【怪談朗読詰め合わせ】山にまつわる怖い話 ほっほサンほか全36話【怖い話・不思議な話】

3歳 鳥俺の兄貴が小学生の頃の 話兄貴が正午の 春頃おじいちゃんと一緒に近くの山にササ 取りに入ったんだって 狙っていたのはタらっていう植物の目で ミキにトゲが生えてるんだけど春頃に 生えるその目が天ぷらとかにすると すっごく美味しいん だ兄貴はそこの山でよく遊んでたらしくて 山菜の種類は知らなかったけどおじい ちゃんより山道には詳しかった そんなこともあってどれがたらの目かを 知ったら兄貴は1人でつかつか山に入って いったんだっ て兄貴は山菜取りに夢中になって普段は 見えてるけど行かないような山にも入って 結構な量が手に入ったのに満足して帰ろう とすると近くに人の気配がして振り返った んだって すると10mぐらい離れた大きな岩の上 にガリガリに痩せた汚い着姿の白髪のじい さんが座ってたんだっ て兄貴はちょっとビビったらしいんだけど 足元に山菜かごがあったから同じ3歳取り の人かと思って挨拶して帰るしたん だするとそのじいさん が 坊主たらの目探しとるの かて言いながら所々歯の抜けた口を開けて 似たりって笑ったんだっ て兄貴は気持ち悪いとは思ったけど うんおじいさんも3歳取ってるのって 聞き返したんだっ てするとそのじいさんは3歳かごに手を 伸ばすとわしもたらの目じゃあ知ってるか 坊主たらの目は生でも行けるんじゃ ぞって言いながらその場でわしゃわ食っ てる兄貴はそれをじっと見て目が離せ なかったんだっ てなぜならそれはたらのめじゃなくて 被れることでお馴染みのうしの目だったん だ目の形自体は似ているけど全然違うもの だしむしろ体に悪い それをわしゃはし食ってるじいさんに兄貴 は怖くて声も出せずただ涙をポロポロ流し てそこに立ち尽くすことしかできなかっ たそのじさんは見ていると体中ドロドロに かれていって口からは噛むたびに血が 湧き出てきたんだっ てそれによく見ると足が折れているのか変 な方向に曲がって いるこいつはもうやらんぞここら辺には もう食えるものは残って ねえ他の場所を探し な坊主ももう村には食い物は残ってねえ から山まで入ったんだろうが残念だった なあ そう言うと爺いさんはまたにたりと 笑うそうして次の 瞬間すーっと消えていなくなったんだっ てその後兄貴は叫びながら走って山を降り て帰ってきたらしい そのことを大人に話しても誰も信じちゃ くれなくてふくされていた時地区の地鳥 さんがその地域の昔話を教えてくれたん だっ てお前の入った山は昔捨て山だったんだよ それにキキの旅に口もあっ たお奥の人があそこで食べ物を探して死ん でいったん だ捨てられた人は食えるものは何でも口に 入れたんじゃろう なお前さんがあったの はその時代の人 だろう竹長さんはそう言う とこの土地の過去は皆知らないからあまり 話すなよとと兄貴に釘をさし たそれと豊かな時代に育ったことを幸せに 思いなさいと言って家に返された らしい兄貴はその山がどこにあるのかは 未だに教えてくれ ないそれと 好き嫌いを言うとものすごく怒るん だほっほ さんこれも友人から聞いた 話幼なかった頃冬になると祖母が時々 こんなことを言った ああほほさんが来た よそして次の朝夜明けの光がまだ刺してこ ないうちに祖母に起こさ れる眠い目をこすりながら庭へ出ると一面 に下が降りて真っ白な中池にかかった橋の 上に 小さな小板型の跡が5つむつついて いる祖母が行った翌朝には必ずあるが何に も言わない日には何も ないやがて祖母がなくなりほっほさんの ことも忘れてしまっていたのだが アルバン受験勉強をしていると不思議な声 がそばを通りすぎていっ たほほほ ほほほまるで石から石へ飛び移っている 少年のような 声思いついて目覚ましをうんと早い時間に 合わせすぐ寝床に入っ た翌朝薄くらがりの中庭の池を見に行くと 橋の上には霊の跡が残って いる母親にはとんと分からないこと らしい今度は私がほほさんを孫に伝える ことになるのかしらね 友人はそう言って首をかしげてい たエースケにある 集落仕事の関係で横浜からSケS氏にある 社宅に引っ越してき たこっちに3 ヶ月ようやく周囲の環境にもなれ休日も まともに取れるようになっ たそんな土曜日の朝体を鍛えるのが趣味な 俺はランニングコースにまだ足を踏み入れ ていないFさんの方へ行ってみようと決め 家を出 た緩やかとはいえ 延々と続く 登り道思っていたよりも きついそれでもほとんど休憩を取らず2 時間以上走り続け たすると前方に集落が見えてき た小顔を挟んで30件近い家が立ち並んで いる 自販で飲み物でもと思い集落の中に入ろう とした 時妙なお冠に苛まれ た土曜日の真フルマなのに一っこ1人見え ず車も通ら ない無音の状態が 続くかかに 水の流れる音は聞こえる が今まで幻想の町に暮らしていたんだ田舎 なら何も珍しくない だろうでも梅雨の合間の晴れ間なのにどの 家も窓を締め切って いる そしてここは土地が安いのになぜこんなな 場所に住んでいるんだという疑念が湧いて き た妙な圧迫 感それはわずかながら恐怖感に変わって いっ た俺は今来た道をダシ気味に走り出し た月曜日 地元出身の同僚に馬鹿にされるのを覚悟の 上で話し ただが意外にも彼は表情を いぺ真剣な顔で話し始め たあそこは行かない方がいいです よ はあ詳しいことは言えないんですけどね 上司にも聞いてみ た ああまるまる か あんた霊感でもあるのかいあそこは正月で も持ちつかないんだ よなぜっ て餅が真っ赤になるから ねそれだけ話すとこれ以上は聞くなと ばかりに机の書類に目を落とし たなぜいきなり 持ちきり 真っ赤あそこで何があったん だ後日同僚の車に道場していた 時今通った吉 あそこにオートキャンプ場ができるみたい なんです よ地元じゃ売買は愚か足を踏み入れること さえ嫌がるの に奇妙な発行 体私は航空自衛隊でパイロットをやってる ものですが先月奇妙な体験をしたので聞い て くださいそれは私と領域の2期で地形完熟 飛行の訓練を行っていた時のこと です場所は中国産地 上空時間帯は1800過ぎ ちょうど地平線に太陽が沈む頃でし たそろそろ基地へ当する時間ということで 45度左バンクの姿勢を取ったんですが ふと地面の方向に目をやると西尾を浴びて 陰影の濃くなった山のいき付近に明滅する 明り が登山者 [音楽] かそう考えてあまり気に止めていなかった のですが緊急信号の可能性もあるので一応 病気に無線を送ったん ですところ がいやこっちから視認できないとの無線が 変態の感覚はおよそ20mほどですので私 から視認できて病気からできないというの はありえないはずなんです が私は明りが気になり始めたので料金に バンクの維持を命じその明りの移動を確認 しようと考えました 移動してるなら緊急信号ではないはずです からしかし明りが移動した感じもなく いよいよ緊急信号かと思い基地へ詳細を 伝えるために無線スイッチへ手を伸ばした 時でし たHD越しにその山を見ていたのですが不 に明滅する明りが上昇し始めまし た当然頭の中はクエスチョンマーク いっぱい 状態その光る物体はふわふわと少しずつ 上昇しいよいよ陶器と同じくらいの高度 まで来ていまし た私は料金に怒鳴るようにどう空域からの 離脱を命じ変態を返して距離を取ることに したん ですそしてその空域から20kmほどの 指定空域まで離脱しまた光の方向に騎士を 向けた時 ですなんとすでにシルエットになった山の 両線から無数の光がふわふわと浮き上がっ ていきました もちろんすでに病気も無数の光を視認して おり2期とも軽いパニック 状態私は危険だとは感じませんでしたが 万が一を考えてできる限り距離を取ろうと 思い再びバンクに入った時でし たちょうど同じ高度に漂っていた光の群が ものすごい速さで急上昇を始めまし た何かまるで示し合わせたみたいに全くの 同時 にそしてあっという間にその光は薄紫の空 の中に消えていきまし た私と領はしばらく口を聞けないまま周辺 空域を飛び続けていましたが燃料がやばく なったらことですので慌ててきに祈として 上官の調子を受けまし たやばいななんて説明すればいいんだろう とかなりビビっていましたが上官が 一言今日のは記録には残さんからなよく あることや気にする な後で聞いた話ですが空の世界では山から 浮かび上がる奇妙な発行体というのはよく ある話だそう ですもちろん私も病気も初体験でしたが 結局同僚との話では死者の魂なんじゃない かという結論になりまし た空も不思議なことがたくさん起こります が山がみの不思議な話ということで書かせ ていただきました 数え歌数年前山を歩いてたら変な人に会い まし た道の真ん中で四重ほどの女性が震えて て通りかかると一緒に下山してくださいっ て泣きながら頼むん ですその様子尋常じゃないので何か事情が あるのだろうと開拓しまし た歩きながら訳を聞いたのですが私の言葉 には反応してくれませ ん山を降りるまで私の裾を掴んでいて 仕切りに念仏を唱えているようでし た山を降り切った 時大丈夫ですかと声をかけたら恐る恐る 周りを見回して ああと言って崩れ落ちてしまいまし た肩を貸して休憩所を兼ねてる土産物屋に 入って話を聞いてみました その女性があの辺りを通りかかった時に どこからともなくわらべ歌のような歌声が 聞こえたそう です見回しても誰もおらず気のせいだと 進んでいくといつの間にかまた元の場所に 戻っていて再び歌が 聞こえる歩くとまた戻る だんだん歌声が近づいてきたと かしかもだんだん相手の声に換気が混じっ てき た歌は数え歌らしく近づいてくるごとに 内容が聞こえるように なり4つ読字は抜け出せぬ日がくれ 命くれと数えられたところで恐怖で動け なくなりそこに私が通りかかったそう です私の知る限りその山は特に変な言い 伝えもなく普通の観光名所 ですその土産物屋のおいた店員さんも話は 知らないと言い ますすると一緒に下山してあげた女性は 以前同じように立ちんぼいる人を助けて あげたことがあるとぽつりと語りまし た私はちょっと嫌だなと思いまし たそれ 1人で山には入っていませ ん人間の 白星狩猟をし山菜を売り白星を作り民芸品 も 作る本人によれば山にししているような ものだと いうとんでもない山奥にそんな男がい たずっと昔遭難者の遺体を何体か白星の 制作技術を生かして加工し日持ちするよう にしたことがあると いう普通は医者がすべきことだが遺体を山 から搬出するのに数日かかるような辺境で は彼のような技術者にでも頼む他 ない正式にはどこからの依頼だったか聞い たはずだが泥酔していた俺の記憶は あちこちで飛んでしまって いる大抵は損傷箇所を修復し人に見せ られる状態まで復元し簡単な暴富処理を 施すだけだったが時には例外もあっ た警察から彼の手元に若い女性の遺体が 届けられた時のこと だ防処理の準備をしていると遺体の父親が 訪ねてきた は実家まで持ち帰りきちんとした葬式をし た上で焼くことにしたと告げ られ間に合わせの防府処理でなくもっと きちんと加工して欲しいと要求され た時間はいくらかかっても構わ ない綺麗な姿で家に返したいという言葉に は説得力があった 要望を取り入れるとほとんど白星と変わら なく なるその辺りで妙だなとは無論を思っ た承諾し生まれて初めての人間の白星を 手掛けることになっ たうまくいかない部分もあったが 親はその出来栄えに満足し相当な額のシレ を置き遺とともに帰っ た実は白星を作っている最中目の前にいる 娘の遺体を山の広場で焼いたという話を彼 は聞いてい た何を焼いたのか知らないが娘の遺体は 確かに彼の手元にあっ た多額のシレには口止め量も含まれている のだろうと彼は思っ たこんな山奥では一生かかっても使いきれ そうもない金額だっ た遺体の父親はその後何度も尋ねてき た子供を失った親がどうしても子供を役気 になれずといった理由でドライアイス漬け の遺体を持ち込むこともあっ たまずいことになったと気づいたのは人間 の白星をすでに何体か作ってからだった 彼が手掛けた白星が特殊な販売ルートで 売買されていることも聞かされどうやって 手に入れたか知れないような若い女性の 遺体ばかりが持ち込まれるようになっ た最後の依頼になった女性の遺体を 持ち込んだ後ある地方大災害が遅いその 父親ははそれきり来なくなっ た覚生は完成したが引き取り手はないまま だっ た彼は今も山で暮らして いる 無論人間の白星を依頼しに来るものはい ないそれでも彼は人間の生を作りたくなる ことがあるのだと いうたぬきの せい愛媛某所でぽっかりと時間ができたの でブラブラしてい た四国は初めてで何より珍しかったのは みか収穫のための レール乗ってみてえななんて思いながら畑 のそばをうろうろしていたら地元のおっ ちゃんと知り合っ た最初は怪しまれてたけど ね暇に任せて色々な話をし た近所に若者が少なくなっているのとおっ ちゃんが話し好きなのとで随分仲良くして もらった その時にたぬきの話を聞い た畑の上の方の道はリソまで続く一本道で 今でこそ車が通れる道だが昔は軽トラも 通れない道だっ た夜この道を行きするとたぬきにばかされ た道に迷うのだと いう話に対する俺の食いつきが良かったで じゃあ実際に見せてやるよとおっちゃんが 案内してくれ たその道の左は山それも見上げるような 斜面で登ろうと思っても登れるものでは ないそして右は 谷木がうそといしげり木を抜けたとしても どこまで転がり落ちるかわからん急な傾斜 だった 今は車も通れるなんて言っていたが すれ違うのは難しそう だ本当に一本道ですねお よここで迷うんですかおここで道に迷うん じゃどうやってそんなこと知らんたぬきに 聞け やキネじゃなくてですかここは四国じゃ ああそっ か俺がでもやっぱりこの一本道で迷うこと はありえないと言うとだから不思議なん じゃ入りくんの道で迷えば不思議でもなん でもないじゃろうこの一本道で迷うから たぬきのせいだって話になるんじゃと言わ れ た納得できたようないまいち納得できん よう なその後行政に対するが始まったので霧の 良いところで逃げてきまし た 何かうちのじいさんは若い頃当時では 珍しいバイク乗りで金持ちだったじいさん の両親からの何不ない援助のおかげで燃費 の悪い輸入ものバイクを暇さえあれば 乗り回していたそう なある時じいさんはいつものように愛紗を 買って山へキャンプへ出かけたのだそう なようやく電気の明かりが普及し始めた 当時夜の山ともなればそれこそ漆黒の闇に 包ま れるそんな中でじさんはテントを張り火を 起こしキャンプを始め た持ってきた酒を飲み程よく酔いが回って きた頃に何者かが近づいてくる気配を感じ たち さんツーリングキャンプなんて言葉も なかった 時代夜遅くの山で出くわすものといえば獣 か漁師か物のけ か爺いさんは腰に刺したナを抜いてやって くるものに備えたそう だやがてヤをかき分ける音とともに何かが 目の前に現れたのだそう なこの何かというのが他の何にも例える ことができないものだったので何かと言う しかないとはじいさんの段で あるそれはとても奇妙な外見をしていた そう だ盾は周囲の木よりも高く逆に横幅は さほどでもなくじいさんの体の半分ほど しかない なんだかわからないがゆらゆらと揺れる 太く長い棒みたいのが現れたそう だじいさんはその異様に圧倒され声もなく そいつを凝視し続け たそいつはしばらく目の前でゆらゆら揺れ ていたかと思うと唐突に口を聞いたのだ そう なそりゃのせ 負け一瞬何を言われたのか分からなかった そう なひどいなりと発音のおかげでかじて語尾 から疑問系だと知れた程度だったと いうチさんが何も答えないでいるとそいつ は長い体をぐっと曲げて 頭と思われる部分を爺いさんのバイクに 近づけると再び尋ねてき た クレアし まけそこでようやくじいさんはこれはお前 の馬かと聞かれていると理解でき た黙っていると何をされるかそう思ったじ さんは勇気を出し てそうだと怯えを押し殺して答えたそう だそいつはしばらくバイクを眺めていたが しばらくするとまた口を開い たペカペカしちの遅い なピカピカしている欲しいなあ その時爺いさんはようやくそいつが口を 聞くたびに猛烈な血の匂いがすることに気 がつい た人が獣か知らんがとにかくこいつは肉を 食う下手に答えると命がないと直感した じいさんはバイクと引き替えに助かるなら と欲しければ持っていけと答え たそれを聞いたそいつはしばし考え込んで いる風だったと いうそいつがまた口を聞い たこはなく [音楽] がこれは何を食うん だガソリンをたらふく 食うじさんは正直に答え た開場であがん が会場ではだめ か会場は食わんその馬には口が ないバイクを察しじいさん ああ口ね口ね確かに確か に納得するそいつ そこまで会話を続けた時点で爺いさんは いつの間にかそいつに対する恐怖が なくなっていることに気がついたと いうそいつはしばらくバイクの上で ゆらゆらと体を揺らしていたがそのうちに ため息のようなうめき声をもらす と放水がの 物かねんでゃ な欲しいけど物を食べないので はそうつぶやくように語ると不機嫌そうに 体を揺らしたと いう怒らせてはまずいと思った爺いさんは 代わりにこれを持っていけと持ってきた貸 類を袋に詰めて投げてやったという 袋はそいつの体に吸い込まれるように見え なくなっ たするとそいつは一言ありがてえ と呟いて山の闇へ消えていったと いうその姿が完全に見えなくなるまで残念 そうな う うーといううめきが響いていたと いうじいさんは気がつくといつの間にか 出勤していたと いうその夜はテントの中で震えながら 過ごし朝日が登ると一目さんに山を降りた そうだ 家に帰ってこの話をしても当然誰も信じて はくれなかったがただ1人じいさんのじい さんが山のものけちゅうのは珍しいもんが 好きでなあお前のバイクは山に入った時 から目をつけられてたん だろ諦めさせたのは良かった ないこじになって断っておったらお前は われていただろうと語ってくれたのだそう な以来爺いさんは2度とバイクで山に行く ことはなかったそう だちなみに九段のバイクは今なお実家のく に眠って いる天音 じ様の 話山仕事中に大雨に降られかっぱを羽織っ て作業を続けたじい 様フードにあたる猛烈な雨音しか聞こえ ない中黙々と下場を買っているとふと音が 消え た不審に思って顔をあげると 相変わらず雨粒は勢いよく顔に当たるのに 音が一切聞こえ ないこりゃ耳が行かれたかとつぶやいたら その自分の声ははっきり聞こえたそう な試しに持っていた鎌の歯を指で弾くと キンと小さな金属音が確かに 聞こえるそれなのに雨音だけが全く耳に 響か ない奇妙に静まり返った山の中でじ様は 心細くなり震えながら勘弁してくれと 小さくつぶやくとそれに答えたのか唐突に バチバチとフードを叩く雨音が戻ったと いうこの類いにからかわれたんだろうなあ と当時を思い出して語るじ様であっ た火がつか ないじ様ばっかりではあれなんで他の話で もリア賞時代の先生の 話先生が印刷として行った山での宿泊研修 で夕食の時間にある問題が起こったと いう半ごとに別れた生徒たちが バーベキューやカレーなど自らが火を 起こし調理をして食べるという手はずに なっていたのだがどの班も一様に火がつか ないと口を揃えて先生に訴えて くる火起こしになれたプロの指導員ですら どんなに木をこすり合わせても煙も出ない あり様だったと いう天気は乾燥気味の 晴れ風もないのになぜか全く火が起き ないライターやマッチなどの火は出るのだ がいざそれを薪やカハに燃え移らせても みるみるうちに消えて しまうこれはどうしたこと だ先生たちは頭をひねっていると指導員の 1人があと何か思い出したように叫ぶと やおら山に分け入っていっ た何事かと見守ること数10 分体中に泥やらカハを付着させた指導員が フラフラになって戻ってきてどうもすい ません山頂の神さんに火を起こす許可を もらい忘れてましたとのたまったという その後問題なく日は起こり生徒たちは ようやく食事にありつくことができたと いう死んで捨てられた 動物かつて死んだ家畜は山へ捨てていたと いうどういった理屈によるものか水源近く の給に 投げ込み死んだ家畜が最悪をもたらすのを 防いでいたと聞かされ た今では家畜以外のペットなどもば そこへ捨てていると いう捨てるという表現はどうかと思うが 地元でそう表現するにはやはりそれなりの 理由があるのだ 死んで捨てられた動物が夏の盛り水浴びを する給に首まで浸かり暑さを しのぐそれを見たら桃の実を穴に投げ込む よう言われ た動物が追いかけてくるから ね桃はどこにに穴はどこ に行けば分かるというのが答えだっ た水浴びが行われる給脇にテントを張っ た今夜あたり水浴びするんじゃないかと皆 そう言ってい た見られるものなら予定を変更してでも それを見たいと思った 見えなくてもそれで良いと思っ た崖下に桃の木が奪っていて青い小さな身 をつけてい たよく枯れずにいるもの だ穴はそのすぐ後ろ だ奥行きは2mも ない穴というよりえぐられた後のようだっ た夜中テントから出て給を覗き込ん だ給の中数知れない動物が流されもせず 水面から頭を出してい た身動きもせず牛や馬ヤギ鶏犬などがが水 につって いる流れが乱れるわけでも ない激しい流れの中多くの動物の頭が静か にあるだけだっ た息を飲むとか不気味とかそういった感覚 ではない何かが胸を打ち涙がこぼれそう だった 頭だけの動物たちが静かに動き桃の木の 後ろにある穴に消え やがて全ての動物が穴に入っ た桃の木から小さな身をもぎ穴の中に 投げ込むとし た穴の中には何もい ない動物の匂いさえない 投げ込むとした身をそっと穴の奥へと 転がし た何かが心のどこかを 満たし今度こそ涙が溢れ た古い登山 靴夏と秋山小屋でアルバイトをしていた 後輩が下山してき た朝から晩まで追い回されるように過ごし ほんの少しの山歩きを楽しんだ らしいその山小屋は夕方ともなると宿泊 する登山者で満杯になり靴が生前と玄関 付近を 埋め無論 生前と靴を並べるのは我が後輩の役目 だ指名されたわけではないがなんとなく 後輩の役目になってしまっ た靴を各自で保管すれば良さそうなものだ が小屋の主人の方針で客の靴は玄関に並べ て おく翌朝客が出かけ始めると玄関から靴が 消えて いくある朝全ての宿泊客が出払った後靴が 一速だけ残され た年期の入った古い登山靴 だ咲夜これがあっただろうかと思い返して もはっきりしない 覚えきれないほどの人数が止まれるような 施設では ない小屋の主人に声をかけ靴を見に玄関へ 戻るとすでに靴は ない 翌朝彼の忙しい1日が始まり宿泊客の出発 が一段落し狭しない1日の中でも時間の 流れが少しだけゆったりする頃玄関の掃除 を始めようとする彼が見るのは昨日と同じ 靴 だ小屋の主人を呼びに行っ た無論2人が戻る時には靴など残ってい ない3日目にも靴はあったがもう彼は主人 を呼びに行かなかった 小屋の主人を連れてくることが靴の主を 追い立てる行為に思え た数日後客が出払った後の玄関にその靴は なかっ た代わりに食堂のテーブルに枯れあての 封筒が置かれてい た封筒を開くとしわ茶の1000円札が1 枚客からの心付けだから取っておけと主人 に言われ彼は1000円札を財布に入れ た円札に印刷されている人物は伊藤博文 だっ たあの靴と同じくらい年期が入った古い札 だった 山の主 様じっちゃんから聞いた 話昔やたらと蛇が多く蛇山とあされた山が あったそう なその山に入るものには毒蛇にやられる ものが多かっと いうある時蛇山に入った漁師が恐ろしい 唸り声を聞い た声をたどっていくとやの中で真っ白なお 蛇が頭を食いちぎられて生きたえてい たその体には至るところに巨大な毛筋の 爪跡が残っていたと いう恐ろしさに逃げ帰った漁師が山で見た ことを話すと村の老人たちは山の主様が 変わったこれで蛇は減るだろうと皆に告げ その日のうちに先代の主である大蛇への苦 と新た主である毛筋を迎える儀式が行われ たという その後蛇の被害は減り代わりに山には鳥が 増えたそう だその山はよく主が変わるそうでなあ白蛇 の前はイノシシその前は山犬だったそう だ最後にそう語ってじいちゃんはこの話を 締めくくった 石馬知り合いから聞いた 話社の裏に小さな鏡池が あるその中に子供の椅子ほどの石馬が沈め られている の終わり頃池の水が干されて石馬が 現れる ああ今年は大丈夫 だ相変わらずだ な人々がなんとなくほっとしたような会話 を かわす毎年東に顔を向けて沈められるのに 年によっては北を向いたり倒れた そんな時は良くないことがあると いう池から引き上げられた石馬は井水で 綺麗に現れた後白い布で丁寧に身を拭われ 若者たちが担ぐ腰の上に乗せ られるこまやこま歩んでゆきこ連れてこ 山からゆきこ連れてこい布団も一緒に持っ て こい子供たちがそう生やし立てる中腰は里 を一巡りし社の中へ戻さ れる里の人たちはそれを待っておえに 願い事を書いた小さな旗を添えて奉納する こよい社の扉は一晩中開け放たれるが人は 日暮れから夜明けまで表へ出られ ない駒に乗って遊ぶゆきこを驚かせては かわいそうだ から次の日石馬は再び池の中に戻さ れるご苦労様また来年 そんな言葉をかけられながら水の増して くる池の中へ消えて いくそれからいく日かすれば里に風化が 舞い始めやがてあたり一面綿帽子をかぶっ たように なるふんわり雪の布団に覆われて山も田も 春でしばの眠りに つく 風紋昔聞いた 話舞い落ちる雪の粒の中にごく稀にこの 歯形のものが あるそれを風紋という 風紋は人肌に触れ解ける瞬間声に なるそれは山で遭難した人の今の際の 言葉図らずも死者となり魂は読字を身は 山地にとどまらざるを得なくなったもの を様が哀れみ近しいものに届けてくれる 頼り だ雪様の姿は戦さ 万別 ただいつも足元に白い小うさぎが遊んで いる らしいそれで風紋をもらった人はかぼちゃ ほどの小さな祠を作り中に小さな雪うさぎ を 祀るお備えは熊beforの 上くるみの殻の語れにお 団子もう半分にお酒を あげる話してくれた夫婦はご主人の オーバーの袖口についた風物から確かに 息子の声を聞いたという ごめん春にはきっと 帰るその言葉通り翌年の春の終わりに彼は 山から帰ってき た以来風貌は来ないが息子の命日には庭に 小うさぎのョなんと収まった祠が作られる 鉄常毛で囲まれた 沼知り合いの 話彼の田舎にはため池が数多くあったのだ と いう中に1つどうにも不気味な沼があっ た村外れの山中にあるその沼は勝手に入れ ないよう周囲を鉄常毛で囲い入り口は鎖で 施錠されてい た子供たちはここで遊んではいけないと きつく大人たちから言われてい た元よりそこは君の悪い場所だったので字 のものは誰も近寄らなかった しかしそこでは毎年のように歴者が出 た決まって8月になると南に浮かんだ遺体 が見つかった らしいなぜか他の土地のものばかりだった ので村で長く話題になることはなかっ た高校に上がる頃彼と友人たちはおかしな ことに気がついた 8月のある期間だけ沼の入り口の鎖が解か れているの だまるで入ってくださいとでも言わん ばかりの光景に違和感を覚えたと いうあれじゃ事情知らないよそ者は入っ ちゃうよと思ったが大人に伝えても気の ない生返事が帰ってくるだけだっ た彼が高校卒業すると村長のまだ幼い孫娘 がそこで溺れ死ん だ後で知ったのだが村長の家がその沼の ある土地を管理していた らしい発見者の源によると入り口の鎖は 解かれていたのだ と季節は晩Disc8月ではなかった 変わり果てた孫を抱えて同国する村長を 囲んで大人たちがぼそぼそと話す中に気に なる内容があったと いう毎年毎年餌やるような真似をするから だ水のくせに増長し やがる結局誰が鎖を解いたのかどうして 孫娘がその沼に出いたのかそこのところは 不明の ままその事故からしばらくの間村長が沼の そばで見かけられたそう だ巡回していた青年団のものが何度も見た と いう村長はぶつぶつつぶやきながら長い 竹竿で沼の水中をしていた らしいちなみにその党の村長が溺れること はなかっ た現在沼は埋め立てられてさらにされウち の看板が掲げられて いる周りの鉄WH文はなぜかそのまま残さ れているそう だいつまで立っても買手がつく様子はない と いう山奥の神社の秋祭り 知り合いの 話彼の実家は山奥の神社で ある神主職を継いではいないが社の仕事は よく手伝っているそう だ秋祭りのに神楽を奉納するのだがその檻 に変わった仕事が ある祭りの前に人形を何体か購入し舞台袖 での見えないところに置いておくの だ姿形は別に問わないが手足が動く作りで あることが大切である らしい祭りが終わった翌日人形は弾きをし てから燃やすのだそう だなぜこんなことをするのか聞いてみると 山から降りてきた神様が人形に入って神楽 などの祭り行事を楽しむからだと いうだから人形に祖がないよう大事に扱う よう指示さ れるける点としてはあまりうまい出来の 人形は選ばない こと神様が形を気に行ってしまうと なかなかお山に帰ってくれないからだそう だ角があってもいけない らしい神様とは別のものが入ることがある からと かそういえばと彼は呟いた 俺ガキの頃に社部隊で小さな人影が踊って いるのを見た記憶があるん だ何かの見間違いだと思ってこれまで忘れ ていたけど今人形の話をしていて思い出し たあれって神様が入っていたのか [音楽] なそうかもしれない なとりあえずそう返しておいた 一石同僚の 話地元の山で育不明者が出 た消防団に所属していた彼も捜索に参加し た同日の有国残念ながら不明者は遺体で 見つかった 人が入らぬ森の外れで大きな石の上に うつ伏せとなっていた らしいまるで石に抱きついてそのまま死ん だように見えたと いう別の分団よりその知らせが届くと年長 の先輩が顔を歪め たまた一食石にやられたか どうやらその石は地元ではそこそこ有名な 白物のよう だその近くで遭難したものは大抵その大石 に抱きついてなくなっているのだ とそれからしばらくは石は一肌くらいに 温かくなっていると聞く 死んだ人の体温を吸い取ったかのよう にだから人食いと呼ばれて いる案内してくれよと話を振ったら彼は顔 をしかめて行きたくねとだけ答えた 朝顔友人の 話小学生だった夏休みに実家の山村に 里帰りしていた時の ことその家では朝顔がたくさん咲いており 宿題の観察日記をそこで仕上げようと考え た朝が弱かった彼女は朝顔のつぼみに 向かって誰でもいいから待っていてとお 願いしたのだと いう翌朝案の定を寝過ごした彼女が慌てて 花壇に行くとつぼみというつぼみが はち切れそうな状態のまま咲かずに固まっ てい たあれ咲いてない やそう不思議に思った 次の 瞬間 パンすぐ後ろの山方から誰かが手を 打ち鳴らす音がし た途端一斉に朝川の花が開き 始めるあっという間に花壇は朝川の花で 満たされ た花の開く家庭とというものは美しいなと 実感できたと いう誰かの気遣いに感謝した彼女は気合い を入れて日記を書き上げたそう だ奇妙なみかの 木友人の 話彼女の実家ではかを作って いる季節によっては一部を解放しみかがり などをさせていると いうみかん畑のある山の斜面は彼女の 大好きな場所の1つなのだそう だその斜面の一角に奇妙なみかの木が1本 生えて いる周りには何にも作がしてあって近寄れ ず手入れも収穫もされてい ないただあるがままに放っておかれている のだ と畑の一番奥外れなので普通は寄りつきも しない場所でもあるとの ことある時そのみかの木をわざわざ見に 行っ た前から気になっていたのだ 間近で見るのは初めてだがまず尋常な 雰囲気では ない一番外側の柵には縄がいへにも 巻きつけて あるぶら下がっているのはお札であろう か読めないので詳しくは分から ない作画の中で収穫されないが地に落ちて グズグズになってい た彼女の目は落ちたみかに釘付けになっ た落ちて間もい みかかなりの時間が経った みかその全てが1つの例外もなく破れて 覗いている中身だけまるで腐っているかの ように どすかっ た外側の家にはなんだ以上は見られないの になんとなく嫌なものを感じてその場を 離れ た彼女はそのみかの木に関して何か因縁が あるのかと疑っていると いうやねえ 本気筋の人って自殺した人多いんです よしかし面と向かってはとても聞けず今も その気は顕在であるそう だ かし知り合いの 話彼の奥さんが寝ていると深夜誰かに 起こされたと いう もしという呼び声で目を覚まされたのだが 枕本には誰の姿も ない寝ぼけまなのであまり機械にも思わず 布団の上に正座して見えない客人に横代し ているとどうやら次のようなことが判明し た 突然仕事が舞い込んできたのだが今のまま ではとても手が足り ないどうか近所のよしみであなたの手を 貸してはいただけないだろう か近所付き合いを大切に考えている奥さん はいいですよと即答してい た近所ってどこの家 仕事とは 何自分は何をすればいい [音楽] のなぜかそういう類いの考えが全く頭に 浮かばなかったと いうするとありがとうという答えがあり そこで初めて頭がしんとしたが声の気配は かき消すように消えてしまう 変な夢を見たわ ねそう思い再び就寝し た翌朝目覚めてみると何とも困ったことに なってしまってい た右手の感覚がなくなっているの だ肩から下が動かすことはできるのだが 神経が死んだかのように何の触覚も伝えて こ ないつつかれてもそれが分からないほどの 症状だったと いう大慌てで病院にかかったが精密検査の 結果はどこにも異常がないと出 た困りはててもうこうなったら大きな町の 病院にしかないかと夫婦で話し始めた 頃ちょうど変な夢を見て1週間目の夜だっ たやはり深夜過ぎ に助かったよ迷惑をかけたねという声を 聞い た果たしてその翌朝右手はすっかり元通り に復活したという 近所のおばあさんが言うにはそりゃ山の神 様だろう となんでもこの辺りの山神は手足が1本 ずつしかないそうで手が足りない折りは里 まで人手を借りに降りてくる監修なのだ そう だ神様って一体山の中で何の仕事としてる のかしら ね奥さんはそう言って小をかげてい た 余談神様に文字通り歌を作ったわけ だなんかいいことあったんじゃない かそうから買うと旦那は少し口こもり ぼそぼそと次のように口に出し たあいやあんなんと言ったらいいの か もうすごいん だどうやらあの日以来奥さん本人は自覚し てはいないが旦那さんにしかわからない 超絶テクニックを授かったものらしい 詳細はちょっとかけないが現在夫婦中は 非常に良くなっていると いう山中の廃 病院友人の 話彼の家近くの山中には廃病院が あると言っても残っているのは基礎だけで よくを散歩するそう だある日地下に降りる階段を見つけ た瓦礫で巧妙に隠されていたの だ降りてみると途中から日の光は届かなく なっており眼下は 真っ暗さらに降りようかどうしようか迷っ ているとふっ空気が生暖かくなっ た同時に据えたような匂いが地下のアンチ より上がって くるこの下で何か死ん でる次の瞬間いきなり下の方から けたたましい吠え声が聞こえてき た階段いっぱいに反響する帯びただしい犬 の 声ものすごい勢いで階段を彼の方へ駆けて くる必死で階段を駆け上がり外に飛び出し た途端声は聞こえなくなっ た何かが追ってくる気配もすでに感じられ なくなっていたと いう今でも散歩は続けているけど段の階段 には近寄らない よそう言って彼は笑ってい た得体の知れない もの知り合いの 話幼時実家の裏山でのしれないものを見た と いう山道を歩いているとすぐ目の前を黒く て長いものが通り抜けたの だ 大きい蛇がするように横方向に身をくねら せながらあっという間にヤの中へ 消え去るそれが通りすぎた道の上には粘液 を回せる光った筋が残されてい た運だったのかどうか彼の方には全く興味 を示さなかったと いう家に帰ってから父親に見たことを報告 し たうだろあいつら川から川へ移動する時血 の上を生いやがるん だ縄をなう手を休めずに平然と親父さんは 答え た釈然としない彼はこけ加えてみる僕より ずっと大きかったんだ けど親父さんは気真面目な顔で頷きながら 断言し た大ウナギだったんだ なこの話題が続くことはそれ気になかった と いう村の タブー知り合いの 話彼はその昔仕事で南米に不妊していた ことがある さしたトラブルもなく無事人気を務め上げ たのだが何度か不思議な事柄に遭遇したの だと いう取引のため奥の集落を訪れた時の こと村に入る前に現地のガドがおかしな 注意をしてき たここにいる間は絶対に火を起こさないで ください絶対にですライターすら使っては いけ ませどうやらその集落では火がたうとなっ ていた らしいガイドに聞いたところその村には火 の神様がいるのだ と普段は寝ているのでおとなしいが集落内 でちょっとでも火の気が上がると立ち目を 覚まし人切り暴れてから再び 眠る過だけにその暴れよは恐ろしいもので 過去に何度もの山かが発生しており被害も 尋常ではなかったのだと かどうしても火を使わねばならない時は村 から数kmほど離れた専用の岩場で扱って いると いうどうしてこんな不明なところに人が 住むのだと聞いてみる と逃げても神様が追いかけてくるからどこ でも一緒なんですとのことだっ た仕事は順調に進んだけどタバコは吸え なかったのがきつかったなしかしあると 守り神なのか祟り神なのか分からない ねそう言って彼は笑ってい た風の噂では現在もう九段の集落は なくなり深い森となっているそう だ再戦 友人の 話彼女の実家は山奥深い村だ今配送となっ てしまったがそこで奇妙なものを幾度と なく見たと いう山中の神社で隔年望をしていた時の こと隠れていると兄弟からあという驚いた 声が する何事かと見やると鬼の子がで立作んで い たその傍を大きな真っ白い猿が堂々と歩い て通り抜けて くる背筋をピンと伸ばして2速 方向妙に人間臭い歩き方だったと いう猿は宮の前まで行くと賽銭箱に何やら 投げ入れ たコトンと硬い 音そして少しの間神戸を 垂れる眼かけでもしているのだろう かやがて見守る子供たちを気にかけた風も なく猿は神社から出ていっ た自分たち子供を含め周りの大人より よほど立派に見えたのだそう だハイソ 巡り知り合いの話 高塚の彼は同校の死とよく配送巡りをして いるある山中の配送に出向いた時の ことそこは最近まで居住者がいたらしく まだかくも崩れきっていなかっ た車を止めてから森の中をかなり歩いたが そのうさでた雰囲気は大いに気に入り北会 があったなと思ったそう だ写真を何枚か取って木に つく写真部の仲間に現像してもらうと まるで思ってもいない仕上がりとなっ た彼ら自身が写っている写真には何もない のだが配置や標識後を撮った写真にはそこ にいなかったはずの人物がくっきりと 映り込んでいたの だそれも1人や2人ではないかなりの集団 だ 不思議なことにどの人も頭に何かをかぶっ てい た帽子をかぶっているもの見逃さをかぶっ ているもの防空頭巾のようなものをかぶっ ている ものその全員が人人の例外もなくかぶり物 の奥の顔は見え ないただそこだけ包で塗りつぶしたかの ように真っ黒になっているだけ 知り合いのお寺に持ち込んだがそこの住職 さんも困ってしまった らしいとりあえずお経を上げてもらい願 預けて帰ってきたと いう彼らの身には今のところ何も悪いこと は起こっていないそう だ 樹液同僚の 話子供にカトムをやろうと馴染みの山に 入ったと いう昨今田舎でもカブやクワガは数が 少なくなって いる手っ取りバイク捕まえるため太いくの 木肌を傷つけておい た傷口からこぼれた樹液が目当ての獲物を 呼び寄せるわけ だ3本ほど引っかき明日の朝が楽しみだと 思いつつ最初のくぎまで戻って くるツンと鉄の匂いがし た何の匂いだろうとミキを見あると彼が つけた傷から黒っぽい白がこぼれて いるすっと指で拭ってみ た鮮やかな主がぬるりと指先から したたる生暖かい 液などではないまるで血液のように思え たキスを返して逃げ出した翌朝子供に せがまれて仕方なく九段の場所に連れて 行くつけたはずの傷は後方も見えず液体が 吹きこぼれた様子もなかっ た近場の木でカブトムシをなんとか捕まえ 親の面目を保ったそうだ 芋 泥棒友人の 話子供会のキャンプで食事登板になった時 の ことカレーを作るために野菜を煮込んで いると知り合いの奥さんから言われ たこの森には芋泥棒が出るから鍋には注意 してて ねなんですかそれと聞き返すと困ったよう 顔になりとにかく鍋のそばから離れなけれ ばいいからと繰り返し言われたと いうあまり真剣に受け止めなかった彼女は キャンプファイヤーの巻き込みたてに興味 を引かれ悪鳥が終わると少し火のそばを 離れてしまっ た鍋の前に戻ってきそろそろルーを 入れようかと蓋を 取る中を覗き込んで違和感を覚え たしばし立ってやっと気が つく今や玉ねぎなど野菜の類いが寝ぎ なくなってい た皆に怒られながら芋泥棒という名の意味 や知り合いの説明に困った顔の意味が やっと理解できたそう だ物足りないカレーを食べながらどこかど 悔しかったと いう カーン友人の 話夕暮れの山道を1人で歩いていた時の こと上の方からカーンという音がして道の 少し先に空缶が転がってき た誰かが蹴り飛ばしたんだなと考えたが 蹴った主の姿は1個に見え ない軽減に思いながらも缶の横を通りすぎ た50mも歩いただろうか背後より再び カーンという音が 響く驚き振り返ったがすでに空缶は視界に 入らなくなってい たしばらくしてまたカーンと聞こえ た誰が蹴っている 立ち彼を無視するように音はだんだん麓の 方へ下っていったと いう1人で 岩のり先輩の 話1人で岩登りをしていた時の こと切り立った岩壁に張り付いていると後 からさく声がし たねえねえねえねえ 身をすめた視界の隅に何かが 映るいつの間にか自分の背後で何か黒い影 が踊ってい た絶対に振り返らぬと決め必死でその壁を 登り きるその間ずっと背後から楽しそうに誘う 声が続いていたと いう多分振り向いてたら落ちてたと思う 直感だ根拠はないけど ね1人の時はとにかく気をつけろと先輩は 最後に付け加えてくれ た普段は日中しか通らない 獣道じい様に聞いた 話畑仕事を終えた夕暮れ時早く帰ろうと 普段は日中しか通らない獣道みたいな ところを歩いていると道脇に妙なものがい たそう だそれは下手くそな人型の粘土工のような 姿をしており何をするでもなくぼんやりと 立っていたそう だじ様が活いでいたクアをそいつに向かっ て突きつけ何もんだと一括したところ そいつは急に輪郭を崩しドササヤ あっ た近づいてみるとそこにはこもりと不用の 小山ができておりそのとどから獣の骨が 覗いていたそう な山で死んだ獣が崩れ落ちた肉の代わりに その辺のものをかき集めてまとっていたん だろうなとはじ様の 団なぜ人型なのか一体 何のために現れたのかは分からんそう な通り ますじ様の 話山で草取りをしていると背後から肩を トントンと叩か れ主様が通りますのでちょっと失礼と何者 かに話しかけられたそう な途端草刈りのためにかんだ姿勢のまま体 が動かなくなったそう なまきもできないまましばらく待っている とじ様の背後何か巨大なものがその身を ずるずると引きずりながら通りすぎていっ たそう だ恐ろしくて生きた心地もしなかったが ずるずるという音が聞こえなくなったあり で再び何者かにご迷惑をかけしましたと 耳元で囁かれその瞬間じ様の正大に正面を 漏らして気絶したそう な気がつくと時間はさほど経っておらず日 もまだ十分高かったが夕暮れまで仕事を する気になれないじ様は荷物をまとめて 早々に家地についたそう だ途中今まで草をしていた山肌を振り返っ てみたが巨大の何かが通ったような痕跡は 見つけることができなかったと いう呼ぶ 声知り合いの 話山で木を切っているとどこからともなく おーいと呼ぶ声が する誰だと呼びかしてみる とく聞き取れない返事があっ た繰り返す潰れた声に耳がすすうち ようやっと内容が聞き取れ た右手がないん じゃ何のことだろうといかし思っていると 不に耳元で思い声が聞こえ たそこ か驚き振り返るが誰も見えないそれきり 呼ぶ声もえている 気が悪くなりそこで撤収したのだと いうその次の入日に大きな事故が発生し彼 は右の肘から先を失ってしまったそう だ 時知り合いの 話彼はその昔仕事で南米に不妊していた ことがある 差したるトラブルもなく無事人気を 務め上げたのだがなんとか不思議な事柄に 遭遇したのだと いうある山岳年を訪れていた時の こと地元企業との打ち合わせで大雪室に 通され た向こうの重役が来るのを待っていると 奇妙な音を感じ た どくんいや音というより振動と言った方が 正しいかもしれ ない気のせいかとも思ったが静かな室内に 確かに響いて いる断続的 に規則的にリズムを取っているように 音の出所を探していると棚に飾られた1つ の時に目がいっ た仮面をかぶった人が体操座りをしている ような デザイン膝の上で両手を輪にしておりそこ から蓋となって取れるような構造 らしい凝視していると焼き物のはずの器が 脈動しているような気がしてき た調べに行こうか迷っているうちに正男 相手が来て木を 逃す同時に奇妙の振動音もパタッと止んで しまったと いう打ち合わせは無事に終わり大雪室を後 に するそれ以上の会は怒らなかっ たその夜同僚という職に出かけた時にその 話をしてみ た同僚も日本人だがその地に不妊して長く 何か知っているかなと思ったの だ少し顔をしかめて話し だすあのちょっと不気味な感じのも でしょう近寄らん方がいいですよその昔 戦争捕虜の心臓を入れる器だったらしい です から本当かどうかは調べてません がその夜に何を食べそれがどんな味だった のか全然思い出せないそう だこの国の人たって昔は一体どんな争いを していたんだろう なふと思ったが彼もまた詳しく調べるよう なことはしなかっ た青白く光る 生き物知り合いの 話彼のおじさんは奥山ですきをしている 泊まりがけで遊びに行った時にそこで 不思議な動物を見たと いう 深夜住やがの前で談話していると ふふふという音が聞こえ た何か来たと思い外を見やると青白く光る 生き物が林の中にい た馬 だ大きくは ないしかし小馬ではないような印象を受け たなんとも奇妙なことに馬は体から薄い光 を発して いる月も出ていない暗闇だったがその体は 闇の中にはっきりと確認でき た青い馬は下草の中に顔を突っ込んで何 やら探している 様子やがてあげられたその口には太い蛇が 加えられてい たそのままカッカッカッと一息に飲み込ん で しまうとといきなり馬は彼の目を真正面 から覗き込んでき たララと光るその目に身が固まっ たこいつは馬じゃない馬なんかであるはず が ない身動きもできずにいると馬は彼に興味 をなくしたのか自分から目を外し たあ と思う間もなくそのまま闇の中へ姿を消し てしまっ た大丈夫 かおじさんの一言で我に 帰る足が震えて立っておられずそのまま 知り持ちを つく何あれと問いかけるとあっさりとした 答えがあっ たこの山の神様さね 水の道を操るのかどうか知らないがあの馬 が地面を蹴飛ばすとそこから清水が湧くの さ間伐の時にもかなり助けてくれたそう だだからその里では昔から山神様として 敬っているのだ と 実際向こうにこちらを助けるつもりがあっ たのかどうか それは本当のところは分からないが ね自分が水を飲みたかっただけかもしれ んしかしまあそういうわけだから直会は 出すな よ王子さんがそう釘を刺すとそれ以上この 話題は続かなかっ た彼は今でもちょくちょくそこに遊びに 行っているがあれから その青い馬を見たことはないそう だ 木材友人の 話お馴染みと近くの山へビアを取りに行っ た時の こと雑談しながら登っている山道の上の方 から何かが転がってき た断面に年輪が 見える丸田 だ大きさは1m ほど勢いはなかったが当たれば怪我くらい する だろうやり過ごそうと脇道によっ た丸田はそのままコロコロと2人の真横 まで転がってき たそこでぴたりと静止 する驚いた彼らを何とも説明できない違和 感が襲っ たしいて言えば何かに様子を伺われている と言った感じ か少し曲がってまた丸田は転がり 始める丸田が視界から消えるまで彼らは 身動きできなかっ た後日幼馴染みが彼の祖父から聞いた ところによると2人が見たものは字のもの に転げとかコグなどと呼ばれているもの らしい 丸田に辞退しているが実際は蛇の類いだと いう演技が悪くなるので生き合っても無視 しろと言われたそう だ知り合いの 話望山の手入れをしているとおかしな音を 聞いたという 手を止めて耳を 済ます生き物のいびきのよう だ正体は分から ないできるだけ音を立てずにいびきの主の 姿を探すことにする 右手奥の少し開けた場所でどうやら目当て の相手を見つけ た自分の目を 疑うそこで気持ちを下げにいびきを書いて いた ものそれは太い丸田だっ た断面には年輪が ある枝を落とした切断後もちらほら見受け られるそれだのに腹に当たる部分がかかに 上下して いる生きて いる起こしたりするようなことはせず静か にそこを立ち去ったそう だ知り合いの 話彼は山に椎茸を栽培するための小屋を 持って いる小屋の手入れをしに行っていた時の ことほを整理していると違和感を覚え たまさか自分が用意していた数より増えて いない かおかしく思い引っ張り回しているうち何 本かのほに異変が起きた 灰色の先端に2つの目がパチクリと開いた の だしばし睨みあこした後木の表面は波が 走ったかのようにブれ たブレが始まると元通り何の変哲もない 木材に戻って いる怪しい木には手を触れぬことにして その日は山を降りることにし た次に小屋を訪れた時穂だきの数は記憶に ある数に落ち着いていたと いうJA

「山にまつわる怖い話」スレpart23より、36本の怪談を朗読しました。

山菜採り
ほっほサン
S県にある集落
奇妙な発光体
数え歌
人間の剥製
タヌキのせい
なにか
雨音
火が点かない
死んで捨てられた動物
古い登山靴
山の主様
石馬
風文
鉄条網で囲まれた沼
山奥の神社の秋祭り
人喰い石
朝顔
奇妙な蜜柑の木
貸し
山中の廃病院
得体の知れない物
村のタブー
賽銭
廃村巡り
樹液
芋泥棒
カーン
一人で岩登り
普段は日中しか通らない獣道
通ります
呼ぶ声
土器
蒼白く光る生き物
木材

【不思議な体験募集】
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※使用楽曲
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