県知事選挙4人の候補者ラストスパートの戦い【熊本】 (24/03/22 19:00)

16年ぶりに新たなリーダーが誕生する熊本県知事選挙、いよいよ24日日曜日に投開票です。4人の候補者たちのラストスパートの戦いをまとめました。

県知事選挙に立候補しているのはいずれも無所属新人で元高校教師の宮川 一彦さん(58)。元熊本市長の幸山 政史さん(58)。建設会社社長の毛利 秀徳さん(46)。元熊本県副知事の木村 敬さん(49)の4人です。

【無・新 宮川一彦候補(58)】
「山林に入っていってこの先どこに集落があるのかと思うけど抜けるとまた集落がある。山を上ったり下りたりで脚パンパン。広いですね、熊本は」

元高校教師の宮川 一彦さんは「自分の脚で県内を回り県民の生活の様子を見たい」と自転車に乗って独自の選挙運動を展開。
地方創生を公約のメインに掲げ、人口流出対策として熊本県の南部に大学を誘致することなどを挙げています。
これまでに県内14市町村を回り22日は告示日以来となる、熊本市へ。
自転車を押して道行く人に挨拶しながら人通りの多い市街地を回り、有権者と触れ合いました。

【無・新 宮川一彦候補(58)】
「一生懸命、田畑を耕したりとか、海に行って漁をしたりとか皆さんの生活の様子を見せてもらった。もっともっと活気ある街にしていかなければならない。頑張っていきたい」

【無・新 幸山 政史候補(58)】
「これから先の熊本県政が乗り越えないといけない課題は『熊本県の中で選択肢が1つしかない、なんていつの時代の政治を続けているんだ』とこれを乗り越えなければならない。熊本県政の歴史を変える。熊本県政の新たな歴史を作る。そのための戦い」

元熊本市長の幸山 政史さんは20日熊本市中央区の花畑広場で大規模集会を開きました。幸山さんは「自民党が推さなかった候補者が熊本県知事になったことはない」と県内の「自民党1強体制」を批判し、「『オール県民党』が勝たなければならない」と訴えました。集会には元熊本県知事の潮谷 義子さんや、佐賀の元武雄市長の樋渡 啓祐さんも応援に駆け付け、熊本市長として3期12年務めた幸山さんのトップとしての手腕をアピールしました。

【無・新 幸山 政史候補(58)】
「勝たなければならない。今 接戦 接戦。向こうも死に物狂いでくる。向こうも守らないといけないものがある。でも、それよりも私たちが守らなければいけないものの方が尊い。だからみなさん 勝とう。勝って 勝って熊本県政の歴史を変えよう」

終盤戦は大票田の熊本市で街頭演説を重ねる幸山さん。ライバル候補と接戦との報道に「草の根の活動が広がるのを実感している」と話し、無党派層への支持拡大を狙います。

【無・新 毛利 秀徳候補(46)】
「『熊本県の水が汚染されるのではないか。水が枯渇するかもしれない』ときちんとした情報を開示しなかったから不安の声が上がっている」
建設会社 社長の毛利秀徳さんはTSMC進出に伴う地下水保全の課題などについて自身の考えを主張。

『日本人による日本人のための政治』をスローガンに新型コロナワクチンの後遺症に苦しむ人の救済などを公約に掲げています。

選挙期間中は県内45市町村をくまなく回り、SNSを使ったライブ配信にも力を入れ、自身の政策を訴えてきました。

【無・新 毛利 秀徳候補(46)】
「応援の声はたくさんもらっている。僕の伝えたいことを最大限に皆さんに伝えて
何としても勝ちたい」

【無・新 木村敬候補(49)】
「地下水を取る量をそもそも減らしてもらう。もう1つは地下水を取ったらその分地下水を作ってもらいます。水源涵養です。もう1つは排水をなるべく循環して使い続けてもらう。私しかできない地下水対策を絶対やり遂げます」

元副知事の木村 敬さんは21日、大津町や菊陽町を訪れ「TSMCの誘致に携わってきた」と自身の実績をアピール。

その上で、地下水の保全や交通渋滞、農地の減少など住民が抱える不安について対策を説明しました。

推薦を受ける自民党や公明党の県議などをはじめ、地元の市町村長も応援に入るなど序盤から組織力を武器に県内各地を精力的に動き回る木村さん。

20日は、衆議院議員の坂本哲志農水大臣も駆けつけました。

【坂本 哲志 農水相】
「何としても、木村敬さんを私たちの熊本県のトップにしてこれからの夢を実現させようではありませんか」

21日までに130回を超える街頭演説を重ねてきた木村さんですが、選挙戦終盤に入り、危機感をにじませる場面が増えてきました。

【無・新 木村敬候補(49)】
「ぜひ皆さん、私の名前木村敬を覚えてください。名前を書いてもらわないと選挙に勝てないんです。非常に今、厳しい選挙戦です。ようやくライバル候補の背中が見えた、肩を並べたところです。最後3日間、投票日まで入れて3日間、皆さんのお力で木村敬を押し上げてください」

ライバル候補との接戦が報じられている中で自民・公明両党は、総力を挙げて木村さんを後押し。より一層の結束を図りラストスパートを仕掛けます。

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