宮城は1分寝て5 分起きるみたいなサイクルで俺のことを 監視しているようだったなんつうかタフだ よな俺にはとてもできそうもない夕暮れに なって俺は目を覚ましたにわかには信じ られないかもしれないが元々俺はかなり 真面目な性格なんだ12時に寝て6時に 起きるのが基本でさ夕やけに照らされて 目覚めるってのは新鮮な感じだった部屋の 隅を見ると宮城は変わらずそこにいたいつ の間にかシャワーを浴びたらしく近を通っ た時に石鹸の匂いがした同じ俺の部屋なの に宮城のいる周辺だけは全く異質の空間 みたいな感じがしたな俺は例のリストを 眺め今日は衣装を書くことに決めた近所の 商店で便箋を買ってくると俺は万年室を手 に取った手紙なんて書くのは久しぶりだな と思った最後にまともな手紙を描いたのは いつだろう俺は記憶を探るおそらくそれは 小6の夏あの夏クラスの皆でタイム カプセルを埋めたんだ銀色の休憩の カプセルに当時の宝物1つと未来の自分へ の手紙を入れたんだよなみんな一生懸命 書いてたな案外面白いんだよあれ二十歳に なったらそれを掘り出すうって決めてた けど今のところ何の連絡も来ていなかった 俺だけに連絡が来てないってことも考え られるが実白かりのやつが忘れちまったん だろうそこで俺は思ったんだよどうせ誰も 掘り出さないなら俺1人でタイムカプセル を掘り出してやろうでさそういう ノスタルジックでロマンチックで甘い干渉 に浸らせてくれるものを俺は求めていた 夜中になると俺は電車で小学校に向かった スコップを屋から拝借してくると俺は体育 館の裏に行って穴を掘り始めたすぐに 見つかるもんだと思ってたんだけど案外め た場所って覚えてないもんでさ宮城は穴を 掘り続ける俺を近くに座ってぼーっと眺め てたなんとも奇妙な光景だっただろうな 結局タイムカプセルが見つかったのは穴を 掘り始めてから3時間後くらいでその頃に はスコップを握る両手は豆だらけ体は 汗まみれ靴は泥だらけだった街灯の下に 行って俺はタイムカプセルを開けた自分の 手紙だけ取り出そうと思ってたんだがここ まで苦労したんだし一緒のこと全部に目を 通しちまおうって俺は考えた顔も覚えて ないようなクラスメイトの手紙を開くその 瞬間まで俺は完全に忘れてたんだが手紙に は最後にこういう欄があったんだよ1番の お友達は誰でかっていう欄がさこれまでの 流れから行って予想はつくけどそこに俺の 名前を書いてるやつは1人もいなかった なるほどねと俺は妙に納得してしまった 1番輝いて見えた小学時代さえこの有り様 だただ1つだけ救いはあった霊の幼馴染み だけどさあの子だけは1番のお友達にこそ 指名しなかったけど手紙の文中で俺の名前 を出してくれてたんだいやこれを救いと 捉えるのも相当虚しい話だが自分の手紙と 馴染みの手紙だけ抜き取ると俺はタイム カプセルを元あった場所に埋めなし たさぎは宮城がタイムカプセルを埋めた 場所の上に立って地面を足でトントンと 鳴らしていたことを覚えてる終電は数時間 前に駅を通過していた俺は駅の硬い椅子に 寝そべって始発を待った異様に明るいし虫 も多くて寝るには最悪の環境だったな一方 宮城は全然平気そうでさスケッチブックを 取り出して校内の様子を描いていた仕事の 一貫かなと考えながら俺は眠りに着いた 始発の数時間前に目を覚ました俺は外に出 て自販機で愛コーヒーを買った変な場所で 寝たせいで体中があちこちいんだまだ 当たりは薄暗かった校内に戻ると宮城が 伸びをしていたなんか人間らしい一面を ようやく見た気がしたなああこの子も伸び とかするんだって関心した関心ついでに俺 の中に妙な感情が芽ばえた嫁3ヶ月って いう状況のせいかもしれない旅重なる失望 のせいかもしれないし連続した緊張疲労や 痛みのせいかもしれない起きたばかりで 寝ぼけてたのかもしれないし単に宮城と いう子が好みだったからかもしれないまあ なんでも とにかくその時不に俺は宮城にひどいこと をしてやりたくなったんだ自暴時の手本 って感じだよなどうしようもない宮城に 詰め寄って俺は聞いたなあ監員さんなん でしょうかと宮城は顔をあげた例えば今 ここで俺があんたに乱暴なんかしたら本部 とやらが俺を殺すまでどれくらいかかる 彼女は特に驚かなかった目た目で俺を見て 1時間もかからないでしょうねとだけ答え たじゃあ数10分は自由にできるってわけ かそう俺が聞くと彼女は俺から目をそらし て誰もそんなこと言ってませんよと言った しばらく沈黙が続いた不思議なことに宮城 は逃げ出そうとはしなかったただじっと 自分を膝を見つめてた危険な仕事なんだな そう言って俺はの2つ隣に座った彼女は俺 から目をそらしたままご理解いただけた ようで何よりですと言った俺の神経の 高ぶりはすっかり収まっていた宮城の諦め きったような目を見ていたらこっちまで 悲しくなってきたんだよ俺みたいなやつ 少なくないんだろうタを前にして頭を おかしくしちまって感心に怒りのほ先を 向けるようなやつ宮城は首をゆっくりか あなたはどちらかといえば楽なケースです よもっと極端な行動に出る人たくさんい ましたからなんでそんな危ない仕事を あんたみたいな若い子がやってるんだ俺が そう聞くと宮城はコツコツと話し始めた話 によると彼女には借金があるらしかった 原因は彼女の母親にあるのだという何でも 大した人生でもないくせに借金までして 寿命を買いあさったらしいそれなのに病気 であっさりた死んでしまってそのけをこの 子が払うことになったんだとか清々しい くらい無なくそ悪い話だったな借金ですが 私の寿命を全部打ってようやく返しきれる かどうかって額なんですあとちょっとで 勝手に寿命を売られるところだったんです が諦めかけた時この監視の仕事を紹介され たんですよこの仕事大変ですが稼ぎは すごくいいんですこのまま続けていれば私 が50歳になる頃には全額返しきれてるん じゃないかと思います50歳なる頃にはか これもまたげなりさせられる話だった彼女 はまるでそれを救いのように話してたが 自分が何かしたわけでもないのにあと数十 年俺みたいな奴の相手をし続けなきゃいけ ないわけだろしぼそんな人生全部打っ ちまえばいいじゃねえか50まで 生き残れる保証なんてないんだろ俺がそう 言うと彼女は少し困ったような顔をした 確かに実際監視院の仕事をしてる中で監視 対象に殺されてる人もたくさんいますねで もほら簡単には割り切れませんよいつか いいことあるかもしれないじゃないですか そう言ってて50年間なに1つ得られない まま多品で言った男のことを俺は1人知っ てるぜそれ私も知ってます富はちょっと だけ微笑んだなんだか嬉しかったな俺の 冗談で彼女が笑ってくれたこと が始発電車に乗りスーツや制服に囲まれた 中俺は周りの目も気にせず宮城に話しかけ たタイムカプセルの中でさ1番のお友達に 俺を選んでくれてる人はいなかったけど それでもやっぱり幼馴染みのあの子だけは 俺の名前を手紙の中で出してくれてたんだ よもちろん周りには宮城の姿が見えてい ないから独り言を言っているように見える 完全に不審者だ城は心配そうな顔で言う あの皆見てますよ変な人だと思われてます よいいよ思わせとけよ実際変な人なんだ からそれでさ改めて駅で考えたんだけど やっぱり俺にとっては例えどんなに変わり 果てようと幼馴染みのあの子は俺の人生 そのものなんだよそれでどうしようって 言うんですか最後に1度だけ彼女にあって 話がしたいそしてさ俺に人生を与えてくれ た恩返しに俺の寿命を売ってえた30万を 彼女に渡したいんだ多分あんたは反対する だろうけど別にいいだろ俺の寿命を売って 稼いだ俺の金なんだからそこまで言うなら 別に反対しませんよでも電車内で話すのは もうやめましょう見てるこっちが 恥ずかしいですよとは言いつつも宮城は妙 に楽しそうだった家には帰らず俺はその まま街へ向かったトーストとゆで卵を コーヒーで家に流し込むと俺は新呼吸して 幼馴染みに電話をかけた夜だったらと 幼馴染みは言ってくれた高都合だった こちらも色々と準備があるからな俺は宮城 の手を取ってブンブン振りながら歩いた道 行く人には1人でそうやってるように見え ただろうけど俺は気分が灰になってたから どうでも良かった宮城は困ったような顔で 俺に引っ張られるままにしてたなまず美容 室へ向かい2時間後に予約を入れた俺は ショップに行って服と普を買いその場で 着替えた新品の服を買うのなんて数年ぶり だった新しい服に着替えて髪を切った俺の 姿はなんだか俺じゃない誰かみたいだった 宮城も全く同じ感想をくれたなんかまるで 別の人みたいですね正直言って嬉しかった な俺悪くないじゃん待ち合わせまで暇だっ たから俺は宮城に頼んで幼馴染みと会った 時の横演習をすることにした昨日友人と 会った時のレストランに入り訓練を始める 正面に座った宮城に向かって俺は微笑み どうだ宮城感じよく見えるかと聞く周り から見れば壁に向かって微笑見かける変人 だ宮城はサンドイッチをもそもそ食べ ながら答えるんちょっと笑顔がこってます ね普段笑わないから表情金が弱ってるん ですようかなら夜までに鍛え上げて見せる さ俺は何度も笑ったり真顔になったりを 繰り返すあなたなんていうか面白いですね ああ魅力的だろ掘れないように気をつけろ よ気をつけますしかし浮き沈みの激しい人 ですね実際かなり浮かれてたんだよその時 は電話してから幼馴染みに会うまで大体8 時間くらい間があったけど俺には27時間 くらいに感じられたね5秒に1回くらい 腕時計を見てた気がするギリギリまで俺は 宮城で訓練してたどうすりゃ相手に良い 印象を与えられるかカフェの隅で2人で 思考錯誤してたなそうしてついに 待ち合わせの時間が来た待ち合わせ場所に やってきてくれた幼馴染みを見て俺はその 外見役調の変化に戸惑いつつも笑い方や 仕草が変わっていないのに気づいてそれ だけで本当に電話してよかったと思った 久しぶりと彼女は言った元気にしてた元気 にしてたよそっちはと俺は答えたが嫁さん ヶ月の俺が元気だっていうのも笑えるよな 外見にそれなりに金をかけたおかげか 幼馴染みは俺のことを気に入ってくれた みたいだった随分変わったねと言いながら ベタベタして来るなんていうかさ行ける 感じの雰囲気だったんだよ訓練の成果と 未来を知ってるが故の余裕もあって俺は かなりの強引象を幼馴染みに与えることに 成功してたしかし俺ってやつはさ本当に 物事を台無しにしないと気が済まない らしいんだよ な近況を語りたがる幼馴染みの話を遮って なんと俺は寿命を売った件について話始め たんだよあのさ俺嫁3ヶ月しかないんだよ って道場を引くような調子で語り始めたん だ心のどこかで俺はこの幼馴染みなら俺の 話を真面目に聞いてくれる俺に深道場し 慰めてくれるって信じてたんだろうなでも 話が始まって5分と経たずに幼馴染みは 退屈そうな反応を示し出した馬鹿にした ような顔でふんとかいうのなもちろん 間違ってるのは俺で悪いのは俺なんだ俺 だって突然寿命を買い取る店がどうだの 関しがこうだの言われても信じないだろう 大笑いされなかっただけマだと思う 幼馴染みはちょっと失礼と言って 立ち上がったトイレにでも行くんだろうと 俺は思ってたその直後に注文した料理が 2人分届いた俺は早く続きを話したて 仕方なかったなでも幼馴染みは戻ってこ なかった料理が冷めるまで待ったけど戻っ てこなかったまた俺はやっちまったわけだ 俺は冷めたパスタをゆっくり食べた しばらくすると宮城が正面に座って 幼馴染みの分のパスタをパクパク食べ始め た冷めても美味しいですねとみは行った俺 は何も言わなかった店を出ると俺は駅前の 橋に向かったそしてそこで幼馴染みに渡す はずだった30万円の入った封筒を胸から 取り出し道行く人に1枚ずつ配って歩いた やめましょうよこんなことと宮城が言う別 に人に迷惑はかけてないだろと俺は返す どいつもこいつも渡されたのが金だと 分かると薄っぺらい霊を言うか軽減そうな 顔をした断るやもたくさんいたしもとよせ というやもいた30万はあっという間に なくなった俺は勢い余って財布の金にまで 手を出したきっと俺は誰かに構って 欲しかったんだろうな何かあったんですか とか聞いて欲しかったんだろう33万円 配りを得ると俺は道の真ん中で立ち尽くし た道行く人が不快そうに俺のことを眺めて いたタクシー台も残っていなかったので俺 は建物の影になっているベンチで寝た真上 に傾いた街灯があってしち点滅していた見 も正面のベンチで寝るようだった女の子に ひどいことさせんてな先に帰っていいんだ ぞ俺が宮城にそう言うと彼女は首を振った そしたらあなた自殺とかしそうですから 眠りに着くまで俺は真上に広がる星空を 眺めていた最近夜空を見る機が増えた7月 の月は綺麗だ俺が見逃していただけで5月 も6月もそうだったのかもしれない俺は いつものように眠りに着く前の習慣を始め た頭の中に1番いい景色を思い浮かべる俺 が本来住みたかった世界について1から 考える5歳くらいからずっとやってる習慣 だったひょっとしたらこの少女的な習慣が 原因で俺はこの世界に馴染めなくなったの かもな6時頃に目を覚まして俺は歩いて アパートまで帰った町の外れでは朝一を やっていて早朝から騒がしかった4時間 くらい歩いてようやくアパートに着いた 一昨日の件もあって両で両足が悲鳴をあげ てたなもっと安らかに生きることはでき ないのかね俺はシャワーを浴びて着替える と倒したベッドだけは俺を裏切らない俺は ベッドが大好きださすがの宮城もそれなり に疲れたらしく監視もほどほどにすぐ シャワーを浴びて部屋のすみっこで うつらうつらしていた机の上には書きかけ の衣があっただが続きを書くのはなんだか ばからしかった誰も俺の言葉なんて気にし ちゃいないんだ会いたい人もいないしそう なるといよいよすることがなってしまった 散在しようにも金は昨日配り切ってしまっ たし何か他に好きなことはないんですか 宮城は俺にを励ますようにそう尋ね たやりたかったけど我慢してたこととか そこで割と真剣に考えてみたんだけど俺 どうやら好きなことがあんまりないらしい あれ今まで何を楽しみに行きたんだっけ かつて趣味だった読書も音楽賞もあくまで 生きていくためのものだったんだよな人生 に折り合いをつつけるために音楽や本を 用いてたんだいざ嫁3ヶ月となると何もし たいことがなかったうう感づいてはいた けど俺って生きがいがないんだ寝る前の 空想だけを楽しみに生きてたとこがあるな 関心は言う別に無意味なことだっていいん ですよ私が担当した人の中には嫁2ヶ月 全てを走行中の軽トラックの荷台に 寝そべって空を見上げることに費やした人 もいるんですのどかだなそりゃとは笑った さらに宮城はこう言った考える時は外に出 て歩くのが1番ですお気に入りの服に 着替えて外に出ましょういいこと言うじゃ ないかと俺は思っただんだんとこの子は俺 に優しくなってきているように見えるもし かすると は監視対象との接し方が決まっていて彼女 はそれに従っているだけなのかもしれない が俺は宮のアドバイスに従って外を歩いた ものすごい日差しが強い日だったな髪が 焦げそうだったすぐに喉が乾いてきて俺は 自販機で甲羅を買ったあとれは小さく声を 漏らしたどうしましたいや実にくらない ことなんだけどさ好きなもの1つだけあっ たことを思い出した言ってみてください俺 自動販売機が大好きなんだよはあどこら辺 が好きなんですかなんだろうな具体的には 自分でも分からないんだが子供の頃俺は 自動販売機になりたかったんだきょとんと した顔で宮城は俺の顔を見つめるあの確認 ですけど自動販売機ってコーヒーとか コーラとか売ってるあれですよねああそれ 以外も焼きおにぎりたこ焼きアイス クリームハンバーガーアメリカンドッグ フライドポテトコンビーフサンドカップ ヌードル自販機は実に様々なものを提供し てくれる日本は自販期大国なんだよ発生も 日本なんだうんと個性的な趣味ですねなん とか宮城はフォローを入れてくれる実際 くらない趣味だ味方によっては鉄道 間に合うさらに地味にしたような趣味 くだらねえ人生の象徴だよなと自分で思う でもなんとなく分かる気はします自販期に なりたい気持ちがいえさすがにそこまでは 理解不能ですけど自販機っていつでもそこ にいてくれますから金さえ払えばいつでも 温かいものくれますし割り切った関係とか 不変性とか永遠性とかなんかそういうもの を感じさせてくれますよね俺はちょっと 感動さえしてしまったすげえな俺の言い たいことを端的に表してるよどうもと彼女 は嬉しくもなさそうに言ったそういうわけ で俺の自販機巡りの日々が始まった原付に 乗って田舎道をとことこ走る自販機を 見かけるたびに何か勝ってついでに安物の 禁煙カメラで撮影する別に現像する気は ないんだけどなんとなくなそんな無敵な 行為を数日間繰り返したこんなくだらない 趣味1つを取っても俺よりもっと本格的に やっている人がたくさんいてその人たちに は叶わないってことも知っているでも俺は 一向に構わなかったなんか生きてる感じが した俺の株110は幸いたんで無しよだっ たので宮城を後ろに乗せていろんなところ を回れたようやくやりたいことが見つかっ て天気にも恵まれて俺の生活は一気に のどかなものに変わった原っぱに腰を 下ろして俺はタバコを吸っていた隣では 宮城がスケッチブックに絵を描いていた 仕事しなくていいのかと声をかけると宮城 は手を止めて俺の方を向いて今のあなた 悪いことしなさそうですからと言ったそう かねと言うと俺は宮城のそばに行き彼女が 線で画用を埋めていく様を眺めたなるほど えってそうやって書くのかと俺は関心して いたでもそんなにうくないなと俺が からかうとだから練習するんですと宮城は 得意気に言った今まで書いたやつ見せて くれと頼むと彼女はスケッチブックを閉じ て鞄に入れさあそろそろ次に行きましょう と俺をせかし たある日俺が目を覚まして部屋の炭を見る とそこにいつもの子の姿はなくて代わりに 見知らぬ男がかったるそうに座っていた いつもの子はと俺は尋ねた休日だよと男は 答えた今日は俺が代理だそうか関心にも 休日とかあるんだなへと俺はいい改めて男 の姿を眺めた露天証とかにいそうな感じの うさん臭い男だった すげえ遠慮のない感じで存在感を 撒き散らしてたなお前の寿命最安だった らしいな男は露骨に俺をからかうような 調子で言うすげえすげえそんなやいるんだ なすげえだろなり方を教えてやろうか俺が 淡々と返すと男はちょっと驚いたような顔 をしたへえお前結構余裕あるみたいだな いやしっかり今ので傷ついてる強がりさ男 は俺の発言が気に入ったらしくお前みたい なや嫌いじゃないよと笑った監視が男に なったことによって俺はかなりリラックス できるようになった男はそんな俺の様子を 見ている女の子がそばにいると落ち着か ねえだろなんかキリっしたくなるよな 分かるぜそうだなあんたのそは落ち着くよ あんたにならどう思われようと構わない から俺はピーナッツを読みながらそう答え た宮城の前では恥ずかしくて読む気になれ なかった本そう実を言うと俺はスヌーピー が大好きなんだそうだろうなあそうだ ところでお前結局寿命を売った金は何に 使ったんだそう言うと男は1人でくっくっ と笑った1枚ずつ配って歩いたと俺は答え た1枚ずつと男はぶかしげに言ったああ 1万円を30枚30人に1枚ずつ本当は人 にあげるつもりだったが考えが変わった すると男は弾が外れたように笑い出したん だそれから俺にこんな質問をしてきたんだ よなあお前まさか本当に自分の寿命が 30万だって言われて信じちゃったのか どういうことだと俺は男に聞いたどういう も何もも言葉そのままの意味だ本当に自分 の寿命30万だと思ったのかそりゃ最初は 安すぎると思ったが男は床を叩いて笑う俺 は不愉快になってきたそうかそうか俺から はちょっと何も言えないがまあ今度あの子 にあったら直接聞いてみな俺の寿命本当に 30万だったのかてな次の朝アパにやって きたみぎに俺は男に言われた通りのことを 尋ねてみたもちろんですよと彼女は答えた 残念ですがあなたの価値そんなものなん ですよふんと俺が小にしたような態度で 言うと宮城は俺が何かに気づいていること を察したらしく代理の人に何か言われたん ですかと俺に聞いた俺はただもう1回確認 してみろて言われただけさそんなと言って も30万は30万ですよあくまで白を 切り通しつもりらしいんだな最初はあんた がネバしてると思ったんだ宮城はちょっと だけ目を見開いてこちらを見た俺の本来の 値段は3000万とか3億なのにあんたが こっそり横領したんだと思ってたでもどう しても信じられなかったんだよな何か俺は 根本的な勘違いをしてるんじゃないかと 思ったそれで一晩考え続けてふと気づいた んだそもそも俺は前提から間違ってたんだ などうして寿命1年に月1万円という値段 が最低買取り価格だなんて信じてたん だろうどうして人の一生が本来数千万や 数多で売れて当たり前だなんて信じてたん だろう多分余計名前知識がありすぎたんだ な自分の勝手な常識に物事を当てはめすぎ た俺はもっと柔軟に考えるべきだったんだ 俺は一呼吸いてそれから行っ たなあどうして水知らずの俺にあんたが 30万も出好きになったんだ宮城は俺の 言葉の意味を分かっているみたいだったが 何を言ってるのかさっぱり分かりませんね と言っていつものように部屋の炭に越しを 下ろした俺は宮城が座っている一の大角 戦場にある部屋の隅に移動し 彼女と同じように三角座りをした宮城は それを見てちょっとだけ微笑んだあんたが 知らんプリするならそれでもいいでも一応 言わせてもらうよありがとう俺がそう言う と宮城は首を振ったいいんですよこんな 仕事ずっと続けてたらどうせ借金を返し 終わる前に多ひんじゃうんです仮に払いを 得て自由の身になったとしても楽しい人生 が約束されわけでもないしだったらまだ そういうことに使った方がいいんです実際 のとこ俺の勝ちっていくらだったんだ宮城 は30円ですと小声で言った電話3分程度 の価値かと俺は笑った悪かったなあんたの 30万あんな形で使っちまってそうですよ もっと自分のために使って欲しかったです 怒ったような言い方をしつつも宮城の声は 優しげだったでも気持ちはすごくよく わかるんですよ私があなたに30万円与え たのも似たような理由からですから寂しく て悲しくて虚しくてやけになったんですよ それで極端なりた行為に走ったりしたん ですでも落ち込むことなんてありませんよ 少なくとも私にとって今のあなたは 3000万とか3億の価値がある人間なん です変な慰めはよしてくれよと俺は苦笑い した本当ですよと宮城は真顔で言う あんまり優しくされると逆に惨めになるん だあんたが優しいことは十分に知ってるだ からもういいうるさいですね黙って慰め られてくださいよそんな風に言われたのは 初めてだなというかこれは慰めでも優しさ でもないんです私が言いたいことを勝手に 言ってるだけだですよあなたにとっては何 でもないことでしょうけどねそう言うと 宮城はちょっと恥ずかしそうにうく私 あなたが話しかけてくれることが嬉しかっ たんですよ人前でも構わずに話しかけて くれることがすごく嬉しかったんです私 ずっと透明人間だったから無視されるのが 仕事だったから普通の店でお話しながら 食事したり一緒にングしたりそんな些細な ことが私にとっては夢みたいでした場所も 状況も選ばずどんな時も一貫して私のこと をいるものとして扱ってくれた人あなたが 初めてだったんですよあんなことで よけりゃいつでもやってやるよそう俺が ちゃかすと宮城はいじらしい笑顔を浮かべ たそうでしょうねだから好きなんです あなたのこといなくなる人のこと好きにな ても仕方ないんですけどねそう言って彼女 は寂しそうに笑った俺はしばらく口が聞け なかったなほとんど処理落ちしたみたいに なっちまって気を抜いたらボロボロな1枚 そうだったなおいおいこのタイミングで それは卑怯だろってこの時無意味で短い俺 の寄せにようやく1つの目標ができる宮城 の一言は俺の中に凄まじい変格をもたらし したんだ俺はどうにかして宮城の借金を 全部返してやりたいと思った一生が 100円に満たないこの俺がだ身のほど 知らずにもほどがあるよな生活は一気に 変わった俺は自分に言い聞かせた考えろ 考えろ考えろどうすれば残り数ヶ月で彼女 の借金を返せるどうすれば彼女が安全に 暮らしていけるようになるこういう時に 宝くじを買ったり掛けことをしてもうまく いかないってことは分かっていたいつだっ て掛けことは金が余ってるやつが勝つし 宝くじは変化を望んでないやつが当たるん だよ俺はかつての宮城のアドバイスに従い ひたすら街を歩きながら考えたんだ次の日 もその次の日もその次の日もどこかに自分 にぴったりな答えが転がってると期待して その間口にはほとんど物を入れなかったな 空腹がある一定のLINEを超えると遠が さえ渡ることが分かったからだ宮城は そんな俺のことを心配してかねえ自販機 巡りに戻りましょうよと何度も言った私も 自販機見るの好きになっちゃったんです あなたの背中にしがみついてるのも好きだ しそれでも俺は歩き続け考え続けた視野は どんどん狭まって思考も頼っていって とてもアイディアなんか思いつく状態じゃ なかったな気がつくと以前よく訪れていた 故書店の前にい た俺は店長のじいさんの顔が恋しくなって 中に入ったじさんはいつも通り野球中継を 聞きながら本を読んでいた俺はこの数十日 で起きた一連の出来事を彼に話したかった がそんなことしたらじいさんが罪悪感を 覚えるかもしれないから結局あの店には 行かなかったふりをすることにした何気 ない会話を20分くらいかわした会話は 全然噛み合ってなかったんだがそれでも俺 は独特の安らぎを覚えたなさぎは俺は さりげなくじいさんに尋ねた自分の価値を 高めるにはどうすればいいと思いますじい さんはラジオのボリュームを落とした そうさな現実にやるしかねえんじゃないか は俺にはできなかったことなんだけどな なんつうかな結局目の前に歩やれることを 1つ1つ堅実にこなしていくこと以上に うまいやり方はねえんだだがそれよりも もっと大切なことがあるそれは俺みたいな 人間のアドバイスを信用しないってことだ 成功したことがないくせに成功について 語っちまうようなやつは自分の負けを認め たがらないくばっかりだからな点を出た俺 はそのあれでいつも通っていたCD ショップに足を運んだ店員の兄ちゃんには じいさんについたのと同じ嘘ついた しばらく最近聞いたCDの話をした後俺は こう聞いた限られた期間で何かを 成し遂げるにはどうすればいいんでしょう ね人を頼るしかないんじゃないっすかねと 彼は言っただって自分1人の力じゃどうに もならないんでしょうと来たら他人の力を 借りるしかないじゃないですか俺個人の力 ってのそこまで信用してないんすよ参考に なるんだかならないんだか分からない アドバイスだったな外ではいつの間にか夏 特有の大雨が降ってた俺が店を出ようと するとさっきの兄ちゃんが傘を貸してくれ たよくわかんないけど何か成し遂げたい ならまず健康は欠かせませんからねとか 言ってさ俺はをさして宮城と並んで帰った 小さい傘だったからお互い肩がびし濡れに なったそばから見たら俺は剣闘違いな一に を差してる馬鹿に見えただろうなこういう の好きだなと見が笑うどういうのが好きな んだと俺は聞き返す周りには固形に見える かもしれないけどあなたが左肩を濡らし てることにはすっごく温かい意味がある ってことですそうかと俺ははにかみながら 言った恥知らずのテレ屋さんとみは俺の肩 をついたすれ違う人たちが俺のことを不審 そうに見ていたそこで俺はあえて宮城と 話し続けてやったここまで来ると異常者 扱いされるのが逆に楽しかったし何より こうすることで宮城は喜んでくれるから俺 が国経になればなるほど宮城は笑って くれるから 商店の軒先で雨宿りしていると知った顔に であった同じ学部の挨拶程度はかわす中の 男だそいつは俺の顔を見ると怒ったような 顔で近づいてきたお前最近一体どこで何し てたんだ俺は宮城の方に手を置いて行った この子と遊び回ってたんだよ宮って言うん だ笑えねえよと彼は不快そうな顔をして いったあのな楠のき前から思ってたがお前 病んでるんだよ人と会わないで自分の殻に こってるからそういうことになるんだ あんたがそう思うのも無理はないよな俺が あんたの立場だったら同じ反応を示したと 思うでも確かに宮城はここにいるんだよ その上可愛いんだ俺はそう言って1人で 大笑いした彼は呆れた顔をして去っていっ たな通り雨だったらしく雨はすぐに止み 始めた空には薄ぼんやりと虹が浮かんでい たなあのさっきのありがとうございます 宮城はそう言って俺に肩を寄せ た堅実にか俺は故書店のじいさんの アドバイスを思い出していた考えてみれば 俺にはできることがあるんだよな借金を返 すって考えに縛られてたけどさこうやって 俺が周りに不審者扱いされることだけでも 彼女は随分救われるらしいじゃないかそう なんだよ俺は彼女に確実な幸せを与え られるんだ目の前にやれることがあるのに どうしてそれをやらないバスに乗って俺 たちは湖に向かったそこで俺がやらかした ことを聞いたら大半の人間は眉を潜める だろうな周りには1人客に見えているのを 承知で俺はアボートに乗ってやたんだ カカリの男が1人でという顔をしたので俺 は彼には見えていない宮城に向かってさあ 行こうぜとか声をかけてやったかかり半分 怯えたような目をしてたな宮城はおかしく て仕方がないらしくボートに乗っている間 もずっと笑っていただって成人男性1人で あるボートですよなんか1つの壁を超えた 気がするねと俺は言った1人アヒルボート の後も俺は1人観覧者1人メリー ゴーランド1人水族館1人シソ1人プール 1人居酒屋とにかく1人でやるのが 恥ずかしいことは大体やったなどれをやる にしても俺は積極的に宮城に話しかけた 頻繁に彼女の名前を呼び手をついで歩いた だんだんと俺は不明よな感じの有名人に なっていった俺の顔見るだけで指差して 笑う人もかなりいたなただ幸運なことに俺 はいつでも幸せそうな顔をしてたから俺を 見て逆に楽しい気分になる人もそこそこい たらしいんだうつエンドなきしかしなくて なんか怖くなってきたそして俺の行為を パフォーマンスだと思い込む人も増え始め たんだな俺のこと腕の立つパントマイマー だと褒めちぎるやつもいた逆に宮城さんは 元気とか尋ねてくる人も現れ始めてさそう 徐々にだが宮城の存在は受け入れられ始め たんだよもちろんみんな透明人間の存在を 本気で信じたわけじゃなくてなんつうか俺 のタごとを共通のお約束として扱い俺に話 を合わせてくれるようになったって感じ俺 は可いそうで面白い人扱いを受けるように なったんだこの夏俺はこの町でで1番の ピエロだったんじゃねえかな良くも悪くも そうそう居酒屋で1人乾杯をしてた時俺は 隣の席の男に声をかけられたんだあの時の 人ですよねとか言われたこっちは向こうに 見覚えがなかったんだがその以下にも温大 性って感じの男はどうやらあの日俺が 1万円を配ったうちの1人らしかった最近 あなたの噂をよく聞きますよまるで隣に 恋人がいるかのように振る舞う1人で幸せ そうにしている男の人の噂そんなやがいる んですねと俺はいい聞いたことあると宮城 に振った宮城は知りませんねと言って笑っ た男はそんな俺の様子を見て苦笑いする あの僕にはなんとなく分かるんですよ あなたの一連の行動には不分があるん でしょうよかったら僕に話してくれません かそんな風に聞いてくれた人は初めてだっ たな俺は彼の手を取って深く例を言った それから話したんだよ今までのこと貧乏 だったこと寿命を売ったこと感員のこと親 のこと友人のことタイムカプセルのこと 未来のこと幼馴染みのこと自販機のこと そして宮城のこと話の途中俺はつい口を 滑らせてこんなことを言った本人に直接 言ったことはないんですけどね俺宮城の こと自分でもどうしたらいいのかわから ないくらい深く愛してるんですよ隣にいた 本人は酒をこぼしそうになってたなだって その通り俺が直接宮城に対して愛してる なんて言ったことは1度もなかったから 宮城の反応が面白くて俺は笑い頃たなだ からこそ30万を無駄に使ってしまった ことそして彼女を疑ってしまったことへの 償がしたいし何より彼女の借金を少しでも 減らしてやりたいんですあの子にはこんな 危ないことを続けさせたくないんですよで も俺が真面目になればなるほど世界は 白けるん だ男はうさん臭そうな顔をしてたね俺の話 なんても信じちゃいなかったんだ多分 こいつは話でも聞いてやればまた俺が金を くれるとでも思ってたんだろうな男が去り 俺が帰り自宅を始めると今度は後ろに座っ ていたおっさんに声をかけられたすみませ ん盗み聞きする気はなかったんですけど さっきの話つい最後まで聞かせてもらっ ちゃいました安物のスーツを着たおっさん は頭を描きながらそう言ったで率直にどう 思いましたと俺は聞いたその子きっとそこ にいるんでしょうおっさんは宮城のいる 当たりを見ながら言ったおよくわかります ねそうなんですよ可愛いんです俺はそう 言って宮城の頭を撫でた宮城はくすぐった そうに目をつぶっていたやっぱりそうです よねあの申し訳ないんですが少々お2人の 時間をいいてもよろしいでしょうかお2人 の強調しておっさんは言ったおっさんは 言う自分語りになってしまいそうですから 手近に済ませますが楠木さん私もあなたと 似たような経験がありますちょうど私が あなたくらいの年だった頃3上の兄が まさに宮城さんがあなたにそうしてくれた ような方法でどん底にいた私のことを救っ てくれたんですやはり私もあなたと同じ ように決意しましたどうにかして兄に返し してやろうってねでもそれには時間が足り なかったんです兄は消えました私は何も できないままでしたそこまで言うとおっ さんはグラスの残りを飲み干したもし私が 当時の自分に何かアドバイスをするとし たら私は限界まで耳を済ませというと思い ますそう限界まで耳を済ますんですよ限界 までねそしてあなたはまだ間に合うところ にいるんですギリギリですけどまだきっと 間に合うはずなんですおっさんがいなく なった後も俺はその言葉について考えた 限界まで耳を済ますそりゃ一体どういう ことだろう本当にただ耳を済ませってこと なんだろうかあるいは深い意味のある有名 な格言なんだろうかそれとも特に意味は なく口から出任せに行ったんだろうか アパートに着くと俺は見と一緒にベッドに 潜ったあの男の人いい人でしたねと言って 宮城は眠ったすす寝息を立てて子供みたい に安らかな顔でそれは何回見ても慣れない し飽きないんだ俺は土を起こさないように ベッドから降り台所でコップさ杯の水を 飲んだ後部屋の炭に落ちていたスケッチ ブックを手に取り宮城が起きていないのを 確認するとそっと開いたスケッチブックの 中にはいろんなものが描かれてたな俺の 部屋にある電話や壊れたテレビや酒瓶 レストランやカフェや駅やスーパーの風景 アルボートや遊園地や噴水や観覧車株 ポカリスエットの空き缶スヌーピーで俺の 寝顔俺はスケッチブックを1枚めくり 仕返しに宮城の寝顔を描き始めたしち宮城 が絵を描くのを横で見ているうちに絵の 描き方かってのが大体分かるようになって たんだな俺の頭からはすっかりいろんな ものが削ぎ落とされてたからうまく描こう とかあの画のアプローチを真似ようとか そういう余計なことは一切考えずに絵に 集中できた完成した絵を見て俺は満足感を 覚えると同人にほんのちょっぴりだけ違和 感を覚えたその違和感を見逃すのは簡単 だったちょっと他のことに考えを映せばに でも消えてしまうような小さな違和感だっ たでも俺の頭の中にはあの言葉があったん だ限界まで耳を済ますんですよ俺は集中力 を全開にした全神経を研ぎ澄まして違和感 の正体を探ったそしてふと理解したんだ次 の瞬間には俺は何かに取り憑かれたかの ように一心フランにスケッチブックの上で 鉛筆を動かしていたそれは晩続い た俺は宮城を連れて花火を見に行った近所 の小学校の皇帝が会場の花火大会でそれ なりに手のんだ打ち上げ花火が見れた屋台 もたくさん出ていて思ったより本格的だっ たな俺が宮城と手をついで歩いているのを 見るとすれ違う子供たちが楠木サダと楽し そうに笑った変人っってのは子供に人気が あるんだよお焼きの屋台の列に並んでいる と俺のことを噂で聞いたことがあるらしい 高校生くらいの男たちが近づいてきて恋人 さん素敵っすねとからかうように言った いいだろ渡さないぞと言って俺は宮城の肩 を抱いたなんか嬉しかったなたえ信じて ないにせよ宮城がそこにいるっていう俺の タゴをみんな楽しんでくれてるみたいだっ た会場からの道も俺たちはずっと手をつい でたそれが最後の日になると知っているの は俺だけだった日よになった宮城は2週に 1度の休日だったよう久しぶりと代理の 監視が言った本来なら嫁はあと33日だっ た明日になれば宮城はまた俺のとに来て くれるはずだっただが俺は再びレのビルへ 向かったんだ俺が宮城と初めて顔を合わせ た場所だそこで俺は残りの30日分の寿命 を売り払ったんださて結果を見て監視の男 は驚いてたなあんたこれが分かっててここ に来たのかそうだよと俺は言ったすげえ だろ査を担当した30代の女は困惑した 様子で俺に言った正直お勧めしないわ あなた残りの303日間きちんとした画材 やら何やらを用意して書き続けるだけで 将来美術の教科書にちらっと乗ることに なるのよ世界一通俗的な絵俺の絵は後に そう呼ばれ1台議論を巻き起こしながらも 最終的には絶大な評価を得ることになる はずだったらしい最も30日を売り払った 今それも夢の話だ俺が描いたのはイサ頃 からずっと続きていたあの週間寝る前に いつも頭に浮かべていた景色たちだった 自分でも知らないうちに俺はずっと 積み重ねてきてたんだよそれを表現する 方法を教えてくれたのは他でもない宮城 だった女によると俺が失われた30日で 書くはずだった絵はでこ極限まで 甘ったるくしたような絵だったらしい美術 的しなことにはほとんど興味がなかったが 1ヶ月ぶの寿命を売っただけで大金が入っ たことは嬉しかったな宮城の借金を返し 切るには至らなかったがそれでも彼女は あと5年も働けば晴れて自由の身になる らしかった30年より勝ちのある30日か と感心の男が笑ったでもそういうもんだよ な残り3日最初の朝だったここからは感心 の目は一切ない粋に俺だけの時間だ宮城は 今頃どっかの誰かを監視してるんだろうか そいつがやけになって宮城を襲ったりし ないことを俺は祈った宮城が順調に働き 続け借金を返し終わった後俺のことを忘れ ちまうくらいに幸せな毎日を過ごせるよう 俺は祈った3日間を何につやかは最初から 決めていた俺はかつて宮城と一緒に巡った 場所を今度は1人で巡った思いつきで俺は 宮城がいるふりをしてみることにした手を 差し出してほらと言って空想場の宮城と手 をついだ周りから見ればいつも通りの光景 だったろうなああまた楠の木のバカが架空 の恋人と歩いてるよみたいなでも俺にとっ ては大違いだったんだ俺はそれを自分から やっておきながらまともに立っていられ ないほどのみに襲われた噴水の縁に座って うれていると中学生くらいの男女に声を かけられた男の方が俺に無邪気に 話しかける楠木さん今日は宮城さん元気 宮城はさもういないんだと俺は言う女の方 が両手を口に当てて驚くえどうしたの喧嘩 でもしたのそんな感じだなお前たちは喧嘩 するなよ2人は顔を見合わせせ同時に首を 振るいや無理じゃないかなだってさ楠木 さんと宮城さんですら喧嘩するんでしょ あんなに仲良しの2人でさえそうなるなら 俺たちが喧嘩しないわけがないじゃん 気づけば俺はボロボロ泣いていたな2人は そんなみともない俺を慰めてくれたで驚い たことに俺の想像している以上に俺のこと を知ってる奴は多いらしくてさまた楠の木 が新しいことやってるぞって感じで徐々に 俺の周りには人が集まってきたんだ俺は 宮城とは喧嘩別れしたってことにしといた 向こうが俺を見限って捨てたってことにし たんだよ宮城は楠の木の何が気に入ら なかったんだろう女子大生っぽいメガの子 が怒ったように言うまるで本当に宮城が 存在したかのような口ぶりでさこんな良い 人を置いて消えるなんってその宮ってやつ は本当ろでもない女だな若いピアスの男は そう言って俺の背中を叩いてくれた俺は 何か言おうとして顔をあげてでもやっぱり 言葉に詰まってその時背後から声がしたん だなそうですよこんな良い人なのにねて その声に俺は聞き覚えがあったんだよ一日 や2日で忘れられるもんじゃない俺にその 声を忘れささせたかったら300年は必要 だね声の下方を向く俺は確信していたんだ 聞き間違えるはずはなかったでも実際に 見るまでは信じられなかったその宮城って 人はろでもない女ですね宮城はそう言うと 自分でクスクス笑ったすごいですよね たった30日で私の人生の大半を買い戻し ちゃったんですから隣に座った宮城はれに よりかかりながらそう言った周りの人間は ア然とした顔で宮城を見てたねそりゃまあ 実在してるとは思わなかっただろうな あんたもしかして宮城さんと1人の男が 尋ねてそうですろでもない宮城ですと彼女 が答えると俺の手を取って良かったなと 祝ってくれただが遠の俺はまだ事情を 飲み込めずにいたなんで宮城がここにいる んだどうして周りの人の目に宮城が映っ てるんだ宮城は俺の手を握り説明してくれ たつまり私もあなたと同じことをしたん ですよ俺が寿命を3日だけ残して売った 直後あの代理感心の男が彼女に連絡した らしい楠のきとかいう男自分の寿命を さらに削ってお前の借金をほとんど返し ちまったぜてさそれを聞いた宮城はすぐに 決断したそうだ3日残して後は全部打っ ちゃいましたと宮城は言ったおかげで借金 を返してもまだまだお金が余ってます3 日間だけじゃとっても使いきれないくらい さて楠木さん宮城は俺に微笑見かけるこれ から3日間どう過ごしましょう多分その3 日間は俺が送るはずだった悲惨な30年間 よりも俺が送るはずだった有意な30日間 よりももっともっと価値のあるものになる んだろうおしまいお疲れ様あんた最高だよ 非常に長いお話でしたので最後まで読んで くださった方はそれだけでありがとう ございますって感じです最後に序盤で 気づいてた人もいましたけど元風系とか 呼ばれてるあいつが俺の正体ですきちんと 話を完結させたことと合わせてこれで未 完結すれの作者と俺が同一人物でないって ことの証明になればと思いますうわマジか どっかで聞いたことあると思ってググっ たらこの人かお疲れ面白かっ た最後までご視聴いただきありがとう ございました高評価をいただけると励みに なります引き続きお楽しみ [音楽] くださいDET

再生速度は1.5倍速がおすすめです。
※オカルトな話題とご理解頂ける方のみご視聴ください…

緊急迫るスレ…○○に追われる男の書き込み…

本物の霊視と未来予知…〇〇公開で大混乱…

どうなったか話すよ…体験して起こした奇跡…

どうなるか教えるよ…これが本当の〇〇らしい…

丸山のおばちゃん見るならココ

①奇跡の霊能力者…丸山のおばちゃんの話

②丸山のおばちゃん再び…奇跡の霊能力者の話

あの地震は警鐘されていた…!?次は○○かもしれない

地震の前兆続発…次は〇〇の可能性がある

※サムネイルやタイトルは私が感じたイメージです。

#2ch #オカルト #不思議体験 #予言 #パラレルワールド #タイムリープ #都市伝説

不思議な体験談をお届けしています。
実体験やオカルト的な内容まで楽しくストーリー化しています。

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引用元:寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で

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 あくまでネタとしてお楽しみください。

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  1. なんか最初の一時間は厨二こじらせ系と思って、そこからは、うわ色恋系かよ、って思ってるうちに終わった。
    自分に価値を求める事こそ傲慢、世の中諸行無常の塊でしょ、どんなに綺麗に金持ちに人生送って行っても皆辿る所は同じ。そんなに見た目変わらん、大差無いシワシワのじいさん、ばあさん。人生に何か価値を求めろって方が虚しいだろ。人生なんてそんなもんだし、そんなんでいいんだよ。色々考えさせてくれる良い時間をありがとう。

  2. いろいろ人生を考えさせる、いい話だった😭。でも、女性監視員とハッピーエンドにならないストーリーで、主人公が最後に何を悟るのかも見たかったです。

  3. これいい話だよね 別のエンディングもどっかで聞いた気がするんだけど、なりすましが書いたやつなんだろうかw ミヤギが画家か漫画家で成功してたような🤔

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