【複雑な思い】中国の旅行会社が鳥取県を視察　県内の観光地を巡り堪能するも…

８月１０日から中国人の日本への団体旅行が解禁されたが、原発の処理水放出をめぐり明るい兆しに陰りを見せる中、中国の旅行会社が県内の観光地を視察した。

上海竹園国際旅行社　姚陽艷さん：
「海が隣で最高ですね。すごく楽しかった」

８月２９日、鳥取県境港市から米子市まで続く「弓ヶ浜サイクリングコース」を訪れたのは中国・上海の旅行会社の関係者。鳥取県の企画した体験ツアーに参加し、８月２５日から４泊５日の予定で鳥取県内各地の観光地を視察している。

団体旅行の解禁に合わせ富裕層向けの家族旅行を検討しているということで、一行の中には旅を楽しむ子どもたちの姿もあった。

上海竹園国際旅行社　姚陽艷さん：
「来る前の予想よりすごく良かったです。きのうは大山にも行きました。山の中もすごく楽しかったです。砂丘も行ってきました。特に海はすごくきれいです。感動しました」

一方、福島第一原発の処理水放出をめぐり中国政府は８月２４日から日本の水産品の輸入を全面的に禁止すると発表。中国では抗議活動が起こるなど、観光に水を差す動きも出ている。中国の旅行関係者はどう見ているのか―。

上海竹園国際旅行社　姚陽艷さん：
「（中国でも）気にならない人もいるし、気にする人もいる。どこの国も、日本も一緒で気にする人もいると思います」

日本の魅力を伝える立場の旅行関係者は冷静な反応を見せるとともに複雑な思いを口にしていた。

（2023年8月29日放送　ニュースevery日本海より）

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