【スカッと総集編】私が車椅子になると40年連れ添った夫「介護が面倒だから離婚しろ!俺は自由になりたいんだ」私「後悔するわよ」→後日ボロボロの夫「お願いだ!再婚してくれ!」実はw

介護が面倒だから離婚しろ俺は自由になり たいん だ私が車椅子生活になった途端そんなこと を言い始めた 夫40年以上も一緒にいてそんな風に言わ れるとはね亭主関白だし頑固だし夫に 関する不満なら私にだってたくさんあるで も40年以上連れ添ってきてなんだかんだ で大事な家族だと思っていたのにそんな風 に言われるなんて ないつか何でもしてくれる両妻の私を 手放したことを後悔したって遅いんだから ね私の名前は あき恵かちこちのクブが気になって各室 ケア用品を買ってみたら余計にガサガサし てしまった67歳だ赤ちゃんみたいな プリプリ肌になりたい な年だと厳しいのかしらいいやまだ心は ピチピチプリプリだからきっと大丈夫な はず心がピチピチなんて今は言えるが かつて私の心はそりゃもう凄みきっていた それは3年ほど前のこと私は夫久との関係 に悩んでいた年してから年で暮らし始めて 早や数年大卒が溢れる中高卒で大手 建設会社の部長職をしていた夫が会社を 辞めた反動なのか家庭で上司ぶるように なった元々夫は亭主関白な人だった彼の父 もなんなら私の父も亭主関白 だ九州の田舎で育ち友達の嫁先も亭主白が 当たり前 そのおかげで妻の扱いなんてどこもこんな ものだと変に納得してい た今は世間の亭主関白なんて妻のモラルを 踏みにじる行為だという声も大きくなった し確かにそうだなって感じるけどねそんな 頑固で亭主関白な夫と1人娘の幸恵は昔 からそりが合わない大人になった現在私と は連絡がつくが夫とは絶縁状態 だ娘ですら拒絶するのだこの夫とうまく 付き合っていけるのはきっと私だけなの だろうただの亭主関白なら慣れているから 受け入れられるのだが定年してからの夫は 暇なのかやれ掃除が行き届いてないだの 家事の効率が悪いだのちい口を出してくる ようになり正直邪魔だなと思っていた 昼食はと聞くと簡単なものでいいと言う からそめを出したら手抜きだと怒られるし 台所の掃除中に排水溝のぬめりが取れて ないんじゃないかなどと言ってくる今 やろうとしてたのと言ったら間違いなく夫 がふされるのは目に見えていたので黙った 私が反論すると切れればいいと思っている がありむやみやたらと起こるのだそれだけ なら放っておけばいいのだが最近年のせい か怒りをコントロールできなくなっている

夫はコップを投げたりすることがあるので 極力反論を控えてい た会社では部下をドヤ顔で怒ったりもして いただろうしそこでストレスを発散してい た部分もあったのだろうそれがなくなった 今全て私に先が向いているようながする ああテレビの熟年離婚の話題が自分に ビシバシ突き刺さり人言に思えなくなって いたある 日私は買い物中に自転車と接触し転んだ 表紙に膝を骨折し手術を余儀なくされ た事故の時に隣にいた夫はたがる私を 大げさだなと冷たい目で見下ろしさっさと 家に 帰宅通の善意で救急者を手配してもらい そのまま入院になった時も夫は面倒そうに 最低限の荷物と書類だけまとめて受付に 投げ手術の付き添いさえしてくれなかった そして手術のよよ 日お前家のことはどうするんだようやく 見舞いに来た夫にそう尋ねられ私は思わず え何と聞き返した 入院しているのだから家のことなんてどう しようもないのだがこのトチ旦那は何を 言い出したのだろうかだからゆのことだよ 仕方なく俺がやったけど今後はどうする つもりなん だ私の足が感知するまで自分でやってくれ ない赤ちゃんじゃないんだ から入院のストレスでイライラしていた私 は思わず夫に本音をぶつけてしまった当然 はこれに大激怒嫁が家のことをしないのは 怠慢だとか覚悟が足りないとか独自の自論 を振りかざして病室内で 大騒ぎすぐに看護師さんが駆けつけて夫を つまみ出してくれたが同質の患者さんから 白い目で見られたのは言うまでもない一方 で希少の荒い旦那を持つと大変よねうちも なのと私に盗聴してくれる人もいた 友人も多したり遠方に住んでいたりで私に は定年後の夫との関係はどんな感じと相談 できる相手もい ない入院は災難だったが誰かと家庭の愚痴 などを話しよその家庭を知ることができた のはとても良かったおかげで夫がいかに おかしい人かを客観視できるようになった しね私は3ヶ月ほど入院し毎日リハビリも 行ったが思うように回復せず車椅子で隊員 となっ た病院で散々同質の仲間と夫の愚痴を 語り合ったおかげで精神的には入院前に 比べて付き物が落ちたようにすっきりして いた夫はコロナによって途中から面会制限 がかかったこともあり病室で騒がれて以降 は全く顔を合わせてはいない柔軟罪は棚の

2番目とか最低限度とかメールのやり取り しかしていない がどうやら1人でもきちんと生活できてい たようだきっと夫だって悪いところばかり じゃ ないなんだかんだ言っても40年以上 連れ添ってきた中だ年を取って怒りっぽく なったからと言って見放すのではなく私も 夫の言葉を水に流せるくらい寛大な妻に なろうじゃないか と私も心を入れ替えようとしていたのだが 隊員の日ちゃんと伝えていたにも関わらず 夫は私を迎えに来なかった車椅子に不慣れ な私が電車やバスを乗り継いで1人で帰る のはとても無理 だ仕方なく自分で介護タクシーを呼び自宅 へ帰ると玄関の鍵を開けるなり夫が すっ飛んできてなんで帰ってきた と怒鳴っ たなんでって言ったじゃない今日隊員 だっってどうして迎えに来てくれなかった のさすがにショックだった わお前俺に数ヶ月間も家事をやらせておい てよくそんなことが言えるな謝罪はないの かは何をその言い方私だって入院して大変 だったのよお互い年なんだしこんな時 くらい支えてれもいいじゃない嫌 だ夫の一切迷いのない拒絶に私はあ然とし た病院で聞いたぞお前はもう車椅子生活 だってな俺は血管のある人間を面倒を見る 気はない介護が面倒だから離婚しろ俺は 自由になりたいんだ1人になって家事も 掃除もできると分かった絶対にお前みたい に何十年と家事をやっててもにうくなれ ないその上足も悪い年寄りのお荷物を 背負って生きるより俺1人で暮らす方が まし だ次から次に出てくる私への不満を聞いて そんな風に思っていたのかと呆然とした心 のどこかで私は夫に対し定年して性格が歪 だけど根っこは昔のままのはずとか40年 一緒にいたらお互いになんだかんだでが あると信じていた部分があった熟年離婚の 文字がちらついていたのは事実だけど自由 な女性に憧れがあったというだけで自分は その道を選ばないだろうなと考えていた くらい だだって今までももう別れてやると思う ような喧嘩はあったけどなんだかんだ 仲良くやってきたもの私たちには実績が あるからきっと今後もそうだと思い込んで い たいいの後悔するわ よ私の問いかけに夫は絶対にしないと言い きるそう分かった離婚しましょ今中に家を

出ていくからあなたが言い出したことだし 荷物をまとめるのは手伝って もらえるそのくらいならお安い御用だお前 がいなくなるんだから な満足そうに笑う夫を見て少し涙が出そう になったが我慢した はあ私の結婚生活はなんてあっけないのか 離婚しろと分かったの短いやり取りで 終わってしまうんだなと思うと虚しい話だ それから夫とは宣言通り離婚し私は リハビリに励みながら毎日を過ごしてい たリハビリは想像以上にきつかったけれど リハビリの先生が優しく同じ年頃の仲間も たくさんできたのでそこそこ楽しく続け られたそんなある日私の携帯に夫から電話 がかかってき た離婚から数ヶ月経っているというのに私 の荷物がまだあの家に残っていたらしい 引き取りに来てくれという話だった物に よっては捨ててもらえばいいと思い何が 残っているのか尋ねても片に教えようとし ない郵送も郵便局が遠いから嫌だと のたまう面倒だなと思い家に行くのは 怖かったので家の近くの人通りの多い公園 を待ち合わせ場所に指定し たそして迎えた 当日車椅子に乗り髪はべっとり服も基盤で よれよれ 文字通りボロボロの夫が公園で私を待って いた な何があった の私の問いに夫は答えず夫もまた私を見て なんで車椅じゃないんだと声を あげる元々ただの骨折だもの回復が遅かっ ただけで今はご覧の通り杖で生活できてる わ私が入院する時病院で説明を受けた でしょういや そのどうせ妻が手術までしたっていうのに 興味ないからとかなんとかで聞いてなかっ たんでしょ ううんそうだはあ最低であなたはその姿 どうした の恥を承知で頼みたいお願いだ再婚して くれ人生2度目の夫からのプロポーズに私 は思わず目が点になっ たなんででそんな話になるのと思わず 尋ねると夫はことの敬意を語り始め たどうやら夫が車椅子姿になった原因は 自転車で河の土手から転落し経済を損傷し てしまったせいらしい思わず口からだから あれほど言ったのにと返してしまっ た夫はクロスバイクでのサイクリングが 趣味なのだがとにかく速度を出したがる癖 があ 若い頃も何度か転んで肋骨を折って

いる人に迷惑をかけてないのが救いという ような運転なので度々私は趣味なのは 分かるけど危ないから控えた方がいいわと 信言していたもちろんあの亭主関白夫が 聞耳を持つわけもなく結果車椅子生活に なってしまったというのは自業自得としか 言え ないからは訪問介護を利用しろと言われた が水知らずのやに下の世話なんてされたく ないそれくらい耐えなさい よ無理だだからお前と再婚し たい見ての通り俺は今風呂も洗濯も満足に できないもう耐えられないんだ助けて くれお風呂も入ってない状態できたのただ でさえ身てな言分なのにそんな雑な プロポーズ受け入れる人いると思ってるの 第一あなた私を車椅子のままだと思ってた のによく介護させるために再婚しよう なんて考えたわね無理に決まってるじゃ ないもう頼る相手がいないんだよ杖生活 なら車椅子で介護するより楽 だろいやいや言ってることがあまりにも ひどすぎるだろう普段から何もしないこと が常だった男なので誰かに何かしてもらう のが当たり前なのだろう が絶対にいやあなたが面倒だから再婚し たくない私は自由になりたいの分かっ た離婚の際に夫に言われた言葉を返すかの ようにプロポーズをお断りすると夫は本気 で言ってるのかと尋ねてき た私にとってはあなたのプロポーズの方が 本気で言ってるのかよこが無知にも程が ある わ笑顔でそう答えると考え直せこんな状態 の俺を見捨てるのかと夫が わめく見捨てるなんて言い方人聞きが悪い わそん状態でも別れた元妻いや他人の私を 頼るようなこが無知で図々しい人と結婚し たがる人なんていないでしょそもそも先に 私を見放したのはあなたよね事故も今の あなたの状態も全部自業自得よ一生髪の毛 ぺったりさせてよれよれ服着て風呂にも 入れず生きていけばいい わ離婚の時にも言わなかったような本音を 思いきり言い放った後でやっぱり私の言っ た通り後悔する結果になったわねと告げる と夫は取りつく島もないと分かったようで すっかりうれていたまあの時 は長年人をこき使って当たり前の人だから 今は1人暮らしが楽に思えても絶対イけが 刺す日が来ると思っていたのだがまさか こんな展開になるとは なもういいお前のことは諦めて娘の世話に なる幸恵のところそれは無理じゃない かしら

え幸恵はもう私と一緒に暮らししている からねというかあの子にも旦那さんにも 嫌われてるのに今更頼れると思ってる の私の言葉に夫は呆然と立ち尽くしていた 本気で娘を頼る気だったようだ自転車で 転がったせいで頭もおかしくなってしまっ たのだろうか アーメンまあ本当に他に頼れる人がいない のだろうけど素直に訪問介護願いすれば いいのにちなみに夫が1人娘に嫌われた 理由は3つ ある1つ目は亭主関白すぎたことだ私だけ ならまだしも娘にまで食事中にお酒を運ば せようとしたりしていたので私はあんたの 奴隷じゃないと切れられて嫌われた2つ目 は娘の結婚相手に自分の部下を当てがおと 度々男性を紹介したことだもちろん私は 止めた が紹介するつもりではないと言いながら 部下を我が家に連れてきて食事することも 多くどう見てもお見合いのようなその空気 に娘が耐えきれなくなりぶち切れ た3つ目は娘の結婚の際に娘向このご兄弟 に足の不自由な人がいると聞いた夫が娘に 介護させる気かと結婚を猛 反対娘向こはそんな予定はないしさせない と宣言したが夫はそれを信じなかった元々 いい相手と娘を結婚させたかった夫だ娘の ことを心配してという気持ちも私にはよく わかるしかし娘を心配して結婚を反対する だけならまだ良かったのだが売り言葉に 買い言葉でご兄弟のことをよく知りもし ないのにその方の身体的な問題について 思いきり否定しモラルを疑う言葉を 吐き捨ててしまったのだここであの時の 言葉を再現したら一発で炎上するような 発言だ私には夫の気持ちも分からないでは なかったが親なりに娘を心配しすぎた結果 なんて言っても汚くのしった後では娘に夫 の本音が伝わるはずもなく娘はそのその まま駆け落ち同然で結婚した私だけは結婚 に反対していなかったのでその後も連絡の やり取りはあったが夫とは前にも言った 通り絶縁状態だ夫があの家で娘夫婦と 暮らせる余地など絶対になかった結局2人 の夫婦生活は順風満々で娘も介護なんて 全くしておらず高級取の娘向このおかげで 専業主婦として悠々自的に暮らして いる2人の結婚は正解だったと言える だろうむしろ今は離婚して行き先の 亡くなった私が娘を頼っている状態なので 娘向こには申し訳ないくらいだでも娘向こ がお母さんの作るチラシ寿司が好きだった んで元気になったらまた作ってくださいね と言ってくれたのがああ元気になっても

一緒に暮らしていいんだと感じられて 嬉しかっ た私が2人の現状を伝えると夫はじゃ じゃあ俺はどうしたらいいんだと尋ねてき た赤ちゃんじゃないんだから自分で考え たらいいんじゃないそ そんな娘を車に待たせてるからそろそろ 戻るわ元気で ねそう言って私はその場を後にした 杖を頼って歩く女と車椅子の男だ から頑張れば夫も追いつけたはずだが 追いかけてはこなかったただ呆然とした まま俯いていたのを覚えているその 後そういえばあの日お前の忘れ物を渡して なかったからもう一度会ってくれと再び夫 から連絡が来たでもあの日の夫は手だった ので忘れ物なないんだろうなと思い誘いに は応じなかったというのも夫は意を消して ヘルパーを依頼したようだが私への態度と 同じようにあれしろこれしろと言ってい たらヘルパーさんがぶち切れたらしく あらゆる汚い言葉で思いきり罵倒された らしいもちろんそのヘルパーさんは処分を 受け夫の元には来なくなったのだが夫は このことがすっかりトラウマになったよう ででは人間不審気味になっている普段強気 の人間ほど1度へしおられると弱いんだ な今のヘルパーの方は優しいようだが夫は 怯え続けているので私に戻ってきて欲しい のだろうその手に乗るかってんだ一方私は 足の状態も随分良くなり怪我の前と同じ くらいスムーズに歩けるというほどでは ないが散歩に行けるくらいはななくできる ようになってきた歩かないままでいると足 の状態も悪くなるそうなので晴れた日は 毎日娘と孫と一緒に散歩に行って いるたまに娘向こが車を出してくれて傾斜 の少ない近所の野原に行きみんなで ピクニックすることもしばしば だ歩けるようになったらこの家を出ようと 思っていたが娘向こから子供たちがなつい ているので嫌じゃなかったらこのままうち にいて くださいと言ってもらえたのでそのまま 残ることになった娘向こは夫と違い自分の ことは自分でやるし娘の家事の手伝いも やっている私のサポートも率先してやって くれているし本当にいい子だ夫と離婚した おかげでこんなに素晴らしい家族に囲ま れれて私は幸せですあなたありがとうざま みろなんて [音楽] ねまあ平たく言えば農業だな え農業ですっ て突然話に割って入った長男の嫁がそう

言って高笑いを始め た介護の仕事から農業に転職なんて見事な 底辺の人生ね笑っちゃう わそんな言い方って失礼じゃ ない私がそうつぶやくとふんだってそう でしょ棺桶まで底辺の人生よ ねと彼女は下げような目で私を見下し たその時それまで沈黙していた私の娘が 気前とした口調で切り出した あれお姉さん知らないの [音楽] えへ私と夫が手がける農業の真実を知って 驚きまくる 嫁そしてなんと自分の不定行為も暴かれて しまったの だ私は酒 幸恵ささではなく酒井です結婚以来この セリフをもう何回言っただろう かは沢村だったが結婚して酒になって まさかこんなことになるとは思わなかっ たそんな私は関東郊外の農家の娘として 生まれのほほんとした子供時代を過ごした 普通に学校に行きさてこの先どうしようと なった時に友人に誘われ介護市の専門学校 で介護福祉士の資格を取ってデイサービス の会社で働くことになっ た私は高校時代アニメのやらちゃんに憧れ て柔道部に入ったやらちゃんのように華麗 な一本強いを決めることを夢みていたが私 はやらちゃんの短大時代の柔道部メンバー の吉川さゆりの体系だったのでその巨体を 生かした上司法固めが得意だったおかげで 健康で体力にも自信がつき介護師の仕事も そんなに苦にならなかったそこで送迎者の 運転手をしていた酒井たしと知り合い そして結婚し た結婚後も仕事は続け出産の時だけお休み したが子育てが人段落した頃にまたこの 仕事に復帰した子供は息子と娘淳としお だ淳は夫に似てひろがりで大人しい子だっ た勉強はよくできたので地方の国立大学を 出て今は大手の勝者で働いて いるしおは私に似てちょっとぽっちゃりで 明るくて活発な子に育っ た高校時代は陸上部に所属体型を生かして 方眼投げの選手となり今は体育大学の陸上 部で頑張って いる息子の淳は2年前車内で知り合ったみ さんと結婚したどうやら一緒日の高値の花 だった彼女に惚れして猛烈なアタックで 痛めた らしい彼女は厳格なご両親に育てられ エリートコースを歩んできた人でちょっと 気が強そうな感じで息子は大丈夫だろうか と少し心配だっ

た結婚前に紹介された時も地区30年を 過ぎた我が家に来るとじろじろ周りを見て あまり裕福ではないようですね私の家とは 比べ物になりませんわ と平然と言い放ったのだまあ確かに彼女の 実家は地方の休暇でどっしりとした風格の ある家 らしい彼女は 常々うちの実家は江戸時代から続く名下昔 は商家として村の実力者でしたし祖が子供 の頃まで使用人が家に数命おりましたのよ よがよなら私は名下の令嬢になっていた はずですわ と自慢していたはいはいメカのご令嬢様ね うちも父の家は代々続く休暇で地元じゃ 名刺なのよ別に張り合うつもりはないが それなりの規模で農業をしていてその道で は父はちょっとは名のしれた有名人だいつ か見せてやりたいと思っ たこんな感じなので息子夫婦の日常生活が 正直不安になってくる 息子が帰ってきた時に時々みさんとは うまくいっているのと聞いてみるとうーん 僕にはもったいない人だから少し我慢すれ ばうまくいくと思うよなんて言ってくる まあ惚れた相手に弱いのはうちの亭主を見 ていればよくわかるそううちの亭主は私に 続行で今でも近所で有名なラブラブ夫婦な のだ しかし娘のしおりが言うにはいい年こいた バカップルよご近所の人が気を使っている のを少しは理解しなさいだそうだいや そんなことはないきっと私たち夫婦が 羨ましいのだ仲の悪い夫婦よりバカップル の方がはるかに増し だろう私と夫の仕事は順調でひろがりの夫 と太ったもいぽっちゃりした私が乗り込む 介護の送迎者はのみの夫婦のサービスカー と評判になってい たもちろん仕事をちゃんとしていたしその ことで評判良かったはずだしかし世間では 介護士の評判はあまり良くないみたいだ低 賃金で重労働確かに重労働だと思うしお 給料も高くないかもしれないしかし介護を していてありがとうと言われるとお金に 変えられない気持ちになるもちろん私も夫 もこの仕事に誇りを持っているそして 私たちがお相手をするお年寄りは若い頃に 一生懸命働いてくれた人たちだこの人たち のおかげで今の私たちの生活があると思っ ているなので今の私の仕事はその恩返しの 気持ちも入って いるしかし息子の嫁は私たちの仕事をよく 思っていないよう だ介護なんて体力もいるしその割にお給料

が安いでしょう世間では底辺の仕事って 言われてますわちゃんと勉強して大学を出 ていい会社に入っていれば綺麗な職場で給 料も高いし裕福な暮らしができたのに お母さんは人生をちょっと謝ってしまい ましたわ ねそんなこと言ったってあなたもいずれ 年寄りにになるんだから介護のお世話に なるかもよそりゃお世話になるかもしれ ませんけど私はそんな仕事はできませんわ だって名下の令嬢で大手勝者に務めていた 私ですものいわば人生の勝ち組まあ結婚を かなり妥協してしまったのが唯一のお点 です はあうちの息子との結婚が唯一のお点で すってその親の前でよく言うわ息子が こんな女を嫁にするなんてちょっと 甘やかしすぎたの かしら息子は旦那に似てちょっと気が弱く て美人に惚れっぽいからねそんな鬱陶しい 日々を送っていたがある時父から相談を 受けた私たち夫婦を前に父が言うには最近 仕事がきつくなってな引退しようかと考え ているしかしせっかくここまで育てたもの をないがしろにしてしまうのももったい ないしお前らが後を継いでくれま か私が驚いてえ えそんな私たちは全くの素人よ何わしが 教えてやるわそれに介護のプロのお前らが わしをせわしてくれるんだろうそれなら 100歳まで生きられそうだから なそんなこと言ってまあがいいって言う なら父とそんなやり取りをしている と俺は賛成だ最近目が悪くなってな車の 運転に少し不安を感じているんだいい機会 だからお父さんの仕事を継ぐのもいいかな と思ったよと夫が横から口を挟んだ確かに 夫は最近目がつかれたということが多かっ た事故など起こされては大変 だそうした経緯もあって父の仕事を 引き継ぐことを決断し現在の賃貸 マンションを引き払い父の家に引っ越し た父の家は埼玉県の大宮今は埼玉市北区か なそれまで私たちと同居していた娘はいい 機会だと言って大学の近くで友人と一緒に アパートを借りて家を出ることにし たその友達ってまさか男の人じゃだろね まさか大学の同級生の女の子ようちの大学 の女子レスリング部のホープなの噂じゃ 吉田沙織よりも強いんだってああの霊長類 最強の吉田さゆさんより強いってそそれ なら安心だわいやちょっと怖いかもそうし て私と夫はおしまれながら介護の仕事を やめ新しい仕事を始めた 今度の仕事も夫と一緒にできるので私は

嬉しかった夫もこういう自然の中で 暮らせるのはこの年になるとありがたいな と結構気に入っていたしかし父の指導は 厳しくいかんいかん相手は生き物なんだ もっと愛情を込めて丁寧に扱いなさいとか まだ土が荒いぞこれじゃ水がすぐに落ちて しま もっとほぐして小さい粒にし なさいやら何かとうるさかったが子供を 見守る親のようでなんとなく懐かしい思い になってい たそして家が遠くなったことで息子夫婦と の生きはほとんどなくなってしまったが そのこともここに来て良かったと思える ことだっ た息子の話を聞くと嫁は私たちの新しい 仕事に偏見がありとても嫌っているようだ なんでも農業なんて底辺の仕事と言い以前 にも待ちて私たちを見下していると かあんたが食べるお米や野菜は誰が作って いるか分かっているのかねと思わず言い たくなってしまっ たそんなある日娘が帰ってき た ああおじいちゃんの家って広いからいい わアパートは狭いのかいだって私が 173cmでルームメイトのみほちゃんは 178cmもあるんだ ものみほちゃんってあのレスリング部のさ さ乙女みほのちゃん名前だけ聞くと しとやかなお嬢様のようだけど見た目は 霊長類最強だからギャップがすごいのまあ しおりだってあんまり人のことは言えない と思うがお父さん何か言ったいや何も ところでお金は大丈夫学費以外は自分で アルバイトするって言ってたけどああいい バイトが見つかってねちゃんと稼いでいる よなんだいいバイトってふ引っ越し センターのバイトお金も稼げるし体力 トレーニングにもなるしで一石に重よあら まあ女の子なの に普通女性はダンボール詰とか掃除とか 担当するんだけ 私とみほは男性と同じ荷物運びこの前 なんかみほは1人で冷蔵庫を団地の5回 まで運んでた わ冷蔵庫を ええ社員の人がうちの会社にスカウトした いって本気でお願いしていた わそんなたいない話をしていると娘が唐突 に話を変え たそういえばこの前お姉さんを見かけたわ えどこでバイトで豊洲のマンションに行っ て昼食の時に見かけて声をかけたんだ けど

けどうん知らない男の人と歩いてて大学の 同級生で同窓会の打ち合わせしていたって 言っていたわ うーんでもお姉さんすごい気合いの入った 化粧してたわそうなのあんたに化粧なんて 分かるのバカにしないでよこれでも花の 女子大生よ化粧に気合いがあるかないか くらい分かるわ よそんな大学の同窓生に会うのに気合いを 入れるものか ねさあ私には分からないけど兄貴は大丈夫 か なさあみさんの言う通りなら何も心配いら ないと思う けどちょっと不安な気持ちになる私だっ たそして今年は夫の父の5だった夫の父は 孫の淳を可愛がってくれた夫の実家は九州 にありなかなか行く機会はなかったが淳が 来ると色々遊びに連れて行ってくれた息子 もおじいちゃんが大好きでおじいちゃんが 亡くなった時には呆然で一目もはからずに 号泣していたくらいだ息子に奉じのことを 伝える とそうかもうそんなに立つんだね僕も一緒 に行っていいかなああ淳が来れば仏様も 喜ぶわみさんも一緒に連れてくるといいん じゃないああ聞いてみるよ久しぶりに旅行 のつもりで九州の温泉でも回ろうか な夫の実家は熊本なので飛行機で行くのが 1番早いが問題はその 料金熊本までだと1人往復3万を超えて しまう頭が痛い問題だが娘から提案があっ た友達から聞いたんだけど羽田じゃなくて 成田から行くと安い飛行機があるんだって さへえそうなの ええもちろんLCCだけど往復で2万円し ないって言ってた わそれなら予定の半分よ本当なのうんうち からだったら羽田も成田もあんまり距離は 変わらないしちょっと考えてみたらどうか なうんうん調べてみるわありがとうねへっ へ浮いた分は旅行中の食費に回そうね あなたの態度次第ねま考えておく わ早速調べてみると本数は少ないが確かに 成田から熊本への便がある行きの便は朝 早いが肝心のお値段は時期にもよるが 私たちが行く予定の日だと往復で 1万5000円くらいだった [音楽] 息子夫婦は羽田から行くらしいまあLCC なんて進めてもあの傲慢地の嫁は断る だろうそして私たちは成りたから息子夫婦 は羽田から熊本に飛ん だ熊本空港で合流して雑談をしてい た飛行機は早くていいけどお値段が

ちょっと高いですわねまあうちは大した 負担じゃないけどそちらは親子3人だ大変 そうです ねそうよね結構痛い わうちが1人往復4万円くらいだったから まあちょっと贅沢な食事くらいかしらね うちは往復で1万5000円くらいだった わ合計だとうちの方が安いのね えどうしてそんなに安いのままさか古い プロペラキとかそれとも貨物室に乗ったと かまさか普通のジェット機よねしおり LEDだっけそれは発行大オドでしょ LCCローコストキャリアよああそうとも 言うわねそうそのLCCに乗ってきたの 飛んだらすぐ寝ちゃったからあっという間 についちゃったわ着陸の時旦那が しがみついてこなかったら多分起きなかっ たと 思うそんな安い飛行機なんてての乗り物だ わ私たちにはフラッグシップキャリアの 豪華な飛行機がお似合いな のでも飛行機は同じ機種だよねと娘が笑い ながら指さした見ると同じ形の飛行機だっ たあ同じ飛行機でも乗っている客層が違う のとにかく外へ出ましょうお迎えが来て いるはず よ嫁の花を少しばかり明かしてやった 私たちはナイスとウインクしてグータッチ し たそして外に出ると夫の兄が迎えに来て くれて実家に向かった夫の実家には今兄 夫婦が住んでいる到着した私たちは荷物を 置くと長旅の疲れを癒そうと近くの温泉に 出かけた報じは明日のお昼からなので今日 はゆっくりできるみさん息子の嫁は仕切り にスマホをいじっていて会話に参加し ない全く今時wi-fiのない家がある なんて信じられないそれにここは田舎すぎ て電波もちゃんと入らないじゃないと イライラしていたそして彼女は車を借り wi-fiのあるところを探して出かけて いった夫に聞くと大学の同窓会の関係者と 連絡を取る必要があるそうだやがて夕食の 時間になっ た一般的な家庭料理だが私から見ると十分 強度料理だ名物の馬刺しやからしレコ そして九州といえば焼酎特にこの地域は熊 焼酎が有名 だこのからしレコには苦い思い出がある 新婚早々挨拶に来た時に緊張して一口で 食べてしまい口から火を吹き絶叫して しまったのだ普通はからしをレコの穴に 詰めるのだが夫の家はからしの割合が多く てとても辛いそんなことを思い出し慎重に 少しずつかじってい

たらお母さんからしレコはかぶりつくもの ですわそんなみみっちい食べ方じゃカシ レコの美味しさが分からない でしょう嫁はそう言うと比較的大きめの辛 レコをがぶりと一口で食べたシャリッと 噛み潰す音が聞こえたがすぐに悲鳴に 変わっ たみ み彼女は近くにあったコップの中身を グイっと飲み干した ああそれ兄ちゃんの 書中夫が大きな声をあげた彼女が飲み干し たのは義兄が大好きな地元のくし中の ロック割だった うえ荒い息を始めた彼女はつかさずトイレ に走っ た息子が慌てて後を追ったがその後彼女は 戻ってこなかったそして翌日げっそりした 顔の嫁は朝食も取らず法事の場に向かった もう誤会期とあって親戚中で義父の 思い出話で盛り上がっていたのだが方言が すごすぎて私には何を言っているか ほとんどわからない適当にニコニコし ながら冷が流れ たやがてぞろぞろとみんなが帰り始め残る のは親しい親族だけになっ たそういえばただしは引っ越したそうだな 義兄はお茶をすすりながら聞いてきたああ お父さんの家業を継いだんだ毎日苦労して いるよお父さんの後を継いだっって何の 仕事 だまあ平たく言えば農業だ なすると突然子の嫁が話に 割り込み農業ですってと言って高笑いを 始め た底辺の介護職から農業なんて見事な底辺 の人生ね笑っちゃう わみみさんそれはひどいわ私がつぶやくと ふんだってそうでしょ介護職から農業 なんて棺桶家まで底辺の人生 ねその時それまで黙っていた娘があれ お姉さん知らないのと口火を切った え意外な人間の言葉に彼女は驚い たな何よ脳味そ筋肉の体育大のくせに私に 何か言うことあるの かしら脳筋はひどいなお父さんとお母さん がやってる仕事は凡才よ ぼさぼさ ええその世界じゃ沢村家は有名なのおじい ちゃんの作品は高いものだと数千万の価値 があるって言われている わ 数千万今お父さんたちが作っているのも1 8で数10万から数百はするの よだからおじいちゃんの庭にあるものだけ

で合計すれば数億の価値がある の そんな今ボは海外でも人気があるしそれを 育てている人は立派な職人として尊敬さ れるの決して底辺の仕事じゃない わででも農業 なんていい加減にしない か普段は大人しい息子が大声をあげたので 周囲は皆びっくりし たお前が普段食べるものは誰が作ったんだ 俺たちが住んでいる家は誰が作ったんだ 世の中に底辺の仕事なんてないんだ 働いている人はみんな自分の仕事に誇りを 持っているお前のエリート自慢はもういい 加減にしてくれあ あなた本当は東京に帰ってから話すつもり だったでもさっきからのお前の話を聞いて 我慢できなくなっ たな何よ偉そうにお前浮気しているなな何 のことかしら私は知らないわ よ同窓会の話があると言って外出ばかりし ていたのは実は浮気をしていたんだよな 更新所に頼んで証拠を握っているお前の 両親にも連絡済みだ東京に帰ったら ゆっくり話をしよう か東京に戻ると息子夫婦は離婚し た元嫁の浮気相手は大学の同級生で息子へ の慰謝料を親に払ってもらうとどこかに 逃げてしまっ た業家と言っていたが実はただの フリーターだった らしい元嫁は慰謝料を親に建て替えて もらったがその借金を返すためパート勤め を始めたしかし人を見下す性格が治ら なかったのかすぐにやめてしまい長続きし なかったそして遠い親戚が営む地方の食堂 で借金を関西するまで働くことになった そうだまあ少しは働くことの大変さを 味わってもらおう そして私たちは独り者になった息子と一緒 に暮らすことになった息子が戻ってきて 1番喜んだのは祖父だっ たお前は女のことをよく分かっておらんの だわしなんぞ赤い頃は大宮の石原裕次郎と か本西村の赤木敬一郎とか言われたもんだ お前はわしのDHAを受け継いでいるん じゃから絶対女に持てるはず だじいちゃんそれを言うなら DNA出しリボかさんだよ母さんと同じ ようなことを言うのはやっぱり親子なの ねたまたま遊びに来ていた娘が ちゃかすうるさい今は男同士の大事な話を しているん じゃお父さんそろそろ時間ですよああ ただし君もうそんな時間

か時間どこ行く の今日はアボ組み合いの渾身会が大宮駅 近くであってなただ君を紹介しようと思っ て ふで大宮駅のどっち 側 東口東口の どこ南銀座うんだったか なやだあそこて埼玉の歌舞伎町って言わ れるところ よ娘が笑い 出す全くの男供 はままあたまにはいいんじゃないか なそそうですよね お父さんカード没収しおり2人の財布から カードを取り上げなさい ラジカードを取り上げられてその日2人は 早々に帰ってき たしょんぼりしている2人の姿を見て私と 娘は笑ってしまったさあさあ飲み足り なかったんでしょちゃんと用意しているわ よと娘が慰めるそして私もほらこんなに 素敵なマダムと健康的な若い娘がおしして あげるから喜びなさいえええあどう見ても ジャイアンの母ちゃんとジャイ子なんだ がフラチなことを呟いた夫を私はじろりと 睨みつけ た 全くさんも父さんも少しは母さんやしおり に感謝しろ よやれやれと言った顔で息子の淳が 座るまあこういう家の実もたまにはいいか もなそれじゃ 乾杯じいさんの温度で盛大に乾杯した私は そんなやり取りを微笑ましく見ていた外は 寒いが家の中は あったかい何気ない家族の風景だがこう いうのが幸せんだろうなと感じた今夜のお 酒はいつもよりおいしいなそうそうボサの 仕事を手伝うと言い出した息子に新しい 伴侶を見つけてあげ [音楽] なきゃ子供ができたのあなたはまだ再婚 できないの片親は息子さんが不便よ貧乏人 の男を紹介する わ勝ち誇ったドヤ顔で私にとある人物を 紹介するというその人はかつて私から夫を 奪った元 親友でも あのその方に対してとんだ誤解をしてる みたいなんだ けど大丈夫 そんな失礼な言葉連発してまこれも自業 自得か一度あんたは怒られて目を覚ました 方がいいわよ私も手伝って

あげる私の名前は楓で38 歳名前の通り秋の生まれもみじも候補に あったそう だ私の年代では楓でも十分古風だったのだ が父には決して言えないまあお気に入りの 名前では あるこの名前を褒めてくれたのは私と家族 以外にもう1人いた中学からの親友シだ 部活が同じでよく下校中にこっそり海食し たりしたっけ な高校に進学してもずっと仲良しで大人に なってもこの関係はきっと変わらないと 思っていた確かに司との関係はその後も 変わらなかったただし私の結婚直後まで だ私が新婚の頃志穂は我が家に ちょくちょく遊びに来ていたそれ自体妙な ことだが当時は不思議に思わなかったの だある日いつものように遊びに来た四歩が 夫のことをこれまでの3付けではなく名前 に君付けで呼ぶようになっ たこの時にはもうすでに四歩は楓のことで 心配なことがあるのと夫を誘い出しカフェ でお茶要するに2人で会った後だった 少なくとも夫にはまだ不純な気持ちは なかったと思いたい私のことが本当に心配 だったのだ と実際元夫も最初は四歩に結婚してから楓 での元気がない気がすると言われていた ため私のことが心配で律儀に死とやり取り していたよう だだがアホな旦那は見事に朗され た私はその頃すでに妊娠してい たやがて四歩は夫の夜の生活への不満を 聞き出すことに成功したはい一丁上がり 魂を抜かれた夫は私の問いかけにはいつも 上の空で生 返事子供の名前に関する相談を持ちかけ たって うーんじゃないしか言わなくなっ た夫の浮気の事実と相手について私に決定 団を与えたのは夫から地方の香水の香りが したこと だあなた地と浮気してるよねと物的証拠は ないものの鎌をかけて問い詰めたら夫は 驚くほどあっさりとごめんと土下座して 見せ たすすぐさま私は家に司法を呼び話し合い の場を設け た2人から交際に至るまでの経緯を聞く たびに落ち込んだが母親となった私に 裏切り者の夫を思ってめそめそ泣く暇は ない何でも志穂は結婚式の時から夫を狙っ ていた らしい我が家に頻繁にやってきたのも全て その

だめ親友と浮気する夫には愛が尽きた お腹の子供を守れるのは私だけだこんな 2人とはさっさと離れて生活の基盤を 整えようこうして私は離婚に踏み切り シングルマザーとなった当然だがその後 2人とは縁を切って いる元夫とも養育費だけの関係 だ元夫も地方が大事なようで自分の子には 興味がないと言っている 親子を合わせる機会もない だろう離婚後は元夫たちとは遠く離れた 場所で暮らしていたのだ がすった門田の離婚から7年ほど経った ある日災難が向こうからやってき た突然志穂と元夫が私と息子両馬の暮らす 家の近くに越してきたの だこれみに引っ越しの挨拶ですと夫婦で 現れるまで無理やり押し付けてきた直に ポイした けど後で同級生に聞いて知ったところに よると死は7年間ずっと私の行方を追って いた らしいこの近くに同じ中学の先輩が住んで いるそうでそのわずかな情報から最後は 更新所まで使って私の居所を突き止めたと いう向こうは私から全てを奪って十分 だろうにそこまでして追いかけてでも元夫 と自分を私に見せつけたいのだろうかなぜ 放っておいてくれないのだろう気持ちが 真っ暗になるようだったしかし近所とは いえ顔を合わせなければ他人同士だそんな に関わることもないだろうそう思っていた 2ヶ月後私のパート先に志穂が新人として 入社したちゃっかり私の親友として面接を 受けたようでならばと上司は私を四歩の 指導がかりに任命した最悪 だ引っ越して逃げ出すことも考えたが息子 は小学校に行き始めた ばかりそんなにコロコロ環境を変えるのは 親としてもしたくないならば仕事を変える かと思ったがこの会社はみんながシングル マザーである私の状況をとてもよく理解し てくれているし稼ぎもいい簡単に手放せる 職場ではなかったそれにたえ転職しても 地歩は私を追いかけてくる だろう女子に教育係りを外してもらうこと も考えた が四歩が新しい教育がかりに対し私に関し てあることないこと話す可能性だってゼロ ではないなんせここまで執着される理由が 分から も諦めてしばらくはそばで見張っておこう と覚悟を決め た四歩は指導中も雑談が多くまるで親友 だった頃のようにベラベラと私に話しかけ

てき た話題はいつも私の生活ぶりや息子のこと ばかり私がどん底生活を送っていることを 期待していたの だろうしかし私は死と話したくないのでく に業務のことしか語らなかっ たそれが不満だったようで志穂は何を思っ たか元夫と自分の夜の付き合いについて 毎日のように私にベラベラ語るようになっ たやれこうされただのああされただの あなたの時はどうだったのだの正直元夫と 暮らした過去はトラウマ並みに嫌な思い出 だし死と元夫の生々しい交流模様など聞き たくもないだけど本気で剣をし顔色が悪く なる私を見るのが楽しかったのだろう聞き たくなんかない四歩のプライベート疲労は とまることを知らなかっ た苦痛な日々が続いていたが私が教育 がかりを外れて四歩が独り立ちをすると 喋ってばかりで仕事をちっとも身につけて いなかったことが災いし死は重大なミスを 度々繰り返しし た何度目かの死のミスの時に上司にも四歩 との関係をきちんと話す機会があったため 四歩がいくらミスをしても教育がかりの私 が責められることはなかったむしろ任せて 申し訳なかったと上司から謝られたほどだ やはりこの職場を辞めなくてよかったと 思っ た死は結局私の職場にやってきた目的も 不明のままめていっ た働いている私とは生活時間も異なるよう で地歩のことはたまに近所で見かける以外 の接点はなくなった再び穏やかな日々が 戻ってきたと安どしていたのだ がそれから1年ほど経ったある日突然司法 が我が家にやってき た引っ越した時から備えつけられた古い モニターなしのインターホンのままで 暮らしていたことをを悔やまざるを得 ない宅配と思い込んで扉を分けてしまった 自分を恨ん だねえ聞いて子供ができたのあなたはまだ 再婚できないの片親は息子さんが不便よ 貧乏人の男を紹介する わほらこちらの方よとシフが隣にいた人物 をずっとこちらに 押し出す唐突すぎる妊娠マウントにに 突っ込みたいことは色々あるが今男って 言っ たえそれ本気で言ってると私が問う ともちろんよあなたのために見つくろった んだ からと満足げに話す しほこの際なんでシフに彼氏を見つわれ

なきゃいけないのかとかは一旦置いて おこうそれより 何か大変な間違いがあるみたいだけど そちらの女性に失礼だよ え私の言葉に目が天になる 死なんだか知らないのに連れてこられ彼氏 にされかけた女性はさっきからそう言っ てるでしょうがと額に青筋が見えばかりの 見幕で怒鳴っ たねえもしかしてあなたの家のお迎にいる 増田君と間違え てる間違う何言ってるのこの子は増田君 でしょ増田君とは近所に住む私たちより 少し年下の独身男性だ勤め先が1年ほど前 に倒産してしまったらしく現在は クリーターをして いるその方は増田君のお姉さんのみささん よ お姉 えは 女私の言葉に四歩は飛び上がるように驚き その反応を見たみささんがちっとふかい そうに舌打ちをし た女以外の何に見えたのとみささんが すごむと四歩の顔がみるみる顔面蒼白に なっていっ たさんは柔道は黒帯に元女性警察官という 輝かしい経歴を持った方 だ子供同士が同じクラスで私とみささんは いわゆるマ友だ元夫のことや仕事の過去に ついて愚痴感覚で話したこともある明るく サバサバした方で年齢を気にしてご本人が 身につつけることはないが子供向けの キャラグッズなどが好きなとっても 可愛らしい人だ中身は 見た目はダプ松本さんをさらにたくましく してついでに顎を割ったような風景なので 髭こそ生えてないが男性に見えなくは ないそしてみささんが髪を短かくしてから というもの兄弟は双子のようにそっくり だっ た嘘でしょ増田君にしか見えない じゃん私は弟ほどごつかないわよ しほの言葉に対しみささんがドスの聞いた 怒鳴り声を出し た思わずしほもああはいとかい声で 怯む私もすいませんみささんあなたは ひょっとすると弟君よりごつと思いつつ 黙っておいた最近みささんが単発にして からこの兄弟はう2つどころかうり方策 レベルで似てるのよね私も実を言うとこの ご兄弟と遭遇した時お子さんを連れている かどうかで姉か弟かを判断しているご本人 たちには秘密 だたく私は何度も否定してるのに勝手に弟

と間違えてこんなところまで連れてくる なんて本当に失礼な子だ ねすいませ ん体人の弟のことを貧乏人の男呼ばわ りってどういうことだい雇用形態はなんで あれちゃんと納税してるんだから他人に ガタガタ言われる筋合いはないよあはい ごめん なさいみささんの土性論が炸裂し見た目の 怖さも合って死はすっかり小さくなってい たささんならいくら無理やり連れてこられ たとはいえすむか倒せば死なんて簡単に 自分から引き剥がした だろうそれをしなかったのはみささん自身 が女性に優しい人だし四歩のお腹が大きい から強く出られなかったんだろう なここにみささんが連れて来られた時の 背景を想像してみるとついやだみささん たら紳士と胸がときめいてしまっ たその間も死はみささんにとことん説教さ れ続けて いる私も本当にすっごい迷惑なんだけど私 を追いかけ回して挙句の果てには彼氏を 斡旋あんたは何がしたいのと尋ねた四歩は 私の問に黙り込むみささんが背後に 取り調べ室が見えそうな声のトーンでなん とか言ったらどうと圧を かける旦那とうまくいかない のまさかの答えに私は思わず目を向い たはえ人から奪って結婚しておいていっ ちゃなんだけどある意味大恋愛だったじゃ ないあんた たちあの人今更それを後悔してるのよ離婚 しなきゃよかった俺は家庭を壊した子供に 悪いって毎日 毎日へえあいつの辞書にも反省の2文字が あったの ねちゃかさないでこっちは切実な のうまくいってないのに妊娠したって おかしいんじゃないの子供ができれば安泰 じゃ ない無理やり私が迫ったの子供がいれば 私たちの中も変わると思って望み通りに 子供はできたけど逆効果だっ た逆 効果私のお腹が大きくなるたびあんたの ことを思い出すのよあの 人シフの目は真っ赤になっていた涙を こらえているようだまあ元夫は確かに一度 落ち込むとしばらく立ち直れない超 ネガティブマンだったから なあでもそういう男を私から奪って家庭を 築いたのは死自身だはっきり言って道場の 余地はない でなんで私を付け回してきた

わけあの人は元々出張でこの辺りに来る ことも多かったのおまけに罪悪感から あなたとの復縁を本気で考え始めてた から出張中に会ったりしてたら困るし一層 あんたの近くに引っ越して私が2人を 見張ってたら接触はできないだろうと思っ て妊娠を自慢したり彼氏を紹介しようとし たのも夫は渡さないっていう牽制と私に 相手がいれば復縁はないはずって ところ私が尋ねると志穂は静かに頷いた ついでに志穂が増田君を彼氏候補に チョイスしたのはこの近くで他に男性の 知り合いがいなかったからだとも白場した たまたま家が近いだけで貧乏人呼ばわりさ れた挙シングルマザーの年上女に見れかけ た増田君が不便でなら ないみささんが間違って連れてこられたの は増田君にとってラッキーだったかもしれ ないなこんなよくわからない女同士の 揉め事に巻き込むのはかわいそうだしかし 元夫との復縁なんて私からすればまずあり えない考えただけで気持ち悪いと一周 できる話だ が志子自身が人から奪って気づいた夫婦 関係に自信がないの だろう簡単に奪うことができた旦那は同じ ことを繰り返すかもしれないいつ自分が 奪われる側になるかわからないという事実 を強く恐れているの だあのさ私はあんたとだけじゃなくて元 旦那とも関わりたくないわけあんたの家の 事情に巻き込まないでくれ ないそんなこと言ってもしあの人が本気で 復縁を申し込んできたらあんた絶対あの人 とやり直す でしょ私の言葉に地保は目を見開いて反論 し たはあなんでよ私への報復にあの人を奪わ れて悔しかったはずだもの私ならやられ たらやり返す わ思わず呆れてため息が出てしまっ た隣のみささんも頭を抱えている あのねもう私は一時の母親なのあんたへの 仕返しの気持ちだけで結婚したり離婚し たりなんてできるほど自由じゃないのよ 子供の環境がコロコロ変わっちゃうじゃ ないそんなのだめ よみささんも口を出してくれ たあんたも子供を産むんだからもう ちょっと子供のことを考えられる母親に なりな子供を武器にして家庭を守ろうと するような思考のままじゃだめだよそうよ 家庭を守るのは死自身なの今こそあんたが しっかりしないでどうするの人から奪う ほど好きな旦那ならまずはあんたが

しっかり家庭と向き合いなさい他人の私を 気にしてる場合じゃない でしょ偉そうに言わないで よ私の正論が屈辱的だったのか下行した死 が一瞬私の胸ぐらを その 瞬間みささんがすっと手を伸ばし たおそらくあれは逮捕術なのだろう四歩の 手首をさらりと掴んで鮮やかにひねりあげ たこれからママになろうって人がとっくみ 合いを仕掛けるのは見過ごせないわねと みささんが 微笑むいたたたたた と四が声をあげて私から身を引くとみさ さんもすぐに掴んだ手を話し たこの場では何も歯が立たないと気づいた のかがっくりと肩を落としうく 死あんたたちのことは好きになれないけど 元親友としてのよしみで言わせてもらうよ 子供のためにもちゃんと幸せになってよね そうじゃなきゃ子供がかわいそうだよ 頑張れ最後のエールのつもりで激励を送る と最初はは聞こえないふりでもしているか のように黙り込んでいた四歩が少しずつ肩 をふわせながら泣き始め たかなり迷惑だったのは事実だがこれで 四歩の考え方が変わるといいなと 思う私も四歩も母親同士だ恨みつらみに まみれた背中を子供に見せてはいけ ない許すでも憎むでもなく互いに新しい 成長ができるといい な結局その日は泣きじゃくる司法妊婦を この状態で返すのは心配だからとみささん が家まで連れて帰ってくれ た私がそれをやると元夫と遭遇する恐れが あるので志穂も嫌だろうみささんの配慮に 感謝 だその後志穂は無事に出産したようで公園 で女の子を連れて歩いているのをよく 見かけるようになった 隣には元夫も一緒 だ実はあの後私は元夫に手紙を書い た中身はと言う と四歩から事情は聞いたあっさり他の女と 浮気して私たちを捨てた男と再婚したいと 思うほど私はトチ女じゃ ないしかしその会あって元夫のネガティブ モードも解除されたよう だ後日死と元夫から私を裏切ったことに 対する謝罪の手紙が届いたついでに離婚の 際に私がさっさと元夫から離れたいが あまり話し合いを避けた慰謝料の小切ても 一緒だ相場よりかなり多い額で驚いたのだ が私の助言で家庭がうまくいくようになっ たそうで四歩からの感謝の気持ちも含まれ

ているそうだ本来なら今更慰謝料なんて いらないよ私はお金が欲しくて離婚したん じゃないし生まれた子供のために使いなと いうところだが感謝の気持ちなら素直に 受け取って おこう実はこの慰謝料は絶妙のタイミング だっ た風の噂だが元夫の会社が不興の煽りで 悪化し職を失ってしまったよう だ年齢も年齢なので最終職が決まらず専業 祝になっていたシも働きに出て家計を支え て いる金銭面でかなり苦労しているようでは あるが共通の目的が夫婦で持てるように なったのは良かったんじゃないかな今後も 2人がうまく家族でいられるかは本人たち 次第だと思うが私も息子にとって腹違いの 妹が不幸になる姿は見たく ない大人として同じ親として2人が立派な 夫婦になることを願っている 一方私は相変わらず独身を貫いている しかし家族は増え た緑亀のジョンだ息子のネーミングセンス で随分おしゃれな名前になってしまっ た友達と近所でカ釣りをして捕まえた らしい最近息子が水槽を洗っている時に ジョンに逃げ出されて肝を冷やしたのは 内緒だ緑亀は逃 金あんたは何してんのだって母ちゃん ジョンの動きが思ったより早かったんだよ 誰だよ亀がのろまって言った やつと息子と言い合いをしながら近所銃を 走り回っ た必死にジョン ジョンと呼びながら探したんだけど今思え ば亀ってちゃんと私たちの声聞こえている かしらひょっとしたらかなりアホっぽい 捜索だったかもしれ ない幸い近所のおじいさんが庭に迷い込ん だジョンを保護してくれてい た息子がおっちょこちょい気味なので2人 暮らしでも毎日ものすごく賑やかだこの間 は左右違う靴下を履いて学校に行っていた しまあ見ていて飽きないし面白くて優しい 息子に育ってくれてよかっ これからも時には友達のように ギャーギャー騒ぎながら楽しく過ごして いけるといいなさあ明日の息子の誕生日に 仕掛ける寝起きドッキリの準備しよう とせと千ひろの神隠しに出てくる顔なし メイクで息子を起こすんだやることが子供 っぽいっていいのよ子供と同じ目線になる ことも大事なんだ から 嫁が介護のふりしてネタきりの私を叩く

のいけしゃしゃとあの姑 とめ家族のはずなのに夫も義も私の言葉に は聞く耳を持たないそんなんじゃ大事な ものも全部失うわよと思っていたのだが まさか彼らにあんなことが起きると は因が王方って恐ろしきかなくわばら くわばら 私の名前は あみ先日珍しくポケットティッシュを ポケットに入れて持ち歩いていた結果その まま洗濯してしまった40歳だおかげで 黒いズボンがまるで雲模様いやそんな綺麗 なもんじゃないか私も年を取りやや おっちょこちょいになってきたでも私の おっちょこちょいなんて可愛いものだ 世の中上には上がいるもので ある私が20代の頃の話だ結婚したばかり の夫憲吾が突然口を開い た同居の準備は進んでいるかえ同居って誰 と誰がしし考えてもず黙ったままの私に夫 は言っ た俺の実家に同居する話だよ思わず目が点 に なるそんな話したっ けしてない けどしてない話を分かるはずがない戸惑う 私を知り目に夫は 続ける今はうちで妹が母さんを介護してる けどあいつもそのうち結婚するだろ父さん もなくなってるし俺は長男だから今後の 同居は避けられないなら早く同居した方が お互いにいいっ て確かに私は結婚にあたり同居はしないと 約束されてはいないだからと言って大事な 話を当たり前のようにするか 普通使い古した一見屋にネタきりの姑と つき決して有料物件には思えないが今 マンョンの更新時期なのは事実だこうして 実家でトと義のゆりが一緒に暮らすことに なっ た2週間が過ぎた頃いつの間にか昼食を 作る担当にされていた私に姑がこう言っ たやだ今日のお昼あんかけ ご飯 とはい食べやすいかなと思っ て私嫌いなのこれ捨てといて えふんと鼻を鳴らし速歩を向く姑 とめあんかけが嫌いってこの間義が作った 時は食べていたじゃないか次に車椅子を 動かすサポートを頼まれて手伝うと雑だと 言われたり揺れるから怖いと言われ たり激しく動かした覚えはない義は義で 私たちがするようになってからこれからは お願いねと突然バイトを始め た初めから私に介護を押しつけて社会復帰

するつもりだったの だろう結婚前に夫から結婚の準備もあるし 仕事は退職した方がいいんじゃないか将来 子供も欲しいしと言われて前職をやめて しまったことを後悔した要は私はこの一家 に騙されたののだ初めから私を専業主婦に して親の面倒を見させるつもりだったの だろう今じゃ1日中姑とにあれこれコキ 使われて仕事に行っていた頃よりも ヘトヘトな毎日だこれでは子供を作るよう な余裕もない夫にも姑ととの関係について 少し相談してみようかなと思っていたら 先手を打たれてしまっ たなあみもう少し母さんに優しくできない かどういうこと別に冷たく なんて母さんがお前に嫌われてる気が するって言うんだよ睨まれたりして怖い やっぱり姑となんて新婚のお嫁さんには 邪魔なんだろうっ てそそんなつもりないよむしろ仲良くし たいと思っててうんでも母さんがお前の こと怖いってって言ってるんだお前の 気持ちはどうあれ歩み寄りが足りないん じゃないか なお昼ご飯は何を作っても味がしないとか このメニューは嫌いとか言われてお母さん を睨んだつもりはもちろんないけど正直私 も気分が落ち込んでるそれが表に出ちゃっ たのか もそれはお前が悪いじゃないか母さんの 嫌いなメニューを作るな よお母さんの嫌いなは事前に伺ったし前に ゆりちゃんが作った時はちゃんと食べてた わお前の味付けが悪いん だろゆりちゃんが作った時は食べていた メニューを私が作ると一口も食べずに捨て ろって言うのよ味付けだけの問題じゃない わ よ怒るなって母さんが嫌がるならそれが 全てだよお前に問題があるんだ反省しろ さあこの話はこれで終わり母さんと仲良く してくれよな俺の大事な親なんだ からそう言って夫は風呂に行ってしまっ た夫に言われた言葉を思い返すとまるで私 が全て悪いような言い草だったまったなと 私は初めてその日夫よりも先に寝室へ戻っ た必要以上に夫の顔を見たくなかったから だ私は頑張った 一緒に暮らす以上もう少し頑張って姑とに 歩み寄ろうと思い姑との言動もできるだけ いびりだとは思わないようにしていた しかし姑との言動は徐々にひどくなり わざと汚く食事を食べこぼして早くふけ お前は遅いと怒鳴られたりまずすぎて 飲み込めなかったと姑とが一度口に入れた

ものを顔に吹きかけられたりもし た介護の本などを読んでいると認知症の人 ならばそういう攻撃的な行動が出やすく なるそうだがうちの姑は足腰が弱っただけ だ正直ここまで世話する必要なんてない くらいだと思うもちろん私は介護の経験も 知識も全くないこの家に来て勉強した くらいの浅い知識 だだからこそ最初は夫や義妹に言われる ままだったのだ が一度義妹や夫にも全部が全部私たちが やるのではなくお母さんが自分で何かを することをサポートする形の方が体が弱ら なくて済むのではと提案したことも ある介護の本にも過剰介護を行うと身体 機能が低下し廃用性症候群となると記述さ れていたから だ例えば多少は歩けるのに常に車椅子で 移動を繰り返すと足腰の筋力が落ちて本当 に自分の力で動けなくなって しまう姑ともそんなことは望んでいない だろうと善意で提案したのだ がだめよ毎日日に日に体が弱ってるんだ からと気前に怒られたそれも私たちが同居 する前後から突然弱ってしま らしいそんなバカなしかし私の味方はおら ず以前は食事もきちんと1人で食べられて いたのに今は介護を要するほどなのだから もっと母さんを理解 しろと夫にも釘を刺される始末 だじゃああんたが介護しなさいよお母さん きっと即実で元気になるわよと思ったのは 言うまでも ないのつ 姑のいびりは私がこの家に来る前から 始まっていたのだそんなある 日痛いんだ よ朝姑のおむつを交換すると私が足を 引っ張ったと言って暴れたシトに顔を 引っかかれてしまっ た額とまぶの辺りがかっ熱くなり傷になっ ているのを 感じるおまけにその隙に姑は汚れた自分の を私に投げつけてきたオムツのテープを 剥がしただけで痛いなんてことはないただ の言いがかりだとすぐに分かっ たお前って嫁は本当に可愛気がない さっさとこの家を出ていけばいいのにけに 嫁なんていらなかったんだ よそう姑とが叫んだのを聞いてようやく 嫌われる理由が分かった姑は息子に結婚 などしてほしくなかったのだただそれだけ 思い返せば姑は結婚式の時もタキシードに 身を包んだ夫を見てお父さんに似てるわと 嬉しそうだっ

た泣き夫を息子に重ねているのかもしれ ない大事な息子を奪ったなんて理由でオブ を投げられてはたまったものじゃ ない私お母さんの足を引っ張ったりなんて していませんまず足にすらてなかったです もん私が嫌ならゆりさんに頼んで介護を 交代してもらえばいいでしょうと言い返し たらああやだやだそうやって年寄りを 攻め立てる所詮お前は他人なんだね私に 全く優しくない恐ろしい嫁だ よ最初に私を引っ掻いたのはお母さん でしょお前が私を雑に扱うだろう私が悪 いっていうのか いじろっと私を睨みつける 姑普段の私ならこの目に少しひんでしまっ ていたでも今回はどう考えたって姑が 悪いお言葉ですけどおむつのテープを 剥がしただけで体が痛むなんてありえませ ん前にも同じことを言われましたから痛く ないように私も最新の注意を払ってます どうしても痛いというならどこか神経に 問題があるじゃないですか病院に行った方 がいいと思います よなんだってこのク 嫁そう言って姑とは私の髪を引っ張り ぶんぶん揺さぶったネタきりの人とは思え ぬ力でベッドの縁に私の額が何度も 当たる痛い痛いです お母さんこのこのこんな嫁なんてどうにで もなっちまえほらどうだ家を出ていく気に なった かシトの体力を考えるとせいぜい5分 くらいだったのだろうが体感では15分 近くその状態だった気が する何度も何度も頭を揺さぶって打ち付け られ解放された時には視界が少し歪んで チカチカしてい たさあ反省したらオムを変えなという姑と 誰がするもんかむかついてそのまま放置し てやったらそのまま祖をされてしまい家の 中に異臭が立ち込めたので自分のために 仕方なく姑とを世はし たそれでいいんだよと偉そうにせせら笑う 姑を見て思った介護現場で時々職員が利用 者を痛めつけるなんてニュースがあるけど その気持ちが私には分かる姑が夫の結婚 自体をよく思っていないのならば私を好き になってくれることはないだろうどこかで うまくいく日が来るならばと期待していた が朝はだっ た今夜夫にこれまでのことをもう一度 しっかり伝えて同居の解消を要望するダメ と言われたらまあ姑とめの希望を満たして やる方法もあるしね私も姑ともお互い ハッピーかもその夜夫に話をしようと思う

間もなく姑とは先に帰宅した義と夫そして 私を呼びつけ た全員で今に集まったが嫌な予感が する姑とに急にどうしたの母さんせめて ご飯食べてからじゃだめと聞く ぎ夫も何かあったの何でも言ってねと姑と の手を握って隣に寄り添っ たあの嫁 が嫁 が普段私を3付けで呼ぶ姑とが嫁呼ばわり をすることに義妹も夫も違和感を覚えたの だろう2人が私に向けた目はとても 冷たかっ た嫁が介護のふりしてネタきりの私を叩く の痛いって言っても介護だから仕方ないと かお母さんが分からないから行けないん だっ て姑との言葉に私はぎょっとした手をあげ られたのは私の方だ痛いと言っても邪魔な 嫁目と言ってやめてもらえなかったそれな のに姑とはさも自分が被害者のように女優 よろしく涙を流し私の方を指さしながら あの嫁が怖いもう嫌 だと夫とぎに言ったえ かけるち違うわ私そんなことしてない見て この額の傷これはお母さんに引っかかれた の よあれはあの嫁が自分でやったんだ私の せいにしてここから追い出してやるってだ から私はすぐ憲吾とゆりに話そうと思って 信じてくれるかい2人 とも私の言葉にかせるように叫んだ姑の 言葉に夫も義も しかし顔を見れば答えなんておのずと 分かる2人は忌々しいものでも見るように 私を見てい た信じられない母さんにそんなことする なんて 最低と義夫もこの結婚は失敗だと言い始め たそうよお兄ちゃんなんでこんな女と結婚 したのよお母さんが かわいそう俺も今頃目が覚めたこの間 母さんが浅みに冷たくされてるって言った 時点で俺はこの昭和嫁と決別するべきだっ たん だ夫の言葉にぎはその通りよと同調ししま には2人で昭和嫁はうちにいらないから出 ていけと私を断し始めたあらこの人たちと 初めて意見が一致したじゃない私自身も そう思ってるわ新婚のくせにこんなことを 言うと忍耐力がないなんて言われるかも しれないけどもし夫に相談してもダメなら 離婚しようて思ってた もの一生添い遂げようと思っていた夫への 100年の恋も冷凍庫で給Through

でもかけたみたいに冷めるどころかキキ だはい喜んで離婚に応じますあんたなんか 大好きなママに返し ます全てに吹っ切れた私は夫の目を見て そう宣言し た身勝手な夫は自分が振るのはいいけど その逆は嫌だったらしい冷静になれと真顔 で行ってきたが無視してやっ た貴重品さえあればいいやと私はいつも 使うバッグに携帯電話だけを入れる財布や 通帳はもも入れっぱなしだし洋服などはの 家を出てから調達すればいいこんな家1秒 いや17秒でも早く出てやる完全に頭に血 が登っているので気持ち的には光の速さを 超えたくらいの感覚で私はその場を後にし た疑実家を出て少し歩きしばらくは実家で 暮らすかと思い母に電話をしようと携帯を 取った 直後うわあという夫の声がし た何事かと振り返ると疑実家から火と煙が モクモクと出て いる特にひどいのは姑との部屋の辺りだ あああもはや他人ごとなのであの家がどう なろうと焦るという気持ちは全くないのだ がまるでコントのような展開に思わず口元 がにやけたちゃんと落ちまで作るとはやる じゃないか姑とめよ 疑実家からは大慌てで夫と義そして姑が口 を抑えて飛び出してき た私の姿を見て助けてくれと叫ぶ 夫本来なら無視してやりたいがちょっと 面白そうなので近づいてみ たすると夫は携帯を持ってくるのを忘れた から消書を呼んでほしいと私に懇願してき たお母さんが消防書まで走って通報に行け ばいいんじゃないこんな時にアホなことを 言うないや無理なことじゃないと思うんだ よなだって見てよそう言って私が指を刺す と夫と義が同時にそちらを見つめた えか母さんなん でそこには足腰が弱くてネタきりになった はずの姑とが肩で息をしながら仁立ちに なっていた 姑とは一瞬ポカンとした表情になった後あ と声を漏らすとみるみるその顔が 青ざめるお母さん車椅子も解除もなしで 立てるようになったんです ねき奇跡が起きたの かしらと姑とどんな奇跡だよお見事な走り でしたよシニアの部で陸上の大会でも出て みたらどうです 笑顔の私とは対象的に義家族はみんな言葉 を失ってい た家が燃えているのに大事な母親を忘れて 思わず飛び出した兄弟もひどいが実はネタ

きりの母が元気いっぱい走って逃げてきた なんて言われたら罪悪感も消えるだろう 思わず消防書に電話することも忘れている よう だまあ慌てて外に出てきた隣の家の方が 連絡を入れてくれているのが見えたから 大丈夫みたいだけど私は義家族に火が出た 原因なんだと思いますと問いかけてみ たそういえばなんでだと夫も試案している そう今まさに黒い煙が出ているのは台所 などではなく寝たきりの姑の部屋からだ 本来出荷するようなものは ないおら お母さんのタバコでしょうね私たちを 話し合いに呼んだ時私が車椅子の解除に 行ったら部屋がかすかにタバコ臭かったの でえ寝たきりになってからタバコはやめた はず じゃ私の言葉を受けて兄弟はとっさに姑の 方を見 たねえお母さん実は前から歩けますよね まあ私も歩いているところを見たのは今日 が初めてです が私ねゆりちゃんがタバコ切らしたって コンビニに行く時カートン買いしてるのに 減るの早いなと思ってたんですで掃除 ついでに定期的にゆりちゃんの部屋の棚を 調べていたらゆりちゃんが使ってないのに タバコの箱が減ってまし たそれってと言 ぎ昼間家は私とお母さんの2人きり私が かける前は7個あったタバコの箱が6個に なってお母さんからは本当にカスカですが タバコのような香りがしました家に人がい ない時にタバコを取ってたんですよね きっと私たちが来るずっと前からと話すと 姑との目が泳い だそれにお母さんむの匂いがするのが嫌だ からってやたらと香りの強い方向剤とかを きたがってたでしょカレーでも気にな るって臭スプレーなんかも愛用してました しハンドクリームも量の強いものばかりを 好みましたよ ねそれを聞いた夫と義はタバコの匂い消し かと揃って声をあげ た観念したようでごめんなさいと泣き ながら謝る姑 と2人が姑に呆れる 中お母さんの足がが悪くなったのは骨折が きっかけだっけあなたも心配したんじゃ ないと私は夫に尋ねたあああ感知したら 歩けるって言われてたのに突然足が どんどん悪くなって年だしそばにいなきゃ と思って規制も増やしたと夫が 答えるそれで味を閉めたのねお母さんは

あなたが大好きだしお母さんの話を鵜呑み にせず病院に連れて行けばネたきりの真似 なんてされずに住んだの に私の言葉に姑は否定も肯定もせず ガタガタと震え出しそれを見た兄弟は全て を悟り騙したなとぶち切れて声をあげ た消防師が必死に消化活動をする中で一目 や家の心配もせず義家族は揉め続け自宅は 繁に終わったが家族は 結局姑はもう好きにしろと見放された全て を知った夫は私に謝罪しやり直したいと 言ったが私の話もまともに聞かず頭ごなし に私のせいにされた怒りが消えないから元 に戻る気はないとはっきり断ってやっ たその後私と夫は 離婚姑は家を失ったこともあり最後のにを 与えてやると無理やり夫に高齢者施設へ 預けられ たしかし兄弟揃って1度も面会に行って おらず事実上の絶縁 だ他の利用者の家族はきっと定期的に会い に来ているだろうし夫を出来合いしていた 姑とにとってそれを見るのが1番苦痛 だろうあの日の家事の原因はやはりタバコ だったようだ姑ははあの日寝タバをして おり夫の帰宅に気づいて慌てて起きた らしいいつも通りタバコを袋に入れて始末 して隠し私の外出中にでも人目につかない 場所へ捨てるつもりだったのだがこの日に 限って肝心の袋を切らしていた焦った姑と は火を消すことも忘れてとっさに部屋の窓 からポイ捨て すぐそばの草に移り出荷し案の定隣の家に も火が移ってしまい姑とは失火剤となって 罰金の支払いを命じられ た人を呪わば穴2つとはまさにこのことか しかしシトには罰金を支払うお金がない おまけにリンカから損害賠償も請求され たこれを全て肩代わりするはめになったの は夫と義だ自分たちの家だってないのに姑 目のせいで財産を捨てるようなはめになっ てしまったこうして夫は安アパートへ義妹 はたまたまバイト先が量を持っていたので そこに入ったのだが台の小上がりだった夫 のアパートは住んで2週間ほどで2階の 部屋から身元不明の遺体が発見され自己 物件 へ義は同じ量に住む過去にストーカーで 警察に注意を受けたことがある40の独身 男に惚れられそれから数年間職場を変えて もつきまとわれてい たみんなが不幸になれなんて望んだわけで はなかったが結果として全員不幸になって いるのでやっぱり人を大事にする気持ちっ て大事かもと

思う誰かに優しい行いをすれば自分にも 優しい出来事が帰ってくるなんて言ものね 散々不幸になった夫と義が1度だけ自分 たちの身の上を語って金を貸してくれと 現れたがもちろん断っ た離婚したしもう他人なのに頼られても ね一方私は離婚をきに最終職を 決意前職が事務職だったので今回もと思っ ていたのだが人気職のようで経験者でも 内定を取るのは狭きもんだったそのため 新規一点違うことをしようと営業職への 転職を決め現在もバリバリ営業で仕事を 勝ち取ってきている女性でも頑張れば きちんと昇進させてくれる会社なので やりがいもあり未経験だったのに今では 部長だ同年代の新卒入社の人さえ追い抜い て昇進したので中途入社で何のノウハウも 持たなかった私がここまで伸びたのは すごいと褒めてもらえているやっぱり結婚 生活を経て厄介な人と付き合う方法を学ん だことも大きいのかなみんなが嫌がったり 怖がるような面倒な人でも私はむしろ 楽しんで関わっているところすらある くらいだ度胸が座ったのかもしれないもう 結婚はこりごりだけどその代わりに仕事を 通じてたくさんのいい人と出会えた金曜の 夜には飲みに行ったり土日は遊びに行っ たり若い頃よりもうーんとはっちゃけて いるかもしれない独り身を嘆く人も多い けど私にはすっごく合っているようだこの 際世界一楽しいお1様を極めてやるあれ人 に囲まれてるからお1人様ではないのかな まあ楽しければいっ [音楽] か フライドポテトにウサギの形の ハンバーグオムライスにイゴの乗った ホール ケーキお祝いの気持ちを伝えたくて精一杯 のご馳走を用意したけれど主役の孫は暗い 顔でスカートを握りしめる だけお兄ちゃんに会いたい よ消え入りそうな声でボロボロと涙を こぼす孫の姿に胸がぎゅっと締めつけ られるそんな悲しい光景に夫は無言で 立ち上がって家を飛び出し た私は裕子庭いじりが趣味の58歳 だ子供2人も随分前に成人してそれぞれ 家庭を持ち自分の時間を気ままに過ごして いる夫の高一も60歳を超え長年勤めてい た会社を1度 退職でもまだまだ夫の力を貸してほしいと 会社に壊れ今は食卓扱いでのんびりと働い て いるそんな老後に片足突っ込んだ私たち

夫婦は中盤になった人生を穏やかに過ごす つもりだっっ たしかし私たちは未だに子供のことで頭を 抱えて いるお母さんルナを預かっ て日曜日の早朝娘の美香が孫のルナを連れ て 現れる事前連絡もなく当たり前のように孫 を預けに来るのはこれで何度目だろう かもう私だって予定があるんだから前もっ て連絡してって言ってる でしょういいじゃないのお母さんの予定 なんて町内会の会合ぐらいでしょうちは空 がコンクールで優勝できるか大事な時期な のよあの ね娘の身勝手な振舞に文句を言おうとした けれどルナにこれ以上ひどい言葉を聞かせ たくなくて苛立つ気持ちをぐっこらえ たこんな憂鬱な週末がここ2年くらい続い て いる全ては孫をないがしろにする娘夫婦が 原因ルナの母親であり私の娘である香は 幼い頃勉強も運動も人よりちょっぴり苦手 な子供だっ たでも私は娘が元気で楽しい人生を歩んで くれればいいと彼女のペースを見守ってい た娘は嫌いな勉強をするよりもお金を早く 稼ぎたいと高校を卒業してすぐ就職し た結婚も早く別の会社で同じように高校 から働いていた彼氏と結ばれ男女の双子を 授かっ たそれが今年6歳になる空とルナだ兄の空 は早熟で賢いいわゆる天才児 だ特にピアノで格を表しているらしく週末 は県外の有名な音楽の先生のところに教授 してもらいに行ったり日本各地で開かれる コンクールに出場したりして いる一妹のルナは内光的で発達ものんびり な大人しい女の子 だ私から見れば幼い頃の娘を見ているよう で懐かしく微笑ましいけれど娘夫婦はそう 思わない らしい平凡な自分たちから素晴らしい才能 を持った空が生まれたことに右頂点になり 少しおかしくなってしまって いる愛情もお金も時間もほとんどを空に つぎ込みルナは生活していく上でギリギリ のものを与える だけ休日も空のためだけに使用し荷物に なるルナは祖父母である我が家に置いて いく私たちがどれだけとめても空の可能性 を潰すきと逆切れ するあまり攻め立てて怒りの先がルナに 向かうのも怖いので私たちも強く出ること はできなかっ

たただあかさな差をつけられて育てられる ルナが不便で仕方なかっ たさすがに幼いルナでも両親の愛情が平等 でなく邪魔者扱いされているのを理解して いるようだった我が家に預けられても今の 円卓の前でじっと星座をしていることが 多いルナちゃん今日は何して遊ぼう かうん ばばはお庭にお花の種を巻こうと思うのだ けど一緒にどう かしら やる孫が誘いに乗ってくれたことにほっと しながら一緒に庭に 出る小さなポットに土を入れルナの小ぶり な手に鼻の種を渡すと大きな目が不思議 そうにそれを見つめ たこれは何の 花前日校よ夏になるとピンクや白の丸いお 花がいっぱい咲くのとても綺麗だから 楽しみにしててね へえルナの表情が少し柔らかくなる顔に泥 をつけながら小さな手で小さな種を植えて いく姿はとても 可愛らしい種まきが終わったタイミングで 朝の散歩に出かけていた夫も庭に顔を出し たああルナじゃ遊びに来てたのかいどうだ じじと魚釣りに出かけるか うん土をいじったことで気持ちが柔いだの か思ったより早くルナが 食いつくよしよし大きな魚を釣ろうな 母さん外の水道の準備をしておいてくれ はいはいルナちゃん水筒と帽子を用意する から待っていてね うんルナは言いを守って縁側で足を パタパタしながらいい子に待ってくれる 幼稚園でも家でもこうやって聞き分けの 良い子なの だろう楽でありがたいと思う反面その いらしさに胸がギュっとなっ たこんな風に自分の娘をないがしろにする 娘夫婦は最低だと 思うそれでも私は心のどこかで娘を信じて い たいつかは自分の誤ちに気づいて子供たち を平等に愛してくれるとそんな私の甘さが さらにルナの心を傷つけて しまう9月25日この日は双子の孫の6歳 の誕生日 だ週末だけれどさすがに双子の誕生日は家 で2人のお祝いをする だろうそう思っていたのに早朝に現れた娘 は当然のにルナを預かれと命令してき たなぜ今日はルナちゃんとソくのお誕生日 でしょそうよだから今日は空のために ミュージカルを見に行くの音楽の才能の

ないこの子には退屈だろうから預かって ちょうだい なぜ決めつけるのルナちゃんだって 楽しめるかもしれないじゃないそもそも 2人の誕生日なのになぜ空ら君の都合 ばかりああうるさいうるさいミュージカ ルって高いのよ大して興味のないこの子に 何千thesもお金出すのもったいない じゃない あんたもう新幹線に乗り遅れちゃうじゃ ないじゃあねルナあなたはバーバとじじが 美味しいケーキとご飯を食べさせてくれ るっていい子で待ってるのよ ちょ娘はルナの手を話すと静止する私を 無視してさっさと帰ってしまう残された 孫娘は振り向きもしない母親の背中を無 表情で見つめてい た私から娘の最低な振舞いを聞いた夫は ハニャの面のように目を釣り上げたしかし 今はルナの心のケアが優先だと無理やり 怒りを沈め小さい手を引いて3人で ショッピングモールに出かけ た何でも買ってやると夫は言けれルナは何 を見ても首を振る だけ結局ルナが1番興味を示した キャラクターもの筆箱とホールケーキだけ 購入して帰宅し た夕方精一杯のご馳走とケーキを並べて 孫娘の誕生日を祝うしかし孫娘は私たちに 気を使うようにさに手をつつけるだけで 笑顔を見せてくれないそして真っ暗な目 から静かにボタボタと涙を流し たルナのお誕生日なのにパパもママも帰っ てこないの ねルナ ちゃんルナは頭が悪いし可愛くないから 仕方なんだよ ね誰がそんなひどい言葉を6歳の小さな 女の子に投げつけたの かそんなこと聞かなくても分かってしまう 現状が悲しくてやりきれなかっ たルナちゃんルナちゃんは優しくて可愛い バーバの大事な宝物 よ私が一生懸命気持ちを伝えても今の彼女 の心には届か ないお兄ちゃんはお兄ちゃんに会いたい よルナは消え入りそうなかい声で何度も何 度も双子の兄を 呼ぶその様子に夫が無言で立ち上がり家 から出ていっ た30分後息を切らしながら帰ってきた夫 の隣にはルナが求めていた兄空がい た ルナ泣いている妹を見つけて駆け寄る空に ルナの顔がくしゃくしゃに

歪む お兄ちゃんごめんねルナ寂しかったよね う しがみつくように抱きつくルナを小さな空 が懸命に 受け止めるいつも大人しいルナがこんなに 感情をあわにしているのを初めて見 た僕ねルナにプレゼントあるんだほらルナ の好きなキティちゃんの鉛筆これで いっぱいお絵かきして ね空がリュックから折り紙で包んだ鉛筆を ルナに渡す きっと自分のお小遣いで買って一生懸命 ラッピングしたのだろうルナは宝物のよう にそれを抱きしめ先ほど私たちが買った 筆箱を空に手渡し たルナもルナもあげるわあポケモンだ ありがとう嬉しそうに笑う空にルナも ようやく笑顔を見せ たそうかルナちゃんはお兄ちゃんの好きな ものを見ていたの か夫がぽつりとつぶやいた言葉に鼻の奥が ツンと痛く なる目頭を拭って明るく子供たちに声を かけ たさケーキを食べようそらくもどうかしら うん 食べる大きな口を開けて食べる空の隣で ルナも嬉しくて仕方ないと言った風に ケーキをほってくれた 子供たちが家に帰った後私は夫にどうやっ て空を連れてきたのか教えてもらっ た夫は娘夫婦の家に乗り込みルナのお祝い をしてほしいと地下談判した らしい都内でミュージカルとランチを終え すでに家でダラダラしていた妹夫婦は面倒 そうにしていたけれど空は行くと即答して くれた らしいそんな空をなんて優しい子と感動し た妹夫婦は自分たちは疲れているから空 だけ連れて行ってもいいと送り出したそう だ娘はいつもルナしか連れてこないから空 とルナがこんなに仲が良くお互いを 思い合っているのを知らなかっ た子供たちの純粋さが娘夫婦のくさを余計 に際立た せるその晩私と夫は 娘夫婦に期待するのは やめようルナは私たちが守ろう空の優しい 心と一緒 にそれから私と夫は娘夫婦がルナを預ける 時に苦言するのをやめて笑顔でルナを 迎え入れるようにし たルナが自分を邪魔者だと思わず私たちが ルナを歓迎していると信じてもらえるよう

にもう娘のことは諦めてルナがここを安心 できる場所だと思ってもらえるように心を 砕い たするとずっと居心地が悪そうだったルナ も少しずつ言葉や笑顔が増え年相応の甘え を見せてくれるようになっ た妹夫婦は私たちが文句を言わず預かる ようになったものだから調子に乗って幼稚 園がある平日でも預けるようになっ たそして小学校に上がる頃ルナは寝る以外 のほとんどの時間を我が家で過ごすように なってい た空は相変わらず賢く娘夫婦の期待の全て を背負いながらピアノの練習を続けてい たしかし時間に余裕があるとこっそり 我が家に来てルナと楽しそうに過ごして いるそして娘夫婦がちに気づくことなく 月日は流れ双子は歳になっ たおばあちゃん足の調子は どう大丈夫よあい たたたもう無理しないで よいしょ優しく私の足を伸ばしてくれた ルナが温かい手で私の足をもみほぐして くれるルナは看護の専門学校を卒業し看護 師の見習いとして病院に務めている 社会人に成り立てで疲れもあるだろうに 仕事が早く終わった日はこうやって我が家 に顔を出して くれる ああなんてばば高校な子なんだろうねばあ ちゃんは涙が出るよでも無理はしないで おくれいいのよおばあちゃんたちに会うの が私の癒しなんだからたっぷり高校する から長生きしてよ ねそう言って笑うルナの笑顔は穏やかで もう1人ぼっちで泣いていたあの頃とは 違うその眩しい姿に目がくらみながらも 彼女が幸せをつめて本当に良かったと心の 底からほっとし たしかし娘夫婦は相変わらず子供のことを 自分たちの欲を満たす道具としか思ってい ないよう だあらルナもいたのねえお母さんちょっと お金貸してほしいのだけれどみー かインターフォンも鳴らさず勝手に上がっ てきた娘夫婦が娘であるルナをちらっと見 ただけで私にお金をせびって くるにこやかだったルナの顔が一瞬で表情 を 失う私の顔も当然能面 だ年金生活の親からお金を絞り取るのかい いいじゃないの大して使わずにため込んで いるんでしょ 空の留学費用に当てた方が有意義 よ空は御題の4年生だでも問題を出ただけ

でプロのピアニストになれるほど簡単な 世界では ない息子をプロにして周囲に見せびらかし たい娘夫婦はなんとか空のピアニストへの 道を敷こうと必死 だそれは本当にソ君が望んでいるのかい何 よ空が生きたがっているに決まってるじゃ ないこんな狭い日本じゃあの子の才能は 伸びないのよ私たちがあの子の道を 切り開いてあげ なきゃ子供のやりたいことを応援してやる のが親ですから [音楽] ね娘夫婦がいい親風のセリフを 吐く高校も看護学校の学費も小学金で まかなったルナの前で本当にヘドが出るで も拒絶する役は私じゃ ない分かったわそらくが望んでいるならお 金を出して あげるさすが お母さん目をギラギラする娘夫婦を無視し て私は背後の襖に声をかけ たそらく本当に留学したいの へ私の問いかけにふがスパンと 開くそこにはナと 真顔の空が立ってい たまさか空が我が家にいるなんて想像もし ていなかったのだろうポカンとする両親に 空は淡々と 答える行かないよ俺は保育士になるから え娘夫婦がすっときな声を 出すそんな彼らを空は冷たい目で見下ろし た高校の時から何度もも言ったよね俺は ピアニストになる気はないって母さんたち がどしても問題に言って欲しいって言う から大学までは付き合ってあげた けどてててでもあなたには才能があるの に才能があったってやる気がなければいい 音は出せないよだから大学に入ってから 大した賞も取れていない だろうそれ は娘の目があらさに泳ぐ 空の言う通り問題に入ってからの空は コンクールなどで上位に入ることはある ものの特別感のある学生ではなかったよう だそれなのに息子の意思を無視して勝手に 留学を決めようとしていた両親に空が 苛立ったように頭を かきむしる あああばあちゃん家なら静かに資格の勉強 できると思ったのに なお母さん 空がピアニストになる気がないのを知って た の娘夫婦が目を

ひく私はお茶を静かにすっ たそりゃ孫のことだからねむしろあなた たちは知らなかったの息子のことなのに う図星を疲れた娘夫婦が言葉をつまら せるその姿に空が軽蔑を込めた盛大な ため息をついた しかしそのため息で我に帰った娘の夫が 立ち上がって空を 睨みつける就職するならいる企業じゃない と認めないからなルナだって看護師なんて 誰にでもできる仕事についたのに保育士 なんて女がやるような恥ずかしいものは はあ父さんは古い人間だね2人の子供さえ 思い通りに育てられなかったくせに は看護師だって保育士だって人の命を 預かる大切な仕事だこの世の中に絶対必要 な人たちだそれも分からない人間に認め られなくたっていいよあほんまほ お前真っ赤な顔でブルブルと拳をふわせ今 にも殴りかかりそうな父親を見ても空は 堂々と立っている娘が慌ててその間に入り 上目遣いで空に媚び たねえ空あなたの気持ちは分かったわ大学 に入って成績が伸びなくて苦しかったのね それに気づいてあげられない母さんで ごめんねだから保育士になりたいなんて 自暴時期にならないでちょうだい母さんが ピアノを続けられる道を探してあげる から何も分かっていない母親の言葉に空は うんざりしたように首を振っ た違うよ俺は高校の頃から子供に関わる 仕事がしたいって何度も言っ た母さんたちは反抗期だから仕方ないって 全く気にも止めてくれなかったけれどばあ ちゃんとじいちゃんはずっと応援してくれ ていた よそ そら父さんと母さんのおもちゃでいるのは 大学生まであは俺の道を生きるから もちろんルナもあんたらの所有物じゃない からなさっさと出ていって よ空はそう吐き捨てると長く細い指で両親 の腕を つむ子供たちを軽々抱っこできるようにと こっそりジムで鍛えていた上腕二刀金は 抵抗する大人2人を軽々と玄関に引きずっ ていったも待てそら そら娘夫婦の訴えも虚しく彼女たちは ポイっと外に放り出される 空もたくましくなった ね思わず私がつぶやくとずっと静かに兄を 見守っていたルナ がお兄ちゃんの夢を応援してくれるおばあ ちゃんたちがいるからねと笑っ たその後空は親の泣き落としも振り切って

保育士試験に 合格地元より500km離れた土地で就職 も決め大学卒業と同時に娘の家から出て 行ってしまっ た娘夫婦の少水ぶりはすごかったけど地合 自得だ息子の本当の夢を無視して22年間 自分たちの期待と欲望を無理やり背負わせ たのだ からそれから2年後娘の夫が職場で突然 倒れて体に麻痺が残り介護が必要な状態に なっ た娘も意から生活を改めと石が必要な体に なると脅されている らしいよかったわルナが看護師でやっぱり 持つべきは女の子よ ね当たり前のように言ってのける娘に怒り を通り越して呆れ返って しまうルナが看護師だから何なの小さい頃 から散々放っておいたあんたたちの面倒を 見る必要ない わそんな白場な子じゃないわよねルナ お母さんたち大変なのよ優しいあなたなら 助けてくれるわよね家族だもの ね恥じ知らずが自分の娘なのに軽蔑の 気持ちしか湧かないあかさに顔を歪める私 と反対にルナは静かに母親と向き合っ たそうねさすが私の娘愛してる わ娘が目を輝かせたしかしルナは淡々と 言葉を続け た私たちが家族だって証拠を見せてくれる なら面倒見てあげる へねえお母さん私が小さい頃から好きな 食べ物は え私の小学校の頃のあだ名はえ え私が中学の時に入っていた部活はええ え全部答えて見せてよ家族 でしょルナがニコニコと母親を質問攻めに する当然娘はたいだそれでも便利な人間を 手放すわけにはいかないと目を泳がせ ながら必死に答えを探して いるあ分かるわよだってあなたのお母さん だもの好きなものはチョコレートねあだ名 はルナだからルなっち部活はああれよあれ 吹奏 学部自信満々に答える母親にルナはすっと 笑顔を 消すおばあちゃん教えてあげ てルナの思いに答えるよう私はスラスラと 答えて見せ たルナちゃんが好きなものはピーマンの 肉詰め甘いものは苦手なのよね小学生の頃 のあだ名はルちゃん部活はパソコン部よ 吹奏学部はそら君でしょそ そんな愕然とする娘を私とルナは冷めた目 で

見下す分かりきっていた答えだからルナは 落胆する様子さえ ない私のことを何1つ分かっていないくせ にまだ母親ずらする わけ違うのだって空のことで私は忙しかっ たからだ からだったらお兄ちゃんに面倒見てもらえ ば ぐまあお兄ちゃんはあっちで結婚して向こ 入りしたみたいだから無理だと思うけどね けけけ結婚向こう 入りルナの爆弾発言に衝撃を受けた娘が顔 dirの穴という穴を 開くき聞いてないわよえ聞いての家族なの に ぐまあかわいそうだし産んでくれた恩が あるから手を貸してあげてもいいよただし 私があなたたちにしてもらえた分だけ返す から えルナが娘の目を 覗き込むさて何を返せばいいか な意味ありげに似たりと微笑むと娘はヒっ 小さく悲鳴をあげた まずは熱を出したらおばあちゃん家の前に 放置からかないや だお昼は毎日カップラーメンと菓パンで いい血糖値上がっちゃうかもしれないけど 仕方ないよねお父さんもご縁しちゃうかな 私がお手伝いしに行く前に葬儀救済には 入っておいて [音楽] ね幼子に話しかけるような怖で悪魔のよう なことをさくルナに娘が腰を 抜かすもう2度と私を娘だと思わないで私 の家族は毎日私の健康を考えて温かいご飯 を作ってくれたおばあちゃんと熱を出した 私の手を握って眠ってくれたおじいちゃん そして毎年お小遣いで誕生日プレゼントを 用意してくれたお兄ちゃんだけだ から声をふわせながら訴えるルナの冷たい 手をそっと握っ た恥知らずでつい娘もルナが自分たちを 嫌っていることにようやく気づいて愕然と し復讐を恐れ2度とルナに近づいてこ なかっ た娘夫婦が知らないだけでルナももうすぐ 高校の同級生と結婚する両親に恐ろしい 復讐をするよりもルナは前を向いて歩いて いくことを選ん だそんな娘の強さにも気づかない彼女たち は苦しくて寂しい老老介護の生活を送る ことになるだろうただただ自業自得 だそれからさらに半年後空が奏でる美しい パイプオルガンのネロバッグにルナが祖父 である私の夫の手を取りバージンロードを

歩く保育士になってから同様ばかり引いて いるみたいだけれど昔よりも空のピアノの 寝は明るく生き生きして いる夫もこの日のために毎朝の散歩を 欠かさなかったけれど感動と寂しさで足元 がプルプルと おぼつかなもうお父さん たら思わず呟いた私の口元もこみ上げる 感情で震えて いるそんな私たちを見て双子はそっくりな 微笑みを浮かべている ああ80にもなってこんな幸せをもらえる なんて私はたゆたう視界を拭いながら幸せ な光景を目に焼きつけ [音楽] た新規顧客の獲得はお前の業績じゃない俺 の業績だそんなことも分からないなんて 無能はかわいそうだなそして無能が給料 カットされるのも当然 だ私たち夫婦の給料カットの根拠を義兄は 無能だと断言しあざ笑っ た私はみや子43歳夫の正は45 歳夫の家は小さいけれど会社をやっている ギアを作っている会社だ 従業員は100人 弱正斗はそこで営業部長をやっている私は 総務で働いて いる正斗の父が社長を務めていたが恒例を 理由に義兄に社長の座を渡したことで平和 だった会社は波乱の幕開けを迎えることに なっ た斗の父は義兄に座を渡す時 に者の繁栄はゆりのあるものつまり従業員 や客引手は全ての人によって支えられる それを自身の座右の名として告げるよう にと言ってい た分かったよ父さん必ず会社は反映さ せると義兄は返事していたそれが発端だっ た就任するとすぐ古い体勢の離脱をは掲げ たそして無駄なコストの削減 も経営改革をしていかないと令和の世の中 に立ち向かっていけないのだそう だ大して経営が危ないというわけでもない のに経営改革なんていう義兄をその時 不思議に思ったがことはどんどん大きく なっていっ たある日の昼休み私は休憩用のラウンジで 製造部の女性パートの方々が肩を寄せ合っ て泣いているのを見てしまっ た異常な光景に思わず走り寄ってえどどう したのと聞くする と聞いてくださいみこさんこんなこんな ことっ てと女性のうちの1人が泣きながらハカ値 を握りしめて

叫ぶ 社長が今日現場に来て全員を集めて宣言し たんですパートへの夏の寸UMを今年から なしにするってコストカットだって え私は絶し たなんだって そんなすしカットなんて総務に話すらまだ 来ていなかったとんでもない話 だに寄り添うの がパートさんたちが泣くなんてことは魂に かけて許されなかっ たどういうことですかパートさんたちの 生子がないって夏と冬の2万を楽しみにし てるんですよ働きがいを奪うようなもの です私は社長室に駆け込んで激怒するする とそんな甘いことを言ってるから時代に 遅れるんだいつまでバブルの光景器と同じ 気持ちでいるんだ平和ボケ がと逆に一括されること に消費税だって何もないところからできて 今や 10%そしてこれからも上がると言われて いるあのようにゼニを使う時代から むしり取るところからむしり取る時代に 変わったんだよそれが時代の流れ だと高飛車に言われた パートは非正規だ弱いものはむしり取る 対象だ社の方針が嫌なら臨時雇いだご自由 な立場だろうがやめればいいやめて くれりゃ人員削減にもなってそれもまた 経費削減になるはあパートさんたちにも 家族があって暮らしがあるんです よ家族があって暮らしがあるそれと師カ 天秤にかけて尊師がなくても地べたを生い 回って会社にすがって生きていくんだろう よそこにコストカットの道がまた開ける わけ だなんだこいつ自分の言っていることが いかに不義なことか会社を支えてきてくれ たパートさんに対して何ということ を私はあまりの言葉に絶句した義兄ながら ありえ ないこんなやつに権力が渡るなんて つくづく血縁というものは残酷 だ当然議論はいつまで経っても平行戦だっ たがっくりと肩を落として私が社長室を 出る製造パートさんたちがその様子を見て い たごめん話にならなかっ た私は うれるすると後ろからどうす たみ子製造部の女性たちをかき分けるよう にして出てきたの は あなた私は顛末を話すこと

にそれはひどいひど すぎる夫も絶句し た兄さんだし俺が話してみる よ今度は夫が社長室に入って行っ た昼休みが終わった 終わったので私は仕事に 戻るしかし夫は社長室から出てこなかっ た具体的な言葉は聞き取れなかったものの 何やら義兄のののしる声は聞こえ たそれが1時間は続いたそして夫が出てき たひどくげっそりとした顔 で昼休みの時の私同様だっ た私はコピーを取るついでに書きよっ た夫は力なく 語る父さんの会社の繁栄はゆかりのある ものによって支えられるって言葉を忘れた のかと詰め寄ったんだ が繁栄は切り詰めがあってこそだゆりの あるものによってというのは親父の偏見で しかない俺は繁栄という約束だけ守るとか 言われ て その言葉の数々に私は愕然と するこれは方向転換といったぬるい言葉で は済まされ ない古きよき人情に溢れたこの会社が義兄 によって覆されようとして いる私の青い顔を見て かこんなことが許されてたまる か夫は低い声でぽつりと漏らした さてそしてその月末給与迷彩を受け取り私 ははとなっ た先月の月収の半分ほどになっていたの だねねえお給料なんかあっ たにわかには信じられず私は隣の席の社員 に聞いてみたえ先月と東学だけどと隣のの 席の人は軽減な顔を する私は動揺したままお給料私半額になっ てるんだ けどと迷彩の金額だけを見せたするとえ いやこれはさすがにミスプリントじゃない の給料の口座にはお金が入ってると思う けどと言われたやっぱり信じられなさそう だ 私は慌てて会社帰りに銀行のATMに寄っ たそして残金を確認するそして息を飲ん [音楽] だやっぱり半分しか入って ない私は顔面蒼白で帰宅したすると同じく 顔面蒼白で仁王立ちする夫の姿が玄関 に給料が半分になっていた途切れ途切れに 言う 夫私も半分になって たそのまま返す 私私たちは次の日義兄を問い出そうと決め

たさて次の日決戦に私たちは社長室に 向かっ たいやあ待っていたよ話は給料のことだね とかドラマみたいな物言いをする義理の兄 そしてにやりと広角を持ち上げて笑っ た俺は社長に就任してから行っている経営 改革をしていかないと令和の世の中に 立ち向かっていけ ない無駄なコストは削減だと削減にあたり 模範はいるパートの師の1か月前まずは 身内から無駄なコストを切っていこという 考えだ無駄なコストって私は声を荒げる夫 がそれを制していっ た俺はこの3ヶ月以内で大口の取引先を3 つ確保したそして契約継続も前件もらった 無駄なコストの前に俺はそれなりに業績も 出してたはずだ けど最もな理由 だこの資本主義社会能力に見合った金は もらって叱るべきだと 思うしかしそれに対して信じがい言葉が 義兄から出 たお前の業績じゃないだろそれは俺が就任 したから だろ は私と夫は同時に聞き返して しまうなんで営業活動に行ったのが夫契約 を取ってきたのも夫なのに何の関係もない 義兄のおかげという理屈になるのだ意味が わから ない混乱する私たちを見て義兄はますます 笑っ た社長交代でパンフの顔も俺に変わった そのせいで新規顧客ができたんだ若い社長 への代替わりはトピックだし時代について いけるという証明になるしなだからお前の 業績じゃない俺の業績だそんなことも 分からないなんて無能はかわいそうだな そして無能が給料カットされるのも当然 だこんなの正当な評価なんて言えない パンフレットの写真が変わっただけで義兄 の業績だと義兄のおかげだと私はブルブル と震えて 立ち尽くすすると 行こう夫がキビスを返し社長室を出た 私はそれを 追いかける今から父さんのとろに話しに 行くさてそれから1時間後夫が義父を連れ てき た夫は義父に説得をさせるつもりなの だろう実の父親だしなんと言っても前代 社長だそのまま2人で社長室に向かってい たが私の姿を見た義父から一緒に恋と声を られたその時私は義父の顔を見たそして 少し驚い

たなんと 少し笑いをこえたような顔をしていたのだ どうしてこんな事態で笑っているのだろう 疑問に思ったまま私は2人と一緒に社長室 に入るする と お前義父がついにこらえきれなくなったの か爆笑し たパンフレットで 業績しかも給与カットでコストカット あまりにも暴君すぎて我が息子ながら国 Discoverすぎて正の言っている ことがにわかには信じられなかったが給与 迷彩を見てむしろ爆笑してしまったここ までひどいと逆に清々しい見ておけん な 義兄は急にやってきた父親を見て一瞬その 来訪自体に驚いたようだった がもう経営を立ちのいた身でしょどうぞご ゆるりと隠居生活をとか言ってきたその 嫌味で傲慢な態度椅子から立ち上がりもし ないすると義父 がお前を各種するのでお前こそ社外で 心穏やかに過ごせ とか言い出したのだ [音楽] いえ義兄がいきなりの通知に飛び上がっ たくく首ってお俺が社長ださる俺はおさ らしく大佐としての引き際は大佐の俺が 決めるまくし立てる 義兄しかしそれを軽くいなすよう におさおさうるさいおさおさの上のさの 存在を今こそあわにしよう ぞとからかうように言うと義父はにやっと 笑った そして来月の取り締まり厄介でお前を鋼鉄 すると告げた ええ義父はイメに来るだけかと思っていた のにいよいよ具体的に義兄を首にする方向 の話が出てきて義兄も私たちも息を飲んだ はしばの沈黙の後義兄は気の抜けた笑い声 のような音を発し た聞きませんよそんなのた確かに 取り締まり厄介は存在しますがそこで私を 秘めすると会議にかけるんですか4人の うち俺を覗いても3人の同意がいりますね それが取れるとで も取れるわけが 義兄の声が少し震えていたしかしそれに 反して 取れる義父は自信満々だったそして根拠を 語り始め た残り3人の根拠を順番 に1人は製造部取締り役の川島さんだ現在 この会社の製造部パートに娘さんが入って

いるからだ [音楽] えその関係は総務の私も知らなかったが 義兄はライフラインにつがる話に白目を 向いた義父が 続ける別に言うことでもないので隠してた わけでもなかったが話してもなかったよう だがな正斗が今回の話を俺にしに来た時 まず川島さんに電話をしたパートの尊師の カットの話は本当だった盛大に嫁さんに 泣きつかれたと言っていたよ俺の時代は 子供がいての時短や相対も横代していたの で随分過ごしやすかったと言っていたが な義父はため息をつい たあああと2人 はいきなり告られた遠石関係に明らかに 義兄がたいで いる義父は言葉を続け た2人目はは技術部取締り役の坂田さん 坂田さん は先日正が契約を新規で獲得した常南電気 の社長さんの親族だまこちらもたまたま 親族ということが発覚したが随分社長さん がマの丁寧なケアに感激していたよそれで 今回電話をしたら正のピンチに声をあげて くれたちなみには会社のパンフレットを 置いていったそうだがそのパンフレットを 社長は見ていないらしいぞだからお前の 実績なんて貸すほどもない純粋に正斗の 実績 だ義兄は ええと呆然と しそんなそんなことってと椅子から フラフラと立ち上がっ た義父はそんな実質している義兄を見つめ ながら最後の1人の話を始め たそして最後は総務部営業部取締り役の 萩原さん だ萩原 さん私が思わず声をあげたよく知っている 人の名前だったから だみや子さんがパートさんに寄り添う姿を よく見ていたよそれが給料カットなんて某 君ここに極まれと言っておっ た義父はと私に笑っ たみ子さんいい仕事を今までしてきてくれ たね会社の宝だ誰かさんと違って な誰かさんとは義兄のこと だろう当然の仕事だと思ってきたことを見 てきてもらえたのはそこまで望んでいた ことではなかったけれどやっぱりとっても 嬉しかっ た義父は総括 する人はピンチの時に人脈が発揮される そういうことだお前は縁を粗末にしたその

人間の縁に今回人生を奪われるんだ もちろん光景の座を渡した俺にも責任が あるので早々にこれを刈り取り元の人の縁 基盤たる従業員を大事にする会社の体制へ と速やかに戻すことと する義兄は膝から崩れ落ち た声を上げるのは製造部取締り役の川島 さんになるパートさんが我慢ならないと 辞職願いを全員が出してきたそれでは会社 が回らないのでお前の鋼鉄を条件に 取り下げてもらったと言っていた遅かれ 早かれ来月にはお前は心穏やかに会社の外 に放り出される ぞこの断罪宣言に じ急に義兄が焦りだし たずっと家族経営でやってきたのに いきなり外に放り出されて仕事につつける とも思いませ ん義兄が焦ってへたり込んだそのまま四 つばに近い姿勢でガサガサと動き義父の 足元にすがりつい たわ私はパートに給与カットでも残るか やめるかの選択肢を与えてきたつもりです せめてせめて役職を外して残して くださいとのたまう 義兄先ほどの社長の異言はふんぞり返り 私たちを痛めつけていた影は味人も ない義父は足を軽く振ってそのすがりつく 手を払いのけ た正ざに告げたが次期社長は正ざだそれも 取り締まり厄介で決まるがな営業部取締り 役の萩原さんが正ざが社長になることを 自分のように喜んでいた それを受けて正斗が 告げる会社は人で成り立っている俺は人を 大事にする会社にしたい従業員を泣かせる ことで利益を得ようとする人間は切るその 模範になるべく縁を軽んじる人間は身内で あろうとも 切る兄さんが俺とみの給与カットをして 身内からと言ったんだろう自分がしたこと をいざされる側になったからてそれは嫌だ はなしだ よ義兄は突っ伏しておおと泣き出した私と 義父正斗はそれを人切り眺めた後社長室を 後にし た部屋の外まで泣き声は聞こえたが私たち の知ったことではなかっ た結局次の週の取り締まり厄介で鋼鉄 決定代わりに正が社長に就任した 私は総務部長に 昇格パートさんの尊師も例年通りに出たし 私が総務部長になって最初にやったことは パートさんの賃金を毎年時給10円アップ することだっ

たそれによって離職率は格段に下がったし 製造効率が上がったので人はやっぱり モチベーションが大事なのだなと思っ た業績も上がり正斗が社長になってから 会社は大きくなっ た一方義兄は仕事をなくし家でも俺は社長 だといり散らしていたのが地を失ったこと で奥さんにも愛そをつかされて 離婚今まで自分の会社でしか働いてこ なかったため次の仕事も見つからずという ありさでもうこの辺りに住める金もなく 行えしれずとなってしまっ た次の年新しい社員の子がに入ってき た実は私の子供なんです よ製造部のパートさんが笑いながら言っ たいい社長さんで従業員のことを真味に なって考えてくれるし総務部長さんもいい 人だからっ て ありがとう私は涙が出そうになった縁が縁 を呼ぶ人に進められる会社になったことに 私は幸福を感じてい たこれからもいろんな人に寄り添って いこう縁を大事に私は今日も清々しい 気持ちで修行のチャイムを聞い [音楽] た急に体調を崩した息子を当たりにして 心身共に疲弊していた私に夫は言い放っ たお前は家事と子育てだけしてればいいん だ浮気を完用する女と結婚するのにお前で 妥協してやっただけなんだ よ小さな息子の心配をする様子もなく私を ないがしろにする言葉を吐いた 夫ショックで呆然とする私を置き去りにし て夫は2本目の缶ビールに口をつけ た私の名前はあこ 33 歳4年前結婚相談所を返して8歳上の今の 夫浩二と出会っ た彼は一流企業に務めるエリートで少々 プライドは高いもののうきな私をぐいぐい 引っ張ってくれ たその男らしさに惹かれ私はあっという間 に恋に落ち た彼は私の控えめなところが撫でらしくて いいと褒めてくれてその期待に答えようと 我が家で反同性が始まってからも精一杯 尽くしてい たそれがこをそうしたのか1年の交際期間 を経てとうとう念願のプロポーズを受けた もちろん私の返事は OK一家の大国柱として支えるから結婚し たらお前は家を守って ほしいという彼の希望を叶えるために私は こき

代謝たくさんの人を招いて盛大な結婚式を 取り行っ間もなく夫は我が家に引っ越して き たそれからは家事や夫にせを出しつつ空い ている時間は趣味に費やすことにし た家族からは祝福され友人たちからは千望 の目を向けられ たはめから見れば夫はエリートで高級 鳥外面も見た目も良くて今では可愛い1人 息子の健太も いる私は幸せな結婚生活を送っているよう に見えた だろうそう本当に幸せになるはずだったの に遅くなる飯はいらない風呂と夜食の準備 だけして待っ とけ夕食を作り終えてから届いた メッセージに思わずため息が 出る夫婦仲良く楽しかったのは結婚して 最初の1年だけだっ た子供ができて喜んでくれたのもつの間で 仕事で忙しいからと子育ては完全にノー タッチ少しでも手伝って欲しいと言えば外 で仕事してきた人間に家事育児までさせる つもりかと睨まれ夫は様に不機嫌になって 家を出ていって しまう日に日に帰る時間は遅くなり飲んで 帰る日も比例して増えていったお酒だけ じゃなく時には知らない香水の匂いを プンプンさせて帰ってくることも ある一方子育てに必死な私に昼も夜もなく 慢性的な睡眠不足によって家事が滞る日も 出てくるようになっ たしかし夫は子供がいなかった時と同じ ような待遇を望んでいたよう で寝てるだけの赤ん坊と悠々自適に生活し ておいてまともに家事もせず居眠りとは いい身分だ な息子と一緒にいつの間にか疑をしていて 夫の帰宅に気づかなかった時に叩き起こさ れてこう言われただいまよりも何よりも先 に言われたその言葉と今まで見たことない 冷たい視線ににざっと血の気が引い た翌日不機嫌な夫を見送りできるだけ以前 と同じように家事をこなして帰りを待った 私そしていつもより早く帰ってきた夫に 切り出されたのは離婚の2文字だっ た嫌なら心の底から謝れよほら態度で示し て みろまだ幼い息子のためにも男親を失う ことはは避けるべきだ私が我慢すればいい だけ私は唇をかみその場に膝をつい たすみませんでし たその夜私は人生で初めて座をした今思え ばそばで眠る息子の温かさが理性を保って いた唯一の意だっ

た慣れない子育てをしながら一層夫に 尽くす私の一方で夫はそれ以降そんな私を 横目に帰りが遅くなることも夜遊びも 当たり前になっていっ た夜のお店の名刺やら会員カードが私の目 に入ったところで一言目には付き合いだ から二言目には文句があるなら別れても いいんだぞそれ ばかりそんな生活になれ始めてしまった頃 家事と児にとにれめていた私は息子のそば でいつの間にか疑をしてしまっ たどれくらい経ったのか私は激しい息子の 泣き声で目を覚まし たどうした の幼い息子が顔を真っ赤にして泣いてい た抱き上げると異常に体が熱くいつもと 違うその様子に私は慌てて息子を産んだ 総合病院へ駆け込ん だ幸い病院での診察では大きな問題は見 られないと言われたが月例が小さいことも あり念のため母子同質で検査入院をする ことになっ た病児保育室もまだ空いてますし少しなら お子さんのお預かりができますから必要な ものがあれば一度取りに帰っていただいて 大丈夫です よ看護師さんにそう言われ私は身1つで 1度家に戻ることにし たスマホを見て新々する仕事中は連絡する なと言われていたけど今回は息子のことだ し意を決して夫に電話をかけるが反応は なく仕方なくメッセージを送っ た幼い息子が1人慣れない場所で待って いるのだ返事を待つ余裕は ない私は必要な荷物を持つとメモ書きを テーブルに残しのために車を置いて病院へ トンボ帰りで戻った案の定息子は1日中不 機嫌で私に べったり簡易ベッドは用意されたものの 息子のベビーベッドからまともに離れられ ずトイレも行けず食事もまともに取れない まま時間だけが過ぎていっ たそんな息子が疲れきったように寝入った のは夜の11時を回った頃だっ たトイレに行き少しでもカロリーを取ろう と自販機で買ったココアを一口すすった時 スマホがけたたましくなっ た相手は夫だっ たもしもしお仕事お疲れ さおいお前どこにいるん だ開校1番の不機嫌そうな声に胸が ざわつく病院よ置手紙しておいたでしょ 健太の検査入院のために母子同質で病院に 止ま るってそんなことより俺の飯はそそんな

こと息子をないがしろにする一言に苛立っ たが下手に声を荒げてやっと眠った息子を 起こしたくない私は冷静を予想いつつ答え たメッセージに書いたでしょ作る余裕 なんてなかったの冷蔵庫には作り置きのお 惣もあるし朝食の食だってあるから車も あるし外食もできるでしょ今夜は適当に 自分で済ませて ください男子厨房に入らずって格言は知ら ないのか仕事で疲れた夫を台所に立た せようなんて何様のつもりだよ病院に いっってお前がやることなんてないんだし 俺のために今すぐ帰って こい遠くの方で缶ビールを開ける音が する立派なことを言っておきながら酒の ためなら台所に入り冷蔵庫を開けられる らしい息子を心配する一言もなく帰って 来いと言いながら迎えに来るつもりもない らしい1人悠々時的に晩酌を始めた夫に 怒りがふつふつと込み上げてき たバスもないし無茶言わないでよそれに まだ一歳にもならないこの子を置いて私 だけ帰れるわけないでしょう 何より検査とはいえ入院なのよ心配じゃ ない の思わず声を荒げると夫は舌打ちした あ顔が見えないからて口答えかそんな態度 なら離婚するぞ専業主婦で大した資格も 学歴もない地味で女としても中の下のお前 がこの不でどうやって生きてくつもりだよ 大体子育てや家事はお前の仕事だろ お前の世話がおろかだからそんなことに なるんだ よまたそれかあの日から切札のように頻繁 に使われる離婚の二 文字何かあれば二言目には離婚離婚って 私たちのことをどう思ってるの よ思わずこぼれた言葉だっ た子育てと家事の両立は決して楽では なかったけどそれでも妻として母として 頑張ろうとしてきたのは夫が私たち家族を 愛していると信じているからだ帰りが遅い のも夜のお店に行くのも家族のために働く 上で仕方ないんだと信じているから見て見 ぬふりができた急に静かになった電話口で 2本目の缶ビールが開く音がしてそれを喉 を鳴らして飲み終えた途端夫に大声で 怒鳴りつけられ た 急に何を言い出すかと思えばお前らこそ誰 のおかげで生活できてると思ってるんだ 笑わせるな え主人に向かって生き言いやがってお前は 家事と子育てだけしてればいいんだよあと は枯れるだけなんだからか

枯れる女なんて30超えたらあは枯れる だけだろ枯れた花に付き合って俺まで枯れ ていく気はないんだよ若い女を選ぶのは男 として当たり前だろうが浮気を完用する女 と結婚するのにお前で妥協してやっただけ なんだ よ そんなショックで言葉が出ないお酒のせい だからではごまかせない暴言に絶する私を 夫はせせら笑う 俺は家庭に縛られる生活なんてごめなんだ よ酒で腹膨れたしもう飯いいや俺は寝る から明日も出かけるしもう連絡してくるな よいいか俺に離婚されたくなかったら自分 の立場をもう一度考えろ俺の稼ぎで食わせ てもらっている身でその態度でいるなら 今度から生活費渡さねえから なぶつっと一方的に切られた スマホその瞬間私の中で何かが音を立てて 切れ たどこか他人事のようにあのにとって結婚 も子供も天才のための道具だったんだと 気づいた途端夫への情は散り1つ残らず 消え去った失望と同時に怒りが 湧き上がる私だけならまだしも可愛い1人 息子すら大切にしない夫を許せなかっ たいつまでも清で大人しい妻じゃない母親 をなめたことを後悔させてやる わ翌日私は息子が検査をしている間に更新 所に連絡をし た後日大きな問題が見つからなかった息子 は無事に退院私たちは一度我が家に戻る ことにし た案の定夫は迎えには来ず心配するそぶり すら見せない息子の診断結果をメッセージ で送ったがそれも無視され た夜明け近くになってやっときた夫その顔 は赤くお酒の匂いがプンプンし た私はそんな夫を玄関口で出迎えると静か に言っ た私自分の立場を改めて見直したわそうか なら今回だけは目をつぶってやるよ ありがたく思え よ夫は鼻で笑い服を脱ぎしかしながら2階 へ上がると肌着1枚でベッドにに転がり 高いいびきを書き出し た拾い上げたシャツには化粧品のラメの ようなものがこびりついて いるそうやって好きにしていればいいわ今 やただの中年にしか見えない夫を横目に私 は着々と準備を始め たそれから約1ヶ月が経った 頃空がしらみ始めて間もい時間に私は しつこく鳴らされるピンポンの音で目を 覚まし

おい起きろくそなんで開かねんだよ主人の お帰りだ ぞ夫が2泊3日の出張から帰ってきた らしい夜に帰ってくると思いきや朝帰りと はね本当に出張だったかも疑わしいが今の 私にとってはどうでもいいこと だ寝ぼけまこをこすりつつ夫のスマホに 電話をかける 朝っぱらからやめてくれる近所迷惑 よ お前鍵が開かねえんだけど健太が壊したの かたくちゃんとお前が見とかねえから こんなこと に壊れてないわよはなわけねえだろ鍵変え たのよあんたが出張に出てる間に え2階の窓越しに夫がと立ち尽くすのが 見えたおおまお前何を勝手なことして やがる主人を何だと思ってるんだ離婚だ 離婚してやる嫌ならさっさと開け やがれもう出したけど え離婚届けよねもう出したわあんたと私は もう他人よはちょっと待てよ俺はそんな もん書いた覚えはねえぞは分かったお前 勝手に記入して出したんだろそういうのは 四分書偽造剤って言ってな無効になるんだ よ勝ち誇ったように笑う夫に私は鼻で笑っ てやっ たあんた忘れたの初めてあんたが離婚を 切り出してきた時記入済みの持ってきた じゃない えそう私が土下座をしたあの日夫は わざわざ入の離婚届けを持って帰ってきた の だそしてそれを目の前に突きつけ私が謝罪 した後夫は目の前でそれを丸めて私に 投げつけたの だあれは捨てただろ捨ててないわあんたは 丸めた離婚届けを私に投げつけたけど私は もしものためにちゃんと残しておいたの 思えばあの時からいつかこういう日が来る のが分かってたのかも ね私がしみじみ言うと夫は口をパクパクさ せて明らかにうえてい たいえば生活費は主婦のお前がこれから どうやって生きてくつもりだよかわいそう にな母親の軽率な行動で幼い息子が路に 迷うんだ ぞ勘違いしないで忘れたのこの家は元々私 が亡くなったおじいちゃんたちから 譲り受けたもので名義人は私よ あんたは一緒に住んでただけでしょそれに 生活も大丈夫私仕事あるから嘘つけ最終職 する暇なんてなかっただろうが私趣味で絵 を書いてたのあんたが俺より先に寝るなっ て言うからあんたを待つ間ずっと書いてた

のそれをネットにアップしてたらそれが 出版社の人の目に止まったのはそんなの ありえない騙されてるんじゃねえのか ネットがきっかけでデビューすることは 今時珍しいことじゃないわきちんとした ところよあんたも知ってる でしょう私が出版社名を言うと夫は呆然と してマジかと呟いていた怒鳴り声でも嫌み でもない久しぶりに聞いた夫のまけな声 だっ ただからは問題のそれにそれにあんたから の慰謝料もあるしね え私は窓を開けると探偵からもらった写真 を夫めがけて投げつけてやっ た更新所で調べてもらったの夜のお店で 遊ぶだけならまだしもお店のこと肉体関係 まであるなんてねお店の方にも連絡して おいてあげたから女の子たちも慰謝しなっ て言ったらすぐに味方になってくれたわ よ慌ててかき集めた夫は顔面蒼白だ 当たり前だ若くてどう見ても水商売をして いる女の子と自分がいかがわしい場所に 入る様子がばっちり激されているんだ からはい追加ね はあ次に私がばらまいてやったのは今まで 夫が送ってきた私や息子を頭にする メッセージのスクリーンショットだ朝に なり人も動き出し始めた写真にしても メッセージにしても内容を見られたら夫の 立場はない だろう日々の言動の記録も残せる分は全部 残してあるのこれももちろん弁護士の先生 に提出させていただくわその写真と画像は 持って帰っていいわよ元データはちゃんと 保管してある から心所だ弁護士だ俺の金でそんな真似 許されるぞ独身時代の貯金使って文句言わ れる筋合いない わぴしゃりと言い返すと夫は唇を噛んで私 を睨みつけ た結婚してからというもの慎ましくあれと いう夫の要望で自分のためにお金を使う ことなどほとんどなく貯金はほぼ手つかず だっ たこんなに稼いでたのかと自分で自分に 驚いたもっと早くこうすればよかったわ 大人しくしていた昔の自分に腹が立つご 近所の目が気になるのか夫はへらっと笑う と優しい声で言っ たわ分かった謝る謝るからとりあえず家に 入れてくれ夫婦なんだから なもう夫婦じゃない赤の他人よポストを 開けてみて 大人しくポストを開ける夫封筒を取り出し まじまじと眺めて

いるレンタル倉庫の鍵と地図が入ってる わあんたの私物結婚してからあんたの給料 で買ったもの1つ残らずそこにぶち込んで ある車はあんたが購入したものだから持っ ていっていいわさっさと私の目の前から 消えてちょうだい こればかりは夫が家事を一切しない人で よかったおかげで夫の何がどこにあるのか 完全に把握することができてい た党の本人は自分の持っているシャツの 枚数も把握していないだろう けどそんな俺お前がいなくなったら生きて いけねえ よ今更甘えた声を出されたところで私が 感じるのはおかだけ だ私はあんたがいなくても生きていけるの 枯れる花にもその息子にも興味ないでしょ 若い女の子に尽くしてもらえ ば待ってくれ よ今後は弁護士を通して話しますあんまり 長いするようなら通報するからそれじゃあ ね私は電話を切ると窓の鍵とカーテンを 閉め たしばらくの間夫はピンポンを鳴らしたり ドアをガチャガチャやってたり ロミオメールもポンポン送られてきたが それも 無視近所の人がそんな夫を見てひそひそし 出した頃夫は乱暴に車に乗り込むとその まま逃げるように去っていっ たそれからしばらくして義両親から連絡が あったどうやら夫は自由にできる金や独身 時代の貯金をほとんど夜遊びに使っていた そうで年がもなく実家に泣きついた らしい義親に証拠と一緒に今節丁寧に事情 を説明すると数日後に具足がご迷惑をお かけしましたと分厚い封筒を渡された中に は夫へ請求した慰謝料が色をつけられた 状態で一括で入ってい た払える目処のつかない夫の代わりに義親 が建て替えたそう だその時聞いた話によると夫は自分が そこそこの立場にいることを利用して会社 の金で遊んでいたらしいそれが私が店への 告発をしたことで全て出禁に急に収支が 変わったことをきっかけに会社にもバレた らしく首にはならなかったものの地方の 窓際部署への作戦が決まったという今は安 アパートで1人で暮らしているらしいが今 の今まで家事の金字も知らなかった夫だ ひどい生活が目に浮かんだが登場する気は ない自業自得 だ一方私は家を売却すると事情を説明して 実家へと戻りイラストレーターとして仕事 をしつつスーパーでパートを始めた贅沢は

できないけれど食べたい時に食べたいもの が食べられる程度の生活を送っている両親 も私たちを気にかけてくれているし何より 息子はあの日以来大きな病気もせず毎日 スクスクと成長している最近ではお手伝い がしたいなんて言うようになり嬉しくて たまらない父親がいなくても私が両方を 担ってこの子を幸せにしてあげようと 空っぽの薬指に誓って [音楽] いる はい

【スカッと総集編】私が車椅子になると40年連れ添った夫「介護が面倒だから離婚しろ!俺は自由になりたいんだ」私「後悔するわよ」→後日ボロボロの夫「お願いだ!再婚してくれ!」実はw
他の子猫ちゃんのお話一覧はこちら⇒ https://www.youtube.com/watch?v=K9EihzHHnNQ&list=PLtrEd7EVkmpwjnVwbqPUvJIfQ1_vVsWQ0

いつもご視聴ありがとうございます♪ぜひ気になった部分やご感想など、あなたのご意見・コメントをお気軽に頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!

※動画の再生速度は右上の設定から変更が可能です。
・動画を違う再生速度で再生する方法
1、動画をタップし、画面右側の“︙”か“⚙”をタップします。
2、[再生速度] をタップします。
3、動画を再生する速度を選択します。
±1,5倍や2倍の速度で視聴可能になります。

※ナレーションが不要と感じられた方はミュートにしてお楽しみ下さい。

動画がいいなと思ったらグッドボタンをクリックお願いします^^
「こんな話を聞いたことがある」という方は、是非コメント欄で教えて頂けると嬉しいです

子猫のLINEスタンプ好評発売中!
https://line.me/S/sticker/24766900

■スカッと子猫のチャンネル登録もぜひ宜しくお願いします
http://www.youtube.com/channel/UCfda-5k70B5gVjryai9JUMQ?sub_confirmation=1

当チャンネルはスカッとする話を中心に朗読形式でお届けしてします。

※スカッと子猫では実際にあったエピソードを元に再現、編集してご紹介しております。
※当チャンネルの動画に登場する人物は仮名です。実際の人物や地名とは関係ありません。
※当チャンネルのストーリーはオリジナルです。
二次利用、複製、無断転載等の行為は固く禁じております。

運営管理人:マァ猫
制作:スカッと子猫ちゃん制作チーム
声:あむここさん
皆さま、いつもご視聴ありがとうございます✨

スカッと子猫ちゃんではスカッとする話を朗読形式でお届けしています。
スカッとする短編のいい話や因果応報なお話をまとめていきます。

#スカッとする話 #スカッと #スカッと子猫
#修羅場#スッキリ#夫#トメ#スッキリする話#離婚#離婚届#夫
#スカッとする話短編#スカッとする話復讐#スカッとする話仕返し
#スカッとする話復讐因果応報#スカッと修羅場朗読まとめ
#スカッとする話まとめ#スカッとする話嫁姑
#嫁姑問題#図々しい話#痛快#スカッと話#修羅場な話
#スカッと実話ジャパン#スカッとする話でスカッ
#スカッとジャパン#スカッとキャット#スカッとする話し
#スカッとする話自業自得#修羅場な話#50代#60代#70代
#スカッとラジオ#スカッと朗読#いい話

5 Comments

  1. 古き良き時代の会社が、令和に通用するのかと思われるが、人を大事にする会社は顧客にも信用される。
    反対に言えば、人を切り捨ててきた時代は終わり、また人を大事にする時代が来たのかも知れない。

  2. 総集編、堪能いたしました。初めて聴いたのか、スッカリ忘れたのか、「次は?次は?」とワクワクしながら聴きましたよ。ありがとうございました🙇

Leave A Reply