ナタを振りかざす殺人鬼→血を流し逃げ惑う登山者の結末は…「2005年 奥多摩強盗遭難事故」【地形図で解説】

2005年5月東京都在住の80代男性で
ある行田さんは26日から埼玉県に位置
する天木山への登山を計画しました天木山
鳥谷山登山口から入山し両線に沿って北上
休憩地点である一ぱい水避難小屋に到着し
たらそのままさらに北に進んで山頂を
目指します下山をする際は北道を戻る形で
山を降りる予定でした走コース距離は往復
で約12kmコースタイムは往復で約4
時間で中級車以上向けの少し難易度の高い
コースとなっています2005年5月26
日登山当日この日の朝行田さんは登山口
近くの駐車場に車を止め天木山へ入山し
ました横すオと呼ばれる天木山へ続く長い
オを歩きながら会長に進んでいき午前11
時頃には最初の目的地である一ぱい水
避難小屋に到着しました一休みするため
小屋に入るとそこには50代くらいの男性
登山者がいました田さんが声をかけ
しばらく世間話をすると2人は息統合登山
仲間として親睦を深める意味で持ってきた
カメラでお互いの写真を取り合いました田
さんは男性が撮った写真がよく撮れている
と喜び写真を送ってもらうために男性と
連絡先を交換しましたその後男性の目的地
が天木山だと分かったため2人は一緒に
山頂へ向かうことにしますその間もたいの
ない話をしながら中を深めていきました
しかし行田さんは頂上に到達する前に足腰
に疲れを感じ始めます年齢の差もあり男性
にペースを合わせるのも厳しいだろうと
考えた田さんは山頂を諦め一足先に下山
する胸を男性に伝えました田さんが男性と
別れて1時間ほど経過した頃登山口に
ほど近い滝入りのみを過ぎた辺りで先ほど
の男性が追いかけてきました彼も下山して
きたのだろうかと考えていると男性は田
さんに向かってこの辺りで猿を見たと告げ
ます田さんがいきなり何を言い出すん
だろうと困惑していると男性は急激に表情
を変え持っていた木の枝で田さんの頭を
殴り始めたのです突然の出来事に困惑し
ながらも何かを怒らせるようなことをした
だろうかといっぱい水避難小屋からここ
までの出来事を可能な限り思い返してみ
ますが全く心当たりがありませんしかし
男性はお前が気に食わないとさらに興奮し
激しく攻撃を続けます田さんは必死に頭を
守りながら助けてくれと叫びますが周囲に
は誰もいませんすると男性は財布を出せと
要求しました田さんは急いで現金
6000円が入った財布を男性に手渡し
ますが男性は要求を続けます今度はザック
を下ろせと要求したため田さんはザックを
地面に置きました次の瞬間行田さんは男性
に思いっきり背中を蹴られ目の前の斜面を
転がり落ちてしまったのです約10m下で
止まることができましたが全身を強く
打ち付けたせいで体が痛みうまく
立ち上がれませんしかし
はまだ攻撃をやめませんなんと男性は斜面
の上から大きな岩を投げ田さんに当てよう
としたのですどうにか避けながら近くの
大岩を縦にして身を隠しますがその後も
投石は続き岩が地面にぶつかる鈍い音が
周囲に響き渡りますその間田さんは震え
ながら男性の木が収まるのを待つことしか
できませんでしたそれから約30分が経過
した頃やっと静かになりました田さんが
恐る恐る斜面の上を確認すると幸いそこに
男性の姿はありませんでした田さんは自分
の体を改めて確認しますが必要に殴られた
頭はひどく出血し転げ落ちた際にできた
怪我も全身に及んでいましたとはいえ足に
大きな怪我はなくなんとか自力で下山でき
そうです田さんは十分に注意しながら斜面
を登って登山道まで戻り下山を始めました
その途中自分のザックが下山道の途中に
投げ捨てられているのを発見しますそれを
回収し中身を確認するとほとんどの荷物は
無事でしたが大切にしていたデジタル
カメラだけが抜き取られていましたさらに
今の行田さんの状態ではまともにザックを
持つこともできません仕方なく下山に最低
限必要な水筒だけを持って先に進むことと
しました
それから1時間ほど経過した頃田さんが横
オの登り口にたどり着いた辺りでようやく
民家を発見すると田さんは強盗に襲われた
警察に通報してほしいと尋ねます民家の
住民はちまみれの姿になった田さんを見て
ひどく驚きすぐに100登板通報をしまし
たがその姿に恐怖を覚え玄関の扉を開ける
ことはありませんでした午後2時9分
奥多摩交番に強盗事件発生の第1方が
もたらされましたそれを受け地元の警察官
は拳銃を装備し現場に急行しますさらに
警察官の後に続いて山岳救助隊まで出動
青梅所の刑事や機動捜査隊救急車までもが
同時に動き出しましたここまで大規模な
動員は奥たでは過去累を見ませんその後
駆けつけた救助隊と警察官が田さんに置を
施します幸い意識がはっきりとしており
警察からの質問にも答えることができた
ため田さんの証言から警察は犯人の特徴を
知ることができましたその後田さんは救急
搬送され近くの病院へ運び込まれます病院
で検査を受けた結果出血の他にも骨折など
が発見され2ヶ月間の入院生活を余儀なく
されました2005年6月7日事件発生
から約2週間後田さんが強盗にあってから
約2週間が経過した6月なのか東京都在住
の70代男性の福山さんは天木山の山頂に
向かって登山を開始その日のうちに盗聴を
成功させ午後1時を過ぎた頃には下山道の
途中にある一ぱい水避難小屋まで帰って
くることができました福山さんは今から
下山するとなると途中でれてしまうかも
しれないと考えその日は避難小屋で一泊し
翌朝下山を開始することにします福山さん
が小屋で休憩していると午後3時頃に例の
男性が小屋に入ってきましたしかしこの
時点で犯人の情報は一般には公開されてい
なかったので福山さんは特段警戒すること
もなくしばらくの間2人だけで過ごします
とはいえ福山さんは男性と軽く挨拶を
かわす程度で話すことはせずストーブでお
湯を沸かしてアルファマを食べると夜が
吹ける前に眠りに着きました福山さんが寝
ている間男性は特に彼に危害を加えること
はせず福山さんは何事もなく翌朝を迎え
ます2005年6月8日朝4時福山さんが
目を覚ますと男性もすでに起きていました
男性がなで木の枝を切っているのを横目に
福山さんはを食べますそして午前6時頃お
先にと声をかけて避難小屋を後にしました
そのまま小屋の前の坂を下り下山道を進ん
でいると突如後頭部に衝撃が走りますすぐ
に後ろを振り返るとその瞬間目の前に太い
木の棒が振りかされます再度強い衝撃を
受ける福山さんじて目を開けると霊の男性
がの峰でさんを攻撃していたのです再度
振り上げられたナを見てとっさに攻撃を
かわしますそしてナを持っている手を両手
で抑え男性の動きを封じましたしかし男性
は開いている方の手で拳を作り福山さんの
左目を何度も殴りつけますその痛みや男性
の恐ろしい見幕を見て死を覚悟した福山
さんはなぜこんなことをするんだと男性に
問いかけると男性は4日何も食べていない
と答えます福山さんはお金を渡せば命だけ
は助けてくれるかもしれないと考えとっさ
に現金1万9000円の入った財布を渡し
ますすると男性は何も言わず小屋の方に
戻っていきました男性がいなくなったこと
を確認すると福山さんは急いで山を降り
始めますその途中でいっぱい水と呼ばれる
大きな水場にたどり着きました頭に違和感
を感じて福山さんはタオルを濡らして頭を
吹きますすると白いタオルが血で真っ赤に
なってしまいました何何度もタオルをすぎ
頭や顔を吹きますが血は止まらずタオルは
常に濃い赤色です自分の出血量を見た福山
さんは気分が悪くなってしまいその場で
休憩することにしました3時間ほど経った
後自分の怪我の状況を鑑みて行動を開始
下山ルートを傾斜が少ない顔に距離が長い
南東のコルートから車が比較的厳しい
代わりに距離が短い南の日原ルートへ変更
しますそのため1度来た道を引き返して
いっぱい水避難小屋に戻ることにしました
無事に小屋に到着した福山さんは男性が
いるかもしれないと窓から様子を伺います
幸いそこには誰もいません福山さんは安心
し小屋に入って横になって休みました
しばらく目をつぶっていると突然小屋の扉
が開く音が聞こえました一瞬で眠気が
吹き飛びすぐさま扉の方を確認します
しかしそこにいたのは小屋に休憩しに来た
夫婦の登山客でした安心した福山さんは
この2人に助けを呼んでもらおうと考え
ますしかし頭を殴られたせいで判断力が
低下していたのでしょうか夫婦に対し私は
ここに泊まりに来たのでと強がってしまっ
たのです自分でもどうしてこんなことを
言ってしまったのか分からなかったそう
ですその後夫婦は休憩を終えて福山さんを
残したまま小屋を後にしましたこうして
また1人だけになってしまった福山さん彼
の周りには一切の音がなくそれがむしろ
恐怖を駆り立てます夫婦が小屋を後にして
しばらく立った時待たしても扉が開く音が
しました福山さんが扉の方を確認する前に
複数の足音が小屋の中に入ってきますそう
して彼の顔を覗き込んだのは救助隊員でし
た前回の田さんが襲われた強盗事件から
警察と救助隊の捜索は続いており山の各
小屋をパトロールしていたのです救助隊は
福山さんに話しかけますが気が同点してい
ながらもなんとか救助隊の問いかけに答え
ますそれを聞いた救助隊は福山さんを襲っ
た犯人がさんの時と同じだと判断翌日から
より大規模な操作が始まることとなりまし
た2005年6月9日犯人捜索翌日9日
から警察と救助隊員による大掛かりな山岳
パトロールが開始されますそれだけでなく
付近の町のパトロールや現場近くの操作も
徹底的に行われましたその結果盗まれてい
た田さんのデジタルカメラが発見されます
田さんの証言で犯人と写真を取ったという
ことが分かっていたため警察はすぐに
デジタルカメラのデータを確認し犯人と
思われる男性の写真を現像生田さんと福山
さんにその男の写真を見せると2人は口を
合わせて間違いないと答えましたさらに
警察が様々な情報を元に犯人の名前を
調べ上げたところ田さんが犯人と交換した
連絡先の名前が一致こうして犯人の顔と
名前が特定され捜査は格段に進みますそれ
以降警察は一ぱい水避難小屋と鳥谷山避難
小屋に寝泊まりし朝3時から山に出発して
犯人を探すような日々を続けましたさらに
犯人の顔を印刷した張り紙を近くの駅や
バス会社に配り時には犯人が駅を利用する
ことを予測して早朝から張り込みを行う
こともありましたがそれでも犯人逮捕まで
には至りませんでした1週間以上が過ぎ
6月18日の早朝奥多摩駅前に登山自粛を
呼びかけるポスターが貼られました田さん
たちのような被害者をこれ以上増やさない
ためとはいえ全量な登山客が満足に登山
できない状況を作るということは心苦しい
ものでしたそれから数日後いつものように
パトロールをしていた警察官の1人が午前
中1人の男性登山者とすれ違いました今
から登山をするには遅すぎる時間だった
ため不思議に思った警察官でしたがその
登山者が犯人にそっくりな顔をしていた
ことに気がつきます警察官はすぐさ無線で
応援を呼びパトカー2台体制で登山者に
近づきますそして声をかけると登山者は
一瞬焦ったような様子を見せますがすぐに
平成を予想負い警察官の質問に答えました
警察官が名前を聞くと登山者は素直に本名
を答えますその名前は犯人の名前と同じ
でしたまた男が持っていた荷物を確認する
と中には血のついたナが入っておりその他
にも包丁や金槌ナイフなど複数の狂気が
確認されましたその後犯人は無事逮捕犯人
は取り調べで金に困ったから強盗をしてい
た弱そうな単独登山者を狙っていたなどの
教育を行いますさらに今回の件だけでなく
いくつかの余罪も見つかりましたそして5
ヶ月後犯人は裁判にて懲役10年を
言い渡されます純粋な登山者を狙った悪質
な強盗の犯人はこうして牢獄に入ることと
なりました今回の事件では悪意を持った
犯人によって2人の登山者が被害を受けて
しまいました死には至らなかったとはいえ
怪我の痛みや精神的な苦痛は計り知れず
2人の後の人生に大きな爪跡を残すことと
なってしまいましたここからは今回のよう
に山で冒頭にあった際どのような対策を
取ればいいのか解説していきますまず最も
分かりやすい対策として複数人での行動を
心がける必要があります今回の犯人も単独
での登山者を狙ったと発言していたこと
から山岳での強盗被害に会いやすいのは
単独で行動している人物です特に人気の
ない山に登る時は周囲に他の登山者がい
ないことが多いためより一層複数人で行動
することを心た方がいいでしょうまた貴重
品の所在が外部から視認しやすい状態にし
ないというのもまた重要な対策です現金は
もちろん高価な時計や財布などはできる
だけ見えにくいようにすることで強盗の
被害に合うリスクを大幅に下げることが
できます加えて登山計画を建てる際に
避難小屋を選ぶ時その避難小屋に管理人が
いるかどうかをあらかじめ調べておくのも
対策の1つです避難小屋に管理人が常駐し
ていることは少ないですが特定の期間の間
だけ常駐していることも多々ありますその
場所を選んで休憩するのがいいでしょう
また防犯グッズご心グッズを持ち歩くのも
対策の1つとしてあげられます例えば特殊
警防やスタンガ再類スプレーなど相手との
距離を取るためのものカラースプレーと
呼ばれる犯人に吹きかけて目印にするため
のものなど様々な道具が強盗犯と遭遇した
際に役に立ってくれますしかし御心グッズ
の中には携帯することが軽犯罪法違反に
なるものもありますそのため最もお勧め
できる防犯グッズは防犯ブザーです防犯
ブザーから出る音は周囲の人たちに危険を
知らせるだけでなく人が寄ってくるぞと
犯人を威嚇する意味合いも含まれています
大声を出すことでも同様の効果を得られ
ますが緊急時に大声を出せるとは限らない
ため紐を引けば簡単に大きな音を出すこと
ができる防犯ブザーはおすめです今回の
事件は楽しいはずだった登山を悪意のある
犯人によって壊されるという世にも
恐ろしい出来事でした強盗に襲われると
いう異常事態に完璧に対応することは
難しいですが万が一のことを想定して自分
の身を自分で守れるように準備しておく
ことが今回のような被害を防ぐことに
つながるのです今回も最後までご視聴
いただきありがとうございました

今回は、単独登山者を襲った卑劣な事件です
視聴者の中に、単独で登山を行なっている方もいると思います
この動画から、
皆様の安全な登山へのお力になれたら嬉しいです!
ぜひ最後までご覧ください。

このチャンネルでは過去に発生してしまった山岳遭難事故を【地形図】を使用して解説し、事故の再発防止に役立てていただくことを目的としています。

※動画内のキャラクター同士の会話部分のみ一部創作が入っておりますが、事故の流れは各種資料をもとに、できる限り忠実に再現しております。

※動画内の事故の関係者を冒涜する・侮辱するといった意図は一切ありません

【使用画像素材】
いらすとや:https://www.irasutoya.com/
Google Earth:https://www.google.co.jp/intl/ja/earth/

【参考・引用資料】
https://bunshun.jp/articles/-/60850
「財布を出せ」登山中の81歳男性…」

https://bunshun.jp/articles/-/60851
「奥多摩で2件目の強盗傷害事件発生…」

※その他、各コンテンツや記事・ブログ等の情報も参考にしている場合もあります。

#登山
#山岳遭難
#遭難防止

15 Comments

  1. この歳でこんなに粗暴な思考では、服役から出てきたらまた犯罪をするだろな。
    生きる価値の無い人だ。
    腰にナタか山刀をぶら下げてたら抑止力に成ったかもな。
    私の親父も山仕事に入る時は必ず持って居たけどね。

  2. ご視聴いただき本当にありがとうございます!

    2024年4月1日から開設した新チャンネルの方も
    山岳遭難事件を取り上げております

    是非、チャンネル登録よろしくお願いいたします
    ※詳しくはコミュニティ投稿に記載しております

    新チャンネルはこちらから
    URL:https://www.youtube.com/@map-sangakusounan2

  3. 警察はなぜ1軒目の事件が起きた後に登山者に周知するなり、登山を禁止するなりの対応をしなかったの?

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