4月から、自転車に乗る全ての人を対象にヘルメットの着用が「努力義務」となります。
大分県民の反応や着用に向けた動きなどを取材しました。

4月から「努力義務」となるヘルメット着用

◆街の人は
「何回かこけたこともあるし、頭を打ったこともあります。最終的には(ヘルメットを)着けないといけないとは思っています」
「やっぱり安全のためには着けた方がいいですかね」

4月から、道路交通法の改正で自転車に乗る際に「努力義務」となるヘルメットの着用。

こちらは県警がSNSで公開している事故の映像です。
県内で実際に起きたもので、自転車に乗っていた人はヘルメットをかぶっていたため軽傷で済んだということです。

大分県警によりますと、県内では2022年までの5年間に自転車に乗っている際の事故で17人が命を落としています。そのうちの7人は頭を打ったことが亡くなった原因で、全員、ヘルメットを着けていませんでした。

ヘルメットへの抵抗感・・軽減するための商品も

県内では、2年前から県立学校の自転車通学生にヘルメットの着用が義務付けられています。
県教委によりますと、この2年間は事故に遭っても、後遺症が残ったり死亡した事例はないということです。

しかし、高校生の中には「抵抗を感じる」という人も…。

◆高校生
「髪とかもつぶされる。あんまり着けたくはないです」
「夏とか熱いからあんまり着けたくはないです。安全のためなら仕方ないかな、とは思います」

着用への抵抗感を少しでもなくしてもらえればと、近年さまざまな種類が出ているそうです。

4月から「努力義務」となるのを前に、大分市の自転車販売店には、つばがある帽子タイプや丸みのあるおしゃれなものなどが並び、好みのデザインを選べるようになっていました。

◆サイクルショップコダマ 児玉憲明代表
「問い合わせとか、ヘルメットを買う客は確実に増えています。この春は、今までより一層いろんな種類を提案できると思います」

新生活を始めるシーズン、自転車とセットで購入する人も多く、人気の商品は品薄状態となっているそうです。

シェアサイクル ヘルメットは“各自準備”を

一方、活用する際に注意が必要なサービスも。

利用する人が増えているシェアサイクル。
大分市は、中心部などで電動アシスト付き自転車を貸し出していますが、ヘルメットのレンタルはなく、各自で用意してほしいとしています。

◆大分市都市交通対策課 橋本陽嗣課長
「シェアサイクル自体には、ヘルメットが常備されているわけではないですが、皆さんに今回の法改正をしっかりと周知啓発活動をして、安全な運転に努めていってほしいです」

「努力義務」のため、ヘルメットをかぶらなくても罰則はありませんが、命を守るためにも積極的な着用が求められています。

5 Comments

  1. 自転車の事故は殆どが頭部強打
    致命的だわ
    ロード用と言うより
    メーカーもママチャリでも似合うメルメット開発しろ

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