【スカッとする話】田舎の工場から異動した俺に課長「田舎者は地べたに座ってろw」→秘書が遅れて現れると俺を見て「社長!どうして床なんかにお座りに…!」→課

おい山崎お前誰に向かってもを言っている
んだ今すぐそこに土下座して
謝れそう言って課長である変だはどなった
理不尽に起る彼とオフィスの床に座った俺
しばらく睨み合っていたのだがその時部屋
に現れたの
は俺の名前は山崎歩む年齢は30歳で結婚
しており勤務先はメーカーの地方工場だ俺
は高卒でこの会社で働き始め
たうちは親父が事業で失敗してひどい借金
を抱えて家計が苦しく下に兄弟もいたため
到底進学など考える余裕はなかっただから
俺は少しでも家計を助けるために高卒で
メーカーの工場に住み込みで働き始めたの
だ最初は大学にした同級生が羨ましく長
時間の単純労働にめげそうな時もあった
けれど家族を助けたいという強い思いで
なんとか続けることができたそんな俺は
長く地方の工場で勤務していたのだがなん
と今年から本社勤務になったのだこれは俺
にとって大きな天気だっ
たそこで息よよと東京近郊の本社に移動し
た俺だだが本社に到着し配属先の経営企画
課長に挨拶しようとする
となんだ君は何山崎地方から移動してきた
だとああそういえば人事が厄介者を
押し付けてきたんだよな
全くうちのかは社内でもエリートなのに
はっきり言って迷惑だ課長の変だという男
は俺のことをじろりと睨みつけてひどく嫌
な顔をした年齢は俺より少し上だろう眼鏡
の奥で神経しそうな目をギラギラさせてい
てまるで毛筋類のようだったこの態度から
してどうやら俺は歓迎されていないらしい
おい山崎履歴書を見たがお前大学に行って
いないんだって困るんだよなお前みたい準
以下の能力しかない男を数合わせのため
だけに押し付けられると君の学歴ではどう
考えても地方工場でベルトコンベアの作業
をやっている方が適食だもんな正直宅配
みたいに受け取り拒否ができるなら拒否し
て地方に送り返してやりたい
わひどい暴言を平気で行ってのける変だ
どうやら俺の学歴や年齢それに方からたと
いう全てが気にらないらしい俺は彼の罵倒
を聞きながら周りをチラチラと見回した
周りには数名の社員がいたが皆覇気がなく
しかも怖がっているようだ結局俺は彼から
嫌味を一方的に聞かされ翌日以降の勤務で
も嫌がらせを受けるようになっ
た聞いたところによると変課長という男は
前々から内で問題社員として有名で自分が
気に入らない社員をいびってやめさせるの
が趣味という話
だそのやり口も引見でわざと仕事上の失敗
を押し付けて責任を取らせたり取るに足ら
ないようなミスで何時間も出席したり休日
に大したことない用事で呼び出して
ネチネチと嫌みを言ったり最近ではこんな
彼の応募で優秀な人材が早々に会社をやめ
て逃てしまい残された社員は彼の機嫌を
損ねやしないかといつもビクビクしている
ようだっただから車内にはいつも暗い
雰囲気が漂っていた元々地方の工場勤務の
俺が今回本社に呼び出されたのもこの変だ
の応募によって本社の人手に影響が出てい
たからだそんな彼にいびりのターゲットに
されてしまった俺は毎日のように出席され

報告したことを聞いていないと言ったり
自分が部下に支持するのを忘れていたくせ
にそのことをや当たりしたりある時など変
だが取引先と連絡して決めた打ち合わせ
時間を俺たち部下に伝えず俺たちの会社
だけ打ち合わせをすっぽかすという事件
まで起こった先方はカカに怒ってしまい俺
はすぐに相手の本社に飛んで行って課長の
代わりに平りに謝った
それにも関わらず俺が会社に帰っても変だ
は謝りもし
ないそれどころか取引先との関係が悪く
なったのは俺たち部下が無能なせいだと
言って激しくののしったのだそんなこんな
で毎日嫌な思いをしながらこの応募課長と
付き合っていたのだがついに事件が起こっ
たのだ何ききだとはいうちの嫁の父親が
亡くなりまして葬儀に出席するために有給
をいただきたいのですが俺がそう言うと
課長は目を釣り上げてはあふざけんなお前
さ高卒だからってどんだけ会社をなめてん
だよ1人休んだだけで他の社員の負担が
増えるんだ
ぞいつもの通りこんなイもをつけて
くるいやですが今は繁忙機ではないですし
さすがに義父の葬儀に出ないわけにはいか
ないので普通の会社だったら当たり前の
ことなのに嫌がらせ大好きの変だわ認めん
ぞそもそも高卒のお前が他の社員と同じ
ように有給を取れると思っているのが気
にくは他の奴らの基準に達していないんだ
からお前は有給は取るなこんな
めちゃくちゃなことを言い始めたそんな
応募な俺が抗議すると彼はは怒り狂って
どうしてもききを認めないと言いはった
そもそも本社に来てから俺は毎日変の
嫌がらせを受けてだいぶストレスが溜まっ
ていたそれがまさかこんな時にまで
嫌がらせをしてくるなんて怒りの溜まった
俺はじゃあもういいです勝手に休ませて
もらいますからあはどうでも処分して
くださいそう言うとぎ無能のかよいいぞ
うちの会社には無断血筋するような社員を
置いておく余裕はないお前の居場所はもう
ないと思え彼は大喜びしてそう捨てゼリフ
を吐いたそれから数日後結局俺は変だの
許可をもらうことができなかったので血筋
扱いで義父の葬儀に出席したうちの嫁の
実家は色々ややこしくて親戚と話し合う
ことも多かったけれどもちょうど土日祝日
を挟んでいたために葬儀の日以外は血筋を
しなくても休みを取ることができたのが
幸いだったそして数日ぶりに会社を訪れた
のだがオフィスに入り見回すとなんと俺の
席がなくなっていたほや誰かと思えばおい
山崎お前まさかまだうちの家で働けるとか
思っていたのか自分のデスクをして
キョロキョロしている俺を見つけて霊の
意地悪課長の変がニヤニヤ笑いながら声を
かけてきたそんな彼の態度にムカムカし
ながらもあのすみません俺の椅子はそう
尋ねたすると変だはさも馬鹿にした調子だ
椅子だっておいおいふざけないでくれよ
うちの会社にはな役に立たない奴を座ら
せるような椅子はねえよは驚いて尋ねると
だから勝手に血筋するような足でまといの
席はない地べたにでも座ってろそう怒鳴っ
たのだった彼の怒鳴り声に周りの社員たち
も移植して固まっている俺は仕方がない
から彼の言う通りに地べたに座ったすると
彼はその様子を見て勝ち誇ったように
笑いざ見ろだけどまいくら高卒でもたった
1日したくらで首ってのはなそうだ山崎
そのままこの地べたに土下座して謝れよ
そうしたら今回の件を許してやる土下座
なんで俺がそんなことをしないといけない
のですか尋ねると尺に触ったのかはあ
そんなの分かりきってんだろうが上司で
ある俺に立てついたことそれから無断で血
したこと自分は能力もないのにわがままを
言って申ございませんでしたそう言って土
下座して俺に謝れそう怒鳴りながら変は
自分の机をどんと殴っ
たその様子を見てさすがに俺も頭に
来るそんなことを言っても俺はあなたに土
下座して謝らないといけないようなことは
1つもしていませんそれどころかあなたの
方が会社に対して詫びなければいけない
ことがあるのではないですか然と言って
やった
相手は激してなんだとどに向かってもを
言っているんだそう言って今にも
掴みかかってきそうな雰囲気になった理
不尽に起る彼とオフィスの床に座った俺は
しばらく睨み合ったその時遅れて申し訳
ございません車が渋滞に巻き込まれて
しまいまして新社長の初出勤の日だという
のに大変申し訳ございません
て1人の女性が慌てて部屋に入ってきた
そして彼女は俺のことを見るとあら社長
どうして床になんかお座りですかこう言っ
たのだするとその言葉を聞いた変ははあ
社長何のことだかわからず驚いているなん
でこいつが社長なんだよそもそもうちの
社長は病気で入院しているんだろう実は
高卒で田舎の工場勤務でそして今俺に失礼
な態度を取っている無能だよほら早くそこ
に土下座して謝れ
まけ変は怒鳴り続けたところが秘書は彼の
言葉を聞くと眉を釣り上げてお黙りなさい
あなたは一体何を言っているのですか
こちらにいらっしゃるのはうちの新社長
山崎さんですよそう変
たは新社長本当に秘書の見幕に驚いた変は
何か様子がおかしいと気がついたのか焦り
顔になっているそんな彼を見て呆れた調子
で秘書は説明した
はあ先日病院に入院中だった全社長が救生
されたんですそして全社長は実は山崎さん
の義のお父さんだったんですよななんだと
じゃこの高卒が取りたいと言った響きと
いうのは全社長の葬儀だったの
かようやくこの真相に気がついた
らしい社長の実施は山崎さんの奥さん1人
しかおらず彼女の推薦で次期社長は山崎
さんと決まっているんですこのことは
すでに全社長がご存命のうちに株主の了解
を得ていますでだけどそりゃさんが社長
令嬢だとしてもこんな田舎工場で働いてい
た無能が社長になるなんてなんでそんな
ことにそもそもこんな高卒に経営なんて
できるのかようえている彼にご心配なく俺
は地方の工場勤務中に新しい生産方式や
在庫管理方法を思いついてね上司に提案し
たんだすると偶然地方に視察に来ていた全
社長が案を見てくれてね全社長はその時
から俺の能力を見込んでよくしてくれたん
だなんだと信じられないと言った様子で目
を白黒させている変だ俺の勤めていた田舎
の工場は秘書地として有名な観光地の近く
にあり全社長とその家族も毎年数ヶ月は
そちらに滞在してい
たそんな中秘書地の近くの工場を視察に来
た全社長は俺が提案した生産方式や在庫
管理について興味を持ってくれ真面目な
勤務態度を評価してくれるようになったの
だそして次第に自宅のバーベキューなどに
呼んでくれるようになったそこで出会った
のが今の俺の妻のはかだ正直高卒社員の俺
と社長令嬢の彼女じゃ釣り合いが取れない
と思ったのだが全社長は学歴などよりも
人間性
特に誠実性を重視してくれる人で俺と
はるかの結婚を許してくれ自分が亡くなっ
た後ははるかが後を継がないのなら俺に
会社を継がせるようにと遺言を残し事前に
株主にも説明していたのだった全社長が
亡くなったことは混乱を避けるために今
まで親族と役員数命しか知りませんでした
から今日新社長の山さんからのに説明して
予なんです秘書はそう説明をしたが変のや
はひどくショックを受けたようで秘書の
言葉が耳に入っていないようだったそんな
彼に対してじゃあ変だ課長君についての
処分のことなんだけど俺はそう言った何
処分ああ俺の今までの君に対する態度に
起っているんだなどうもすまなかった少し
たよまさか君が社長一族だと知っていたら
もっと仲良くしていたのに君が高卒だから
と辛く当たったのは多さを試していたんだ
本気で邪魔者だなんて思っていないだから
な機嫌を直してこれからは仲良くしよう
じゃない
かそんな調子のいいことを言ってのける変
だだけどいいや君を許すことはできないよ
ちょうど数ヶ月前にの後とりとして正式に
株主にも承認されたから俺は事前に本社に
来て自分が継ぐ予定の会社を色々と調査し
ていたんだそして君が会社にとって大変な
不利益をもたらしている証拠を掴んだ自分
のミスを部下に押し付けたりイチもをつけ
て土下座させたり君は今までにパワハラで
何人辞めさせたんだ厳しい処分を下すから
覚悟した
ま俺の言葉に変だはもう逃げられないと
思ったのかその場に力なく崩れ落ちたその
後変だは攻殻謹慎処分になったのだが俺と
の一見で仕事に対するモチベーションが
なくなってしまったのかそのまま自子退職
したプライドの高い彼には高卒と馬鹿にし
ていた俺が社長であるという事実を
受け入れることが難しかったの
だろうしかも自分はまだ30代だし最終も
すぐできると他をくっていたらしいだけど
現実はそんなに甘くない彼は退職後最終職
先を探したが上から目線の喋り方や
能力不足が影響してどこの企業にも断り
続けられていたそうだしかも見えっありな
彼は色々無理をして高級者や高級時計など
に大きなローンを組んでいたらしいだから
大な借金を背負っていてとても困ったよう
だしばらくして変はやっとの思いで職を
見つけたそうだがそれは地方の下請け工場
だったしかも彼が最就職した工場は二受け
の過酷な労働条件のところだったそうだ
その職場では体育会計の根性論が蔓延して
いたり夜勤も多くて不衛生借金を背負って
いる彼は毎日
ながら働いていたそうだそんな過酷な労働
条件の中判断能力も落ちていたのか彼は
ある時からギャンブル依存症の同僚に誘わ
れてすぐに儲かるという闇バイトに参加
するようになっていったというそしてある
日宝石点を襲撃したところ通報により警察
に1も人にされてしまいあけなく逮捕さ
れることになってしまっ
たそのいくつかの他の犯罪にも加担してい
たことが警察によって調べ上げられ今は
刑務所に復している本当の犯罪者になった
彼は出所した後も社会復帰するのは難しい
だろうゆくゆくはホームレスのようになる
ことは目に見えていた俺はその後会社の
社長として働いている今日は取引先銀行の
担当者が尋ねてきたのだがすみませんうち
の会社は社長室がなくて本社付属の工場の
一室を社長室代わりにしているんです工場
島を案内しながら俺が言うと相手ははは
聞いてますよ現場第一主義の山崎社長の話
ベストセラーになった著書も配慮してい
ますそう言って笑った変の事件の後新社長
として就任した俺は社長室を持たない
変わり者社長として有名人になってしまっ
たのだったずっと工場で働いてきた俺は
現場の空気が第1なんだこれからも第1戦
で働く社員に寄りそってこの会社をよくし
ていきたいと
思ういつかのおっさんだよなまさか新人俺
の後輩ってことうける
会社にいたのは何度か会ったことのある
ヤンキーだった後で同僚から聞いたところ
父親のコで入社したらしい俺を新人と
勘違いした元やん社員は横着な態度で命令
してきたおい中途作陽のおっさん新人
ちょっと走って昼飯買ってこいよ元やん
社員のぶつけなものを言いに会社内が前と
した
当たり前だ彼は知らないようだけれど俺は
新人じゃないまだヘラヘラしている元やん
社員に俺は身分を明かしてやっ
た俺の名前は誠54
歳ある勝者で営業一筋で頑張ってきた勤務
先は海外の死者釣りとたまに帰国して家族
に会うのだけが楽しみだもちろん仕事には
やりがいを感じている毎日のように自分の
成長を感じている妻の話では海外で活躍
する俺のことを子供たちも誇りに思って
くれている
らしいつい先日俺は本社からある嬉しい
連絡をもらってすぐに日本にいる妻に電話
した本社で新規事業部を立ち上げるから
戻ってこいって連絡があったんだ者への
出行が決まって15年ついにこの日がやっ
てき
た目を閉じると今までしてきた苦労の数々
がこれでもかとばかりに蘇ってくる現地の
習慣に戸惑ったこと腹を壊しまくったこと
言葉の壁を痛感したことだけどそんな辛さ
も全て報われる俺はこれからますます
頑張ろうと心に誓った
思えば俺は入社当初から何度も辛さや悔し
さを味わってきたとりわけ印象深いのが
同じ営業部の同期飯島との関係だ飯島は
一言で表すなら嫉妬心の
塊りおまけにかなり性格の悪い嫌なやだっ
た俺が特に気になったのは彼が自分の
ストレスを後輩いじりで解消しようとする
こと
飯島が後輩に嫌がらせするのを見かける
たび俺は声をかけずにはいられなかっ
たやめろよ後輩を泣かすなもっと他に
ふさわしい接し方がある
だろうはあなんだよお前何様だ黙ってろ
これが俺のやり方なんだよ飯島のは指導
じゃなくて嫌がらせだと思う間違っている
よ俺は思ったから行動しないと気が済ま
ないたちだ上司にも相談して飯島が後輩を
いじるのを強引に止めさせた飯島のせいで
辞めていった人や契約の更新をしなかった
派遣社員も少なくない会社側も問題だと
認識していたようで俺からの訴えを聞いて
すぐに行動してくれたするとその後飯島は
ターゲットを俺に絞って嫌がらせをして
くるようになっ
俺の机に貼られた重要なメモを勝手に
剥がしたりわざと大事な伝言をしなかっ
たりトラブルにあってもめげない俺の心は
飯島との関係で培われたものかもしれない
飯島は高配に慕われ上司からも人気のある
俺に激しい嫉妬の炎を燃やしたその過剰な
までの熱量を仕事に向ければいいのに俺は
そう思わずにはいられなかった
その後も飯島と俺は断るごとに衝突した
仕事の仕方上司との付き合い方後輩との
接し方毎年有望な新人が入社してくると
飯島は必ずその若い目を潰そうとした力
づくで自分のポジションを守ろうという
考えだ当然俺は間に入って止めさせたいい
加減にしろよ島後輩をに追い込むのはよせ
うちの会社に会わなそうな個性の強すぎる
奴らを追い出してるだけだよ早めに起動
修正できた方が本人のためだろう感謝して
ほしいくらいだけどな個性的なことの何が
問題なんだ会社が活性化するんだからいい
じゃないか色々な価値観を持っている人が
いて当然だそれぞれの強みを生かしていけ
ばいい綺麗事言ってんじゃねえよいいから
お前は黙ってろ
飯島は新しい価値観を認めようとしなかっ
た才能のある優れた人間は積極的に
蹴落とし自分の立場に固着して譲らなかっ
たそんな男が上から高く評価されるわけが
ない俺が順調に昇進を続ける一方で飯島は
いつまでもかかり長止まりだった彼は自分
を不当に低く評価すると言って影で上層部
に対する不満を吐き続けた上の連中は見る
目がない昇進してるやは袖の下でも渡し
てるのかもな嫉妬に駆られた飯島はそう
やってあらぬ噂を流しまくった何しろ彼の
言うことだから同僚たちのほとんどは信じ
ていなかったと
思うけれどどこかで自分の悪い噂を流され
ていると思うとやはりいい気分はしなかっ
た社内で嫌なやといえば島
付き合いの長い上司や同僚ほどそういう
認識だった後輩に至っては恐怖していた何
を考えているか分からないからだという
あの上目遣いのじとっとした目つきで睨ま
れると体がすむというものもいた飯島は誰
かのミスを見つけるとこぞばかりに
ネチネチと嫌味を言ってくる相手が後輩と
もなると集中放火もいいところ指導という
名の言葉の暴力だった当然後輩たちは誰か
に助けを求め始める中でも俺は相談し
やすい相手だったようだ弱り顔の後輩たち
にすがりつかれるたび俺はできる限りの
アドバイスをしてあげた俺も含めての話だ
けど男っていうのは階級意識がかなり強い
自分よりも立場が上の相手から指導される
とすぐに行動を変えるだからいて課長や
部長に相談を持ちかけるといいよ俺じゃ
だめだ同期の飯島からはなめられている
からね情けないことだけど俺にできる助言
なんてその程度だったただそういう俺でも
後輩たちにしてみれば頼れる先輩の1人
だったらしいみんなが困っていると積極的
に助けてくれたし寄り添って支えようとし
てくれた俺が海外で経験を積むことになっ
たのもそんな後輩たちのの指示があった
からだと思う40歳を目前にして俺は海外
死者への出行を命じられた正直抜擢された
ことは驚きだったけれど俺は素直に喜んだ
営業として成長できる手当てもいい上から
認められている証拠でもある同僚たちが
企画してくれた走行会の時だった飯島が
こんな皮肉を言ってき
たようまこ行き先は電気も水道もないよう
なところらしいなそんな土地に飛ばされる
なんて罰ゲームだろ優秀な営業マってのは
本当に大変だ
な俺は反論もしなかった飯島の目の奥に
嫉妬や千望の暗い光を見たからだ日頃
どんな態度を取っていても飯島だって組織
で頑張る営業マ上部から期待されて海外に
売り出される俺のことを妬ましく思わない
はずはないいざ認知に赴くとそこは俺の
予想をはかに超えたまさに未のジャングル
だった俺はそこにインフラを整備する
ところから始めなければならなかった最初
の頃はかなり辛かったのを覚えている水が
体質に遭わなかったし虫にも悩まされた
英語は通じたけれど細かいニュアンスは
伝わらなかったそれより何より辛かったの
が愛する家族と離れ離れで暮らすことその
ものだ子供の成長に立ち会えない2人の
息子の世話を妻に丸投げしたという罪悪感
もあったそんな俺にとって年に2回の帰国
は何にも買えがい最高のご褒美だった国に
帰れば家族が待っている仲間と会って笑顔
で話ができる
辛くてたまらない時俺は必ずみんなの笑顔
を思い出して自分を古いたたせたそんな風
にいつも楽しみにしていた年に2回の帰国
だけど俺は帰ってきて嫌な目にあったこと
も何度かあった不思議なことだけれどどう
も俺はある青年と因縁があるらしいやっと
の思いで帰国した俺が久しぶりにコンビニ
に立ち寄った時のだったいわゆるヤンキー
が店の前にたしていておばあさんが入り
づらそうにしていたこういう時俺は黙って
いられないたちだすぐにヤンキーたちに声
をかけ
た君たちお客さんが入りづらそうにして
いるよ少し脇によけてくれないか俺が注意
するとヤンキーたちはしぶしぶといった
様子で移動したそれだけでならよかったの
だけれど残念ながらそうはいかなかった
ヤンキーたちの中でも特に異性のいい青年
が俺を睨んで近寄ってきたのだおいおっ
さん言うこと聞いてやったんだから金
よこせよ金金道を譲ってくれるように頼ん
だだけなのに金を取るのかい当たり前だろ
ただで人を動かせるとでも思ってんの
かそんなやり取りをしながら俺は同時に
全く別のことを考えていたこのヤンキーの
顔どこかで見たことがあるでも思い出せ
ないどこだっただろうおい聞いてんのかと
俺をせかすヤンキー俺はポケットから財布
を取り出したせっかく帰国しているのに
騒動を起こして家族や同僚たちに心配を
かけたくはない俺は財布から1000円を
1枚出してヤンキーに渡したちしけたおっ
さんだなこれぽっちかよとは言いながらも
彼の顔には抑えきれない笑味があった
行こうぜと仲間を引き連れて去っていく
ヤンキー少年俺は彼の顔に騎士感を覚えた
理由を最後まで思い出せなかったそれから
さらに数年後俺はまた同じヤンキーに
出くわした
彼は前回コンビニの前で会った時よりも頭
1つ分ほど背が伸びていたただ残念ながら
中身が変わった様子はない相変わらずと
いう感じに見えたその時のヤンキーたちと
のやり取りの舞台はコンビニではなく
ファミレス爆音を轟かせながらバイクで
やってきた彼らの存在感はとにかく
すごかったヤンキーたちは店員が案内する
のを待とうともせず奥のテーブル席に
じんどったそこからはもうやりたい放題だ
テーブルに足を乗せる禁煙席なのにタバコ
を吸う見た目が怖いし態度が荒い周りの客
も店員も怖くて注意できない様子だった妻
は目顔でやめてと告げてきたけれど俺は
立ち上がって彼らに注意を促したここは
禁煙席だよ今日は子連れも多いタバコは
やめてくれなんだとおっさん文句あんのか
よやんのかこら向こうは俺のことなんか
覚えていないらしい仲間の1人がみつる
やっちまえと怒鳴った霊のヤンキーの名前
はみつやっぱりどこかで見た顔だでも
思い出せない一食即発の空気が流れたその
時だったパトカーのサイレンが店に近づい
てきたどうやら店員が通報した
らしいヤンキーたちはまさにたっとの
ごとく逃げ出した痛い思いをせずに住んで
よかった俺は素直にそう思っ
たそしてつい先日俺はとうとう日本の本社
に戻ることになった実に15年ぶりだ
見知った社員たちは誰もが大歓迎で迎えて
くれた社内では思いがけない人物との
出会いがあったあのヤンキーのミだ近くに
いた同僚から簡単に説明されてやっと打点
が行った彼の苗字は飯島俺の同僚の飯島の
息子だったらしいどこかで見たような顔な
のも当然だった後から聞いたところミは
父親のコでこの会社に入ってきたという俺
が見ているのに気がつくと彼は
馴れ馴れしく近寄ってき
たいつかのおっさんだよなまさか新人俺の
後輩ってこと
受ける前にあった時と変わらない
テンション俺を中途採用の新人と勘違いし
たらしいみつはやけに横着な態度で命令し
てきたおい中途採用のおっさんシジ
ちょっと走って昼飯買ってこいよその
ぶつけない言い方に会社内が然とした特に
焦った様子だったのが父親である飯島だ彼
は人がきをかき分けるようにして息子の前
に出てきたみつるやめなさいこの人は新人
でも中途採用でもないぞはあ意味不明なん
だけどじゃあ何だってんだよ会うのは3回
目になるね俺はま君のお父さんの同期だ
ずっと海外死者にいたんだけれど今回新規
事業部の部長として帰ってきたんだよえぶ
部長うっさんがこらみつるそういう
言葉遣いはやめなさいと何度言ったら
分かるんだ君みたいなヤンキーがうちの
会社に入社できたというのは失礼だけど
なんだか意外な気がするなともあれ社に
なったからには我が者の一員として
恥ずかしくない振る舞いをしてほしい今の
君はまだただのスーツを着たヤンキーだ俺
から注意されたことが不満らしいミは悔し
そうな目つきで睨んできた反省した様子が
ない教育が大変そうだったするとそんな俺
たちの前に飯島がヘラヘラ笑いながら入っ
てきた悪い悪いこいつは昔からバカでね
いくら言っても話を聞かないし周りに迷惑
ばかりかけるんだ手に負えないよ救いよう
がないっていてやってくれそうはいかない
認するなんてもっての他だ飯島の無責任な
態度が子供をこういう性格にしたのかも
しれない考えた末俺はミを地方にある
関連会社に出行させてはどうかと提案した
出行嫌だよ俺は地方になんて行かないから
なまことこいつは入社して間もいんだ何も
分かっていない出行なんてさせたって役に
立てないとうそれよりも俺の目の届く
ところにおいてだからこそだよきつい環境
で揉まれたら人間が変わるに違いない役に
立たなくても気にすることはないさ大丈夫
電気も水もないような僻地でゼロから仕事
を始めるわけじゃないんだから俺がそう
言うと飯島は何も反論できなくなったよう
だうれる父親を見て不安そうなみ強きな
ヤンキーの顔は仮面なのかもしれない
は抵抗したけれど父親の取りなしもあって
最後には出行することになった俺は別に
意地悪がしたくてミを地方へ送ったわけ
じゃないでも残念なことに本人はそうは
捉えなかったようだ彼は問題を起こした
出行先での研修中何が気に入らなかったの
か取引先の担当者と喧嘩したらしいその
せいで会社は大損害を被ることになり幹部
総出で謝罪アギをするはめになったとか
もちろん飯島も現地に飛んだ出行先で息子
の気候を土座して謝ったというそんな父親
の姿を目にしても何も思うところはなかっ
たのだろうかみつはろに謝罪もせず責任も
取らないまま勝手に退職した息子の行いを
恥じたのか飯島も後を負うように会社から
いなくなってしまった噂では飯島親子は
どちらもなかなか最就職先が決まらずに
一息しているらしい爪に火を灯すような
極貧生活を送っているとも聞く本当だとし
たら実に哀れな親子だ飯島親子がいなく
なったことは会社にとってマイナスだった
のかそんなことはない会社の雰囲気は前
よりもずっと良くなったむしろプラスだっ
たと言えるだろういなくなることでいい
影響を与えるなんて全く因果な親子だと
思う2人のことを反面教師として俺は今後
も身を引き締めて仕事に当たるつもりで
いる新規事業部を起動に乗せるのはきっと
大変な重労働に違いないだけど今俺の周り
では頼りになる仲間がたくさんいる彼らと
一緒に頑張ってこれからもどんどん会社を
立派にしていきたいと思っている
[音楽]
このクオリティの肉じゃ受け取れないです
ねえそんなことを言われても困りますうち
だってねお客さんに肉の質が下がったな
なんて言われたら商売やがったりなんです

申し訳ありません上司に相談させて
くださいまあねそちらも困るだろうから
低下の7割でどうここの焼肉店の店長村井
さんはいつもこんな感じだうちの会社だっ
てきちんと基準を満たした商品だけを同品
しているのにいつもなん癖つけて割引きさ
せようとしてくるそんな店もう取引をやめ
てしまえばいいじゃないかと思われるかも
しれないが村井さんが経営する焼肉屋は
高級焼肉店と言われる部類で単価が高い
しかもその仕入れのほとんどがうちの会社
からだからこことの取引は何としても
続けるように上司の奥田係長にも言われて
いたお疲れ様ですええはいちょっと商品の
クオリティがと言われましてまたか村井
さんにも困ったものだそれでを7割でと
おっしゃられているのですが他のは問題
ないんだろうじゃあもうそれでいいよ承知
しました奥田係長も村井さんには頭が
上がらないようだったそれもそう村井さん
はその上司から引き継いだ取引先で大事な
取引先だからなるべく機嫌を損ねず言う
ことを聞くように言われていたたまに村井
さんの使いっぱしりみたいなこともさせ
られたけど文句も言えなかったんだお待た
せしましたで安くしてくれるのええ7割で
大丈夫です俺もさ本当ならこんなことし
たくないよでもうちみたいに高級点を歌っ
ている店は肉の質も大事だからさそうです
よね申し訳ありません佐君気をつけてよ
じゃないと他の会社に変えちゃうかもしれ
ないからね
こうやって村井さんは脅してくるのだ本当
ならお前のとこなんて混罪取引したくない
と言ってやりたいがそんなこともできない
俺はぐっ我慢してヘラヘラと愛そ笑いする
しかなかっ
た俺は食品を扱う会社で働く
サラリーマン担当は肉類で主に焼肉店など
との取引を任されている取引先は肉の
目利きのプロばかりだからそのおメガに
叶うよううちの会社も納品する肉の
クオリティにはかなり気をつけていたその
証拠に他の取引先からはクレームを
ほとんど受けたことがなくむしろいつも
安心して取引できるとめの言葉を頂いた
くらいだだから俺はそんな自分の会社に
誇りを持っているんだそれなのに会社に
戻った俺は奥田長に聞いてみた村井さん
さすがにひどいですようちの品質は他の
取引先からもお住みつきをもらってるのに
佐川君の言うことも分かるよだったらなん
で村井さんのところはそれを差し引いても
かなり取引金額が大きいんだ高級路線だ
から単価も高いしなあ確かにそれはそう
ですけど村さんが取引してくれなくなると
売上はかなり落ちるしかも村井さんの店は
芸能人や有名スポーツ選手もよく来る
だろうだから仕方がないんだ耐えてくれ俺
だってサラリーマンだから奥田係長が言っ
ていることも十分に理解できるでもそれを
逆手にとった村井さんのやり方は本当は
許したくなかったそれでも今はぐっこらえ
て容認する他なかったのだそんなある日
村井さんのとへ納品がてら挨拶に行くと井
さんがたような顔をしていたなんであんな
近くにできたんだよ何かあったんですか
まさか佐川さん近所に焼肉屋ができたの
知らないわけじゃないだろうなもちろん
知っていますよあそこも高級路線で
売り出してるんだよしかも完全予約性とか
お高く止まりやがって村井さんはその
新しい焼肉店を色々調べて悪口を言ってい
た実は村井さんの店はいつも行列でそれは
予約性じゃなく先着順っていうこともある
んだ村井さん曰く外まで行列になっていて
しかも有名人も並んでまで食べたいって
ことが話題になるからっていことらしいん
だけどでも実は有名人には食事をただにし
たりと何かしらの見返りを渡していて実際
有名人には大抵裏口から優先して案内して
いるそれよりは完全予約性の方がはるかに
マだと思うけどちょっと佐川さん今から
あの店を偵察してきてよ実はまだ行か
なきゃいけないところがありまして
ちょっと今日は誰とは言えないけど今度
ある有名人の予約が入っててさそのために
いつもより多く仕入れがあるから頼むよ
明日なら大丈夫なんですが別のところと
取引してもいいんだようちと取引したいっ
て会社は他にもあるんだからわかりました
俺は仕方なく用事のキャンセルの電話を
入れその新しい焼肉店に向かった村井さん
のところは高級点を売りにしていて外観も
結構派手なのだがその店はどちらかと言と
シックな感じで言われなければ焼肉店と
分からなかったこんにちはいらっしゃい
ませ申し訳ありませんまだ準備中なのです
がお忙しいところ申し訳ありません私こう
いうものでして名刺を渡して話してみると
運がいいことにその人が店長で名前はみき
さんというみさんはとても漢字が良く丁寧
な物越だった俺は自分自身の興味もあって
経営や仕入れ料理のことなどを色々聞いて
みたんだなるほどそういうのはあまり聞き
ませんねええそうだと思いますよしかも
予約性と伺ったのですがええそれもお客様
の好みや苦手なものご利用シーンなどを
ヒアリングすることでお客様に合わせた
コースにするためなんです確かに焼肉店の
コースと言うと普通は価格でお肉や料理の
ランクが違うだけですもんねこのライバル
店はお客さんの予算や好み利用シーンなど
に合わせてコースを作るらしいだから完全
予約性にしているということだった村田
さんのところとはコンセプトや客層も違い
そうだしライバル店と言っても客を
取り合うことにはならないだろう俺はそう
判断した勉強になりますもう仕入れ先はお
決まりかと思いますがよろしければご検討
くださいありがとうございます店を出て
から村田さんに電話してライバル店の印象
などを伝えた完全予約で客ごとにコースを
作るだそんなことやってたら再取れるわけ
ないのによそうですねま何もしなくても
どうせすぐに潰れるんじゃない近所にうち
の店があるの知らずに回転させちゃったん
だろうな村田さんはそう馬鹿にしていたが
俺はみきさんの品のあるところといい余裕
があるところといいちょっと危ないのでは
ないのかなと思っ
たみさんが営むライバル店が回転したもの
の完全予約性であることもあり店の外がに
なるようなこともなかったまた村田さんの
店とは客も違うためか評判を聞くことも
ほとんどなかったそんなある日のこといつ
ものように村田さんの店に顔を出すと村田
さんが興奮したように話しかけてきた佐川
君ビッグニュースだよどうしたんですか実
は誰かとは言えないんだけどさVIPの
貸し切り予約が入っちゃったんだよそそう
なんですねおめでとうございますそれでね
佐川君にちょっと頼みがあるんだけど
VIPの貸し切り予約ということはかなり
の量を仕入れてくれるだろう確かにこう
いうことがあるから村井さんとの取引は
切ることができないのだあのね最高級の肉
をとにかくたくさんということだったから
これくらい仕入れたいんだ分かりました
確かにこの人数だとこれくらいは必要だと
思いますが全てが最高ランクの下振り肉だ
と少しくどいかもしれま
あまり油が得意でない方もいますしあのね
向こうは最高級の肉をたくさんって言っ
てるのここで赤肉なんか出したら店の評判
も落ちるでしょはいでもこの人気店を経営
しているのは俺なんだから佐川君は黙って
納品してくれたらいいんだよそっちの会社
にとってもおいしい話でしょ村田さんは
とにかく最高ランクの下り牛をたくさん納
ということだった確かに村田さんの店のお
客さんはそういうのを求めてるのかもしれ
ないけど俺は本当にそれでいいのかと
ちょっと疑問に思ったそれは少し前に
ライバル店の宮さんの話を聞いたことも
影響していた佐川君は口出ししなくていい
からとにかくこの量をこの日に間違いなく
納品してねわかりました大体いくらくらい
になる村田さんに言われて計算した俺は
ひっくり返りそうになったその金額はなん

2000万円この室でこの量をということ
になると2000万円くらいになりますね
ふうさすがにそんなに仕入れるのは初めて
だなこの量となるとキャンセルが聞きませ
んがよろしいですかああ大丈夫大丈夫俺は
あまりの高額に驚いて同時にうちの会社で
一括で受け負うのは苦が重いかもしれない
と少し不安になったそこでとりあえず奥田
係長に相談することにしたというわけで
2000万円くらいの注文なんですがよく
やった佐川君調達できるよう私からも手配
するよ村田さんのことなので少し心配なの
ですが君はせっかくの大口注文を台無しに
する気か村田さんの気が変わらないうちに
受けなさいもしキャンセルになったりし
たらこの量だとさききれませんなんで
そんなに悪いことばかり考えるんだ全く俺
は奥田係町に叱られ不安を感じつつも村田
さんからの注文を受けた2000万という
大金なので一部でも先払いしてもらう方が
いいのではないかと思ったもののそれも
上司に反対されたまあ有名人に貸し切り
予約されたと言っていたしドタキャンさ
れるようなことはないと思うのだが
2000万円分の注文となると契約して
いるところでも少し融通を聞かせてもらわ
ないと量が足りなかった俺は契約している
業者に頭を下げなんとか確保してもらう
よう頼んだしかも注文に間違いがないか
確認するのもこの量だと骨が折れたんだで
もここまでの大口注文は最近なかったしは
当日まで頑張ったそして納品当日量が量な
ので村田さんに今から納品に行く胸を連絡
しようとしたしかし電話をしても村田さん
は一向に出ないまあVIPの貸し切り予約
ということで準備も忙しいんだろうなと
深くは考えず村田さんの店に向かった村田
さん佐川です納品に来ましたああ
店から出てきた村田さんは引きつった笑い
を浮かべていた俺は村田さんが準備で疲れ
ているのかなと思い準備大変ですよね
大丈夫ですかと声をかけたすると村田さん
は目を泳がせながらあああれねVIPの
予約ね実は亡くなったんだよ
え俺はそれを聞いて絶してしまった恐れて
いたことが起こってしまったのだ予約が
キャンセルになってしまったということは
つまりいや実はそのVIPは友達に紹介し
てもらったんだけどさ貸し切りで彼女の
誕生日パーティーするって話だったんだ
けど酔ってて覚えてないって言われちゃっ
たんだよね酔っててそうていうか飲み会の
場だったからそもそも気が大きくなって
そんなこと言っちゃったんじゃないかって
俺は村田さんの言っていることが信じられ
なかったそんな飲み会の場の口約束で
貸し切り予約にしてしまうなんてしかも
村田さんはそのことに舞い上がってしまっ
てその有名人とやらに後日ちゃんと確認し
ていないようだったそうなんですかでも
納品したものは受け取っていただかないと
困ります無理無理大たい貸し切りにした
からお客さん来ないしそんな2000万円
分の肉不要になったから引き取ってね村田
さんは笑ってごまかしながら店の中に入っ
てしまいそれっ出てこなかった
2000万円分の肉引き取れと言われても
こんなに大量なものはさきよがない
とりあえず会社に戻り奥田係り町に報告し

そんなどうしましょう当たれるだけ当たっ
てみますがこの量
はおい川君なんで勝手なしたんだえ勝手
なって何のことこんな大口中も私は許可し
た覚えはないぞ頭を打ち砕かれたような
衝撃だった奥田係長は報告も受けてないし
許可もしていない全て俺が独断でやった
ことだとまくし立て始めた俺の頭の中は
真っ白になっ
た君が責任を取ってさきたえもしでき
なかったら何かしらの処分があることも
覚悟するように奥田係長はそう言って部屋
から出て行ってしまった俺は呆然としてい
たがそんなことをしている暇もない
とりあえず片っ端から取引先に電話をした
しかしいつも大体仕入れの量は決まって
いるので受け入れられたとしても一部だと
いうところばかりだっったバジキス俺は頭
を抱えたその時ふとあの宮さんのことが頭
に浮かんだんだ取引先でもない宮さんに
相談するのは気が引けたが今はそんなこと
を言っている場合ではない俺は会社を
飛び出して宮さんの店に向かったこういう
わけなんですみきさんにお願いするのは
筋違いだということは分かっているのです
がそれは大変でしたね納品リストを見せて
いただいてもよろしいですか宮さんは話を
聞いてくれた上肉のリストを見て何か考え
ているようだった私たちが取引している
ところでは対応できなくてお断りしたお客
様がいます人数も多くて最高級の下振り肉
をということだったので難しかったのです
それでもこの量はあとうちの店の系列店で
はお弁当やケータリングもしているんです
ようんこの量なら大丈夫でしょうそう言っ
て宮さんはどこかに電話をかけ始めた俺が
祈るような気持ちで待っていると電話を
終えた宮さんは笑った系列店のお弁当は
仕入れの関係でいつもは数量限定ですでも
これだけあれば欲しい方全員の手に渡り
ますねあありがとうございます俺はみさん
から系列店の住所と連絡先を教えてもらい
言われた量を納品したそして宮さんの店に
残りを納品したんだまさかが2000万円
分の肉全て引き取ってくれるとは本当に
ありがとうございましたなんとお礼を
申し上げてよいかうちの店はなかなか注文
が細かいので取引させていただくのは遠慮
していたのですがこれからはお願いしても
いいですかもちろん
ですしかもその次の日驚くべきことが起き
たなんと宮さんのお店と列店でうちが納品
した肉を食べおさんや飲食店関係者から
問い合わせの電話が殺したのだ俺は頑張っ
て最高級ラクの肉を集めて納品した会いが
あったと思った奥田係長は調子がいいもの
で全て自分の手柄かのように話しているの
が気に触ったがそれよりも何の処分も受け
ずに住んでほっとした気持ちが大きかった
その後実は宮さんのお父様がかなり食肉
業界に顔の聞く人物であり宮さん自身も
その影響を受けて焼肉店などを経営して
いることが分かったそのせいなのか奥田借
長が責任を俺に押し付けようとしていた
こと村井さんの要望を聞く代わりに個人的
に金品を受け取っていたことが会社の上層
部に明らかになった結果奥田係長は処分を
受け左遷になったそして村井さんの焼肉店
はと言うとSNSなどで接客態度や客の
ユレをつつけることが避難され今ではかこ
取りが泣いている俺は宮さんのお店や系列
店との取引を任されることになった取引先
にそしてお客様に質のいい肉を届けるため
慢心せずに日々勉強する日々
[音楽]
だほい聞いてぜみの前職はタクシー運転手
だったんだってなしかも高卒だろそれって
マジ底へじゃんまさかそんなひどい経歴の
やがうちの家に配属されるとはなお前
みたいなお荷物がいるとみんな迷惑なんだ
よ課長の佐山はそう言って俺のことを
睨みつけた俺は彼の心ない言葉に暗い
気持ちになった
俺の名前は水野誠37歳で家族は妻と小学
生の娘が1人職場はあるメーカーで今まで
地方死者で勤務していたのだが今月から
本社勤務に変更になったこれは俺にとって
の天気だった俺は高卒でタクシー運転手と
して働いていたのだが腰を痛めて転職派遣
などとして5年ほど前に今の会社に採用さ
れたのだ高卒で働き始めた理由は親が病気
を患っていて家計が苦しかったのと俺の下
に2人兄弟がいたからだ幸いこの会社に
就職してからは仕事をうまく続けることが
できて地方死者での成果が認められ本社
勤務できることになったこれからもっと分
のキャリアをあげていくぞと意気込んでい
たのだが息よよと本社に乗り込んだ俺の前
に問題が立ちはかったそれは俺が配属され
た経営企画家の課長佐山という男
だあんたが水のか冴えない顔だな本社勤務
の初日挨拶すると山は見した様子でぶに
ついた彼の年齢は27歳俺より一回り年下
だこんなに若くて経営企画課長という重要
なポストについているのは彼が社長の娘の
婚約者でゆくゆくは会社の中核を担って
いく存在になるからだという何でも社長
令嬢と知り合ったのは同じ大学のサークル
だという話だった
今は高級マンションで同棲していて年内に
は結婚する予定だというそんな彼はもう
自分が社長だという気でいるみたいで日頃
から役員に隠れては王兵な物言いを周りに
繰り返し部下の社員たちに迷惑をかけて
いるのだっ
た聞いたぞあんたの歴は高卒のタクシー
運転手だそうじゃないか底辺確定だな困る
んだよなうちの部署は社内でも精鋭揃いな
のに基準を満たしてないような人間を
数合わせのためだけに入れられる
と彼はそう言ってゴミでも見るような目で
俺のことを見たそしてこの時から俺はこの
大望な課長に振り回されることになって
しまったのであるはい
この書類徹夜して仕上げる絶対数字を出せ
できなかったらそこの窓から
飛び降りろ全くお前みたいな薬病神と一緒
に働くと思うと1日のテンションが下がる
わこんなも言いは日常半時だ正直横暴な
サバ自身が会社にとって神なのだが彼は
そんなには気がつかずネチネチとした嫌味
や嫌がらせを俺や他の社員に毎日行った
いいか俺は今後この会社の社長になるんだ
だから気に入らない社員はどんどん
切り捨てていく切り捨てられたくなかっ
たら黙って俺の命令を聞くんだ
な聞いたところによると彼はこれまでも目
をつけた新人をしては退職に追い込むなど
してきたらしいもはやいびりが趣味としか
思えない領域だっ
たそんな彼の振る舞いに俺はいやいや
ながらも耐えていたのだが最近ますます
困ったことになっているおい水野この後
取引先と飲みに行くからお前車出せある日
の修業時間後帰ろうとするを捕まえて彼は
言ったえすみません今日はこの後家族との
約束があってこの日は家族と外食する予定
があったのだそのことを説明したのだが
はあお前仕事なめてんのか無能なお前の
底辺家族と時期社長である俺とどっちが
大切なんだよお前元タクシー運転手だろう
だったら上司のために運転くらいしろよ
それくらい言われなくても気を聞かせろ
まけそう言って脅してくる
佐山結局何を言ってもわがままな彼は聞か
ないので俺は家族との用事を別日に移動し
て彼を送っていくことになった彼が送る
ように指定した場所はある繁華街で取引先
と飲むのだと言っていたのだが実際に現場
に行ってみると
うせお疲れ様まっ
す指定された店はある高級キャバクラで
待ち合わせしていた相手というのは金髪に
サングラスで色黒派手なガラシャツを着た
どう考えても普通じゃない感じの男だっ
たこんなやつが会社の取引だとは到底思え
ないだけど立場上課長にそれ以上突っ込ん
で聞くこともしなかったあんまり索すると
何を言われるかわからない彼を目的地まで
運んだ俺は帰ろうとしたのだ
がおい水野何お前勝手に帰ろうとしてんだ
よ目ざとく俺の様子を見つけると佐山は
そう怒鳴りつけたえ送りだけっていう話
じゃバカ野郎俺に無駄な金を使えっていう
のか飲みが終わるまでお前は車で待ってろ
え彼はそう怒鳴りつけた結局俺はその後
ずっと店の外で待つはめになってしまった
のだったそしてやっと店から出てきた山を
自宅の高級マンションまで送り届け自分の
家に
計を見ると深夜2時を回っていた当然翌日
というか今日も仕事は通常通りある正直
うんざりだっ
ただけど今回の剣で味を閉めた佐山はその
後も大大をケって合有するたびに俺のこと
をパシリとして使うようになった数えた
だけでも10回も彼の送迎に駆り出され
正直溜まったもんじゃなかっ
ただけど事態はこれだけでは収まらずある
日とんでもないことが起こってしまったの
だその日俺は親戚の結婚式で会社を休んで
いたそれが全ての催しが終わり家に帰ろう
としていた午後9時頃突然山から電話が来
たの
だ彼はとても慌てていたいいから俺が呼ん
だ場所にすぐに来いじゃなきゃ首だ俺が彼
に指定された場所に行くとなんだか
人だかりができている見ると道路脇の兵に
高級車が追突して潰れているそしてその横
に佐山がいたのだなんと佐山は今日は俺が
会社を休んだためいつもの交遊の帰りに
自分で車を運転していたようだそして運転
を謝り道路脇の兵に突っ込んだらしかった
幸い通行人などはおらず佐山も向きず車が
壊れただけで住んだらしいがひどいのは
なんと飲酒運転だったというのだねえ飲酒
運転で事故なんて婚約者の親族にバレたら
やべえんだよこんなことで問題になるわけ
にはいかないんだ呼び出されて現場に来た
俺の姿を見つけると佐山は猫撫で声で
話しかけてきたあのおっしゃる意味がよく
わかりませんが困惑しているとだからここ
は1つ俺の身代わりになってお前が飲酒
運転していたことにしてくれないか
警察はしょうがないが婚約者の親父社長へ
の報告ではお前がやったってことにしたい
んだ車が潰れたのは酔った俺を乗せて代行
していたお前が謝って事故ったってことに
してくれよこの車社長が俺にプレゼントで
くれたやつでよさすがに潰した理由を話さ
ないわけにはいかないからさ全くなんて
ことを言い出すんだははあそんなこと
できるわけがないでしょいくらなんでも非
常識だ驚いて断るとおいおい
ミノお前立場分かってんのか俺は次期社長
だぜもしここでお前が俺のピンチを救って
くれたらお前のことは俺が社長である間
ずっと面倒を見てやるよお前が退職する
までずっとだなんならそれなりの
ポジションを与えてやってもいい部長とか
それ以上でも高卒じゃ自力で出世しようと
しても高が知れているだろう上司へのコは
大事だ
ぜいつもの強引差で押し切ろうとしている
自分の保信のためなら手段を選ばない彼に
俺は激しい嫌悪を感じた飲酒運転の罪を
他人にかせるなんて言語同断だ俺は片に
断ったすると最終的に彼は逆切れしておい
水野お前覚えてろよこの俺がこんなに頼ん
でいるのにそれを保護にしてこのことは
いずれ後悔させてやるから
なそんな場違いな暴言を吐いていた俺は彼
の発言については別に気にしないつもり
だったけど
数日後彼はとんでもないことを起こしたの
だその日は月に1回の全社員を集めての
会議の日だった無論社長も出席している
ちなみに例の飲酒運転の事故はすでに社長
の知るところとなっている社長は佐山を
とめたらしいが彼は仕事で疲れていて羽を
外してしまったなどと言ってごまかした
らしい社長は大変ご立腹の様子婚約者で
ある娘さんが間に入って婚約覇までは免れ
たらしいだけど佐山にとって今の状況は
まさに崖っぷちこれ以上の不祥事を社長の
前で起こすわけにはいかないのだった
そんな状況に置かれた彼は身代わりを断っ
た俺のことを相当根にっているらしかった
今日の会議は会社の業績などについて佐山
のプレゼから始まったが彼は半ばからこさ
経費削減について強調し最後にはこんな
ことを言い出した会社の業績を上げ無駄な
経費を削減するためにも社員は学歴で粒を
揃えるべきです特に高卒とか派遣から
上がってきたやは切り捨てるべきだ例えば
うちののとか彼の言葉に俺の心臓はドキッ
とした山はプレゼの壇からすごい行走で俺
のことを睨みつけて
いるなにそんななしで避難するほど彼は
ひどいのかあまりの言いに社長も興味を
持ったらしい社長の問いかけに山は大きく
頷くと
のような歴もなく人のお荷物になっている
ような社員は今すぐやめさせるべきです
無能は田舎へ戻れそう言った周りにいる
社員たちからはめきが起こったわあいつ
終わりだなうんそうだ処分されるに違い
ないそんな声が聞こえてくるそれを聞いた
山は
見ろみんなお前は終わりだって言ってるぜ
ざま
見ろまるで偽物でも見るかのように笑って
いただけどそれに対して俺は何を言って
いるのかな終わりなのは君の方だよそう
言って返してやったのだったすると彼は
怒り顔になってなんだその口の聞き方は
勘違いもいい
お前は俺の部下だろうがそう激している
そこで俺は彼に真実を告げてやったのだっ
たおいおい勘違いはそっちだよ俺は新しい
人事部長の水野だ
よは人事部長だと驚いている佐山すると横
から社長がそうだぞ全部長の花田さんが
今月末から産休を取ることになってね水野
君は地方の死者で働いてもらっていたのだ
が優秀な成績を出していたため代わりを
務めてもらおうと思いわしが直々に
呼び寄せたのだそう彼は元タクシー運転手
だからねコミュニケーション能力が高くて
地方死者では優秀だと有名だったのだぞえ
だけどそれならなんで俺の部下に社長の
言葉に佐山は青くなっているそれは社員
たちから君についての悪い評判を聞いてね
だけど君はわしや役員の前ではいい顔しか
しないから本当のところはどうなのか知り
たくてわしがお願いして水野君に君の部下
のふりをしてもらい調査していたんだ
ええ絶叫する課長そりゃそうだろう全ての
悪事が社長にバレていたのだからちなみに
集まっている社員たちのうち数命は俺が
本当は次期人事部長だということを知って
いただからさっき佐山が俺に暴言を吐いた
のを見てああ佐山課長はこれで終わりだな
とざわついたのだっ
た勤務中の部下へのパワハラや勤務時間外
の呼び出し車での送迎の共用全て報告させ
てもらいましたそれに俺は社長に目くばせ
をするするとああ構わん一家の恥だが
隠し事はなしにしたい言って
くれ社長の言葉に俺は驚愕の事実を口にし

運転手のパシにされているうちに気がつい
たんですが佐山課長あなた婚約者と同棲し
ている高級マンションの下の会に愛人を
住まわせていて二重生活をしていますよね
愛人である彼女とは結婚しないんですか
ええなななんでそれを俺の一言に老する
山周りの社員たからは激しいめきが起こっ
た俺は運転手として走られながら佐山の行
を調査するという社長からのミッションを
こなすために彼の挙動を逐一チェックして
いたのだそこで分かった事実は彼が婚約者
と同棲しているマンションの下の会に愛人
を隠しているという事実だったまたそれ
以外にも彼はとてキャバ嬢とホテルに行っ
たりそっち系の怖いお兄さんとつるんで
機密情報を売ったりなどととんでもない
薬業を行っていたのだっ
た俺はこの1ヶ月ほど無能なパシを演じ
ながらそうした悪の現場写真を何枚も撮影
し音声の証拠も記録していたその中には
怖いお兄さんと薬物取引をしていることを
伺わせるようなものまであったから俺が
この証拠を警察に出したら君は一発アウト
だろうね
うう
お前彼は俺の言葉に悔しさを滲ませながら
唸っていたおい
佐山お前はうちの会社をそしてうちの娘を
一体何だと思っていただこの裏切り者
目今までに見たこともないほどカカになっ
て怒っている社長そりゃそうだろう大事な
会社と娘がこんなひどい男に食い物にされ
ていたのだからすすみません許して
くださいすみません彼は土下座をして必死
に謝っていたけれど社長の怒りは凄まじく
またこの内容悪なた許すことなどは到でき
ない山は翌日には人事部長代行である俺の
権限で解雇される手続きに入り社長令嬢と
の婚約も覇気となったその後俺は警察に
証拠を提出し薬物取引や機密情報売買の件
で山はとうとう逮捕されてしまっ
た今は刑務所でいらしいが将来出してきて
も全てを失った彼とはもう会うことはない
と思う俺はその後も会社で仕事を続けて
いる今では正式に人事部長となり仕事は
順調
だ佐山の事件で社長は同族経営の弊害を
痛感したらしく今後の社長は外部から呼ぶ
か内から優な人材をしていく針に切り替え
たそうだそのためうちの会社の風通しは
田山がいた頃よりもだいぶ良くなり近年は
就活性からの人気もだいぶ上がっている
これからも会社をより良くしていくために
熱意を持って一生懸命に働きたい
[音楽]
おい佐野お前の会社との契約は今日で
終わりだ残念だったなそんな500名分の
制服の注文を今更ドタキャンだなんて
そんなこと許されるわけない
でしょここは取引先の私立高校の応接室
学校の幹部の南城は俺に対していきなり
契約破棄を突きつけてきたうるせえなお前
のとこみたいなさえない業者を今まで使っ
てやっただけでもありがたいと思え彼は
見下した様子で怒鳴りつけ
た俺の名前は佐野大地28歳俺の実家は
元々早祖父の台から続くご服屋だった親父
の台からは制服ユニフォームの専門店とし
てやっているそして俺は4代目なのだが
最近とある取引き先とのトラブルが起こり
途方にくれている原因はある学校法人の
理代南城という男だ彼は俺の中学の同級生
なのだが学生の頃から色々と問題が多くて
厄介者だった見ろよこれロレックスだぜ
親父から借りてきたんだ200万円だぞ
中学の教室に高級時計や宝石をわざと持っ
てきては自慢する彼彼の家は南城学園と
いう高校大学を運営している学校法人で
とても裕福だったからいつもそのことを鼻
にかけてみんなに自慢していたのだった
そして彼が厄介だったのは自慢話だけでは
ない南城はいつもその猫のように光った目
で弱いものを見つけては先生が見ていない
ところでいびって楽しむ陰湿な性格の
持ち主だったのだ俺の実家は制服屋で彼の
学校から毎年制服の注文をもらっている
立場だったから彼は俺のことを特に一段
低く見ていたそれで何かにつけてイチもを
つけては遊んでいたのだおい大一お前ん
とこのボロくさい店はうちの親父が制服を
注文してやってるからやっていけてんだぞ
だから俺様にも感謝しろよよくそんな風に
言った俺は大人しい性格だったから彼に
言い返したりしなかったのだけどすると彼
は調子に乗った最初はただの嫌味やバシ
だったのが俺の趣味や性格をことごとく
罵倒するようになってしまったのだ俺は
子供の頃から洋服に囲まれて育ったせいか
服が好きでよく図書館などでファッション
雑誌を見ながらデザインを模写するのが
趣味だったするとある時その様子を見つけ
た南女がうわ大地は男のくせに女の服の
ことばっかり考えてカなんじゃねえの
そんなに女の服が好きなんだったら
スカート履いて学校に来いよそんなことを
言い勝手に話を大きく膨らませて第一は女
の服が大好きな出者だなどとクラス中に噂
を流したのだったそれからというもの南城
を中心にした数名が俺のことをいびるよう
になって水泳の時間には着替を隠され
パンツ一丁でしい思いをしたり女子用の
ブルマを顔に投げつけられるなどした
こんな最悪な思い出の中でも一番辛かった
のはファッション雑誌のコンペに応募
しようと書いた飛び切りのデザイン画を
南城が捨ててしまったことだったそれは俺
が1ヶ月以上考えて作り出した女性用の
夏用ワンピースの力作のデザイン画だった
それを南城が知らない間に盗み出して
ビリビリに破いた挙句学校の池に沈めて
しまったのだ当時はスマホもないしコピー
機で記録を取っておくこともしていなかっ
たからせっかくの力作が池の中に沈んで
しまって俺は胸が潰れそうだった
そんなこんなで俺は中学3年間友達もでき
ずに悲しい思いをしたのだだけどこんな
最悪の南城とは中学卒業後はしばらく縁が
切れていた奴は自分の親が運ている立の
学園に進学し東京の大企業に就職したと
聞い
たそして中学の時から数えると15年以上
も経ったのだがなんと最近になって奴と
再開することになってしまったのだある日
俺が来年度の制服の納品について相談する
ために学園を訪れると大雪室で待っていた
のはなんとあの南城だったぎ俺の学園から
の注を取らないとやっていけないような弱
服を継ぐなんてお前は本当におわだな南城
は東京の大企業に就職したと聞いていたが
何かうまくいかなかったのか今は地方に
帰ってきて一族の運営している南城学園の
幹部になっているのだそうだまた先月から
現理事である南城の父親が病気で大学病院
に入院してしまったために理事代行を務め
ているらしいかなりの権力が彼に集まって
いるらしかった俺は学生時代から南城個人
とは嫌な関係だったが制服業者と学園と
いう立場では問題が起こったことはなかっ
た南城の父親は立派な人物だったし俺の
親父との関係も悪くなかったからだだから
俺の会社は15年以上も彼の学園から毎年
制服の注文を受けているのだったところが
無理で
さの安い業者使うから契約はなかったこと
にしてくれ新しい制服の発注もなしとさせ
てもらうわなんと病院にいる父親の代わり
に理事代行をしている彼は自分の裁量で
勝手に俺の会社との契約を破棄することに
したのだそそんな担当者の方と打ち合わせ
をして新デザインの考案も納品もうちの店
に任せるという話だったんですよ
それでここまで決めてきたのにこんな土場
で契約をなかったことにしてくれなんて
納得できません南場学園は来年創立50
周年を迎えることになっておりそれに
合わせて制服を一進することになっていた
そこで俺の会社が相談を受け生徒や保護者
からデザインのヒアリングをし新しい制服
を企画もう新学器に向けて制服の政策を
進める段階までプロジェクトは進行しいた
のだそれをうるせえな俺がお前のところと
の付き合いをやめると言ったらやめるんだ
よなんてたって俺は理事代行将来的には
この学園の理事なんだからな親父はお前の
店を気に入っていたようだが俺はお前とは
縁を切りたいと思っていたんだこう言って
彼は拒否しただけど新しい制服はどうする
んだそう尋ねると大丈夫だよ俺の知り合い
に芸大卒のデザイナーがいてよそいつが
自分がデザインした制服を知り合いの
メーカーに頼めば費用も安く済むって言っ
てるんだよお前のとこより安く仕上げて
くれるんだとだからお前みたいなワコン
業者はもう出る幕はねえんだよ用済みは
とっとと帰れなんて言いざだそんな急な
ことを言われても今まで制服のデザインの
相談にうちの会社がどれだリソースを割い
たと思っているんだそれを今の段階になっ
て注文は別の業者にするなんて納得できる
わけないでしょうそれに納品しなくて逆に
大丈夫なんですか今から注文を受けてうち
よりも安く納期までにあげられる業者
なんてちょっと信じられないけどそう言う
と俺の物言いがカチンと来たのかへせ底辺
がグダグダ言ってんじゃねえよお前の
ところとの付き合いはもう終わったんだだ
これからはお前のとこは出禁だからもう
2度とうちの学園の門をくぐるんじゃない
とひどい暴言を吐いた俺はさすがに頭に来
て採算抗議したけれど横暴な彼は聞く耳を
持たずやりたい放題のまま契約を放棄され
て終わってしまった結局彼の無茶な要求を
飲む形になってしまい思いやりでキについ
た最悪だこ制服のプロジェクトのために
咲いた時間も金も無駄になってしまった
出金と言われた以上今後の新入生の制服の
注文も全てなくなるのだうちは
ユニフォームも扱っているからメーカー
などの注文はあるがそれでも毎年数百着
単位で受注できる制服の案件を失ったのは
とても痛かった俺は会社の今後のことを
考えて暗い気持ちに沈んだその後大望な
南城に契約を破棄されてから数ヶ月後の
ことその日俺はいつもより早い時間に事務
所に出勤し書類整理をしていたすると電話
が鳴り始めたまだ回転まで時間がある最初
は営業時間外だったので放置していたのだ
が何度も何度もかけ直してくるのでしまに
は気になって電話に出てしまったすみませ
ん営業は9時からんですかあおいおいさ俺
だよ俺南城だよなんとこんな早朝に電話を
かけてきたのは南城だったのだ頼むたって
のお願いなんだがお前のところでやっぱり
俺の学校の制服を受注してくれないかはじ
実は俺の知り合いのデザイナーがばっくれ
しちまってよ学校中の制服を注文した後な
のに金を持って逃げやがったんだえ逃げた
なんと南城はあんなに自慢していた有名
デザイナーに騙されて今窮地に立たされて
いるという話だったちなみに彼が俺の会社
との契約を破棄したのが1月今はもう3月
だ新学級はもうすぐそこに迫っているこれ
は後で分かった話だが南城が依頼した
デザイナーというのはここ数年の間に
デザインの盗作疑惑で問題になった人物
だった普通の業者や業界人だったらその
ニュースを知っているからこんな危ない
人物に仕事を頼まないだろうだけど見えっ
ぱりで何の知識もない南城はインチ
デザイナーの口車に乗せられてはめられて
しまったの
だ頼むよお前のところが受けてくれたら今
までの契約は全部復活させる15年もうち
の学校を支えてくれたお前のところを保護
にするなんて俺が間違ってたんだなあ俺と
お前は同級生だししよここは1つ親友を
助けると思って一肌脱いでくれないか
なんて調子のいいことを言いまくる南女
全く学生の時から自分がどれだけ他人に
迷惑をかけてきたのか分かっていないよう
だ彼の話に俺はしばらくあけに取られてい
たが少し落ち着いてから口を開いたそれが
ね受けたいのは山々なんだけど実は今の
仕事があまりにも忙しくて受けるできない
んだ忙しいってそこで俺は事実を教えて
やる実はね君に没にされた制服の案を大
規模に手直しして海外の学校のコペに出し
たら採用されてしまってねははあなんだと
そう実はあのダメになってしまった制服の
案なのだが完全にボにするのはもったい
ないので大掛かりに手直しして別の制服に
デザイン直してみたの
だそしてある海外の高校が主催している
新しい制服のコンペに参加してみたのだっ
たその高校では保護者や生徒たちの投票に
よって最終的にどの制服にデザインするか
を決めることになっていたのだがなんと俺
が出したデザインが第1位になってしまっ
たそこで正式にその学校の注文を受け今
生産ラインをフル稼働しているところなの
だ悪いけどその高校の注文を受けることに
なったおかげで生産ラインは埋まっている
んだそれにねその学校の保護者の方に大手
ゲーム会社の社長さんがいて俺のデザイン
をとても気に入ってくれたんだそして再来
年全世界リリース予定のアイドルゲームの
衣装案とイベント用の実物衣装を制作して
欲しいと言われてこんな感じで俺の会社は
今仕事で埋まっているだから君のところの
注文を受ける予定はないんだどこか他を
渡ってくれ俺が正直に事情を話すとそんな
こと言わずに頼むよなんとかしてくれ制服
が間に合わないって聞いて保護者会がカカ
に起こっているんだ中には学校を変える
なんていう過激な親まで行ってさ金なら
いくらでも出すからなんとかして
くれ彼は電話の向こうでワンワンとわめい
ている俺は最初は黙って話を聞いていた
もののいつでも自分の都合でしかもを言わ
ない南城にだんだんとけが刺してきたそこ
でそんなことを言ってもダメなものはダメ
だ元々15年以上の誠実な付き合いを保護
にしたのはそっちだろう今更君のことを
許して言うことを聞いてやる義理なんか
ないねそそんな頼むよさおい彼は一生懸命
に何かを言おうとしていたけれど俺は電話
を冷たく切ってしまっ
その後も何回か電話がかかってきたけれど
全て無視放っておいたその後結局南城の
学園は他に制服の受注をしてくれる会社を
新学期までに見つけることができず新制服
が間に合わなかったようだこのことは
ちょっとした事件になり地元の新聞で
小さな記事で取り上げられていたこれを
きっかけに地元で学校法人として有名人
だった南城の家も住民たちの失をって
になったようだもも彼の一族は病気で入院
している父親は尊敬されていたのだけれど
ドラ息子の南城はそこが悪いと近所での
評判が良くなかったらしいそれに彼の学園
には裕福な家庭の子供がたくさん通って
いることもあって保護者説明会でも厳しく
追求されたようだだけど南条の転落はこれ
だけでは済まなかったのだ新学期の大体
から数週間
匿名の通報により彼に関するとんでもない
ことが暴露されたのだなんと南城はどこ
から集めたのか自分が運営している学校の
女子生徒の古の制服を集めて転売サイトで
転売していたのだしかもそれだけではなく
いろんな家庭の物干から女性用の下着を
大量に盗んで売っていたことまでバレて
しまって盗犯として逮捕されてしまった
どうやら彼は前々からから出的な行動が
あり問題になっていたらしい東京の大企業
に務めていた時も女性社員の私物を盗ん
だりセクハをしたりが問題になって解雇さ
れたという話だった地元に戻ってきた彼は
父母にはそのことを秘密にして学園の理事
代行として働いていたらしいがあのまま
学園の理事になっていたと考えるととても
恐ろしい下着泥棒以上の大きな犯罪を
起こす前に警察に捕まってむしろ良かった
のかもしれない俺は後日ニュースで彼が
盗んだ500点以上ものパンツや
ブラジャーが警察署のブルーシートの上に
並んでいるのを見たがもはやアレルを
通り越して気持ちが悪かった中学時代彼は
俺のことを演出者だなんて冗談でなじって
いたけれど彼の方が本物の出者だったよう
だちなみに制服が納品されなかっただけで
も怒っていたのに南城が逮捕された事件に
より学園の保護者の怒りは大爆発学園は
保護者会で長時間この不祥事について説明
を求められた上に理事長を始め全ての役員
を一層することになってしまった俺はその
後例の海外の高校やゲーム会社との取引も
あって制服やユニフォーム政策の仕事に
追われ忙しい日々を過ごしている学生時代
は嫌味を言われて散々だったけど
好きな関係の仕事を続けてきて本当に
良かったと思っているやはり自分がこれだ
と思ったことを続けるのは間違ってい
なかった今はそう確信して
[音楽]
いる聞いてんのか来ないなら契約覇気に
するぞそれでもいいのか列が回っていない
それに妙にテンションが高い電話の向こう
で取引先の担当者は酔っているようだった
なんて恥ずかしい男だろう講師のけじめと
いうものがついていない
おいなんとか言えよ無視かいいのかどう
なるか分かってんだろう
なそれはこっちのセリフだった俺が誰と
一緒にいるのかも知らないでもう絶対に
許さない俺は彼に今までのお返しをする
ことにし
た俺の名前は正26歳ある勝者で営業マと
して頑張っているうちの会社はアット
ホームな雰囲気で社員みんなとても仲が
いいそのおかげで入社から2年数ヶ月俺は
気持ちよく働かせてもらってい
たところがここ最近はある取引先の担当者
のせいで辛い思いばかりしていた担当者の
名前はつむ高圧的で底意の悪い俺との相性
最悪の男だったつむはすごく口が悪くて
初対面の時から俺に対して失礼な態度を
取ってきた今度の営業担当ってのはお前か
ないよなよしてんなそれでも男か先輩に
聞いたところ村と当社の間でトラブルが
起きたことはないという全人の営業担当者
に対してはかなり低姿勢で丁寧な対応をし
ていたとも聞いたつまりつむは俺を完全に
なめているわけだ最初が肝心とばかりに
あえて強気でをしてくるらしい一体これ
からどう対応していけばいいだろう俺は
不安で仕方なかっ
た取引先とは常に的な関係を結んでおく
ことこれがビジネスの鉄則だ外交の場で声
を荒げる国の代表はいない取引相手に対し
感情を見せてはいけない先輩たちも会社の
看板を背負っていることを忘れるなよと
アドバイスをくださった俺はその言葉を肝
に命じてあくまでも穏やかにつむに接する
よう務めたところが党の村はそんな俺の
立場やなんか知らんか相変わらずとぼけた
顔してんなそんなんでまともに仕事できる
のかなんて面と向かって暴言を吐いてくる
こともあった顔で仕事をしているわけじゃ
ありませんと言い返してやればよかった
意地悪なつむはこちらが強気に出られない
のを分かっていて嫌がらせをしてくる目を
見て直に文句を言うだけじゃなくメールも
俺への文句や嫌味でいっぱいだった
悔しかったら何か言い返してみろよ言え
ないのかこの根性なし俺はつむからどんな
に挑発されても乗らなかった乗ったら
こちらの負けだということがよく分かって
いたからだつむはどう考えてもわざと俺を
怒らせて揚げ足を取ろうとしている俺を
怒らせ弱みを握って取引をより有利に
進めようという考えにないそんなずるい手
に引っかかるのはごめだった俺は必死で
嫌がらせに耐え続け
たこれは先輩から聞いた話だけれど以前
我が者にある困った社員がいたらしい彼は
もやんで誰に対しても態度が悪く何か言わ
れるとすぐにかっとなる人だったそんな彼
が新しい営業担当として長年取引のある
会社に挨拶をしに行ったそれまでの真面目
な働きぶりを見込んで前任者が彼を名指し
で公認にしたのだとかところがその彼と
取引先の担当者との相性がこれ以上ない
ほどに最悪だった会って話すにつれ2人の
中は険悪になり彼は抑えていた元屋の本性
を表し始めたうちの品物にケチつつけるん
すかマジ腹立つんで担当変わってもらえ
ます俺なんかじゃ話にならないって言い
たいんすかなどと取引先の担当者に向かっ
て失礼なことを言いたい放題その結果彼は
態度の悪さを指摘され会社にクレームが
入ったいい関係を続けてきた会社から取引
を打ち切られそうになって上層部は大慌て
当時の社長と専務と部長が問題の彼と一緒
に頭を下げに行く時代にまでなったらしい
には他者よりもかなり低い金額設定で取引
を継続させてもらうことになったという俺
は元じゃないけれど一歩間違えば同じよう
なことになりかねない相手の言動に腹を
立てた自分がつむに掴みかかる様子を想像
して俺は身がし
た間違ってもそんなトラブルを起こしては
いけない俺は改めて自分にそう言い聞かせ
たならぬ堪忍するが堪忍という言葉がある
もう耐えられないと思ってからが本当の
忍耐そういう意味の格言だそんな言葉を
繰り返して自分を抑えなければいけない
ぐらい俺の限界は近かったつむは本当に
性格が悪くて人を怒らせたり嫌な気持ちに
させたりする天才だった嫌なほ便が立つし
自分のミスの責任を無理やりこちらに
押し付けるのも得意
そのせいで俺は何度ゆを飲まされたことか
おまけに彼は反論を許さなかっ
たこっちのミスいやいやいやそっちの
説明不足だろそんなことはないと思います
私は確かに前回も詳しい説明を言い訳する
んじゃない客をなんだと思っているんだ身
のほどを湧きまえろ都合が悪くなるとすぐ
に声を荒げてを縮させようとする俺はそれ
ほど気が強い方ではないからとなられると
すぐ小さくなってしまっ
た対するつむは争い事が大好きなタイプ
それに弱いものをいぶるのが大好き俺が
少しでも反抗すると彼は立ちまち喧嘩越し
になってこちらを威圧してき
た身勝手で応で理不尽なことばかり言う
つむが思わず辛そうな顔をするとおい
おいおいなんだその顔は俺に何か文句が
あるなら言えばいいだろういえ文句なんて
そんな私は別に
うつけ言いたいことがたくさんあるって顔
だぞお前も営業なら今のこの現状を自分の
力でチャンスに変えてみろよま無理な話
だろうけどな全くだったにはそんなで
きっこない何しろつむはこちらが辛いのを
分かっていてあえて嫌がらせをするような
人間そんな血涙もない手なしを相手に
うまく立ち回るなんて俺には無理だっ
たそうするうちにつむは嫌がらせの度合い
を次第に強めてきた彼はなんと
プライベートでも俺を呼び出して苦しめる
ようになった最初に連絡があった日のこと
はよく覚えている俺はデートを控えていた
のにああ俺だよちょっと仲間と釣りに行く
んだけど車出してくれるえどうして私が
今日は休日で予定もあるんですがあのなあ
休みの日に取引き先のご機嫌を取ること
だって仕事のうちだぞせっかく俺がこうし
て声をかけてやったのに断るのか断って
本当にいいのか
え仕方がないので村に求められた通り俺は
彼と彼の仲間を釣りに連れて行った交際中
の彼女幼馴染みでもある歩みに事情を説明
した時の彼女の怒りはすごかっ
たそんなやつ向こうの会社に匿名で
クレーム入れてやればいいのよいやそんな
こと俺にはできないよデート行けなくて
本当に
ごめんのせいじゃないでしょ謝らないで
いつか埋め合わせしてくれれば私はそれで

それにしてもそのつむって人本当に腹立つ
な俺も歩みくらい素直に怒れたらどんなに
いいだろう感情的になった時は取引が停止
になる時そう思うと絶対できないけれど俺
だって言われっぱなしでいるのは嫌だ負け
ずに言い返したい時だってあるもしも車内
で似たようなことがあったら俺は逃げずに
自分の意見を押し通しただろう相手が先輩
だって引くつもりはない間違っていると
思ったら間違っていると言い張るでも社外
の人しかもつむのような性格のねじ曲がっ
たやを相手にはしていられない何しろ
こちらは立場が下だそれに会社の看板を
背負ったままじゃ喧嘩はできないこちらの
意見に耳を傾けてくれる相手ならまだ戦い
用もあると思うだけど村はそうじゃない
こちらのの意見に耳を貸すような男じゃ
ない理不尽な要求ばかりしてくるし吐くの
は正論じゃなくて暴論そして言い返すと
怒る俺が言い返したり反抗的な態度を取っ
たりしたらきっとつむはにやりと
笑うそして言うだろういいのかこの場で
取引を打ち切ってやってもいいんだぞ
悔しい1人の営業マとしてすごく悔しかっ
たどんな人に対しても隙を見せずに華麗に
立ち回るのが理想の営業マ冷静に相手を
分析して弱点を探り立てたり笑わせたりし
て味方につつける実を言うと俺はつむに
対して切るべき最強のカードを伏せたまま
にしている営業マとして自分の力だけで
この南極を乗り切りたいそんな思いがあっ
たからだだけど正直もう限界が近かった
俺は精神的に参ってしまうもうヘトヘト
だった疲れというのは電話越しでも伝わっ
てしまうもの
らしい全く関係ないやり取りの途中で彼女
は大丈夫と問いかけてきた隠しても分かる
よまさしめちゃくちゃ疲れてる霊のあの人
の誠意うんまあね参るよ本当に体は大丈夫
だけど心の方がねそのうち体までやられ
ちゃうよそうなる前にリフレッシュしない
と久しぶりにみんなで食事に行こうと彼女
が言うので俺は1も2もなく賛成した俺
たちがみんなでという時それは必ず両家の
親も一緒にという意味だ俺は歩みの両親を
実の親と同じくらい大切に思っている
もちろん向こうの両親も俺のことを我が子
同然に可愛がってくれている昔から俺たち
二家族は一緒にキャンプをしたり海に行っ
たりと仲が良かった俺と歩が正式に交際を
している今仲の良さは一層深まった感さえ
ある仕事で苦労していることを素直に親
たちに話そうねったり励ましたりして
もらおう俺は週末の食事会を心待ちにし
ながら1週間を過ごした
そしていよいよやってきた土曜日の
夕方予約した店に向かう途中のことだった
恐れていたことが現実になった休日なのに
つむからスマホに着信
がはいもしもしまですがつむさん何かあり
ましたか何かありましたかじゃねえよ出る
のが遅いまいやおいまちょっと出てこいよ
コするんだけど欠席者が出たから特別に
お前を呼んでやるそそれはありがとう
ございますでもすみません今日は予定が
あるのでというか私交際している女性がい
ますからコはちょっとまさか断るわけない
よな来るよな俺とお前の中だもんなすみ
ません今日は本当にダメなんです失礼し
ます俺はどなるつむを無視して通話を切っ
たその後も何度か着信があったけれど絶対
に出なかったせっかくの食事会を邪魔され
てたまるかそんな気持ちだっ
た俺はその夜美味しい料理とお酒を思う
存分堪能したうちの両親もあゆみの両親も
もちろんあゆみ本人も俺にすごく優しかっ
たきっとあゆみが事前に一声かけてくれて
いたのだと思うみんな俺をねらってくれ
た特に真味になって話を聞いてくれたのが
あゆのお父さんだ俺がつむからどんな
ひどい目に合わされているかを知って
すごく怒ってくれ
たちょうどその時問題のつむからまた着信
があった出てみると合コンが終わったから
車で向いに来いという聞えてんのか来ない
なら契約吐気にするぞそれでもいいのか
ロレが回っていないやけにテンションが
高い電話の向こうで彼はすっかり酔って
いるようだったなんて恥ずかしい男だろう
講師のけじめというものがついていない
はいなんとか言えよ無視かいいのかどう
なるか分かってんだろうなこっちのセリフ
だと思った思わず笑いが込み上げてきた俺
が誰と一緒にいるかも知らない
でちょうどよかったつむさん今おっしゃっ
た契約覇の件社長が横にいるので詳しく
聞きますねちょっとそのまま待って
いただけますかは社長ってあ社長がつむ
さんと直接お話しするそうです変わります
ねおいつむ君私だ君はうちの娘向こに
なんて真似をしてくれているんだえ社長
どうして娘向こそう実は歩みのお父さんは
つむが務める会社の社長をしている俺が
伏せたままにしている最強のカードという
のがこれあゆみのお父さんだった結婚は
まだだけれどあゆみのお父さんは俺のこと
を娘向こと呼んで大事にしてくれる今回
つむのことを話すと本当に申し訳ないと
社長として深く頭を下げてくれたそんな
タイミングで話をしてるのだから村も運が
ないというかなんというか君の嫌がらせの
件はまから詳しく聞いたからな月曜は覚悟
してこい部長たちにも詳しいことを聞いて
君を厳しく処分するからな社長違うんです
私はそのま君を営業として鍛えてあげよう
とすぐばれるような嘘をつくんじゃない
嫌がらせをして精神的に追い詰めたり契約
を散呼びをしていたんだろうそんなことが
許されると思っているのかこの馬鹿者が恥
を知れ恥を申し訳ありませんつむは電話の
向こうで平謝りきっと酔いも一気に覚めた
ことだろう後日つむは会社で吊し上げを
くらい担当を外されることになった彼の行
の悪さは広く知られていたようで同僚たち
も煙たがっていたらしいでも村からの報を
恐れて誰も声をあけられず上層部は気が
つかなかったのだとか社長の肝入りで
立ち上げられた内部調査委員会は津村の
悪業を全て明らかにした結果つむは攻殻
処分となり地方にある関連会社の工場に
飛ばされてしまったという見送る人はい
ない差別会も開かれないそんな辛くて
寂しい旅立ちになったそうだ村が処分され
ていなくなったおかげで俺ははまた気持ち
よく働けるようになった取引は順調だし
車内での俺の評判もうなぎのぼり小心も
見えてきた気がする歩みとの交際も
もちろん順調だった彼女曰く俺は以前より
顔色が良くなったそう
だ元の正に戻ってよかった人間心も体も
両方元気でいなくちゃねそうだながを提案
してくれたおかげだよ本当に
ありがとう今度俺は歩と一緒に式場の下見
に行くつもりでいるプロポーズはもうとく
に済ませたあとは結婚式まで一直線だ取引
先の社長令嬢を妻として迎えるなんて滅多
にあることじゃない自分で言うのもなんだ
けれど俺はすごくラッキーな男だと思う
この幸運の上にあを描いて傲慢な人間に
なるのだけは避けたいものだ調子に乗った
人間の末路はつむの霊を見るまでもなく
明らかだから俺はこれから両者の掛け橋と
なってきっと今以上に活躍していける自分
なりに一生懸命働いて両者の発展のために
尽力していきたいと
[音楽]
思うトラ愛用の貧乏人なんかにうちの車は
売れませんねどうせ店長との約束云々も嘘
でしょお帰りいただけます時間の無駄なの
で父親に借りた軽トラで会社のディーラー
に行くと営業マが馬鹿にしたような顔で
そう言ってき
たこの営業マンは俺のことを見た目だけで
判断している店長と約束をしたのは本当だ
頭ごなしに嘘だと決めつけ俺を追い出そう
としているの
だ俺はため息をつき嫌みったらしい営業マ
にこう返したではこの店すぐに潰しますね
はあちなみに本当に潰すつもりはない
売り言葉に買い言葉というやつだあまりの
言い草にカチンと来てつい喧嘩越しで
言い返してしまったんだ今思うと我れ
ながらげなかったと思うしかしまさか
あんなことになる
なんて俺の父親は60歳で勤めていた会社
を退職したかなり早い退職だが堅実な父は
現役サラリーマン時代にかなりため込んで
いたらしく現在は資産運用もしている
おかげでで働かなくても問題なく老後を
過ごせる余裕がある
らしい働き続けるのも疲れるしなあそれに
俺は家にいるのが好きなんだとのことだ俺
なんて丁年を超えても再雇用で働き続け
ないとやっていけないだろう
に悠々自的な生活を送っている父親が
羨ましい限り
だそんな父親は定年後畑仕事にせを出す
ようになった元々家に小さな畑はあったの
だがそれを広げて本格的に野菜の栽培を
するようになったの
だ最近は知り合いの畑を譲ってもらって
そこでも野菜の栽培を行っている下手の
横好きというわけではなくこれが結構評判
がいい
らしい最初は近所の奥様に無料で配ってい
たのだが味がいいと評判が広がり父親は
無人販売にまで手を出したこれからは農業
を仕事にしようかななんて言って
いるしかし畑が広くなった分両親だけでは
手が足りない俺が休みの日は積極的に両親
の畑仕事を手伝うようになっ
た結構いい汗かけるんだよな野菜育てるの
も楽しいし今まで畑仕事ってしたこと
なかったけど俺に向いているみたい
だ俺も父親の血を引いているのか畑仕事は
好きみたいだ男性込めて育てた野菜が
食べ頃になると達成感があるしそれを
美味しいと言ってもらえるとかなり
嬉しい俺も今の仕事に行き詰まったら農業
に転職するかなん冗談混じりに考えてい
たそんなある日のことその日も休みで父親
と一緒に畑仕事にせを出していた差し入れ
よ後から来た母親が弁当を持ってきてくれ
た母のお手性のおにぎりを頬張りながら
立派に育った作物を見て笑顔が
こぼれるそろそろあっちの畑に植えたが
食べ頃だ
なんて考えていたら母親からこんなことを
言われたあれあんた今日は何か用事がある
んじゃなかったっけえあ忘れてた今日は
昼過ぎからとある会社ディーラーで車を
見る予定を入れていたのだこのディーラー
は知り合いからの紹介で店長から直接話を
伺う機会をもらえたのだ今から言って
間に合うかかな畑仕事をした後で汚れて
いるけれど着替える暇はなさそうだそれ
よりもここからディーラーまで結構な距離
がある最初はバスで行こうと思っていたの
だが時計を見るとすでにバスは出発した後
どうしようと迷っていると父親が車の鍵を
渡してくれた俺の車を使えありがとう気を
つつけるなよ
父から貸してもらった鍵を手に愛車の
軽トラへと急ぐこの車は父が畑仕事を始め
た時に退職祝と合わせて俺がプレゼントし
た車だかなり大切にしてくれているみたい
でいつ見てもピカピカに磨き上げられて
いるその車に飛び乗り法定速度を守りつつ
急いでディーラーへ向かうなんとか約束の
5分前に到着することができた間に合った
アンドの息をついて軽トラから降りる
しかしさすが会社のディーラーだ店舗は
とても綺麗で今の汚れた格好の俺では少し
気が引けるここの会社は結構いい値段が
するのだが今乗っている車に寿命が来たの
で思い切って買い換えることに決めたのだ
ちなみに今乗っている車はは国産の軽自動
車大学在学中にバイトでコツコツ貯めて
社会人1年目にようやく購入できた中古車
だ実は子供の頃からずっとこの会社に乗り
たいと思っていた一生懸命働いてお金を
貯めてようやく購入できるまで貯めること
ができたのだ俺はワクワクしながら店内に
入ったのだ
がいらしませ扉の近くにいた営業マンは
一瞬だけ満面の笑を浮かべたが俺の格好を
見るとしめらになってしまったそして気の
抜けた声で俺を
出迎えるあの店長と約束している斎藤と
申しますがはあ今忙しいんで後にしてくれ
ますえ店内に客は俺しかいない
くるまでこの営業マは他の店員と楽しそう
におしりをしていたとても忙しそうには
見えないのだがしかしそう言われてしまえ
ば仕方ない店内に置かれている椅子に
座ろうとするとはちょっとちょっとそこに
座らないでくれますえなんでです
か焦った様子で座るなと言われ驚きつつも
言われた通り腰をあげるすると営業マンは
信じられない言葉を言い放ったそんな
薄汚れた格好で座られると困るんですよ誰
が掃除すると思ってるんですそのくらい
分かるでしょうプリプリと怒った様子で俺
を叱りつける営業マさも当たり前と言った
様子で俺に向かって
怒鳴りつけるしかしその口ぶりは客に
対するものではない
で待っててください仕事の邪魔ですあまり
にも信じられない対応に呆然としてしまい
何も言い返せなかったがようやく我を
取り戻した俺はさすがにこの対応はない
だろうとむっとして
言い返すあのさっきも言いましたけど店長
の葛西さんと約束してるんです俺は客です
よその言い草はどうかと思います
けどしかし営業マは俺をバカにしたような
目で見てはっと鼻で笑いこう言ったあの
ですねここがどこだか分かってます高級な
会社のディーラーですよ中古車販売店じゃ
ないんですこの店を利用する人はお金を
持っている人ばっかりあなたみたいな客は
呼びじゃないんですよ入る店間違えてる
でしょうそして俺がが乗ってきた軽トラを
ちらりと見てわざとらしいため息をつき
ながらこう
続ける軽トラ愛用の貧乏人なんかにうちの
車は売れませんねどうせ店長との約束云々
も嘘でしょお帰りいただけます時間の無駄
なのでなんだってこの営業マンは明らかに
俺を見た目だけで判断しているト父親の車
だしそもそもあの軽トラはそんなに安い
買い物じゃなかったそれに軽トラに乗って
いるからと言って貧乏人とは限らないのに
あまりにも狭い視界と自分勝手すぎる価値
観の押し付けだしかし少し疑問に感じる
このディーラーを紹介してくれた知り合い
はあそこのディーラーはレベルが高い特に
店長の接客が素晴らしい
と言っていたのにこの営業マを見る限り
レベルが高いとは言えないだろう他の店員
も見てみぬふりか俺たちのやり取りを見て
クスクス笑っている始末だし何か事情が
あるのかもと一瞬考えたがこんな対応をさ
れた以上ここで車を買いたいとは思え
ない
はあ仕方ないではこの店すぐに潰しますね
は表面上は冷静さを保っていたけれど内心
かなりイライラしていた営業マがさらに俺
を馬鹿にしてきたら我慢できず切れしかし
ていただろうだけど騒ぎを起こすのは
こちらとしても本意ではないなので
ちょっとだけ営業マに怒りをぶつけて
さっさと店を後にした最後まで我慢でき
なんて我れながらげないと
思うでもあんな対応されて平然としている
なんて無理だよ
なせっかく念願の会社を購入できると思っ
たの
に俺はがっくりと肩を落として自宅へ戻っ
たそれからしばらく時が経ち霊の会社
ディーラーの近くを通りかかる機会があり
ふとあの時のことを思い出して店の方へと
足を向けたちょうど通り道だしちょっと見
ていこうかなという気まぐれだあんな人も
いるんだなって驚いたっけってえどういう
こと俺は店の前で驚きの声をあげた店内は
照明が落とされていて車は1台も置かれて
いない店の入口にられたには移転のお
知らせと書かれた張り紙が貼られていた
何これどうなってんだあおお前は張り紙を
じろじろと見ていると不に乱暴な声に
呼び止め
られる振り向くとそこには先日の営業マが
いるではないかあ
えっとあの時のこれはお前の仕業かあの時
店を潰すとか言ってたもんな営業マに掴み
かかられそうになったがひょいと避ける
営業マは転びそうになりながらも俺を
睨みつけてい
たてめえ一体何したんだ軽トラに乗ってた
貧乏人のくせにいや俺は何もあもしかして
俺はつい先日のことを思い出していたと
いうことがあって結局車は買えなかったん
ですよここはとある会社の社長室俺はた行
まじりにあのディーラーを紹介してくれた
人物に話をしていたそうだったのかすま
ないそんなことになっているとは思わ
ず社長が俺に向かって申し訳なさそうに頭

下げるこの人は俺の会社の社長ではない俺
が顧問弁護士を務めている会社の社長そう
あのディーラーを紹介してくれたのはこの
社長なの
だ私があの店で車を買った時は店長の葛西
さんが対応してくれたのだが他の店員も
素晴らしい接客だった記憶が
あるそうなんですかじゃああの店員は
一体ともかく店長に報告させてもらうよ君
には別の店舗を紹介しよう少し離れた場所
にあるのだがありがとうござい
ますその後社長は店長の葛西さんに今回の
件を報告それだけでなく社長はディーラー
の本社に報告してくれたそう
だ段の営業マだが私の知り合いがあの
ディーラーの本社に務めていて聞たのだが
ねあの営業マの名前は村と言って本社の
本部長の息子だそうだそうなんですか最初
は本社に務めていたが色々と問題を起こし
たらしくあの視点に飛ばされたのだが父親
の権力を使って店員を勝手に入れ替えた
そうだ自分の仲間だけで固めてあの店を
実質的に支配していたそうだよ
社長は呆れた様子でため息をつく店長の
葛西さんは何度も謝罪していた自分の力が
及ばずとしかし彼は被害者だそういった
存在を許した本社の怠慢
だろうでも君には申し訳ないことをしたね
いえお気になさらないでくださいあの営業
マ村尾さんがあんなに応だった理由が
ようやくわかった同時にあの時他の店員が
俺のことを見て見ぬふりをしていた理由も
俺が来店した際店長の葛西さんは村尾さん
に雑用を押し付けられて席を外していた
らしい彼のせいであの店はめちゃくちゃに
なってしまったの
だ私が本社に今回の件を報告したせいで
そこそこ大にないみたいだ以前から問題の
ある社員だと言われていたしもしかしたら
あの店員は首になるかもな店自体が
なくなる可能性もあり得る村尾がやってき
てからあの店の売上は激減しているそうだ
土日の昼間に客が俺1人だった理由も社長
の話で判明した村尾さんのせいであの店は
かこ取りが泣いていたのだろう
ということがありましてでもまさか本当に
潰れるとは思いませんでした
ようお前が大企業の顧問弁護士だとなんで
軽トラに乗ってたんだよあれは父親の車だ
よ脳作業が趣味なんだ汚れた格好は脳作業
を手伝った直後だったんだ今日はちゃんと
スーツを着てるだろう村尾さんはブルブル
と震えている
お前お前のせいで俺は会社を首になったん
だぞああ本当に首になったんですねでも
それ俺のせいじゃなくてあなたの自業自得
でしょ
てめえ再び掴みかかってきたので先ほどと
同じように避ける勢いやって村尾さんは
転んでしまっ
た避けてんじゃねえよいや避けないと
あなた暴になる可能性がありますよはあ
暴行剤は2年以下の懲役もしくは30万円
以下の罰金が貸せられますがそれでもいい
のですか全科がついたら最終職が難しく
なりますよ俺が冷静にそう指摘すると村尾
さんは悔しさにはみする覚え
てろ村尾さんはそんな捨てゼリフを吐くと
足早にその場を後にした
その後俺は社長から紹介してもらった別の
店舗のディーラーへ行った初めまして斎藤
様先日は大変申し訳ありませんでした俺に
向かって深深と頭を下げてきたのはあの店
の元店長である葛西さんだなんだかんだで
ようやく会えたなと俺は苦笑いを
こぼすいえいえさんのせいじゃありから
今日はよろしくお願いしますねはい斎藤様
にご満足いただける車を紹介させて
いただきます葛西さんの接客は社長が
褒めるだけあって大変素晴らしいものだっ
た俺が聞きたいことを先んじて教えて
くれるし接客のプロとはこういうものなの
だなと思ったではこちらの内容で契約させ
ていただきますありがとうございますいえ
ばあの店はこちらの店舗に合併九州という
形になったんです
か葛西さんは苦笑いをこぼしながら頷く
ええ店舗の売上が激減していましたので
そういえばこの前あの店の前で村尾さんに
会いましたよ首になったのは俺のせいだと
か言われました
あ本当に彼はどうしようもない人間ですね
そう言いながら葛さんは深いて息をついた
ここだけの話なのですが先日村尾がこの
店舗にやってきまして自分を雇えと大暴れ
したんですえそそうなんですかあまりにも
暴れるので警察を呼んで連れて行って
もらいました店員に手をあげてましたし店
の美品がいくつか壊されて逮捕になった
そうです
さんの話を聞いて俺はかなりどん引きして
しまったいいとした大人が一体何をやっ
てるんだしかし世の中には一定数村尾さん
みたいに信じられない行動をする人がいる
ものだ幸い俺の周りにはああいう人間はい
ないがもし彼みたいな人間に再び遭遇して
しまったら落ち着いて冷静に対処しようと
思っている
[音楽]
金田さん俺にそんなこと言っていいんすか
どういう意味だ俺が専務のおこだって知っ
てて言ってるのかってことっすよそれは
仕事には関係ない
だろそうやって新人の西村は断るごとに
自分が専務のいだということをちらつか
せる西村は中途半端な時期に入社してきた
中途採用というわけでもないしと思ってい
たところ専務のおいでコ入社だという噂を
聞いた別に俺はコ入社が悪いとは思わない
し仕事さえちゃんとやってくれたらいいと
思っていたのだが西村は最悪の新人だった
仕事に対する姿勢もいい加減でやる気が
ないのが丸分かりだから者でなければうち
の会社には入れなかったの
だろう新人だというのに遅刻常習犯だし
よくサボっているのを隠そうともしない
そんな西村に俺はイライラしてい
た俺は金田ごく普通のサラリーマンで入社
時から営業一筋俺の性格的に営業があって
いたのかは分からないが相手のことを
リサーチするのが得意だからかしばらく
営業績トップでいることが自慢だそれも
あって上司である横係長から入社の新人
西村の教育係りを頼まれたのだ
が西村のことは知っているなええ専務の
おいだとそうかでも特別扱いする必要は
ないぞ専務からもそう言われているわかり
ましたそう言われて西村のことは他の新人
と同じように扱おうとっていたが肝の西村
は最初から専務のいということを主張して
きた金田だよろしくな西村はいお手柔らか
にお願いしますよは俺専務のおっこです
からいじめたりしたら金田さんの首が飛び
ますよこういうタイプか俺は思わずため息
が出そうになったそれでもなんとか西村を
1人前の営業に育てなければいけないこの
時はそう思っていたんだおい西村取引先に
電話したのかああまだっせ電話苦手なんで
しといてもらっていいすか何言ってるんだ
午前中に電話するように言ってあった
だろうはいはいわかりましたよとめんど
くさいな西村は自主的に仕事に取りかかる
こともなく俺が指示したことでさえやって
ないことが多かっ
俺が自分でやった方が早いのだがそれでは
西村のためにならないと俺はサポートし
ながら西村自身に仕事を覚えさせようとし
たしかし本人にその気がないので一向に
仕事ができるようにならず取引先にも俺が
同行するしかなかっ
たこの件は西村が対応しますが私も
サポートしますのでよろしくお願いします
俺1人でも大丈夫っしょな西村が失礼し
ましたまだ新人ですので温かく見守って
くださったら助かります俺は自分が昔から
婚にしている営業先の仕事を少しずつ西村
に担当させることにしたそれなら何かミス
があっても俺がカバーしやすいだろうと
思ったのだあの会社は昔からお世話になっ
ているところだ俺も若い時に発注数を
間違えるミスをしたがそれでも今も取引を
続けてくれているそうなんすか発注数
間違えるとかやばくないすかまあミスをし
ないのが1番だが分からないことがあっ
たら俺がサポートするから勝手な判断する
なよはいはい金田さんよりは仕事できる
から大丈夫っすよ俺も昔はミスしたことが
あるという話をすれば親近感も湧かと思っ
たが西村は自分の方が仕事ができると
勘違いしてしまったようだそれからという
もの西村は俺のことを馬鹿にした態度を
取るようになってしまったんだ西村この
数字間違っているんじゃないかああ本当だ
まこれくらいのミスしょうがないっすよね
何悠長なことを言ってるんだ取引き先から
の信用を失いかねないんだぞ金田さんだっ
てミスしたことあるっすよねじゃ俺がミス
してもよくないすかしてしまったミスは
仕方ないがそれを教訓にして次はミスし
ないようにするんだよミスしても開き直っ
た態度の西村に俺はどう接していいか
分からなかった横係長に西村のことを相談
するとうんまあ長い目で見てやってくれ
ないかとはれ悪く言われ
た他の新人と同じように接してくれという
話じゃなかったんですかいやそうなんだが
専からも金田君の指導が厳しすぎるんじゃ
ないかと釘をさされてな厳しいなんてこれ
でもかなり甘いと思うんですが俺も
板ばさみになると辛いんだよ分かって
くれるよな頼むよ横係り長は専務に何か
言われたようで西村のことは目をつぶって
くれと言わんばかりこれじゃ西村も
ますます増長するだろうと俺は頭を抱えた
それでも俺は根気よく西村を導
営業先に連れて行って少しずつ仕事を
引き継いだもちろん西村1人で担当させる
のは怖いから名目上の担当は西村で俺が
サポートする感じだだからその営業先との
取引があればそれは西村の成績となり俺の
件数は増えないことになるただ営業成績が
伸びるのを実感すれば西村も仕事の
モチベーションになるのではないかと思っ
て俺は自分の数は犠牲にすることに決めた
のだ今までも西村ほどではないが出来が
良くない新人は何人もいたそんな奴らも
営業に楽しさややりがいを見つけて頑張る
ようになり営業成績を上げてきたという
実績があったからしかし西村はそんな俺の
期待をことごとく裏切ってきたのだっ
たそれは月刊の営業成績が発表された時の
ことだった俺は西村のサポートに回ってい
たこともありさすがにトップの魚は落ちて
しまったそれに対して西村は新人ながら3
位という成績だったのだよく頑張ったな
西村君まあ俺は専務のおっこだし仕事が
できなきゃ恥ずかしいっすから専務もさぞ
鼻が高いことだろうねこの調子で頑張って
くれ
えっせ横係長は専務に釘を刺され後明らか
に西村のことを持ち上げるようになった俺
のサポートがあってこその成績だという
ことは報告からも分かっているだろうが
それには一切触れなかったまあそんなこと
は俺も気にしなかったのだがあれ金田さん
今回は1位じゃなかったんすね残念西村は
ニヤニヤしながら俺に近づいてきてそう
言ったんだはこらえながら冷静を予想って
答えたああ次は頑張るよっていうか新人に
も負けてるって相当やばくないすか俺が
金田さんなら恥ずかしくて次の日から出社
できないっすよ俺が厳しく言わないのを
いいことに西村は俺を馬鹿にして笑ってい
た原が逃振り返りそうだったがここで切れ
ては西村の思う壺だそうだな俺も負けない
ように人するよせいぜい頑張ってください
確かにここのところ西村のサポートばかり
で新規開拓もできていなかった俺が営業し
ていたところの半分くらいは西村に担当を
変えてしまったしまた新しいところを
見つけないとさすがにそろそろ1人で営業
先に行かせて俺も自分の仕事をしないと
いけないなと思っていたそれが間違いだっ
たのだが
何かあればすぐに俺に連絡するんだぞ何回
も言わなくても分かってますって営業成績
3位すよ俺はついに西村を1人で営業先に
行かせることにしたとは言っても前に俺と
一緒に何度も行っているところだから
大丈夫だろうそう思いながら俺は俺で新規
開拓に忙しくしていたんだそんなある日の
ことえあはいすぐに確認しますのでお待ち
いただけますかどうした金田君実は西村が
担当している取引先から全く違うものが
納品されたという連絡がありまして俺宛て
に西村に担当を変えた営業先から電話が
かかってきて注文したものと全く違う型番
のものが大量に納品されたと電話があった
当の西村はどこでサボっているのか外回り
予定も書いてないし車内にもいない俺は
急いで必要な型番の商品の在庫を確認し運
よくあったことから自分で車に積んで営業
先に持っていった大変申し訳ありません
でし
た頭を下げると西村が担当だと正直不安だ
と言われてしまった俺は昔からお世話に
なっているのに申し訳なく思いもう一度
深く頭を下げた会社に戻ると何の悪びれも
なく西村が席でスマホをいじっていたおい
西村どこに行ってたんだちょっと休憩して
ただけっすよどうしたんすか慌ててお前な
あれほどちゃんと確認しろって言っただろ
もし正しい型番の在庫がなかったらどう
するつもりだったんだあああれ紛らわしい
んすよまなんとかなったんで結果往来すね
笑いながら全く反省していない西村に俺は
ついに堪忍袋の王が切れ
た営業先にもお前が担当じゃ不安だって
言われたんだぞもういいお前に担当を変え
たがまた俺が担当することにするはあお前
は自分で営業先を開拓して自分で仕事を
取ってこいなんでそんなだるいことし
なきゃいけないすかみんなやってきたこと
だお前だけ特別扱いするわけにはいかない
からな西村は不満たらたらだったが俺が
西村を特別扱いしないと言うと勝ち誇った
ような顔になった俺が誰か知ってます専務
のおっこすよそんなことは知ってるだから
それがなんだじゃ俺に命令しないで
ください分かったでも営業先の担当は俺に
戻すからななんだよ俺の仕事の邪魔する
なら首にするぞ散々俺の仕事の邪魔してき
たのは西村なのに担当を取り上げると言っ
たら俺を首にするとまで言ってきた自分の
力量も分からずにそんなことを言う西村に
呆れていると横係り長がまあまあ2人とも
落ち着いて
くれと割って入ってきた西村のひどい態度
にさすがの横係り長も注意してくれるかと
思ったがその期待は見事に裏切られた種田
君それは応募というものじゃないかな後輩
に仕事を分けてあげるのも先輩の役目
だろう俺はその言葉を聞いて失望した昔
から俺が努力して信頼関係を築いてきた
営業先をこんなコ入社で仕事をしない西村
に渡せというのかまだ一生懸命仕事をする
新人ならそうしたかったが営業先に不安だ
とまで言われている西村に担当させるのは
もう嫌だっ
たほらかり長もそう言ってますよ俺の仕事
の邪魔するから首にしてくれって専務に
頼んじゃいますから俺はこんな職場でこの
先も働くのかと思ったら急に嫌になって
しまったじゃあもうやめ
ますととっさに言ってしまったのだやめる
んすか今までご苦労様でしたそれを聞いた
西村は喜んで通りしていた俺は衝動的に
言ってしまったのを後悔したがこれからも
西村の顔色を伺いながら仕事をしなければ
いけないよりはやめて転職した方がいいと
考えたそういうことなのでよろしくお願い
します俺の営業先は全て西村に引き継ぎ
ますまあそう早まらないでくれいえもう
決めたことですからお世話になりまし
たその日から俺は必死になって転職先を
探した幸いにもそれまでの営業成績が武器
となり同じ業界のある会社にまた営業職と
して採用してもらえることになった今まで
お世話になった営業先には退職するので
西村に引き継ぐことと今までの感謝を伝え
に行ったどの営業先も引き継ぐのが西村だ
と聞いて不安な顔をしていて本当に申し
ない気持ちになった今日が最後すよね
ちゃんと次に働くところありますああ心配
されなくてももう決まってるへえまここ
よりもしょぼいとこっすよね西村は最後
まで俺のことを馬鹿にしていたでももう
いいこんなやに忖度しながら仕事しなけれ
ばいけないなんてもうまっぴらだ退職して
から次の会社の入社まで1ヶ月ほど期間が
開くことからどこか旅行でも行こうかと
思っていただから退職翌日は家でゆっくり
しながらその予定を建てようとしていたの
だがその日の夕方前の会社から電話が
かかってきたのだ全て西村に引き継いだし
念のため係町にも資料などは渡してきた
はずだけどと思いながら電話を取ると
ちょっと金田さんそこまでして俺の邪魔し
たいんすかいくらなんでも卑怯ですよと
焦るような西村の声が聞こえてきた何がだ
俺はもうやめたんだから邪魔も何もない
だろうじゃあなんでこんなことにこんなん
じゃやばいよだから何があったんだ西村は
やばいと言うばかりで何があったのか一向
に分からなかったすると係長に電話が
変わっ
た金田退たのに電話してしまってすまない
いえそれはいいんですけど何があったん
ですか実は金田君が西村君に引き継いだ
営業先から契約を解除したいとの申し出が
あついでなえでも俺は何もああ分かってる
いきなり電話して済まなかったな忘れて
くれどうも西村に担当を引き継いだ営業先
が今契約しているものは解除する新しい
契約も西村とはしないと言ってきている
だった俺が挨拶に行った時はそんなこと
一言も言ってなかったのにそれからは電話
がかかってくることはなかったものの気に
なった俺は同期とあって何が起こっている
のか聞くことにしたそれによると西村は
自分が担当になったところから次々に金田
さんじゃないならもう契約は解除すると
言われてなんでだよ俺は専務のおっこだぞ
金田さんより俺が担当した方がいいに
決まってるだろと発狂したように叫んでい
たようだ結局営業先には横係長自身が
出向き西村から担当を変更する胸を伝えて
回ったらしいそれを聞いた俺は今まで営業
先は俺のことを信頼して契約を結んでくれ
ていたのだとありがたいような申し訳ない
ような気持ちになった転職してしばらくは
営業という仕事は同じもの前の会社とは
色々と違うところもあって慣れるのに
忙しかったただ前の会社以上に実力主義な
ところが俺に合っていて思いきり仕事を
することができる環境なのが良かった
そして少し落ち着いた頃前の会社の同期と
飲に行きその後西村がどうなったのかを
聞いて驚いたなんと西村は会社を首に
そして専務も胃退職していたのだ西村の
仕事にに対する姿勢が悪くそのせいで営業
先が不安になって俺の退職翌日に契約解除
の申し出があついだということが社長の耳
に入ったらしい他の社員からの聞き取りで
も西村の勤務態度の悪さは明らかで社長
命令で首になったということだったしかも
専務のおっこということでコ入社したこと
も社長は知らずそのことで大激怒したそう
だ専務は人事に口出ししていたことがバレ
処分が下る前に胃がん退職したそうだ俺は
それを聞いてほっとしたあのまま西村が
大きな顔をしたままでいられる会社に未来
はないと思っていたから係町からも謝罪の
電話があったが今の会社の方が合っている
ので大丈夫ですと伝えといた西村には手を
焼いたが結果的にもっと自分に会う会社に
転職できて良かったと思っている
[音楽]
ふとしいななんだよ何回かコールして出
なかったら諦めろよやっと電話に出た彼は
そう言ってまくし立てたやけに怒っている
きっとお楽しみの時間を邪魔されたから
だろう怒っているのはこちらだって同じだ
というのに全くた新人
だ今研修中なんだよ邪魔すんなもう電話し
てくんな
よこれはこれは思わず吹き出しそうだった
新人研修を隠れみのにしようなんてふきに
も程がある今日の研修がいつ終わったか俺
が教えてやると新人は言葉を失っ
た俺の名前はマ29歳保険の代理店で営業
として頑張っているこの度俺はやる気と
実力を買われて新人研修の担当者に抜擢さ
れた新入社員のうち営業部に配属されたの
は5人内訳は男性が3人女性が2人この
うち4人は真面目で教育しやすかったのだ
けれど1人だけ厄介なのがいた問題新人の
名前はタヤいかにも軽薄そうな見た目をし
た眠そうな顔の24歳だこのタヤのせいで
数週間にわって俺はしなくてもいい気苦労
をするはめになったもしかしてと思ってい
たら案の定だったタヤは元屋で本人曰く
地元ではそれなりに知られていたらしい
ヤンキーとして名前を知られていても言れ
ないと思うけれどタヤはドヤ顔だった
つまり俺とは全く価値観が違うこれは教育
が難しそうだ俺は初日からげんなりし
たタヤの問題行動はあげるときりがなかっ
た彼はまず挨拶をしない会社で先輩と会っ
ても知らんかを保険の営業マなのに挨拶
さえできないなんて話にならない車内で人
とすれ違う時は挨拶を忘れないようにうち
の会社では同じ部署なら基本的におはよう
ございますでもお疲れ様ですでもいいよ
ええ人と会うたびに挨拶すかなんか面倒
くさくないす
かタヤが見せる嫌そうな顔は本当に嫌そう
に見える彼には挨拶の重要性や社内の輪と
いったことも含めて教えてあげないといけ
なかったタヤは本当に厄介な信人で断る
ごとに俺を悩ませ驚かせ大いに呆れさせた
どれくらい非常識かと言うと上司に向かっ
て突然ため口を聞き始めるくらい非常識
ヤンキーはみんな上下関係がしっかりして
いるのかと思ったらそうでもないらしい
敬語は使えないし仕事中でも受けるだの
やばいだの連発するタヤ俺は教育係りとし
ての大変さを嫌というほど味わうことに
なっ
た一口に営業の仕事と言ってもやることは
にるだから俺は教育するにあたって新人
たちに必ずメモを取るように指示していた
メモ帳でもスマホでもいい習ったことを
振り返れるようにしておきなさいとところ
がタヤは俺が何度言ってもメモを取ろうと
しなかったかといってこちらの指示が頭に
入った様子もないだから簡単なミスを
繰り返すそういうことが何度もあると俺も
さすがに厳しく言わないわけにはいか
なかったメモを取れって言ったじゃないか
もう100回くらい言ってるぞミスをした
新人は君だけだメモを取らなかったのも君
だけだもう一度言うぞメモを取りなさい
ああはいはいどうせ俺は落ちこぼれですよ
もうほっといてくれよ教育がりが新人を
放っておいていいわけがないどんなに厄介
な相手だろうと正面から向き合うまでだ
それにしてもタヤは本当に教育がかりなせ
の厄介すぎる新人だったちょっと注意し
たらすぐにふくされるし何も言わずに
タバコ休憩に行ったりする会社にかかって
きた電話にはまず出ないあびばかりしてい
てやる気はゼロの様子まさにモンスター
新人この男をどのように教育するべきか俺
は頭を抱えてしまった世の中新人のに悩む
会社員は少なくない俺はネットで似たよう
な記事を漁って情報を手に入れた新人教育
で大切なのは具体的な指示と褒めることの
習慣化最近の若者は怒られることに対して
免疫がないから叱るのは無駄らしい笑にも
すがる思いの俺はタヤに対して早速ネット
で得た情報を実践したいつまでにどんな
作業をどれくらいしておいて欲しいか
その作業の意義は何か業務全体を見た時
どのような役割を果たしているか俺は
できるだけ丁寧に指示をした理解したか
どうか確認するため指示の復習もさせた
さあ俺は今君にどうして欲しいとお願いし
た言ってみてくれるかな
えっと会議のための資料を作る練習だっ
たっけA4のコピー用紙で一部あたり3枚
の資料を確か合計6セットそうそう
ちゃんと覚えているじゃないかえらい褒め
ながらまるで小学生を相手にしている
みたいだと思ったこともあるだけどこれ
くらい具体的で簡単な指示じゃないとタヤ
はこなせないから
仕方ない何か命じる時は具体的にそして
少しでもいいところを見つけたらすぐに
褒めるそれを繰り返すことでタヤも少し
ずつ周りと同じ作業をできるようになって
いった
そのまま素直に成長してくれていったら
どんなに良かっただろう心の底から残念な
ことにタヤは一筋縄で行くような新人では
なかった少し会社に慣れてくると彼は平気
で遅刻してくるようになったこういった
タヤのふきなところもあげ始めると霧が
ない髪は必要以上に遊ばせるアクセサリー
は邪魔になるほどつけてくる保険代理店の
営業マとしてあまりにも不でとても連れて
歩けないまたいりも多かった業務全体の
流れに関して説明をする時などだ俺が新人
たちの前で話し始めるとタヤは条件反射の
ように船をこぎ始めるそういうことが何度
も続いた彼はいくら注意されても居眠りを
止めなかった行けないとは思いながらも
さすがの俺も大きな声をずにはいられ
なかったおいタヤ今また寝てなかったか俺
がなんて言ったか復できるか叱られると
タヤは必ずと言っていいほど舌打ちをした
悪いのはどう考えても自分なのによくも
まあそんな態度が取れるものだ教育がかり
として新人たちを順位付けするとヤは
間違いなく5人の中で再他が順調に育って
いるから俺の教育の仕方そのものは間違っ
ていないと思うのだけれど不安を感じた俺
は新人だった頃に俺を教育してくれた先輩
に悩みを打ち明けてみたタヤの教育のこと
で苦労している俺に先輩は大いに道場して
くれた先輩曰く最近の新人はずっとここで
働くわけじゃないという意識が強いという
現代では会社に縛られない働き方が奨され
価値観が受け入れられつつある就寝雇用や
連行序列といった昔ながらの会社のあり方
にも変化が見られるようになったそうした
背景もあって今の新人にはここで頑張ら
ないとという切迫感がないだから責任感も
薄いし少しでも嫌なことや気に入らない
ことがあるとすぐにやめるこれは社会全体
の問題とも言えるのだから俺が1人で
背負い込むことはない先輩は最後にはそう
言って俺を慰めてくれたおかげで少しだけ
救われたいつになるか予想がつかない
けれどタヤはそのうちやめてしまうだろう
彼は保険代理店の仕事には向いていない
きっと本人もそう考えていると思うその時
までの付き合いだと思って楽な気持ちで
接するようにしよう俺はそう決意した教育
がかりとしてはどうかと思うけれど自分の
心をたのある意味の決断だっ
たある日俺は思いがけない話を聞いて驚い
たヤが女性社員の1人と交際を始めたと
いう交際相手である経理部の彩佳は入社し
て2年目タヤとは年も近いだからだろうか
気があったようだ俺が事実関係を尋ねると
彩はそうですよとあっさり交際を認め
たのからどうしても付き合いたいって言っ
てきたんですよ私も彼氏募集中でしたし
Okしてみましたやっぱりあっち系の人
って積極的ですね彩かの言うあっち系とは
もやんとかそういう属性を指しての言葉
だろうか俺には分からなかったそれは
ともかくこれはもしかするといい機会かも
しれない彼女になった彩佳の協力があれば
今までよりもタヤのことが分かりやすく
なるだろう本心をたり本を聞いたりし
やすくなるはずそうすればきっと教育もし
やすくなるなんだかんだ言って俺はタヤへ
の教育を諦めてはいないのだった彼女とし
てタヤにそれとなく真面目に教育を受けろ
と伝えてほしい俺は彩佳にそうお願いして
2人の社内恋愛を影ながら応援することに
した彩佳と交際を始めたことでタヤの態度
は変わったのか
大方の予想通り全く変わらなかった問題
行動のオンパレード相変わらず遅刻の上州
犯だし何度言われてもメモを取らないし
ミスしても謝らないほれ草ができないし
血筋の連絡はLINEで済ませるし飲み会
は必ず欠席するそんなタヤなので彩かを
覗けば車内に親しい相手はいないに
等しかった誰とも打ち解けるつもりはない
口にはは出さなくてもそんな考えが伝わっ
てくる限られた人にしか心を許さないのは
コミュニティから去る時のことを考えて
いるからだ彩佳からタや本人に尋ねて
もらったところやはり思った通りの答えが
帰ってきたタヤもうすぐやめるつもり
だっって言っていましたそれが具体的に
いつになるのかは本人もまだはっきりとは
決めかねているみたいでしたけど
ね先輩であり教育がかりでもある俺が
こんなことを考えちゃいけないそう分かっ
てはいるのだけれど正直俺はタヤに早く
やめて欲しかった彼は同世代に悪影響を
与えすぎる上層部の評判が悪すぎる社内の
調和を見出しすぎる放っておいたら多分
とんでもないトラブルの種になる最悪の
ポテンシャルの持ち主だ会社の信頼を
落とすような問題を起こす前にいなくなっ
てほしいそういう気持ちだった
そんなある日俺は彩佳が車内で悲しそうな
顔をしているのを見かけたもしかしてタヤ
との間に何かあったので
はそう思って声をかけると案の定だっっ
たタヤが浮気をしていたらしい彩佳は深く
傷ついていたしものすごく怒ってい
たあいつ実は高校生の頃からずっと
付き合っている元の彼女がいるみたいなん
ですなのに私に告白したんですよ私との
ことは完全に遊びだったん
です彩佳は自分自身にも怒っていた安易に
あんなろでもない男と付き合ったことが
許せないという2人の交際が始まった時に
やめておけと言わなかったことを俺も深く
後悔し
たそれにしてもひどいな俺からも一言
ビシっと言っておこう
かありがとうございますでも丈ですと私の
問題ですから私が自分で決着をつけます
また何か進展があったら話を聞いてもらえ
ます
か彩佳はどうやらこちらが思う以上に真の
強い女性らしい俺は彼女の気持ちを尊重し
て何も言わずにそっとしておくことにした
それから数日後の金曜日のことその日の
新人修は午前中で終わってい
たもうあ時間
という頃俺は内にいるはずのヤを探し始め
た人手があれば数分で住みそうな単純作業
が発生して頭数を揃えたかったからだ
ところがどこを探してもタヤの姿が
見当たらない電話をかけても繋がらない
ちょうどその時誰かが営業者が1台ないと
いうのが聞こえたの想と営業者のを
結びつけて考えたのはでもない俺は彩かに
協力してもらい彼女のスマホからタヤに
電話をかけることにしたするとどうだろう
俺の時は出なかったのにタヤは数回目の
コールで通話に応じたえっとしいななんだ
よ何回かコールして出なかったら諦めろよ
電話に出たタヤはそう言ってまくし立てた
怒っているきっとお楽しみの時間を邪魔さ
れたからに違いないタヤが今どこにいるの
か俺はパソコン上で完全に特定できていた
そんなこととも知らずに彩佳が相手だと
思い込んだ彼は声を荒げた大体な今研修中
なんだよ邪魔すんなもう電話してくんなよ
研修なら4時間前に終わったがえその声
先輩どうして上ずるの声さすがにまずいと
っらしいどこにいるのか尋ねるとタヤは
コンビニの駐車場と答えたもちろん嘘だっ
たこんなに軽々しく嘘をつくなんて本当に
ろでもないやつ
だ何がコンビニだお前がいるのは高速道路
沿いのいかがわしいホテルだろうがいいや
違いますって俺本当にコンビニにいるん
ですよ嘘つくな勝手に営業者を使っていっ
たんだろう愛だっただなうちの営業者には
GPSがついているんだアプリを使って
調べればどこにいるかすぐに分かるえなん
だよそれ聞いてねえよ営業者のGPSに
ついては研修の間に何度か話していた人の
説明を聞かないタヤはそのせいで自滅した
のだった仕事中に営業者でホテルに行く
なんてまともな新人のすることじゃない誰
と一緒なのか確認すると彼女だと返事が
あったそれもまた予想通りだった今そっち
に営業が何人か向かっている逃げられると
思うなよその後タヤは彼女とホテルの部屋
から出てきたところを取りえられた会社に
連行された彼は社員全員が見守る前で自分
がどこで何をしていたかを告白申し訳なさ
そうに頭を下げたさすがのモンスター新人
もはっている様子だった
翌日タヤは退職願いを提出して受理された
彼はテキパキと荷物をまとめてさっさと
会社から去っていったお世話になりました
の一言さえなかったことに腹が立たなかっ
たと言えば嘘になるだけどそういうところ
もある種の彼らしさ期待するだけ無駄と
思って忘れることにしたはと別れたという
ただその後も向こうから何度か連絡がが
あったようだ要件は金の無神元恋人同士の
よみでいくらか貸してくれと言ってきたの
だとかあまりにも神経がつい俺は聞いてい
て呆れてしまったあつかましいにも程が
あるな元恋人同士なんてよく言えたもんだ
全くですよ二股かけておいてどの口が言う
んだって話ですあいつ無職のくせに彼女と
の間に子供ができて今すごくお金に困って
いるらしいですよ通話はすぐに切って着信
拒否にしたらしい自業自得ですよとあか俺
も同感だっ
た子供のためにもタヤが真面目に働いて
くれることを願いたい問題時が会社からい
なくなったことで俺の気苦労は9割型減っ
た残った新人たちは優秀で真面目なの
ばかり素直すぎて張り合いがないくらいだ
これからは俺たちのような若手がとなって
この会社を盛り上げていくことになる社内
の輪を大切にしながら俺は今後も自分なり
に頑張り続けようと思っている
[音楽]

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