親孝行をするために母を気遣いながら登山へ→頂上で景色を楽しんだ二人に最悪の結末が…「2003年 奥多摩滑落事故」【地形図で解説】

お母さん気をつけてくだってねああよこ よこ2003年5月東京都在中の30代 女性である洋子さんは60代の母邦子さん と共に5日から東京都奥たに位置する河山 への登山計画を建てました旗駅から出発し そこから北東に進んで川乗山の山頂へ到着 その後百の滝を経由し製に進んで川谷へ さらに道なりに進み川乗橋バス停に到着し た後そのままバスで帰宅する予定でした総 コース距離約12km移動時間は約6時間 となっている少々長めのコースで難易度も 他の山と比べて少し高い中級車向けの コースとなっていました2003年5月5 日登山当日洋子さんは母親である国子さん への親高校のため子供の日の休日を利用し て一緒に川乗山へ登りその山頂の絶景を 楽しんでもらおうと登山を計画しました 川乗山は東京都に位置する標高1363M の山で山頂からの長目の他に百広の滝屋 森林の中の小さな祠など様々な景色を 楽しめる場所として多くの登山家に人気の スポットですしかし登山ルードの難易度は 高く中ででも奥多摩湖につながる林道は 未だに整備が整っておらず立ち入り禁止に 指定されています過去にも登山者が誤って 谷底に転落してしまう事故が多発しており その危険性は多くの登山家たちに恐れられ ていますそんな川乗山ですが洋子さんは 頻繁に訪れている場所でした洋子さんは 日頃から休日になると川乗山に足を運び その風景を油に描くという趣味を持ってい ましたそのため登山経験が豊富なだけで なく川乗山の登山ルートにかなり慣れて おり自分がついていれば60代になるくこ さんを連れていても危険はないと考えまし た洋子さんは自宅に帰りその胸をくこさん に伝えますくこさんは自分の体力に不安を 感じ安全に帰ってこれるか心配でしたが娘 の洋子さんが一緒に登ってくれるならと 川乗山への登山を了承しました 翌日5日この日は雲1つない海晴で登山 するにはうってつけの日でした2人は朝 早く自宅を出発し鳩の駅へ到着した後登山 を開始します司会も良行で登山経験が豊富 な洋子さんもついていたため登山初心者の 国子さんでも道に迷うことなくまっすぐに 山頂まで向かうことができていました しかし60代という高齢の体になれない 登山は負担が大きく登山開始から1時間が 経過した辺りでくこさんのペースが遅れ 始めますだんだんと足取りが重くなって いくくこさんを見てよこさんはせめて荷物 だけでもとくこさんの荷物を代わりに持ち 登山を続行しました途中疲れが見える国子 さんに洋子さんは何度も声をかけながら

進んでいき12時を過ぎた頃ついに2人は 川乗山の山頂へ到達することができました くこさんだけでなく2人分の荷物を持って いた洋子さんももいつも以上に疲労が 溜まっていましたがそれでも山頂から 見える景色は非常に美しいものでくこさん は思わず来てよかったと笑顔を浮かべて口 にしましたそれを見た洋子さんは母への 恩返しができたと喜び同じく笑顔を浮かべ ました普段なかなか親高校できないから こそせめてこういう特別な日だけでも何か 大切な思い出を作ってあげたいという母を 思う気持ちがくこさんが顔になったことで 実ったのですその後2人は絶景を前に持っ てきた昼食を食べることにしましたそして 昼食を食べ終わると洋子さんは荷物を漁り 持ってきた絵の具とキャンバスを取り出し 油絵を描き始めますふこさんはそれを後ろ から眺めつつ登山の疲れを癒しましたそこ から約1時間半が経過した午後2時頃洋子 さんの絵はまだ完成していませんでしたが くこさんの体力とペースを考えると今の うちに下山を始めないと途中で暗くなって しまうと考え絵の完成を諦めくこさんにも 声をかけますそれからすぐに出発し最初の 中継地点である百の滝を目指しました洋子 さんは上りと同様にくこさんの体調を 気遣って彼女の荷物を預かります疲れが 抜け切っていなかった国子さんはおかげで かなり楽になりましたそこから約1時間 下山ルートを歩き続け百の滝の手前まで 到達しますそこには鉄製のはしごがあり それを降りて進む必要がありましたよこ さんはくこさんがここまでの道中かなり 疲れていると見たため先に自分が降り後に 続くくこさんをサポートする形にしようと 考えましたよこさんはくこさんにそのこと を伝えるとはしごに足をかけますくこさん は2人分の荷物を持ったままで大丈夫か 自分の分だけでも持とうか と心配しますがよこさんは笑顔で大丈夫だ よと答えはしごを降りていきました後から 来るくこさんもよこさんのサポートの おかげで無事にはしごを降りることができ ました2人は再度下山を開始しようとし ますがその直後洋子さんはくこさんを 気遣うことに夢中で自分の足元への注意が おろかになってしまい計と足を踏み外して しまいますよこさんは転ぶ前と踏ん張り ますがよこさんがが履いていたのは スニーカー足のグリップが効かず重力に 抵抗することができませんでし たそして洋子さんはそのまま真後ろへ倒れ 谷底に転落してしまいますよこさんの絶叫 を聞いた国子さんは急いで下を覗き込み何

度も何度もよこさんの名前を叫びます しかしよこさんの姿はどこにも見当たらず 返事は帰ってきませんこれは大変だと判断 した国子さんは急いで請を呼ぼうとします しかしそのための携帯電話は洋子さんに 預けた荷物の中に入っており救助要請が できません娘を助けるため一刻も早く助け を呼ばなければとくこさんは疲労コパの体 に鞭を打ち麓へ急ぎますこの時点でふこ さんの体はとっくに限界を迎えていたはず ですが自分を楽しませるためこの山に連れ てきてくれた娘を死なせるわけにはいか ないと体の痛みや拾連れて一心フラに山を 下りましたするとその途中で1人の男性 登山者がくこさんの目の前に現れました どうやらくこさんたちと同じタイミングで 川乗山に入山しておりどこかで2人を 追い抜いていたようですふこさんはその 男性に声をかけ洋子さんの状況を説明し ます男性はそれを聞きすぐにでも救助要請 を行わなければと思いまし たかしかし男性も携帯電話を所持しておら ず救助要請ができません男性は国子さんに このまま下っていけば国道にたどり着くの でそこまで降りて車を止めて誰かに救助 要請をしてもらいましょうと提案します こうして国子さんは男性の助けを借り ながら下山を続行するのでし たそれから2人は1時間ほど山を下り午後 5時になる頃に目的地の国道である日原 街道にたどり着きます 国子さんはそこで手をあげて通りかかった バイクを止めその運転手に洋子さんが滑落 してしまったこと救助要請をして欲しい ことを伝えましたバイクの運転手はその話 を聞きすぐに持っていた携帯電話で警察と 消防に連絡国子さんから洋子さんが転落し た時の話を聞いた警察は状況を鑑みるに 捜索を明日に持ち越すことは危険と判断し その日のうちに救助隊が結成され洋子さん の捜索が開始されました幸いにも救助隊は すぐに川乗山に到着できたので捜索開始は スムーズで国子さんとの合流も早い段階で 行われましたしかしこの日は5月ともあり 夏場に比べて日が落ちるのが早く暗くなっ てしまえば二重遭難の可能性も出てきて しまうため捜索時間はかなり限られて しまいます国子さんは涙を浮かながら救助 隊員に洋子さんの状況を説明しますがそれ を聞いた救助隊員は不思議と驚いたような 様子はありませんでしたどうやら洋子さん が転落した場所は過去にも何度か事故が 起きている場所で過去の事故の情報から 洋子さんの転落先を予測することができた のです救助隊員はその胸を国子さんに伝え

きっとすぐに見つかりますよと彼女を禿げ ましその後すぐに洋子さんの捜索を開始し ました救助隊は過去に転落事故にあった 遭難者がたどり着いた場所に目星をつけ その付近を重点的に捜索し洋子さんの発見 を急ぎまし たしかし救助隊が目星をつけた場所に洋子 さんの姿はなくそれどころか洋子さんの ものと思われる荷物も落ちていませんでし た転落場所の宛が外れてしまい捜索に 大きなロスが生まれてしまいます救助隊は 捜索場所を変え改めて洋子さんを探します がそれでも手がかりはつめず辺りは だんだんと暗くなり始めました救助隊の間 で重い空気が流れ始め ます救助隊が洋子さんの行方を探している 間国子さんは他の救助隊員と共に川乗山の 麓で洋子さんの帰りを待っていました救助 隊員はきっとすぐに見つかる国子さんを 励ましてくれましたがその言葉に反して 辺りは次第に暗くなっていきます よこさんが転落した時谷底を覗き込んだ 国子さんは洋子さんが見えないどころか 谷底の様子を確認することすらできなかっ たため本当は洋子さんが無事では済まない ことを理解していましたしかしふこさんは 自身の不安を打ち消すようにもしかしたら ザックがクッション代わりになって大事は 避けられているかもしれないどこかの木に 引っかかって命は助かっているかもしれ ない娘は絶対に田絶対に帰ってくると何度 も何度も自分に言い聞かせています自分に 親高校しようとしてこの山の景色を見せて くれた娘が年置いた自分を至って荷物を 代わりに持ってくれた優しい娘がこんな形 で最後を迎えてしまうなんて納得できませ んでしたそんな中くこさんはふと転落現場 のすぐ近に目印として杖代わりに使ってい た木の棒を置いてきたことを思い出します 2人の救助隊員に担がれるような形で捜索 中の隊員の元を訪れ転落現場の近くに目印 を置いてきたことを伝えましたそれを聞い た救助隊員はまずは転落現場を特定する ためにその棒を探すことにしました目印の 棒を見つけるまでそう時間はかからず救助 隊員はすぐに転落現場を 特定そこからクライミング用のロープを 垂らし下の様子を見に行くことにしました 助隊員の1人が近くの木にロープを固定し それを谷に垂らしますそしていざ降りよう としたその瞬間救助隊員の持つ無線器から 発見という大きな声が聞こえました無線を 聞いた救助隊員たちは声の主がいる川谷へ 向かいましたそこで救助隊員たちが目撃し たのは紛れもなく洋子さん本人でした発見

された洋子さんは顔全体が水につった状態 になっており後頭部には強く打ち付けた ような大きな跡が残っていました捜索隊が 確認したところこの時点ですでに呼吸をし ておらず脈もありません救助隊はこの状態 の洋子さんの姿を国子さんに見せることは できないと洋子さんをすぐに奥多摩病院に 搬送しましたそして午後7時50分奥多摩 病院で洋子さんの死亡が確認されました 国子さんは病院のベッドにわって動かない 洋子さんの姿を見てなぜ娘が死ななければ ならないんだと山婦人さに涙を流しまし た後日の調査で洋子さんは転落現場から およそ150mもの高さを転落しその途中 で何度も岩肌に体をぶつけ荷物を落として しまっていたことが分かりました救助隊が 回収した荷物の中には洋子さんが描いた未 感性の油がありまし たそれらは国子さんたちの元へと届けられ 今でも未感性のまま飾られてい ます今回の遭難事故の問題点は主に3つ あります1つ目は国子さんの年齢と体力を 考慮せず登山を血行してしまった こと2つ目は事前に登山ルートの中の危険 な箇所に目星をつけなかった こと3つ目に登山用の装備を十分に用意し ていなかったことです1つ目はさんの体力 を考慮しなかったことで登山が想定より 南向してしまったことにより廊下と 運動不足が影響した国子さんだけでなく 同行する洋子さんもペースが乱れてしまい さらに国子さんは気遣い途中から荷物を 代わりに持ってしまったが故に今回の転落 事故につながってしまいまし た山岳遭難では遭難者のうち約50%以上 が60代以上となっておりさらに死者行方 不明者のみに限るとはさらに増えて約 70%になりますそれだけ60代以上の方 の登山には危険が伴うのです今回は不運に も30代の洋子さんが帰らぬ人となって しまいましたが一歩間違えれば国子さんに も命の危険があったと考えられます洋子 さんの母への恩返しがしたいという思いも 理解できますが今回に限ってはくこさんの 体力を考慮し登山に誘うことは控えるべき でし た2つ目に事前準備の段階で危険な場所に 目星をつけていなかったことですが救助 隊員の方がこの山での遭難は過去に何度か あったと言っている通りある程度登山 ルートのどの辺りが危険なのか予測できた 状況でした山に慣れている洋子さん1人 ならともかく初心者の国子さんもいるの ですから万が一に備えて事前に危険な場所 の目星をつけておく必要がありました

もしそれができていれば脱落の危険性が あるルートを避け今回の転落事故を防ぐ ことができたかもしれませんそして3つ目 に登山の準備段階で適切な装備を選んでい なかったことです2人は様々な山を登る ような登山愛光化ではなかったため登山用 の靴を持っておらずスニーカーで川乗山へ 向かってしまいまし た登山靴とスニーカーの違いとして靴底が 熱く溝が深いことが有名ですがその他にも 登山靴は靴底が硬いため長時間歩いても 疲れにくいという特徴がありますこれは スニーカーは靴底が薄く足の形に合わせて 曲がりやすいため歩くたびに必要以上の 動きを用意してしまい疲れが蓄積しやすい からです今回の遭難事故はくこさんの疲労 が大きなターニングポイントとなってい ますがもしスニーカーではなく登山靴を 用意できていたならば国子さんの疲労は 今回ほどは蓄積しなかったのではないかと 考えられますまた滑落の可能性がある登山 ではヘルメットを着用することをお勧めし ます今回の事件からも洋子さんは滑落に より高頭部を強打したことが死因でした ヘルメットを着用していれば東部の地名書 を回避することができ万が一滑落して しまっても生存する可能性が上がります 以上のことをまとめると 1登山の準備段階で登山者の年齢と体力を 考慮して登山を決行すべきか判断する2 事前に登山ルートの中で過去に事故があっ た場所がないか調べておく3登山に ふさわしい装備を用意するこれらの対策が 今回のような事故を防ぐために必須となる でしょう登山の経験を辛い過去ではなく 楽しい思い出にするためにも登山前も登山 中もに気をつけて動するようにしましょう 最後に今回の事故で亡くなられた方のご免 をお祈りいたします今回も最後までご視聴 いただきありがとうございまし た

今回はとても痛ましい事件になります。
2度と同じ事を起こさないためにも、
この事件を通して、皆様の安全な登山へのお力になれたら嬉しいです。
ぜひ最後までご覧ください。

このチャンネルでは過去に発生してしまった山岳遭難事故を【地形図】を使用して解説し、事故の再発防止に役立てていただくことを目的としています。

※動画内のキャラクター同士の会話部分のみ一部創作が入っておりますが、事故の流れは各種資料をもとに、できる限り忠実に再現しております。

※動画内の事故の関係者を冒涜する・侮辱するといった意図は一切ありません

【使用画像素材】
いらすとや:https://www.irasutoya.com/
Google Earth:https://www.google.co.jp/intl/ja/earth/

【参考・引用資料】

「ヤマケイ文庫 侮るな東京の山 新編奥多摩山岳救助隊日誌」

※その他、各コンテンツや記事・ブログ等の情報も参考にしている場合もあります。

#遭難
#登山
#山岳遭難

7 Comments

  1. 【重要なお知らせ】
    いつもご視聴いただき本当にありがとうございます。

    この度、4月1日から 新チャンネルを開設することなりました!
    ※詳しくはコミュニティ投稿に記載しております

    事前にご登録していただけるととても嬉しいです。

    今後とも遭難事故を未然に防ぐための分かりやすい注意喚起を解説していきますので
    引き続き応援していただければ幸いです。

    どうぞ、よろしくお願いいたします。

    ▶新チャンネルはこちらから
    URL:https://www.youtube.com/@map-sangakusounan2

  2. 山には死神がいる!
    又1人あの世に連れ去った!次回は貴方かもしれません!麓から眺めていれば良かったのに、残念。

  3. おうちでゆっくり頂上からの眺めの画像を見るのじゃダメなのでしょうか。あまりにも代償が…思い出どころじゃない

  4. お母さんの事を本当に思っているなら、二人で美味しい物でも食べに行けば良かったのに。
    娘さんは自分の体力とお母さんのそれが、同じくらいかそれ以上だと誤認していたのでしょう。しっかりもので頼もしい母親でも足腰はとうの昔に衰えているのです。
    しかも自身も山登りの知識が余りにも浅い。装備やルート選別に現れています。無理に鎖場やハシゴを使う難場を通らず、来た道を引き返す選択はなかったのかしら?
    頂上で油絵を描き出した事もクビを傾げてしまいます。
    お母さんも少し下調べをしていれば、自分の身体が追いつかない行程だと気がついたのでは無いでしょうか?
    親孝行がとんでもない親不孝になってしまいましたね。

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