【腹足類】オオクビキレガイ【軟体動物】

#軟体動物 #オカチョウジガイ #外来種
今から十数年前、福岡市東区に住んでいた頃、結構な頻度で、道路脇に数十〜数百のオオクビキレガイが密集している現場に遭遇した。それが、乗用車や自転車、歩行者によって踏まれ、ぐちゃぐちゃの肉片に変わり果てる光景を見て鳥肌を立てながら歩いた。梅雨時期は、毎日のように群体が現れ、住宅街の周辺では地獄絵図が広がっていた。いくらカタツムリ好きでも、あのグロテスクさには耐えられない。福岡市に住んだ数年の間、隣の糟屋郡新宮町や古賀市などに遊びに行く度に、ゆっくりとだがオオクビキレガイの分布が広がっている気がしていた。10年くらい前に里帰りした際、ついに田川でもオオクビキレガイに遭遇した。田川市や田川郡へは、恐らく福岡市から飯塚市を経由して到達したと思われるが、元々北九州市でオオクビキレガイが発見されていたことから、北九州市経由の侵入も考えられる。

農作物への食害だけでなく、共食いをし、他種の陸貝を食べる肉食傾向の強い貝であるため、本種の侵入は在来種の陸貝にとって危機的状況である。

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