【感動する話】左遷された俺が残業して帰宅し家に入ると、見知らぬ女性が居た。女性「あなたが来てくれて良かった」俺「どうして…」興奮が治まらず着替えもせずに・・・(泣ける話)感動ストーリー朗読 総集編

俺は竹原正斗それなりに名しれた有名企業 に勤める27歳独身だ両親は俺が小学生の 時に離婚して今は母と一緒に暮らしている 母は竹原洋子53歳年齢の割には若く見え 明るい性格だ十分俺の稼ぎだけでできるの だが家でじっとしてられず週4回弁当屋で パートをしている時々おかずをもらってき たり社員割引きで安く惣菜を変えるので 我が家の家計に大いに貢献しているまあ母 の口癖のいい加減結婚しなさいを覗けば 平穏な日々を過ごしてい たそんなある日会社で大きな失敗が発覚し た俺が新規に契約した取引先との契約書類 が紛失してしまったそのためその取引先と の契約を破棄されてしまうことになっ た俺は先方から受け取った契約関係の書類 と社内用の書類をまとめ上司の承認を得る ために提出していたしかし上司の坂課長は 受け取っていないというだが俺は課長に 渡したことを覚えている俺は課長が自分の ミスを隠そうとしているとしか思えなかっ たしかし俺の話は聞いてもらえず課長が 受け取っていないということは俺が紛失し たと決めつけられ俺の責任とされた大事な 取引先を失ったこと虚偽の報告をしたこと を合わせて相当の制裁が必要と力説する 坂巻課長の意見が通り俺は担当を外され 地方の死者に転属を命じられた俗に言う 左川だっ た俺は母にこの次第を話した母は私はお前 を信じているよ私はお前をそんな人間に 育てた覚えはないからねでもこれがあの 人生運命よ私だって元旦那にはひどい目に 合わされたんだから ねそう言うと母はにっこりと 笑いだからね人生なんてどうなるのかは誰 にも分からないってことでもいつかは正直 もにはいいことが必ず起こるわそうじゃ ないと不公平だ ものそう言って俺の方を叩いた俺は左より も上司が嘘をついたことがショックだった 信頼できる上司と思っていたが実は保信に 走る奴だったのか とでも結果はこの通りだ理不尽だよそれに 今度の仕事先は地方なんだここを出ていか ないとならない母さん1人で大丈夫か バカねそれはこっちのセリフでしょ今まで 1人住まいなんてしたことないお前の方が 心配だよま家事は一通り教えているから そこは心配していない けど色々近所付き合いとか大変だからね 近所の方がいい人だといいんだ けどなんでも社を用意してくれるらしい よ社宅って独身でもあるのかい社宅なんて 聞くと家庭持ちが住んでいそうだけど ねうちの会社は団地みたいな社宅じゃなく て会社が社屋を借り上げて社員に提供する んだだから会社の人間が集まることはない んだよふうんなるほど ねそれじゃああんたは独身だから社屋と いうよりアパートかマンションなのか ね転勤先は結構田舎なんでアパートだと 思うよまどこに行っても住めばみって言う し不されないで仕事頑張りなあそのつもり さこんな形でうちを出るとは思わなかった けどポジティブに考えて頑張ってくる よして俺は家を出て天底先の死者へ向かっ た用意された社宅はやはりアパートだっ た一等8部屋ある建物で同じような アパートが4件あり軽量鉄骨で四角い建物 だった俺の部屋は2階の角部屋窓が多いの は ありがたい想像よりも新しく綺麗な物件 だったので少しほっとした 最近の若者向けらしく部屋の中にロフトが あり1dkと聞いていたが想像より広く 使えそうだエアコンもあり風呂とトイレは 別なのは嬉しかっ たキッチンは独身用なので小さいがなんと か使えそうだ正直上司の態度やさせで ネガティブな気持ちになっていたが初めて の1人暮らしということでで少しワクワク してき た近所付き合いも最初は緊張したがお互い が同じ気持ちなのか割とあっさりとした 付き合いで俺としてはありがたかっ たただ困ったのはここの立地環境だ公共 交通期間が不十分で駅からも離れた場所で どちらかというと昔の街道に近い立地だっ た死者の場所もも街道沿いで電車を使った 通勤は想像以上に時間がかかる他の社員は みんな車やバイクで通勤している俺も車を 買うかと思ったが計算してみると結構高い し維持費も結構な金額になるもちろん ガソリン台などは会社から支給されるが 駐車場代や税金人員保険それに最近は ガソリンも高い悩んだ末俺は原付2種の スクーターを購入した維持費が安いし場所 も取らない欠点は天気に左右されること雨 に降られたり寒い日暑い日は体がむき出し のバイクは辛いしかし意外とバイクは乗っ ていて楽しい雨も寒さも辛いと思えば辛い が楽しいと思えば楽しいものだそうして 始まった地方の生活都落ちの俺には辛い ものだと覚悟していたが死者の連中は意外 にも温かく迎えてくれ た元々地方では昔ながらの付き合いで取引 している相手が多く本社の頃のように新規 確など言われることもなく安定した商売が できるなので割とのんびりした雰囲気で 残業なんてほとんどなく毎日定時で帰れる 周りの社員もいい人が多く話もよくした 若い女子社員からは原宿や渋谷のことを 聞かれおっさん連中からは新橋や新宿上野 などのことを聞かれた俺もそんなに詳しく ないがちょっと話を持って話すとみ喜んで 聞いてくれたそんな俺も地元の有益な情報 を入れることができて時間や仕事の量に 追われていた本社とは全く違う生活を 楽しめるようになっていっ た何より変わったのは無駄に使う金が減っ たので以前より余裕のある生活ができる ようになったことだ以前は家賃を含めて母 に毎月10万を渡していたが今は家賃も 会社持ちだし母に10万送金しても生活は 楽になった気がする 時々母に連絡しているが母もお前がいなく なって食費が浮いたと喜んで いる母の元気そうな声を聞くとやはり安心 できる向こうもきっと同じ思い だろうそんなある日珍しく残業して帰った 日だったアパートに着いた頃は20時を 過ぎてい た明りが少なく薄ぐらい駐輪場にバイクを ぼんやりしながら鍵も開けずにドアに手を かけた意外にもドアは開いたあれ鍵閉め 忘れた か都会ほど物騒ではないが鍵を忘れるのは 不安だだがあに俺の部屋には金目のものは ないとはいえ今度から注意しようと部屋に 入ると真っ暗な部屋に人がいるよく見ると スカートた女性だそれもロフトの手すりに 紐か布のようなものをぶら下げて踏み台の ようなものの上に立っている幽霊の類いは 信じない俺だが異様な光景に立ちすくんで しまったそして物音に気づいた女性が こっちを見る えと女性が声をあげるえと俺も声が出た 綺麗にハっていたがそれどころではなかっ た俺は一瞬で部屋の雰囲気が違うことに気 がついた驚いてしまったが女性のいかにも わけありな状態に気がつい たこれ はどう考えても洗濯物を干しているとは 思えないこの女性は自ら命をたとうとして いるそう理解する前に俺の体は動いていた 慌てて部屋に上がり込んだそして女性の元 に駆け寄り両手を前にしてまったの姿勢と なったととりあえず落ち着いてそそこから 降りてくれません かとにかくこのままではけないと思い女性 に思いとまらせようと話しかけた女性は俺 の顔をポカンとした顔で見続けていた やがて俺の言葉を理解しくれたのか手を布 から離し踏み台から降りてくれ た俺は持っていた飲みかけのペットボトル のお茶を蓋を開けて 差し出しままあお茶でも飲んで少し 落ち着き ましょうと手渡した女性は踏み台から 降りると力なく座り込んでいた俺の出した お茶をちびちび飲みお茶を手にしたまま 方針状態だった 俺はまたその気にならないように踏み台を 部屋の隅に片付け たここで俺も少し落ち着くことができて 冷静に状況を確認した見れば土足で部屋に 上がり込んでいた慌てて靴を脱ぎながらす すみません慌てていたので土足で 上がり込んでいまし た女性は俺の顔を見て いる自分もこのアパートの住人なんですで もどうやら部屋を間違えてしまったみたい で女性は黙って俺の弁解を聞いてい た今更ながら自分の行動がとんでもない ことに気がついたこのアパートは独身者用 なのでこの女性は1人暮らしだその部屋に 間違いとはいえ土足で上がり込んでいるの だごご迷惑おかけして申し訳ありません でした後日改めてお詫びに伺いますそう 言ってその部屋から出ようと背中を向けた 時彼女から声をかけられ た [音楽] あのありがとうございましたあのまま あなたが入ってこなかったら私は 今頃あああの迷惑をかけたのは僕ですから 礼をわれる筋合いはありません失礼しまし た慌てて部屋を出て外に出るとアパートの 側面には2強盗と書かれていた俺の住んで いるのは1強盗だっ た自分の部屋に戻った俺は興奮が収まらず 着替もせずに冷蔵庫から缶ビールを出し 一気に飲み干した少し落ち着いたので着替 を済ませてもう1本ビールを開けた あの人はどうしてあんなこと をあれはどう見ても自ら命を立とうとして いる姿 だあんな姿を見せられて平気でいられる わけがない自分も名乗らず相手の名前も 聞いていなかったがあの姿が脳裏に残り気 になって仕方が ないもしかしたら部屋の中ではなくどこか 別の場所で再び変な気を起こしていないか 俺は注意してニュースなどを見てい たあそこまで悩んでいるなら助けてあげ たいと思う気持ちとそれとは別のもう一度 会いたいという気持ちがあっ たその日以来俺はアパートを出るたびに 彼女の姿を探してい たそんなことを続けていたある日の夕方外 の大通りからアパートに続く通路で彼女の 姿を見かけた間違うはずもない何日も探し ていた人だじっと見つめていると相手も俺 の視線に気がついた あそんな声が聞こえた俺は正直彼女が生き ていたのを見れて安心したしかし彼女は俺 を見てびっくりしているまた会うとは思っ ていなかったよだった俺は思わず彼女に かけよりまたあえてよかったですもし よろしければこの後時間あります かもしまだあの時と同じことを考えている のならこのまま何もしないでいることは 危険だと思ったが純粋に彼女と話がしたい 気持ちがあったのも事実だっ た彼女はいきなりの申し出で少し戸惑いた しかし小さく頷いてくれた俺は早速場所を 探したがこんな地方では洒落たお店など あるはずもなく目に入ったのはよくある 大衆酒場だっ たしかし他にお店はなく静かな場所より 少し賑やかな方がかって話しやすいかと 考え彼女を促しその大衆酒場に入っ た店内はまあまあのコミ具合だったこう いう店は大人数で来る客が多いので俺たち は比較的空いていたカウンター席に座った ここなら誰も俺たちなんて気にしない だろうとりあえずのビールを頼みまずは 自己紹介から始めた彼女は倉橋えみ子さん と言って俺と同い年だった仕事は近くの 機械部品の工場で事務をしているという 最初は俺が一方的に話しかけていたがお酒 が進むにつれえみ子さんもぽつりぽつり話 をし始め た彼女は1人っこでご両親もすでに奇跡に 入られて今は天外孤独の実になってしまっ たしかし会社で知り合い付き合い始めた 恋人がいた彼とは結婚を考えるほどになっ ていたがある日彼女が小さい頃にかかった 病気の影響で子供が望めない体であること を打ち明けるとその恋人はあっさりと彼女 と別れてしまった悲観した彼女はもう生き ていく理由もなく私は一生幸せを捕まえる ことはできないと思うようになりついには 自ら命を立つ決心までしてしまったとの ことだっ たみこさんは涙ながら話してくれた彼女の 話が一通り終わった後今度は俺のことを 話した会社でミスの責任を上司から なすりつけられ責任を取らされてこの地に 左遷させられたことでもここは気に入って いて癒されることなどを話した気がつけば 結構時間が経っていて閉店時間が近づいて いた意外と話は途切れずに続いていて かなり打ち解け合えた帰り際 によろしかったらこれからも時々こうやっ て会っていただけますかと話したかなり 勇気のいるセリフだったがそうそうこんな 機会があるわけもないので思い切って口に してみたするとえみこさんは少し微笑んで はい私からもお願いしますまた会って色々 話をしたいと思いますと言ってくれた そしてお互いの連絡先を交換しアパート まで送っていっ たその後何度か一緒に会う機会が作れた そんなことを繰り返しているうちに半年の 月日が流れていた今ではより親密なお 付き合いができるようになり今ではお互い の部屋で毎日ののように一緒に夕食を取る 間柄になってい た旗から見ればもう立派な恋人同士に見え たかもしれ ないしかしお互いにその言葉は口にできず 友達以上恋人未満の状態が続いてい た彼女は辛い過去があるので恋愛に慎重な のは理解してい たしかし俺は今の不安定な関係から 進したいと考えていた簡単に言えば俺は えみこさんに惚れていたのだそしていつも のように一緒に夕食を済ませた後俺は 思い切って自分の気持ちをえみこさんに 伝え たちょっといいかな話したいことがあるん だ けど彼女は俺の態度に少し緊張した様子で 俺の前に座っ た何かしら 今更改まっ て俺は大きく新呼吸をし て確かに今更かもしれないけど俺はえみこ さんが好きなんだ俺と結婚を前提にお 付き合いをして ほしいうまい言葉が見つからず まどろっこしい言葉で語るのも面倒なので 素直に自分のことを伝え た彼女は下を向いてしまった垣間見える 表情は喜んでいるようには見えなかっ たそして絞り出すような声 でごめん なさいと言っ た俺はダメなのかと落胆した がでも斗さんが嫌いなわけじゃないのは かかってほしい の彼女は涙声になってい た私 は私は結婚しても子供が埋めないのだから マサトさんの思いに答えられ ない俺は子供なんてと言いそうになったが その言葉は彼女を慰める言葉にならないと 思った 子供が埋めないということが彼女にとって どれほどの痛みを伴う言葉なのかは十分に 理解しているつもりだっ た俺は泣き続ける彼女を見 ながらえみこさんの気持ちも分かるよでも 俺の気持ちは変わらないよえみこさんが 結婚する気になるまで俺は何回も君に プロポーズを続けるからねと伝え部屋を後 にしたその後部屋での夕食はなくなったが 外で会う機会は続いていたその度に俺は プロポーズの気持ちを伝えたしかし何度 伝えても返事はごめんなさいだけだっ た俺は悩んだえみこさんをあんな顔にする ためにプロポーズしているわけでは決して ない 俺の本気を伝えるには言葉だけでは足り ないのだ態度で行動で俺の気持ちを伝え なければいけないことに気がつい たある日俺は休暇を取り役所に向かった そして1枚の用紙を手に入れた手に入れた のはコイ届けその髪を持って俺はアパート に戻っ たそしてアパートに着くと彼女の部屋に 突撃するこの時間彼女が部屋にいるのは 確認済みだったドアの前に立ちチャイムを 鳴らすドアが開き彼女が顔を出すあらどう した の彼女は驚いた顔で俺を見た俺は無言で手 に持った髪を見せたここれってコイと だけああこれが俺の気持ちなんだ俺は君と 一緒にいられるだけで幸せなんだ俺と結婚 して ほしい彼女は震えるように問いかけ た本当 に本当に私なんかでいい のここまでの俺の行動を見ればいいに 決まっているだろうと言いたかったが俺は 黙って頷いた みるみる彼女の目から涙が溢れてきた ボロボロ涙を流す彼女を見てたまらなく 愛しくなった彼女を抱きしめたそして彼女 の耳元にさい た君じゃなければダメなん だ一緒に家族に なろう気がつけば俺も涙が溢れて止まら なかった そして俺とえみ子は結婚した結婚したこと で社宅はアパートから少し広い一軒屋に 変わった一軒屋などで四方の窓があり 明るい家で彼女は喜んだそして渋る彼女を 説得し3婦人家に連れて行き検査を行った その結果妊娠しにくい体質であるが妊娠 することは可能なこが分かっ たそして不妊治療を始めた苦痛を伴う辛い 治療だったがえみ子は頑張っ たそんなある日えみこの体調が悪くなり 医者に行ったところなんと妊娠している ことが分かっ たまさに天からの授かりもだと思え た妊娠が分かった俺はみに負担をかけは いけないと家事全てを俺がするようになり そして会社にも男性社員に3級の制度が ないかを確認した総務部の課長からは男性 に級制度はないが育児休暇は認められて いるしかしほとんど利用されていないのが 現状だここは1つ君がお手本となって育児 休暇を取得してくれないか となんだか背中を押されてしまったそんな ことをえみこに話すともう親馬が始まって いるのねと笑われてしまったえみ子は健康 に注意して栄養も十分取り定期検査でも 赤ちゃんは元気に成長していると言われ たそして月日は流れ てお疲れ様くれてありがとうおかげで元気 な女の子が生まれた よあなたも頑張ってくれたでしょこれは私 だけじゃなくて2人の愛の決勝なの よそう言って俺たちは神聖事質の中で眠っ ている我が子を眺めてい たまさか自分の子供をこの目で見ることが できるなんて まるで夢 みたいそう話すえみこの目は赤く 腫れぼったい産んでから散々泣いた後が くっきり残ってい たそういえばお母さんがそろそろ駅に着く 頃じゃないあそうだったすまんが迎えに 行ってくるから子供を頼むぞ頼むってまだ この部屋から出る時間じゃないから心配 ゴム用だってばととにかく行って くる実は昨日子供が生まれたことを母に 電話で伝えると明日行くと飛んできたのだ やがて病院に着いた母は早速孫を抱き嬉し そうな顔で笑ってい たそして帰宅する母を送りまた病院に戻り えみこの部屋に行っ たあなたって子供が生まれてから全然 落ち着かないわね俺よりえみこは大丈夫な のか出産は疲れただろううん疲れたけど すごい充実感がある のそっ かふと頭に浮かんだことを聞いてみ たなあ変なこと聞いてもいいかな何変な ことってあのもう罪悪感はなくなったかい えみ子は俺の手を 握り うんあの日あの時あなたが間違えて アパートの私の部屋に入ってこなかっ たらどうなっていた かしら多分こんな幸せな気持ちになれ なかっ たこれが運命ならあなたは私の運命の人 だったの ねだから改めて俺を 本当に ありがとう運命 かもし俺の会社でのいざこざがなかったら ここにはいなかっただろうしえみことも 出会っていなかったんだよね俺にとっては えみ子が運命の人なんだ よそう言って見つめ合い2人で笑った こんなに自然に笑えるようになるなんて この町に来た時には思いもよらなかっ た翌日まだ名前もない我が子を抱きながら 病院の中庭に面したベンチにえみ子と一緒 に座ってい た彼女の顔はすっきりとして母親の顔に なっている温かい春の日差しに照らされて ゆっくりと流れる時間の中にいるとまるで 自分たちのいる世界がそして未来が輝いて いるようだっ たいつも通り仕事を得ていつも通りの電車 に 乗る最寄り駅から8分歩き20年近く クラスマンションに 帰宅冷蔵庫の中のビールを取り出し コンビニで買ってきたつまみで いっぱいそこまで興味のないバラエティー 番組を眺めながら今日もぼんやりと同じ ことを 考えるあの2人は元気にしているだろう か知る術もないし知ったところでできる ことも ないだけど俺はこの20年間毎日毎日 そんなことを考えて いるあの2人というのは元妻の美子と娘の のこと だ本当なら今だって家族3人で幸せに 暮らしているはず であの頃の俺はそんな未来がやってくると 信じて疑っていなかっ た しかし俺たち家族は予想だにしない形で 離れ離れになってしまったの だ子と出会ったのは今から21年前のこと だ当時社会人1年目貧乏な田舎町から上京 して営業職サラリーマンを始めたばかりの 俺一方で美子はまた別のデザイン会社で 社長である父親の秘書を始めたばかりだっ た出身地も境遇も違う俺たちは人で溢れて いるこの東京に暮らしているという以外の 共通点は何も ない本来なら出会うはずのない運命だった はず だそんな俺たちが出会ったのはある雨の日 の こと仕事から帰る途中で突然の雨に見舞わ れ俺は傘を購入するために目の前にあった 雑貨屋に入っ た今日は天気予報を見なかったからまずっ た なそんなことを思いながら傘を探したもの の可愛らしいカントリーな店なので少女 趣味なデザイン ばかりその中で唯一シンプルな黄色の傘を 手に取った俺 は女性ばかりの店内に居るのが恥ずかしく なり足早にレジへと向かうしかし急ぎすぎ て注意3万だったのか持っていた傘を商品 棚にぶつけてのだ何かを落としたと気づい たのはカチンという音がしたのを聞いた 後音のした方を見てみると小さな ペンダントが床に落ちていて装飾の一部が 外れて壊れてい たやってしまっ た一瞬動きが止まっ たこういう雑貨屋って実は高かったりから 弁償するのはかなり痛 で今月は同僚との飲み会が多くて特別お金 がないというの にこか不か俺が商品を落としたことには誰 も気づいていない様子とはいえやはり壊し たことに気づいたのに放っておくわけには いか ない俺はしぶしぶそれを拾い上げレジまで 持っていこうとしたその 時あのそのペンダントって落としちゃった から購入する感じです かそんな声が聞こえたので俺はそちらに目 をやったそれが美子との 出会い見られていたのかと内心恥ずかしく なりながらああそうなん です俺がそう答えると心なしか美子の表情 が明るくなった でもよかったなんていうので俺は少しむっ してしまっ た買う予定のないものをうっかり落として 弁償するはめになったのに何が良かったと いうの だすると美子はそんな俺の気持ちを察した のかあすみませんそうじゃないんです実は そのペンダントずっと欲しいと思ってい てたら私に譲っていただけません かそういうことかとすぐに理解はできた ものの簡単に応じることはできなかったえ でもこれ壊れちゃったんですよ部品の一部 が取れただけとはいえ自分で壊したものを 他人に購入させるのは気が 引ける美子の申し出はとてもありがたかっ たのだがさすがに1度は断ったでも美子は 笑顔で全然いいんですボントでくっつけ られますよと言ってくれたので俺はお言葉 に甘えることにし たお互いの会計が終わった後成行で一緒に 店の外に出るとあれすごい雨が降っ てると驚いた様子の 美子つい30分前まではいなかったから 彼女も気がつかなかったん だろうよかったら駅まで送りましょう かこんな言葉があっさりと出て正直自分で も驚いたでもなぜか力になりたいと思った んだ美子は嬉しそうに頷いてくれて買った ばかりの黄緑色の傘に2人で肩を並べて 入っ たそれから流れで先を交換し3ヶ月後には 交際をスタートし た女性とお付き合いをするのは初めてでは なかったが一緒にいると気持ちが安らいで ありのままでいられると感じたのは初めて のことだったそれくらい美子の存在は俺に とって掛け替えのないものだったん だだから当然結婚のことは視野に入れてい てそういうをすることもあっ たまだ具体的な予定はなくても美子と家族 になったことを想像して話す時間はとても とても幸せだったことをよく覚えて いるそして交際1年を迎える 頃その日俺は美子にプロポーズしようと 考えてい た年齢は24歳で社会人もまだ2年 少々早い方ではあるが生涯を共にするの なら美子以外考えられなかっ たでもその日俺がプロポーズする直前に 美子の方から思いもよらない告白をされた の だ 私妊娠したみたいな の見なくは嬉しそうなでも少し不安そう 様子でそう切り出した俺の方は驚きはした けどほぼ100%嬉しいという気持ちしか なく大喜びで用意していた婚約指輪を 手渡し たそれに美子も驚いたようで2人して泣き ながら笑ったっけ な美子と2人でも信じられないくらい幸せ なのにこれからは愛しい供3人に なる俺たちを待っている未来はどれだけ 幸せなん だろうそんな風に思っていたことを今でも 鮮明に覚えているの にその幸せが終わるのは思っていた以上に すぐだったん だプロポーズしてからお互いの両親への 挨拶を済ませ一緒に暮らす家を探した 妊娠中ということもあり結婚式はでき なかったけどそれでも幸せで穏やかな日々 でもただ1つ だけ美子の両親は俺との結婚に反対してい た社長令嬢の美子は関連企業の音像師との お見合いをずっと進められていたらしい から 俺はその事情を知らなかったけど知っても やはり美子と離れ離れになることなんて 考えられなかったましてやお腹の中には もう大切な子供も いるだからご両親のことは考えず駆け落ち 同然の道を選んでしまっ た今思えばこの時もっと本気でご両親を 説得しに行っていればまた違った未来が あったのかもしれ ないそんな風に思って しまう入籍して半年後無事に娘の千尋が 生まれ た美子にそっくりなぱっちりとした丸い目 に俺譲りなのか生まれて間もなくできた 口元の ほ俺に似ているのはなんだか照れ臭かった けど愛する美子に日に日に似ていく我が子 は愛しくて仕方がなかったよでもそんな ある 日美子の携帯に1本の電話 がそれは美子の母親からで父親が亡くなっ たという知らせだっ た1人娘の子に心配をかけとずっと隠して いたそうだ [音楽] が数年前から富士の病を患っていてそれが 原因でなくなってしまったと かお見合いをさせたがっていたのも音像師 と結婚させたがっていたの も全部自分が先だった後を考えてのこと だったのかもしれ ない関わりがほとんどない俺でもそんなに 思ってしまうくらいだからみこも思うこと がたくさんあった だろう生まれてから顔を見せられなかった 千尋を連れて葬儀に出席した後も美子は ずっと元気がなかっ た そして1ヶ月くらいが経った 頃離婚して ください美子はそう言ったまさかそんな 言葉が出てくるとは思っても見なかった俺 はもちろん説得しようと試みたでも美子は それに応じてくれることはなかっ たお父さんが生きているうちに安心させて あげられなかっ た今度はお母さんまでそんな風になって しまったら私は立ち直れ ないお母さんをさせてあげたい のあなたは何も悪くない本当に本当に ごめん なさい俺ではダメなの か確かに高級取りではないけど真面目に 働いているし美子と千尋の2人を養って いくくらいの安定はしているはず だそれでも不安だというのならもっと もっと努力するどんなに残業しても休みが なくてもいい美子の実家に住み込みしても いいしお母さんを呼んでもいいどんな形で もいいから家族3人で暮らしたかったん だでも俺がどれだけ説得しても美子の心は もう俺の方を向いてはいなかっ [音楽] た歩いていく先に見えていた3人の幸せな 未来ももうここにはなく て俺と別れることが美子と千尋の幸せに なるのならそれに従うしかできることは ないそうさした俺はなな離婚する道を選ん だの だあれから20年経った 現在2人がどうしているのかどこにいるの かも分からない 俺は相変わらず同じ会社に務め今は人事部 の 部長仕事は充実している が幸せにしたい誰かがいなければ何のあり がみもない が今頃成人を迎えたであろう千尋はどんな 大人になっているだろう か大学生になった就職した 悪い大人に傷つけられていないといい が最近面接に来る就活性が千尋と同じ年頃 になったのもありよくこんなことを考える ようになっ たそんなある日来週面接に来る就活性の 履歴書を見て作業する俺の手が止まっ た三宅千という名前を目にしから だ千ひろという名前 はあの世代には割と多い名前だ し三宅という苗字も美子の救世とは 違うそれに俺が人事を務める会社に たまたま娘が面接に来るなんてそんな偶然 あるわけが ない分かっているつもりでも同じ名前を 見るとついつい反応してしまうで ある別人とは分かりながらも俺は三宅千 さんの履歴書を心なしか丁寧に読んで しまっ た私の尊敬する人物は母です母はどんな私 の様子にも気づいてくれて元気づけようと してくれるから です私が本社で務められた際は業務に邁進 することはもちろんです が同僚の心にも目を向けて気持ちよく働き やすい会社作りを積極的にしていきたい ですその文章を見てついつい美子のことを 考えてしまっ た明るく優しかった 美子きっと娘である千尋のことも温かい 優しさで包み込んでいる だろう うちの履歴書には顔写真の添付がないのだ が他人であるはずの三宅千ひろさんに直接 会うのがすごく楽しみになってい たそして 翌週次の方 どうぞ俺がそう言うとコンコンと丁寧に ドアをのくし て就活性が入ってき た新しいスーツをにい緊張したおちの彼女 の顔を見て俺は思わず動きを止めてしまっ ただってそこに立っている彼女は美子その ものだったのだ から俺は急いで手元に置いてある履歴書に 目を向け たするとそこには三宅千尋の文字 がまさか彼女は あの千ひろなの か頭の中でぐるぐると考えていると彼女は 不思議そうにこちらを見たあ失礼三宅 千ひろさんですか我に帰った私が尋ねる とはいまるまる専門学校から来ました三宅 千ひろと申します本日はよろしくお願い いたしますと言って丁寧にお辞儀をし たそのハキハキとした話し方もなんとなく 美子を思わ せるもしかしたら目の前にいる人物が20 年ぶりに会う娘かもしれ ないそう思うと変な汗が出てきて緊張をし てき たしかし相手は俺が父親かもしれない なんて夢にも思ってい だろだからここはやはり面接感として平然 をようべきだ短い時間でそう考えて なるべく普通の対応を する本日面接官を務める人事部のやと申し ますよろしくお願いし ますいつも通りの言葉を発しやっと 落ち着いて彼女の顔を見た すると美子によく似たぱっちりとした丸い 目小さいけれど高い 花そして俺譲りの口元の ほやっぱりその全てがあの千尋だと思っ た間違いないほぼ確信だったとはいえ面接 に来た彼女に突然父親だと名乗り出るわけ にもいか ない死亡同機を聞い たりどんな資格を持っているか学校で どんな学びをしたか普段の面接で聞くよう なことを平然を予想て質問して いく本当はこんなことよりも聞きたいこと がたくさんあるというの に今はどこに暮らしているんだ子元気にし ているか大人になるまでどんな思い出が できたんだどんな食べ物が好きで何をする 時間が1番 楽しい千ひろについて知りたいことは1日 あっても聞ききれない だろうでもここは面接の場だし隣にはもう 1人面接官が いる千尋の採用に影響が出ても困る し下手なことを言うわけにもいかないでも せっかく20年ぶりに会えたのにこのまま 終わるの はやぶさんあは聞いておきたいことあり ます か面接官の同量に言われてありすぎる ぐらいだ よと思いながらもうまい方法が考えつか なかった 俺ありませんそう答えると ではこちらからの質問を終わります最後に 三宅さんから自己PRがあればお願いし ますと同僚が言っ [音楽] た20年間1人きりになって考える時間は いくらでもあったのにこんな形で再開する なんて考えていなさすぎてせっかくの チャンスに何もできない自分が情けなくて 仕方がなか 20年ぶりにやっと会えたのにこれで 終わってしまうの か俺はそう思った 時千尋が口を開い た私は履歴書に母を尊敬していると書かせ ていただきまし た私が幼い頃に両親が離婚してそれから すぐに再婚しました 新しい父はとても厳しい人でうまくいかず に悩んだことも多々ありました が母はいつも味方でいてくれまし たそんな強くて優しい母が私は大好きなん です履歴書の文章もかなり入念に読んだが 美子のことだと思って改めて聞いてみると なんだか涙が滲んで くる俺が知らない間に2人はどれだけの 苦労をしてきたのだろう か1人になってしまった自分の方が不幸で 親子2人で暮らせる美子と千尋は幸せで ある勝手にそう思い込んでいたがそうとは 限らなかったのかもしれ ない千にも同僚にもばれないようできる 限り目に力を入れて耐え たもしかしたら千尋は俺のことを恨んで いるのかもしれ ない美子の父親が亡くなる前に勇気を出し て説得に行かなかった こと美子が弱っている時にもっと違う方法 を思いつかなかった こと20年も顔を見せないで 恨まれても仕方がない だろうそう思うと千尋の次の言葉を聞くの が怖くなってしまっ たすると千ひろはポケットに手を入れて あるものを取り出し たこれは私が成人した時に母がくれたお 守り です母と父が出会うきっかけになったもな んだそう ですこれから大人になった時きっと私を 守ってくれる存在になるからとそう言って くれまし た そうそれは美子と出会った時のあの ペンダントだったの だ壊れたあのパーツは結局ずっと壊れた ままそれでも美子は不格好なペンダントを ずっと大切に取っておいてくれてい た私は本当の父とは赤ん坊の時に別れたの で覚えていることはありませんでもこの ペンダントを持っていると父が守ってくれ ているようなそんな気持ちになるん ですだから今日はすごく緊張していたので ついって来てしまいまし た自己PRのはずなのに突然追いたち話を 始めた 千尋もう1人の面接官である同僚は何の ことだか不思議そうにして いるでも俺 はとても涙なしでは聞いていられず俯いて しまってい たもしかしたら千は俺が父親だと気づいて くれているんじゃない かそんなありえない期待を抱き ながら長々と話してしまい申し訳ありませ んでし た千尋は我に帰ったようでさっきまでの ようなハキハキとした様子でそう言っ たやはり気づいてくれているなんて俺の 期待でしかなかっ たそう思った でもこれは本当にお守りなのかもしれませ ん千尋は確かにそう言って俺に笑いかけた の だ パターン今日の面接は千ひろで 最後最後の子は少し不思議な感じでしたね ハキハキしていて良さそうだと思ったん ですけど 同僚がそう言ったがそれに返事をする暇は なかっ た俺の足が勝手に動いていたから だバンとドアを開け俺は廊下の先へ急いだ まだ千尋の後ろ姿があった三宅さん俺が 走って追いかけると千ひろはゆっくり 振り返ってくれたその目には涙が溜まって いた 泣き顔まで美子にそっくりだなんて驚いて 思わずちひろと言ってしまっ た一歩間違えれば完全に不審人物 だで も本当にお父さんに会える なんてごりありすぎだよ ね千が号泣しながらそんなことを言うので 抱きしめてしまっ た赤ん坊ぶりに抱いた千ひろは当たり前だ がとても大きくなってい て会っていない間の年月を嫌でも感じさせ られ たその後それを見ていた同僚の誤解を解く まで変な目で見られてしまったのは言う までも ない後から聞いた話だが俺と離婚をした子 はお母さんの言う通りお見合いで再婚をし たしかしモハ夫だったため家族中はうまく いかず数年で離婚していた らしい美子は俺との家族写真を大切に取っ ておいてくれたようでそれを見ていたから 千ひろは俺のことを分かってくれたそう だ憎まれていても 忘れ去られていても仕方がないと思ってい たからそれはすごく嬉しかったしそれと 同時に美子にまた会いたいという思いが とても強くなってしまっ て勇気を出して千尋に話したらなんと20 年ぶりに家族3人揃うことができ たそして1年が経った 現在たはまた3人で暮らして いる俺と親子ということが分かったので 会社への採用はなかったもの のこういう形で一緒に過ごせる日が来て 本当に良かったと 思う20年前に見えなくなってしまったと 思った幸せな未来 はかなり遠回りではあったが確かにここに あったのだ 途切れなかった家族の絆に今心から感謝し て いる何もお返しできずすみませんこのご音 は一生忘れませんありがとうございまし た深深とお辞してそういった 彼女きっと礼儀正しいしっかりした家で 育ったんだろうな そんな風に思っ た決してかっこつけたくてやったわけでは ないのだ が誰かのために慣れた感覚はとても気持ち のいいものでその日はふわふわとした 気持ちのまま眠りについたしかしその翌日 俺は打って変わって地獄に叩き落とされる の だその日は 土曜日仕事は休みで予定もないので もちろん俺はアラームをかけなかっ たしかしけたたましい着信音で俺は 飛び起きることになった寝ぼけまこで見た スマホの画面には課長の名前が映し出され て いる休日に来る上司からの連絡ほどドキっ とさせられるものはないははい もしもし俺は焦る気持ちを抑えて急いで 電話に出 たおいおい寝てる場合じゃない ぞ俺は山田京平29歳大卒で入社した会社 はブラック企業で信じられないほど残業が あった上上司からの新人いびりもひどかっ たので3年働いた後 代謝26歳で転職した現在の仕事は営業 メインの サラリーマン自分なりに頑張っているもの の営業成績はいつも真ん中より下のあたり 特別悪いわけではないもののいい評価をさ れているわけでも なく正直車内での影は 薄いもちろんブラックだった全食よりは ずっといいんだ けどプライベートもかもなく不可もなくと 言ったところだ 学生時代から友人の数はあまり多くないの で月に1度遊びに行くか行かない か休日は大体オンラインゲームをしている ようなそんな日々だそれから1年間 付き合っていた彼女とはこれでも結婚を 考えていたけどあなたと結婚しても楽しい 人生にならなさそうと言われ最近振られた ばかり俺の現は今のところごく平凡の中で はつまらない方ってくらいだろう かそんな俺の最近の 楽しみ1人で寿司屋へ行くこと だ元々インドア花俺は1人で飲食店に行く ことなんて今までほとんどなかったんだ が仕事で使う万年室を買うために普段行か ない駅へ行った時新しく回転の寿司屋に ついつい引かれて入ってしまった今までに 行ってきたような賑やかな回転寿司屋とは 違い落ち着いた雰囲気の 店内もちろん回転寿司ではないし若干高級 な店なのは 確かこんなところに俺のような人間が しかも1人で来てよかったの か入した瞬間にそう思ったものの店員さん や大将が親切に話しかけてくれたので とても居心地が良かった味もびっくりする くらい美味しくてもう他の店では寿司を 食べられないってくらいすっかりこの店の 鳥子になってしまっ た最近では大将も俺を常連と認識してくれ ているらしく俺が入店したことに気がつく と山田君と呼んで笑顔で話しかけてくれる ようになった向こうは接客の一環として気 にかけてくれているんだろうけど俺にとっ ては年の離れた友達ができたみたいで大将 と話す時間が楽しくもあったそれからは月 に2回くらいのペースで1人寿司を食べに 行くのが俺の楽しみになって いるある日の 金曜日普段なら金曜日は店がむ予想が できるので行かないようにしているんだが 珍しく残業で疲れてしまったのであの寿司 が食べたくなっ た家に帰るのとは反対方向だったが俺は 迷わずあの店に向かっ た20時過ぎだったので多少客足は引いて いて俺が顔を見せるとすぐに大将は気づい てくれたあ山田君の夜に来てくれるなんて 嬉しいじゃないかそう言って俺を カウンターの1番奥の席へ手招きしてくれ た席が埋まっている時以外はそこが俺の手 位置のようになって いるこんな風に店の人に覚えられていつも の席があるのも初めてなので少し照れ臭く も嬉しかっ たそうなんですよ今日は残業で少し疲れ ちゃって美味しいお寿司を食べたくなり ました俺がそう言うと大将は喜んでくれて 仕事の愚痴なんかを聞いてくれながら 美味しいお寿司を出してくれた珍しくお酒 も飲んで楽しくなってきた 頃カウンターの反対側のすみっこに女性が 1人で座っているのに気がつい た新人のオルさんか なその女性は眼鏡をかけて格好も地味な 感じカウンター席に1人の客がいるのは 珍しいことじゃないが若い女性が1人で 座っているのは初めて見たような気がし た俺より先に座っていたのか大将との話に 夢中になっている間に席に座ったのかは わからない が1つ1つおいしそうに表情をさせている のがなんだか可愛らしくてつい視線を向け てしまっていた眼鏡で黒いひつ女神で一見 少し硬そうに見える けど店員さんと話しているのを見ると きっと物越柔らかな人なんだろうと思った あの子が気になるのかい大将の言葉で はっとあれに帰ったえいやそういうわけ じゃ なんとなく気になって見ていただけで下心 とかそんなつもりは全くないちゃかすよう に大将が言うので少し焦っているとまた 笑われてしまっ た今日初めて来てくれたお客さんだよ1人 で飲食店に入るのは初めてのことみたいで かなり緊張した様子で ねでもお寿司を食べると美味しいおいし いって喜んでくれるから俺の方まで嬉しく なっちゃった よへえそうなんですか俺と同世代くらいか と思ったが笑っている顔を見ると少し幼く も 感じる美味しいと喜んでいる彼女の顔を見 ていたらなんだか俺の方までいつもより 全てが美味しく感じ たまあその後はまた大将との話に 盛り上がって彼女のことは忘れていたんだ けどそれから30分ほど経ってそろそろ 帰りますね今日もありがとうございました 大将にそんな挨拶をして店を出ようとした 時だったさっきの眼鏡の女性が明らかに あたふたとしているのが視界に入った何を しているのかと思ったが俺も社交的な方で はない声をかけるつもりはなかったものの 店の出入り口が彼女のすぐ後ろにあるので 様子を見ながらそちらの方へ歩いていく するとバチっと目が合ってしまった何やら 困った表情をしているのでさすがに無視 することはできなかっ た大丈夫ですか俺がそう尋ねると えっと彼女は言葉に詰まって いる少し下に目をとカウンターの上には 伝票そして彼女は膝の上にバックを置き 両手を中に突っ込んでいるその状況を見て なんとなく事態を察した俺はもしかして 財布忘れましたと尋ね たすると彼女は恥ずかしいのか顔を真っ赤 にしながらこくんと盾に頷いたそして クレジットカードが使えないって知らなく てと小さな声で言っ たその声が震えているのを見ても初めから 無線移植するつもりだったとはとてもじゃ ないけど思え ないそれにさっきの幸せそうな笑顔を見て いたからなおさら彼女を疑う気持ちには なれなかっ た初対面の人相手にこんなこというのも 変わっているかもしれないでも俺は気づい たらこう言っていた俺が出しますんで 大丈夫ですすると彼女はびっっくりして目 を見開いたえでも そんなさすがに彼女も遠慮していたが俺が ここで無視してしまえば彼女は無線飲食 扱い だ大将もショックだろうし悪気がなかった とはいえこの女性だってどうなってしまう か俺がお金を出して住むのならそれが一番 丸く収まると思ったのだ結局俺がお金を 払い2人で店をおた女性はお礼をするから と連絡先を尋ねてくれたもののなんだか それを目的にお金を払ったみたいでそれも それで嫌だっ ただからいや俺が勝手にやったことなんで 気にしないでくださいと返事をするすると 今度はじゃあこれからお金を届けてもらう のでお返しさせてくださいと言ってくれた がいやそんな大事にするような金額じゃ ないのでそんなに気にしないでくださいと こちらも拒否し た感謝されるのに慣れていないからうまく 受け取ることができなかったのだ 結局何も受け取らずその場を後にしようと した俺に彼女は言った何もお返しできず すみませんこのご音は一生忘れません ありがとうございました深深とお辞儀して そう言った 彼女きっと礼儀正しいしっかりした家で 育ったんだろうなそんな風に思った決して つけたくてやったわけではないのだが誰か のために慣れた感覚はとても気持ちのいい もの でその日は珍しくゲームもせずふわふわと した気持ちのまま眠りについ たしかしその翌日俺は打って変わって地獄 に叩き落とされるの だその日は 土曜日仕事は休みで予定もないでもちろん 俺はアラームをかけなかっ たしかしけたたましい着信音で俺は 飛び起きることになっ た寝ぼけまこで見たスマホの画面には課長 の名前が映し出されている休日に来る上司 からの連絡ほどドキッとさせられるものは ないははい もしもし俺は焦る気持ちを抑えて急いで 電話に出て おいおい寝ている場合じゃないぞ課長は 呆れたような怒ったような声でそう言って 何が起きているのかを説明したその内容を 聞けば確かに呑気に寝ていられるような 休日に休んでいられるような場合では なかったのだ問題は昨日俺が残業して対応 したクライアントとの契約 だクライアントの提示してきた要件を俺が しっかり把握できておらずクライアントは 話が違うと大 激怒しかもすでに金銭の動く処理をして しまったので取り返しがつかないこれは 課長から引き継いだ仕事だったのだが しっかり下調べしなかった俺のミスという ことで厳重な処分は避けられなかっ たその日は俺と課長でクライアントに謝罪 に行ったがそう簡単に許される問題では なく後の対応は課長が受けおってくれる ことになり俺は自分の処分が決まるまで 自宅待機ということになった確かに俺の ミスだ反省しないといけない部分は多く俺 のせいで会社に損害を与えてしまったのも 事実 で後悔してもしきれないくらい本当に 申し訳なさでいっぱいだでも一方 で課長からの伝達に不足があったのも否め ないはずなの に俺にばかり処分が下るのは正直納得いか ない部分が大きくてでも平社員のひっで ミスをした立場の俺がそんなことを言って はないので泣き入りするしかない 状況少しの悔しさも相まってとてもじゃ ないけど大好きなゲームをする気持ちには なれなかっ たもちろんあの寿司屋へ行けるわけも ないそうして数日間の謹慎期間を経て約1 週間後俺は会社に呼ばれ たほぼ初めて入る社長室で俺に下ったのは 自主代謝してくれというものだった要は首 だでも会社側から首にすると保険とかその 辺りの関係でさらに損害が出てしまうので 費用を最小限にするためにも自分から会社 を去ってくれそういうこと だこの会社は実力主義だから成績の悪い人 にはこういう話があるというのを前々から 噂では聞いてい た俺の場合営業成績は中の下くらだった からギリギリそれを避けてこられたけど 大していい成績でもないくせにこんな迷惑 をかけられればこういう判断をされても 仕方がないのかもしれ ないだからなんとなく予想はついていたの だ もちろん本音を言うとそっちから首にし たいなら会社側から行ってくれとか俺だけ の責任でないことをきちんと把握してくれ ているのかとか言いたいことも聞きたい こともないと言ったら嘘に なるだけどそんなこと主張できる立場では ない俺がそう思うことすらも社長や課長は 分かっているんだと思う わかりました俺がそう言おうとしたその時 それは私が許せません部屋の奥からそんな 大きな声が聞こえたこの場にいるのは俺と 社長と課長だけだと思っていたんだ が女性の声がしたので驚いたそしてさらに その女性の顔を見て頭が真っ白になったの だなぜなら その女性は先日寿司屋であったあの女性 だった からなんでここにと俺が言いかけたところ で課長が信じられないことを言った社長 令嬢のあずささんいらっしゃったんですか すると女性はこくんと頷きこう言ったの だ次の春からこの会社の新しい事業を任さ れることになったので人事はきちんと見て おきたく てそうしたらこのあり様お父さんこの社員 さんからきちんと話は聞いたんですか私が 見るにとても一方的な感じでしたけど彼女 がうちの会社の社長 令女全くの予想がいすぎて頭がついてこ ないでも目の前で状況はどんどん進んで いくのでさすがに受け入れざるを得なかっ た女性いやあずささんは先日のあたふたし た様子とは打って変わってハキハキとした 物をいで社長にそう言っ た社長は仕事ができるけどとても怖い人 だって車内で噂になって いる娘さんとはいえこんな風に意見をして 大丈夫なのかとこの後に及んで俺のが心配 してしまったしかしその心配は全く必要が なかったようだえそうかなあずさ厳しい こと言うな父さん間違ってるかななんと 社長は聞いたことがないようなデレデレし た様子でそんなことを言ったのだもちろん 俺と課長は目が天に間違っていると思うわ 絶対に見る目がないお父さんは昔から1度 のミスで人を切ってしまうから優秀な人材 を逃してしまうって副社長のお兄様もいつ も言ってたわ1度もミスをしない人間 なんてこの世に1人もいるわけがない 間違えた後でどうするかそれを考えて共有 していくことがいい社長ってものだと思う わあずささんがそう言うと社長は嘘みたい に大きく頷いていったいやああずさが そんな風に立派なことを言うなんて本当に 成長したんだな父さんが見ないうちに少し 寂しいよでもその分我が者が安泰ってこと だな我が娘ながら素晴らしい人事はあずさ に任せてもいいかもしれない な会社のトップである社長が娘の一存で こんな風に意見を変えていいの か社員としては正直不安になった面もある が今回は助かった一応首を免れることに なり俺とあずささんは一緒に社長室を出た えっとありがとうございまし た俺があずささんにそう言うと彼女はあの 時のようにふぶかと頭を下げていった礼を 言うのはこちらの方ですあの時あなたが 助けてくださらなかったら今頃私はここに はいません無線飲食の犯罪者として牢屋 行きだったはずですからこんな再会の仕方 ができるとは思っても見ませんでしたが 少しでもお役に立てたのなら良かったです 正直素直にを説明すればどやではならない んじゃと思ったものの今回は本当に助かっ たので突っ込むのは遠慮しておいたいえ首 になるのを免れたんだから僕の方がずっと 助けられましたよお返しと言っては十分 すぎるくらいです俺がそう答えるとあずさ さんはゆっくり頭を上げていっ たそんな風に言っていただけてありがとう ございますでも本当はそうじゃないんです 結果的にお助けできたのなら本当に私も 嬉しいのです が今回の父の件については本当は前々から 思っていたことですぐに社員の方を切る やり方には私たち家族ずっと反対してき まし ただからきっとあそこにいたのがあなた じゃなくても私は同じことを言ったと思い ますわざわざ言わなければこれでお相子に なったのに本当のことを教えてくれる彼女 はやっぱり正直で真面目な人だと思った あの時お金を出して助けたことはやっぱり 間違っていなかったと思える ほどだから春からは同じ会社の社員として 顔を合わせる機会も増えると思うのでまた 別の何かで力にならせて ください最後にあずささんはそう言って 微笑ん だこの状況でちょっと可愛いと思って しまったのは内緒だけどそういうことなら 是非よろしくお願いします早く春になると いい な 努力すれば報われる苦労が身を結ぶあなた はこの言葉を信じます か僕は田口正と言います現在28歳 システムエンジニアいわゆるSEとして 働く サラリーマン僕のうちは小さい頃に母が父 と僕を置いて家を出てしまったそれからは ずっと父と2人三脚で暮らしてきました父 はとても優しい人で滅多に怒られることは なかったけど人に助けを求められたり困っ ている人がいたら助けるんだぞと口 酸っぱく言われてい た父は母と別れる前までSEとして働いて いたけど残業や休日出勤の多かった仕事 だったから 僕に寂しい思いをさせたくないと父の 知り合いの工場に転職しできるだけ僕との 時間を大切にしてくれ たでも父はSEの仕事に誇りを持ち何より 好きな仕事で熱っからのメカニックバカ だったから休みで雨の日なんかは家で パソコンを教えてくれたりメカニックの本 を読ませてくれ たいつしか僕もSEの仕事に憧れを持つ ようになって小学生の時にはある程度 パソコンができるようになってい た当時はすでにパソコンが普及していて僕 ぐらいの年の子でもいじれるのは珍しく なかったと 思うだけど僕が通っていた小学校の同級生 たちは家にパソコンがない子も多くて学校 の授業でブラインドタッチをした時は クラスのみんなからおすげえかっこいい なんて言われたっ けその話を父にしたらなんだか嬉しそうで 僕も父が喜んでいる顔が見られたのが すごく嬉しかったのを覚えて いるそれから僕はSEを目指すため高校は 工業系の学校に 進学元々勉強は好きだったしメカニックや 工業系のなら得意だったから毎日がとても 楽しかっ た高校に入ってからは少しでも家計の足し になればと近所のスーパーでバイトをした ただ慣れないバイトに苦戦した機械系に 慣れている僕でもスーパーのレジ打ちを 覚えるのは大変で学生のアルバイトに あまりいい印象を持っていなかったパート のおばちゃんグループからはとても厳しく 指導された 仕事はとてもできる人たちだったから店長 も強く言えないようだったお店自体は激安 店として繁盛していたからいつも人で溢れ ていてクレムが起きることも しばしばその時は店長かベテランのおば ちゃんが対応してくれるけどその後バイト は呼び出され厳しく注意されてい たそれが辛くてやめてしまう学生バト 多く僕もその1人になりそうだったでも 休憩中に1人のパートのおばちゃんと話の 流れで不家庭だと話すと偉い頑張り屋さん なんだねと態度が いぺそれからは優しく指導してくれておば ちゃんたちの態度もだんだん柔らかくなっ て他の学生バイトにも優しくなった 殺伐としていた店内の雰囲気も明るくなっ て安いのに接客もいい店とさらに繁盛し た大学に進学してからもそのスーパーで バイトは続けた大学卒業と同時に7年間 勤めたバイトを辞めることになって今まで の礼を言いつつ僕は思い切っておばちゃん に聞いてみた最初は本当に怖く どうして優しくなったのするとおばちゃん は豪快に笑った後こう答えてくれ た今までアルバイトしてきた子は目的も なく働いて嫌になったらすぐやめちゃう子 ばっかりでねでもま君は最初から違った もんね言われたこと素直に受け止めてよく 頑張ってくれて たお父さんを助けたいんだって家計を 助けるために働いてさまだまだこんな子い たんだなってま君を見てたら私たちも大人 としてしっかりしないとって思ったのよ時 には厳しく時には優しくしないとねそれを 気づかせてくれたのはま君あんただよ ありがとう ねと強く手を握ってくれてたうんうん 感謝するのはこっちだよ本当に今まで ありがとう僕は涙を抑えきれずおばちゃん も目元を手で拭っていた そしてどんな状況になっても頑張っている 人を神様は見放さないからね辛いことが あっても腐らず頑張るんだよと背中をポン と押してくれ たそれから僕は無事大学を卒業して晴れて SEの仕事に着くことができ た就職が決まった時は誰よりも父が喜び父 が奮発して高級両手を予約してくれた酒も 進み急に父が寂しい思いもたくさんさせて でも素直でいい子に成長してくれたまお前 はの誇り だ社会に出てからの仕事は大変なことが 多いが無理せずお前のペースで 頑張れよと泣きながら言ってくれて僕も 思わず泣きながらこうしてSEになれたの も父さんのおかげだよ僕にとっても父さん は自慢の父親だよとのが2人してわんわん 泣きながら酒をかわしあっ た僕が就職した会社は他県で実家から少し 距離があるため1人暮らしをすることに なっ た父を1人にするのは心配だったしできる ことなら地元で就職したかったけど父から 後悔するような選択はするな人生は1度 きりなんだから自分のことをうに 考えろと言われ今の会社に決め た引っ越しの日少し背中が丸くなった父を 見てまた涙がこみ上げてきてしまったけど じゃあ行ってくるたまに帰るからと涙を こらえて父を背にし た引っ越し業者のトラックに乗ってバック ミラーを見ると父はずっと手を振ってくれ ていて耐えきれなくなってトラックの中で 泣いてしまっ た父と同じ年くらいの運転手さんからいい お父さんだな大切にしなくちゃねと言われ うんうんと頷くのがやっとだっ た引っ越しを終え 入社日とても緊張しながら出社し た携帯を見ると父からメールで人生の新た な第1一歩頑張れと書かれていて慣れない 自撮りでピースした父の写真が添えられて いて吹き出してしまっ た同期は30人以上いてそれぞれの部署に 配属された僕はse部門で同期は5 人その中でも人は明るくお調子者の坂本と いう人が何かと僕に話しかけてき た坂本は同じ会社に叔父がいるらしく 恥ずかしめもなく僕さまともに大学も行っ てなくてこの会社もおじさんのおかげで 入れたんだよと言ってい たそうなんだというのがやっとで正直 ちょっと苦手意識を持ってしまっ [音楽] た初めは会社のシステムになれるのが 失敗することも多かったそれでもだんだん と仕事に慣れてきていつの間にか僕の業績 は同期の中でトップクラスクライアント からも時々に依頼が来るようになった僕は 同部署の先輩や多部署からも一目を置か れるようになったけど僕は父から絶対に 奢るようなことはするなと言われていたの でその言葉をに命じ仕事に励ん だそんな僕を疎ましいと思っている人物が い たあの坂本だ初めこそ僕にやたらと 話しかけてきた坂本だけど仕事で差が出る と陰口を叩き嫌味を言うようになった先輩 から褒められれば同期の中でもエースだ もん な上司から評価されればどうやったら褒め られるのか出来の悪い僕に教えてくれよと 言われ何かとつっかかってきた正直 うざかったし仕事の邪魔になる時もあった けど僕は自分のペースを崩さず仕事を 頑張っ たすると1年後僕は開発プロジェクトの リーダーを任されることになっ た父にそのことを報告するととても喜んで くれているのがわか ただそのプロジェクトにはなぜか坂本もい て驚い た人に聞いたから定かではないけど叔父に 頼み込んで入れてもらった らしい正直僕はいい気持ちはしなかった けど会社が決めたことだから従うしか なかっ たプロジェクトが指導し順調な滑り出し だったしかしあと少しで完了という時に 事件が起き た極秘で行われていたプロジェクトが競合 している会社に情報が漏れうちよりも先に その会社が発表をしたの だその事実が分かった日僕は上司に呼ばれ もしかしたら何らかの処分が下されるかも しれないと自宅待機になっ たわがわからず悶々とした時間を過ごし1 週間後会社から連絡が来 たプロジェクトのリーダーである君の責任 は思いよって死者に転勤を 命ずるというようなものだった上司に連絡 をする と自分も君の処遇には納得がいかず抗議し たんだが力不足で申し訳ないと謝罪を 納得が行くものではなかったけど確かに リーダーである僕の責任はある失った信頼 を取り戻すのは時間がかかるけど死者で 実績を作ってもう一度この場所に戻って こようと強く心を決めスーパーのおば ちゃんが言ってくれたくさらず頑張ると いうことを胸にこの決定を受け入れること にした 久しぶりに会社に行くと冷やかな目を送る 社員もいたけど私たちはあなたの味方だ からと言ってくれる社員もいてとても救わ れ た机の整理をしていると坂本がやってきて 残念だなもっと一緒に仕事したかったんだ けどなまあ田舎でも頑張れよと嫌な笑を 浮かべながら肩を叩き浮かれたように去っ ていっ た父には死者が用意したアパートに 引っ越しをする日に電話で伝え たすごく驚き無言が続いてしまって電話を 切ろうとした時な人生長いんだ1つの失敗 で立ち止まるなあっちでも体に気をつけて なと明るい声で背中を押してくれたきっと 父は電話を切った後泣いていたと思うでも 僕に気を使ってくれたんだと思うと本当に 申し訳なくて辛かったけど父の言葉を胸に 神天地に向かっ たたどり着いた僕の進展地は本社からは 遠く離れた 田舎町観光事業はある程度あるものの中心 街と思とのお店はほとんどシャッターが 閉じられて いるそんな場所にある死者での初 出勤日僕はドキドキしてドアを叩い たおはようございます本社から移動になっ た田口ですよろしくお願いし ますするとそこには部長の松本さんが すでに出社していてああ話は聞いてるよ 本社でやらかした田口君だねエンジニアだ かなんだか知らないけどこっちはそんな 仕事ないからとりあえずあの空いてる席に でも座っててよと顎で指示された仕事が ないという言葉に違和感を覚えつつ とりあえず言われた通り席に着いたその後 続々と他の社員が出社してきて松本部長 からみんなに紹介されたえ本日から本社 から配属された田口君 だ初めまして 田口正です1日でも早くこちらの死者の 戦力になれるよう頑張りますのでよろしく お願いしますできる限り明るく挨拶した けど拍手はまばらで笑顔で迎えてくれる人 はいないようだっ た車内の雰囲気はとても居心地いいものと は言えなかったさらにをかける葉を松本 部長が言い始めたじゃあ田口君は営業でも 行ってきて資料はあそこ何か分からなかっ たら誰かに聞けばいいからえ営業ですか それからの毎日はse時代とは違って地獄 のような日々だった営業をやったことが ない自分にはとても大変な仕事で先輩や 顧客に怒られるなんて日常半なかなか成績 をあげられない僕に上司はこんなことも できないとはねさすが本社から飛ばされた やつは無能だなもういいから君は雑用でも やっててと窓際族扱いされた休みの日は泥 のように眠り日曜日には何度も明日なんて 来ないでくれと思いながら眠りについてい たそれでも頑張れたのは父の存在や スーパーで学んだことおばちゃんの言葉が 沈みそうになる僕の気持ちを古いたたせ 会社に足を運ばせてくれ たそんなある日の土曜日その日は朝から すごい雨で大雨注意方も出ているほどだっ た何もすることがなかった僕は家でテレビ を見ながら過ごしているとインターホンが 鳴った鍵をを開けると勢いよくドアが開い て助けてくださいとずぶ濡れの女性が玄関 に入ってきた僕を驚いてえな何というのが やっとで固まっている と車が車がスリップしてしまって彼がか彼 が閉じ込められているんですと必死に伝え てきた僕は状況を把握し寒さと事故の恐怖 で震える女性に自分の防寒コートを羽織ら せて現場まで連れて行ってくださいと彼女 と共に向かうとアパートの少し近くの 雑木林に車が木にぶつかっているのが確認 できた僕は急いで救急と消防警察に連絡を してそれぞれに状況を説明すぐに救急者と 消防者が到着し車の中に閉じ込められて いる人の救助にあたった 一緒に来た女性も足に傷を追っていたので 救急隊に彼女を任せ邪魔にならないように できることをし た女性の彼氏と思われる人が救助され女性 と一緒に救急者に乗せられ搬送された僕は 警察から事情と連絡先を聞かれ名刺を渡し アパートに帰った部屋に戻った僕は へなへなと玄関に座り込んしまった自分で 言うのもなんだけどよくあそこまで対処 できたなと思ったでも冷静に対処できたの は父がよく言っていた困っている人がい たら助けるという教えが体に染みついてい て体が自然に動いたんだと 思うただ2人のことが気になってその夜も 翌日の日曜日も休んだ気がしなかった それから数日後いつものように出社し席に 着くやいや松本部長がやってきて今すぐ 王雪室にと言ってきたえ大雪室です かそうだよ社長が突然来て君を呼んでるん だよ全く何をやったんだお前は心あたりが 全くない僕はとにかく雪室に急いで向かっ たしながら部屋に入ると確かに社長が座っ ていた社長から君が田口君だねと言われ僕 は緊張で思わず声が裏返りははいそうです と言うと社長は笑いながらまあまあ緊張し ないで顔をあげてと言ってくれ た僕は恐る恐る顔をあげると社長が土曜日 私の息子を助けてくれたみたいで本当に ありがとう君は命の恩人だと言われ驚いた 聞くと僕に助けを求めてきた女性は社長の 息子さんの奥さんだっ た2人は新婚旅行も兼ねて日本各地の観光 地を巡っていたところ僕の社宅の周辺で 走行中に木にぶつかってしまったようだっ た警察から連絡もらってね君が名刺を渡し てくれていたおかげでこうして直接礼を 言うことができたよまさかうちの社員だっ たとは本当に驚いたと同時にとても 嬉しかったあと少し発見が遅れていたら 障害が残った可能性やもしかしたら命の 危険もあったみたいなんだ本当に ありがとう心から感謝すると社長から深深 と頭を下げられただけど社長は次の瞬間顔 をしかめながら信じられないことを口にし 始め た大変失礼ながら改めて君のことを調べ させてもらったよ え僕のことですかうん君の本社での働き ぶりや死者に移動することになった経緯も ねそれに関しても私は君に謝罪しなければ ならない実はだ ねなんとあの事件の発端は坂本と坂本の 叔父が凶暴したものだった僕を疎ましく 思っていた坂本と競合会社から情報を リークしてくれればそれなりの地を約束さ れた叔父と坂本は競合会社に情報を渡し それを僕の責任にした後頃合いを見て2人 とも会社に転職した らしい不審に思った一部の社員が会社で 調査チームを立ち上げ最近その事実が 分かったと同時に息子さんの事故が重なり 報告も兼ねて僕の元に来てくれたという ことだったいやあ社内のものの話を聞くと 君のことを悪く言うものはおらずで調べれ ば調べるほどおかしな点がたくさん出てき たんだそれを見抜けなかったのは全て社長 である私の責任だ本当に申し訳なかった もし君が良かったらなんだがまた本社で SEとして働いてくれないだろうか君じゃ ないと困るというクライアントもいてね どうかまた力を貸してくれないかと懇願さ れ僕は迷うとなくこう答えた是非よろしく お願いし ますそれからあれよあれよと話は進み2 週間後には本社近くへのマンションに 引っ越しが決まっ た会社は僕へのお詫びとして引っ越し費用 と家賃の全額負担を約束してくれて僕には もったいないくらいの部屋を用意してくれ た初めは断ろうと思ったけど父に相談し たら会社の誠意を無限にしたらいかんと 言われてちょっと申し訳ない気もしたけど 受け入れることにし た会社からは元部署への移動と役職を提示 されたが元部署への移動のみで役職は断っ た元部署の上司にはとてもお世話になった しあの時でさえ僕のことを信じてくれてい た 何よりもそんな上司の元でまた働きたいと 思っていた から引っ越し前日最後に死者に挨拶に行っ た移動の挨拶の時とは打って変わって よかったわね君はやる男だと思ってたよと 笑顔で握手して見送られた松本部長も 手のひらを返したようにまさか君が本社で エースだったなんて聞いてなかったものだ から言ってくれればよかったのになんて バツの悪そうな顔をして言ってき た複雑な気持ちになりつつ僕は短い間では ありましたけど大変お世話になりましたと 頭を下げ死者を後にし たそれから僕は今も本社のSEとして仕事 をして いるどうも僕には高級マンションは証に 合わなかったみたいで落ち着かず 3ヶ月後には社長に感謝と事情を伝え支援 を終了してもらっ た今は以前住んでいた部屋と同じような 小さなアパートで暮らしている地に足の ついたこのくらいの部屋がやっぱり 落ち着く坂本とその叔父がどうなったかっ てちょっとかわいそうなくらい人生の どん底を歩いている みたい者にした坂本たは最初のうちは 良かったものの転職先の会社は徐々に業績 が悪化し 倒産何度か転職をするも転職する時に リーク事件が会社の耳に入ったりうまく いかなかったりで今は2人して生活保護を 受けているみたい悪いことをすると自分に 帰ってくるんだなとしみじみ思ったよこの 出来事からどんな状況になっても頑張って いる人を神様は見放さないって本当なのか も知れないって思った社長の息子さん夫婦 はその後無事に2人とも退院して僕も2人 に会うことができた実は事故の時病院で見 てもらった際奥さんは妊娠3ヶ月で特に 異常もなく私たち夫婦のみならずお腹の まで守ってもらって本当に感謝しきれませ んと涙を浮かべながら話す社長の息子さん に僕ももらいなき思想だっ た再開した帰りは息子さんが僕に妻に貸し ていただいたコートなんですが汚して しまってこれ気に入ってもらえるかわかり ませんが代わりのものです受け取って くださいとプレゼントまでくれたしかも家 で見てびっくり高級ブランドのもので ネットで調べてみると何10万もするもの だった僕にはもったいなさすぎて1度袖を 通しただけで今はまだクローゼットに しまってあるいつか女性とのデートの時に でも来て みよう今のところまだ彼女すらいないけど 次は女性に好まれる努力をするべきなのか もし だから神様素敵な女性をお願いし ますなんて ね私はゆみ私は大学入学後半年ぐらいして 今の彼氏であるはと付き合い始めた同じ サークルに所属していたはいつも笑顔で 明るくて細かいとにがく性格だったから 女の子から割と人気があった一方の私はと いえば特に取りえもなく目立たない性格で 周りの女の子は明るくて可愛い服を着たり ネールやエステの話で盛り上がっていた けど私は素朴でシンプルな無事の服や自然 素材が好きなタイプ可愛いの部類からは 遠いものだと思っていたそんな私とはとが 付き合うことになったきっかけはサークル の忘年会で息統合したこと私たちが飲んで いるグループに同学年の男性Wiが 加わり家で飼うペットは何がいいかという 話になった犬派と猫派で自然と意見が 割れる絶対に犬だよ猫は気まぐれ すぎる犬ってかってほしいオーラが強すぎ て猫は1人暮らしでも手がかからないし あのツンデレがたまらなくってああでも ないこうでもないと議論は白熱していた じゃあさあゆみは何派なの誰かが言うと みんなの視線が私に集まる え うさぎそう静かに答えるとしんと周りは 一瞬静寂した次の瞬間その場が大きな笑い に包ま れるうさぎいいね確かに可愛いいやゆみ ちゃんがこんなに場を盛り上げる笑いの 高等技術を持っていたなんて思っても見 なかった笑いすぎて払いたい誰かが言った 別に私はその場をたに抜なことを言った わけではない私はずっと前からうさぎを 買いたかったつらな瞳に愛苦しい動きを ずっと眺めていたいと思っていたからだで も私の一言でその場が盛り上がったのは 確かだった大人しい私のことなど そっちのけでそれからいろんな意見が 飛び交う私に注目が集まったのはその一瞬 だけをらた時に愛笑いを浮かべるくらいで ほとんど喋らないいつもの状態に戻った俺 もうさぎ買いたいと思ってたんだよね 飲み会が終わって店の外で帰るタイミング を伺っていると私に話しかけてきた人がい た振り返るとそこにいたのははとだった それまでにハヤトと話をしたことは ほとんどない私は何と言っていいのか 思いつかず その時も愛そ笑いを浮かべるすると斗は私 に思いがけない提案をしてきたうさぎ専門 のペットショップ知ってるんだけど今度 一緒に行かないうさぎと触れ合えるうさぎ カフェも併設されてるらしいよ私は思わず 呟いたえ本当行き たい本当に好きなんだねも好なんだよ うさぎじゃあさ連絡先交換してよそう言わ れるがまま連絡先を 押し合うその時に私はふと疑問に思った ことを彼に尋ねたえっとそれって2人で 行くのうんそりゃ他の奴らは興味なさそう だしそれってまさか デートだ ねだめか なはにっこり笑ながら言うすると私は顔が 赤くなるのが分かった夜でよかったもし 昼間なら顔が真っ赤になった私の様子を たくさんの人から目撃されただろうから方 や女の子から結構人気のある男子方やこれ といって取りえのない女子そんな2人が 迎え合って話をしているしかも女性の方は 顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしている 周囲から見れば完全に私が彼に告白して いる構図だ私は慌てて周囲を見渡すでも私 のそんな心配は不要だったほとんど全員が お酒が入っていてハイテンションになって いたから私たちのことなど見ていなかった からだ忘年会があったのは冬休みが始まる 前日それから年末に そして年が開けてしばらく経っても斗から 連絡は来ない所詮酔っ払いのたごかそう 思っていた時だ私のスマホがなる ディスプレイに出た名前を見て私はドキッ としたはだったからだあけましてお めでとうところでうさぎいつ見に行く そんなメッセージが届いていたそれまで 連絡をしなかったを謝ることもなく要件 だけを伝える内容に私は少しだけカチンと き た私はあけましておめでとうと書かれた うさぎのスタンプだけを送ったするとは からはそんなスタンプあるんだ可愛いと 帰ってきてすぐに同じスタンプを購入した らしくしばらくはうさぎの可愛い画像や うさぎのの可愛いところについての メッセージのやり取りが続い たしばらくしてはとからやっぱり本物に 会いに行きたいわ次の土曜は予定 あると送られてきてすっかりうさぎに心を よくした私はうん土曜日なら行けるいやあ うさぎちゃん 楽しみ思わずそう変身したオッケーじゃあ デート決定ねとはとからのメッセージに私 はまた顔が赤くなってしまった別に他の人 とも付き合ったこともあるしデートもした ことだってあるけれどいつの間にかはとの デートになんだかドキドキする自分が抑え られなくなっていた そして 当日ハトとのデートはすごく楽しかった私 の緊張が伝わったのか話題を振ってくれ たりエスコートしてくれたりそれを さりげなくしてくれることに私はいつの間 にか緊張もほぐれて自然体でいることが できていたうさぎを見ている時はあまりの 可いさにはやとそっちの気で1人の世界に 入り込んでしまったけれどその時もはっと 我に帰って振り向くとはとは私を優しい ざしで見つめてくれていたその時の何とも 言えない雰囲気に私はものすごい幸せを 感じたそれからも私とはとは時々うさぎ カフェに行くようになるそんなある日の こと私は同じサークルの女友達から聞か れるハヤト君とゆみって付き合ってるの私 は答えに迷った確かに何度かデートをした ことはあるでも行き先はうさぎカフェ限定 だ告白したとかされたとかそんなものは なかったいやさすがにただの友達だよ私が そう返事をすると私に質問してきた女友達 が言ったふーんそうでも向こうはそう思っ てないかもよこの前別の女の子がはと君に 告白して彼女がいるからって振られたって 泣いてたらしいよ え私には彼女いるなんて一言もそれに忘年 会が終わった時ハト君が弓に告白して たって噂になってるよあの時誰にも見られ ていないと思っていたけど誰かにしっかり 目撃されていたしかも私の思っていた構図 とは真逆私は顔が真っ赤になるのが分かっ たそれを見た女友達がさらに言うでも本当 にゆがはと君と付き合ってなくて相手に別 の彼女がいるんだとしたら気をつけた方が いいよ弓は表には出さないけど寂しがり屋 さんだから変な男に騙されないか心配だよ 友人の言うことは最もだったハヤトは 女の子に結構人気もあるし女友達も多い そういう女性に対してはルーズなのかも しれない私もハトに彼女がいると聞いた 以上今までのような関係は誠実じゃない そう思って校内に行ったハトを捕まえて 尋ねてみたねえ彼女いるって本当気になる 気にな るっていうかいるなら彼女とデートしない よしてるよ彼女とうさぎデートえ私以外の 女とうさぎデートうん ゆみちゃんとだけだよ何言ってんの彼女 ってえ私え私たち付き合ってるの やっぱり聞いてなかったんだはと曰くどう やらショップでうさぎに夢中な私はハトが 話しかけても空返事をしておりその時に ちょっといたずら心で俺ゆみちゃんのこと 好きなんだ付き合ってよ と言ってみたところうんと即答していたと いうゆみちゃんのそういう天然なところ 可愛くって俺大好きなんだそう言ってはは 笑っていた私は覚えていないことを余りし てたけど内心ドキドキが止まらなくって耳 まで赤くなっているのを隠すのに必死だっ たそれから私たちは正式に付き合い始めた だけど付き合ってみるとハヤトの今までと 違う部分が気になり出したそれはハトの 女性との距離感元々女友達が多いことは 知っていたけれどなんていうかよく言えば 優しい悪く言えば 馴れ馴れしいサークルの時もたまに大学の 校内であった時も私以外の女子と親しげに 話をするのは相変わらずだったある時は デート中に突然雨が降ってきた私たちは 折りたたみ傘をお互い持っていたから 大丈夫だったけど傘を持たない女性が雨の 中歩く姿を見て斗は女性をじろじろと 見つめたと思ったらあのすいませんと突然 女性に声をかけたへデート中に ナパ私は悲しさとさと怒りで泣きそうに なっていたがははしばらくすると自分の傘 を手渡して戻ってきたごめんごめんあの人 先輩の彼女さんでさ今妊娠してんの体冷え たら大変だからさ結果私の傘に2人で入っ てあいあい傘になったから良かったけどは との行動に私の不安は徐々に募っていった そんなある日私たちが合い始めて1年 くらいった頃だろうか斗の女性に対しての 行動がさらにエスカレートしていったそれ までは何かしらの理由がある優しさからの 行動だったけど今度は私とデートをして いる時にあの人可愛いねタイプなどと声に 出していったり私がちょっと離れて戻って きた時に斗がナパしているのを目撃した ことは度や2度ではなかったもちろんはと にナパをやめるように私は何度もお願い するがはとはいや可愛かったからさと言っ て全く取り合わない友人に相談するとあり えない別れなよと言われたけど基本的に ナパは成功していなかったし本当に浮気を されたわけじゃなかったし私は早田の方が 本当に好きだったしそれ以外で嫌なことは なかったからハヤトの前で取り乱してめど くさい女と思われて別れられる方が嫌だっ たから私は自分の気持ちを押し殺したでも 知らず知らずのうちに私のストレスは 溜まっていたらしい私のストレスが爆発し たのは前期の抗議が終わった 翌日2人でデートに行った時だった またもハトが私の目の前でナパをする しかも2階いい加減にしてよねその度に不 機嫌になる私のことなどお構いなしだでも その日はそれだけで終わらないハトが3回 目のナパをした時だプツンと私の中で何か が切れたような感じがした私はハの肘を 強く 引っ張る体勢を崩しながら振り返ったハト の頬を私は思いっきり引っ叩いた顔を私に 向けなしたハヤトはすごく驚いた顔をして いる最低あんたとは別れる私はそう言って 走り出したもちろん私はハトに追ってきて 欲しかったでもハヤトは追ってこない アパートに帰り着いた私はベッドに 倒れ込む そして思いっきり泣いたどれくらい時間が 経ったのだろうどうやら私は泣いている 途中で寝てしまったらしい気がつくと窓の 外は暗くなっていた私はスマホを見る スマホにはとからの連絡はないはとからの 謝罪の連絡が来るのを期待していた私の 気持ちがしぼむでも私は決心していた斗が 態度を改めない限りやり直すことはないと いうことだからはとから連絡が来ないこと は私たちが別れることを意味していた 夏休みの間はとからの連絡はずっとない 夏休みが終わろうとしていた頃私は共通の 知人から久しぶりにはとのことを聞いた はと語学留学したよその地人は私にそう 教えてくれた確かにいるはいつか留学し たいと私に語っていた連絡することなく 留学したと聞いて私の気持ちは吹っ切れる はととの関係は終わったんだ素直にそう 思ったはとと分かれた私は立ち直るまで 時間がかかった1人でいる時やふとした時 にハトの顔が浮かんでくるし町を歩いて いる時や思い出の場所を訪れた時にも はととのことを思い出すだから私は サークルもやめたもちろん2人でよく行っ たうさぎカフェにはあれから1度も行って いないはとと別れて1年くらいが経った ある日私のスマホにあるメッセージが届く ハトと大の仲良しで同じサークルの男友達 浩君だったハが語学留学したと私に教えて くれた人だ明日にでも会えないメッセージ にはそう書かれていた浩司君からそれまで 直接連絡が来たことはなかった突然連絡し てきた理由を色々と考えたが私に心当たり はないあるとすれば1つはのことだでも仮 にはのことだとしてもわざわざ連絡して くる理由についていくら考えても思いつか なかった私が待ち合わせの喫茶店に到着し た時すでにジ君は待ってい た私はサークルを辞めて以来こじ君とは 会っていなかったから1年ぶりの再会だ私 が席に着くなり浩司君は言ったはに会って やってほしい私はびっくりしたなんで今更 私のその思いが表情に現れていたのだろう ゆみちゃん黙っててごめんそう言って君は 静かに語り始めたハトは骨髄性発見病患っ て入院していた病気が発覚したのは私がは に別れを切り出した2ヶ月ほど前のこと だったどうやらはは私に心配をかけまいと 私との別れを選んだらしいしかもハヤトが 私を振るのではなく私が覇を振るように しけることで私に未練をちらせようと考え た仕切りにナパするようになったのは私を 怒らせるためそして私がはに愛をつかせる ためだったはが語学留学したかったのは 本当だが語学留学のために受けた健康診断 で発見病の疑いが発覚し精密検査の結果 確定したのだったその結果私と合わない実 として学留学をしたということだった幸い なことに最近になって覇はドナーが 見つかったしかし手術をしても助かる 見込みは保証できないと意志から告げられ たそうだ結果次第では命を短くする可能性 もあるハトは手術を受けるかどうか迷って いるらしい家族以外でハヤトのことを知っ ていたのは高校時代から付き合いのある 浩司君だけだった ゆみちゃんだけには真実を伝えた方がいい 浩司君ははに提案してくれたそうでも斗は 首を縦に振らない弱っている姿を弓に見せ たくない覇はずっとそう言い続けている そうだ浩司君の説明を一通り聞き終わった 私は喫茶店を飛び出したそしてタクシーに 飛び乗り斗が入院していると聞いた総合 病院へ向かう ハヤトは無禁室にいたガラス越しに目が あった瞬間はとは呆然とした顔をしていた 私は思わず両手をガラスに押し当て大きな 声を出した何かっこつけてんのよ私がこれ までどんな気持ちでいたか考えたことある あなたがやってることってわがままで自分 かてそれで途中から私は鳴き声になってい た 私が何を言ったのかはとには聞こえなかっ たはずだでも私が怒っていることは分かっ たと思うはとはいつの間にか泣いていた 泣きながら笑っていたなんでいるんだよ ちくし可愛い なもちろんガラスがあってはとが何を言っ ているのか私には聞こえないでもの表情と の動きを見て私の脳内では斗の声がそう 響いていたそして改めて感じた私はまだ はとのことが好きなんだてことを次の瞬間 はとはガツポーズをする大丈夫 俺頑張るよ私ははの表情からそんな メッセージを受け取ったそして斗は手術を 受ける決心をした私はそのから毎日はが 入院する病院へと通う直接会うことはでき ないでもガラス越しのデートを重ねた見舞 に行くうちに挨拶をしてすっかり仲良く なったハトのご両親から手術の予定日も 聞いた手術は無事に成功しハトが一般病棟 に移った日私は早の病室へと向かう ドキドキしながら病室のドアを開けるそこ にいたはとははにかんだような笑顔をして いたごめんはとが言う ふーごめんて何のこと私がわざと驚けて 言う工事から全部聞いたんだろうほら俺 ってうさぎみたいに寂しがり屋じゃんだ から迷ったんだよ意味と別れた方がいいの かどうかってでもこの先どうなるかわから ない俺よりももっと弓にふさわしいやが いるはずだって思ったそこまで行った ハヤトの言葉を私は遮ぎる何勝手なこと 言ってんのようさぎは焼きもち焼きで嫉妬 深いのよ私がどれだけ寂しい思いしたか 分かってる絶対に許さないんだからこの 責任しっかり取ってよね一気にまくし立て た私の勢いに押されたのか斗がゆっっくり と頷く よろしい私がそう言うとお互いの目が合う そして2人同時に吹き出したその時私は 思ったこれからもこの人とずっとこんな風 に笑っていたいっ [音楽] て夜18時本来なら定治だが俺は絶対に 大金することができ ないなぜなら 俺の仕事は清掃員でオフィスで働く社員が 全員帰らなければ操縦を終えることができ ないから だ幸い会社のルールで20時以降は残業し てはならないことになっているので最大で も待つのはそれ まで社員が帰ってから急いで掃除に 取りかかり帰宅するのは大体いつも21時 頃年齢ももう35歳なのでそろそろ健康に 気を使わなければならないと思ってはいる のだ が彼女なし独身の俺には食事を作って待っ ていてくれるパートナーの存在はないかと いってこの時間に帰って自炊をする元気も ないだから今日も結局コンビニ弁当と猫用 缶詰を買ってキロに着くのだ猫用缶詰と いうワードで分かるように俺には一緒に 暮らす唯一の家族であるペットの猫が いる名前はシしし模様だからという安易な 名前の名付け親はもちろん俺 だ高校卒業と同時に地元を離れそれから ずっと1人暮らしだった俺に1年前初めて できた 家族元々は近所の公園に捨てられてい たあの公園に捨て猫の親子がいると近所で は当時割と有名で子供が島たちを見るため に集まっている姿も何度も見 たしかしある 日公園の前の道路で母親が亡くなって しまっ てそれから島はずっと1匹でい たそれでも家に連れて帰る人はずっとい なくて俺は心配に思いつつもなかなか行動 できずにいたんだがとうと保健所が介入 するという噂を聞いて自宅に連れて帰る 決心をしたの だ実家でも犬しか飼っていなかったので猫 の飼育にはなれない点も多かった が今では俺も島もすっかり慣れたもんだあ もちろん大家さんに許可は取っているよ猫 大好きだしうるさくないから全然いいよ私 にも抱かせてね大家さんの返事を聞いて あの公園まで走って島を迎えに行ったこと を今でも覚えて いるそんなわけで35歳独身といえば本来 ならもっと焦るべきなのかもしれないだが 俺の生活はは島のおかげで充実しているし 仕事の疲れも全て癒してもらって いるだからなんだかんだ俺は自分を幸せだ と思っているんだまあ他人が聞いたら こんなの見えを張っていると思うかもしれ ないけどさっきも話したように俺の仕事は 清掃員 だある大きな会社のビルに常駐し 1日中決まった場所の掃除をして いる割と大手の会社なので社員はみんな 自分に自信を持ち仕事に誇りを持っている 人 ばかり見た目にも気を使っているような ハイスペックな人が多いので俺のように 手取り15万の安月球で汚い作業技を着て いるやは明らかに見下されて いるなぜそう思うのかと言うと 実はかつて俺もそちら側の人間だったから だ猛勉強して地元の田舎から上京し有名 大学に 入学大学時代もサークルで楽しみながらで も将来のために勉強やインターンに真面目 に取り組みボランティア活動なんかにも 積極的に参加してい たその成果もあって第1希望であるに内を もらい見事就職することができたの だそれが今清掃員として働く大きなビルの オフィスの方だっ た学生時代の友人からはいつも羨ましがら れ両親にも誇りだと言われたもちろん自分 自身もここまで頑張った自分をとても 誇らしく思っていたし華やかな会社の一員 にに慣れて自己肯定感もぐっと上がっ たもちろん年収も同世代の平均よりずっと 上で当時はそれなりにモテたので彼女はい たし友人も多かっ た俺の人生は20代前半で成功したような ものだそう信じて疑わなかっ たでも俺が26歳になったある日のこと 車内だけの機密情報がライバル会社に漏れ ていたという事件が発生したこれは もちろん偶然起こることでは ない誰かが恋に情報を渡したのは明らか だったんだ がその犯人に俺が仕立てあげられてしまっ たの だ俺がやっていないことは俺自身一番よく 分かって いるだけどそれを証明する方法が見つから なかったので疑いを晴らすことができ なかっ ただから結局俺1人が処分を受けることに なり首を宣告され たただ俺はこの仕事が好きだったし転職 するなんて夢にも思っていなかったあんな に喜んでくれた両親は俺が首になった なんて知ったらどんな思いをするだろう か浮かれて近所や親戚中に話していたから 恥を欠かせてしまうんだろう なそんなことを心配するとやはりやめる ことなんて考えられなかっ たすると俺の体は自然と動いていて人生 初めての土下座をし たやめるわけにはいかないんですお願いし ますどんな仕事でもいいのでここで働かせ て くださいその発言を考慮された結果今の 清掃員という仕事があるのだ初めは本当に 屈辱的だったオフィスの社員だった頃清掃 員の人を見てこんな立派なオフィスで 華やかな社員の影で掃除ばかりして惨め じゃないんだろうか俺なら絶対に無理だな とに見していたのに自分がそっちの立場に なったんだ から社員からどんな目で見られているか 自分がよく分かっていたの だでも信じてもらえないかもしれないが今 の俺はこれで良かったと思って いるあの頃は自分を誇らしく思いながらも 何事も絶対に失敗してはならないという プレッシャーにいつも押し潰されそうに なっていたから だそれが当たり前になっていた当時は全く 気がつかなかった が1度離れてみると自分がどれだけ無理を していたのかよく 分かる清掃員になってからは自分に対して 無理をすることがなくなったし飾らない 自分で生きることの喜びを知っ たあの頃の自分も良かったなと時々思う ことはあるけど俺は今の自分にも満足して いる本当に ねあの頃は家にいても友人と遊んでいても 頭の中には常に仕事のことがあった からだからオフィス勤務のままだったら島 の存在に気づくこともできなかったんじゃ ないか な給料は半分以下で生活ギリギリだし家も 小さなアパートになっただけどそれでも心 の余裕がある今の方が俺は好きだと思える の だそんなある日この日は島がうちに来て からちょうど1年が経つ日だっ た島は認識しているかわからないが俺とし ては島の誕生日の代わりにきちんとお祝い したいと思ってい た普段全く休みを取らないのでどこか希望 泣はないかと上司に言われたのでこの日は 珍しく半球にしてもらい午後に大金しよう とし た猫用のケーキを予約してあるし プレゼントも買って押入れに隠してある あとは一緒に公園にでも行こうかそんな ことを考えながら俺の方がワクワクしてい た高室で作業儀からに着替えオフィスを出 て行こうとした時のこと後ろから何かが ぶつかったので驚いて振り返ってみるする とオフィス勤務の社員が数人話をしながら 歩いていて俺の視線に気づくと見下した 様子でこんなことを言ったああ清楚員か気 がつかなかったよごめんごめんでもこんな ところほっつき歩いてる方が悪いよなお前 はたちのおまけなんだからもっと端っこ 歩けよ見下した目を向けられるのは日常左 半時だがメと向かってこんな風に言われる のは初めてだまあいちいち歯向かう気も ないんだ けど俺はその社員の言葉を無視して出口へ と再び歩き始め たするとその態度が気に食わなかった らしく後ろからゴミを放り投げられ 調子に飲んなよゴミ同然のくせにと 捨てゼリフを測れたそして楽しそうに笑い ながら立派な自動ドアの 向こうオフィスの中へ消えていった確かに 俺はオフィスから出たゴミみたいなものだ でもここまでされるようなことをしたの だろう かそもそも清掃員だけど勤務時間は終わっ てるしそんな不満を持ちながら投げつけ られたゴミをゴミ箱に吸て急いでキロに ついた考えても仕方のないことを考えるの は無駄だとこの10年近くで悟ったのだ島 の景気も受け取りまもなく自宅という 時島が捨てられていた公園の入口で女性が しゃがみ込んでいるのが見えた雨の中傘も にしゃがみ込んでいるのでさすがに心配に なりどうしました体調悪いんですかと声を かけたすると顔を上げた女性と一瞬だけ目 があったものの女性はまたしゃがみ込んで いる自分の腕に顔を沈めてしまった髪の毛 はぼさぼさ多分化粧もしておらず服装は 薄着で泥だらけ かなりボロボロな格好なのでたごではない のを察してしまっ た病院いや警察困っていることがあるなら 一緒に行きましょう俺はそう言ったが女性 は顔を隠したままで顔を横に振る ばかりでもさすがに放っておけるわけない しすっかり困りはててしまっ たすると女性 がもういいの放っておいて私なんか彼に 捨てられたし親にも呆れられたし仕事だっ てうまくいかないしお金もない し生きている価値がないのよと泣き声で そんなことを言っ たどういう事情があるのかは分からないが 自分の人生に絶望するような出来事があっ てこんなみで こえそうな公園に座り込んでいるのだろう かもう何もかもどうでも良くなった日は俺 にも確かにあっただから絶望的なその 気持ちはよくわかるでも決してこんな ところで終わって欲しくは ない俺も仕事もパートナーも家もチも名誉 も誇りも何もかも失ったと思ったことが ありました 地獄だってこれから先どうやって生きて いけばいいんだって絶望もしまし たでも今はそれで良かったって思ってい ますするとそれを聞いた女性は言っ たそんなに失って良かったわけないでしょ 強がりじゃない のいい加減な出まかせを言うなとそう言い たい様子だ強がりじゃありません 確かにそれまで大切だと思っていたものは なくなりましたでもその代わりに別の幸せ を手に入れられましたしそれまで大切だっ たものはそう思い込んでいただけでむしろ ない方が良かったんだと気がつくことが できまし た失うことで手に入れられるものがあるん ですそこまで行って俺は手に持っていた ケーキの箱を見せた 今日愛病と一緒に暮らし始めて1周年なん です絶望的な失う経験をしなければこの子 にも会えていなかったと思います本当に 良かっ た辛い思いをすることがあってもやっぱり 手に入れた幸せの方がずっと大きいと 思えるのだ女性は俺の言葉を聞いてただ 黙っていた納得してくれているのかそれと ももう聞きたくないと拒絶されているのか なんとなくだけど分かってくれたような気 がして俺はポケットから財布を出し たはいこれあげます俺は財布から所持金の 全てである1万2000円を取り出し女性 に握らせた え驚いている女性に俺はこう言った よかったらこれで気に入った靴でも買って くださいいい靴を買えば素敵なところに 連れて行ってくれるって何かで聞いたこと があります俺はもう素敵なところに たどり着いてるん ですると女性はいやさすがにと遠慮して いる様子 あ俺の家すぐ近くなんで猫連れてきますね きっと元気出ると思います よ俺はとりあえず彼女が思い詰めないで 住むよう明るい話をしようと務め た彼女と出会ったこの場所と島に出会った のは同じ場所だもしかしたら何か意味が あるのかもしれないなんて柄にもなく スピリチュアルなことを考えながら島を 連れて戻ったんだ がもうそこにあの女性の姿はなかった どこに行ったのかあの後大丈夫だったの か心配な気持ちは残ったものの俺にできる のは彼女が幸せな道を歩むことを願うこと だけだっ たそれから数日後その日も俺はいつも通り 清掃員の仕事に邁進していたそして休憩 時間いや猫ちゃんの写真見せてもらったら 僕も欲しくなってきたよ勝手に買って帰っ たら神さんに怒られるか な事後報告は怒られちゃいます よ清掃員仲間のおじちゃんとそんな話をし ながら午後の仕事に向かおうとした 時事務所のドアが勢いよく開いて川野君 ちょっと本社の役員さんに呼ばれてるんだ けどと慌てた様子で言われた申し遅れて しまが河野とは俺のことだ え本社の役員とはつまり俺がかつて首に なったオフィスの方のお偉いさん だ当たり前だけどそんな人と接点はないし 俺がオフィスで働いていたことを知って いる人も今じゃだいぶ少なくなって いるまあ知っていたところで10年近く 経った今になって話すことがあるとも思え ない そう考えると心当たりは先日社員の数人と 若干揉めかけたことぐらいだろうかどこと なく憂鬱な気持ちで指定された会議室に 入っ たオフィスの会議室に入るなんてそれこそ 首になった時以来だ部屋の中には俺がいた 頃から変わらない社長と副社長の姿があっ た副社長は確か社長の娘で年齢は20代 後半 くらい海外の大学を卒業して3年ほど前に 副社長に就任したと噂で聞いた3年目とは いえ相当やり手なようで社内でもかなり 評価が高いらしい直接お会いしたのは 初めてだがみなもピシッとしていて目鼻 立ちがしっかりとしたかなりの美人車内で 評判になるのも十分頷ける雰囲気 だそれにしても社長と副社長に呼び出さ れるなんて一体どういうことなんだろうか 川の違いではないのだろうか他に河野が いるかは知らない が俺がそんなことを考えていると副社長が 唐突に信じられないことを言っ た河野さんあなたには今日で清掃をやめて もらいます え頭が真っ白になっただって清掃員の仕事 も自分なりに一生懸命やっていたしあの時 のように情報漏洩などの罪をなすりつけ られているわけでもないさすがに全く身に 覚えがないのだ えどういうことですかそれって首ってこと です か震えてしまいそうなのをなんとか抑え ながらそう尋ねたすると副社長はええそう ねあなたは清掃員首よと答えたのだまさか ここで2回も首になる なんて失ったことで手に入るものもある なんてこの前はあの女性に偉そうに言って いた けどいざ本当に失うとなると やはり怖くなるもの だ何も考えられない状態の俺に今度は社長 が信じられないことを告げ た川野君は清掃部から研修部に移動して もらいたい新人育成やリーダー研修など 社員の人間性の成長を図るため来年度から 副社長の式で親しようと考 だ君は自身の挫折を糧にして前向きに成長 していける素晴らしい人材だと聞いて ね数えきれない人数の社員を抱えている 社長は10年前に首になった俺のことは 覚えていないようだでもそんなことよりも 俺の人柄を買って研修部に 配属そのに驚いてい たこんな未来が来るなんて考えてもい なかったからだ正直言うと嬉しい気持ちと 不安が半々清掃員として働く今の自分や 環境が好きではあるが仕事自体を好きだっ たかと言われると正直そうではないしかし だからと言って忙しく働き心をすり減らし ていた頃の自分に戻るは絶対に嫌だと思っ たからだそこでふと疑問に思ったのはなぜ 俺のことを覚えていない社長と初めて会っ た副社長から俺の人柄を買われているのか ということだ清掃部の上司がそういう話を してくれたんだろう かすると副社長 がもちろんあなたが今の生活を気に入って いるのはよく分かっているわ自分の心に 余裕があることで日常を大切にすることが できそれに幸せを感じてい るって地位とか名誉とかお金とかプライド とかそんなものよりも大切にすべきものに 気づけたから今が1番幸せなんだって私も その考えに感銘を受けて今またここに立っ ていられるん ですと言ったのでますますわからなくなっ た副社長が俺に感銘を受けたいつなん でですから研修部に移ってからは過度な スケジューリングは禁じます複数人で きちんと話し合ってプライベートを大切に できるペースで仕事を進めていくこととし ますそしてそのペースは徐々に研修部以外 にも浸透させいくべきと考えてい ます副社長の提示してくれた条件ならやっ ていける気がしたそして新しいものを自分 で作り上げていく喜びもだんだんと実感と して湧いてきて久しぶりにワクワクして いる自分に気がつい たそして最後にずっと疑問に思っていた ことがやっと種明かしされたのだ副社長が 俺の前までやってきて 本当にありがとうございましたこのお金は お返ししますと言い1万2000円を 手渡してきたのだお金を貸した心当たりと いえばただ1つしかない え頭が追いつかない俺に副社長は 続ける1万2000円じゃとてもいい靴と は言えないけど確かにらしいところへ私を 連れてきてくれまし たそう言ってにやりと笑ったの だ後から聞いた話副社長は最近交際を始め た外国人の彼氏にすっかり入れ込んで しまい仕事を辞める勢いだった そうその態度を社長が見て感動制限をされ た 後恋人にも浮気され同棲中の家を追い出さ れた 自暴時状態で出会ったのが俺だった らしいおまけに副社長は元々オフィスを首 になり現在は清掃員になったという俺の 経緯と顔を知っていてそれでも前向きに 生きている俺の姿に意識を変えられたと いうそんな大それたことをやってきた 気持ちはなかったのだが俺がきっかけで 父親である社長にきちんと謝罪をし 新たな道を歩み始められたのなら本当に 良かったと 思うそれから俺は本当に研修部に移動する ことになり充実した日々を送っている移動 前に言われた通りスケジューリングに無理 はなく研修部全員が余裕を持って業務を こなすことができて いるむしろその方が作業効率が上がりいい 仕事ができているらあるくらいだ島との 時間ももちろんしっかり確保できているの で俺はまた新たな喜びを手に入れられたよ 人間生きていれば大切なものを失ったと 感じる時もあると 思うだけど失うものばかりに目を向けずに 今あるものに喜びを感じられればきっと どこにでも幸せはあるんだと 思う俺はこれからもこの気づきを忘れず 生きていきたいと考えて いる俺が生まれ育った環境はほんの少し だけ特殊だったと 思う幼い頃に両親が離婚し俺は母親に 引き取られ たそして高校に上がった頃までは母親と 2人で暮らしてきた ここまではそんなに珍しくない話かもしれ ないだけど特殊だったと思う理由の1つは 俺が高校1年の頃に母親が再婚した相手が 通っている学校の教師であったということ だ元々親が教師であればその学校を避ける こともできるし反対にが教師であることを 分かって入学できると 思うしかし俺の場合は高校に入学してから 再婚を告げられ俺も義父もとても驚いたの を覚えて いる幸い担任ではなかったので担当である 国語の時間だけ教室で会う くらい周りにいちいち話してもいなかった のでからかわれるようなことがなかったの も良かったと思う 義父自体は明るく優しい性格で家庭でも うまく関係を気付けていたし特に問題は なく過ごしてい たでも状況が変わったのは俺が高校3年に なった頃のこと だ友達が少ないということもなければ特別 人気者ということもなかった 俺に学生生活を送っていたが派手な方では なかったので目立つグループからいじめ られることも度々あっ たその中でも特に俺につっかかってきたの がモリアという男だっ た高速違反の茶髪に乱れた 服装教師からいつも注意されるような そんなクラスメート いじめられているとはいかないがわざわざ 絡んできては嫌みのようなことを言って くるので俺には思考回路が理解できず意味 わかんねえやつだなくらいに思っていたで も多分俺のことを嫌いなんだろう なそれくらいは分かってい ただから数ヶ月後にモリアからあんな 頼み事をされるなんて思ってもいなかった ん だ高校3年の夏休みに入ったばかりの 頃大学の推薦入学の準備を始めようという 頃に俺と母親を予想外の出来事が襲っ たそれは義父の突然の死交通事故だっ た再婚してわずか2年での想像を絶する 出来事に母親は泣き崩れていて俺だって もちろん悲しかったけど母親の肩を支え られるのはもう自分しかいないのだという 思いから葬儀の日まで一滴も涙を流せ なかっ た義父は翌日が休みである土曜日の夜だけ いつもお酒を飲んでい た母さんだって女性だからな男の俺が守っ てやらない とそんな時に決まって こんなことを言っていたのが鮮明に 思い出さ れるこんな風には思い出したくなかったん だ けどそして葬儀の 日準備のため母は祖母たちと会場へ行った ので俺は1人で向かってい た1人の人間が死んでも世の中は何事も なかったかのように然と回り続けて いるそういう言葉を聞いたことがあった けど身近に人がなくなると本当にそれを 痛感させ られるあの時交通事故なんかなければ俺 だって普通の日常を送っていたん だこんな気持ちで葬儀場に向かうこと なんて なくもちろん義父だって今頃学校の教団に 立っていつも通り授業をしていたはず だそんなことを考えていたら我慢していた 涙が込み上げてきそうになりだめだだめ だ俺は小さくそうつぶやきながら目元を ぎゅっと押え たその 時スマホから着信音が鳴ったので 俺は気を紛らわすためにすかさず通話 ボタンを押した相手を確かめることもせず にすると電話口 から俺だよ分かるかという声が聞こえ たしかしいまいち心当たりがなかったので ごめんわから ないと 答えるすると電話の相手は驚くべき名前を 口にしたモリアだ よ同じクラス の は思わずそんな声が漏れただってモリアと 電話なんて当たり前だけどしたことがない それに電話番号だって教えていないはず だしかもこんな日にこんな時に電話をかけ てくるななんて一体どういうタイミングな ん だ大にしていないとはいえ俺と亡くなった 教師が親なことは噂で知っているはずなの にそこまでしてこいつは俺に嫌がらせがし たいの か一瞬のうちに俺の中でそんな考えが 広がりモリアへの嫌悪感が荒になっ たアは話でもそれを察したのか慌てた様子 でこんなことを言っ たちょっと待て今日は違うんだ話を聞いて くれ頼む からモリアから頼むなんて言われたのは 当たり前だけど初めて だ状況が状況なだけになんで今なんだよと いう思いは消えていなかった がとりあえず話を聞いてみることにした 実 はその後モアは俺に対して衝撃的な事実を 告白し たにわかには信じがいことだったので冗談 だろうこんな日におちくるのはやめろよと 言い返しただけどモリアの声のトがあまり にも真剣 で俺なんかの頼みを信じられのもわかるだ から今は信じてくれなくても構わ ない信じないままでいいから頼むから今日 の葬儀に出席している同じ高校の波野と いう女子に声をかけてやって ほしいなんて言われたので時間がなかった のもあり分かったと返事をするしかなかっ たありがとう頼むな [音楽] 俺の返事を聞いて安心したようにモリアは 電話を切っ たそれから俺は足早に葬儀会場へ向かい 大好きだった義父の葬儀を得 た母親のサポートをしたり親戚に挨拶し たり同じ学校の生徒で出席してくれた人 たちに感謝を伝えに行っ たりそういうことで忙しかったので正直 途中まではモリアの話を忘れてい たでもふと思い出して辺りを見回した時気 になる人影があるのを発見し た俺たちと同じ高校の制服で小柄な体型に 合っていないのか少しブカブカな 様子さっき仮装を終えたばかりの仮装場を 1人ずっと見つめて いるあの子がモリアの言っていた波のさん だろう か俺は彼女に近づいて声をかけてみ た波野さんです か急いで振り返った彼女は目元を真っ赤に 晴らしていて手に持っているハカは びしょ濡れ ずっと泣いていたのだと誰が見ても分かる くらい だ正直彼女に話しかけるまではモリアの手 の込んだいたずらなんじゃないかって 80%くらいは思っていたでも彼女の顔を 見るととてもそうは思えなくなってき て俺を息子だと分かってくれているの だろう急いで涙を吹いた彼女は そうです波野です えっと同じ高校の1年生で木下先生の クラス でと律儀に頭を下げてくれ たさらにすみませんご家族が1番辛いのに こんなに泣いちゃって失礼しますと謝って 出ていこうとするので俺はアに言われた ことを信じ彼女を引き止めることにし た父さんの実の娘さんですよ ねすると波野さんは振り向きとても驚いた 表情をしてい たどどうしてそれ をそう尋ねられたので隠す必要もないと 思いクラスメートの3年のアという男から 聞きまし たそう答えると納得したような表情を見せ た 彼女それから少し2人で話すことにし たどうやらモリアの言ったことは本当だっ た らしいこの波野さんという女の子は義父が 俺の母親と再婚する前前菜との間にできた 娘さんなのだただ 俺の義父と野さんの母親も幼い頃に離婚し ており波野さんは母親に引き取られたもの の小学生の頃に病気で 高い実の父である俺の義父について何も 知らなかったためずっと施設で育ってきた らしい初めて聞いた話だがモアも同じ施設 で育っていて彼女のことを心配しているん だと か先生が父だということはずっと知ら なかったんですただ担任の先生として すごく親切で優しい方で生徒の立場で すごく大好きでし た担任の木下先生が父だと知ることになっ たのは夏休み前最後に投稿した です波野さんの話によると夏休み前の進路 相談で波野さんは看護専門学校に行きたい と言ったそう だそれを聞いた義父は君ならいい看護師 さんになれるよ亡くなったお母さんも きっと喜んでくくれるはずだと言った らしいでも波野さんはそれを聞いて不思議 に思った なぜなら母親が亡くなったことはなんと なく私設暮らしがバレたくなくて誰にも 言っていなかった からさらに波野さんが看護師を目指して いるのは母親が若い頃夢見ていた からまるでそれを知っていたかのような 口ぶりを不思議に思った らしいそれで波野さんが気になって戸籍 などを調べたところやはり先生が父親だと いう事実が発覚したというの だどうやら義父の方は入学してきた波野 さんに出会った時から親子であることに気 がついていたみたい だでも新しい家族である俺や俺の母のこと を考えて自ら親子だとししなかったのかも しれない な波野さん本人も義父に新しい家族がいる ことを知ってい ただから一緒に暮らしたいとか親子で接し たいとかそんなつもりはなかったと いうだとしても実の父が存在していると 知って毎日会うことが できるそれだけで十分幸せだったんだと涙 ながらに話してくれ たせっかく再開できたのにこんな風にまた 離れ離れになるなんて波野さんの気持ちを 考えてもすごく心がいん だ俺と義父には血の繋がりはなかったが そんなのは関係ないくらい大好きだっ たそれは胸を張って 言えるだけど実の父親親だと思うときっと 俺とは全く別物の感情があるんじゃないか と 思う辛い時に話してくれてありがとう ございまし た一通り話し終えた波野さんにそう言う ととんでもないですこちらこそ図々しいお 話をしてしまいすみませんでし たと謝ってくれた 新しい家族に対してこういう話をするのは 失礼だと思っているのかもしれ ない世の中にはそういう風に思う人もいる のだとは思うが俺は不思議とそうでは なかったので波野さんにそれを 伝えるよかったら先行をあげに来て ください母にも事情を説明しておくので 義父も喜ぶに決まってます そう言ってとりあえず連絡先だけ交換し たするとなのさんは初めて笑顔を向けて ありがとうござい ますと言ってくれ たそしてそれから1週間後波野さんは高か そうな和菓子の手土産を持って俺の家へ やってき たなぜかモアも一緒だったので 奴を家に入れるのは変な感じがした が葬儀の日は泣きはらしていた波のさんも この日は落ち着いた様子で少し安心し た俺には結局母親がいるけど波野さんは また1人になってしまったんだきっと 心細い だろう正直さんの話をしたら母親はどう 思うだろうと思っていたが心よく受け入れ てくれ た前菜との間に娘がいること離婚してから 会えていないことは元々聞いていたらしい の でその子が偶然高校の生徒だったという こと以外は特に驚いた様子はなかっ たそして緊張した持ちでやってきた波の さんに対し て笑顔で接しているのを見て正直心から 安心し たさらに母親は引き出しから小さな フォトブックを取り出し意外な話を始め た実はあなたのお母さんとも古い友人だっ た のそんなこと思っても見なかった波野さん は えと言って母親が開いたフォトブックに目 を向け たそこには今の俺たちと同じくらいあけ ない様子の母親とギフトあと数人の姿が 映し出されてい てその中の1人の少女が波野さんの お母さん らしいその笑顔の1つ1つが眩しくで今 いくつかの命がなくなっていることが とても悲しく感じ たどうやら俺の母親と義父波野さんの お母さんは高校時代のクラスメートだった らしいそして複数人のグループで仲良くし ていたんだと [音楽] かのさんのお母さんさえさんとはねと特別 仲が良かったっていうわけではなかったん だ けどそれでも私が悩んだり落ち込んだりし ているといつも1番に気づいてくれた彼女 はそれくらい優しくて人の気持ちを考え られる素晴らしい人だったの よ母親のその言葉と表情からは本当にさえ さんのことが好きだったのが伝わってき た だからムードメーカーでみんなの人気者 だっ たあの人と結婚するって聞いた時もすごく お似合いだと思ったわ憧れの2人だった ので再婚した私が言うと嘘みたいに 聞こえるかもしれないけど本当にそう思っ たの よ確かに捉え方によっては怖いセリフでも あるが嫌味や皮肉を言っているようには 聞こえなかったし波野さんがくすっと笑っ ているのを見てもおそらくそれは伝わって いるんだと 思うちょうどそんな話をしている時波野 さんがページをめくるとそこには若カコの 義父と波野さんのお母さんの姿 が笑顔で映るツショットはとても仲が良く 幸せだっ た前菜との写真をこんな風に残してあるの に俺は正直驚いたのだ がそんなことは関係ないくらい母親と義父 にとっては大切な思い出だったのかもしれ ない なそこに母親の嫉妬心とかが全くなかった のかと言ったらそれは分からない けど例えあったとしてももそれにまさる くらいかけがえのない時間だったん だろうあなたのお母さんとあの人が 愛し合って結婚してあなたが存在している の紛れもない事実 よだから離れ離れになったからって今それ を追いに感じる必要は ないこんなこと私が言うべきことじゃない のかもしれない けどあのの娘として胸を張っていいのよ いつでも先行をあげに来てきっとあの世で 喜んでくれると思う から母親はきっと波野さんが新しい家族の 俺たちに申し訳ないと思いおいを感じてい たことに気づいていたん だろうだからわざわざ昔のアルバムを見せ てこんな話をしたんだと思う 今日は泣かない様子だった波野さんも涙を ボロボロと こぼしありがとうございますと感謝を告げ たそしてその日は母親に進められ当時のツ ショット写真を持ち帰ってもらっ た家族写真は1枚もないと言っていたから これがその代わりになればそう思っ たそして帰りは散々泣いたから清々しい 笑顔を浮かべるようになった波野 さんそんな彼女を見つめるモリアを俺は 見逃さなかっ たモリアってあの子のこと好きな の俺がそう尋ねると照れ隠しなのか何なの か散々罵声を浴びせてきたでも泣いしてい た頃とは違いそこに俺を傷つける意図は なさそうだっ た そして嫌なことしてたのに頼みを聞いて くれて ありがとうなんてあのモアが俺に対して ぼそぼそと感謝を告げてきたのだ から問いかけの答えは肯定されたような ものだと 思う仲の悪いクラスメイトに頭を下げてで も守りたいがいるということ だもしかしたらギフと波野さんのお母さん もそしてギフと俺の母親もこんな感じだっ たのかもしれない なモリアのことを好きになれるかはわから ないけど俺はこんな風に思いもういいよ そう答え たいつか義父やモリアのように心から守り たいと思える人に俺もいつか出会うの だろう かその日が楽しみでもあり少し恥ずかしい ような不思議な気持ちだっ た

感動ストーリーをナレーション朗読でお届けします。
今回は名作7品を集めた総集編をお届け⭐
作業時や睡眠時にどうぞ~

**************************
感動ストーリーをナレーション朗読でお届けします。

感動エピソード感ちゃんの動画を
ご視聴頂きましてありがとうございます。
よろしければチャンネル登録をお願いします。
http://www.youtube.com/channel/UC0LewnMHmVkoFdwViZjkj0A?sub_confirmation=1

概要欄まで見ていただき、ありがとうございます!

ぜひ、こちらを見て下さった方は
『 👍 』だけでも押していただけると嬉しいです。

#感動エピソード感ちゃんの動画一覧はこちら
#感動する話
#朗読
#泣ける話
#スカッとする話

※当チャンネルに登場する人物は架空のものであり、実在の人物・団体との関係や繋がりはございません。
※当チャンネルは、実話から着想を得て作成したオリジナルストーリーとなっております。
画像、及び映像・音声・文章等を複製・転載・許可のない2次利用等は固く禁じております。

ライター:KAN℃
ナレーション:LUT@N
ナレーション:HIT。me
ナレーション:Y。U
音楽:魔王魂

Leave A Reply