【榛原郡川根本町に伝わる昔話】ザラザラザッタラ 読心術を持つ妖怪と木地師の物語
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昔話スト静岡昔話の時間がやってまりまし
た案内役のですさて今日
は
頭に伝わりますお話ですがえSL鉄道で
有名なあの大井川鉄道ですねその執着駅
先頭という駅がありますがえそっから少し
参部に入ったところに伝わってきたまお話
でザラザラザッタというまそういう
ちょっと変わった名前の妖怪がま出現する
わけですけども今日はそのザラザラザッ
たらのお話ですそれでは
どうぞ
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昔大井川の上流の山奥で1人の記事士が
小掛して泊まりながらお椀を作る記事を
ありしていまし
たお椀にするにはブの木が粘り気があって
1番の良材でし
たこのブはええ
な
北のに熊が爪を立ててる
な熊も見込んだブということ
かよしこれを切り倒すか生地士の男はブの
根元めがけて斧を振り下ろし
ます西に伸ばした枝も罪になる
な
ブの大木が山川へ倒れまし
た山川へ倒すと木に痛みが少ないの
です西側に伸ばしていた枝も折れずにその
ブの大木は横たわりまし
た早速たる
か男は今度はのこぎりで枝から先に4尺
ほどの長さで切り落として行きまし
た4尺で切ると運びやすいから
ですミキはコバを取るにええわい太いミキ
の部分はそばをこねるこばを取る生地に
するよう
です
ん誰がいるのかい
男は何者かがじっと木の影から自分の様子
を伺っているような気がしました
おほほおいらの気配を察知したよ
ふこいつ山暮らしが長いね森の暮らしが
長いよ
こいつよしこいつの山小屋を訪ね
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ずどんな顔するか楽しみだ
よ気のせいか
な男はたぎったブの木をしょい子で小屋に
運びまし
たこれなら一しい分は取れる
な翌日から男は小屋のどでそのブの木から
椀の大きさにナで荒く削り出すのでし
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たへえありゃるりだええ声
だあれあれあれはこりだ
よ本当にがいなくようになくだ
なおっと節だこれはこんなとこに節が隠れ
てやがっ
たナの歯がこぼれちまったえやいやい
この部何度も枯れる寸前まで行って持ちこ
とやたずらや
な節が隠れていたな雪で枝を折られたって
ことだでな
まよく枝を折られても絶えてミキを太らせ
ただ
なエレの木
だひょっとしたら山の神さんが見込んだ木
だったかも
な
んなんだ
ぞら俺を見てる気がするが
ふふこいつまたウィラの気配を察知し
たよし今夜いよいよご登場と愛なりますよ
びっくりしなさん
な夕方日が沈む少し前になると森の小鳥
たちが一斉に泣きたりますこれが急に止む
と辺りはもう夕やみが迫っています
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もしを小屋の中に運んでおか
ず山じゃあっという間に日が暮れてどこが
どうだか検ももつかないくらいに真っ暗に
なっちまうで
な暗くなってから取りに行くは大変だで
な男は独り言を言いながら外から小屋に
もしを運び入れると早速いりの日に足し
まし
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た山小屋の夜は話し手もいないし退屈な
ものでし
た煮えたか
な男は鍋に味噌を足して味を整えるとワに
救いとりまし
た
味噌もだいぶ使ったなこの分だとあと4日
ってとこ
かいりの日を見ながらの夕飯
ですまあだいぶありした椀の記事も溜まっ
たしそろそろ山を降りる散弾をしなくちゃ
な部屋の隅に積まれたありされた椀の生地
に目をやりながら荷造りの散弾をしてい
ます子で背い出すとして2度いや3度往復
ってところかなその時
です部屋の隅から何かが転がり出る音がし
まし
たななんだ君割が転がり出
たその転がり出たものはのようにずんぐり
丸くてまだら模様のついた気悪いものです
あれ目鼻が
ある確かにその気味悪いものには目鼻が
ついていてその目がじっと生地士を見据え
ていまし
たなんて君悪いやつ
だ早くどこかへ行ってしまってくれねえか
なそんそんなに嫌わなんでもええずら
おいらはザラザラざったらというもんで
ござんすよザラザラざったらだ
となるほど
表面がザラザラしてやがるああ君あり
こっちの肌痒くなってきた早くどっか行っ
ちまってくれんかなそんなにどっかへ行っ
てほしいかいよいよい時に行くからよ
いやいや
おいらの思っていることを言い当てやがっ
た恐ろしいやつだ
ああその通りだよお前さんが何を考えて
いるかおいらには分かってしまうんだ
ぜ人の心を読める妖怪がいると聞いたこと
があるがこいつがそれかああそう
おいらは人の心を読めるザラザラざったら
さざらざらざったら
だ刀のひくりさあったらこんなやつには
負けやしないがなおい今刀の一振りさえ
あったらこんなやつに負けはしないと思っ
ただろう
あ
恐ろしい一体こいつおいらをどうしよと
いうつもりかなどこしようというわけじゃ
ないって山の中じゃ話し合いてもいない
ずらどうだ
ねそりゃ確かに話し合えてないないさだ
からと言ってこんな気味悪いやつと話など
したくはないがな
うーそんなに気悪いか
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男は目の前のザラザラざったらという妖怪
が次々と自分の思ったことを読み取るので
恐ろしくて寒気がしてきましたそこで男は
もっといりの日を大きくしようと考えよく
燃えるだけカバの木をいりの日に足そうと
しましたい
た男はだけカバの木を火に食べようと掴ん
だ枝を膝に当てがっておったところ
いきなりパチーンと枝の片方が跳ねて
ザラザラざったらの目を強く打ったのです
ああ
いたこりゃ考えもつかなかったこいつは
恐ろしいやつだ
あいザラザラざったらはにはおいらでも
読み取れないことをするやがいると言って
奥山に逃げていってしまいまし
たすっ飛んお
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しまいただいまの出演は記師の男溝口高
ザラザラざっ
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ナレーション鈴木大治以上SBSラジオ
放送劇団そして音楽杉本連太郎サ職洋でし
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た
【再生リスト】https://youtube.com/playlist?list=PLNDavtIzW2SF9Q7up5pWccIspvjuRy6v9&si=5C-vDsuO9twS0wsK
#ポタリング #昔話 #ラジオドラマ
1 Comment
何も悪さをしないのに気持ち悪いからといって殺そうとしたり成敗しようとするのは人間の弱さでしょうか…しかしこのザラザラザッタラさんの姿の描写、言葉だけで想像して見ると巨大なカブトムシの幼虫のようにも思えてちょっとユーモラスな感じですが…水木しげるさんがもしかすると生前妖怪図鑑にでも姿を描いていたかも?