熊本県知事選挙）選挙戦はいよいよ終盤へ　候補者４人の動き (24/03/18 19:00)

１６年ぶりに新たなリーダーが誕生する熊本県知事選挙。いよいよ終盤へと向かう選挙戦、４人の候補者たちのこれまでの動きをまとめました。

県知事選挙に立候補しているのは、いずれも無所属新人で
元高校教師の宮川一彦さん。
元熊本市長の幸山政史さん。
建設会社社長の毛利秀徳さん。
元熊本県副知事の木村敬さんの４人です

【無・新　宮川一彦候補（５８）】
「中には窓を開けて『頑張って』と声をかけてくれる人もいるので、そういった意味では評価してもらえているのかなという印象」

元高校教師の宮川一彦さんは１人で県内各地を回り、自転車に乗って、掲示板に自らのポスターを張りながら有権者と触れ合う、独自の選挙戦を展開しています。これまで天草や人吉球磨地域などを回り、１７日は小雨が降る中、八代市に入りました。

【無・新　宮川一彦候補（５８）】
「国立大学ないし有名大学が（熊本県）南部にあれば、若い人も『地元にあるならそっちでいいじゃないか』と目指してくれると思う。時間はかかるかもしれないが、（熊本県）南部に学校を誘致したいと考えている」

人口流出対策に力を入れ、『熊本から地方創生を』と訴える宮川さん。選挙戦終盤は阿蘇地域や熊本市で草の根の活動を続けます。

【無・新　幸山政史候補（５８）】
「熊本県知事選挙は熊本の選挙だが、しっかりと選挙で結果を出すことで、国の政治に緊張感を与える、喝を与える選挙にしたい」

元熊本市長の幸山政史さんは１７日、自民党の裏金問題を批判する集会に参加。「自主的支援」をする立憲民主党や社民党、共産党の県組織の幹部らが集まり、「国政に緊張感を与えるためにも今回の知事選に勝つしかない」と訴えました。

１６日、八代市で行った街頭演説には元熊本県知事の潮谷義子さんも応援に駆けつけました。「知事退任後、選挙で初めてマイクを握った」と話す潮谷さんは「県政の課題について、どうかじ取りするかはトップの使命感が大事」と幸山さんの支持を呼びかけました。

【元熊本県知事　潮谷義子さん】
「幸山さんは誠実に現場に足を運ぶ政治家。それを私は知っているので、現場を知り、学ぶその姿勢が私は幸山さんの大きな力であり、熊本を変える大事な道しるべになる。本当に私、『未来の熊本のために頑張らないと』と思った」

選挙戦中盤は県内各地を精力的に回った幸山さん。「草の根の活動は勢いを増している」と手応えを口にし、終盤戦は熊本市内を中心に回り、無党派層の取り込みを狙います。

【無・新　毛利秀徳候補（４６）】
「ポータルサイト、各ＳＮＳを使って天草の文化、伝統、食文化、新鮮な魚介類を全国に発信していきたい」

建設会社社長の毛利秀徳さん。１６日は天草地域を回り、ＳＮＳを活用した情報発信で第１次産業を支援することなど自らの政策を訴えました。

１７日は熊本市のアーケード街でマイクを握り、公約に掲げるワクチンの後遺症に苦しむ人の救済やしがらみのない政治などについて声を上げました。

【無・新　毛利秀徳候補（４６）】
「今までの誤り、おかしいものは即座に断ち切る。長いものに巻かれる政治はもう必要ない。よりよい県政、サービス提供に努めていく」

ＳＮＳを使った街頭演説のライブ配信にも力を入れる毛利さん。終盤戦も各地で遊説を重ね、支持拡大を図ります。

【無・新　木村敬候補（４９）】
「私は私なりの五木への愛、いろいろな長年の懸案もさることながら、純粋にこの村が好きです。五木にいま育ちつつある若い人たちを全力でサポートし、さらに多くの若い人、次を担う人がこの五木に集い、五木で学び、五木に住む、次の時代の五木をしっかり作っていきたいと思っています」

１３日、元副知事の木村敬さんは、長年ダム問題で翻弄されてきた五木村の村民に対し、球磨川流域の復旧復興と村の振興に責任を持って取り組むと訴えました。

１７日、八代市で開いた街頭演説には、総務官僚時代に鳥取県に出向していた時の上司でもある平井伸治知事が応援に駆け付け、エールを送りました。

【鳥取県　平井伸治知事】
「あの次はい、いの次はう。かの次はき、蒲島さんの次は、そう木村さんです」

また、街頭演説には選挙期間中「マイクは握らない」と話していた蒲島知事も参加。副知事として自身を支えてきた木村さんを後押ししようとマイクを握り、「強く推薦する」と支持者らに訴えました。

【蒲島知事】
「次の知事を決めるのは皆さんだ。ぜひ県民の皆さんには熊本の将来を明るく強く大きく５０年後、１００年後の熊本を皆さんの手でつくってほしい」

１７日までに県内各地で１００回の街頭演説を行った木村さん。推薦を受ける自民党や公明党の全面バックアップを武器に、終盤戦に向けた支持固めに力を入れます。