義妹が離婚して我が家に住む。夫「俺の家なんだから文句言うな」私「私の家です」夫&義妹「証明しろ!」→結果w

悪いがこの会社から社員全員引き抜いて いく から親友からいきなりそんなことを言われ たのでく 告げるそうか分かった頑張れよ親友は俺 からかけられた言葉の内容が理解できない のか時間が止まったように立ち尽くした俺 は背を向けるとスタスタと歩き出す後ろで 何かわめいている声が聞こえたがそれが俺 を振り向かせることはなかった 俺は町田孝幸年齢は31歳で小さな会社の 社長をやっているそして高校からの友人 いや親友と呼べる間柄のやが いる名前は吉川安秀で思えば学生の頃から アホなことばっかりやっていたな髪を金髪 に染めたり夜の学校に忍び込んだりでもま そんなことをやっていたら先輩に目をつけ られる 校舎裏で大勢に囲まれて閉められそうに なっていたのを俺が助けたのが始まり だその後話を聞くと俺も吉川も家庭環境が 似通っていたり同じ夢を抱いているところ が光りあってつるむようになったんだっ け吉川は地震化で勢いで突き進むタイプだ が俺はどちらかと言うと堅実に確実に物事 を片付けていく性格 だ全く真逆で水と油のようだが案外馬が 合っていた らしいそして夢を叶えるために日々切磋 琢磨し大学を卒業して吉川と俺は別々の 会社を立ち上げたもい同業他者というやつ だ俺とお前は会社は違うけどもしこなな ことがあれば言ってくれお互い助け合おう 吉川はそう言って俺の会社でさききれない 仕事を引き受けてくれたりしたなそうして 会社も機動に乗り少し業務を拡張するため に侵入社員を募集し た高山まですよろしくお願いし ます元気よくお辞儀をするとストレート ロングに伸ばした髪がさらさらとこぼれた 年は24歳だったか大学を卒業してから さらに学びたいことがあったので専門学校 に通っていたらしいよろしく社長の町田だ と言っても俺も普通に業務をしているので 分からないことがあれば何でも声をかけて ほしい社長って社長っぽくないよな異言が ないしひばは叩きまくって渡るタイプだし あでも知識量はすげえから教わることは 多いよ本棚に数は少ないけどこの会社で 役立つ資格の本とかあるから見てみると いい よ俺が挨拶をすると去年入ったまだ若い 男性社員が声をあげそれにつられて社員 たちも笑ったほういつからそんなに偉く なったこの間資格試験を受けたいって言っ

てたから受験料も補助してやったのに落ち やがって社長それは言わない約束でしょ あいてててててて俺の灰色のカ味そが 漏れるその男性社員の後ろに回り現国を コカにグリグリすると大げさにいたがった が詰まっているのがカみそなら問題ない なみんなが笑い入社員の高山さんも笑って いた雰囲気は悪くないしこれならばすぐに 退職されることもないかなうんしばらくは 俺が教育係りとしてついてみる か翌日から高山さんの研修を始めた驚く ことに知識の吸収は凄まじいものがあり 砂漠に水を巻いているような印象を受け た社長プログラミング言語についてですが 私はjaabが少し使えます ああいいねただ最近のAIに関することも 学んでおこうかパイソンの本はとルビーも 触っておいた方がいい な高山さんを連れて本屋に行く プログラミング言語は日進月歩なので会社 に置いてある去年度の本だと少し古いかも しれないと考えたためだ社長ってすごい ですね一体何種類の言語を使えるんですか うんせいぜい10種類ちょっとだよ最近は 新しい言語も増えてるから俺ももっと勉強 しないとなって思ってる けど俺が運転する車の中で高山さんに聞か れたので普通に答えたらとても驚かれたえ それってほぼ全ての言語じゃないですか 普通に超人だと思います けど立てすぎ確実に物事を順序立てて仕事 をする俺のやり方がプログラミングと合っ てただけだ よそう答えて横目で高山さんを見ると憧れ を含んだ目でこちらに視線を送っていたの で気恥ずかしくなって運転に集中するふり をしたあ俺だ吉川だ実 はそれは突然の電話だった吉川の会社は 経営状況が芳ばしくなく倒産の危機に品し ている らしい慌てて会いに行くと悪子風に染めた 金髪とその下には少しやれた様子で目の下 に熊をこらえた顔の吉川が座っている計画 倒産をしようと思っているんだないくら なんでもそれはダメだ会社としていや人と して信用ってものは大事にしろ よ吉川から信じられない言葉を聞き俺は声 を荒げて しまう何でも大量の仕事を受注してマキで 報酬を受け取った後に倒産をしようとして いたらしい そんなことをすれば吉川の会社に残された 社員も路頭に迷うししばらくは後ろ指を 刺される可能性も ある

ああしょうがないなお前の会社の負債は ある程度負担してやる社員も希望するなら 同じ給料というわけにはいかないが俺の ところで引き受けよう かその代わりお前は迷惑をかけた会社に 謝りに 行けよすまん俺に頭を下げる川の肩を叩き 微笑む全部終わったら俺の会社に来いよ また学生の頃のように楽しいことを一緒に やれるようになろうぜああ 必ずそうして俺は吉川の会社の負債を負担 したかなりの額に登ったがこれであいつの 会社は比較的綺麗な状態で倒産できたん じゃないかなと 思う今日からお前副社長なえのか俺は俺が 吉川を雇用したいことを告げると意外そう な顔をしたいいんだよお前の会社の社員も いるしいきなり頭が変わっても混乱させる だろな副 社長俺が右手を差し出すと吉川はその手を がっしりと握ったああありがとうやっぱり お前は俺の親友 だ面と向かって言われると照れくいな川の 手から伝わる熱が俺の顔にまで届いたのか とても暑くなったので横を向いて頬を描い た吉川と俺意見が食い違う時もあったがお 互いが良い安梅の所を見つけて一緒に働き 始めた吉川の勢い任せで突き進んでいく やり方は慎重な性格の俺にとって新鮮で 顧客も増えていった社長お茶が入りました よああありがとうそこに置いといて 高山さんが俺にお茶を入れてくれる会社が 急成長したためジムと秘書とプログラマー を検認しているような形になってしまった が文句も言わずについてきてくれるのは 感謝しかない高山さん俺にはないのあ副 社長お帰りなさい今ご用意し ます外回りで相談をまとめてきてくれた 吉川が明けたドアに寄りかかって いる勢力的にと顧客を増やしてくれている のでとてもありがたい最近は高山さんと 一緒にいるのをよく見かけるもしかしたら 気があるのかもしれない な席が止まらないなあまり睡眠時間を取れ てないから風が長引いているのかも な増える顧客と仕事料に合わせ中途で社員 も増やした一気に業績が上がったのでそれ に対する税金対策なども考えねばうん社員 のみんなを守れて働きやすいような職場か おいおい最近咳が多いけど大丈夫 か吉川が自分の席を立ち俺の背をさすり ながら聞いて くる悩みがあるなら聞くぜ親友だから な修業時間外なのですでに外は暗い誰にも 聞かれることはないぞと言われ俺は吉川に

不安に思っていることを全てトロした社長 として社員を守りたい会社も盤をしっかり と固め たい俺の心からの叫びを黙って聞いていた 吉川は近づいて両手でしっかりと俺の両方 を掴ん だお前が不安に思っていることは分かった だがお前の前にいるのは誰だしっかりと 見ろよしよし顔をあげたな俺に任せて おけよお前は1人じゃないんだなんてっ たって俺がいるんだからな吉川は一気に まくし立てて俺にりと歯を見せて笑っ た安秀お前ドラマの見すぎだ少し熱苦しい し 臭い2人きりなので吉川を下の名前で呼び 俺も笑顔と共に少しだけ皮肉を混ぜると額 に手刀を落とされただがな安秀実はこの時 ほどお前に感謝したことはないんだぜ こっぱかしくて絶対に言えないけど なしかし悪魔の足音は俺を逃す舞と暗闇 からゆっくりと迫るのだっ た乾いた席と共に色鮮やかな赤い液体が マスクを抑えていた手の子を 染めるつけていたマスクが濡れた不快感で 手のひで口元をさするとべたりと赤い液体 が広がった大きくなっ 人間というものは気が同点してしまうと変 なことを口ばしてしまうらしい社長ふざけ てないで救急車 を高山が慌てて立ち上がり救急車を呼ぶ ためか片手にスマート本を持って俺を 支えようとするがそれを吉川が押しとめ たバカ野郎近寄るな危ない病気だったら どうするでも社長が副社長話してごごと妙 に濁った息をしながらも俺は大丈夫だと 片手をあげ たそれにしても吉川はお前どに紛れて高山 さんの体触りまくってないかこんなどうで もいいことに思考が回るのは貧血のせいか それともこの間一緒に吉川とたのみしてい た時に高山さんを意識しているようなこと を聞いたせいか俺は会社にいた社員たちに 見守られながら救急単位が用意した単価に 乗って救急車でばれていくのだった結か です ね病院のベッドの上で酸素マスクをつけた 俺に医者が 告げる結かは珍しい病気ではないんですが ここまで重症化しているとかなり長く入院 してもらうことになります幸い町田さんの 5家近くに元国立療養所がありますので 空気の綺麗なそちらで治療をされた方が いいと思い ますがと医者は去っていった会社のみんな に迷惑をかける胸と感染していないか検査

を受けてもらわないといけないので吉川に メールを する返信には心配するな全部うまくやって おくよお前はしっかり用事してこい親友 だろ俺たちと書いてあったとても ありがたく累が緩んでしまっ たやはり頼りになるな安日で ありがとう6ヶ月ほど経ちようやく会社に 復帰して働いてもいいと主医から許可が出 た病室からこまごまとした業務連絡や決済 などの指示はしていたがちゃんとした机に 座っていないと落ち着かないしな俺は会社 に入って社員のみんなに声をかけるが妙な 違和感を 覚えるおはよう久しぶりだな今日から復帰 するからよろしくな あはっ す俺はなるべく明るく振る舞い元気に挨拶 をするが帰ってくるのはどこか よそよそしい言葉おかしいなだんだんと 大きくなる違和感を心の中で押さえ込み俺 は社長室に入った しかしいよお 帰り社長の椅子に座りながら出迎えてくれ た吉川高山さんも変わらず秘書兼事務とし て勤めてくれているよう だ俺の姿を目に止めると少し嬉しそうな顔 をした病気療養から戻ってくるのを歓迎し てくれるのかとも思ったがどうも俺を見る 目が少し おかしいそんなことを考えているとにやり と笑った吉川が口を開い た悪いがこの会社から社員全員引き抜いて いく から頭の回転が追いつかない俺に吉川は いやらしい笑を浮かべながら続け たお前は昔から慎重すぎて機械を逃すこと が多かったんだよだからこの数ヶ月全部俺 のやり方で会社を運営させてもらったそし たらどうだ前年度の2倍の収益が見込める ようになった ぜ得意気に話す吉川は高山さんに目を 向けるとふいているせいで表情は分から ないがこくりと頷いただから社員の給料と ボーナスも増えたので全員俺が会社ごと もらっちゃい ます両手を合わせ下を出してごめんねとで も言うような誠意のかけらもない態度の 吉川にようやく打点が行った俺 はそうか分かった頑張れ よそれだけ告げたその時のクが蜂蜜を横 からかわれたような川の顔と高山さんのし すぐに俯いた姿がノりに焼きついた俺は くるりと背を向けて社長室を後にする後ろ で吉川が何やらわめいているが特に意味は

ない言葉だと判断してエレベーターに 向かっ ただが病み上がりでゆっくり歩く俺に 追いつくのは簡単だったよう だエレベーターの前で追いかけてきた吉川 に肩を掴まれたので振り向いたおいおい おい悔しくねえのか お前の会社は全部俺のものになるんだぞ それだけじゃねえお前が目をかけていた女 もなこの間も2人で一緒の宿でゆっっくり 出張を楽しんだぜ高山さんは吉川とそう いう関係になったの かまあいい行為は俺も抱いていたが アプローチしていなかったからな当然の 結果 かお前が引き継いでくれるならとても 嬉しいというのも結ので体力的に心配だっ たから なゆっくり地元に帰ってのんびりするよあ は任せた 親友俺が少しだけ寂しげに笑うと吉川は 舌打ちしながら手を離し た肩越しに高山さんが遠くに見える彼女は 泣きそうな顔で俺を見てい たもっと授業を大きくして後悔させてやん よがと つくエレベーターの到着を知らせる機械音 がなり俺は1人で 乗り込むドアが閉まるまで俺を睨む 吉川ボタンを押し加工し始めの富裕感を 味わっていると上の方からドアを殴るよう な激しい音が響い た経済新聞は と俺は新聞を手に取るよ館に譲った会社は 一時期飛ぶを落とす勢いで成長したが今や 話題に上がることも ない人づてに聞く話によると無理な仕事の 受注とパワハラ従業員同士のフアで経営 状態は加工している らしいそういえば吉川のやつ俺に嘘をつい たな計画倒産だけはしていないって言って たのに全部あいつのポケットマネーになっ たとかだから高級者を乗り回したりできて たんだ な事ととにため息をついてコーヒーを片手 に新聞の勝を目で 追う俺は田舎に帰りパソコンとスマート フォン教室を開いた年寄り相手の特殊詐欺 防止訓練なども行っているので評判は上場 だ少ないが社員も雇い入れて手狭になって きたので近々小さなオフィスビルを借りて そこを本社にする予定 だ新聞を読んでいるとンの着信音がなりい たはいもしもしあ恐れいります私市の地域 情報士の担当を務めている鈴木と申します

が俺が電話に出ると市役所の職員からだっ た何でも来月後の後報に俺の会社のことを 載せたいのでインタビューをしたい らしいいいですよ時間はいつでもえ座右の 名と写真ですか うーん勉強も仕事も焦らず確実にこなす ことですかね写真はイケメンじゃないので 恥ずかしいですがどうやら俺が仕事をして いる姿を撮りたいらしい俺ってあんまり 写真映えしないから腕を組んだりしても悲 なんてないんだよ な暇のうちに自撮りでかっこいいポーズを 練習しておくか俺がくねくねと色々な ポーズを取っているところを出勤してきた 従業員に見られ しばらくいじられるネタになったのはまた 別のお 話社長お客さんですよすっげえ美人さんが いらっしゃって ます地元の高校を卒業してすぐにここへ 入社した若い社員が俺を呼びに来た誰 だろう美人にはあんまり縁のない生活を 送っているプログラマーなんだけど な俺が起こしたパソコン教室は評判が良く ももプログラミングををやっていたことも あって地元の大学で非常健行士として呼ば れることも増えたもちろん知識の上にあを 書くなんてことはしていない常に勉強の 毎日 だ俺は手すりに捕まりながらゆっくり階段 を降りた病気の行為症で肺に2酸加炭素が たまりやすく激しい運動はできないの だ来客室のドアをのくして入るとそこには よく見知った顔の女性が座ってい たお久しぶりです社長高山さん久しぶりだ ねどうしたんだ い彼女は俺の顔を見ると満面の笑を浮かべ ていてソファーから立ち上がっ た後方士に町田社長が乗っていたって SNSの過去生地がありましてそれでいて も立ってもいられ ず少しだけ恥ずかしそうに長い黒髪を指で 遊んでいる高山さんは 俺が教育係りに着いた時と全く変わら なかっ たああけれど吉川の会社はそれに君と吉川 はその男女の関係だったんじゃない の俺が聞くと高山さんはメ想もないと言わ んがごとく両手をブンブンと上下させた やめなさい誇りが 舞う吉川さんとは確かに一緒に出張へ行き ましたけど部屋は別々で鍵もかけていまし た大変だったんですからねお酒は進め られるし好きやらば部屋に入ってこようと する

しそれなら吉川と会社をセクハで訴えれば よかったのになんなら俺が吉川の会社に 行こう か俺が高山さんをどうどうとなめながらお 茶を進めると彼女は一気に飲み干してから つぶやいた潰れました はだから潰れたんです吉川さんのいえ町田 さんが起こした会社悔しそうに拳を 握りしめる高山さんに詳しく聞くと最初の 頃は良かったがいつの間にか吉川は計画 倒産をするので信用できないと噂が広まっ た らしいそして仕事はなくなり会社の維持費 も借金も膨らんで社員の給料も滞るように なったそうだ そんな状態だったため沈みかける船から ネズミが逃げ出すように情報にさい人間が 辞めていき仕事を任せたらマキだけ取られ て倒産されると噂が立ち吉川には膨大な 借金だけが残されて倒産した らしい吉川はいつの間にか失踪してしまっ たが再建者には少し立ちの悪いやからが 混ざっていたためすぐに捕まるだろうとの ことそうか 俺は自分が起こした会社の末と親友を同時 に失った喪失感で脱力するソファーに体を 深く沈めると俺の手の上に柔らかく温かい ものが触れ た高山さんの手 だ町田さん実は私って今無職なんです自分 で言うのもなんですがとても優秀な社員 1人いりませんか町田さんが望むなら永久 にで も高山さん随分しかになった な俺は人切り笑うと高山さんの手を取り頭 を下げ たさよよろしく頼むよ高山 さん目の前の女性はまるで鼻が滅ぶような 笑顔を俺に向けた数秒見れてしまったのは 内緒 だ高山さんいやマキが俺の新しい会社で 働くようになってから2年が過ぎ た今日は俺とマキの結婚式 だとても綺麗だ マキ控室でウェディングドレス姿のマに声 を かける恥ずかしそうに俯く彼女がとても 愛しいそういえば言ってなかったことが あるんですさんので うんまきから懐かしい名前が出たもしかし て実は男女の関係にあったとか言うん じゃ俺の心にじわりと黒いシシが 滲む吉川さんが計画倒産をしたって噂を 流したのは私なんです散々言い寄られてい たしあなたを追い落としたことが許せなく

てなんだそんなこと かちっぽけな独占欲が満たされ思っている ことがそのまま口に出てしまったマは責め られるかと覚悟をしていたみたいで想定外 の言葉に固まっているのが 面白いあいつとはもう終わったことさ連絡 も取れないしな俺たちは一緒に歩む未来が あるそう だろ噂では元親友は海外へ逃げたとかどこ か誰も知らない場所で生きているとか聞い たがあいつのことだどこでも元気でやって いそうな気が する聞こう まきはい あなた俺が手を差し出すとマキはしっかり と握ってくれたゆっくり進めばいい何事に おいても焦らず確実にこなせばきっと光は 刺すのだ から俺とマは同じ道を歩んでいくそれは これからもずっと変わら ない今日は私の誕生日早く戻ってお祝いの 準備し なさい10歳のみゆが突然亡くなったと いうのに葬式にも来ない義母ミは義母に とっても大事な孫であったはずなのに 悲しみにくれている俺にどれだけ無茶を 言えば気がすむのかお母さん勘弁して くださいミトの最後のお別れなん です俺はあまりにも頭に来たのでスマホの 音をスピーカーにして大音響で会場に 流す私の誕生日を祝わないつもり親族 みんながそっちに行ってて私は1人ぼっち なの よ葬儀に来てくれた人たちがひそひそと 話し だすだってみゆちゃんがなくなったのに なんて勝手なんだひど すぎる列者の中にいた市長の繰り返しも 驚きの顔をする義母の声を聞いた義父の かゆがガタガタと震え出す栗林が岐阜に 近づいてくるどういうことなんですか奥 さんはなぜおさんの葬儀に出席しないん です俺の名前は 太郎とある地方都市に住む42歳の サラリーマンだ妻の洋子娘のみゆの3人 家族俺たちは洋子が高校生の頃 ボランティア活動を通して知り合った当時 洋子は救世の守口洋子だった恵まれない人 たちのために懸命に働く制服姿の洋子の姿 が今でも忘れられないその時は洋子は ただただ眩しいだけの存在年齢さもあった のでまさか結婚するなんて思わなかった そのグループは日本のどこかで災害が 起きるたびに集まってボランティア活動を 行う日本は今や災害

大国何かが起こるたびに俺たちは活動を 行っていたためよことは途切れることなく 友人としての間柄が続いていた 私これから先も何か人のためになることを していきたい わ立派な心がけだと思うこんな素晴らしい 娘に育て上げたご両親はさぞ立派な方なの だろうしかし親の話になると洋子は口を 濁すそれでも正式に付き合うようになって から事情を話してくれ た実はうちの母が会議をしているの早い うちに結婚して私を産んでからずっと姿勢 に携わっているの よ素晴らしい話じゃないか市民のためを 持って毎日働いているん だろそれがそうでもなくてなんだか モヤモヤするのあの人は生まれた時からお 姫様で我が家に君臨しているのよ父は入 Videoで全然頭が上がらないし よこが母親をあまり好きでないことは 分かったそういう母子というのもある だろうよくはわがままでお姫様の母を反面 教師として育ってきているせいかとても 控えめで性格がいい俺は結婚をするなら よこしか考えられないとまで思うように なった長いボランティア活動を通じて俺 たちはどんどん親しくなり子が大学を卒業 するのを木に結婚しようと決めた両親に 挨拶に行く時はとにかく緊張した義母の 敦子は非常に忙しい人でなかなか スケジュールが合わない市議会議員を何期 も務めて今やこの町で知らない人間はい ないというくらいだ市議の傍福祉活動 サイクリング協会の支援と多くの活動をし て いるなんとか半日だけスケジュールを開け てもい豪邸に足を運ぶ鮮やかな赤のワン ピースに身を包んだあ子は厚化粧で髪型 なども若作りの印象だった横には岐阜の か行が申し訳なさそうに小さくなって座っ ている義母はマネを寄せ寝みするように じろじろと俺を見た俺が手を揃え頭を 下げるよこさんと結婚させてください 必ず幸せにし ます国立大学を現役降格留年なしで卒業と いう経歴はまあまあねただこれから政治家 を目指すにはもう少し若い方が良かったん だ けど俺は慌てた姿勢になんて興味はない よこと結婚するというのは義母の自慢を 継ぐという意味なのか洋子が慌てて横から 口を出す お母さんが主義を続けるのは勝手だけど 私たちを巻き込まないで私はり太郎さんと 普通の生活をしていきたいの俺からもお

願いします俺は政治には全く興味はあり ませんこれからも会社員として地味に 暮らしていきたいん です福果不岡義母は俺を後として失格と 考えたようだもも義母は出のいいの息子に 後を継いでもらう気でいたので俺たちは 普通の下しを許してもらえたこうして俺 たちは結婚し洋子の実家から車で30分 ほどの場所で暮らし始め た結婚して見て分かったのは義母の応募さ だった守口家の1人娘として生まれ とにかく生まれた時からちやほやされて 育った らしい義父が司会議員をやって 義母も姿勢に興味を持った義父が早くに 亡くなりその盤を受け継いで当選もうそれ からは親族中がリボにひれ伏す形となって いったようだリボにとって大事な存在とは 自分を盛り立ててくれる人だけ気に食わ ない人間は年齢性別関係なく嫌い時には とことん潰される俺は最小限の被害しか 合わないように親族の前では目立たなく 生きていたやがて娘が生まれミと名付けた しかし義母はミが男の子でなかったことが 不満だったようだしかも義母に何のお伺い も立てることなく名前をみゆとし役所に 届けてしまっ た今からでもいいから名前を変えなさいだ なんて鶏みたいな名前じゃないの孫の名前 はよし子と決めていたんだからねその提案 に洋子は猛反対し たお母さんいい加減にしてみゆは私たちの 娘です私たちが決めた名前で育てます から思えば義母に唯一はうことができる 存在が洋子だった洋子は母親の前でも うまく立ち回り俺が矢に立つことがない よう気を使ってくれるミはスクスクと育っ ていったが義母にはあまり可愛がられてい ないのが気の毒だっ た二言目には鶏みたいな名前と馬鹿にする 俺は時々義母の言う通りよし子にしてい たらもっと愛されたのではないだろうかと 後悔したものだっ たミウも5歳になり そろそろ2人目をと考えていた時に洋子が 乳がを患っ た発見が遅く見つかった時にはステージ4 俺は献身的に看病しミも毎日病室に花を 届けたが3ヶ月後にあけなくなくなって しまったあまりに早いよことの別れに俺も みゆも枠するばかりだっ たがなくなり義母は身もよもなく泣き崩れ た葬儀の時は棺桶家に取りすがりおいおい と涙を 流すよこちゃんなんで先に行っちゃったの

お母さんが代わりになればよかっ た俺はそんな義母のセリフを白けた思いで 聞いていた義母は悲しんでいる自分に酔っ ているだけだ実際いつも以上に周りは義母 に優しく接してくれるそれが嬉しいだけな のだミウが大騒ぎしている義母を見て ぽつりと言っ たおばあちゃんなら良かったのに俺は慌て てミを葬儀の場から外に 連れ出すみゆそんなこと言っちゃだめだよ おばあちゃんにとってママはたった1人の 娘だミもパパも悲しいけれどおばあちゃん だってしいんだよミがなんとか頷き反省し てくれたので俺は手を引いて葬儀場の中に 戻ったこうして俺たちはよこと永遠の別れ を告げたのだった俺は当初よこのいない 生活を受け入れられずにいたしかしそれ 以上に辛い思いをしているのはミだ夜2人 で枕を並べて寝ているとみゆがママママと 泣き出す夜のくやめが怖いと言って電気を つけたまま眠るようになるミウには かわいそうな経験をさせてしまったよこが いない今ミウだけが俺の生きがいだ俺は 少しでもみゆの心が明るくなるように色々 頑張ったやがてバレーを習いたいというの でバレー教室に通わせるようになるすると とミの顔に笑顔が戻ってきたバレーの練習 は楽しく発表会で美しい衣装を着て舞台に 立つのが嬉しい らしいみゆは早くも生きがいを見つけた 父親である俺もしっかりしなければと仕事 にボランティアにせを 出すただボンクで正月に実家に行くと かなり片身の狭い思いをし た義母も洋子も1人娘なので親族が少ない かと思いきやそうではない義母のいが何人 もいてその子供も実家に遊びに来て ガヤガヤと賑やかだ義母はみゆを孫とは 認めず他の親族の子供にだけお小遣いを あげる他の子供たちが遊んでいるのにみゆ にだけお手伝いを命じた洋子がいた頃は 色々文句を言ってくれたのだが今はもうい ないのだ俺はこの実家にいる意味があるの だろうかと考えるようになったミも可愛 がられていないし民族関係終了届けを出せ ば義母との縁も切れるしミウももっと のびのび下せるのではないだろうかまず 義父に相談してみる義父の顔がまさになっ た太郎君そんなのことを考えただめだ敦子 は自分を参じする人間が1人でもいなく なるのが嫌なんだそんなことをしたらこの 町にいられなくなる ぞ町を出ていくことも考えていますみゆと 2人別の町に行ってささやかに暮らして いければとだめだとにかく余計な考えを

持つのはよしなさい残される俺たちが どんな目に会うか少しは考え くれそんなことは知ったことではないと までは言いきれない確かに俺たちが抜けて しまったら義父や他の親族への影響が心配 だこうして俺は1度は民族関係を解消する 道を断念したのだっ たその日はいつもと全く同じ朝だった俺が シャワーを浴びた後朝食の準備をしている とみゆが寝室から出て くるパパおはよう今日もいい天気だね おはようみゆ目玉焼きもうすぐできるから パンを焼いておいてくれないか分かった 今日はバターとジャムどれに する何気ない日常が一番幸せなのだとこの 日の朝を思い出すたびしみじみと 思うなぜならその朝がミと会話をした最後 になったから だミーは10歳になり家事などを積極的に 手伝ってくれるようになっていた我が家の 小さなお母さんはとても頑張って いるパパあまりしょっぱいもの食べたら だめだよ体が悪くなって長生きできなく なる でしょそうだな気をつけなくちゃなミの ためにも健康で長生きしないとそうだよあ そういえば明日おばあちゃんの誕生日じゃ ないパパプレゼント用意し たまた義母の誕生日がやってくるのかと 思うと俺は憂鬱になる大勢の人間を集め 思いっきりドレスアップした義母をみんな がちやほやするだけの誕生会毎年出席する のが憂鬱だったのだ苦だって気を使う平服 というわけにもいかないが目立ちすぎない ようにする特に女性は義母よりも華やかな 格好をしてはいけないミウも毎年地味なコ のワンピースで出席しているどんどん背が 伸びているので今年も慎重し たプレゼントだって何でもいいというわけ にはいかないブランドもが大好きな義母の ために豪華なバッグを買って用意して いるああそれならきっとおばあちゃん喜ぶ よじゃあお先に行ってき ますみゆが軽やかな足取りで家を出ていく その背中に天使の羽のようなものが見えた のは錯覚だったのだろう か俺はその日普通に会社で仕事をしていた 午後4時という忙しい時間に近所の病院 からスマホに着信があった木原みゆさんの お父様でしょう 実は先ほどみゆさんが交通事故にあって 党員に運ばれまし た俺は業転してとりあえず病院に 駆けつけるミはすでにベッドで永遠の眠り についていたその日俺はみゆを家に連れて

帰り今に布団を敷いて寝かせずっとそばに いたもっとしてやれることはいっぱいあっ たのではないかもっと幸せ日々を送らせる こともできたのにたった10歳で人生の真 の喜びを味わうことなく亡くなってしまう とは悲しみにくれる中葬儀の準備が行われ ていっ た司会議員の孫の葬儀でもあり俺が何も 言わなくても規模の大きな式にされていく ミに密ともない姿を見せられないと模とし て頑張ろうと誓っ たの次の日の国別式ミの学校の友達も バレーの仲間もたくさん集まってくれ た親族も続々と駆けつけみの言葉を述べて いくよこさんをなくした上にみゆちゃん まで神様は本当に無いことをする な太郎さん元気を出して太郎さんが悲しむ のがちゃんはだから義父も普段あまり交流 のない親族も駆けつけてくれたみんなみゆ との早すぎる別れを惜しんでくれるまだ 生まれてから10年しか経っていないのに 俺を置いて母親の元に行ってしまった俺は もうぼっちだその時俺のスマホに着信が あった式の間は消音にしておいたのだが バイブレーションだけはオにしておいたた のだ電話の主はなんと 義母今日は私の誕生日早く戻ってお祝いの 準備し なさい義母はつやにも国別式にも出席して いないミは義母にとって唯一の孫であった はずなのに悲しみにくれている俺にどれ だけ無茶を言えば気が済むの かお母さん勘弁してくださいミの最後の 別れなん です俺はあまりにも頭に来たのでスマホの 音をスピーカーにして大音響で会場に流す 義母は構わず まくし立てる私の誕生日を祝わない つもり親族みんながそっちに行ってて私は 1人ぼっちなのよ葬儀に来てくれた人たち がひそひそと話しだすお祝いだってちゃん が亡くなったの になんて身勝手なんだひど すぎる参列者の中にいた市長の栗林正司も 驚きの顔をする栗林は35歳の若さで真剣 に姿勢に取り組む市議会議員として有名で 先日の市長戦で見事当選したのだった義母 の声を聞いた義父の和行がガタガタと震え 出すあいつこんな場面でなんて こと栗林市市長が義父に 近づくどういうことなんですか奥さんは なぜお孫さんの葬儀に出席しないんです いやそのどうしたものか今日は妻の誕生日 でしてお祝いをして欲しいのだと思い ます人間毎年年を取るんですから1年

ぐらいやらなくたっていいでしょう孫の 葬儀よりも自分の誕生日を優先しそうだ なんて長気の沙汰とは思いませ ん単列者からそうだそうだの声が上がった それがあつ子にも聞こえたらしいうという 声がして電話が切れた栗林市長が改めて模 の俺に 近づくこの旅はご就勝様ですお母さんはお にもいらしていないようでしたご家族に 不幸があったというのに誕生日を祝え なんてどこまで自分かってなんでしょう ね気分を悪くさせてしまって申し訳あり ません義母は昔からあんな性格なんです 自分が親族の女王様でいなければ気が済ま ないんですよそれに俺が言い挑むのを栗林 は聞き逃さなかった それに何ですか義母はミをあまり可愛がっ てはいませんでした理由は命名の時にリボ が提案した名前にしなかったからなん ですなんてひどい話だそんな自分勝手な 人間が長年姿勢に携わっているなんて葬儀 は無事に終わり仮装されて小さくなったミ を家に連れて帰る暗い部屋につんと1人に なった俺は思わずみゆの遺骨を 抱きしめるこの子をあの森口家の墓には 入れたくないと心底から思っ た玄関のチャイムが鳴ったので インターフォンのモニターを見ると義父が 小さくなって立っていた俺はすぐに義父を 家に招き入れ たあつ子が待つ家に帰りたくなくてな どうせ自分の誕生日を祝人間が全部みゆ ちゃんの葬儀に行ってしまったとご服 だろうし俺はお湯を沸かし熱いお茶を義父 の席の前に置いた義父はお茶に口をつけ ながら静かに話し始め たみゆちゃんは残念だったね悲しみに胸が 潰されそうだけれどどこかで気持ちに蹴り をつけないと な分かっているつもりですと今頃洋子が 待っている天国に到着したのではないかと 思い ますそう考えないとやりきでない なそれよりあつ子が葬儀をぶち壊して本当 にすまない私は向こう入りしみでしかも あつ子やあつ子の母親からは向こ失格の 楽員を押されていて未だに強く出ることが でき ない何かあったんですか義父がふっ顔を あげ遠くを見 た実はあつ子が立補する前にあつ子の お父さんから盤を継ごうとしたことがあっ たんだしかし2回連続落選してしまってね それで代わりにあこが出馬したら見事当選 したというわけなんだそうだったんですか

色々おつらかったんですね義父が照れ隠し なのか明るくは 確かにそれ以来居場所がないというか立場 がないというか大変だけどねでも楽しかっ た日が全くなかったと言ったら嘘になる妻 もあれで昔は可愛いところもあったんだ よ今の義母から可愛いという言葉はどこを 探しても出てこないでも縁があって夫婦と なって何十年も一緒に過ごしてきた男の話 ならなの だろう洋子が生まれた時妻はまだ20歳を ちょっと過ぎたくらいでね右も左も分から ず必死に子育てしていたよそのうち姿勢に 興味を示して洋子の世話は義母やお手伝い さの役目になっていった けれどよこの話になり俺は無償に悲しく なっ たみゆがこんな亡くなり方をして洋子に 申し訳が経ちません洋子は俺にみゆを託し て天国へ旅立ちましたそれなのにミウを 幸せにすることもできなかったすると義父 が真顔になったそれは間違っているぞり 太郎君みゆちゃんは幸せではなかったと 思っているのか洋子のような母がいて君の ような父がいて 幸せだったに決まっているじゃない かそんな風に言ってくださるのは嬉しい ですが言い訳ですよ本当はこの先60年 70年と生きていけるはずだったんです からまあな私も娘の洋子より長生きすると は思わなかったし命の長さは神様が決める ことだ自分を責めずに神様に恨みを ぶつけようじゃないかそうだり太郎君酒は ない かそういえば洋子が亡くなってからまとも に酒を飲むこともなかっ たいいですねお父さん一杯やりましょう 確かまだ開けていないウイスキーが残って いたはずですその夜義父はデスし実家には 戻らなかっ た森口市議会議員は孫の葬儀にも出席し ないで自分の誕生日を祝わない親族にバリ 雑言を浴びせたこのような噂がどんどん 広がっていくことの発端は栗林市長の ブログだっ た栗林市長はブログの中でミの葬儀に出た こと祖母にあたる森口敦子市議が出席して いなかったことを記したミの葬儀にはは 町内会の人間や他の主義も出席していたの で繰り返し市長が何も記さなくてもすぐに 噂は広まっていった だろう孫の葬儀より自分の誕生日会が大事 だなんて信じられない他人の痛みが分から ない人に主義をやって欲しくない な本当にそうね森田義は何回も当選する

うちに自分が何かえい人間であるのだと 勘違いしちゃったのよそんな人が私たちの ために働いてくれると 思う大した声は次第に大きくなりやがて 市議会に対して敦子が議員でいることに 反対する署名活動が 始まる俺は自分が思っていた以上に冷静に 義母を巡る世間の動きを見ていた義母は 地方の新聞記者に追いかけ なかなか外に出られない日々が続いた さらにそうやって引きこもる義母の姿を 写真に捉えようといくつものカメラが 待ち構える窓辺に近づき外の様子を見よう とした義母を望遠カメラが 捉える翌日の長官にそんな義母の無防備な 姿が掲載された上気もなく艶のない髪を ひっつめてまとめたその姿に新聞を見た 多くの市民が落胆したのだっ たそれまで森口主義といえば祖父の大から 知世に関わってきた人格者だと思われてい たらしい性格から何か全て知っている俺 からしたらどこが人格者なのかと思うのだ が市民は素直に信じていたそれゆえに 裏切られた気持ちが強いらしく市民は一斉 に義母を見限ってしまう毎日のように迷惑 電話がかかって くる郵便ポストは避難の封書やはがきで 溢れ返るもう普通に買い物に行くことも 病院や歯車に通うこともでき ないある日義母から俺に電話がかかってき たり太郎さんどこの新聞社にでもいいから 出向いて私のために証言をしてよ私のこと を恨んでなんかいないってそうしないと私 は一生家から外に出ることができなくなる わ俺はリボの言い訳を黙って聞いていたが 話し終えたところできっぱりと 告げるお母さんそういったことはできませ んなぜなら自分の心に反するからです俺は 今でもミの葬儀よりも自分の誕生日を優先 させようとしたお母さんの言葉が許せない でいますそそんなあの時はあまりに突然の ことでみゆちゃんの不幸が受け止められ なかったのよ申し訳なかったと思っている のミウは10年しか生きることができませ んでしたどれだけ辛かったか分かりますか せめて見送る時ぐらい邪魔しないで 欲しかったです電話の向こうから義母が すすりなく声が聞こえる何を今更と言った 気分 だ悲しいのはみゆを思ってのことではなく 自分がかわいそうなだけなのだ義母と呼ぶ のも 恥ずかしいミの49日が過ぎたら民族関係 終了届けを出すつもりですミを最後まで 可いがってくれなかった人をこれ以上

お母さんと呼びたくあり から俺は静かに受を下ろし た俺は小さな箱に入ったミに 話しかけるこれで良かったんだよ なその時窓から温かい光がさっと差し込ん だミがそうだよと言ってくれているような 気がし たついに議会に義母森口義の職韓国決議案 が提出された義母は騒ぎが起きてから ずっと議会を欠席しており市民の評判は 落ちるばかり結局辞職勧告が決議される前 に義母は市議会議員を辞職した少しは騒ぎ が収まるかと思ったが義母はさらに 追い込まれて いく相変わらず家の外には一歩も出ること のできない日々あることないこと噂され どこへ行っても義母の悪口が 聞こえるそのうち実際に悪口を言われて いるわけでもないのに義母は悪口を言われ ていると言い出したどうやら被害妄想が 拡大したようで知人の意志が家を訪れて 安定罪を処方する事態となった親戚の話に よると義母と義父の立場もすっかり逆転し たたと いうあんなに気が強かった義母だが今は家 の中で小さくなって暮らしている一方義父 は元気に外に出て町内会の会合などに守口 家の代表として出席するようになった意外 に頼りになると評判も上場で義父も気を 良くしている俺はミの49日を終えると族 関係終了とを提出し森口家と正式に縁を 切ったそうなるとこの町にいる意味も なくなる俺は洋子の骨を分骨してもらい町 を出て以前住んでいた年に小さな マンションを借りて暮らし始めた大学時代 の先輩のツてを頼り設計事務所の事務職に 着くことができた色々考えた結 俺は正式な手続きを経て洋子とミの輩を海 に巻い たどこかの墓地に埋葬するといつまでも その力から去ることができなくなって しまうと思ったから だ俺は漠然とだが将来は海外に行って働き たいと思うようになってい たあれから2年が経過俺の神辺には劇的な 変化が訪れたミが亡くなってから俺は1人 ぼっちだったしかし今は全然違う大学時代 の仲間に誘われたボランティア活動の一環 で俺は今南アフリカの今後民主共和国に いるきっかけは俺が大学時代にフランス語 を先行していた こと今後民主主義共和国の公用語が フランス語なの で代に参加したのがきっかけだ最初は日本 に住む今後の人々と交流するだけだったが

意を消して海を渡った日本という恵まれた 国にいると分からないことだらけだこの 地球上には様々な人々が存在し精一杯生き ている大使のいない身軽な俺だからこそ できることがあると決断したのだった今は 子供たちにアルファベットを教えたり野球 のルールを教えたりしながら学校作りに 励んでいる平和な日本にいると分からない 問題が次々に起こり苦労も多い世界で最も 貧しい国の1つと言われる国で治安も良く ない俺は今1人でも多くの子供たちを立派 な大人へと育てていくことが目標となって いる10歳で旅なばならなかったミミの 成長を見守ることができなかったよ2人の 魂はいつも俺と共に あるこれからも2人に恥ない行動をして いこうと 思う俺は佐藤 瞬今から5年くらい前嫁が浮気して離婚し た 当時俺は33歳で3つ年下の香りと結婚し て5年目だっ た子供はおらずどちらも正社員で働いてい たので年収は合わせると1000万近く だっ た浮気を疑うようになったきっかけは営を 拒否されることが多くなったことと携帯に ロックをかけ始めた ことだから俺は嫁が風呂に入っている隙を 狙って携帯を確認した ロックは簡単に解除でき結果は真っ黒だっ た男とのメールの内容 はもうやめて ください警察に相談し ますとかだったが最近で は昨日もすごかっ たという内容と行為中の写真が大量に残さ れてい た 嫁はいつも1時間くらい風呂に入っている から証拠は全てPCに保存し たついでにメールのやり取りまでPCに 転送し た頭に血が登るのをどうにかこらえてその 日は速やかに寝ることにし た翌日有給を取り同級生の兄貴がやってる 更新所に調査をお願いし た当初は10日間調査してもらう予定だ だったが最初の4日間で調査を超え た嫁と真男は俺が更新所に頼んだ次の日 から毎日俺の家でやってい た俺の仕事は昼から夜中の0時ぐらいに 終わる特殊な技術系の仕事だった から夕方に仕事が終わる嫁にとっては浮気 には最高の環境だっ

たそれで真男の訴を調べてみるとこいつは とんでもないやだ 家計は某有名企業の創業一族なんだが真男 は中学生の頃から警察の厄介になることも 多く親が金を積んで頭を下げて入れて もらった高校も半年も経たずに中退その後 風俗場の紐になってい た嫁に白場させた時言っていた が出会いは会社の飲み会の2次会の後に 飲み足りなくて行ったパーで話しかけられ てお酒奢られて気づいたらホテルで写真 撮られてい たと言ってい たどうやら酒の中に薬を入れられていた ようだったそれからは定番 の写真ばらまいて旦那に見せるとかって 脅されて俺にも話すこともできずに悩んだ らしいが朝thesにも1人で解決しよう とまたあったそう だその時にも無理やりされたそうだ が今まで経験したことのないぐらいの快感 を味わい離れられなくなっ たと言って たそれから1ヶ月毎日してやがっ たその頃に俺が気づいたって わけまずは先に真男から制裁を加えなけれ ばと思い更新所に紹介してもらった弁護士 にお願いし た数日経って弁護士から電話がかかってき た相手に直接内容証明を送っても無駄 でしょうから実家に送りますねあと奥さん に対してはどうします か男の方はそれで結構です嫁は会社に送っ て くださいと答えてその次の日出勤前に ウィークリーマンションを 契約嫁の会社に内容証明が届く予定の日に まとめた荷物を持ってテーブルの上に離婚 届けと結婚指輪と更新所の調査報告書の 写しを置いて契約していたウィークリー マンションへ移っ たその日から俺の携帯には電話とメールが 鳴り止まなかっ た全部無視していたら疑実家から電話が かかってき た明日説明に行きますと伝えて仕事に 向かっ た二両親に調査報告書とメールのやり取り を印刷したものを見せた義父は言葉を失い 義母は呆れてい た義両親がまともな人で良かっ た自分の娘なのに一切庇う様子なしだっ た一方その頃嫁はと言うと会社に届いた 内容証明を見てパニック状態 で俺と話がしたいと大慌てで相待して家に

帰ったらしい家に帰りテーブルに置かれて いるものを見て全てを悟り実家からは俺が 弁護士立てて離婚を迫っていることだけを 伝えてもらっ たそして真男の実家にも内容証明が届い た真男の両親は慰謝料請求2000万円と いう数字に驚いて大慌てで弁護士に電話を かけてきた とにかく俺も交えて話がしたいということ だったので会社を相対して弁護士事務所に 向かっ た部屋に入るとこてな父親と良品そうな 母親がい た一連の事情は弁護士から聞かされ証拠も 見せてもらったので2人は俺の顔を見る なり即どけ座謝罪を受け話し合いは終わっ た一旦ウィークリーマンションに帰って これが疑実家に電話して最後になるかも しれないと今までのお礼と別れの挨拶を 一方的に行って電話を切っ た次に俺が家を出てから初めて嫁の携帯に 電話をかけ た もしもし何か言うことはないの かお願い話を聞いて心は拒否してるのでも 体がどしようも ない叫んでい たその後嫁の怖が変わり後ろから真男の声 が聞こえ た俺は静かに電話を切ると動きやすい服に 着換えた上で家を出 た実は俺は183cmの92kmで格闘技 経験者で あるでも当たり前だけど実践で戦ったこと はないしたださくだけで自分から手を出し たことなんてなかっ た家に近づくにつれてだんだんと冷静に なっている自分に気づい た少し走りながらアップをし玄関の前で ストレッチをし たここからは断片的にしか覚えて ないリビングに入ろうとすると中から嫁の 叫ぶような声が聞こえ たドアを開けるとそこには行中の2人がい た男が何か言いかけた時に全力で前蹴りを 入れ た足の裏で何かが潰れるような感覚を覚え た嫁と真男の悲鳴も無視して回し蹴りをし た真男の首を狙っていたが運悪く最初の 攻撃で倒れてきた嫁の右肘の辺りの直撃し たこの2回の攻撃で嫁は肋骨と右肘の骨折 とあそこが避けて暴行と宮が潰れ たうめき声をあげながら倒れた真男を殴る と俺の拳に真男の折れた歯が刺さっ た気づくと真男のあそこになぜかまな板を

当てて方を突き刺して立ってい た最初の蹴りで真男のあれは折れ気持ち 悪いくらい晴れて太くなってたのを覚えて いる 俺の顔と両手は血まみれで床や壁にも血が 飛び散ってい た物音がしたので振り向くと義両親が立っ てい たしばらく呆然としていたが叫ぶ義母ここ からは修羅場だっ た救急車が2台来て嫁と真男を乗せていっ たもちろん義両親は嫁に付き添い救急車に 乗っていっ たさ は先まで男と夢が行為していたソファーに 座ってい たそこに誰が呼んだか分からないパトカが やってき た部屋に入ってきた警察官に事情を聞かれ たのでありのまま話し た手錠をかけられて即逮捕かと思ったが そのまま警察署に連行され たその後俺の家は徹底的に調べられると 白い小さな結晶の入ったビニール袋がの テーブルにあり弁当の醤油入れには違法な 液体が入っていてさらに違法なタバコまで あっ た取り調べ室に連れて行かれた俺は刑事の 取り調べを受け たこの時点で俺は障害のあくまで容疑者 だったそう だやったのが俺だというのは事実なのに 障害事件の疑いっておかしいなと思ってた 弁護士を呼んで くださいと言って何も言わなかっ た弁護士が到着するとかなり怒られた がとにかくやれることはやり ますと言ってくれ た取り調べは1日中続いて同じことを何度 も聞かれ た結局10日間拘束されて突然釈放された 起訴もされなかったので弁護士に理由を 尋ね たら薬付けにされた嫁を助けるために少々 やりすぎたってことになっ たとのことだっ た当然嫁や真男にも警察官は調べを回して いたがみんな俺に有効な証言をしてくれた らしい病院で検査した結果嫁と真男の血液 から薬物の分が出たのが大きかったそう だそれより俺の友達や嫁の友達が警察に 抗議しに来てくれたそう だ地方版だけど新聞に小さく真男が逮捕さ れたことが出てたからそれを知ってる人は 俺を特定できてしまうだろう

けど結局嫁は子供を埋めない体になって しまっ た俺がそうさせてしまっ た最初は嫁のことを絶対許すことなんて できないって思ってたけど真実が分かると 突き放すこともでき ない俺がやったという事実は変えられない し嫁は薬物の施設にもしばらく入ってた けど今は一緒に家に いる真男は2度と性行為をすることができ なくなっ た薬物で夜の世界に落としたり金を 引っ張ってた女が他にもいたそうで薬物 以外にも剤が出て分のは出てくることが できないそう だ俺も真男を壊したから慰謝料とかは辞退 したんだけど嫁に対しての慰謝料という ことではけの金をもらっ た美両親も離婚しないのなら何も言わない と言ってくれ た孫の顔をもう見せることができないのは 申し訳ないと親足を持って いる俺の両親がすでに多していたのが不幸 中の幸いだった 嫁は家に帰ってきた時は突然起り始めたり 泣き始めたりいきなり謝ってきたりで不 安定だっ たもう5年以上経ったから今は普通の生活 を遅れて いるただお互いに思い出してしまうから あれ以来夫婦の営みはして ない年齢は40前後とだけ言っておく よ 頼む頼むから意識を戻してくれ今度倒れ たらもうダメかもしれないんだぞあか ちゃん頼むから目を開けてくれもうこれ 以上あかちゃんにできる治療がないんだ 頼む頼むよアカちゃんの担当医が懇願する ように私の腕の中で倒れているアカちゃん に声をかける高校生の女の子としては とても小さな体細くてきしな体が小刻みに 震えているここは難病患者が多く訪れる 高度医療病院その入院病棟のナース ステーションの前で患者の女子高生が意識 を失っている女子高生の名前は遠藤あか ちゃんこの入院病棟に入院している患者 さんの1人だそばにいた医療事務員の私が アカちゃんを抱きとめてい たこの省令は私の頭の中に海外の医療論文 とその術式が流れ込んでくるできるわこれ なら助けられる私は確信を持ってうえて いる担当員に 告げる落ち着きなさい私が絶対に助けるわ 大丈夫 担当医が目を丸くして私を見ていた当然

だろう私はしがな事務員なのだからしかし この後私が自分の経歴を話すと担当医は さらに驚愕することに なる私は小松さ娘のゆかを1人で育てて いる45歳のシングルマザーだ夫と離婚し てから必死で娘のを建てようと医療事務の 仕事をしている今の職場は入院病棟な ナースステーションだありがたいことに この職場はわあいあいとした穏やかな 雰囲気の中でお仕事をさせてもらっている 前職よりも穏やかな職場は私の心身の回復 を促してくれていた時々事務仕事が初めて だと言うと周りに驚かれ前職は何かと聞か れることもあるけれどそんな時は似たよう な職場で別の仕事をしていたということに しているだから医療に詳しいのねと看護師 さんたちに納得されそれ以上は聞かれない とても働きやすくて私はこの職場を離れ たくないなと感じていたみんなが持ってき てくれる差し入れが美味しいというのも あるけれどね入院病棟のナース ステーションというのは患者さんがよく 訪ねてきてくれる話し相手を求めてからの ことかもしれないけれど私にはそれも 楽しみの1つだ今日も1人訪ねてきてくれ たあらアカちゃんどうしたの看護師さんの 声が楽しそうだこのナースステーションの アイドルがやってきたようだ小松さんい ますかアイドルの名前は遠藤あかちゃん私 の娘ゆかと同じ年の女子高生だ新体操を やっているアカちゃんはよく私を尋ねてき てくれる私も元々新体操をやっていたので 話がしやすいらしい小さい頃から新体操を やっていたというアカちゃんの体は細く キシだ病気のせいもあるのかもしれないが 娘の雪香と比べるととても小さくて心配に なってしまうそれは看護師さんたちも同じ ようでしのお菓子をアカちゃんに食べると 渡しているがそのほとんどはアカちゃんに 断られてしまうアカちゃんは食が元から 細いらしく担当医が看護師さんたちとよく 相談しているのを見かけたあかちゃんは私 によく早く退院して新体操の練習をしたい と話してくれた新体操で私はフープが得意 だったがアカちゃんはリボンが得意だと いうリボンで縁を描いたり綺麗になびか せるのが好きだと笑顔で話してくれたその 言葉や笑顔から本当に身体操が好きなこと が分かった アカちゃんは時折りナースステーションに 来ては私と新体操の話をするのがとても 楽しいようだった私もアカちゃんの無邪気 な明るさがとても好きだったある日のこと ナースステーションの雰囲気がいつもと 違っていた空気がとても重いこんなこと私

がここで働き始めてから初めてのことだ ナースステーションの苦しさに私が入るの を戸惑っていると看護師さんたちが 話し合っているのが聞こえてきてしまった そこで聞こえたのはアカちゃんもう助かる 見込みはないかもしれないという言葉だっ たこれは余名宣告ということなのだろうか 早く退院して新体操をまたやりたいと言っ ていたアカちゃんそんなことってあるまだ 10代の女の子なのに助からないなんて ことがあっていいの胸の奥がとても苦しい 娘の雪香と同じ年の女の子が嫁いくつも ないなんて親よりも先に子供が旅立って しまうこんな悲しい出来事をなくなって ほしい医療がこれだけ発達しているのに 救えな命があることが私には苦しい胸の奥 の方から何か分からないものが込み上げて きそうだ私がナースステーションに入るの を戸惑っているとアカちゃんがやってきた 私はあかちゃんに自分の気持ちを悟られ ないよう無理やり笑顔を作る小松さん こんにちはあかちゃん久しぶりに会うわね はい今日は調子が良かったのでそういう アカちゃんの顔色はとても悪かった血色が 悪くどこをどう見ても16歳の女の子の 元気さは感じられない私は看護師さんたち が言っていた助かる見込みがないという 言葉が頭をよぎる助けられるなら助けて あげたい私は強くそう思ったその瞬間アカ ちゃんの体がふっ目の前から 消えるあか ちゃん私は小さなアカちゃんの体を 抱きとめたアカちゃんが倒れたのだ私はん でのところでアカちゃんが床に頭を ぶつけるのを防ぐあかちゃんあかちゃん 分かるアカちゃんの意識がない私は必死で アカちゃんに呼びかけるナース ステーションが一気に慌ただしくなる外の 様子に異常を感じて看護師さんたちが動き 出したのだ廊下の奥から1人の若い男性が 駆け寄ってくる白衣がパタパタとひり慌て ているのが分かったあかちゃんあかちゃん 男性は私以上に慌てていてあちゃんに呼び かける男性はアカちゃんの担当医だった 担当位は見るからにうたえ慌てている医師 は常に冷静であれと教わらなかったのかと 私は若い担当医を眺めたこういう緊急事態 の時ほど私は冷静に判断する癖が前職で ついてしまっていた頼む頼むから意識を 戻してくれ今度倒れたらもうダメかもしれ ないんだぞあかちゃん頼むから目を開けて くれもうこれ以上あかちゃんにできる治療 がないんだ 頼む頼むよアカちゃんの担当位が懇願する ように私の腕の中で倒れているアカちゃん

に声をかける高校生の女の子としては とても小さな体細くてきしな体が小刻みに 震えている私は頭の奥が冷えていくのを 感じていた慌てふためく担当と看護師を 眺めアカちゃんの状態を観察する急に 前ぶれもなく倒れる症状運動中によく 起こり日常生活が遅れないほど体が重く なる症状アカちゃんが私に話してくれた 症状を1つ1つ思い出す全てが私の頭の中 で回転して繋がっていくこの省令は私の頭 の中に海外の医療論文とその術式が 流れ込んできたできるわこれなら助け られる私は確信を持ってうえている担当位 に 告げる落ち着きなさい私が絶対に助けるわ 大丈夫 え担当医が目を丸くして私を見るただの 事務員が何を言っているんだというのが 伝わってくるでもアカちゃんをこの場で 助けられるのは私しかいない間違いなく私 にしかできない手術でなければ助けられ ない世界でも稀な脳の病気がアカちゃんに 身体操をできなくしたの だ 先生アカちゃんが担当意を見て言葉を 発する意識を取り戻してくれたのだ空気が 緩むその場にいた誰もがほっとしたのが私 には分かった アカちゃんよかった病室に戻ろうね担当医 がアカちゃんの手を取り立ち上がるのを 手伝うアカちゃんこれに乗ってね看護師 さんの1人がストレッチャーを持ってきて いたあかちゃんは倒れたとは思えないほど しっかりとした足取りで自分でその ストレッチャーに乗ったこれがこの病気の 特徴でもある倒れたりしても何もなかった ように動けるだからこそただの貧血と最初 は見逃されるだんだんと体がくなるのも 生けや貧血と誤解されてしまう脳の病気だ ということに気づくのが遅れてしまうのだ 私は担当員に声をかけるとても重要な話を しなければならないアカちゃんの将来に 関わる話 だ先生お話があり ます事務員のあなたに何ができるんですか 四国当然の意見だあかちゃんは看護師と 担当位に付き添われて病室へと戻っていく それを見送り私とちゃんの担当位は相談室 で話をすることにしたあなたがアカちゃん を助けるとおっしゃいましたがどういう ことです か言葉は丁寧だがだいぶ不機嫌さが滲み出 ている私は今回のアカちゃんの症状につい て思い当たる症例があることを担当員に 伝えた海外の症例ではあるがアカちゃんと

同じ症状で手術が成功した例があること どういう手順でするのかも何が必要なのか も全て話した担当医は私の話を聞くうちに 頷いたり考えような姿を見せるようになっ たどうやら私の話を信じてくれたようだ 確かにその手術は僕の技術ではできません かと言って事務員のあなたができるとは 思えないそう言われ私は意を決して自分の 以前の仕事を 明かす私はあなたが不妊してくる前まで この病院の意志でした農会として仕事をし ていました私がそう告げると担当員の顔が 驚きに変わるえかしてああの小松先生です か私はメディアに出ていたわけではないが 学会などの論文や噂話が当時は医療界隈で 駆け巡っていたようだそんなあなたがなぜ 事務員なんかいや分かりました詳しい話は 後にしましょう僕が委員長にも掛け合い ますもちろん手術には立ち合わせて くださいもちろんです私は笑顔で担当と 握手をかわすその翌日担当医が約束通り 委員長に掛け合ってくれたようでアカ ちゃんの手術を行うことが決まった手術日 の当日アカちゃんに私は声をかけたあか ちゃん手術頑張って ねこまさ私頑張ってくるそれでまたリボン を投げれるようになるうん私もアカちゃん が大会に出れるのを楽しみにしてるね私は よく話をする事務員の小松さんとしてあ ちゃんが手術室に向かうの見送っ た小松先生そろそろ 看護師が私に声を かける今行きます私はこの瞬間事務員の 小松さから農科の小松さに切り替わった私 はアカちゃんの嫉位として手術室へ向かう 私は支度を整え手術室に入ったそこには アカちゃんのために万全の体制を整えた スタッフたちがいた私は手術代の前に立ち スタッフ全員の顔を見るその中には私が 意思として働いてた時の仲間もいたとても 心強いピリッとした緊張感とアカちゃんを 助けようという全員の気持ちが1つになっ ている絶対に成功させるよという気持ちを 込めて私はスタートの合図を唱えたオペを 始めますよろしくお願いします全員が それぞれの持ち場で一斉に動き出した私は 麻酔で眠っているアカちゃんに心の中で もう一度声をかける 頑張ってと小松さん来てくれたんだあか ちゃんの朗らかな声が病室に響くアカ ちゃん元気になったんだねよかった私は 手術を終えてまた事務員の仕事に戻った アカちゃんの手術をしたのは担当である ことを本人に伝えている急に私が手術を することになったなんて言ったら不安にさ

せてしまうかもしれないと思ったのだ しかしあかちゃんが私を見て最初に発した のは手術をしてくれたことへのお礼だっ た小松さんじゃなくて小松先生手術して くれてありがとうえあかちゃん私のこと 知ってたのうん看護師さんたちが小松先生 すごいすごいって話してるの聞いちゃった んだあかちゃんはごめんねって軽く謝って くれた私も看護師さんたちのアちゃんの 噂話を聞いてしまったのでお互い様だ小松 さんはもうお医者さんに気はないのとアカ ちゃんに聞かれてしまった医者に戻りたい のか戻りたくないのかそれはまだ私には 分からなかった私は2年ほど前までこの 病院で農会として働いていた当時は患者 さんたちを助けられるのが嬉しくて やりがいに満ちていた私は元々手先が器用 だったこともあって手術の腕前が有名に なっていたそんな評判を聞きつけて全国 から次から次へと患者さんが来るように なっていったのだそのうちに難病や難しく て手に負えないとと他の病院で手術不可と なった患者さんが来るようにもなっていく 私は自分が助けられるならと毎日のように 難しいと言われる手術をこなすようにあの 頃私は天才なんて呼ばれていたけれどただ 目の前の患者さんを救おうと努力しただけ で天才と呼ばれるものではないと今も思っ ているそんな風に過ごしているうちに天才 農会の小松桜にできないことはないと言わ れるようになった名前が出れば出るほど さらに全国から訪れる患者さんも増えて いくしかし私にできる手術件数が限られて いて見たくても見てあげられない患者も出 てくる時には廊下ですれ違うだけで罵ら れるようなこともあった先生なんでうちの 子を見てくれないんですかある日遠方から 来た患者さんのお母さんに白衣をつまれ そう言われたずっと待っているのにもう 持たないかもしれないこの時私の手術待ち の時間は数ヶ月に渡るようになっていた もちろん緊急度の高い手術から優先して やってはいたけれど時には手遅れなことも ある病気が分からず何年も病院を渡り歩き 私の元に来た時にはもう手遅れという患者 さんもいた先生先生先生 先生痩せ細った手で私の手を握り助けてと 求める冷たい手何もできない私は唇を噛ん だ私にはどうすることもできなかった こんなに多くの患者がいるのに助けること ができない私はこの出来事から次々に来る 患者さんを助けようと毎日のようにオペ室 にこもった意思として患者さんを助けるの は当たり前だけれど当然できないことも あるそんな時は冷静でいよう平常心で

いようそういう運命だったんだと自分に 生かせるが救えなかった罪悪感が私の心を 追い込んでいくようだった仕事場では そんな状態で家庭でも私は問題を抱えてい た娘のゆかのことだ雪香は中学生で幼い頃 からサッカーをやっている毎日楽しそうに サッカーの話をする今日はこういう練習を したとかこの試合運びはこうしたいだとか 将来はプロも考えているとゆかは私に話し てくれたもちろん私もゆかのことを応援し ていたそんな時だった幸香はサッカーの 試合中に右膝を怪我してしまう私の専門は 農外科なので整形外科の知り合いに診察を 頼んだゆかと私は診察室でレトゲを前に 結果を聞く整形界がおしく口を開く結果を 聞いた雪香は泣き崩れた右膝に舞えた包帯 が痛々しくて私は雪香から目をそらした私 もうプロになれないと雪香は泣いた診察に よると雪香の膝は元々成長期で不安定な 状態だったそこにサッカーのトレーニング が加わり膝に疲労が蓄積さらに今回の試合 での怪我が追い打ちをかけたようだ雪香の 膝は日常生活は問題がないが後付荷の かかるスポーツははもうできないだろうと 医は言うずっとサッカーと共に育ってきた ゆか私にできることはないのだろうかゆか の父親と離婚した時も日本に戻ってきた時 もゆかを支えてくれたのはサッカーだ母と して何かしてあげたい周年のように私は 強く思ったその日から私はゆかと患者さん を救いたいと必死に働いた勤務先では1日 でできる手術回数を増やして多くの患者 さんを救う家に帰れば落ち込んだゆのため においしいご飯をと腕に寄りをかける仕事 が休みの日はゆかの晴らしになるならと 雪香の好きなアミューズメントパークなど に出かけた私は私ができることをやら なければと思い込んでいたそれが1番なん だと患者さんやそのご家族からは感謝され 笑顔を向けられるようにはなったが雪香の 笑顔を見ることはなかったゆかの笑顔が見 られない理由をサッカーができないことだ と私は思い込んでいたのだゆかの笑顔が見 られない真の理由を私は数日後知ることに なる私はその日いつも通りに手術を終えた 今回の手術も間違いなく成功と言える手術 議から白衣に着替えようとしたその時だっ た目の前がぐわんと揺れるような感覚が私 を襲うえ私このまま死んでしまうのまだ まだやらなきゃいけないことあるのに体が 平行感覚をなくし床が目の前に迫ってくる 小松 先生看護師の慌てる声が遠くに聞こえ私は そこで意識を失った私の目に次に飛び込ん できたのは馴染みのある病室の天井だった

どうやら私は意識を失い病室に運ばれた らしいいつも見ているベッドで私自身が 寝ることになるとは思わなかったふと横を 見るとゆかがいた ゆか声をかけるとゆかはすぐこう言った ママもう仕事やめたらこのままだと本当に 病気になっちゃうよそういった雪香の目元 は赤く晴れてしまっている私が倒れたこと で不安になったの だろうごめんね ゆか私はこの時雪香が笑顔を見せてくれ ない理由が分かったゆかは私が無理をして いることに気づき私のことを心配してくれ ていたのだ限界という二文字が私の頭に よぎった意思として患者さんたちを助ける のももう無理だろうユカと患者さんの両方 を助けるのはもう限界だ私の心と体は どちらかを選べと言っているように感じた ママ今のお仕事やめてゆかとの時間を 増やしたい な患者さんたちには申し訳ないが私の娘は この子しかいない私は雪香との時間を選び たいゆかは私の言葉に一瞬戸惑ったよう だったまさか自分の言葉で私が本当に仕事 を辞めるとは思わなかったのかもしれない けれどすぐに雪香の表情は安心した笑顔に なった私はもうメスは握らないゆかの笑顔 だけを考えていきようそう決めた後日私は 委員長に意思を辞めることを告げたけれど も委員長には病院に残るように強く 引き止められてしまった委員長は君ほどの 意志がいなくなってしまうのは医療業界の 損失だ医師に戻りたくなったらいつでも 言ってくれと言ってくれたそして事務員の 職が空いているからと私を事務員として 雇ってくれたのだこの出来事で私はもう 2度とメスは握らないと決めていたでも 今回はアちゃんとゆかの持ち込んだ姿が 重なって見えてしまのだサッカーを諦めた ゆかに何もできなかった私せめてアカ ちゃんには新体操を諦めてほしくない私に できる手術ならアカちゃんに新体操をもう 一度やらせてあげられるかもしれないこう して私は1度だけ事務員から医師に戻る ことにしたのだ私はアカちゃんに今までの ことを話したアカちゃんは所々頷いたり そっかなどと相槌をって私の話を聞いて くれ た私ね先生のおかげで大好きな新体に 戻れるかもしれないと思えたのがすごく 嬉しかったのアカちゃんは手術が成功すれ ばまた新体操ができるという希望が持てた のが一番嬉しかったと教えてくれたそれ まではどんな病気かも分からず不安で 辛かったのだということも私はいつも笑顔

でナースステーションに来ていた彼女に そんな不安があることなど知らなかった いつも新体操に戻りたいとは言っていた けれどそれが彼女の不安の現れだったんだ なねえ小松さん私小松さんにはお医者さん に戻ってほしい アカちゃんはまっすぐに私の目を見る私の ように不安になっているたくさんの人を 助けてあげてほしいそれはアカちゃんが私 に言った初めてのお願いだったゆかを優先 すると決めた私にはすぐには答えられ なかった石に今更戻って私に何ができる だろうまた倒れるのではないかと不安が ゆるするとアカちゃんは私の戸惑いを見い たのか人なつっこい笑を浮かべてこう言っ たそれにね私今のさんはかっこいいと思う 娘さんも同じじゃないかなたくさんの人を 助けるお母さんかっこいいと 思うアカちゃんはそう言って私に意志に 戻ることを進めてくれた私の迷いを 吹き消してくれるような太陽みたいな笑顔 だっ たその後アカちゃんは無事に退院していっ たリハビリも継続してはいるが新体操も 軽い動きならできるようになっていると人 に聞いている私はアちゃんが新体に戻れた ことが意とでの私の誇りだ後日私は委長室 に呼び出された正直私は何かのお叱りを 受けるのではないかとビクビクしていた 言及とかだと困るそんなことを思いながら 私は委長室に入った委長室に入ると委長は 開校1番こう言った小松さん医師に戻り ませんか は言及覚悟で委長室に来た私は間抜けな声 を出してしまった戸惑っている私に委長は 言葉をを続ける今回の件で君は意思でいる べき人間だと僕は改めて思い直したんだ 前回は君の意思としての責任感から無理を させてしまった本当に申し訳ない委員長は 私に頭を下げてくれた今度は君が無理をせ ずたくさんの患者さんを救えるように 出会いするだから農下界として戻ってきて ほしい委長の言葉に熱がこもるたくさんの 患者さんを救いたい確かに私はそう思って いるけれどもゆかに笑顔が戻ったこの生活 を手放す気にはなれなかった委員長に少し 考えさせてくださいと伝え委長室を私は後 にした家に帰りゆかに医師に戻ることを 進められたと伝えるといいじゃんやりなよ 軽い感じで言われてしまったママの転職だ と思う実は私ママに仕事辞めるように言っ たことを後悔してるんだよね事務職も楽し そうではあったけど省令や医学書とか時々 読んでこういうもあるよねって私に話した 時キラキラしてたよ私はそんなことには

全く気づいていなかった娘に指摘される ほど医学書を読んでいた時の私は相当生生 としていたようだった雪香の観察癌は医療 従事者向きなのではと親ばを発揮して しまいそうになったこうして私は委長や ゆかアカちゃんの後押しで意思として復帰 することとなった以前と違い患者さんの数 を限定し治療を進めるように病院は方針を 低下している私の多くの患者を救いたいと いう希望は委員長の提案によって叶えられ た私は今大きなプロジェクターの前に立ち マイクを通して説明をしている プロジェクターに写されているのは私が 嫉妬した手術の映像だ私の目の前には グループ病院の若手医師たちが真剣な顔で 映像を眺めている私は委長の提案で講師と なり若手医師の育成に励んでいた多くの 患者を救いたいという願いは多くの意志を 育てることで叶えられつつあったこの数年 で私は母としても意思としても成長できた 気がするそれは自分1人で頑張るのでは なく周りに頼ればより多くのことができる ということを体感できたということだ私は これからも1人でも多くの患者さんを 救えるようにそしてこの先もずっと医者を 続けていけるように周りの人の力も借り ながら医者という仕事に向き合っていき たいと 思う僕のすぐ前を双子の弟まが 走る僕は懸命に走っ たでもどうしても追いつけない ゴールまがガッツポーズで嬉しそうな顔を するお前早くなった なあ父がそう言いながらまの頭を 撫でる弘樹もよく頑張った父はおまけの ように僕に声をかけるいつもそうだった かっこ鉄棒水泳そして勉強だっていつもま が先にできるようになったそして追い越せ ないまは明るく活発で友達も多かった対象 的な僕を見て双子なのに ね父も母も親戚の人たもを言っ た唯一一緒に暮らしていたおばあちゃん だけが比べるんじゃないよ弘樹には弘樹 だけの素晴らしいところがあるんだからと 言ってくれ た僕はまに叶わないでもおばあちゃんだけ が僕を僕として認めてくれ たおばあちゃんはね弘樹の優しいところが 大好きだよ そう言って僕の頭を優しく撫でてくれ た弘樹にしかないその強みがきっと弘樹を 幸せにする よそう言っておばあちゃんは僕の名前を 刺繍した酒色のお守りを僕に渡してくれ たまが外に遊びに行っている間おばあ

ちゃんは僕に色々な折り紙を教えてくれ たおばあちゃんの骨ばった手は魔法の手の ようにただの折り紙に命を吹き込ん だ中でも折り紙を12枚使った楠だを見せ てくれた時にはとても驚いた僕はおばあ ちゃんと過ごす時間が大好きだっ た僕にとってかけがえのないおばあちゃん が帰らぬ人となったのは僕が中二の時だ いつも僕をかってくれたおばあ ちゃんたった1人僕の心の支えだったお ばあ ちゃん最後のお別れをした後仮装場の煙突 の前で白い煙が青い空に溶けていくのを僕 は呆然と眺めてい たおばあちゃんが天に登って いく大好きだったおばちゃん 僕はこの先どうやって生きていけばいいん だろうそう考えたら僕の目から一筋の涙が 流れ たおばあちゃんがいなくなってからという もの僕はほとんど部屋にこもるようになっ た比べられるのを恐れてまを避けたの だなんでまはあんなに元気いっぱいなのに 弘樹はあーなん だろうそんな父と母の話し声がドアの 向こうから聞こえるたびに僕は耳を塞い だ色彩を失ったような日々の中でおばあ ちゃんが作ってくれた薬玉だけが机の上で 鮮やかな色を発してい たまと比べられたくなかった僕はとは 異なるに進学したまがいない高校生活で 少しずつ自分を取り戻していっ た降参の時そんな僕にも初めての彼女が できた大学受験に向けて一緒に通うように なった予備校で彼女の七はまの存在を 知るまも同じ予備校に通ったから だすごいそっくりだ ね七はそう言って無邪気にはしゃいでいた けれど七海と将が楽しそうに喋るのを見る のは内心心穏やかではいられなかっ た第一志望の受験の日僕はおばあちゃんが くれたお守りをポケットに入れてまとほぼ 同時に家を出 た小さな踏切りを渡り切った時だ振り向く と砂利が敷き詰められた線路の上にさっき すれ違ったばかりの車椅子が倒れて たでこぼこのコンクリートの穴に車椅子の タイヤが引っかかりバランスを崩して しまったよう だ乗っていたおばあちゃんは車椅子から 投げ出されていたおいひろき何やってんだ よ乗り遅れるぞ俺先行くからな将が 立ち止まっている僕に声をかける車椅を 押していたと思われる女の人が必死で倒れ た車椅をを起こそうとしてい

た遮断機が降り始めるまずい電車が来る そう思った瞬間僕は2人に駆け寄った 大丈夫ですか僕はそう声をかけて女の人と 一緒に車椅子を起こそうとしたけど車椅子 の金具が線路の隙間に引っかかったのか 全く動か ない遮断機は完全に降りてしまった どうしよう電車が来る僕は渾身の力を込め て必死で車椅子を持ち上げた うおガリっと音がして引っかかっていた車 椅子が線路から外れ た電車が 見える走れ僕は車椅子を押して女の人を 引っ張り必死で遮断機の外に向かって走っ た 間一発政府僕たちは肩で息をする ありがとうございます女の人が僕に行った 僕はほっとしながら間に合ってよかったと 言っておばあちゃんを見るよほど怖かった のだろうおばあちゃんは小刻みに震えてい た大丈夫ですか僕が声をかけると何度も 頷き骨ばった温かい手で僕の手を握って 行っ たありがと ねその手は僕のおばあちゃんを思い起こさ せた僕はその手を包み込みしゃがんでお ばあちゃんと目線を同じ高さに合わせて いった無事でよかったここでこぼこして いるから気をつけてねおばあちゃんは何度 も 頷く本当にありがとうございました頭を 下げる女の人の声を背に僕は駅へと急い だ駅の階段を駆け降りると電車がちょうど 発射したところだっ たしまった乗り遅れたしかもポケットに 入れたはずのおばあちゃんのお守りも なくなっていることに気づいたどこかで 落としてしまったらしい次の電車に乗って 全速で試験会場に向かい試験にはギリギリ 間に合ったしかし試験に集中できず不合格 なのは確実だった帰り道せめてお守りだけ でも取り戻したいとあちこち探したけど どこにも見つからなかっ た長かった受験シーズンが終わり将は有名 私立大学に合格したでも僕はが浪人する ことになった大学生になった七とは なかなか思うように会えない日々が続い たそんなある日僕の予備校の友達の夏尾が からかうように言った昨日ショッピング モールで彼女と歩いてただろう見たよ え昨日はずっと自習室にいたのにまのやだ な瞬間的にそう思ったそれ以外に考えられ なかったお前が僕のふりをして七海と 出かけたのか家に帰ってすぐに僕はまに 問いただし

たなみに買い物を付き合ってって頼まれた んだよお前の勉強の邪魔したら悪いと思っ たん だろまは言った僕はモヤモヤした気持ちが 抑えられず行きつけのカフェに七を 呼び出したなはの時とはって変わって派手 な服を着てメイクもばっちりしていた僕は 自分だけ取り残された感覚に襲われ た綺麗になった七に圧倒されながらなんで まと出かけたのかを問いただすと七はまと 出かけたことをあっさりと認めたそして口 を尖らせてこう言っただって樹は老人生 だしなんか 頼りない感じがするんだよねでも同じ顔し てるのにま君て堂々としててかっこいいよ ね学歴も私と釣り合う し僕は頭をハンマーで殴られた気分だっ たさらに追い打ちをかけるように七は言っ たやっぱ私弘樹とはもう会え ない君ならいろんなところに連れてって くれる し学生活楽しみたい の呆然とする僕を残し七は立ち上がりそ草 と去っていっ たまた将に負けたのか何もかも手に入れて きた将今度は七まで奪われる なんて僕がもっと頼りがいあったら僕が もっと堂々としていられたら僕がもっと頭 良かったら僕が現役合格していたら 僕 がまみたいになれ たら激しい自己否定感に押しつぶされそう になりながらも僕はまに負けたくない一心 でまが派手に遊んでいる中勉強に打ち込ん だ翌年僕はなんとか念願の死亡校に合格 することができた僕が合格してからという ものはとの関係がうまくいかなくなると僕 に連絡をしてきた寂しさの埋め合わせに 使われているのは分かっていながら僕も僕 で七に呼び出されるままにずるずると相談 相手を演じ続けた一方僕は踏切りでの一見 以来どうしたら高齢者が安全に暮らせるの か自分に何かできることはないかと考える ようになってい たそんな中介護サポートのアルバイト人が 目に入る僕はそのバイトに応募しご利用者 さんのお宅を訪問しご利用者さんと話をし たり先輩の市に従ってサポートをし たそんな中里山さんというおタを訪問した 里山さんのおばあちゃんのぶ子さんにどこ か見覚えがある気がし たどこかであったことがあったっけそう 思いながら下田樹ですよろしくお願いしし ますと自己紹介をすると孫だという女の人 よみさんがあれという顔をしていっ

たもしかして前に踏切りで車椅子が倒れた のを助けてくれたことありませんでしたか うあはいもしかしてあの時のあの時は本当 にありがとうございましたよみさんは顔を 滅ばせてそう言うと部屋の奥から紙に包ん だ何かを取り出してきた これもしかして下田さんのじゃないですか 白い包みを開くとそこには酒色のお守りが あったひろきと刺繍してある僕は驚いて そうですあの時踏切りで見つけたんですお 名前まで入ってるし大事なものじゃないか と思ってでもお渡しする方法がなくて よかったずっと探してたんです僕はおばあ ちゃんにもらった大事なお守りであること を説明するよみさんはご両親を事故で なくしそれ以来祖母ののぶ子さんと一緒に 暮らしているという僕はまるで自分のお ばあちゃんにしてあげられなかったことを するように心を込めてのぶ子さんに接した 優しいまなざしを向けてありがとうと言っ てくれるのが何よりも嬉しかっ た里山さんは僕が来るのをとてもにして くれていて僕も里山さんの家に行くのが とても楽しみになっ た6歳年上の義見さんは地元のパン屋さん で働いていた僕はそのパン屋さんにも度々 顔を出すようになった最初吉見さんとの 会話はのぶ子さんのことが多かったけど そのうち自分の将来の夢や就職の相談 なんかもするようになった一学年上野は 有名な広告代理店に就職して息よよとして いた僕も将のように大手企業を狙うか福祉 の仕事に着くか迷ってい たいつも僕の先にいる将のことを意識せ ざるを得なかっ たあなたは正君じゃないんだよ正君を意識 する必要なんてないじゃない自分が本当に やりたいことは何なの僕の心を見透かして よみさんが尋ねる やりたいことは分かっていたそれでも心の 奥に何かが引っかかっていて思いきりが つかなかっ たある日のぶ子さんのための買い物をよみ さんと一緒にした帰り道まにばったりあっ たあら弘久し ぶりまはそう言うと僕に近づきよみさん から見えないように僕を肘でついた なんだよいい女釣れてんじゃねえかよ俺に 紹介しろよそんなんじゃないよ僕は目を そらした将が調子よくよみさんに言った俺 こいつの双子の弟 ですまがよみさんの肩に手を回してこんな 冴えないやつやめて俺なんかどうと 馴れ馴れしく言った僕は将を引き離しやめ よそうじゃないおばあさんがお客さんなん

だはあじゃあ俺が口説いても問題ないよな 余計なことするなお前には七がいるだろう 何怒ってんだよ冗談だよまたなまは笑い ながら去っていったごめんよみさんあれが ま君なんだ うん全然似てないねえ似てないうんうん 全然似てないそりゃあいつはいつも自信が あって堂々としてるから魅力的だよねそう いう僕によみさんはあっさりと言った素敵 だよ弘樹君の方が ずっと僕はびっっくりしてよしみさんの顔 を見 た優しくって知慮深いところ顔にも にじみ出ている私はそういう方が 好きさんはそう言ってそうに笑ったそんな 風に言ってくれるよみさんに僕は思わず 見れてしまっ た弘樹にしかないその強みがきっと弘樹を 幸せにするよおばあちゃんの言葉が心の中 で響いた僕は僕のままでいいんだ僕は僕の 道を行こう心の奥の迷いがようやく 吹っ切れ た 就活の末僕は大手勝者と小規模な福祉の 会社両方に内定をもらったでも福祉の会社 に行くことに最後は迷いなく決め た僕はアルバイトをやめた後も吉見さんと のぶ子さんのところに遊びに行っ たのぶ子さんはとても喜んでくれて一緒に 折り紙で鶴や楠だを作っ たよみさんとのぶ子さんと過ごす時間は 僕にとって掛け替えのない大切な時間と なっていっ たそんなある日のぶ子さんが倒れたと連絡 があった僕は卒業論文を出しに行ったその 足でのぶ子さんの病院に行くつもりだった 足早に校舎を後にするとキャンパスの門の ところに七が立ってい た弘樹どうしたの仕事は近くまで来たから いるかなと思って時間いいかな久々に会っ た七は化粧こそ派手になっていたがどこか 疲れたように見えたその様子が気になって 僕は少しだけならと答え た僕たちは駅に向かう途中の公園のベンチ に腰かけた何か話したいことがあった みたいだが七はなかなか話さない僕は 思い切って尋ねたまとはうまく言ってんの 僕に会おうとする時は決まってまと何か あった時だったからだ七はままた他の 女の子と遊びに行ってるみたいなのと言っ て泣き出したそうなんだそれはひどいね七 が突然だきついてきた弘樹ごめんね私 間違ってた七私には弘樹が必要なの僕が何 も言わないでいるとやっぱり弘樹のことが 好きだったって気づいたのうるうるした目

で訴える 七まの代わり冷静に聞き返す僕に異を疲れ た顔をしてえそういうわけじゃと七が言い 淀んだ僕は続けた今更僕のことが惜しく なったってのでも僕勝者マにはならない けどいいのえ嘘七が動揺するのが分かった やっぱりと思った僕は福祉の会社に行くん だなんでそんなところに照射の方が断然 給料いいんじゃないのそんなところか僕が 大手企業の照射マになると思って アプローチしてきたわけかどうして長い間 僕はこんな打算的な女に振り回されてきた んだろういやだってそう聞いたから慌てて 言い訳する七七とは価値観が合わない みたいだねそれに僕はまの代わりにはなら ないしまも僕の代わりにはならない僕は僕 の道を行く僕を本当に必要としてくれて いる人のところに行くよえ誰それ弘樹待っ て よ取り乱す七に別れを告げ僕は義見さんと のぶ子さんがいる病院へと向かっ た病院の待ち合い室によみさんの姿を 見つけると僕は駆け寄ったのぶ子さんは どう濃梗塞だって幸いひどくはないみたい だけど今脳血流の検査し てるそう言ってよみさんは俯いたどう しよう好意症が残っちゃったらどうしよう おばあちゃんいなくなっちゃったら私の たった1人の家族なの に僕は震えるさんの隣に座り右手でよみ さんのほっそりとした冷たい手を握った きっと大丈夫祈ろう ん僕はもう片方の左手でポケットの中のお 守りを握りしめ たこんな時に言うことじゃないかもしれ ないけど僕は吉見さんを支え続けたい のぶ子さんがずっとのぶ子さんらしく 過ごせるように支えたいん だ僕の突然の告白によみさんが目を丸く する僕は本当の気持ちを伝えたくて言葉を 継いだ本当の気持ちを言いますよみさんの 笑顔をずっとそばで見ていたいんですだ から僕と結婚を前提にお付き合いして もらえません かよみさんが僕の顔を見た 本気僕はいつだって本気ですよみさんが僕 の首に抱きついた僕はよみさんの背中を トントンとあすように優しく 抱きしめるずっと1人で大変だったよね これからは僕が一緒にいる からよみさんは僕の胸に顔をうめて声を あげて泣い たそれから2年後部屋の露天風呂から 立ち上る湯窓の外にはが広がっていた こんな素敵な温泉に入れるなんて思っても

見なかった ねよみと結婚して僕にとって義母になった のぶ子さんがしみじみと つぶやくそうねこうして旅行に来られる なんて夢みたいだわよしみもすごく嬉し そうだ幸いのぶ子さんの濃梗塞は軽度で症 も残らなかったのぶ子さんとまだたくさん 思い出を作ろうと僕たちは旅行に来てい たこれから大変なことがたくさんあるかも しれないそれでものぶ子さんとよみと僕3 人で一緒に過ごせる瞬間瞬間を僕はずっと 大切にしていきたいそしてのぶ子さんと よみのとびっきりの笑顔をこれからも ずっとそばで見続けていたいと思って いる

【スカッと総集編】義妹が離婚して我が家に住む。夫「俺の家なんだから文句言うな」私「私の家です」夫&義妹「証明しろ!」→結果w【2ch】【朗読】【修羅場】

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