流すな汚染水!とめよう原発 !3 .30 集会 小出裕章さん講演➁

5)福島原発の放射能汚染水
 –放射能汚染水→ALPS処理 
   13年経った今も「ALPS処理水}約3割、「処理途上水」約7割
  –トリチウム(T)は水素の同位体。ALPS処理を含めどんな水処理技術を使っても取り
   除けない。福島第一原発の敷地のタンクにある130万トンの水にはトリチウムが排
   出基準濃度の10倍含まれている。
  ※当然、それは「放射能汚染水」であり、「処理水」と呼ぶことなど論外。しかし日
   本ではマスコミが率先して「処理水」と呼び、「汚染水」と呼ぶとバッシングを受
   ける。
  ※被曝は必ず害を伴い、安全な被曝などない。放射能を消す力は人間にも、自然にも
   ない。放射能を含んだ水を海に流してはいけない。福島原発の汚染水を海に流さな
   い現実的で、容易に実行できる方策はたくさんある。
   噓とインチキを積み重ねて、国と東電は汚染水を海に流している。
 6)でたらめを続ける真の理由は?
  –核兵器製造で必要な「燃えるウランU-235」は自然界に0.7%しかない。そのため、
   同位体濃縮という特別な作業が必要 だが、その作業のためには莫大なエネルギーが
   必要 (広島型原爆)
–「燃えないウランU-238」に中性子う捕獲させるとほどなく核分裂性のプルトニウム
   Pu-239になる。原子炉を運転すると自動的に原爆材料プルトニウムが手に入る。
  (長崎型原爆)そのためには「再処理」が必要。
  –日本では原発の使用済み燃料はすべて「再処理」してプルトニウムを取り出すと決め
  られている。 六ヶ所村に計画されている再処理工場がもし運転を始めれば、1年間に
800トンの使用済み燃料を処理し、それを40年続け、総計3万2000トンの使用済み燃
  料に含まれるトリチウムをすべて環境に棄てる計画で、それを安全だと国が認可し
た。
 ※もし、福島のトリチウムを海に流してはいけないということになれば、再処理工場の
  運転もできなくなり、日本の核(=原子力)政策は根本で崩壊する。そのため、漁民
  がどんなに反対しようが、世界の国がどんなに抗議しようが、日本というこの国は放
  射能汚染水を海に流す以外の方策をとらない。
 7)為すべきこと
  –戦争をすれば軍需産業が儲ける。戦争とは、人と人がお互いに憎みあって殺しあう
   こと。 戦争だけはしてはいけない。
  –何よりも大切なことは戦争そのものを無くすこと。自民党政権の政策とは正反対
   に、軍隊(自衛隊)を廃止し、軍事同盟(日米安保)を廃止し、武器を作る企業を
禁止することである。その上で、戦争の当事国のどちらかを応援するのではなく、
戦争を終わらせるための仲介に全力を尽くすことこそ、平和憲法を生かすために必
要なことである。

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