【バイノーラル録音】都道59号 小宮陸橋の自転車レーン

東京都八王子市石川町にあるJR八高線を越える陸橋(2024年5月撮影)
地図URL https://maps.app.goo.gl/ZqvLjFGU6rSqtxLB7

陸橋と側道の鋭角な分岐構造をそのまま残し、自転車レーンと矢羽根を後付けしています。自転車の動線を車が高速のまま突っ切れてしまうバッドデザインで、基本的に避けるべきです。特に線路南側は側道がバスベイを兼ねており、自転車レーンの途絶(矢羽根)区間が最長で47mにも及びます。

ペイントだけで自転車インフラを整備できたことにする現在の安直な国の方針の下では度々このような、「過去の道路構造がナッジする運転行動と現在のペイントが期待する運転行動の不一致」が起こりますね。

車だけが車道を通行する想定だった時代は高速道路のような設計思想を一般道にまで見境なく適用することに道路管理者が問題意識を持ちにくかっただろうことは理解できますが、そこに低速で乗員の身体がむき出しの自転車交通を加えるなら、円滑さの追求よりも安全第一の設計への転換が必要です。バスベイはバスベイとして側道から区切り、側道への分岐部はもっと短くして徐行を強いるべきでしょう。

現地を見るまでは、側道に入る車が稀で実質的なリスクが低いのかもしれないと考えていましたが、現実には2台、3台と立て続けに分岐していく車が見られました。

車道のただ中を自転車で走る不安感からか歩道を選び、矢羽根区間を過ぎて陸橋と側道が分岐する直前で車道に出てくる人もいましたが、この行動はカメラの存在が影響した可能性もあります。

分岐部以外に気づいた問題点として、非電動アシスト自転車には勾配が急で押し歩きする人もいる(車との速度差が余計に広がり、不安感が強まりやすい)こと、陸橋上で防音壁と大型車に挟まれると圧迫感が強そうなこと、車が陸橋を降りてきた直後に中央分離帯のコブを乗り越えて右折する場合がある(別動画)ことが挙げられます。

Leave A Reply