第2回シンポジウム(2)森林サービス産業による収益と森林経営

えっと私今回えっと森林サービス産業に よる収入と収益と森林経営というタイトル で報告をさせていただくのですがえっと 役割分担としては今あのえ森さんがあの 研究の同行あるいは国際的なえ動向をご 紹介いただきましてでそれに対してですね あの地域社会でえ例えばネイチャ ポジティブとはなんぞやとtnfdとは リープとはという風にこうえ中知している え森林経営者の立場からえ報告するように という風にえおせ使っていますそれで えっとまなかなかですねその地域社会で 森林と向き合って生活する立場っていうの を総括するのは難しいんですがままずその 森林をあのま整形の手段としてあの林業や その他の産業に従事されてる方の立場から すればやっぱりそれがああのいかにお金や ビジネスに結びつくかということが1番 重要になりますでえ今の日本のようなあの まある意味その森林を持っているんだ けれどもそれが実際の仕事には結びついて いなくてま持て余してるような方もま いらっしゃるわけですけれどもまそういっ た方々の場合でもあの例えば面積やその 地目によってま税金対策をしなきゃいけ ないあるいはあの森林をあの有効活用して そこであの地域に一定の経済効果が得 られるようにしたいという風に思われる方 はえ多いわけですでそういった観点から その生物対性の保全と森林経営ビジネスの 関りっていうのを見てみますと多分これ までま大体4つぐらいの流れがあったかな という風にえ思っていましてでこの1番目 の持続的な林業生産とそこへの生物多様性 の繁栄という部分と2番目の地球温暖化 対策機構変動対策における炭素吸収 あるいは固定の対象としての心理の活用と いった部分はあの今あの森さんのお話にも ご質問にもありましたしあるいはその第1 回目のあの各ご報告の中で議論されてきた ところではないかと思いますあと3番目に あの生態系サービスの支払いという形でま 自益者負担ですとかあるいはあの助成金 補助金を通じてその生体系サービスの保全 に対してまお金を支払うというえ仕組みも え考えられてきましたで今日ご報告したい のはこの4点目でしてあの森林サービス 産業ねこれを私は森林の訪問体感利用の 事業化ビジネス家という風に読み替えてい ますがそのあのフィールドとしての森林の 活用これがあの森林経営ビジネスに 結びつく可能性というもの ですでえっとタイトルにもあります森林 サービス産業とあの今読み替えたと申し ました森林の訪問体感利用とはという

ところですがまず森林サービス産業はあの 2019年度からえ林野庁が主導する政策 としてえ始まったものですでこれは直接的 にあの健康観光教育の3部門において森林 を活用した事業のえ発展を促すということ になっていますがま実態を見るとそのえ グローバルレベルでの森林への訪問体感 利用の多様な発展というのを受けましてま そのあの地域社会での事業家ビジネス家を 目指す形になっていますでそのえ森林の 訪問体感利用というのはあの人間が何らか の精神的もしくは身体的な望ましいを求め てま外部から森林を訪れたりあるいは森林 ではない他の場所例えば都市や室内 あるいは館内等々でその森林から生み出さ れれたえ事物を体感する利用行為という風 にえ定義づけていますでえ具体的には さっき申し上げた3部門に加えてま レクリエーションスポーツレジャーとと 呼ばれた分野がえ含まれることになり ますこちらがそのえ林野町が公開している 森林サービス産業のあのえ活動とその ライフステージに応じたあの位置付けなん 位置付けの図になりますけれどもあのま 入用時期からえ老年期に至るまでの各人間 のライフステージを想定してまそれぞれで あのワークライフあるいはインバウンドと 外国人え本日外国えっと外国からの日訪問 客というあのカテゴリーに分けで非常に多 にわるえま森林を訪れて楽しむ利用がここ に含まれてい ますでえっとそれを えちょっと私なりにえ読み替えた図が こちらになりますがあのま森林は元々その え炭素吸収源も含めてま伝統的には木材 あるいは林産物の採取といった形で物質的 な利用がなされてきたという風に捉え られるかと思いますでえその中でま狩猟と かですねあの林産物採集あるいは林業と いったことが行われてきたわけですがま それがその地域でなりわいをあの支える ものといういう位置付けももちろんあるん ですけれどもあの近年ではその外から訪れ てまこういったものをあの楽しむという 位置付けも増えてきたとでえその他え歩く 登る走る乗るあるいは森林内のえあの一定 規模のスポット利する利用という風にこう 区分しておりますがまあのハイキング3策 からまえっとずっとこうきましてえま近年 では例えばトレイルランニングとか マウンテンバイクとかあるいはその フォレストアドベンチャーに代表される 冒険型パークですとか えまこの中でブームになった野外での キャンプ森林を活用してのキャンプといっ

たような非常に多に渡る活動が発展してき たという風に捉えてい ます でこの森林サービス産業というのはその 生態系を活用したビジネス足り得るかと いう風に考えてみますとまずそのこれらの ですねあの訪問体感利用っていうのは森林 内の一部を利用する活動がほとんどですま あのスキーとかですねあのゴルフといった ようなあの大面積の開発を伴うものもある と言えばあるんですけれどもまそれを除く とえほとんどがええ一部を利用する活動で あってあの大規模な開発転を必要としませ んなのであの例えば林業等々あるいは場合 によっては景観の保全といった他の利用と のあの共存の余地があるものという風に 捉えていますなのであのその発展が生態系 や森林経営の持続性とあのトレードオフを 描くことが必ずしもないとでさらに言えば いくつもの利用活動組み合わせてそれに よってあの森林経営者の収益を積み上げる ことも可能になるものだという風に考え られますただですね実際に個々の利用活動 において収益性は現状かなり日本でも 異なってましてま例えばあの冒険型パーク オレストアドベンチャーなんかに代表さ れる冒険型パークやあるいはキャンプと いったところではそれ単体であの森林そを 利用することによってその系が成り立つ 場合もありますがまそれだけではなかなか あのなりわいを立てていくには政権を立て ていくには難しいとでいくつか組み合わせ たりあるいは林業を等等も含めた複合系が 目指されている事例もあり ますでいくつかご紹介したいと思いますが まずえっと神奈川県小田原市というところ であのフォレストアドベンチャーを軸とし た経営をされている株式会社T フォレストリーさんこれはあの森林所有者 の方がえ中心に立ち上げられた会社です けれどもご自身の所有心理70ヘクタール を使ってフォレストアドベンチャー小田原 をあのフランチャイズ経営をされてい ますでオレスタアドベンチャーの損益分岐 点は大体年間の来住差数がえ6000から 7000人という風に言われてきたんです けれどもこちらのあのフォレスト アドベンチャーのパークでは年間の来場者 数が約2万5000人をえ超えていてでま 非常に大きな収益が得られてるということ がえご理解いただけるかと思いますでえま 正規職員が8名でえ臨時職員20名が雇用 できるほどのあの経営規模をえ保つことが できているとでその次の試みとしてま近年 ではあのマウンテンバイクのあの公衆や

あのライドのフィールドをあの林内で整備 え整備していくということもえ行われてい ますでえ続い続いての事例今度はキャンプ 場を軸にしたものですが群馬県長野原町に ある有限会社北目さんというところでは あの1994年からえ所有森林でのあの キャンプ場運営スイートグラスという キャンプ場を運営されていてえ非常に人気 のキャンプ場となってえ2022年の時点 では約10万人が年間来訪されていますで えこちらではですねそのあの人気のええ キャンプ上の収益をベースにえ2015年 からえ240ヘクタールの森林所有権を あのベッド取得しましてまそこで薪を生産 したりですとかあるいはあの木材を活用 することによってあの地域での新しいえ山 を軸にした産業を構築するという取り組み をされていますでえ現状そのキャンプ場の 運営とその地域資源活用という木材三輪 経営を中心としたあの事業でそれぞれえ ごめんなさいそれぞれじゃないですね 合わせて正規職員60名臨時職員60名を 雇用できるまでに至っているという事例も あり ますえこちらはえっと1つのえまとまった 臨地経営の事例ではありませんがあの トレイルランニング大会のえ事例となり ますえ静岡県のま西伊豆地域でえ行われて いるイトレジャーニーという大会です けれどもこちらの大会は毎年1回開催され ますが え全長約70kmに及ぶえま林道あるいは え登山道もしくはえこのえ実行委員会に 加わっていらっしゃるあの方々がえ整備を されている地域振興の観点から整備をされ ているあの旧来の物質運搬休み焼き等々で 使われてきたえ道跡鼓動跡ですねその再生 行動を使われてえトレイルランニング大会 をえ開催されていますでえっと年間の参加 者がま1000人を大きく超える規模に なっていてでこちらの大会ではそのどれ だけのあの経済波及効果があるか あるいは劇経済効果があるかということを 算定されていますでえ全体的な経済波及 効果は2021年で2億700万円という 風に算出されていてで地域経済効果として はこちらに上げてあるようなあのセクター ごとの算出をえ毎年出されていますなので これはあのまとまったリンチに対するあの えに紐づく経済効果という風にはなかなか 捉えづらいんですけれどもま場合によって はそのえ森林内に切り開かれてきたえま 林道ですとか登山道ですとかその再生され た行動といったものが活用されることに よって訪問体感利用で活用されることに

よって得られるえま経済効果だという風に 捉えることがえできるかと思い ますでちょっとえ日本から離れまして最後 に紹介するのはえっとアメリカ南部えの 森林投資型経営ですがえアメリカの南部で はえ末の え人工臨系においてええリートあるいは ティモといったえ形式を取ったあの投資 森林投資型経営というのがそうですね 1990年代えぐらいからかなりえ盛に なってまいりましたえそれでえ2008年 に あの大塚さんらがえ行われた研究により ますとえ2000年代後半のアメリカのえ 大規模投資経営育林経営のあの内部収益率 というのはえ6%程度でま同時期の銀行 利子率や国際利回りを上回る規模になって いたとでえのリスクヘジとしての安定的な 投資対象としてこの人工臨経営が見なされ ていたとでそこにあの外部からの投資が 集まってきたという形になっていますで実 はですねその投資型経営の中身を見ると あの各種の森林訪問体感利用への森林解放 というのが行われてましてで例えばばその えジョージア州フロリダ州あたりではその 松の人工林内にえっと生息するこちらの ワイルドターキーですとかあるいはえっと 歯類をあのハンティングで え活用したいというえ地元のハンティング クラブに対してそのえ人工臨地をあの年間 リス契約をするというえ取り組みを行って いますでそれが非常にあのヘクタール あたりえいいね値段でえリースができまし てで場合によってはその木材生産の収益と ま並びたってそのえ高い内部収益率をに 寄与してるということがえ言われてきてい ますでえっと整理をしますとその森林 サービス産業あるいは森林の訪問体感利用 の森林経ビジネスとしての可能性としては え森林の大きな転用開発を伴わずにあの 各種の免疫がもたらされてえまそれが事業 ビジネスに結びついていくという可能性を 持っているということになりますただえ その収益を収益性を含めたその生態系 サービスの免疫という風に言えるかと思い ますがこれをどのように評価すべきかと いうのはま現状の研究課題であってまいく つかの考え方があり得ますで例えばそのえ そこを訪れて利用するユーザーが得られる 現役としてはま例えばトラベルコスト法や あのcvmといったようなあの環境の経済 評価の主標に手法を通じた貨幣評価がえ 可能になりますでえ森林経営者が得られる 免疫としてはあの例えば利用量臨地の利用 量とかえガイド量とかあるいは大会参加費

等々の事業収入をあの持って算出すること ができるかと思いますでえっと森林活用に よる地域としての免疫は先ほどちょっと トレールランの大会の例でえご紹介しまし たがまその事業収入に加えて地域内での あの宿泊や飲食あるいは移動あの公売等と を含めたあの地域経済効果が出せるという ことになりますでえ4つ目その地域に限ら ず経済全般への波及効果としてはま産業 連環分析と用いたあの方法で導出すること ができますのでま色々な考え方によるとは 思うんですが場合によってはこれを全部 合わせたえメリットというのがあの森林 サービス産業の森林経営ビジネスとしての 可能性としてあの提起できるのではないか という風にも言え ますえよいしょと おやとただやっぱり現状の課題というのも ありましてでえ今はですね非常にそのえ 森林所有者経営者の方方とそれぞれの ユーザーのえあの利益あの免疫が結びつい た事例をご紹介しましたがやっぱりですね その訪問体感利用が非常に多に及んでいる のもあってそのえ訪問利用者と事業者 あるいは森林所有者やえ管理者といったえ 多様な主体の利害が一致しない場合も多々 ありますでそれぞれのあの利害の違いに 基づいてあのコンフリクトも発生しやすい となのであのうまくあの訪問体感利を普及 させていくにあたってはまその調整の 仕組みづくりがま不可欠であるということ は1つ言えます実際にあのアメリカや ヨーロッパではまこういったあの森林訪問 体感利用が森林の経営に結びつけられて いる事例は多いのですけれどもやっぱその 配を見ていくとやっぱりこういった調整の 仕組みづくりが何らかの形でなされている ということは申し上げておかねばならない かと思い ますでえっとま森林の一部を利用するで 大きな開発点を伴わないという風に 申し上げましたがとはいえですねやっぱり 大き多くのユーザーをあの招き入れて いろんな利用を一家せ一気に行っていくと なるとま過剰利用が発生する可能性は出て きますでえまトレリランニングの大会 なんかでよく言われるのはそのえ大勢が 1度に訪れることでそのえ山道トレイル 周辺のフィールドのあの生物の生息環境へ のあの悪影響もあるんじゃないかという ことも言われますがまそうい影響 コントロールする必要これは実はその ネガティブなものだけではなくて例えば え森林の訪問体感利用で一定の人があの トレイルやリンチ訪れることでま例えば

そのえ野生生物のあのえ野生生物がこう 奥山からあの里山に降りてくるえことが なくなってそれに伴って獣害が減って あるいはそのえ野生動物が媒介するような 感染症の被害が抑えられるというような ポジティブなあの影響っていうのもありえ ますなのでまそういったそのフィールドへ のまえ政府の影響をまコントロールして 理解してで生態系や森林系への持続性を 担保していくためのま基準づりというのが やっぱり必要になってくるかなという風に 考えてい ますでえあとはですねその訪問利用者の 事故等に際ししてあの森林経営者事業者 あるいは所有者といったえ方々がまあの 安全管理責任を問われるリスクというのは これは存在していましてでえまそのリスク をあの提言するための制度設計というのも あの必要になってくるかと思っています えっとだいぶすいません時間が余って しまいましたがあの一応私の方であの用意 させていただいたお話は以上となりますど もありがとうございました JA

2021年のG7サミットでのネイチャーポジティブと30 by 30の宣言、2022年の昆
明・モントリオール生物多様性枠組みの採択、そして2023年に計画されている
TNFDの最終版の公開など、生物多様性の損失を食い止めるための国際的な取り組
みが加速しています。国内でも、2023年には生物多様性国家戦略の閣議決定や農
林水産省生物多様性戦略の改定など、官と民による取り組みが今後重要となって
いきます。

森林は生物多様性を保全する上で重要な場です。森林は日本における生物多様性
保全の中心的存在となりうる場であり、森林セクターの関係者は日本の生物多様
性の損失を止めて回復軌道に乗せていくネイチャーポジティブを主導できるので
はないでしょうか。

このシンポジウムでは2回に分けて森林の生物多様性の最近の研究成果、及びそ
れに関わる民間の取り組みを紹介・共有します。

第1回 森林のOECMによる30 by 30への貢献を考える(2023年10月31日)
(1)イントロダクション
正木 隆(森林総合研究所)

(2)日本のOECMの可能性と課題~森林の視点から~
久保田康裕氏(琉球大学)

(3)自然保護区からモザイク管理へ:保持林業と景観配置
山浦悠一氏(森林総合研究所)

(4)老齢林の持つ生態系機能を森林管理に活かす
野口麻穂子氏(森林総合研究所)

(5)民間開発事業における森林創出と生物多様性回復への取組み
鈴木菜々子氏(大成建設株式会社)

第2回 生物多様性の保全・回復と森林のビジネス(2023年12月6日)
(1)イントロダクション
正木 隆(森林総合研究所)

森林の生物多様性と機能性:社会経済活動が与えるインパクトの定量化に向けて
森 章氏(東京大学)
※著作権の関係により録画非公開

(2)森林サービス産業による収益と森林経営
平野悠一郎氏(森林総合研究所)

(3)南三陸森林管理協議会の取り組み ―FSC認証とTNFDの親和性調査の報告―
佐藤太一 氏(株式会社佐久/南三陸森林管理協議会)

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