「荷物持ってあげる」娘の母への心遣いがまさかの悲劇に…。娘が足を滑らせ150mの崖を真っ逆さまに滑落…「2003年 東京・奥多摩滑落遭難事故」

とある企業が実施した調査によると母親を なくした人の6割以上がもっと親高校し たかったと回答したのだそうです中でも親 ともっとコミュニケーションを取っておけ ばよかったと回答する人が圧倒的に多かっ たそうですしかし子供が親高校だと思って 取った行動が取り返しのつかない不幸を 生んでしまう場合もあるのですそれは 悲しい悲しい子供の日の出来事でし た今回の登場人物は東京都在住の母子です 娘で30代のえみさんと母親で60代の はる子さんです娘のえみさんは絵を描くの が大好きな女性です10年ほど前から山に 登っては油を描くことを趣味にしていまし た一方母親のはる子さんは登山の経験は ありませんでした2003年5月4日 日曜日事故前日えみさんは1人で奥たの 川乗山に登りいつものように趣味の油を かきました美しい自然を眺めその風景を 描きながらエミさんは思いますこの綺麗な 景色をお母さんにも見せてあげたいなそう すればお母さんにも山の魅力をきっと 分かってもらえるはずそうだ明日は お母さんも誘って一緒に登りに来ようさん はん誘って翌日2人で奥たを登ることにし ました登山計画行はJR青梅線鳩巣駅から スタートし川乗山山頂へ向かいます帰りは 広の滝を経由して河谷を下り川乗橋のバス 停へ下山します総距離は約12kmで一般 登山車が約6時間かかるコースです奥たは 東京のオアシスと言われるように心から1 時間半程度で行ける距離にキャンプ場や 釣り場などアウトドアスポーツの施設が 充実していることに加えて森や水辺など 子連れでも安心して遊べる場所がたくさん あるためカップルやファミリー高齢者まで 幅広く人気のあるスポットとして知られて います東京は大都会のイメージが強いです が実は山岳地帯でもあります日本で47都 道府県のうち標高2000m以上の山が ない都道府県は31もありますいわゆる 鉱山があるのはわずか16都道府県なの です実は東京都はこのうちの1つで東京都 の最高峰である雲取山は標高が2017m もあります東京はいわば大都会にある アクセスの良い山岳地帯であるためその分 登山者も多くそれに比例して遭難件数も 増えてしまます全国の遭難件数で見ると 東京都は常に15位以内に入るほど毎年 多くの人たちが事故にあっていますさらに 2021年に至っては長野県北海道に継い で第3位の遭難発生件数だったのですこの ようにデータを見ても東京都は立派な遭難 多発地域と言えます3000mの鉱山でも 1000mの定山でももし100mも滑落

してしまったら同様の悲劇が起こります5 月5日月曜日子供の日午前8時頃鳩の末に 到着した2人は登山を開始します登山が 初めてのはる子さんを気遣ってゆっくりと 歩き始めましたしかしはる子さんは60代 娘のために頑張りますがどうしても遅れ がちになりますそこでえみさんがこう言い ましたお母さん私が荷物持ってよ少しでも 母親が楽に歩けるようにとエミさんは はる子さんのザックを持ってあげることに しましたそして自分のザックを背中に はる子さんのザックを体の前側にかけて 登っていきましたお昼過ぎ2人は無事に 山頂に到着します最高の天気に恵まれて 2人は景色を満喫しながらお昼ご飯を食べ ました昼食後エミさんは昨日書きかけだっ た油絵の仕上げに取りかかります午後2時 絵はまだ仕上がっていませんでしたが はる子さんの歩くペースを考えると そろそろ下山しなければなりませんエミ さんが選んだ下山ルートは途中で100m の滝を経由しますもしかするとエミさんは はる子さんにこの滝も見せてあげたいと 思っていたのかもしれません2人は川乗橋 のバス停を目指して下山を開始します 行のルートが緩やかな勾配だったのに比べ 川乗橋に向かうこちらのルートは急勾配が 多く参道の片側は谷になっています下りも 同じようにはる子さんを気遣ってエミさん は母親のザックを預かって前にかけました そしてはる子さんに前方を歩いてもらい 危険がないように自分は後ろから指示を 出しながら進みました15時20分 頃のの滝の手前まで来た時事態が急変し ます滝まであとわずかのところにかけて ある鉄のはしごを下った直後にはる子さん の背後でぶ うわエミさんが突然バランスを崩して しまい谷底に転落してしまったのですレミ レミはる子さんはエミさんの名前を必死で 叫び続けますが返事はなく上から覗いても 谷底は見えません 助けを呼ばないとそう思ったはる子さん でしたが自分の荷物もエミさんと一緒に 落下してしまったため手元には携帯電話も ありませんパニックに陥りそうな中はる子 さんは無が夢中で山を降ります少し前に 自分たちを追い越していった男性登山者が いたことを思い出しその人に追いつこうと ペースをあげて必死に歩きますしかし体力 は限界でなかなか追いつくことができませ んそれでも娘のために懸命に下り続けバス 停の付近まで来たところでようやく男性に 追いつくことができました急いで男性に 事情を説明し救助以来をお願いしましたが

残念ながらこの男性も携帯電話を持ってい ませんでした17時頃男性と2人で日原 街道まで出ると偶然1台のバイクが通り ました急いでバイクを呼び止め事情を説明 します運転手から携帯電話を借り警察と 消防に救助依頼をしました辺りはすでに 暗くなり始めていたため山岳救助隊と消防 救助隊は急いで出動します徒歩で川谷の 登山道を捜索していた救助隊の元にはる子 さんが四つばでフラフラになりながらも 向かってきました救助隊員がはる子さんに 転落場所を確認するとどうやらそこは過去 に立て続けに県の転落重症事故と死亡事故 が起こったのと同じ場所に思われました 時間が限られているため救助隊はまずその 2件の事故現場を捜索することにします しかし残念ながらエミさんの姿はそこには ありませんでした19時日が沈み始め いよいよ捜索隊員にも焦りが見え始めてい ました先発隊の隊員が限られた時間でどこ を探そうか検討していたところに先ほど 合流した救助隊とはる子さんが登ってき ました疲労交配したはる子さんは救助隊員 に支えられながら力を振り絞って登ってき たのですエミが落ちた場所に私が杖として 使っていた木の棒を置いてきました隊員が 付近を捜索するとはる子さんの言葉通りに 木の棒が見つかりましたそこはかなり急な 斜面でしたううエミエミはる子さんのか 切ない声は奥たまの暗闇に飲み込まれて いきました救助隊員が崖を降りて捜索 しようとザイルをセッティングしている時 発見という無線が入りましたそれは下で川 のり谷を捜索している隊員からの知らせ でした発見されたエミさんは川のり谷の水 に体の全面が使った状態でうつ伏せで倒れ ていましたそして後頭部には座があり発見 時にすでに脈はありませんでした発見され た位置からしてエミさんは150mほどの 高さを落下したようでしたエミさんがいた 場所は救助隊が行に渡った目標から下流に わずか20mほどの場所でしたしかし辺り はすでに薄暗くエミさんの服装が黒 っぽかったため橋を渡った時点では誰も エミさんに気づくことができませんでした 娘のあまりにも不便な姿ををはる子さんに 見せたくないと思った救助隊員ははる子 さんが降りてくる前にエミさんを単価に 乗せて上の林道まで運びました19時53 分エミさんは救急車に収容され奥多摩病院 に運ばれましたが意思によって某が確認さ れましたご遺体はその日のうちに遺族に 引き渡されたそうです後日救助隊員は荷物 を回収するため再び現地へ向かいました エミさんが転落した箇所にザイルを

セッティングして崖を降りていきます そして大将2つのザックを回収しました 大きめのザックがエミさんのものです中を 開けてみるとそこからキャンバスや絵の具 が出てきましたキャンバスには川乗山山頂 から見た高之山や雲取さん方面の三関の 油絵が描かれていましたエミさんが10年 ものめり込んだ山登りと風景映画の最後は みかの油になってしまいましたそして残さ れたはる子さんにとっても突然の辛すぎる お別れになってしまいましたこの綺麗な 景色をお母さんにも見せてあげたいなそう だ明日はお母さんも誘って一緒に登りに 来ようそんな心優しい娘を目の前で失って しまったはる子さんにとってあまりにも 悲しすぎる子供の日になってしまいました 鉱山でなければ大きな事故は起きないと 考える人もいますが実はこれは誤った認識 です例えば山梨市県では2020年に 111件の遭難事故が起きています山梨県 といえば富士山を初めとして3000m 前後の山が数多くありますしかしこの 111件のうち85件は比較的標高が低い 山で起きていますこれは全体の 76.5すなわち遭難事故の34は鉱山 以外の山で起きていることになります鉱山 での山岳事故の中には段階絶壁からの滑落 や集団遭難など印象に残る大事故がある ため遭難事故=鉱山というイメージがある かもしれませんが実際は逆であるという ことを意識しておくことが大切です都心 からアクセスもよく家族や友人と気軽に 出かけられる玉などの均衡の山は人気が ありますが標高が低くても急勾配や迷い やすい山道も多いので決して甘く見ずに 最新の注意で登ることが必要です今回の 事故を振り返るといくつかの重要な ポイントがあげられますまず1つ目は はる子さんの経験や体力と登山コースの 見極めですはる子さんにとって登山は今回 がほぼ初めてでエミさんが途中からザック を引き受けたことからもはる子さんの体力 的には大変な工程だったと考えられます 親子の年齢差があればスピードに差が出る のは自然なことですが事前に家の周りを ウォーキングして体力をつけたりもっと 簡単な山道をハイキングして登山に慣れて おくなどの準備をしておいた方が良かった のかもしれません2つ目のポイントは はる子さんのザックを前に抱えたことです 登山用のザックを前に抱えたことがある方 は分かるかと思いますがザックを前に 抱えると視界が限定されて足元が見え にくくなるため下山時や岩場を歩く際は とても危険ですつまづきやすかったり

バランスを崩して踏ん張ろうとしても とっさに足元の地形を確認できないので 滑ったり転んだりする危険が大きくなり ます登りならまだ大事には至らなくても 下りの場合は足を滑らせたり転んでしまう と怪我をしたり最悪のの場合今回のような 滑落につがってしまうリスクがあります こうした事態にならないためにも体力に 自信のない初心者の方は極力荷物を減らし て身軽で登るような工夫も必要かもしれ ません3つ目のポイントは装備です今回 エミさんは登山靴ではなくスニーカーで 出かけていました吐き慣れたスニーカーで はあったようですがやはり登山靴に比べる とスニーカーは滑りやすく踏ん張りもませ ん特に小石の混ざった登山道では転倒し やすくなりますこのような装備に加えて 前後に荷物を背負ったことで滑落の危険が 増してしまったと考えられますエミさんが 落下した辺りは切り立った狭い山道で過去 にも転落事故が多数起きていますもしも エミさんが登山靴を履いて自分の荷物だけ を背負っていたら違う結果になっていたか もしれないと悔やまれるような事例になっ てしまましたさて皆さんはこの遭難事故に ついてどう思われましたか是非感じたこと やシェアしたい体験などコメントで教えて いただけると嬉しいです以上今回は 2003年5月に起きた川乗山遭難事項を ご紹介しました最後までご視聴いただき ありがとうございました高評価やコメント チャンネル登録いただけたら嬉しい です I

親孝行は大切ですが、時にこんな悲劇を生んでしまうものなのですね…
悲しき母娘の物語…。このような悲劇が繰り返されない事を祈るばかりです。

2003年5月に起きた「東京・奥多摩滑落遭難事故」について地形図と写真、イラスト等を使って解説します。
先人の出来事から、山の怖さと正しい楽しみ方を一緒に学んでいきましょう。

\チャンネル登録よろしくお願いします/
https://www.youtube.com/channel/UCifsMjwIkV8dhq6hvpp6X9Q?sub_confirmation=1

【オススメ動画】
👉 https://youtu.be/JQEriIsorPk
👉 https://youtu.be/FU1Y6XFfdJ8
👉 https://youtu.be/XUiYIVKE1PY
👉 https://youtu.be/GMKPGGKvRqM
👉 https://youtu.be/zSdSYnqoF-Y

共感やリクエストなどありましたら、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。
高評価ボタンもぜひお待ちしております。

チャンネル登録とベルマークを押して「すべて」を選択していただくと、次回の動画の更新通知をお受け取りいただけます。

【参考文献・参考サイトなど】
金 邦夫「侮るな東京の山」
朝日・毎日・東京など各マスメディア
その他のメディアや個人ブログ、SNS上での情報も参考にしています。

【素材のお借り先】
フリー素材ぱくたそ(pakutaso.com)
いらすとや(irasutoya.com)
みんちりえ(min-chi.material.jp)
KuKuKeKe(kuku-keke.com)
効果音ラボ(soundeffect-lab.info)
On-Jin ~音人~(on-jin.com)
フリーBGM DOVA-SYNDROME(dova-s.jp)
フリーBGM・音楽素材MusMus(musmus.main.jp)

#山岳遭難 #親孝行 #親子 #地形図で解説

7 Comments

  1. お母様のご冥福を祈念申し上げます。
    私は山に狂って70年、もうスグ80歳に片足突っ込みますが、夏も冬も1年中山に入った経験則からの提案です。
    最近は殆どの方がストックを使いますネ、是は非常に危険と思います。
    何故かというと、両手が塞がってしまい、もしもの時に両手に力が入って、ストックを握ったまま、頭から地面や岩場に落ちてしまいます、ストックは片手だけにするよう提言します。
    余計なお世話ですが。 (山乞食)

  2. 優しい娘さんだったんでしょうが、敢えて指摘します。
    1,60代の、登山初心者を6時間の登山に誘うとは、無謀です。2時間くらいが限度です。
    2,ザックをおなか側に抱えるのは、どう見ても危ないです。
    3,元気なうちに急坂を上り、帰りは緩やかな道を下ってくるようにコース設定するべきで、それができない山は、下から眺めて楽しみましょう。

  3. 参考になる動画でした。事故は低山が80%、言われてみると納得ですね。私も60代ですが、天気が良ければ出掛けます。今日もこの動画を見てから行きますが、春と秋は低山、夏は高山。虫が出るのでそうしていますが、300〜500メートルの山でも所々やばい所があります。2~3時間のハイキングですが、谷、滝、川、、があるので何時も気を付けなければいけませんね。❤

  4. 残されたお母さんツラいね。他のコメントにもありましたが、60代登山未経験のお母さんを誘ったのも軽率だったなあ……

Leave A Reply