『ゴジラ-1.0』VFXメイキング<大ヒット上映中!>

ゴジラマイナス [拍手] 1私たちはゴジラ-1のVFXを担当した 白組という小さなプロダクションです ゴジラに関わったは総35人ショット数は 610カット制作期間は約8ヶ月でした これはゴジラマイナ1のような作品を作る にはかなり少ない人数と時間だと思います この決して潤沢ではないリソースを最大限 に生かすために我々が何をしたかをお見せ したいと思いますまずチェックプロセスを 極力シンプルにしました通常VFXの制作 過程はたくさんのチェックが存在します しかし今回は監督がVFX スーパーバイザーも任していたため途中の チェックを飛ばしてアーチスト直接対話 することができましたまた大半のスタッフ を1つのフロアに集めショットが 出来上がるとすぐに監督がチェックすると いう体制を整えまし たそのためら待ち時間がなくなりフライ アンドエラの回数を飛躍的に増やすことが できまし た潤沢ではない予算はセットの制作にも 影響しまし た例えばこの作品にはたくさんの軍艦が出 てきますがそれら全てのセットを作るのは 不可能でした我々が用意できたのは1つの 船べりだけそこで私たちはそれをデジタル 技術で延長し変化させていきましたこれら 劇中に登場した全ての船はたった1つの 船べりのセットをVFXで拡張することで 様々な船に変えてい ますまた大きな波で揺れる船を撮影する時 本来ならば油圧シリンダーにセットを丸 ごと乗せて撮影することが一般的ですが 我々の予算ではそれは許されませんででし たそのためクレーンの動きとキャストの アクションを組み合わせたトリック撮影を しその素材をデジタルで延長しまるで本当 に船が揺れているかのようなショットを 作り上げまし [音楽] たまたこのセットは地面に固定されてい ますがカメラを移動させることでまるで 動いているかのような素材を撮影し止まっ たままの港の素材と組み合わせることで 動いている船のように見せることにも成功 してい ますあるいは調をつけた最低限の面を傾け 周りをCGで拡張することで崩壊するビル の上 や大きく傾く船のカパを表現しまし [音楽] た飛行機のセットもスタフの中のの男たち

によって人力で動かした素材とデジタルで 作られた素材を組み合わせることでたかも 飛行しているかのようなショットを 作り上げてい ますこのように古典的なトリック撮影と 最新のデジタル技術を組み合わせることで 様々なカットが作り上げられているのが ゴジラマイナス1のVFXショットの特徴 と言える でしょうまた当時の銀座の街を表現するの も困難を極めましたのオープンセットは 当時の銀座待と整合性がないため撮影は わずかなセットと地面のみで行われ ビルディングはデジタルで再現されまし [音楽] た広大な駐車場に最低限のセットを作って もらい足りない部分は全てCGIで埋めて いくという方法であの時代の銀座を スクリーンに蘇らせることに成功しました [音楽] [音楽] そしてゴジラ今回のゴジラはできるだけ カメラに近くによることでこの巨大感質さ を観客の皆さんに体感してもらうことが 目標でしたそのためカメラがどこに近づい ても大丈夫なように凄まじい情報量が 盛り込まれておりスポリゴンのデータと 大量のマッピング素材でこちらは 出来上がっています 水の表現も今回は大きな課題でし た例えばこのショットのように前に本物の 船の鉱石がある場合それと雰囲気を揃える ためには大掛かりなシュミレーションが 必要になります数秒のカットのために寺 ほどのデータを使ったショットもあるほど このデータ量は膨大なものになりまし [音楽] た [音楽] このように様々な工夫を凝らすことで こちらマイナス1のVFXは作り上げれて います典的な手法がデジタルと 組み合わせることで可能性を広げること そこには手作りの温かさが自然と備わって いたのではないかと感じていますご視聴 ありがとうございまし [音楽] た ne

アカデミー賞視覚効果賞にノミネートされた本作。そのVFXのメイキングを公開!
ナレーションは山崎貴監督が自ら担当しました。

English-subtitled:https://youtu.be/T4pi1F25sxg?feature=shared

生きて、抗え。
焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。
残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。
ゴジラ70周年記念作品となる本作『ゴジラ −1.0』で監督・脚本・VFXを務めるのは、山崎貴。
絶望の象徴が、いま令和に甦る。

出演:神木隆之介 浜辺美波 
山田裕貴 青木崇高 
吉岡秀隆 安藤サクラ 佐々木蔵之介

#ゴジラマイナスワン #ゴジラ #godzilla

■作品HP:https://godzilla-movie2023.toho.co.jp/
■監督・脚本・VFX:山崎貴
■製作:東宝(株)
■配給:東宝(株)
■制作プロダクション:TOHOスタジオ、ROBOT
■公開日:大ヒット上映中
©2023 TOHO CO., LTD.

27 Comments

  1. この創意工夫は素直に世界的な賞賛に値する。その一方で、これを「美談」に仕立てるのは要注意で、この創意工夫と努力を安く買い叩かせてはいけないと思う。

  2. ご苦労様でした。さらにこの苦労がアカデミー視覚効果賞に繋がったと思います。本当におめでとうございます。ゴジラがアカデミー賞に輝く日が来るとは思ってみませんでした。監督、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

  3. ゴジラマイナスワンは着ぐるみからCGに変わっちゃったのか…って少し寂しかったけど少ない予算の中で試行錯誤して粗を目立たせない努力は今も昔も特撮技術として変わらないんだなって安心したし特撮って素晴らしいって改めて思えた。
    特撮が世界に認められるような素晴らしい作品を作ってくれた皆様に本当に感謝

  4. 人件費が安いんだよね多分

    アメリカのクリエイターとの年収比較したらすごいのでは?

    あと残業とか入れたら総時間でもそ相当多いと思う

  5. 遅くなりましたが映画館で鑑賞しました。
    ゴジラで泣くとは思わず、感動しました。
    5月に出る4枚組4K Blu-rayのセットを予約しました🤣家で観るのも楽しみです。

  6. これを見るとアカデミー賞にはこの過程も評価されてるんだろうなと思った
    コスト削減、効率化のための知恵が凄すぎる…….

  7. すごい。映画製作は裏方も役者もやること・求められていることがCGによってだいぶ変質したんだな。面白い。
    そしてデジタル技術が進歩する一方で、人間のやることはむしろアナログ的・肉体的になっている面があるということも面白い。

  8. 映画本編見終わった後に見る最高の動画です。こういう、制作の裏側見せてくれるのたまらない…!
    アカデミー賞受賞おめでとうございます👏

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