令和版 ネットいじめの現状と対策(兵庫県立大学 竹内和雄):校内研修シリーズ№154

皆さんこんにちは 兵庫県立大学の竹内と申します 今日は皆さんと令和版 ネットいじめの現状と対策ということで お話をしたいと思います 元々は前回私が動画を挙げていたものと 全く差し替えようと思ったんですけれども 基本的なものはあまり変わっていないので 前回のものに少しキャッチアップしながら お話したいということで やりたいと思います 全体で三つのセクションに 分けております まずスマホ時代がやってきた それからネットいじめが今少し変わってきたぞ それから未然防止 どうしていったらいいのかという 大体この三つのセクションで お話していきたいと思います まず1番最初にスマホ時代到来ということで 二つのことについてお話したいと思います まず皆さんご承知の通り GIGAスクール構想が始まりまして 小学校1年生から文房具として 学校でネットを使うようになった それまで以前までは もうネットは家庭の問題だから 関係ないというふうに言おうと思って 言えたんですね もうこれもそういう時代ではないので もう学校も子供のネットの問題について 主体的に関わっていかないと いけない時代になったということです それからものすごい勢いで 低年齢化しています ネットの利用開始時期と 専用スマホの利用について少し見たいと思います では一つ目 質問したいと思います ネットはいつから? これ皆さんと一緒に考えたいんですけれども 事実はともあれ常識は大体何番ぐらいか 1から9までちょっと考えてみてください これ答えがあるようで ないんですけれども 実はこれ私が関わっている 内閣府の調査によると ネット利用率は0歳が 11.6パーセント 1歳・2歳・3歳・4歳 5歳・6歳・7歳 このグラフから考えると 過半数を超えるのがなんと2歳ですね だから過半数を超えた常識ということで 正解は「1番の赤ん坊」です

どうですか皆さん 私色んなところで聞くんですけど 多くの方が4番・5番・6番 特に中学生・高校生は 「自分がそうだったから5番・6番・7番」言うんですね だから私たちは実は分かっているようで 分かっていないんですね だから常識で考えろよと よく言うんですけれども その子供たちに それから私たちにも常識がないというかね まず自分が思っていることを ちょっと疑って考えないと ネット問題は 良くないということですね じゃあ続きまして スマホ所持過半数を超えるのは ①・②・③・④・⑤ どれでしょうか? これも同じ内閣府の調査から 見てみたいと思うんですけれども これがまず9歳児 2019年の9歳児は 14.3パーセントがネット スマホを持っていました 10歳・11歳・12歳ですね だからここは55. 7パーセント つまり過半数超えるのは12歳でした 同じく2020年 2020年(過半数を)超えるのもやはり12歳 2021年 これはなんと11歳で過半数を超えます 2022年 これは10歳で過半数を超えます つまり19年・20年・21年・22年と 徐々に過半数を超えるのが 前倒ししていってるんですよね だから私たちの社会というのは スマホの利用もどんどん早くなっています だからスマホ指導は 一体何歳からしないといけないのか 10歳で過半数を超えるということは 最低でも小4ですよね 小4の4割が持っているわけですよ もしかしたら小3ぐらいから もう始めなきゃいけないというかね これ私たちの常識が覆されている 一つの事例です 私たちが思っているよりも はるかに早いスピードで 今ネット問題というのが 進んでいることを まず前段階で皆さんに お話したいなというふうに思います

ではネットいじめの現状なんですけれども いじめっ子がどんどん変わっていってます じゃあ皆さんこのうちいじめっ子は 皆さんが例えば小学校6年生の頃 どの子がいじめのタイプでしょうか これ子供たちにも 聞いてるんですけれども 子供たちガキ大将 「あ~ジャイアンだ」と 彼らがよく見るアニメでね ずるい子「スネ夫や~」 優等生「出木杉や~」 弱い子「のび太や~」 一体誰だと思います? 大人はよくジャイアン つまりガキ大将タイプの子が いじめっ子だと思うんですけれども 子供たちに言わせると ジャイアンのようないじめっ子は 「もうおらん」と言うわけですよね あんなふうに「おれはジャイアン」と 下手くそな歌を歌ってたら それを動画に撮られて流されると ジャイアン受難の時代です じゃあスネ夫か スネ夫はいじめをするほど賢くない 「頭がいる」って言うんですよね 優等性タイプの子は いじめをするだけの人望がないと じゃあのび太君 弱い子か のび太は両方ない じゃあ誰や? もうびっくりします 色んな子供たちに聞くと ほぼほぼ異口同音に 「しずかちゃん」って言うんですよね 「だってしずかちゃん 女の友達おらんやろ」 しずかちゃんがLINEを駆使して いじめの頂点に立つというのが 子供たちのいじめ感です だから私たちのいじめ感と 子供たちのいじめ感が違う だからうまいこといかない その辺りからキャッチアップしていかないと いけないというふうに感じています いじめの中身についても 昔はちょっと硬い言葉ですけども 快楽的動機いじめ つまりあの子をいじめたら スカッとするぞとか そういう自分の快楽に従って いじめるところから

最近は「教育的動機いじめ」というか あの子は嘘をつくからとか クラスの中で良くない行動するから それを正すためだということで 最もらしい理由を つけてしまうんですよね だからそういうこともあるので 見過ごしてしまうとか 教師の方も「あれはいじめじゃない」 「ん?ん?」というふうに知らないうちに いじめが蔓延ってしまう例も たくさんあります じゃあ少し現状を もう少し詳しく数値から見てみましょう これは文部科学省のデータなんですけれども 校種別の暴力行為をまとめたものです 小・中・高と 中学校が一番多いんですけども どこかの校種が急激に増えます 皆さんどう思いますか? 小学校・中学校・高校 これちょっと難しい動きをしますので ちょっと解説しますと ぐんぐんぐんと 実はこれどういうことかと言うと 中学校ですよね 中学校が1回ぐっと増えるというのは これは文部科学省の方が些細な暴力行為も カウントしなさいということで 一旦増えるんですね それがぐーっと減ってきます 中学校で昔は盗んだバイクで 走り出している子らがもういないわけですよね それに変わって 今小学生がぐーんと増えている これはどういうことか 色んな理由があります 私全国の小学校の先生方に聞くと 先生方は「確かに小学生増えている」と コミュニケーション能力が減ったり 少子化で兄弟喧嘩をしていないとか 異年齢の交流していない 色んなことがありますけども 1番最近多いのは朝来て いきなりどつき合いすると言うんですね 分かりますか その理由というのは何かと言いますと 朝登校して いきなり小学生が ゲームで喧嘩するわけと 前の晩にオンラインゲームで喧嘩をしていて ボイスチャットって分かりますかね 「あっちや」「こっちや」 「下手くそ」「何してんねん」

死体を撃ちつけたり 煽りダンスをして そこでおちょくって 次の朝ボーンとどつき合いするんですね そういうようなケースも 非常に増えています そういう小学校の中学年以上の 特に男の子が多いですかね 子供たちは男の子が そういうことが多いんですけれども 朝来ていきなり… いわゆるゲーム起因のものが多い 中学生ぐらいになると 仲間外しであるとか無視とか SNS起因のものがある 大きくこんな形で今あるんですけれども 今日は中学生が中心の仲間外し・無視 SNS起因のものについて ご説明したいと思います 色んな例を考えたんですけれども やはり典型的なものとして 花子の話を ちょっと見たいと思います これは今から7年ぐらい前ですかね 私が神戸市で実際に取材した例で もう少し詳しく説明しますね クラスの18人中16人が無料通話アプリ 当時はLINEをしていました お母さんのスマホを借りて 花子はそこに参入しました クラスのリーダーのA子に ぬいぐるみのお土産をもらって 嬉しかったという状況です そのクラスのLINEに入ると A子が「今日のアニメおもしろかった」 「塾で見てないこれから見よう」 ここで花子が入ってきたので 花子ちゃんはもらったぬいぐるみを ボンっと載せて 「このぬいぐるみめっちゃかわいい」 「このぬいぐるみかわいくない」 というふうに書き込みました 既読16人中15人が 全部読んでいるんですけども この後誰からも返事が来ない 次の日学校に行ったらかわいそうに 花子ちゃん全員から無視されて 不登校になってしまいました 一体何が起こったか ちょっと想像してみてください 色んな回答があると思います 花子が急に話題を変える それまでアニメの話をしているから というのはあるんですけども

これはご存知の方が多いと 色んなところで私話してるので ご存知の方が多いと思いますけれども 「このぬいぐるみかわいくない?」と書いたのが 「このぬいぐるみかわいくない」というふうに 思われてしまったということでのトラブルです 昔のA子 昔のリーダーは直談判しますよね 「花子あんた何? 私のぬいぐるみかわいくないって言うの?」 「返して」くらい言いますよね 今の子たちはそんなふうに 実際バタバタしません スマートでLINE上で 花子を追いやります 一体どうするか 色んな研修で見ると 特に校長先生方がよく言われるのが 「A子が花子を退会させる 竹内先生知ってるで」 「退会機能があるんやろ」と 言うんですけども 子供たちに言わすと 「こんなことは絶対しない」と言います これ非常にリスキーです これ先生にいつかバレると A子が花子をいじめたというふうに バレてしまいます だからもっと他の子に対しても 「A子あいついじめてるんやで」というふうに 認定されてしまいますよね そんなことはしません じゃあ代わりにどうするか 花子以外の15人で新しいLINEを作って 「最近花子調子乗ってる」 「そうそう」 「ほんまそれ~」 ここには明確な「いじめ言語」は ありませんよね だけどこれは 非常に残酷な「いじめ宣言」です だからこれは非常に 指導が難しい状況です これがあるから これをしているから いじめというふうには できませんよね これちょっと余談ですけれども その当時はお母さんが花子を抜いて LINEのグループ作られてる 「そこに花子を入れてあげて」 というふうに言うわけですよね これ指導難しいですよ そんなわけできませんよね

最近はお父さんお母さん方も LINEのことについてよく分かっておられる そういうことはありませんけれども この辺りのシステム この辺りの状況を 私たちは分かっておかないといけません 典型例ですけれども 今も昔も大体6人ぐらいのグループが多いです ただ昔よりもより鮮明になっているのは 偶数を子供たちがこだわります 5人とか7人とかになると 2人組作る時に1人が仲間外れになりますよね 彼らのクラスの中で 例えば体育の先生が「バディを組め」とか 「英語の発表練習するから 2人組組め」という時に 6人ぐらいはちょうどいけるけれども 5人だと1人は省く だから4月の段階で 誰と誰がグループ組むかという時に 彼らは非常に注意深く 偶数になるようにします リーダーは関係ない すぐ取れるからね そういうようなことを子どもたちは毎日 特に4月頃のLINEを見ながら 仲間外れになりたくない子は ジ~っと「どこに行く」 「この子来るんちゃうか」 「ここ行けるんちゃうか」とかね そういうことがあります それでA子が花子をいじめようと司令を出すと みんなが一気に行くんですよね ここで一つは昔は1年から2年ぐらい同じように 同じ子にターゲットをおいたんですけど 最近は1ヶ月 早い時は1週間ぐらいで次のターゲットに行きます みんないじめるんですけれども この時にE子ちゃん つまり新しくいじめ対象になった子は ひたすら耐えて 親や教師には 絶対に言わないと言います なぜか? 大人は「暴走する」 「暴走」 これよくキーワードで出てきます これ意味分かるでしょうか? お母さんは相手の家に 怒鳴り込んだりする 小学校の先生は終わりの会で いきなり糾弾するんですよね

先生に相談したら 「お前いじめただろう」 「いや先生待って待って」 中学校の先生はよく 学年集会をするというわけですよね 学年集会を急にされて 先生は匿名にしててもすぐバレるんですよね それを「二次被害」 「あそこであの子が来てて あれ知ってるのあの子だからあの話は誰かやで」 「ばらしやがって」 匿名でもすぐ彼らの情報網は すごいですよね これ大学生になってから 昔のいじめをそういうことを振り返った子が セカンドレイプという話をしましたけれども 彼らにとったらそれぐらい辛い経験をしながら 大きくなってきている というのが事実です 特に小学校で そういう経験をした子というのは 中学校になった時に権謀術数溢れるような クラスになることが多いです だからよく小学校で 学級崩壊を経験しているクラスが 中学校になって 2年ぐらいでまたバーンと そういう学年が 溢れることがあるんですけれども そういうような経験が 多いことが多いです しばらくするとまたFに行き Bに行き Cに行き 花子に戻る ぐるぐる回るんですね ずっと繰り返して最後の最後には 色んなパターンがありますよ 二つに分かれるとか 他の子が入ってくるとかあるんですけども 基本的にはもう辛抱たまらないようになって Aにものすごく強いいじめがいきます この時はもうAは 学校に来れなくなってしまう もう大変な大きな事態になるので 先生はその状況だけ見て 「A子かわいそうやないか」ということで B・C・花子・E・Fを叱るんですけども 彼らにとっては今までの恨みつらみが いっぱいあるわけですよね だからこの辺りをちゃんと 知っておかないと指導ができないし もっと言うとAが最初にいじめる時に スッと介入してやっておけばいいわけですよね

これ色んなところで言うと 子どもたちは因果応報だって言うんですけれども みんな悲しくなるんですよ Aだけじゃなくてね だからみんな悲しくないように 早期発見・早期対応が非常に重要です そういう状況にならないように A子(首謀者)は ターゲットを次々変えて トイレも一緒に行きます 密談させない為です 最近は密談が簡単です A子以外で話をするんですね 「A子のことどう思う?」 「どうって?」「A子?」 迂闊のことをここに書くと スクショしてA子に送られてしまうわけですよ そうすると粛清されてしまうって言うんです 子どもたちがね 粛清というのはどういうことかと言うと これ中学生が言いましたよ どこかの専制君主が いるようなところかもしれませんけど そういうようなことを 同じ言葉を連想するぐらい 子供たちにとってネットの問題 いじめの問題というのは大変だということですかね B子が踏み込みます 「最近やりすぎと思わない?」 これ勝負ですよね どっちにつくか A子につくか・B子につくか これ勝負です 「みんな言ってる」 「やりすぎだよね」 これでB子が勝ちですね A子が次の日からやられるでしょう これ小学生とかにこういう話を説明すると 小学生は「何々や~」 漢字2文字でここを表現します 複数の学校で同じ言葉を聞きました これが子供たちに広くテクニカルタームに なっているかどうか分かりませんけれども 色んなところで言われます 分かりますか?漢字2文字です よく大人に聞くと 反逆とか言うんですけどね 子供たちから出てくるのは 革命です すごい話ですよね そういうような危機感の中 彼らはそういう緊張感の中 彼らは毎日生活しています 1分で即レスしないとダメとかいう話 昔はよく「即レス」と言いましたけど

なぜしないといけないかと言ったら もう対応迫られるわけですよ 彼らは即レス楽しんでいるという ニュアンスですけど 楽しいことは楽しいですよ 楽しいだけではなくて 加害者であり被害者であり だから教師が「いじめダメ絶対」と言っても それで済むわけではない 掛け声だけでは なかなかうまくいかないんです 止めたら今度は 自分がやられてしまうんじゃないかという そういう切迫感がありながら 彼らは生活しています 私たちがよく森田洋司先生の いじめの4層構造がまさに当てはまってますよね こういうところで見ると 特にLINEのいじめというか ネットいじめというのは よく分かります 特にこの観衆以上ですよね 囃し立てる者 それから傍観者 みんなが見ている中で ここで仲裁者が非常に必要なんですね これが難しいです どう止めるかっていうね その辺りを私たちはきっちり子供たちと一緒に 考えていかないといけないというか 教師は見えないので 子供を鍛えながらしていかなければいけない 私専門の一つが ピア・メディエーションなんですけれども 子供たちに止め方を 教えないといけないですよ 止め方を考えさせないといけないというか そういう教育がこれから必要になってくるでしょう そういう観点でちょっと未然防止について 少しだけ触れましょう 時間がないので 本当少しだけにしますけれども 鍵は今言ったような 傍観者なんですね 傍観者が仲裁「やめろ」って 止めるだけではうまいこといかないので 質の高い傍観者というか この辺り微妙なんです 質の高い仲裁者 これも微妙なんですけども 保身しつつ 自分も辛い立場にならないようにしつつ 解決できる子 掛け声だけじゃなくて その辺を考えさせないといけない

これうちの学生たちが色んなところで 子供たちと一緒にやる授業なんですけれども 例えば先ほどのこの事例 覚えてますかね 「かわいくない」という勘違いされて 花子がやられてしまった話ですね この時あなたがB子ちゃんならば どう言って花子を救ってあげますか これ質の高い傍観者になるための 質の高い仲裁者になるための一つの問いです 皆さんどう思いますか これ子供たちに見せると ものすごい考えますよ 「これこうやで」 「ああ言うたらいいやろ」て 小学生は 「?」つけ忘れてるよ 「そうだそうだ」というふうに 花子が 「かわいくな~い?と意味よ」と 言ったらいいですよね そうするとA子にも馬鹿にしないし 花子も救えると 中学生ぐらいになったら 「私はかわいいと思うけどなあ」と言うわけですよ そうすると花子が 「私もよ」って言える そういう弁解・弁明の機会を 与えるわけですよね この前ある中学校の女の子は 「どっち?」これうまいですよね 「どっち?」 短い言葉で気づかせてあげるんですよね ただこれ色んなところで やっているんですけど 最近の高校生は 「どれも最悪」って言うわけですよ なぜかと言うと分かりますかね LINEの問題をLINEで解決したら 余計トラブルになると 実際会って 最低でも電話してやらないとうまくいかない 子供たちは 分かってきてるんですよね だからその解決方法というのを 大人が示すのではなくて 子供たち 高校生・大学生が子どもたちに教える まさにピアサポートっていうか その辺りが必要なんじゃないかな というふうに思います もう一つ未然防止のお話を しておきます 関西のある地域で中学生を集めて いじめ防止のための提言を考えてもらいました

提言する先は 先生・保護者・行政・自分たちに 今日は時間がないので この二つについてお話したいんですが いじめをなくすために どうしたらいいのかを提言してあげて 先生の提言 びっくりしましたよ僕は だから先生がもっと「止めろ」とか ポスター作るとかなんか そんなのが話を聞くとかあるかなと思ったら これです もし研修の機会であるから ちょっと止めて2分ぐらい 自分がどれに共感するかを ちょっと考えていただきたいんですけれども これすごいと思いませんか いいところがあったら たくさん褒めて 生徒と会話を増やして いじめと決めつける前に話を聞いて これいじめ対策ですよ コロナ対策をして行事のことは もっと楽しめる行事をして いじめ対策が 行事なんですよ 1番たくさん彼らの共感を呼んだのは これです 校内で「だるまさんが転んだ」させてくれと 言うわけですよ 楽しい雰囲気がある時に いじめなんてならないと言うわけです 「だるまさんが転んだ」くらい アホらしい しょうもないぐらいのゲームがいいと 言うわけですよ それでもっと多いのが 昼休みにクラシックではなくて 私たちが楽しめるような楽しい音楽を 流してって言うわけですよ 自分たちへ これもすごいと思う これも時間があれば2分ぐらい止めて ご自分がどれに共感するかを 考えてもらいたいんですけれども これびっくりしましたよ 「ありがとう」「ごめんね」を 口に出して相手に伝えよう お互いに認め合い 笑顔で挨拶しようとか たくさんの人と関わろうとか 友達がつらそうだったら 声をかける でも中でも1番 子供たちに共感を集めたのは

「あれっていじめって言えるな」と言える 友達をみつけようとか さらにいじめた子が反省したら普通に接する これです もう僕は本当に心打たれましたね 私たちはいじめやめますか 人間やめますかみたいなことを 標語で書いた大人がいたんですけど 「加害者」も 大切な教え子なんですよ だから「反省したら」ですよ もちろんね 反省するふりはだめですよ だからきっちり反省をさせてあげて これ大人の責任です その上で彼らと仲間として 認めさせてあげるというか そういう風土作りが 何より重要だと思います だから私たちがしないといけないこと 皆さん分かりました? 私たち教師は 楽しい学校にすることですよ なかなか最近は働き方改革で難しいので 行事を削減していってますよね だからもっと言ったら 子供たちが楽しめるような授業 ペアワーク その辺で私たちはプロとして 楽しい学校 分かる授業を作っていったり その辺が大事なんじゃないかというふうに思います 今日は皆さんと20数分のビデオなので 全部はお伝えできませんでしたけれども 1番大事なのはネットは罪悪だから 禁止しようということではなくて ネットと上手につきあうには どうしたらいいか その失敗例としてネットいじめのことも 伝えていただきたいなというふうに思います そうでなければ子供たちは 「また始まった」と聞きません 二つ目 子供と一緒に考えることが何より必要です 私たちの社会はまだ 正解は持っていません 色んなところで思考錯誤しながら 子供たちと一緒に これから 進んでいかないといけません だからこのビデオも その思考錯誤のうちの一つで もしかしたら長い年月だと 私が言っていることが

全くおかしいことなのかもしれません 私は一生懸命考えましたよ だからそういう意味で みんなで思考錯誤していかないといけない だから新しい文化を ネットと一緒に作っていく それの重要なパーツが私たち教師ではないかな というふうに考えています 例えば自転車に乗る時に 最初は三輪車から始まり 補助輪付きに乗って 「お父さんお母さん離さんといて」 というふうに社会として 何となくこういうルールがありますよね スマホはまだないわけですよ 何歳から使うかどういうルールがいいのか ないわけですよ そういう文化を私たち一緒に 作っていきませんか 子供たちと一緒に子供のそばにいる私たちが やらないとやっぱり難しいです ただ皆さんおっしゃる通り 教師だけの責任ではないです 教師も重要な役割がありますので 子供たちと一緒に ネットについて話し合ったり いじめについて話し合ったりということが これから私たちにできる 1番強いことではないかなというふうに思います 今日は皆さんと 20数分間お話しましたけれども 是非皆さんと一緒に考えていただいて 子供たちにとってどういうふうなことをして 考えてあげたらいいのかというのを していきたいと思います 今日はどうもありがとうございました

講義資料、振り返りシートは次のURL先からダウンロードできます
https://www.nits.go.jp/materials/intramural/154.html

校内研修シリーズ №154:令和版 ネットいじめの現状と対策
講師:兵庫県立大学 教授 竹内和雄

NITS(ニッツ・教職員支援機構)のオンライン研修「校内研修シリーズ」では、各学校で実施する校内研修を60分と想定し、その中で活用できる20分程度の動画をお届けします。

20分程度の講義動画では、基礎理論、または理論的整理と考え方の提示を行っています。 校内研修の始めに視聴し、そのあと、演習や発表を行うことで、校内研修のさらなる充実を図り、教員の資質能力の向上を目指します。

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※講師の所属・職名は撮影当時のものです。

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